NPプログラムでは必ず実習が課されていますが
プリセプターを確保するのが難しくなってきています。
州によってプリセプターの見つけやすさは異なりますが
どこに住んでいても
実習開始1年前からプリセプター探しをしたほうがいい
と言っても過言ではありません。
私が通うFNPプログラムはアメリカ南部にあるので
南部や東海岸の学生が多いんですが
多くの人が
プリセプター見つからない(>_<)と騒いでいます。
プリセプター確保が難しい理由としては
①学生を受け入れる医師やNPが限られている
②NPプログラムに在籍している人が多い
③医学部やNPプログラムのある大学が
その地域の多くの医師/NPを囲ってしまっている
というのが大きいように思います。
まず①に関しては、医師やNP全員が
プリセプターシップを受け入れているわけではありません。
学生に教えながら業務をこなすのは時間がかかるので
嫌がる/受け入れない医師/NPは多いです。
②についてはNPプログラムへ進むRNが年々増加しています。
私が働くICUに至っては
20代から40代前半の80%はNPプログラムに在籍しています。
40代後半から50-60代の定年を見据えている人達は
今更学校へ戻ろうとはしませんが
20代から40代前半で定年まで時間がある人達は
NPプログラムに時間とお金を費やしても
NPになった時のお給料で投資費用を回収出来るので
続々と進学していきます。
また、RNの労働環境は悪化の一途をたどっているので
そこから抜け出そうとNPを目指す人が多いのも事実です。
③については医学部やNPプログラムのある地域密着型の大学が
生徒のプリセプターを確保するために
周辺の医師グループなどと契約をして
多くの医師/NPを囲ってしまうのです。
なので、私のように
オンラインプログラムに在籍している人は
自分の住む地域でプリセプターを探すのが困難になります。
幸い、私の住む地域には
医学部、NPプログラムはそんなに多くないので
プリセプターを探すのは比較的難しくないです。
とは言っても
決して簡単ではありません。
プリセプターを見つける最大のコツは
コネで
一緒に働いている医師やNPにお願いしたり
親や友人の知り合いにお願いしたり
自分や子供、親がかかっている医師/NPにお願いしたり
などすると見つけやすいです。
今学期はFamily practice(家庭医)とOBGYN(産婦人科)の実習なんですが
Family practiceは一緒に働いているMDにお願いし
OBGYNは2人目妊娠中にかかっていたMDに引き受けてもらえました(*^▽^*)
夏はInternal medicine(内科)
秋はFamily practiceとPeds(小児科)ですが
Pedsは娘達がかかっているMDに打診してOKをもらいました(^-^)
Internal medicineと秋のFamily practiceは未定ですが
打診出来そうな人がいるので
コネというのは本当に大切だと思います。
ちなみに、同じFNPプログラムに在籍している同僚は
今学期のFamily practiceのコネが無かったので
約50件の医師に電話をかけてプリセプターを見つけました。
南部に住む人達の中には
150件以上電話をかけて色々なクリニックに足を運んでも
全く見つからないという人もいるし
他州のクリニックまで行って実習している人もいるので
足を運ばず50件の電話(Cold calling)だけで
プリセプターを見つけられるのはかなり良いだと思います。
Family practiceやInternal medicineは比較的見つけやすいですが
OBGYNとPedsは困難な傾向にあるので
OBGYNとPedsは優先的に探して回った方が良いです。
なぜ難しいかと言うと
医学生(MD/DOプログラム)、PA(Physician assistant)学生、
NP学生がOBGYNとPedsを競い合うからです。
娘たちがかかっているPedsクリニックでも
最近では1年前から
プリセプターシップの打診をしてくる学生が後を絶たないようで
いくらプリセプターを見つけやすい地域と言えど
早くから行動するに越したことはないなぁと実感しました。