goo blog サービス終了のお知らせ 

塩山芳明の漫画屋BLOG

編集プロダクション漫画屋編集長・塩山芳明(多分現役最高齢)の冥土みやげの戯言。

しおやま・よしあきの腰曲がり薄毛爺さん疫病街徘徊(その1974)

2023年10月01日 06時57分14秒 | 独り言

10月31日…共産党の長期低落に歯止めがかからない。地方議会選挙結果はそのバロメーター。28日の投票結果(今日の日刊『赤旗』)。茨城県高萩氏。1→0。鹿児島県奄美市。2→1。北海道白老町。2→1。いずれも5割後半から6割の高投票率地域だ。こんなでも志位君の地位は安泰。民主集中制はこの国の一木一草にも根付いてる、天皇制(明治以降の本質は”無責任の象徴”)の変形かも知れない。『赤旗』がもし消滅すると、『日刊ゲンダイ』と『週刊文春』しかまともなメディアがなくなる。このままの党なら興味はないが、『赤旗』だけは刊行し続けてくれ(無理だって)。

 ジブリを子会社化した日本テレビ(鈴木敏夫よお疲れ様!)。この時期にジャニーズ事務所に陰で土下座営業と。いかにも特高警察の親玉が創刊した、読売グループのミズテン電波芸者どもだ。スト破り根性を国民性の一つとする大日本帝国臣民は、特に呆れたり怒ったりせずにナベツネ新聞や日テレを愛してくれるはずと、連中は確信。尊大極まる態度が、”軍拡増税ニヤニヤメガネ”とピッタリ一致。まあ鉄砲はまずいが、餓死する前に石くれで奴のメガネくらい砕いたれよ。このままじゃはりつけ覚悟で武装蜂起した、江戸時代の水飲み百姓諸君に顔向け出来ない。

 草刈りをしなくなったせいか、老体が更になまっちまったような。ほとんど女房が担当してた、庭木の枝切りに加勢するかな。発熱した母ちゃんが寝込み、食欲が無い上に足に来ちまって往生。要介護1がいきなり3になった感じ。熱が下がって食欲が出てもらわないと、70代前半のヤング老夫婦もグッタリ(母ちゃんは93歳)。

10月30日…渋谷の風景を見ると、昔から感じてたがホントに日本は無法警察国家なのだなと(レイプマンのお助けマン、中村格がトップになれる腐敗組織末端が威張り腐ってる戒厳令景色)。唯々諾々と従ってる若者も情けない。思うに選挙権放棄5万円、生活保護権放棄3万円等のポイントカード支給を、”軍拡増税ニヤニヤメガネ”が言い出すと、仕事を請けた役所のパソナ派遣職員の前に、長蛇の列が出来そうで怖い。異次元の自主的奴隷国民国家。それを美談であるかのように報じる、NHK以下の自称マスコミ(年収だけは世界トップクラス)の痴態が目に浮かぶ。

 『日本ハードボイルド全集7/傑作集』(創元推理文庫)を楽しんでるが(今は谷恒生を)、どれも力作なのに三好徹の「天使の罠」だけは低レベルさが突出。70年代後半のエロ劇画レベル(売れない脚本家も当時は良く劇画の原作を。遠山企画の黄ばんだ電話帳には桂千穂の名前も)。他にいくらでもまともな作品があるのでは。著者紹介を担当してる杉江松恋の趣味か?

  前出書、半月振りくらいで乗った帰りの新幹線で読了。北上次郎、日下三蔵、杉江松恋の解説、北上が三好徹の「天使の罠」というか抜群に退屈。生前から面白いと思った試しも無い人だが(お元気らしいが豊崎何とかも)。ただこれは3人共通だが、各作家のどうでもいい受賞歴を長々と書くな。馬鹿げた行数埋めだ。デビュー作の受賞歴と直木賞以外は不要。どうしてもと言うのなら、附録で最後に各種褒賞一覧表でも。”NHK出演医師推薦”がキャッチの、健康食品ネット広告のごとし。かく俗物趣味ではない文章で、素晴らしさや下らなさをつづる事こそが職務のはずだ。”NHK出演評論家特選のハードボイルド小説”。ヘラヘラヘラ。

10月29日…昨夜の「シネマヴェーラ渋谷」での『夜の勲章』(’63)は、ヒロインなき日活ミステリーアクション(観客30名前後)。松本典子、仁木佑子、星ナオミと、全編B級女優で固めている(全然固まってないが。星ナオミのみまあまあ)。配役以外も金の掛かってる映画じゃないが。旭の美空ひばりとの結婚期の1本。中期マイトガイの水も滴る2枚目ぶりは一見に値するが、結婚で観客動員力が落ちて、元々裕次郎作品に比べて低い製作費を、更に削られたのかも。翌年離婚(未入籍だった)。女王も属してたコロムビアから追い出され(屈辱!)、クラウンに移籍。俺が一時持ち歌にしてた「自動車ショー歌」は、後者でのヒット曲。”黒い賭博師シリーズ”での挿入歌だったと。 

