11月30日…ここ2~3カ月の「シネマヴェーラ渋谷」の企画、入りがあまり良くない。また海外版フィルムノワール特集すればいいのに(日本版は閑古鳥が鳴いてたが)。最近は東映系作品がめったに上映されないが、ネット情報によれば借り賃が偉く高いのだと。そうでなくてもバイオレンス&エロスが強烈な作品群は、今のガキ共には敬遠されがち。安く貸し出せば宣伝になり、DVDや配信の売り上げアップになると思うが。日本のあらゆる企業がそうであるように、自らの担当部署の目先の利益しか頭にないのだ。長期的展望を持たない著作権ビジネスは、単なるタコ足営業課。茎まで喰っちゃ芽は出ない。
『健さんのミステリアス・イベント体験記』(松坂健・盛林堂ミステリアス文庫)。上りで260ページまで。帰りで片づけられそう。リードを飛ばして読んだ方が面白い。「神保町シアター」「早稲田松竹」「シネマヴェーラ渋谷」…迷う振りしてるが実は最初から決まってる。こういうのは一人芝居とは呼ばないか。
「早稲田松竹」で『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』(ファスビンダー監督・’72西独)。わざと眠くなるように撮ってる感じ(ウォーカー・ブラザーズ他の3曲は目覚まし時計)。夏に観たフランソワ・オゾン監督の再映画化作品、『苦い涙』は楽しめたけど、本家に比べ通俗だったのも事実。睡魔か通俗か?(どうでもいいが) 観客30名前後。前の回の『マリア・ブラウンの結婚』から退出して来た爺様らが、余りに貧相で小汚いの者ぞろい。思わず自分の事を棚に上げて顔をそむける。ニュージャーマンシネマブームは、もう半世紀前だもの仕方ない。
エ口スの眞相ch.第47回、エロ漫画研究家 稀見理都(きみ・りと)さん、最終回!! - YouTube
11月29日…『東京新聞』最終面。警視庁のユーチューバー「メトポリ」へのスーパーヨイショ記事がドドーン!!(文/山田雄之)。テレビもだが、警察&自衛隊への卑屈なチンチン合戦が止まらない。山田記者、警視庁の広報担当者に「いい子いい子!」頭撫でられたり、噂の裏金でゴチになったりしてなけりゃいいけど。だいたいリードからして恥ずかしい。”親しみを持ってもらうべく奮闘する撮影現場にお邪魔した”。幇間精神特出しまる出しアナル出し。違法な暴力的強制職質や、外国人犯罪者扱いが横行するゴロツキ警官跳梁跋扈の現場にこそお邪魔してみろ。どこがリベラル系新聞だよ糞馬鹿野郎!
五反田で仕入れた笹沢左保の新書判は、2段組みが多かったのでやや躊躇してたが、『骨牌の城』(カッパ・ノベルス)を一読、杞憂だったと悟る。かつての筑摩書房の3段組み世界文学大系は論外としても(同社倒産の遠因の一つかと)、内容次第では爺様も2段に耐えられる。当然、松本清張も大丈夫のはずだ。昼飯後母ちゃんを夫婦で風呂に。厄介な仕事だが、「ああ~いい気持ちだ!」と言われると心がなごむ(AVギャルの台詞と重なるが)。本当は豚箱並みに週に2回は入れて上げたいが、体拭くだけで誤魔化しがち。激しい浅間方向からのからっ風に戸がガタガタガタ。
自宅での出品作業の合間に『健さんのミステリアス・イベント体験記』(松坂健・盛林堂ミステリアス文庫)。結構面白い。最初は腐れおべっか使い野郎かと誤解してたが、巧妙に言うべき点はちゃんと。1年間も放置してた事を反省。明日は出勤日。500ページ近いが多分往復で読了かと。基本的にこういうブツ切りの刺し身みたいな本が大好き。小林信彦も、糞つまらん小説など書かなければなあ…。もし亡くなられても西村賢太と違い、古本値段は微動だにしないだろう。若死にとかじゃないと。坪内祐三もそれで本が値上がりした。直前まではまだ盛んだった「田村書店」店頭の、100円箱に山になってた。
11月28日…母ちゃん昨夜またも夕食に手をつけず。熱あり。食べてくれないのはホントにめげる。朝、昼は完食なので健康上は問題ないと思うが(熱も下がる)。ただこれじゃ丸くなれない。食欲、歩行と改善してるのに夕方の熱が鬼門。WOWOWで『キューティーハニー』実写版。10分と観てられなかったが当然ファンも(ウィキのヨイショ振りが凄い域)。もう婆さんだろうが佐藤江梨子。いいトコあるのに監督、作品に恵まれない女優だった(過去形は失礼か)。『東京新聞』の「こちら特報部」。上脇博之神戸学院教授頼りの政治資金チェックを嘆き、法改正を訴えてる。しかし『週刊文春』『赤旗』頼りの自分たちの怠慢さには一言も触れず。告発を待ってるだけの盲腸検察批判もゼロ(木原育子、山田祐一郎)。『朝日新聞』の類した場合の姑息な常套句、「私たちにとっても耳が痛い」(『ちくま』12月号、金井美恵子の「重箱のすみから」に詳しい)くらいは忍び込ませないと、馬鹿扱いされるぜ。実際馬鹿なんだろうが。
高崎線乗客の車内マナーの悪さには呆れてるが(老人、身障者に席を譲る者がまずいない)、この歳になると方々で若者に親切にされる場面も多く、その後は終日中気分がいい。高崎線と違い地下鉄の外人客は親切で、何度席を譲られたか分からない。「シネマヴェーラ渋谷」のエレベーターでは、開くのボタンを押し続けた青年が、度々先に下ろしてくれる。「109シネマズ高崎」にはスウィング式ドアがあるが、閉まらないようにわざわざ抑えてくれてる青年男女も多い。腐り切った国だが、末端はそうでもないとわずかな希望。一方事務所近くのセブン。レジのハキハキした愛想のいい青年。マニュアル通りの問答後、俺が自動支払機を操作しながら、持参した袋に弁当や菓子をあたふた入れるのを、姿勢を正して黙って見物。隣接レジの姉ちゃんは、自らいつも素早く入れてくれる。朗らかで気持ち良さそうな青年だが、爺様から見るとレジのオンボロ案山子。
「シネマヴェーラ渋谷」で『結婚式のメンバー』(フレッド・ジンネマン監督・’52米)。観た範囲のジンネマン映画ではもっとつまらない。思わせぶりな脚本、饒舌すぎる登場人物(特に主役の姉チャンは終始喋りっぱなしで、「黙れ!」と心で何度も)にゲッソリ。とにかくやかましい映画。だが引っ掛かる何かが無く、何度も居眠り。観客20人台後半。
11月27日…昨日の帰りの上信線車中では『死の蔭探検記』(橘外男・現代教養文庫)。相変わらず面白いが、同文庫はミステリー、映画でなかなかの物を数多く出してたのに、版元の社会思想社はなぜあっけなく倒産したのか(大分前だが)。文庫以外で既に売れなくなった社会派系を多数出してたせいか? 神保町に同文庫がゾッキで大量流出してたのを見て疑問に。まだ『噂の眞相』は出てたような気もするが、触れた記事は見なかった記憶。素人古本市が盛んな頃は、出店者に編集者が多かったので、この種の裏話も良く入って来たのだが。結構外は歩き回ってるが、人との対話は案外少ない。古本市で大声で話し込んでる老人は、みっともない事この上ないが。
