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東京からマレーシアペナン島→また東京に戻りました

端午節とアマさん

2012-06-24 | ペナン 文化
6月23日は、中国の端午節だった。
うちに来てもらっているアマさんにちまきをいただいた。



アマさんに会うのは、実はとても久しぶりのことだった。

4ヶ月ほど前、アマさんから電話が入り「手が動かなくなってしまって病院に入院しているから行けない」とのこと。
声も弱弱しく、詳しいことが聞き取れなかったが、どうやら大変なことになったらしいことはわかった。
しばらく来られないのだろうな、と察して、アマさんに頼らない生活が始まった。
人づてに「リハビリをしているから時間がかかるがいつか戻ってくるつもり。だが解雇しても構わない」と聞いたので
新しいアマさんを探そうかとも思ったが、私にはその労力はないし、自分で家事をするのも悪くないなと考えて
そのまま成り行きに任せることにした。

アマさんに頼らない日々が続いていたが、4ヶ月経った木曜日ついにアマさんから電話があった。
「鍵を返しに行きたいが、明日家にいるか」とのこと。
鍵を返しに来ると言うことは、もう辞めるのだなと思いながら、金曜日、久しぶりの再会を果たした。

久しぶりに会った彼女は、以前よりも体調はよさそうに見えた。
右手はまだ多少不自由そうだったが、動いてはいたし、歩くこともできる。
どうしているかと家族で心配していたので、元気そうな姿を見たらうれしくて涙が出てきた。

私はてっきり交通事故か何かにあったのかと思っていたが
話を聞くと、脳卒中だった!
突然半身が動かなくなり、入院したのだそうだ。
1週間ほど入院して、親戚の家に暮らしながら、毎日病院にリハビリに通っていたという。

思い返せば、前兆がたくさんあった。
ひどい頭痛で休んだことも数回あったし、顔が左右ゆがんでいた日もあった。
体調が悪そうで心配には思っていたが、まさか脳卒中で倒れるとは!

医者はあと一ヶ月もすれば、手の力ももっと強くなって働くことができると言っているそうだ。
彼女は、うちが新しいアマさんを雇っているに違いないと思っていたようで、
私が誰も雇っていなかったことを知って喜んでいたので、また戻ってきてもらうようにお願いした。
話をしながら、二人で泣いて、よかったよかったと肩を叩き合った。

私にとっては、家事をしてくれる人という以上に、第2のお母さんみたいな人になっていて
彼女が戻ってきてくれることがとてもうれしい。
子どもたちも「アマさんいつ戻ってくるの?」と時々思い出しては聞いていたので
久しぶりに会えてうれしかったようだ。

一ヵ月後、右手がどのくらい回復するかは、リハビリにかかっている。
元気に戻ってきてくれるといいな。

だけど、早々にリハビリを始めれば、こんなに回復するものなんだね。

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おまけに「端午節」の解説。

「無病息災」の願いをこめてちまきを食べ、ドラゴンボートのレースが行われる。
中国では春節・中秋節と並んで三大伝統節句の一つであり、3連休にするくらい大事な祝日だそうだ。

日本の端午の節句はここに起源があるそうだが、
中国の端午節には「こどもの日」と言う意味合いはない。
ただ、中国ではこの時期に薬草を摘み健康を祈願する習慣があり、
中でもよもぎや菖蒲は邪気を払う力があるとされ、
菖蒲酒を作って飲んだり、よもぎで人形を作って飾ったりするそうだ。
日本への伝播とその後の変容はとても興味深いですね。


ちなみに粽(ちまき)の中身はこんなです。ぶれた写真になってしまいましたが。
六角の香りがぷーんとします。




wedding celemony in Malaysia

2012-02-15 | ペナン 文化
マレー式の結婚披露宴に出席した。
クアラ・ペルリスという街まで、ペナンからペナンブリッジを渡って北に一時間半ほど。
披露宴は新郎のご実家で行われるという。マレーシアで結婚式に出席するのは初めてだ。