 五反田や高円寺の即売会々場周囲で見掛ける本を吊るした中高年客は、「シネマヴェーラ渋谷」から吐き出される観客とほぼ重複。貧乏度は前者が後者を圧倒。後者の入場料900円(会員)は、古本じゃ下手すりゃ10冊近く買える値段だし。ファッションも明らかに負けてる(痛感)。古本は老人趣味界の山谷?(山谷の皆さん御免なさい)正式名称は忘れたが、明大夜間部には山谷闘争専門集団も(文学部構内の一部屋を自主占拠)。Nといういかにも金持ち出身らしい青年が(確か医者の息子)、熱心に取り組んでいた。ただ多くの貧乏学生からは、育ちの良さの放つムードが軽蔑の対象に。今考えると不当な差別だった。でも女子大生には持ててたから(転部志向タイプを中心に)、同情する必要はないか。ふと気づいたが、俺は2つのサークルを混同してるかも。半世紀の事などどうでもいいが。

 今日で草刈りも蛍の光。2枚の畑を3回づつ刈ったのではないか。動ける間は健康のためにも邁進したいとゆるい決意を。田舎暮らしは草刈りと枝切りが日々のお仕事。

10月28日…「西部古書会館」がある高円寺までは片道3時間前後(新幹線でも1時間程度早まるだけ)。遠距離通勤者の布バッグには最低でも2冊の本が。1冊目は南陀楼綾繁が『赤旗』でほめてた、『日本ハードボイルド全集7/傑作集』(創元推理文庫)。2冊目はかなり悩んだが、「盛林堂書房」で買った『怪奇作家はダンセイニ卿を語る H・B・ラヴクラフト書簡集』(西方猫耳教会)に。帰りに飯田橋にも寄るが、神保町だけは回避しよう。

 高崎線で『日本ハードボイルド全集7/傑作集』(創元推理文庫)に没頭。珍しい景色を。相向かいの席で、インテリ風の30前後の男が岩波新書を開いてたのだ。ただ、近くに立ってた老夫婦に席を譲ろうとはしなかった(老人席コーナーなのに)。外人さんが居なかった不幸と夫婦に同情。途中で居眠りしたせいで、稲見一良までしかたどり着けず。「シネマヴェーラ渋谷」の新東宝大会で、3本連続見物しまくるようで楽しい(2本までの経験しかないが)。イモを洗うような「西部古書会館」。これじゃ神保町と変わらないが、12時を境に一気に客影が薄れるのがここのいい所。

  渋谷の中心街がオマーリだらけで吐き気。皇族ファミリー警備、人種差別主義者暴挙死守擁護、市民デモ暴力的違法弾圧の警備費は青天井の3流腐敗国家ここにあり(袖の下十手持ちの3大打ち出の小づち)。昔は渋谷暴動なんてのがあったが。

10月27日…昨夕は上信線で『安倍晋三VS日刊ゲンダイ』(小塚かおる・朝日新書)読了。同紙創刊以来のコアな読者ゆえ、引用された文章の99%は読んでるが、時系列に整理されるとまた感慨深い。同新書は山崎雅弘も出したりで比較的まとも。だが、他人の褌でリベラルを気取るしか芸の無い”朝日人”とやらもホントに情けない。立花隆の時代からのお家芸(リスクは全部外注化)。朝日人イコール、自らの意志で自由に発言出来ない金満腹話術人形(御主人の言うがまま)。天皇裕仁が敗戦後3度も、新聞社としては同社のみを訪れてるのも筋が通っている。御本尊の真意が理解出来ない、今も昔も実に愚かな日本の自称右翼。黙ってても万歳してくれる連中には愛想を振りまく必要はない。日頃批判的なのに、ここぞという時に竹槍片手に駆け付ける者こそが、真の赤子であり股肱なのだ(世論形成の決め手)。旭日旗はだてじゃねえな。

 新聞には毎日膨大な数の書籍広告が掲載されてるし、書店には新刊が山積み。なのに電車の中ではホント読書してる人を見ない(新聞開く人種はほぼ絶滅)。重たいから自宅で? そんな感じもしないよ。次々に新聞社や出版社が倒産しないのが不思議でならない。この国の一角に、無限にマスコミの赤字を吸い込む、底無しの穴でも開いてるのか? 珍しく金曜日に自宅仕事。古本祭りの最中に、神保町に近づく気は起きないし。明日締め切りの入谷コピー文庫の原稿を、3日前に送っちゃったので気が楽。初めての体験。漫画家にも見倣って欲しい。 

 サントリー文化財団に学芸賞とかいうのがあるらしいが、やっぱり国民皆保険破壊活動に功績があった人に賞を? 自社の現パワハラ社長が最適任だろうが、不可能ならほんこん、いや芳野友子がやはり旬じゃ? 今、年寄りが熱出すと大変。介護施設からは追い出されるし、医者も検査(コロナ&インフルエンザ)してないとそもそも病院に入れてくれない。これで保険証が廃止されたり、皆保険制度がサントリー以下の努力で木っ端みじんにされたら一体? 悪い予感ほど実現する国だし。