発熱後、食欲の減退と共に寝てばかりで歩けなくなってた母ちゃんが(立とうという意欲も無かった)、この2~3日ヨロヨロとだが立って足を交互に。要するに歩行だが、手足がやせ細ってビアフラの子供(同世代は60年代のアフリカのこの飢餓にショックを受け、死ぬまで忘れられない)状態なのに、回復力に驚くばかり。麦飯メインの粗衣粗食で育った世代の底力を見る思い。食欲は旺盛だから(夜のみ時々食べない日が)、また体が丸みを帯びる日も近いと思いたい。ついでにウンコをまたトイレで1人でやってくれないかな。
毎週面白い土曜日発売の『日刊ゲンダイ』連載、東陽片岡の「おスナック・ブルース」(桧山珠美の「あれもこれも言わせて」の真逆)。今回は”編集プロダクション「スキップ」はエロ人間たちの波止場だった”。白夜書房の下請け編集者だった頃の山崎邦紀の口から、良く同プロの名前が。山崎は決してエロ人間じゃなかったと思うが。ぼうふらのように湧いては消えて行ったエロ本系版元周辺の編プロ群。描き手の側からの証言は案外少ないので貴重。先は知れてるし今さら怖いものはない立場。どんどん実名入りで正直に見聞きした事を書いてくれ。ところで連載題名、近所のうどん屋「讃岐ブルース」と余韻が似ている。
11月26日…「嫌われ者の記」第291回目の仕上げを。登場漫画家が固定化する傾向が。少ない読者も面白くないはず。だからと言って、何年も会ってない漫画家に用もないのに電話するのも。人は行動の範囲以外は想像力で補うしかないが、その元はやはり多くが見聞。ただ経験主義者ってのも中小企業経営者などに多いが実に退屈。”夢見る経験主義者”は矛盾してる表現だが、そういう人物と付き合うと面白い気も。『噂の眞相チャンネル』の、田中社長はあるいはそれに近いのかも。
午後、「109シネマズ高崎」で『飛んで埼玉/琵琶湖より愛をこめて』(武内英樹監督・’23フジ他)。観客15人前後。続編としての宿命か、前半は相当のすべりまくり。時々熟睡。しかし埼玉県民同士の内ゲバ以降、やや調子を取り戻し(大宮地区住民が浦和地区住民に、「悔しかったら新幹線を止めて見ろ!」との”暴言”を)、後半はそれなりに盛り上がる。通天閣VS行田の物見塔決戦は笑えた。でも俺以外のお客さんは漫画擬音で言う所の”シーン”。爺様だけがヘラヘラヘラ。キシダシンゾーかよ。
11月25日…『東京新聞』。閣僚歳費お手盛り値上げ法案等が国会で決議されると、最近記事の横に四角い図解で賛成党、反対党を明示するが実に分かり易くていい。賛成は”悪政ゴロツキ4党”(自民、公明、維新、国民)の場合が99%だが、文章のみよりダイレクトに怒りがわいて来る。ほんの少しの工夫で紙面が輝く。そろそろ母ちゃんトコに行って、蒲団畳んでお茶でも入れて上げよう。面倒だが体も拭いてあげないと。皇族もキシダシンタロー一家も、家族介護は自らやった方がいい(週に何回かでも)。人間、社会への視野が無限に広がる(疲労も)。
昨日、五反田で笹沢左保の新書判が5~6冊買えたのはうれしかった。しばらく持つ。松本清張ともども、点数、部数が出てる割には特価コーナーで見ない。コレクターってどの分野にも居るし。でも両名の収集家は、こっそりやってるような気が。帰りに駅付近の「小諸そば」に寄ったら、昼飯時の一番忙しい時間帯なのに、同世代の爺さんが必死で客をさばいてた。帰宅したらグッタリだろう。ご苦労様。かきあげそば(510円)おいしゅうございました。生卵入りなのでつゆがまろやかで好み。冷めるし味が薄くなると嫌う人もいようが。
上半身が生ぬるくなるだけの暖房はどうも性に合わない。女房がアマゾンで買った、筒をぶった切ったような1人ゴタツ風暖房器具が悪くないと。俺も早速購入してみた(8000円前後)。膝掛けは欠かせない形式だが、掛け布団みたいで落ち着く。だいたい暖房とかストーブのような、大気自体を暖めるという発想が俺は好みじゃない(ふとどき)。ただアマゾンが責任を持つらしいが、製造メーカーの住所や紙の保証書も無い。なぜか昔のエロ系通信販売のムードとアマゾンは似ている。
11月24日…母ちゃんこの2日間、夕方になると37度台の熱が。朝昼は完食なのに、熱のせいか夕食だけは残す。医者の話では感染症他の疑いは一切ないと。「分からないけど体のどこかに…」と女房。俺もそう思うが、医者の言う通り「もう93歳だからねえ」ももっともだと。ただ余り熱があると施設でも敬遠されかねない。本人は自らはまだ歩き回っているし、トイレもちゃんと行ってて、紙おむつとは無縁の生活を送ってると思い込んでる。時々覚醒、恥ずかしい顔もするが…。
大失敗。まあまあだった五反田(南部古書会館)の後は神保町の「古書会館」ではなく、高円寺(西部古書会館)に回るべきだったと反省したが、高円寺は明日からだよ。いずれにせよ今日の古書会館、ドブ客はお呼びじゃないハイソな出店者揃い。長々と口げんかしてる爺さんが2人。どうせなら殴り合えばいいのに。久々にコミガレに。棚だけチェック平台は無視。6冊買う(1000円)。今日は疲れたので映画は休もう。
例の介護施設、コロナ拡大で入所受け入れ再開の見込みがつかない模様。「もう紙おむつのウンチにはウンザリ!」女房の愚痴ももっともだが、施設玄関前に放置する訳にも行かないし。高崎線で『着物になった〈戦争〉時代が求めた戦争柄』(乾淑子・吉川弘文館)読了。まあまあ。伝統ある版元だが、記憶ある限り本を買って読んだの初めて。
11月23日…コスミックの10枚組DVD『小間使の日記』収録、『スサーナ』(ルイス・ブニュエル監督・’51)を。最初に観たのはメキシコ時代の作品が初大量公開された年で、「国立スカラ座」、あるいは「三鷹オスカー」だったと。従来観てた『アンダルシアの犬』や『自由の幻想』に比べてくだけてて楽しいので、西川口から武蔵野線経由で複数回通った記憶(独身時代か)。本作、”青い体験シリーズ”にも筋&アングルで深い影響を。というか、イタリアの映画職人たちが日常感覚でパクっただけか(エロ漫画職人の見解)。
国際基準でいう所の北朝鮮のスパイ衛星を、恐怖の秘密ミサイル兵器扱いのNHK以下の(職員平均年収1千万円台半ば)、大本営発表一筋の自称マスコミ。軍事予算大増強→防衛費増。原発放射能汚染水垂れ流し→処理水放出。官憲の飼い犬としての日頃の調教訓練で、お口も実になめらか。「お答えします。その件についての発言は控えます」などとトッチャン坊屋官房長官に言われても平気の所作の連中は、犬鍋にしてもまずくて口に出来ないだろう。
15時15分からの『首』(北野武監督)を「109シネマズ高崎」で。観客12名。面白い。昨今、北野&新女房を”ダリ&ガラ”扱いする憎悪報道が増えてるが、昔は多分タダ酒かっ喰らってた周辺マスコミコジキ者と違い、身銭を切った俺たちは作品の出来次第。5~6回我慢できずに噴く。前の事務所時代の後期作品群よりよっぽど充実。角川映画製作の割には、照明もしっかりしてた(台詞は『七人の侍』程ではないが難聴気味)。けど中村獅童、ホントに生まれながらの大根。加瀬亮も同類だが、彼は己のレベルを悟った上での絶叫芝居と好意的推測。獅童は自分が演技派だと勘違いしてる(多分永遠に)。
