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東京からマレーシアペナン島→また東京に戻りました

MEET THE HUNGRY GHOST 舞台裏拝見~

2011-09-10 | ペナン 文化
HUNGRY GHOST FESTIVALネタが続いてすみません。

HUNGRY GHOSTに会ってきた。
中元節には、ペナンの至る所に特設会場ができて、そこに紙でできたHUNGRY GHOST像が祭られる。
↓こんな感じ。


先日その像の製作現場におじゃましてきた。
まずはできあがった像からご紹介。こちら↓


jettyのそばの地味な道にある製作会社。family businessで毎年この大きなhungry ghostを作っているそうだ。





枠組みは、竹ひごを紙テープで結びつけて作る。
中元節が終わるとすべて燃やしてしまうので、材料は可燃性でなければならない。



パーツ一つでも大きくて部屋に置いていられないので、天井にたくさん吊るしてあった。


枠組みができたらそこに紙を貼っていく。

装飾に使うと思われる、美しい紙たちにうっとりしてしまう。

部屋の奥のコンロには、鍋に糊がたくさんできあがっていた。
聞くのを忘れたが、においや質感から察するに、原料は米っぽかった。


像本体を作る時は、装飾紙の前に新聞紙を貼る。これらは足。

調子に乗ってhungry ghostの手を拝借。


会社の前にもお供えがしてあった。見回すと、そのあたりはどこでも、家の前にテーブルを出してお供えをしている。
お供えと言いながら、あとで皆で食べるという説明を受けた。
線香の灰が食べ物の上にたくさん落ちていたけどいいのかな。あ、きっといいんでしょうね。気にしない気にしない。

この大きな像は2、3日で完成するそうだ。お祭りの後にすべて燃やしてしまうのは少々寂しい気がするが。

製作現場見学の後に、京劇のステージ裏も覗いてきた。



色鮮やかな衣装が並ぶ。


靴がかわいらしい。


最後に、劇中の曲を演奏してもらった。舞台の上でそよ風にふかれながら美しい音色を堪能。
役者さんからも話を聞く予定であったが、時間に彼は現れず。残念。

京劇の舞台は夜行われるので、今回は見ることができなかったが、来年あたりちょっと京劇鑑賞してみたい。




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HUNGRY GHOST FESTIVAL(中元節・鬼月)

2011-09-10 | ペナン 文化
8月は、CHINESE HUNGRY GHOST FESTIVALだった。たいそう賑やかなお祭りであった。
日本で言うところの「お盆」のことなのだが、異国の地でのお盆は日本のそれとはかなり違ったものだった。

中国暦の7月15日に、死界と現世を仕切っている扉が開き、死んだ人々の霊が現世を訪れると信じられている。
死界からやってきた霊に祈りを捧げ、彼らを苦しみから解放してあげると言うことらしい。
ご先祖様があたかもそこにいるように席を設け、そこにご馳走を捧げ、線香を点す。



金紙(死界のお金)や紙でできた生活用品を燃やしたりもする。(これに関しては4月の日記でも紹介した)
この辺りまでは理解できる。日本と似通っているからだ。

こういった風習は中国のものだそうだが、これがシンガポールやマレーシアでは独自の進化を遂げてしまったようだ。
現世を訪問中の霊たちを楽しませるために、簡易ステージを設置してライブイベントを催す。それは京劇であることもあるし、古今東西バラエティ豊かな曲を演奏するライブであることもある。一番前の席は赤い椅子が置かれ、霊たちのためにリザーブしてある。その音が大きいほど霊は喜ぶそうである。ライブは一週間毎に場所を変えて行われる。

ここで理解に苦しむ状況が生まれる。

霊がやってくるのは日が沈んでからだというので、それらライブイベントは大概夜8時くらいから始まる。
音は大きければ大きいほどいいというので、大音量での演奏が当然。
ライブとは言え、プロではないのでほとんどカラオケの域。
つまり、一週間の間、毎日夜中の12時まで大音量のカラオケを聞くハメになるわけだ。
私が住むのは高層のコンドミニアム。防音窓の無い高層階に響いてくるカラオケの爆音、、、。
あり得ないと思いながらも、恐ろしいことに日ごとに慣れて、最後にはカラオケを子守唄に眠りにつけるようにさえなってきたのがおもしろい。

今年は特に、イスラム教のラマダン(断食月)と中元節が重なったので、
より一層賑やかな8月だったのではないだろうか。
気合の入ったコーランとカラオケの音が入り混じって聞こえてくる様子は、
ペナンならではのミックスカルチャーぶりと言える。

hungry ghostの舞台裏もちょっと覗いてきたので、次回の日記にて紹介します。
コメント (1)
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