10月26日…『げいさい』(会田誠・文春文庫)は構成も巧みで後味も悪くないが、反面苦み不足で通俗感過剰な面も多分に。骨のある奴らしいのに、60にもならねえでいい子になり過ぎてねえか。文化勲章もらってニヤついてる、横尾忠則ほどド間抜け顔ではないだろうが。『青春と変態』はもっと噛み心地があった。愛されない絶対的悪人が描写出来ないと、どの分野でもこうなりがち。今の多くのサラリーマン編集者は、多分この方が喜ぶのだろうが。

   午後、「109シネマズ高崎」で『ザ・クリエイター/創造者』。映画はまあまあだが、日本語版字幕画面処理他がひどい(題名は原題通りでいいよ)。吹き替え作業自体は全然問題ないのに、最低最悪のデザインセンス。今後見物予定の人は、日本語版だけは絶対回避を。観客5名。大半が老人客。いや1名だけは20代だったか。

10月25日…昨日午後の「シネマヴェーラ渋谷」での『母の秘密』(’54新東宝)。母もの系親娘丼ミステリー映画とでも言うのか(観客20人前後)。脚本が調子のいい偶然の連続で(館岡謙之助)、ギャグとしてならともかく、マジに演技してる二本柳寛や轟由起子が気の毒に。チョイ役の丹波哲郎、台詞さえも無い三原葉子がファンには貴重。確かに駄目な脚本じゃまともな映画は撮れない。

 最近、食事の用意がホントに嫌になったと女房。俺に加えて母ちゃんの分もあるし、納得せざるを得ない。だから外出の際はなるべく弁当を3個買って、翌日の昼食の手間を省くようにけなげな努力。今日の昼は昨夜高崎の「ION」で買ったパックのカレー弁当。「日乃屋カレー」に負けてない味。昨日の昼食はカレー弁当にしないでホントに良かった。「焼肉ライワ」の弁当だったのだが、事務所のレンジで温めようとして、手元が狂って足元に肉側を下に落としてしまった。焼き肉の混ぜご飯状態。素早く周囲をキョロキョロチェック(事務所にゃオメー1人だよ)。そのまま収納して「チン!」。ゲロ肉弁当風ではあったが、味はいつもと同じ(650円)。ホントにカレーでなくて良かった。

  エ口スの眞相ch.第44回、エロ漫画研究家稀見理都(きみ・りと)さん登場! - YouTube

 若いエロ漫画研究家諸君の本を読んでると、「え、俺のしのいでる業界ってこうだったの!?」としばしば痛感。47年もひっそり生息してると、”深呼吸するミイラ”になっちゃう。誰からも注目される事なく、窓際で音を立てずに冷や飯もぐもぐもぐ。ミイラが食事するのも妙だが。

10月24日…埼玉県警の差別集団デモの皇族並の異常警備が怒りを呼んでるが(県議会で警備費の総額を追求しろ)、鈴木基之本部長(”東京汚職オリンピック”の元警備対策室長)以下幹部の頭の中では、多分両者は同じ存在なのだ。杉田水脈が差別発言の度に出世するような構造が、裏金警察でも成立済み(群馬県警も良く、右翼とタッグで共産党国会議員の演説を妨害)。暴対法で暴力団が青息吐息の中、政権党や官僚は完全に公務員ヤクザ化。法や道義を破壊する鉄砲玉、ないしそれを育成するならず者だけが出世。英国での道路一杯に広がった反イスラエルデモを見れば、道路の4分の1しか使えてない日本のそれが、世界基準ではデモに値しない事はガキにも分かる。そういう異常な国を象徴するような官製デモ景色だったが、テレビも新聞も報道しないのは、60年間のジャニーズ事務所子供性奴隷化事件と同じ。

 拙著を古本屋等で見掛けると、名刺代わりになるので安ければ基本的に買う。先週の五反田でも一水社版『嫌われ者の記』を。状態も良く手を出しかけたが1000円。余程の本でもない限り、500円以上は買わない主義(ドブ客としての矜持)。一方、ただ安ければいいってもんでも。前にコミガレで『東京の暴れん坊』(右文書院)を発見した際は、「遂に170円かよ…」との哀れみで、3冊に加える気が起きなかった(コミガレは3冊で500円)。犬も喰わない三文ライターの心の葛藤。

 上野に行くのに、表参道で半蔵門線から銀座線に乗り換えるが(日比谷線より常に空いている)、珍しく座れない。『げいさい』(会田誠・文春文庫)を取り出す。だが読む間もなく、中年外人女性が席を譲ってくれた。「ありがとう!」と礼を言い、”宴会回顧小説”に再着手。数駅進むと会い向かいにTシャツ、短パン、両腕に刺青の泉アキ似のプックリ外人女性が。俺の前に立った60代の位の男性に、「スワッテクダサイ」。初老男、頭をペコペコ下げつつヤボな遠慮(好意は受けるもんだよ)。地下鉄ではよく席を譲られるが、いつかの園児くらいの少女を除けばすべて外国人。