ナビを頼りに会場を探すが、見当たらないので、車を停めて辺りを少し歩いてみた。
すると、椅子の上に控えめなサインボードを発見。
ここを曲がるらしい。

無事、会場に到着。

ご実家の庭に大きなテントがたくさん設置され、たくさんのテーブルが並ぶ。


マレーシアの結婚披露宴は日本のそれとは違い、皆好きな時間に来て好きな時に帰る。
上司の挨拶やら写真上映会やらはもちろんのこと、新郎新婦からの挨拶も特にない。
我々が着いたときはまだ新郎新婦も到着していなかったので、まずは食事をいただくことにした。
ケータリングでビュッフェ形式なので、好きなものをとってくる。


と言っても、そんなに種類があるわけではないので、皆このような皿になる。
いわゆるナシチャンプルである。
ピリ辛パイナップルのサラダとチキン料理は安定しておいしい。


飲み物はこちら、色鮮やかなもの。
オレンジ色のはオレンジジュースだったが、赤い方のは飲んでみたが何の味やら不明。
思ったほどは甘くなく、どちらかと言うと薄い。


ラクサコーナーもあり小躍りしたが、これは。。。スープが生臭くて不覚にも残してしまった。

ラクサの隣はデザートコーナー。

アイスカチャン(カキ氷)とクエをいただいた。

アイスカチャンの屋台の前には常に長い列が。

お兄ちゃんたちが忙しそうに作ってくれる。


バンドの生ライブもある。
女性ボーカルがしっとりと歌い上げたと思ったら、この場に似つかわしくないハードなロックが続いたり。

しばらく演奏を見ていたら、やっと新郎新婦が登場。



指定席につくと、うちわで扇がれるVIP待遇。お嫁さん、とってもきれい。
ここでしばらく大勢の被写体となり、笑顔をふりまく。
そのうち何となくご祝儀を渡す流れになり、渡したい人は新郎新婦に挨拶に行く。

その時使ったのが、この道具。
長い棒がついているのは、水が入っていて、それを聖水のようにかけるらしい。
器に入っているのは様々なハーブ。
ナシウラム(ニョニャ料理の炒飯)が入っているかと思った。ナシウラムに使われているハーブと同じものに違いない。
ちょっと縁起が悪い言い方だが、これをまるでお焼香のように挨拶のときにちょっとつまんで戻すらしい。

お祝いを渡すと、ご両親とおぼしき方から引き出物をいただいた。
ちなみに中には、もち米を固めたものとスマイルマーク入りのプラスチックカップが入っていた。
それと、ゆで卵がついたロマンティックなブーケ風のものをいただいた。


最後に、新郎新婦もテーブルについて、やっとお食事タイム。
このテーブルには、家族の手料理の鶏料理が並んでおりました。

我々のテーブルも、ちょっと席を立った隙に、おばちゃまたちが座っていたりする。
みな悪気はまったくない。誰も座っていないから空いていると思ってそこでご飯を食べているだけだ。
会場もだいぶ混みあってきたようなので、どうやら長居は無用らしい。

ファミリーのあたたかいおもてなしと花嫁さんの美しさに、幸せな気持ちになりつつ、会場をあとにした。
異国の結婚式は興味津々で、楽しいものとなりました。お幸せに!

Happy Deepavali ! インドの正月

2011-10-29 | ペナン 文化
10月26日は、ディパバリと呼ばれるインドの正月だった。
街ではディパバリのイベントが行われ、夜更けまで花火が賑やか。


festival of lightとも呼ばれる。

インドではDiwaliと呼んでいるが、もともとはサンスクリット語のDeepawaliからきているそうだ。
マレーシアではDeepavaliと呼ぶ。
10月末から11月初めのインド歴の第七番目の月の初めの日にお祝いするのだが
前後に準備日のようなものがくっついて、5日間のお祭りとなっている。

インド系の人達は、新しい洋服を着て家族で集う。
マレーシアではDeepavaliも独自に進化していて、
"Open house"で人種や宗教の違う人々も招いて食事をふるまう習慣があるそうだ。