11月22日…昨日は『火器の誕生とヨーロッパの戦争』(B・S・ホール・平凡社ライブラリー・市場春男訳)と『濡れた心』(多岐川恭・’77講談社文庫)を交互に。今は無縁だが、80年前後の講談社文庫はなかなか充実。「三省堂書店」工事中の影響でバブル並の売り上げで絶好調との噂の「東京堂書店」が、外壁工事中(あるいは税金対策?)。三省堂正式再開は3年後。笑いが止まらないな。バブル書店で『着物になった〈戦争〉時代が求めた戦争柄』(乾淑子・吉川弘文館)。「書泉グランデ」でも買って上げたいが、本がロクに無いので仕方ない。
毎週3泊させてもらってる介護施設にコロナ発生。受け入れ完全シャットアウト。ボケ母ちゃん返品状態。昼間、計142歳夫婦で母ちゃんを風呂に(体を拭くだけで何日もサボってた)。ホントに気持ちよさそうだが、俺たちは腰がイテテテテ。1カ月も経たないのに高齢者の状態は一変。先の予測はつかないが、より出費を強いられる点だけは確か。何が大阪万博だよ馬鹿野郎。軍拡増税ニヤケメガネのキシダシンゾー君も、官房機密費によるグルメ三昧の間に、たまには介護現場で汗を流してみろ。底無し馬鹿女房&カスゲロ息子と手をたずさえて。
「古書往来座」って最近は年に1~2回しか行かない。「新文芸坐」の番組がどうもパッとしないし、たまに行っても地の果てまではな(爺様には、”地の果てまで来た番外地健”とカッコ良くは行かない。←”番外地シリーズ”のポスターのタタキ)。でもそろそろ決断しないとお正月だ。「模索舎」なんて7~8年御無沙汰だし。正月どころか生涯を終えかねない歳月。65歳を過ぎると毎日が新幹線通勤。
11月21日…単なる偶然かも知れないが、エロ漫画家の家庭って母親と2人暮らしの場合が多い。あるいは両親が揃ってても1人っ子(男女の区別なく)。これはロリ系の場合で、エロ劇画家にはそれは感じなかった。俺たちから見ればすごく優しくて礼儀正しい奴なのに、電話して留守の際に出た母親から家庭内暴力の相談を受けて、深く困惑した経験も。「これは絶対にあの子には内緒に…」結局は何も出来なかった。あ、お婆ちゃん子も時々(サケマス)。
日刊『赤旗』に発表された、19日の桶川市議選の結果が興味深い。投票率42・36パーセント。共産党は現職2人が落選して空白区に。維新、参政党がゼロから1、国民民主党は2議席から1、社民党は1議席からゼロに。笑っちゃうのが立憲民主党。ボンクラ党首の芳野友子連合会長への茶坊主ぶりに批判が集中してるのに、何とゼロから2議席に。要するに共産党の1人負け。ホントに嫌われてるな、独断的民主集中制。志位君が屁理屈こねて居座る限り、毛細血管がブツブツ断ち切られる負け戦さが続く。党より個人の名誉かい? 腰抜け&ゴロツキ政党の勢力増強を自らが手助けしてる…てな自覚はねんだろう。
夕方、「シネマヴェーラ渋谷」で『若い傾斜』(西河克己監督・’59日活)『逃亡者』(古川卓巳監督・同)を続けて。前者観客約20名。後者同15名。明大記念館裏手中庭周辺(通り側から見た中庭奥の1階、左端が70年代は夜間部自治会学苑会中執の部屋だった)、御茶ノ水駅周辺でロケしてる『若い~』、2度目だが力作で感心。新人、赤木圭一郎が主演の川地民夫を喰いまくり(トニーは顔、体格共にでかいので画面を大部分占拠)。小顔の川地は間抜けな役柄のせいもあり、脇はともかく看板は難しいと社内、興行関係者に本作で判断されただろう。後者、東映で言ったら牧口雄二&関本郁夫が共同監督したような凡作。役者整理もできずにベテラン俳優が画面をウロウロ徘徊。気の毒な垂水悟郎、近藤宏、西村晃、南風夕子他。能無し監督の映画は例外なく、画面が死んで役者が地べたを這いずり回ってる。前者、今回初めて気付いたが、歌声喫茶場面で榎木兵衛が学生役のコスプレ。説得力ゼロ(飼い葉でも喰ってろヨ)。
11月20日…『東京新聞』の「こちら特報部」で13年以上続いた、宮子あずさのコラムが今日で終了と。『創』編集長のを筆頭に、同コーナーには先に終了すべき糞駄コラムがいくらでも。取捨選択を間違っとるよ。連載の長さなんて問題じゃない。中身。仕込みのドスが使えない、ただの座頭市記者が増えたのか。強烈なからっ風に障子がガタガタ。お陰で青空は深度満点。
『ゴジラ-1・0』(脚本監督・山崎貴)の御神体ゴジラにはもう一つ不満が。頭が小さく、顔面も優しすぎる気が。ロングになると鳩胸の尻軽熟女に見えなくもない。園児が泣きだすくらいの凶悪さでいいと。予告で観た『ナポレオン』が面白そう。リドリー・スコットも歳だし、出来はソ連の大作『ヨーロッパの開放』になる気もするが、良くも悪くも生物感覚が満喫出来そうだ。マーベル&インド映画には絶無な。
母ちゃんは介護1だったが半月前の発熱後、急に足元がおぼつかなくなった。アップを申請中だが果たして。それ以前はトイレに1人で行ったし、火はもう危なくて使わせなかったが、電気釜でご飯も炊いていた(おかずは毎回こちらで持参)。今は座ってるの自体が苦痛らしく、横になってばかり。熱は下がったのでまた明日から3日間施設に。ただ週に4日間の面倒はかなろきつい。どうなる事やら。
11月19日…『柊の館』(陳舜臣・’82講談社文庫)もかなり気持ち良く読めたが、昨日からページをめくり始めた『女性軌道』(大下宇陀児・盛林堂ミステリアス文庫)はそれ以上。まだ100ページだが(約600P)、今日は高崎に出る予定。行き帰りが楽しみ(『結婚って何さ』(笹沢左保・徳間文庫)+織田作之助タッチ)。ただ折り返し前の著者略歴には感心せず。”日本を代表する探偵小説家”とあるが、そんなん誰が決めたん? 日本の衰退に反比例、”国際的な””世界が注目”等のハッタリの一つとして乱用されてる形容が、”日本を代表する”。根底には”日本じゃ落とした財布が戻って来る”的な夜郎自大根性が。贔屓の引き倒しは著者の名を逆に汚すと俺は思うが。
おかしい。”ガンジー、キング、イケダ”と並び称される世界的宗教家兼平和運動家、池田大作名誉会長が文字通り”巨星堕つ”の感で亡くなられたのに、世界中のマスコミがトップニュースとして伝えない(ビリニュースでさえ)。な…なぜだ? 日本共産党がそれ程の政治力があるはずがない。領収書不要の官房機密費だって、世界中にバラまくほどはないだろう。その謎で今夜は眠れそうにない。ガンジー、キング、イケダ…。
「109シネマズ高崎」(スクリーン5)で『ゴジラ-1・0』(脚本監督・山崎貴)。観客30~40名。す…凄~く面白いのでビ…ビックリ。山崎監督のほとんどの作品は観た事がなかったが、人権尊重&立憲主義擁護映画としても出色(普通は退屈になるが)。当然、大日本帝国精神主義まんま継承の防衛省は、全面的協力をせず(資料面のみ)。”反共反自由主義&乙女虐待命”の阪急東宝グループ下で、本作を撮った山崎監督に敬意。特に日劇周辺のゴジラ狼藉の下りは最高! 当然、皇居や朝日新聞社は木っ端みじんだったろう。いつか具体的にその描写を示した新作が、公開される日を期待。町山智浩がどうでもいい台詞を揶揄してたが、『進撃の巨人』よりは100倍、『シン・ゴジラ』より1000倍面白い。官憲に睥睨せず、勲章に色眼を使わない誇りある創造者が少なすぎる(最後の敬礼場面のみ不快だったが)。