10月23日…昨日は校正作業の間に、焼却炉で例によって実家のゴミを。その最中に押し込んでた鉄パイプが、何かの拍子で右耳脇に当たり、血がタラタラタラ。鉄パイプで殴打されるなんて、大学入学の73年春明大旧商学部の庭で、学費値上げ反対闘争に参加中、革マル派に襲撃されて以来(腹を突かれてしばらくあざが残った)。夜間部自治会の学苑会主催だったが、ここを牛耳ってた反帝学評はいい加減だった。襲撃されるなり自分たちだけはヘルメット、タオルを捨てて真っ先に逃走。俺のような田舎出のやじ馬や、何となく参加した素人衆が主にテロ被害を。既に類した襲撃は各地で。主催者には参加者に事前説明すべき義務が。あるいは被害者が怒りにかられて、同派入りする者が現れるとでも? 街頭デモ等では新左翼系はそういう傾向があったと、死んだ鈴木邦男が書いていた。ホント東京は怖いトコだよ。

   宮崎勤の部屋がロリコン漫画誌&ビデオの山だったのは写真でも有名だが(『夕刊フジ』記者の特写だとの噂が)、大久保清宅の写真も当時の週刊誌に(俺が見たのは『女性自身』)。茶の間らしき部屋の障子か壁には、若き日のガンジー、キング、イケダの写真が2枚も。池田大作の写真を部屋に飾ってたからと言って創価学会員とは限らないが、終始眼が届く場所に嫌う相手の肖像はおくまい。まあ当時事実確認したからと言って、記事に出来たかどうかは疑問だが。

 ”左保中毒”は相変わらず。『取調室』(笹沢左保・祥伝社文庫)で今月はもう4冊目。徳間文庫のように、有栖川有栖が前書き&後書きで出しゃばってないので心おきなく満喫(書いてる内容自体はまともだが、左保御大をガキがサンドイッチにするゴーマンさがムカつく)。今回はお喋りなお手伝いが登場、疑惑教授の一切を説明しちゃうという荒業に苦笑。売れっ子もつらいね。松本清張だと、お手伝いさん役は知り合いの新聞記者が良く。しかも多忙なのに常に無料で。大手版元や新聞社の担当編集者を、日頃タダでこき使ってる癖が出るのだろうとの推測は以前書いた。

10月22日…数日前、午後10時過ぎの上信線最寄り駅での会話。「新聞忘れてましたが?」と、一緒に降りた男子高校生から声を。見れば反対側シートに座ってた子だ(感じいい美少年)。「ゴミ箱に捨てたいんだけど、ここ夜になるとどっかに隠しちゃうでしょ?(駅員に本社からそういう指示が。確認済み)良くないんだけど面倒だからついね」「確かにゴミ箱ないの困りますよねえ」駅員常駐の上州富岡駅では、富岡祭りの日にはゴミが増えるからと、意識的にゴミ箱を撤去(不審に思い駅員に確認済み)。膨大な周辺市町村の税金が投入されてる、半官半民鉄道にしてこの恥知らず振り。悪事だけは即刻真似する眼前の銭だけ企業は、パソナやサントリーだけじゃない(大暴挙、ゴミ箱廃止の東京メトロは、類した反社会的公共企業の鑑に)。経済と道義心の衰退は螺旋状に展開。

  ”民青2000人の年間目標達成”。今日の『赤旗』1面のリードだが、毎週火曜に掲載される地方議員選挙で、確実に議席を減らしてる今の同党の実態を知ってる者には、「ホンマかいな?」。たった1人の所属議員なのに、富岡市議会選挙でも同党候補(2期目)は1000票割れでビリから2番だったし(極右参政党の新人女性新人候補はトップグループ)。旧ソ連時代の5か年計画同様な、中央の希望に合わせた数字の可能性も否定できない。志位&小池、いつまで続投しどこまで勢力を減らす気なのだ。れいわしか当てにならない昨今だが、群馬じゃ候補者の噂さえ聞かない。

 ホント70歳は確かに爺様だ(何を今さら…)。11月末売りのオイスターの最新コミックス、『はきだめ』(メディアックス)の初稿を持ち帰り、昼から3時間掛けて校正終了予定が、何と6時近くまで延々と(当然夕方の、今年最後の草刈りも中止)。モザイク修整を撤去した出稿白焼きに、スミベタ修整を赤字指定する手間を甘く見ていた(何せコミックスは近頃年に1~2冊だし)。定規で修正幅をいちいち赤字指定200ページ。3時間で終わるはずがない。にしても改めて通読すると、ひどい漫画だ。漫画家や担当編集者の面が見たくなるが、読了後はなぜか後期パゾリーニ映画鑑賞後のような爽快感も。20冊以上も担当すると、作者の邪悪な思想に毒されるのか。確か帯のタタキは”鬼畜フェミニズムエロ漫画”だったと。(カバーは早期に責了に)

10月21日…昨日読み終えた『喫茶店文学傑作選』(林哲夫編・中公文庫)の、ベスト&ワースト3。ベスト3。1位/田村泰次郎。2位/洲之内徹。3位/伊達得夫。次点/平岡正明。ワースト3。1位/山崎朋子。2位/戸川エマ。3位/高平哲郎。次点/安田武。今日は国際反戦デーだよね、かつての。大々的に復活させるべき時世だと思うが。

