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2011-

野良ビトたちの燃え上がる肖像

2017-12-19 00:34:00 | 日記


著:木村友祐

河川敷で猫と暮らす柳さんは、
アルミ缶を集めて生活費とキャットフード代を稼いでいる。

あちこちでホームレスが増えてきたある日、「野良ビトに缶を与えないでください」という看板を見つける。

やがて国ぐるみで野宿者を隔離しようとする計画が……。

ほんの少しだけ未来の日本を舞台に、格差、貧困、差別の問題に迫る新鋭の力作

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めちゃくちゃにリアルなディストピア小説でした。

最近こういうのが多いと思うのは

不安と憂鬱にかられる一方で

今の世の中に危機感を抱いている作家がいて

作品を発表できているという安心もあったり。

長崎の鐘

2017-12-17 00:06:54 | 日記


著:永井隆

浦上の灰の中に伏して神に祈る原子病患者のなまなましい被爆の体験記録。

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歌が大好きな割には、原作を読んだことがなくて

いつか読もうと思っていたのでした。

放射線科専門の医者が対峙する原子爆弾。

生々しい一方で、冷静に描かれている感じ。

原発や今の世の中の動きを思うと読んでおいて良かった。

読むべき本だったと思う。

当時、日本軍の残虐行為が書かれた

マニラの悲劇と合本しないとアメリカから発行許可出なかったそうで

そちらもなかなかにキツい。

シリアに

イスラエル軍が爆撃したあとをそのまま残した

クネイトラという場所があるんだけど

そこを訪れた時をなぜだか思い出しました。