11月18日…知ってる範囲で最も映画趣味の合わない編集中年男、朝倉史明もかなり執念深い。5~6年前に俺もアンケートに協力しながら挫折してた企画を、とうとう本にしちゃったのだから(先般、新たに校正が送られて来るまで全く忘却)。『伝説のカルト映画館 大井武蔵野館の6392日』(太田和彦編・立東舎・11/20発売)。売れるといいね。ちなみにこの”伝説”との形容、忘れられたインチキブンカ老人をコロリその気にさせる便利な言葉だ。面と向かって言われるようになったらミイラの証拠。紙おむつをただちに用意すべし(結構高いが)。
昨夜上信線で読み終えた『結婚って何さ』(笹沢左保・徳間文庫)。前半はアドリブを気取ってるが単なる手抜きじゃとも感じたが(主人公、真弓のキャラは斬新。『あした晴れるか』の芦川いづみタッチ。両方同じ安保闘争の60年発表作品)、中盤からあれだけの偶然頼みなのに、次第に納得させられちゃうから啞然。俺も1度惚れこむと甘い。
くも膜下出血になる12年前までは週3回、それ以降は2回が俺の飲酒日。もっと若い頃から週2回は飲まなかった。SEXほどではないが、当人は大好きなのに体がついて行かない(実はSEXと同じ)。丈夫な方だが、3日続けて飲むと酒が全然うまくないばかりか、気持ち悪くなる(経済的かつ健康的肢体)。今は木曜と日曜を飲酒日に。ただ今週は都合で、火曜日に神保町でタダ酒を振る舞われて意地汚く。つまり、水、木、金、土と4日間も禁酒日が。正直なトコ禁断症状が。70過ぎの爺さん。敢えて我慢する必要もないのに、やっぱ手を震わせながら飲まなかった。思想信条の問題と捉えると、肉体的欲求を抑制出来るような気が。究極の自己満足だが。
11月17日…前にも書いたが、『週刊現代』『週刊ポスト』の読者層がまるで想定出来ない(『週刊文春』は、昨日も老夫婦で宝塚ネタを中心に楽しみましたが)。社員編集者の失業対策としか思えないが、にしては全盛期並の広告打ってるのも深~い謎。両誌ともに出版界の大阪万博テイスト。いくら民間資金だとはいえ、早急に廃刊して数号分を子ども食堂に寄付する等、いくらでも名誉ある撤退方法は。世のため人のために一切ならず、御用新聞と広告代理店の懐を潤すのみの大手版元我慢比べ(お陰でボンクラ社員大助かり)。果てにパソナ、吉本、電通、サントリー他のように、”税金チューチュー”企業にならないでな。
上信線で感銘を受けつつ『柊の館』(陳舜臣・’82講談社文庫)読了。高崎線で『火器の誕生とヨーロッパの戦争』(B・S・ホール・平凡社ライブラリー・市場春男訳)に着手。興味深い内容で訳も悪くないと思うが、文字が小さい上に行間がボディコン過ぎて爺様ついうつらうつら(攻撃形態説明他の図版ももっと欲しい)。50P片付ける予定が。30Pでギブアップ。こういう時はやはりと、浦和付近から『結婚って何さ』(笹沢左保・徳間文庫)に。無論、有栖川有栖の前説は飛ばす。
「シネマヴェーラ渋谷」で『非情な銃弾』(野口博志監督・’59日活)『追跡』(西河克己監督・’61日活)を続けて。観客各20名前後。前者C級、後者B級日活アクション。前者は宍戸錠の間男ぶり。後者は若き岩崎加根子が見所。他の9割の場面は寝てても大丈夫。西河監督は野口監督ほどの愚作は撮らないが、やはりダンプガイ(二谷英明)や杉山俊夫、小高雄二じゃ限界が。松原智恵子の歌は吹き替え。『東京流れ者』もだった。当時の日活にはまともな判断できる人材が。藤純子に歌わせた東映は、既にそういう人物を欠いてたようだ。
11月16日…『全裸監督ー村西とおる伝ー』(本橋信宏・新潮文庫)読了。”肉交”が行き交う生ものの世界は、同じポルノ産業でもエロ漫画界とは全然違うと改めて。エロ漫画の生命線は、コマ割りという真っ白な目に見えない世界。つまり想像力だ(お陰でグラフ誌よりは長く生き延びた)。動く映像となれば更に即物的だ。写真や映像から成るポルノ産業は運動部。エロ漫画業界は文学研究部。前者なら俺は47年どころか、3かも続かなかったろう(他人に描かせるしか能のない、口先だけの性的弱者に生存の余地なし)。結果的にそれが幸なのか不幸なのか、今となってはどうでもいいが。著者は日本人のメンタリティを心得た筆運び。900ページ近くてもまったく飽きない。しかし、サービス過剰で三島由紀夫の小説を読んでる気分になるような箇所も(三島の小説は戯曲、評論に比べると通俗だというのは昔からの常識)。特に村西の子煩悩描写には、BGMに一節太郎の「浪曲子守唄」でも流れそう。ここらの臆面の無さが、藤木TDCより本が売れる要素だろう。箸は2本筆は1本の世界でしのごうと思う者は、謙虚に見倣うべし。
午後3時過ぎ、「シネマテークたかさき」で『不安は魂を喰いつくす』(監督・ファスビンダー・’74西独)。最終日、観客11名。傑作。この人の映画は大雑把な面があり、そこが魅力だったりもするが、本作には隙が無い。脚本、演出、役者、それに引き気味の撮影がシャープ(尺も91分!)終幕がややだらけた以外は不満無し(もひとつ。アリの浮気相手の裸だけはよりアップで拝みたかった。彼のアレは1度で充分だよ)。この畑の映画としては、『招からざる客』『夜の大走査線』を遥かにしのいでいる。ドイツの村八分はドライでストレート。
11月15日…昨日届いた入谷コピー文庫最新号、『続々・あの人のこと。~そしてホタルの光~』。林哲夫、藤木TDC、山川直人他と充実(女性陣には全員執筆を断わられたと)。故人特集は常に盛り上がってる。関係者の多くが、棺桶に片足ほとんど納めてるせいもあろうが。3年に1度程度、同誌関係物故者の追悼号を出すのもいいかも。『映画芸術』の向こうを張って。
先週高崎駅の「くまざわ書店」で文庫を買った際に付けてくれたカバー。いつもと違う。しかも紙っぺら1枚でカバーとは言えない(イヴの股間の木の葉みたいに本を覆うのみ)。平凡社ライブラリー創刊30周年を記念したものらしいが、1枚形式は今回だけにして欲しい(昔と違い今の平凡社はビンボらしいし)。寒くて電気こたつを出したいが、テーブルの上を片づけるのが面倒なので、依然毛布を腰に巻いてブルブルブル。
ジャニーズ事務所の子供性奴隷化犯罪は、反日カルト統一教会のスキャンダル程は関連書籍が売れないとの噂。SEX、金、ドーカツ(暴力)と共通項は多いのに。前者はネットや雑誌、テレビ情報だけで充分て事か。確かに俺も『週刊文春』はともかく、ジャニーズ問題関連書籍はようやく最近1冊。後者は鈴木エイトの新書他複数を買ってるが。日本のダルマ並のお飾り警察や検察、裁判所のように差別してる気はないけど。
11月14日…なるほどこういう野望だったか。世界の大勢に逆らいキックボードを免許不要に。したニッポン警察。製造メーカーに退職警官が大量に天下ってるのだろうと推測を。しかしそれだけじゃなかった。交通違反を2回以上繰り返した者は、3時間の講習を請けねばならないのだと(6000円)。従わないと5万円の罰金。罪を犯す環境を整備して違反を誘発、テメーらの利権のタネに。レイプマンのお助けマン中村格がトップに就任する組織らしい邪悪な手口。暴力団新法でやくざが減っても、役人が総暴力団化してちゃ無意味。この記事を書いた『東京新聞』朝刊の佐藤航記者。一切の批判を込めずに、警察の広報マンとしての職務を忠実にワンワンワン!
