今回は金刀比羅宮です。
宝物館の北側に勇の歌碑が建っています。

金刀比羅の宮はかしこし船人が流し初穂をささげるもうべ
お船の形をした歌碑で、こんぴらさんにお似合いです。
ここではもう一つ見たいものがありました。
それは表書院にある森寛斎の「檜樹鷲図」です。
絵はよく分からないのですが、勇の「歌行脚短信」の琴平のところに次のように書いてあったからです。
「本殿にて森寛斎の絵を見たるは、思ひがけざる眼福なりき」
眼福と書かれているからには是非とも見なければと張り切っていたのです。
表書院を目指し、また石段を登ります。

「石段の高きことには閉口した」と勇が書いているように、参道は延々と石段が続きます。
(本殿まで785段)
ありました!

「入館料がいかに高くとも入るぞ」と思っていたら

入館しなくても外から見えるではありませんか。

これぞまさしく「思ひがけざる眼福なり」!

「檜樹鷲図」森寛斎
この近くの壁に

これは円山応挙の「水飲みの虎」の壁画ですが、表書院では応挙の襖絵が見られるそうです。
絵の右の柱に掛けられている看板には
「日本水難救済会琴平出張所」と。
日本水難救済会といえばその第2代会長が勇の父、吉井幸蔵だったので何か因縁を感じました。
本宮

神馬

スクリュー

金刀比羅宮は海の守り神です。
「流し初穂をささげるもうべ」なら「大きなスクリューを奉納するもうべ」です。
ちなみに、このスクリューは自動車5000台運搬船用で、直径は6mあるそうです。

金刀比羅宮の隣には

金毘羅大芝居の幟旗がずらり
この後、丸亀城に向かいます。