個人的にとても気に入っているのがRagoliという砂絵。

穀物を粉末にしたものに色をつけて、それで床に絵を描く。
その周りに灯りを点すので大変美しい。
DeepavaliにはLakshmiという女神を家に迎えると信じられているので
女神様をお迎えするためにRagoliを用意するそうだ。


GURNEY PLAZAでもRagoliのコンテストが行われていた。
他にもインド舞踊のステージなどもあったらしいのだが、都合で行けず。
見たかったなあ。

Deepavali当日、何かインド的なことをしたくて仕方なかったので
近所のインド料理屋へ夕飯を食べに行くことにした。

 

店内の装飾がたまらなく私好み。天井からぶらさがっているものを持って帰りたいくらい。


 

カレー2種とタンドリーチキン、ファミリーナン、子ども用に辛くないチキンを注文。
ファミリーナンが超巨大でお腹いっぱい。


お友達にもらったBINDIを眉間につけて、すっかりインド気分。
来年はインド舞踏が見られるといいな。






MEET THE HUNGRY GHOST 舞台裏拝見~

2011-09-10 | ペナン 文化
HUNGRY GHOST FESTIVALネタが続いてすみません。

HUNGRY GHOSTに会ってきた。
中元節には、ペナンの至る所に特設会場ができて、そこに紙でできたHUNGRY GHOST像が祭られる。
↓こんな感じ。


先日その像の製作現場におじゃましてきた。
まずはできあがった像からご紹介。こちら↓


jettyのそばの地味な道にある製作会社。family businessで毎年この大きなhungry ghostを作っているそうだ。





枠組みは、竹ひごを紙テープで結びつけて作る。
中元節が終わるとすべて燃やしてしまうので、材料は可燃性でなければならない。



パーツ一つでも大きくて部屋に置いていられないので、天井にたくさん吊るしてあった。


枠組みができたらそこに紙を貼っていく。

装飾に使うと思われる、美しい紙たちにうっとりしてしまう。

部屋の奥のコンロには、鍋に糊がたくさんできあがっていた。
聞くのを忘れたが、においや質感から察するに、原料は米っぽかった。


像本体を作る時は、装飾紙の前に新聞紙を貼る。これらは足。

調子に乗ってhungry ghostの手を拝借。


会社の前にもお供えがしてあった。見回すと、そのあたりはどこでも、家の前にテーブルを出してお供えをしている。
お供えと言いながら、あとで皆で食べるという説明を受けた。
線香の灰が食べ物の上にたくさん落ちていたけどいいのかな。あ、きっといいんでしょうね。気にしない気にしない。

この大きな像は2、3日で完成するそうだ。お祭りの後にすべて燃やしてしまうのは少々寂しい気がするが。

製作現場見学の後に、京劇のステージ裏も覗いてきた。



色鮮やかな衣装が並ぶ。


靴がかわいらしい。


最後に、劇中の曲を演奏してもらった。舞台の上でそよ風にふかれながら美しい音色を堪能。
役者さんからも話を聞く予定であったが、時間に彼は現れず。残念。

京劇の舞台は夜行われるので、今回は見ることができなかったが、来年あたりちょっと京劇鑑賞してみたい。





HUNGRY GHOST FESTIVAL(中元節・鬼月)

2011-09-10 | ペナン 文化
8月は、CHINESE HUNGRY GHOST FESTIVALだった。たいそう賑やかなお祭りであった。
日本で言うところの「お盆」のことなのだが、異国の地でのお盆は日本のそれとはかなり違ったものだった。

中国暦の7月15日に、死界と現世を仕切っている扉が開き、死んだ人々の霊が現世を訪れると信じられている。
死界からやってきた霊に祈りを捧げ、彼らを苦しみから解放してあげると言うことらしい。
ご先祖様があたかもそこにいるように席を設け、そこにご馳走を捧げ、線香を点す。