”日本政府は、羅際した白人を横浜から軍艦に乗せて神戸に運んだそうです。白人にたいしては、大そう親切だったのですねえ。おなじ震災では、大ぜいの朝鮮の人を殺したのに”『柊の館』(陳舜臣・’82講談社文庫)59P。人殺しやり放題入管、日米屈辱奴隷地位協定…大東亜共栄圏だ、白人支配からのアジアの開放だの戯言が、ヘソで寄せ鍋を沸騰させる腐れ名誉白人根性は不変。久々に近所の「讃岐ブルース」で肉うどん(800円)。一見量は少ないが、いざ食べるとそうでもない。うどん屋はココで大丈夫。立ち食いそば屋も開店して欲しい飯田橋一丁目付近。
11月13日…新聞は毎日休刊日の方が、精神衛生上はいい(女房が読みたがるので仕方なく『東京新聞』も)。『赤旗』はその点時々スクープを飛ばすのでやむを得ないが、連日の記者募集広告がどうも(真っ赤なブラック職場?)。完璧なものはなかなかないが、『日刊ゲンダイ』『週刊文春』『赤旗』(日曜版も含む)は、出費に値すると。一方で反社会的御用電波送り付け悪徳商法のNHKが、統一教会&ジャニーズ事務所同様にマスコミ、司法、政治に保護されてるのが理解不能。同業自称マスコミ関係者は、多分同局に憧れてるのだ(官憲の番犬で年収軽く一千万)。NHK朝日支局、NHK読売支局、NHK日経支局…既に実態はそうなってるのに。
マーケットで他の売り場の商品を平気で方々に置いてく客は時々(かく輩は幾品も散乱させるので尾行すると面白い。←実体験)。書店にも類した馬鹿が。先週の「東京堂書店」1階。文庫平積みコーナーが方々で崩壊散乱、あるいはピサの斜塔状態(創元推理文庫、河出文庫、ちくま文庫、岩波文庫…)。狼藉の跡を尾行。居ました文庫新刊コーナーに。若き日はそれなりの美貌だったろう中年女。気弱そうな旦那らしき男性を従え、大声でペチャクチャガラガラ(後半は平積み文庫の崩壊音)。見てるだけで吐きそう。新書コーナー裏手に避難。しばらくしてレジに行くとまだ居て、そこでもひともんちゃく。売り物をパンフか何かと間違え、紙袋に入れようとしたのだ。店員ため息。地元じゃ有名な糞ババアなんだろう。
「神保町シアター」で『朝の波紋』(監督・五所平之助・’52スタジオ8プロ)。観客20名前後。2度目だが充分に楽しめた。後味が心地いい秀作。地味な題名で損を。公開当時も当たらなかったろう、多分。原作、高見順の弱者へのまなざしが健全。冷笑的でホリエモン風の嫌なキャラを岡田英次が好演。15分長いが(104分)。
11月12日…相変わらず絶好調の『週刊文春』(毎週買ってます)。ただ新聞批評のコラムだけはいただけない。最新号でも朝日や毎日をリベラル系扱いしてたが、発想が前世紀末の『諸君!』時代のまま。一昨日の4000人以上のイスラエルジェノサイド反対デモを朝刊で伝えたのは『赤旗』のみ。自称公共放送のNHKから、比較的まともと言われる『東京新聞』まで完黙。日本の大手メディアを色分けするのはもはや無意味。言論完全統制完成済み。彼らの左右とは、餌を与える官憲側から見たチンチンする犬が並ぶ際の順番に過ぎない。かつコラム執筆者は個人に過ぎないのに、口振りから常に”本誌は俺が支えてる”と言った感じの傲慢さが臭うのも不快千万。天皇陛下万歳を基調として、保守反動派自由主義者としての矜持を失わない同誌としても、無意味な駄コラムでは。
DVDが直ったので、コスミックの10枚組シリーズで『北西への道』(監督・キング・ヴィダー・’40米)。重厚かつ妥協の無い演出で手に汗握らせるが、要は後から来た米国人の先住民皆殺し作戦。今のイスラエルのガザでの蛮行を当然想起(スペンサー・トレイシーがネタニヤフに見えて来る)。映画自体の完成度は高いので、リーフェンシュタールの『意志の勝利』や『民族の祭典』を見てる様な錯覚を。「子供や老人は殺すな」みたいな台詞もあるが、取ってつけたよう。子供は成長したら必ずハマスかヒズボラの兵士だよ。米国って、自国内でもベトナムでも同じことを繰り返してる。『ソルジャー・ブルー』他でちゃんと映画化する点は、無かったことにしちゃうどっかの植民地よりマシだが。
午後、「シネマテークたかさき」で『天使の影』(監督・ダニエル・シュミット・’76スイス)。観客20名弱。特に退屈な訳ではないが、どうでもいい感じの一作。時々居眠り。熱唱場面で「ハッ!」と目覚める。その繰り返し。90分ならあるいは楽しめたかも(101分)。高崎市周辺、アート系映画では20~30人の動員力が。ゴダールもいつもこんな感じ。
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11月11日…”津山30人殺し”ならぬ、”永田町13人殺し”で有名な上川陽子外務大臣が、ポストキシダシンゾーに急浮上と『日刊ゲンダイ』(G7議長で無能ぶりを世界にさらした直後なのに)。人殺し、あるいはその疑惑隠蔽当時者が中枢を占める、自公カルトゴロツキ者政権(憲法改悪はならず者の合言葉)。普通に構えてれば政権が転がり込んで来るのに、消費税現状維持を叫び敵に塩どころか、米、干し魚、おしんこ、水、ヨウジ、枕まで贈る芳野友子のパンツ洗濯男、泉健太。政治資金オシメ流用女アンパンマン、ドリル優子が闊歩する選挙区住民としては、共産党かれいわが次回選挙に候補擁立してくれないと、再びくも膜下出血になる可能性大。
1200円ラーメンで思い出したが、専大村近所の「神田コーヒー」、40円値上げして390円に。「ドトール」のLより30円高くなった訳だ。俺は気にならないが、若者には微妙なものがあるのかも。先日、文化村通りから左折して坂を上り「シネマヴェーラ渋谷」に行く前に、右手のファミマの先の喫茶店へ(店名失念)。何度か来た事があるが、前に訪れた際は確か600円くらいだったが、700円に。家賃が高いここらでは仕方ないのかも知れないが(繁盛してた)、20~30代の個人経営喫茶店からの離脱は、さらに拍車がかかろう。でも食事も飲み物もチェーン店ばっかって、ダッチワイフとSEXしてるようだな。
長く生きてると色々と面白い場面に。「盛林堂書房」の古ツア棚で買った『長編探偵小説 船中の殺人』(林熊生/金関丈夫・大陸書館)。造本も本文もシンプルで読み易かったが、中身は下の上だった。だが最後の編集部注(あとがき)を見てビックリ。”第三者による本書に関する書評(ネット上を含む)は一切謝絶させていただきます。著者がアマチュア作家で故人であるためです。また弊社としても賛否によらず書評を希望いたしません。ご諒承願います”。ご諒承出来ねえよ馬鹿野郎。著作権切れ本を再刊しただけの版元がエラソーさの極致(なぜか発言者、発行責任者の名前は無い身勝手さ)。そもそも読者は第三者じゃないし、出版屋ごときの指図はいちいち受けない。旧「文芸座」社長の三浦大四郎が、元支配人が俺より先に勲章もらったのは許せないと、『映画論叢』でヒステリー起こしてたのを見て以来の驚き。あれは面白かったが今回は不快感のみ。世の中ホントにユニークな人が。ファンの陳舜臣の『玉嶺よふたたび』(大陸書館)も買って、長~い長~い感想を書くかな。