 「高崎電気館」が大っ嫌いなインド映画特集を。ハリウッドのヒット作とかも結構上映するが、そういうのはシネコンに任せとけ。芸なく寅さんや大映旧作をダラダラ上映してればいいの。爆音映画祭なんての実にどうでもいい。入らなくても首にはならいのだから、妙に若作りしない方がいい(すね毛を剃り忘れた粗忽な女装者)。ワンパな保守的退屈さは、新規愚作映画群の胸糞の悪さに比べれば、空っ風が吹きすさぶ上州の夜の熱かん。

 恐ろしい時代に突入したものだ。あの無能な菅直人が引退発表するなり賞賛され始めた。アべ、スガ、キシダに比べれば確かにはるかにマシだった。でもそれって、”欲しがりません勝つまでは”の精神と通底してない? 日々生活水準が下落してるのに、眼をキラキラさせてる自主的奴隷大和民族の悪相。小沢一郎冤罪事件を放置、自らの野心実現に悪用したカン&ノダこそが、極右自公カルト政権(統一教会+創価学会+日本会議)誕生の生みの親。そう捉えるるべきだ。でないと今の立憲の代表はまだ救えたなんて後継者が、”キシダトモ”芳野友子のスカートの中から飛び出しかねない。

10月20日…上皇の奥さんを勝手に"国母"扱いされるのは、シンプルな天皇制廃止論者としてはゲッソリだが、やっぱり面白い『週刊文春』。宝塚の凄絶ないじめに、野間宏の『真空地帯』を連想した人も多いはず(野間、晩年は長いだけの退屈小説ばかりを)。森達也によれば日本じゃ同誌と『赤旗』を読まないと、ホントの事は分からないと。その通りだが(『日刊ゲンダイ』も入れてあげて)、後者の記者募集は相変わらず。資格も以前は党員歴1年とあったのに、単に党員だけに門戸拡大(年齢制限も無し)。職場が腰の曲がった退職爺さんばかりになるんじゃ? 待遇に欠陥があると自覚すべきだ。万年的人材募集は組織の恥と心得るべし。 

 イマイチならぬイマサン位だった今日の五反田。「古書トロワ」が出店してないと、ドブ客はほとんど買えない。郵パック値上げに? 今まで1500円だったのに1800円に(群馬行き)。4000円前後買って1800円はきついが、飯田橋まで下げてく体力はさすがに(南部古書会館も西部古書会館のように着払い方式にして、発送料金を明朗化すべし)。総武線でバギーの赤ん坊が、火炎放射器のような泣き声を四方に。お母さんはやせ型色白美人(芦川いづみタッチ)。もう慣れてるようで、飄々として水道橋駅で下車。 

 「シネマヴェーラ渋谷」か「神保町シアター」にすべきだった。「早稲田松竹」の『一晩中』最低。良くこんな代物買い付けたよ。アケルマン監督という事で、中身確認せずに買ったんじゃ?(観客30名前後)意識的に終始ロング場面で通してるため、登場人物の区別がほぼ付かない。当然ロクにありもしない筋も理解出来ない。漫画だとこういう構図は、要背景なのでアップゴマで作者は息をつく(『週刊文春』の連載漫画はそれが過ぎるが)。映画は垂れ流せるからこういう冒険的愚作が誕生。プロデューサーの無意味な勇気に唾ペッペ!(愚かな配給業者にも)

10月19日…昨夕は「神保町シアター」で『海猫が飛んで』(’62松竹)。観客30人前後。『君の名はロミオ渡り鳥』とでも改題すべき奇怪な一作。主演の桑野みゆきの相手役、寺島達夫が弱いと思われたか(その通りだが)、丹波哲郎、三国連太郎、久我美子と脇がやたらに豪華(天才的下着泥棒役者、谷村昌彦までが参戦)。注目すべきなのが、三国が演じるやくざの五郎。黒装束のドスの使い手で、桑野みゆきに道ならぬ恋心を。荒淫な生活が顔面に出過ぎてるが、キャラが”人斬り五郎”(渡哲也)ソックリ。日活関係者は”無頼シリーズ”着手前に、絶対に参考試写をしたはずと勝手に断定。

 「シネマテークたかさき」で午前10時30分からの『月』。平日の午前中なのに25人前後の大入り(毎日2回上映)。客層は老若男女。長いだけの平凡作だが(144分)、ホラー仕立てが興味を引いたのか。昔の精神病院は入場料を徴収、患者を見世物にしてたのは有名。大義の陰でそういう精神も隠していない。かく商魂を批判する気は毛頭ないが、尺を何とかしろよ馬鹿野郎(途中でトイレに行く人複数)。俺が編集ならコーヒー傾けつつ楽に45分は切った(本来は60分カット)。宮沢えり、ホントに永久の大根女優。行き帰りの上信線で『メグレとマジェスティック・ホテルの地階』(シムノン・ハヤカワ文庫)。素直に痺れる。