金紙(死界のお金)や紙でできた生活用品を燃やしたりもする。(これに関しては4月の日記でも紹介した)
この辺りまでは理解できる。日本と似通っているからだ。

こういった風習は中国のものだそうだが、これがシンガポールやマレーシアでは独自の進化を遂げてしまったようだ。
現世を訪問中の霊たちを楽しませるために、簡易ステージを設置してライブイベントを催す。それは京劇であることもあるし、古今東西バラエティ豊かな曲を演奏するライブであることもある。一番前の席は赤い椅子が置かれ、霊たちのためにリザーブしてある。その音が大きいほど霊は喜ぶそうである。ライブは一週間毎に場所を変えて行われる。

ここで理解に苦しむ状況が生まれる。

霊がやってくるのは日が沈んでからだというので、それらライブイベントは大概夜8時くらいから始まる。
音は大きければ大きいほどいいというので、大音量での演奏が当然。
ライブとは言え、プロではないのでほとんどカラオケの域。
つまり、一週間の間、毎日夜中の12時まで大音量のカラオケを聞くハメになるわけだ。
私が住むのは高層のコンドミニアム。防音窓の無い高層階に響いてくるカラオケの爆音、、、。
あり得ないと思いながらも、恐ろしいことに日ごとに慣れて、最後にはカラオケを子守唄に眠りにつけるようにさえなってきたのがおもしろい。

今年は特に、イスラム教のラマダン(断食月)と中元節が重なったので、
より一層賑やかな8月だったのではないだろうか。
気合の入ったコーランとカラオケの音が入り混じって聞こえてくる様子は、
ペナンならではのミックスカルチャーぶりと言える。

hungry ghostの舞台裏もちょっと覗いてきたので、次回の日記にて紹介します。

ペナンのお盆 墓参り事情

2011-04-04 | ペナン 文化
今ペナンでは、お墓参り事情が熱い。

今年は4月5日が、二十四節気の一つである清明節。
中国における清明節は、祖先の墓を参り、草むしりをして墓を掃除する日で、
日本のお盆に当たる年中行事なんだそうだ。
チャイニーズの多いペナンでは、あちらこちらで墓参りをする人を見かける。
特に週末には車が渋滞したり、墓地から爆竹が聞こえてきたりして、だいぶ賑やかである。


墓地はだいたいこんな感じになっている。
土葬が一般的だが、最近は火葬する人も増えてきているらしい。
火葬の場合はこうしたお墓には入れず、寝釈迦の裏にあるような棚(以前の日記参照)に骨壷を収める。


墓参りをしたら、墓の土が盛ってある所に旗を立てる。
この旗が、遠くから見ると色鮮やかできれいである。

先日ジョージタウンを歩いていると、墓参りグッズを売っている店がたくさんあった。
興味深いので覗いてみると、靴や服が売っている。
 
しかし、よく見るとそれは全部紙でできていた。
よくよく見回せば、紙でできた車、ビール、おもちゃ、麻雀牌などなどなど。
 
 
ルイビトンやバーバリーのバッグや一軒やまである。
聞くと、これは全部、墓参りのときにお墓で燃やすんだそうである。
故人が好きだったものを捧げるわけだ。
最近は紙のiphoneまで売っているんですって!


これは神様に捧げる金紙。これも燃やすそう。

紙のiphone、私も欲しくなっちゃった(笑)
墓参り事情、予想外に楽しいです。








チャイニーズ・ニュー・イヤー

2011-02-16 | ペナン 文化
チャイニーズ人口の多いペナンでは
中国の正月を盛大にお祝いします。

旧暦での正月なので、毎年時期は多少左右しますが
今年は2月3日が元旦でした。

大晦日の2日の夜は大変な騒ぎでした。
街のあちらこちらで花火と爆竹が一晩中鳴り響きます。
こちらでは特に禁止されていないらしく
個人でかなり大掛かりな花火を上げたりします。
多摩川の花火大会の花火に近いような大きなのも、あちこちであがるので
目の前で見られて綺麗と言えば綺麗なのですが
夜中まで上げられるとうるさくてしょうがないです。
しかもうちの前では、いまだに花火あがってます。