11月10日…映画的センスは全然買わないが(柳下毅一郎の方がややマシ)、政治的なそれを評価してるので町山智浩のページは良く覗く(天皇の掌の中の、保守的自由民主主義者だが)。驚くのは当人はともかく、書き込んでる連中に、”サントリー文化”なんてものがホントに存在してると誤解してる馬鹿が結構いる点。同社のウイスキーが国際基準からして製法に多くの疑問があったり、ビールが水っぽかったりしてる安酒屋(寿屋)なのは昔から有名(俺の学生時代、まともな奴はニッカしか口にせず)。それをサンピンインテリを大量動員(山口瞳、開高健…)、莫大な広告費を投入し覆い隠して来たのが同社の歴史(これぞホントの”サントリー文化”)。金で口封じという基本哲学は、創価学会、統一教会、ジャニーズ事務所、NHK(NHK出版=聖教新聞社)と同じ。歴史あるゴロツキ企業だからこそ今のような社長を据えたのであり(東北人全体を嘲った人種差別主義社長もおった)、新浪の個人的不祥事などでは毛頭ない。同社自体が由緒ある反社会的人権テロ組織。つまり彼は同社の社長にふさわしい品性を保持。潰れろサントリー! 守れ国民皆保険制度!!(紙の保険証もな)
高円寺経由で「古書会館」に寄る途中、昼飯で御茶ノ水駅聖橋側出口裏通りの「にぼ助」へ。ラーメン1200円。いつもの「日高屋」の約3倍。当然具は豪華だったが、味は頼んだ盛り加減と同じく並かな。ここら、80年前後まで「婦女界」の看板を掲げた、古い木造建物があったあたりか。お茶の水駅周辺は青春の思い出だらけで恥ずかしい。
朝からの『キリストと性―西洋美術の想像力と多様性』(岡田温司・岩波新書)を、帰りの浦和の辺で読了。著者が映画本も出してるせいではなかろうが、裏目読みキングの小川徹の文章を思い出した。不勉強な世界なので興味深く楽しむ。高円寺の「西部古書会館」。必ず人垣が出来てる、「ノペリ書店」棚前が珍しく閑散。3~4冊値段シールを見て納得。世間並の古本屋になっていた。これで同業者にも恨まれなくなるだろう(客はガックシ)。「古書トロワ」があるからどうでもいいが。
11月9日…野党が一致団結して選挙戦を戦う政治的常識を、ヒステリックに罵倒攻撃する芳野友子連合会長(労働者の敵ナンバー1)。一方で極右自公カルト政権や金くれ経団連とは一致団結し、国民の権利破壊テロ活動に邁進(別称サントリー軍団)。底なしにいかれた連中だが、眼前の私益第一という点では心の友なんだろう(子供に継がせたい特権的身分!)。日本のエスタブリッシュメントって、徴兵を拒否してる英国貴族とでも言うか、いざとなれば危険に身をさらす暴力団よりさもしい。ハマス的なものはいずれ公然化する。連中が種をまいて水をくれているから。
母ちゃんが10日ほど前からの発熱後、歩行困難に。もう介護施設に3泊4日、残りを自宅でという生活サイクルは無理。急激な衰えに驚くばかりだが、考えれば93歳。いつ何があってもおかしくないのだ。介護関係費用は最低でも倍増するだろうから、益々仕事と縁が切れなくなる。大日本帝国の赤子って、要するに”一生涯奴隷”って意味だな。家父長制ってカッコつけてるが、要するに納税者の面倒を国家が看ないって制度だし。納税してても強制的自給自足生活。いやはや。芳野友子の汚れたパンツの悪臭と、泉健太の口臭はどっちが耐えられない? どうでもいいが早く2人ともにくたばってくれ。世のため人のために。
10日間ばかり耐えてた”左保中毒”。やはり強烈かつ執拗なな禁断症状が強襲。「や…薬をくれえ~!」状態で『空白の起点』(笹沢左保・徳間文庫)。ガキンチョサンドイッチマン、有栖川有栖がほざくように代表作とは毛頭思わないが、やまがみ彰のイラストが初めて内容にフィットしてるなと。また控えを物色せねば。
11月8日…昨夜9時過ぎ、解体中の東急本店横で名前を呼ばれる。「模索舎」の陰気な店番青年だ(かなり中年寄りだが)。俺同様に「シネマヴェーラ渋谷」で『野獣の復活』(山本迪夫監督・’69東宝)の見物帰り。この街で名前を呼んでくれるのも、最近は彼くらい。数年前まではNHKの番組の口入れ屋青年に時々挨拶されたが。109まで歩きながら映画談義。彼は三田佳子の美貌に感銘を受けたらしい。確かに輝いていた。東宝女優にない這い上がった女の妖艶さを全身から発揮。今独走する東宝低迷期の一作。各社から金に飽かせて役者を総ざらえ。睦五郎(ほぼ主役)、大滝秀治(”無頼シリーズ”の殺し屋に並ぶ出来)、森山周一郎、今井健二、高品格、田中浩(丸大ハムのわんぱくでもいい!)、遠藤太津朗、浜田寅彦…。キャスティング予算だけで大映映画なら3本くらい撮れそう。それにも関わらずイマイチなのは、東宝系役者がアングラサイケ時代に完全に取り残されてるから。黒沢年男こそ好演してたが、佐原健二以下は全然やくざには見えないし、主役の三橋達也からして50~60年代初頭の元スター。鼻血ブ―やボディペインティングの最中に、ガソリンスタンドの肥満気味親父が”野獣”で復活されてもなあ…。『血を吸う薔薇』他の怪奇映画で、後に名を成す山本監督も会社同様に試行錯誤。だからこそ当時の東宝作品には発見が。初見だった本作も、ニュープリントで再見したい(オールセピアカラー状態だった)。前の回の『みな殺しの拳銃』(長谷部安春監督・’67日活)と同じく観客25名前後。『皆殺し~』は文句のない秀作だが、予算は『野獣の~』半分程度では。
『みな殺しの拳銃』は70年代前半の、旧「文芸坐」日活ニューアクションオールナイトの定番映画。長谷部安春監督特集、宍戸錠特集、藤竜也特集(これのみやや記憶が曖昧)他に必ず入ってたため何度も。なのに藤竜也の、余りにカッコいい殺され方をすっかり忘却してた。ファンの平田大三郎にも、もう一場面見せ場を与えて欲しかった。沢たまき、すでに姐御肌のキャラを確立。後に創価学会員と知った際は、ホントに落胆したっけ。後に下げ〇〇で一時代を画した、狭い肩の山本陽子が初々しい。
夕方、「早稲田松竹」で『四月』(イオセリアーニ監督・’62ソ連)。観客20名前後。この監督がソ連時代に弾圧されたなんて、本作を観た限りでは信じ難い。欲しがりません勝つまでは&贅沢は敵だ思想の映画だし(老木を切る際の視点は、明治神宮の森を殲滅する三井不動産と同一)。演出も吉岡秀隆や渋川清彦の演技以上のわざとらしい臭さで、ゲロで窒息しそう。ホントにつまらん演出者。高田馬場駅のラッシュはいつになったら解消されるのか。これまた利用する度に窒息寸前。トイレが広いのだけはいい(高円寺駅は見習え)。