 ホラー映画鑑賞時以外めったに恐怖感を抱かない体質だが、今日は久々に。朝一番で「高崎総合医療センター」での定期健診(隔月)。無駄に豪華な高崎市役所直前、高崎城址公園右脇で尿意。小ぎれいなトイレが道路脇に。入って粗チンを出そうとすると、それ用の便器が皆無。隅々まで見渡すがウンコ用便器ばっか。「ふ…ふざけるな!」と絶叫する寸前に、自分が女子用トイレに迷い込んだのを自覚。「この様を女性に見られたら?」。中核派同盟員や日本共産党員なら即刻現行犯逮捕。自らのボケ振りに日々感謝、する訳ねえだろう。

10月18日…三権分立崩壊ならず者国家日本でも、地裁段階では時々まともな判決が。しかし高裁ではひっくり返り(ないし曖昧化されて)、行政追認機関の最低最高裁が被告の訴えを棄却(判事全員アベトモ。連中の辞書に違憲の文字は無し)、確定の田舎芝居。更に有罪でも極右自公カルト政権側の人間は誰も逮捕されない(警察幹部が救ってくれる。レイプマンもジャニーズ一家も)。ゴロツキ機動隊員が恣意的かつ暴力的にデモ参加者を逮捕したり、免許証不実記載等の微罪で数少ない新左翼活動家をパクるとの大違い。だいたい芳野友子が白昼往来を歩ける国は異常だ。

 エ口スの眞相ch.第43回、元実話ナックルズ編集長 比嘉健二さん最終回!社長まで上り詰めたが、最後は業績不振で解任されてしまった!!コンビニの人気商品、ざら紙漫画誌は比嘉さんのアイディアから生まれた! - YouTube

    高崎線で『ジャズで踊って 舶来音楽芸能史 完全版』(瀬川昌久・草思社文庫)読了。文庫版追加分がより後味を良くしていた。高崎俊夫も、そこらのボンクラ社員編集者よりよっぽどいい仕事を(ややヨイショ)。センスで相通じるものがあった元右文書院の青チャン(青柳隆雄)、最近神保町で見ないがお元気かしら。高円寺に向かう総武線で、『疑惑』(松本清張・文春文庫)に。今ほどは堕落し切ってなかった80年代初頭、既に清張は翼賛大マスコミの本質を喝破。というより、『朝日新聞』の底辺労働者時代にそれは身に染みてて、本作にストレートに放っただけだろうが。

 『朝日新聞』と言えば、敗戦後も社旗を旭日旗のままにしといたのは、ホントに先見の眼が。社論もすっかり戦中回帰したし、中身にピッタリ(”アカイアカイアサヒ”)。『占領期の朝日新聞と戦争責任 村山長挙と緒方竹虎』(朝日選書)なんて本出してたのはたった15年前(当時読んだがいい本だった)。戦前の翼賛化は戦争と言う言い訳があったが(特高&右翼のテロも懲罰徴兵も)、今は銭オンリーでこの豹変ぶり。素晴らし過ぎる”朝日人”。なのにフリーでいい仕事してても、”元朝日新聞記者”と履歴に書く人が良く。死に損ないボケ老人が、肩書きに”駅弁大学名誉教授”と記すに等しいから止めなよ(1度でも”朝日人”になると一切の羞恥心が蒸発?)。 

10月17日…『東京新聞』1面トップ、調布外環道サイクリング道路欠陥工事無断補修の問題。『赤旗』の後追い記事なのに一言も触れてない(告発市議の所属政党名も)。岡本太、梅野光春よ、お前らの記事はサイクリング道以下の恥知らずな欠陥記事だ。強烈なビニ本ファンとして有名だった、谷村新司も遂に亡くなったか。どうでもいいが。

 昨日は例によって時間を間違え、1時間も早く「シネマヴェーラ渋谷」に到着。お陰で『ジャズで踊って 舶来音楽芸能史 完全版』(瀬川昌久・草思社文庫)が100ページ以上読めたが。同書編集は高崎俊夫。ムーミンみたいな風貌で、結構方々で小まめに稼いでるな。研究者じゃない一般読者としては、尺を調整して欲しかった感じ(やや豊田四郎)。小林信彦のような、東京者特有の出自自慢も少ないので気分良く読めるが(ただかなりの権威主義者)。

 上野駅新幹線ホーム内の「NEW DAYS」。『日刊ゲンダイ』どころではなく、そもそも新聞、雑誌を全然扱ってない。大したスペース取る訳じゃねえだろう(大新聞の本社敷地同様、元々は国からタダでもらった地べた)。眼の前の銭しか頭にないさもしい人々。ゴミ箱を廃止した東京メトロ職員と同じ顔付き。税制上も優遇されてる、公共機関関係者としての名誉も誇りも一切ない。まるで悪の守護神、警察、検察、司法関係者のよう。頭からの腐敗はジュクジュクと拡大進行、悪臭を放ちつつ手足の指先まで溶け始めている。

10月16日…イスラエル脱出の日本人から、足元を見た日本政府が3万円恐喝した官製脅迫事件。『東京新聞』の電通共同電によれば被害者は8人と(無料韓国軍輸送機利用邦人は51人)。死刑執行13人の”空前の偉業”で知られる上川陽子外相は、韓国政府に電話で謝意を表明、出国に関しては今後も両国で協力する事で合意したと(『赤旗』。同紙、なぜか3万円恐喝事件には触れず)。ただ日本機使用の場合は有料だと、ちゃんと伝えたのか? 徴収はやっぱりパソナテルアビブ支店が代行、半分くらいちょろまかすのか?(未確認)東京も2面下の一番目立たない場所にアリバイ的にではなく、将棋ヒーロー誕生の際のように、1面トップで大々的に伝えろ。

