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右脳で絵を描く ①

上左は、「右脳で描く5日間ワークショップ」の受講前に鏡に映る自分をドローイングしたもので、右は講習の最終日に6時間かけて描いたものです。小学校以来、ほとんど描いていなかった私が50歳にしての挑戦でした。
ブログの中にも度々登場する絵画関連のイベントを不思議に思っていた方もいらっしゃることでしょう。娘の創造性に役立つかもしれないとの親心もあり、RBRのクリスティン・ニュートン先生のワークショップに参加することになったのです。娘も数ヵ月後に彼女のキッズ向けのプログラムを受けることになるのですが、でも最初の動機は、私自身が何か新しいことをやってみたかったからです。
とは言っても、絵を上手く描きたいからではありませんでした。一緒に受講した10人の中には現役の美大生が2人、美大卒業生が数人と、半端じゃない人もいる中で、私の動機は、「右脳で描くってどういうことなのか」にありました。
4半世紀も前に米国でMBAを取得してからコンサルタントとして生きてきた私ですが、数年前から分析・戦略といった理詰めのアプローチに限界を感じ始めていたところ、本屋で「マインドマップ・ノート術」という本を見つけました。著者のウィリアム・リードさんとは以前会ったことがあり、彼は「脳に刺激を!まず絵にしてみよう」と主張し、右脳の絵画教室としてRBRを紹介していました。彼に導かれるように、私は絵のワークショップに参加したのです。
記憶力・発想力を高めるとされているマインド・マッピングについては改めてこの次にご紹介します。

前置きはさておき、ワークショップは輪郭描写からスタートします。上の左側のパブロ・ピカソのデッサンをこのまま写してみてください。なかなか上手く描けません。めがね、ネクタイ、上着、手、といように私たちは左脳で原画の意味を捉え、それぞれのカタチを経験・先入観から描こうとしますが、それが目の前の現物を観察することを難しくします。
今度は上下逆さまに置き、まず別の紙で隠し、少しずつ紙をずらして見える部分に集中して、一本一本の線を写していきます。全体像が見えないから何を描いているのか全く解らないのですが、結果は驚くほど上手く描けているのです。右側は逆さにして描いた私のもの。
意味を考えずにただひたすら観察し手を動かす時、右脳が全開しています。言語的、分析的、論理的...な左脳に比べて、右脳は非言語的、総合的、具体的、直感的...。

上の絵は何に見えますか?白い壷ですか?壷の背景は黒いですが、黒の部分の輪郭をよく観ていくと、二人が見つめ合っているようには見えませんか?白をポジティブ・スペースだとすれば、黒の部分はネガティブ・スペースといいます。
左脳で壷と認識して、よく見ないで思い込みだけで描こうとするのではなく、ネガティブ・スペースの輪郭を注視することの大切さに気づきます。あのサルバドール・ダリもこれを応用して、だまし絵のようなダブル・イメージをよく描きます。
一つの問題で悩んでいると、別の角度から見直そうという余裕がなくなり、解決策が見い出せないといった経験は誰にでもあると思います。
次回はワークショップ3日目からをお話しします。
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