11月7日…今でも忘れられない身近な事件。3~4年前か。高崎駅西口駅ビル1階のスーパーレジ付近にて。レジ係の女性ともう一人の男性従業員に、中年男が問い詰められていた。「この半額シール、店の物じゃないんです」「お客さん、これどういう事ですか?」「いや…これは最初から貼ってあって…」(しどろもどろ)嫌なものを見せられた気がして早々にその場を離れたが、男が年収一千万をはるかに超える厚顔幇間業、NHK、朝日、ナベツネ以下の従業員(及び系列御用電波屋正社員も含む)でないのだけは確かだ。その後本件がどうなったか不明だが、”群馬県民の糞拭き紙”、『上毛新聞』なら平気で実名を載せる可能性99%。電通、パソナ、吉本、Dappi、NHK。
高崎線で『ふたりの女』(野呂邦暢・集英社)。病気ものだけに気がめいるが、読ませちゃうのだから作家の力量なのだろう。1977年12月の初版。77年は忘れられない。本苦界に俺が身を沈めた年だから。当時は野呂の名前など全然知らなかった。この時代の集英社は、漫画で稼いだ金を活字にジャブジャブ投入。経営陣が活字にコンプレックス抱いてた世代なんだろう。でもあぶく銭を稼いだ資本家が、後ろめたさみたいな感情を抱くのは健全。その見栄による投資が各種新興文化の萌芽を招くから(砂漠の慈雨)。今の多くの資本家にそういう人間的余裕はない。サントリーの国民皆保険制度テロ破壊活動に顕著なように、金儲けそれ自体が終身目標化。自国の税金寄生も米国への隷属化もホイホイホイ。電通、パソナ、吉本、Dappi、NHK、サントリー…。日本以外の国なら民衆の打ち壊わし襲撃、ないしロケット弾が撃ち込まれてる可能性が高い。
11月6日…今日は「109シネマズ高崎」の『ドミノ』をと思ってたが(『映画芸術』で柏原寛司が推薦)、「高崎電気館」では『裸のランチ』を。公開時に小さな「ギンレイホール」の画面で観ただけ。やや音は割れるが、大きな同館で再見するクローネンバーグも独自の味だろうから、西口から20分歩くか(「109~」は東口から同5~6分)。『映画芸術』、稲川方人の名前も目次から消えてる。詩も評論もボンクラ極まる福間健二などに比べれば、はるかに切れがあったが。切れと言えば田中千世子。『シティロード』全盛期はなかなかだったが、つまらん映画撮った頃から書きものもなまくらに。消えろよ。まあどうでもいいが。
母ちゃんの医者通いの影響で、今日のランチの予定、いや『裸のランチ』見物はパーに。老々介護家庭ではザラにある一幕。女房運転の車での行き帰り、母ちゃんは柿の木を見る度にはしゃぐ。「ウチには昔っから柿の木がねえだんべえ。母ちゃんは柿が大好きなんで、木のある家がうらやましくってなあ…」知ってれば30年前の帰郷直後に、1本植えてやったのに。熱のために1週間前から、週3泊4日の介護施設から追放されたまま。体温よ1度でいいから下がって! 泉健太って、芳野友子の下着専門の洗濯屋になったって聞いてたが、まだ立憲民主党の代表だったの? 居座る当人の神経にも、許す周囲の忍耐力にもただ啞然。志位君が辞めないはずだよ。
『ドラキュラ』(ブラム・ストーカー・光文社文庫)読了(約830ページ)。展開がスピーディーで暴走する駅馬車に乗った感じ。ドストエフスキーの作品も連想。首切り場面が抽象的過ぎたり、細部には「?」な感じの所もままあったが、全体的にはほとんど気にならない疾走感に感服。陰気な病院の待合室もお陰で気にならず。
11月5日…昨日、愚作『夜の狼』を観る前に寄った高円寺の「西部古書会館」に、今は不人気の旧世代(50~60年代)の実話誌が20冊ほど(後年のコンビニ系のそれと違い、全部A5判平綴じ)。表紙だけをチェック。元のスチール写真を見た記憶がある(作品名までは不明)、絵による芦川いづみ様の表紙を発見。不精しないでホントに良かった。もう一度念入りに見直す。松原智恵子の写真表紙の物も。人気期間が短かかったせいか、週刊誌も含めて案外彼女の表紙雑誌は少ない。水野久美や万里昌代あたりもあれば文句なかったが、ぜいたくは言うまい。
高円寺で昨日買った分が郵パックで到着(着払い1500円。本代は約4000円だった)。前出雑誌現物を確認、底無しのボケ振りに我ながら呆れる。両誌ともに双葉社刊(『漫画アクション』登場前の同社は実話誌の殿堂)。前者が『傑作俱楽部』56年3月号。良く見れば表紙は写真で特写。撮影の服部明さんホントにすいません。中身も超充実。巻頭カラーは4Pもの石原豪人による、小津安二郎監督の『早春』の絵物語化。10数年後に彼が『さぶ』で大活躍するなんて、誰も予想しなかった邦画の産業的絶頂期(俺3歳)。最初の方の各社新作映画紹介ページは12ページも。いづみ様の魅力爆発の『風船』(川島雄三監督)から、鈴木英夫監督の傑作『彼奴を逃がすな』他とため息のラインナップ。更には「躍動する青春詩/根岸明美物語」(8P)まで(アジア系ヴァンプマニア号泣!)。実話誌を甘く見てはいけないと、遅ればせながら悟る。
松原智恵子の表紙は『読切傑作集』67年10月号。あれから11年。世間も出版界も邦画界も一変(前者464P.。後者308P)。『漫画アクション』は創刊済みと思われるから、実話誌の社内的地位は急降下。急激な部数落下を補うように、逆に誌数は増えてたような(今もある富岡市内の「山田書店」で息を荒げて立ち読み。同傾向雑誌の8割方は双葉社だった)。映画紹介ページもたった3P。読み物のエロ度は急上昇してるが、もう活字はかったるい時代。テッツーこと渡哲也と、松原智恵子が共演した両者の代表作、『「無頼」より大幹部』(小沢啓一監督)が公開されるのは翌年だ。
11月4日…高崎俊夫が関わってた『スターログ』や『イメージフォーラム』程ではないが、『映画芸術』も現在分は言うまでもなく小川徹編集長時代、それ以前も含めて古本値段が付かない。三島由紀夫が書いてたり表紙だとやや人気があるが、寺山修司や唐十郎(安部公房もそれなりに)の戯曲が掲載された、『映画評論』『月刊シナリオ』に比べると、格下もいいトコ。多分当時は逆だったのだ。ただ寺山、唐、安部が束になっても三島由紀夫にはかなわない。思想傾向、世代間、性別の区別なく根強い人気。本に限らず、三島が歩いた跡は泥土がオーバーに言うと砂金化(ポスター、パンフ、チラシ等)。永井荷風に似た人気なのかも。ただ荷風は女性に人気が無い。