 高崎線で『自己家畜化する日本人』(池田清彦・祥伝社新書)読了。書名の割に中身は紳士的。153Pで天皇裕仁の倫理講義役をした杉浦重剛の言葉を引用、誉めている。無責任な大元帥の成長に関わった者への皮肉かと再読したが、そうではない。皇統派リベラリストの内田樹(自称思想家)や町山智浩のように保険を? 自己家畜化は老い先短いインテリも例外じゃないという訳だ。 

 「シネマヴェーラ渋谷」で『続チャッカリ夫人とウッカリ婦人 底抜けアベック三段とび』(監督・渡辺邦男・’52新東宝)『暁の非常線』(監督・小森白・’57新東宝)を続けて。前者30人台、後者20人台。『続チャッカリ~』はホントに渡辺監督自らが演出したのかと疑問を抱かせるレベルの愚作だが、初見の後者にはビックリ。傑作。『大虐殺』はまぐれじゃないのだ(失礼)。挨拶するように罪なき警備員(3人)や警官(制服2人&刑事1人)射殺しまくる、天知茂が素晴らし過ぎる(1957年でここまでハゲ込んでたのだから、テレビ時代はかつらだったのだろうな)。本作のハードボイルド精神は、邦画じゃなくハリウッド映画に近いと。最後に唐突に天知が改心するが唯一の欠点。大蔵貢の干渉があったと推測。永田雅一とかもだが、自分じゃ好き勝手してるくせに妙にモラルに拘泥する(大映末期のエロ諸作品もそこらが若者に失笑を買った)。そういうアナクロ社長が支配する会社から順に潰れたのは爽快だったが。

10月15日…朝こういう天気だと(北関東地方は止みそうにない雨)、昔はホントにやきもきさせられた。みちくさ市他の素人古本市に参加してたため。最近は逆で、小雨混じりの方が草刈りには都合がいいと考える始末。人間て自己都合であきれる程コロコロ豹変(オメーだけだよ)。ただ出品仲間や、常連のお客さんの顔を拝めなくなったのは少し寂しい。とみきちや夫婦や北方人の爺さん、あーるあいんさんは元気かな? 昔は、書肆紅谷なんて好漢も(顔色は中山仁並に悪かったが。確かベースボールマガジン社の元編集)。体が動くうちにお目にかかってないと、互いに「元気そうだったのにねえ…」になっちゃいそう。まあそれも致し方ないが。

 あらゆるサントリー製品買って世界に冠たる日本の国民皆保険制度をぶっこわそう! 銭のためなら米国のチンポ舐めて中国の肛門を嗅ぐサントリー万歳!!(自国民を足蹴にしつつ) 

  イスラエルから避難する自国民から、大金取ってしかも途中までしか運ぼうとしないという日本政府。大川の途中で両肩の客に追加料金吹っかける、江戸時代の雲助以下。韓国軍から空いてるからと、飛行機の席を譲られたみじめな日の丸棄民赤子。映画、経済力、道義…もはや韓国は手の届かない先進国。自公極右カルト政権の成れの果て。連中は、「移民を見捨てて家族と共に逃げ出した、関東軍より俺たちはマシだよ」と内心思ってるのか。カンボジアでもソックリな事件が。さすがは国賊が国葬にされる無責任腐敗国家。失敗にまったく学んでない。自国民を廃棄ゴミ扱いして何が敵基地攻撃だよ。

 午後、「109シネマズ高崎」(スクリーン3)で『イコライダー THE FINAL』。観客10名前後。面白い。しかも尿瓶不要の119分。シネコンは常にこういう、退屈至極なマーベル&インド映画以外の通俗的暴力映画を1本は上映を(ゴールデン街に行く前の暇つぶし、「新宿ローヤル」でのひと時を懐かしく連想)。悲惨な場面も多いが見物後は爽快。伏線は良く分からなかった。1本はWOWOWで観てるが、未見作もあるのか。憲兵隊女房の黒パンツがエロかった(妖艶なのに見せ場不足)。残酷場面慣れしたその娘の末路が心配。

10月14日…11月後半売りのコミックス、『はきだめ』(オイスター・メディアックス)を編集中。年に1~2度しかやらない仕事なので慎重進行。今回はそれが過剰だった様子で、カラーと本文の間にスピードの断絶が。遅すぎるよりはいいのだが(前世紀に言う所のチンバかな)。昔は毎月のように(日本出版社、松文館の場合は1冊分のカバーカラー&本文を差し出すだけで、直接作業は社員編集者が。一水社、辰巳出版は全部漫画屋で)。逡巡する暇もなかった。手を掛け過ぎるのは、子育てでも編集でも良くないような。前者の場合は夜泣きの原因になったりも(体験談)。でもデンと構えられる度胸もねえしな。

