麻布、白金周辺の坂を歩いてきました。その５、白金絵図をみながら・・。

⇒大きな絵図でみる
白金絵図・・・北は渋谷川、東は２本榎、西はJR恵比寿駅で渋谷区、港区、品川区、目黒区にまたがる広範囲が描かれている絵図。
嘉永７年収録

この絵図は、庶民に人気のあった目黒不動尊への参道を描くことが主題で、図の中央から斜め上にかけて
奥沢・九品仏道(現、目黒通り）を配し、左右の風物をえがいている。（引用参照：江戸切絵図 今昔散歩 新人物往来社）

後半のコースは目黒の荏原台地のアップダウンをあるいたのですが、
この絵図をみて、気になったこと、興味深く思ったことなどを書いてみたいと思います。

１、橋（川）の痕跡発見！じゃなかった。（＞＜）


四の橋をわたって、港白金郵便局を左に折れて緩やかなのぼり坂を歩いている途中、橋の痕跡を思わせるものを発見！
もしやこれは川跡では！？と、ひとり色めき立ちました。

上の白金絵図でいうと、右の東西南北が書いて赤い丸の斜め上に書かれている大田原飛騨守と廣尾原の間にある
「狸蕎麦（しょうそば）」から出ている道周辺を歩いたことになります。

江戸明治東京絵図でみると、白金郵便をで曲がらずまっすぐいくのが川筋だったようです。
とすると、これは何なのだろう。神社で見かけるもので、囲いというか塀というか・・に似ているような。
う～ん・・謎！


２、辻斬り・追剥ぎ多発地帯を歩いたのだった！


白金絵図の真ん中あたりを拡大して切り取ったもの・・斜め左上に走る道は現目黒通りの一部。

白金1丁目から１１丁目は、七つ時（午後４時）を過ぎると辻斬りや追剥ぎが頻繁に出没し
特に３丁目から４丁目を北にのぼる横道は危険で、旅人が足早に通行したことから早道場とよばれていたという。
絵図の白金３丁目と４丁目（現在の港区白金台２丁目と４丁目）の境の横道に早道場と記されています。


もっとも危険であった早道場の現在の写真が上です。

歩いている時は、そのようなこととは露知らずでしたが、このあたり江戸時代、かなりな危険ゾーンだったのですね。（＠＠；
絵図に描かれている白金1丁目から１１丁目までは昔の相模道で、沿道に人家は少なく、町屋の発展も遅れたそうです。

あれから随分時間があいての更新・・麻布、白金周辺の坂歩きについてのレポートは、これが最後です。
麻布、白金とも、昔の絵図が残っており、赤穂四十七士ゆかりの地なども多く、土地にまつわる様々な興味深い
エピソードがあるようです。

様々な切り口で楽しめそうな麻布・白金周辺！
・・また、歩いてみたいまちのひとつとなりました。＾＾

以前アップしたコース地図に今回の写真のポイントをくわえました。御覧下さい。＾＾
⇒http://maps.google.co.jp/maps/ms?hl=ja&ie=UTF8&brcurrent=3,0x60188bbbb41922f3:0x33ebfd75f2f06cac,0&msa=0&msid=102850366114939017897.0004861feab066999215c&ll=35.641011,139.72822&spn=0.013898,0.023904&z=16



引用参考：
江戸切絵図 今昔散歩 新人物往来社
江戸切絵図で歩く広重の大江戸名所百景散歩　人文社
江戸明治東京重ね地図　エーピーピーカンパニー


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