楽しいのはこの時期はどこに行ってもイベントだらけだということ。
週末どこのショッピングモールに行ってもイベント。
アクロバティックなショーから楽器生演奏、そしてライオンダンス。

ライオンダンスは横浜中華街でも見られる獅子舞です。
打楽器に合わせてオレンジ色や赤の獅子舞が踊ります。


plaza gurneyで見たこのlion danceはすごかった!
見ごたえあり!

これは子どもも大好きで
ご他聞にもれず、うちの息子もハマり中。
家でも顔の表情までつけて踊りまくっています。
大好きなくせに、街で見かけるとビビッて近寄れず。

どこまでビビリ屋なのでしょう。

日本で言うところの門松

こちらでは金柑の木を飾ります。
金のなる木ということで縁起がいいらしいです。
この金柑の箱詰めを、スーパーでも朝市でも売っているのを良く見かけます。
食べてみると意外や意外、とても甘いので、ミニミニみかんという趣です。
いわゆる日本の金柑とは違うみたいですね。


どこに行っても、チャイニーズニューイヤーの飾りつけが綺麗です。


うちのコンドミニアムにも飾りがついています。

ついでに家の玄関にも飾りました。


これは元宝と言って、昔のお金の形だそうですが
おめでたいものとして店が配ったりするみたいです。

中国本土では、正月にはこの形の餃子を作って食べるそうです。

食べるといえば、こちらにはいわゆるおせち料理はありません。
中国正月に欠かすことのできないのは
「鱼生(yu sheng)(イューシェン」という正月料理です。
一言で言えば野菜の上に刺身の載ったサラダです。

もともと中国広東州に鱼生に似たものがあり、
シンガポールの料理人がそれに手を加えて正月料理としたらしいです。
それが広まって、マレーシアや香港などでも食べられるようになったそうです。

この鱼生で特徴的なのは、その食べ方です。
料理を囲んで皆が立ちあがり、全員で箸を使ってかき混ぜます。
「捞起(ローヘイ )」(すくい上げるという意味)と大きな声で、野菜をつかんだ箸を高く上げるのです。
より高く摘み上げた方が願いが叶うといわれているそうです。

たまたまレストランで見かけたのですが
皆さんかなり大きな声で楽しそうに食べていました。
あまりに高く箸を上げるので、かき混ぜが終わった後は
具材がぐちゃぐちゃでした(笑)
ダイナミックで楽しそう!!
来年は作って、ローヘイしてみたくなりました。

↓地球の歩き方のサイトに載っていたので参考までに。
http://www.arukikata.co.jp/webmag/2004/0412/sp/041200sp_02_03.html

ヒンズー教のお祭り、タイプーサム

2011-01-23 | ペナン 文化


1月20日はヒンズー教のお祭り、タイプーサム(Thaipusam)だった。
タミル暦のタイ(Thai)の月の満月の日に行われるそうだ。
そう言えば、すごくきれいな満月だったな。

ヒンドゥー教の主神シバ神の息子、ムルガ神をあがめるもので、
南インド発祥のお祭りだそうだ。
信者さんたちは、事前に数日間の断食をし、
カバディと言うみこしを鉄串などで自分の身体に固定して
苦行の行進を行う。
あまりに激しい行進になるため、インド本国では禁止されていて、
今やこの祭りが見られるのは
マレーシアとシンガポールだけらしい。

しかも、ペナンのタイプーサムが特徴的なのは
行進の前日に「ココナッツ割り」儀式があることだそうだ。
数百万個ともいわれる数のココナッツを行進の道路で叩き割る。
これは本場インドではやらない儀式で、こちら独特のものだそう。
祭りの後もしばらくは、道路がココナッツミルクだらけらしい。