統一教会のスパイ防止法促進映画で荒稼ぎした過去を持つ、文化庁長官で作曲家の都倉俊一。今日の『東京新聞』の読書欄で増田恵美子がインタビュー(気色悪い都倉の写真入り)。よりによって”日本の悠久の歴史”とやらを気分良く語らせている。増田が記者だか評論家かは知らないが、愚か者の極み。「日本及び日本人を奴隷扱いしてるカルトについて、今はどう思われてますか?」とせめて尋ねろって。
「シネマヴェーラ渋谷」で『夜の狼』(’58日活)。初見。観客40名前後(日頃より若者多し)。宝の持ち腐れ。芦川いづみ様出演場面以外はかなり寝る。古川卓巳、野口博志と並ぶ”3大日活無能監督”、牛原陽一じゃこんなものだろう。ワンパとはいえ嫌いになれない、小杉太一郎の抒情の旋律が無駄に流れる。いづみ様と葉山良二の上野駅での別れ場面の芸の無さには戦慄! 今日の往復で『ドラキュラ』(ブラム・ストーカー・光文社文庫)を600P まで。飽きない。
11月3日…社告通り、今月から『日刊ゲンダイ』が群馬では発行日の夕方には読めなくなった。栃木や茨城もらしいが、翌日買うしかないらしい(『夕刊フジ』も)。基本的には夕刊が死滅しつつあるせいだが、加えて日本の流通インフラが崩壊へ向かっている前兆だと。というのも富岡市内のコンビニでも、数年前までは『日刊ゲンダイ』が発行日には読めた。いつの間にか翌日配達になり、それが今回北関東全域に拡大したのだ。更なる後進国への歩みの足音(なぜか軍靴も同時に)。
昨夜の「シネマテークたかさき」は『クエンティン・タランティーノ』。観客約10名(最終日)。予想通りの糞退屈さ。利害関係者ばっかが登場、口を極めたオベンチャラの嵐(田崎史郎真っ青)。これで101分。とうとうエンドロールで寝る始末。東京の名画座がロクな番組じゃなかったので、高崎に帰って犬のウンチを踏んだ。でもその前に寄って買った天丼を食べた「ION」のイートンコーナーで、個性的貧乏老人(俺を含む)を多数見られたから後悔はせず。
自宅仕事の傍らに『映画芸術』最新号。オーナー荒井晴彦の脚本監督作ゆえ仕方ないが、まるで誌面が新作『花腐し』のパンフ状態(定価1615円)。売りの香典まんじゅう企画、いや追悼特集が余波で縮小気味なのが寂しい。場違いな感じで山田宏一が、ホント~に嫌そうにオーナーの作品評を(読まされる方もつらい)。やむを得ぬ渡世の義理でも? 前号あたりから寺脇研の顔どころか名前も登場しないが、ケンカ別れでも? つまらん奴だったが、荒井に正面から異議をとなえるキャラは貴重だった。荒井幼稚園々児の迎合的意見ばかりでは、却って新作も観る気が失せる。助監督、竹田正明の制作日誌で、月蝕歌劇団を故・高取英の娘さんが継承してると知る。アングラ劇団も前進座同様に世襲化の波なのか。寺脇研と同じく最近名前を見掛けないが、荒井も同誌を堂々と娘さんに継がせればいいのに(確かシナリオライター)。一木一草にも天皇制が宿る、大日本帝国にふさわしい景色だと(公金が投入されてる訳でもないし遠慮は無用)。その荒井の望月六郎へのインタビューは、仮借なくて良かった。オーナーの監督作品はどれも可も不可も無し。映像じゃなく活字で冴える人。いずれにせよ、ものみな歌でなく世襲で終わる国か。
11月2日…イスラエルはパレスチナで、未来の”大義あるテロリスト”を養成してるに等しいと。国民は将来海外旅行もままならなくなるのでは。テロ被害に遭っても誰も同情してくれない、孤独な国になっていくのだ。米国と植民地の日本しか愛想笑いを浮かべてくれないジェノサイド国家。現存ずる南アフリカ(どっかのハレンチな国が名誉白人扱いされて喜んでましたね)、あるいは中東の北朝鮮民主主義人民共和国と呼ぶべきだ。
高崎線大宮付近で『怪奇作家はダンセイニ卿を語る H・B・ラヴクラフト書簡集』(西方猫耳教会)読了後、『ドラキュラ』(ブラム・ストーカー・光文社文庫)に。バルザックと異なり冒頭からビジュアルな名調子。何度も映像で体験してるためもあろうが、読みやすい訳文の力も(唐戸信嘉)。注釈がくどい気もするが、欄外なので無視すればいいし。800ページ以上あるが、案外早く読み終えられる予感が。
夜9時30分過ぎ、「シネマテークたかさき」帰りに高崎駅西口に向かって歩いてると(駅に向かい「麒麟ビアホール」右手の道)、黒装束の3人組のストリートガールがいらして、こんな役立たずの爺様にまで声を。初めての体験。歌舞伎町の公園に負けるなって上州女の心意気? ただ少しなまりがあったような気も。「ION」前がナンパの名所になってて、良く警察車両が。まだここらは眼を付けられてないのか。
11月1日…11月って一昔前の栃木県、あるいは今の茨城県ぽいイメージ。秋から冬への地味な橋渡し役に終始。水戸黄門も納豆も大切だが、確かに目立たない。今、茨城観光キャンペーンを電車内でやってるが、電通、博報堂の類いのゲスな寄生虫どもを太らせるだけ。無駄金使わずに放っとけばいい。目立たないのもひとつの個性だ。それが売り物になる時が必ず訪れる(女房は茨城県出身で、相変わらず出身地の抑揚で頑なに喋る)。
エ口スの眞相ch.第45回、エロ漫画研究家稀見理都(きみ・りと)さん、その2 官憲にまっこうから立ち向かう稀見さんに、塩ジイはタジタジ・・・ - YouTube
昨日、体調の悪い母ちゃんを夫婦で外科に連れてったら、医療費は450円(レントゲン他も)。93歳まで家族、地域、国家に奉仕して来たのだから、無料で当然だと。しかしサントリーを筆頭とする国賊売国企業グループの奮起で、今の国民皆保険制度が木っ端みじんにされると、4500円だ45000万だかを収奪される事態に。ぼうふらわく腐ったドブ水や糖尿野良犬の小便を飲んでも、サントリー製品だけには手を出さないと再決意。ただ日本国下層民には特産品も。強制されもしないのに、足の鎖の本数を増やそうと努力する人々だ(少なくとも日本以外の国にはほぼ無存在)。輸出はまず不可能。
午後、「109シネマズ高崎」で『SISU/不死身の男』(’23フィンランド)。観客10名。91分。客の満足度はエンドロールへの対応で明白。中高年男性客メインだが、誰も途中で立たなかった。俺は一番最に退出してトイレに(ここ半年以上、小水便器5~6個は排水関連問題で故障中)。ドイツ軍下級兵士は、より救い難い連中だった方が映画に深みが出たと。ナチスの皆様方と友邦関係を結んでた大日本帝国を、本畑の映画を観る日本国民の何割が意識するのだろうか。大半が連合国側に立ってるのだと推測。韓国映画見物時には枢軸国側に復帰するのかも。実に便利だぜこの野郎。
これで群馬県内で手に入る夕刊は読売新聞のみになります(高崎、新前橋、前橋各駅ののNewDaysで販売)
因みに朝日、毎日なども群馬では夕刊の販売から既に撤退しました