エドルネ日記

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「かんどり」という地名は、水神様の別称、かんどり(舵取り)様が由来だったりする??

2010-01-09 | 神社仏閣


地形図:船橋51年ニ改、昭和52年10月30日発行(今昔マップ2より

以前ブログに書いた「千葉県市川市香取 地図にあった「かんどり」のふりがな」の謎ですが、
もしかしたら、水神様と関係があるのでしょうか?


江戸川区の「五分一史談会編」の「ごぶいち 人・生活・文化」の中に、水神様について次のような記述がありました。

「もっとも典型的な解釈は、農耕社会における水田・稲作民にとっての守護神説である。<・・中略・・>
他方、舵取り(かんどり)様と呼ばれて、船頭の祭礼として生活用水の守護神としての性格をもっているともいわれている。


水神様が「かんどりさま」とも呼ばれているという記述を読んで、心が震えました。




千葉県市川市相之川1丁目の水神宮



千葉県市川市相之川1丁目の日枝神社(欠真間のバス停近く)に祭られていた船霊宮

・・・このあたりは、水神様という意味で「かんどり様」と呼ばれていても不思議ではないかも?

先週撮った写真です。この日は区内の江戸川1~3丁目や南篠崎などまわってからでしたので、
隣の香取までいけませんでした。次回が楽しみです。地名の謎のなんらかの手掛かりが見つかるかも。




対岸の江戸川区江戸川3丁目の旧江戸川土手の水神社



水神組合と書いてあります。
一体「組合」とはなんであるのか?合祀された水神様の氏子さん達の組合なのでしょうか?

いくつかの水神様をめぐって、自分の基礎知識のなさに気付ました。そもそも水神様とはなんなのか?
「五分一史談会編」の「ごぶいち 人・生活・文化」によると、水神様について先の記述以外に

・水神祭りの期間から祇園や津島の天王信仰に基づいているとのいわれがある。
・古事記に天之水分神(アメノミクマリノカミ)という記述がある。これは日本では山が水源になっているため、水を田畑に分配する
水分神(ミクマリノカミ)が山の神や田の神として信仰されていると考えられている

とありました。

消えた(※1)「かんどり」という地名が、もしかしたら水神様由来の地名だったとしたら、何か象徴的なことのようにも思えます。
私たちの祖先が持っていた水、自然への畏敬の念といったものと、だぶらせるのはちょっと飛躍しずぎでしょうか。

このあたりの地図につきましては、後日アップいたします。


※市川市の風土記などをみれば、すぐわかりそうですが、まだ調べてません。そのうちに調べてみたいと思います。
ということで、勝手な推測なので、誤りなどがありましたら、ご指摘いただけましたら幸いです。

 


※2015/3/4 追記・・・「香取」と書いて「かんどり」という地名は今もそのままです。

地図(地形図:船橋51年ニ改、昭和52年10月30日発行)に「かんどり」とふりがながあり

今の地図にはふりがな「かんどり」が消え、漢字表記「香取」のみだったので、勘違いしてしまいました。

関連ブログ:千葉県市川市香取 地図にあった「かんどり」のふりがな(2009-05-27)




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