これは!見に行くべし!と意気込んでいたのだが、
行列のある通り付近は通行止めで、車で近くまで行っても、それなりには歩く必要があるし
そんな痛そうな姿は子どもたちに刺激が強すぎるのではと心配もあって
今年は行くのをやめておいた。

祭りの数日前に、通りの偵察には行って来て
飾り付けは見てきた。

 

これらは、企業が出すブースで、祭り当日には
カレーなどの料理が無料でふるまわれるそうだ。
インド系の人たちがたくさん来て、賑わうらしい。

後で友達に聞いた限りでは、昼くらいなら混雑もそれなりだし
話に聞くよりは激しくないから、子どもも案外大丈夫とのこと。
来年は行きたいな。







トイレ事情

2011-01-22 | ペナン 文化
マレーシアの国教は、イスラム教。
イスラムの慣習では、トイレは紙を使わず、水で洗う。
用を足したら、便器の横についているシャワーで洗い流すのだ。


自宅のトイレにも当然、シャワーがついている。
最初はぎょっとするが、これが案外と優れものである。
シャワーヘッドの所にレバーがついていて
そこを押せば水が出る仕組みなので、自分の思い通りに水を出すことができる。
ウォシュレットはなくても、このシャワーがあれば、心配無用。
しかも、命中率はウォシュレットより高いのではないかとさえ思う。

ショッピングモールなどのトイレにも、もちろんシャワーがついている。
みんなが洗うので、トイレ個室の床はあり得ないくらい、いつも水浸しだ。

シャワーがない場合は、ホースがついているか、
次の写真のように、バケツと柄杓が置いてある。


われわれ日本人の常識からすると、
手を使って水で洗うなんて!と驚いてしまうが、
よく考えると、すべて終わってから手をよく洗えば、
紙でふくよりきれいとも言える。

ただ、紙が必須の私たちにとっては、用を足した後で
個室に紙がないことに気づくほど悲しいことはない。

マレーシアに住んで一ヶ月経つが
学んだのは、トイレに入る前に紙の在りかを確認すること。
ショッピングモールのトイレなどには、
手を乾かす機械のそばに、大きな紙ホルダーがついているので
事前にそこから紙を必要な分だけとってから、個室に行くべし。

外国のトイレ。学ぶことは多い。

maojiro meets イスラム教

2011-01-07 | ペナン 文化


ペナンに来て、まず驚かされるのは
早朝に聞こえてくるお祈りの声。
近所のモスクについている拡声器から
大音量で流している。

大抵、この声で目が覚める。
ありがたい(?)目覚まし時計だ。
初めて聞いた時は、デモ隊が来たのかと思うような
大げさな音に思えたが
こちらに来て一週間も経つとだんだん慣れてきて、
最初の声が聞こえては来るが
すぐまた睡眠に戻ることができるようになった。
慣れってすごい。

イスラムのお祈り(コーラン)を唱えているのかと思っていたが
調べてみると、これはエザン(アザーン)というもので、
コーランではない。
キリスト教の鐘に相当するような
礼拝の時間を知らせる呼びかけだそうだ。
礼拝は一日5回だから、エザンも5回聞こえてくる。
ムスリムにとっては、時計代わりとして生活の節目に
なっているそうだ。
しかも録音じゃなくて肉声らしい。
エザン朗読の専用の人を雇っているんだって。

うちの坊はこれを聞くと
「焼きいもやさんが来たねえ」と言う。
確かにそう聞こえなくもない。
・・・なごむ。
彼には早朝のエザンがまったく聞こえないらしい。
起きてしまうんじゃないかと心配していたが
坊にも妹にも関係ないみたいでよかった。


これは街角のモスク。

マレーシアは、
民族と地域の歴史が複雑に入り混じって、民族構成が複雑な国。
単純な人口比は
マレー系(約65%)
華人系(約25%)
インド系(約7%)だそうだ。
マレー系の人たちを中心として、イスラム教が国教になっている。

生活の中でイスラムを感じると異国の地に住んでることを実感。

またその点、報告したいと思いまーす。