   母ちゃんちの物置きには材木の切れ端や竹等、何に使ったのか想像のつかない物が袋に何個も。終日家にいる日にミニ焼却炉で少しづつ燃やしてる。だがいつ終わるのか予測もつかない(他にも色々)。松本清張や笹沢左保の小説群同様に、完璧に片付けるのはこの世じゃ不可能だろう。でもなるべくゴミはなあ。農機具の類いが一番困る。イラついても仕方ないが。

 映画のチラシや前売りの半券は当然だが、物持ちがいい方なのでそれに加え、各映画館発行のプログラムも兼ねたチラシ類や割引券もシッカリ保存(上の娘と初めて行った、アンパンマンの半券には驚く。「大宮白鳥座」だったか)。副業でこの畑も結構な需要があるのが判明。昨今チラシ用の段ボール箱と格闘中(チラシ、半券、各種映画グッズがグチャグチャに)。小銭も無駄にしない所に人間の器が出てると我ながら。ただ良く子連れや1人で通ってた、ホテルシアター「王子シネマ」「王子100人劇場」のチラシ類が10点近く出てくると、これは北区教育委員会に寄贈すべきなのかもとふと(絶対にしないが)。

10月13日…今週の土日に加えて、18日、19日にも「西部古書会館」では市が(初日オール200円、2日目同100円)。ド田舎住まいの年寄りは大変。宅急便頼りだから重い訳ではないが。ただ神保町の古書会館は、そこまで量を買えない日がほとんど。重いの吊るしてテクテクヨロヨロ飯田橋まで。以前は「神田コーヒー」で一休みしたが、逆に疲れる場合も多いので強行軍。けどシニアワーク近辺で息切れ、冷たい石のベンチでひと息。「こういう人生だったのか」と弱気になったりも。くも膜下出血で1度は死んだ身だろうがと自らを励まして(もう12年も前)、再びヨロヨロテクテク。

 『妖精・幽霊短編小説集』(平凡社ライブラリー・下楠昌哉編訳)。予測通り意味不明な描写が数カ所。でも定価1980円。想像力を駆使して何とか読了(梅本洋一の訳文よりはマシ)。久々に「神田コーヒー」。『週刊文春』は毎週買ってるので『週刊新潮』を。前者に比べて記事内容が余りに薄すぎる(ジャニーズ記者NG問題では特に。あれじゃトーシロ)。サケの切り身で言えば、前者「高島屋」高崎店地下食品売り場(6時過ぎると半額商品激増)。後者、「ヤオコー」富岡店(このグループの魚の切り身はどれもチャーシュー並)。宝塚、ジャニーズ、坊さん殺しで今週も独走した『週刊文春』。宝塚を突破口に阪急東宝グループの闇に切り込んで欲しい(東宝も公取に警告を受けたばかり。タイミングもいい)。 

   「神保町シアター」で『極楽島物語』(監督・佐伯幸三・’57宝塚)。観客20名前後。肩どころか全身の力が抜けてる所が、時たま魅力だったりする、”再評価”とは永遠に無縁そうな演出者のカラー作品。ミュージカルと言うよりは「日劇ミュージックホーㇽ」風映画として(ストリップ映画として)、特に田舎では受けたろう。ロングショットでだが、お尻まる出しの姉チャンカットも(青年団で話題を呼んだはずだ)。”明るく楽しい東宝映画”も、サービス精神は忘れてません。宝田明もトニー谷も佐原健二も宮城まり子も死んじゃったけど(要するにメインキャストはほとんど)、草笛光子はお元気だよね(雪村いづみもか?)。

 あらゆるサントリー製品買って世界に冠たる日本の国民皆保険制度をぶっこわそう!

10月12日…今WOWOWで放映中の『海上48hoursー悪夢のバカンスー』。数人の男女が故障した水上バイクに取り残され、次々に鮫の餌食になる低予算パニック映画。員数合わせのように冴えない黒人役者が1人。わざとらしいと呆れてると、泳いで助けを求める役を自ら志願(他は全員白人)。作り笑いしてパチャパチャパチャ(ロングの俯瞰カメラが絶望的であることを示唆)。既視感。英国の南極探検隊の失敗したグループで(隊長の名前失念)、喰うものが亡くなって平民から順に吹雪の中へ去って行く(神風特攻隊並に形式的には志願)。ふざけた脚本。でも見せ場がひょっとしてと期待。泳ぐ黒人青年、遂に船を発見し嬉々として寸前までたどり着く。するとつけて来た鮫君にガブリ。船員も一切気づかない。脚本家の小技を発揮したとの得意顔が眼に。でも立ってる場所がかつての南アフリカ、ないし杉田水脈が国会議員でいられる人種差別大国、今の日本だよ。裏金警察も強姦魔や人種差別主義者を徹底擁護、反対するまともな人々ばかり捕まえてるし(司法も放置)。路面の25%しかデモに使わせない、ゴロツキ警察独裁人種差別国家神国ニッポン。表現の自由度も先進国に比べれば25パーセント程度。経済力もそれに急接近中なのが悲しい。

 あらゆるサントリー製品買って世界に冠たる日本の国民皆保険制度をぶっこわそう!

 午後、「109シネマズ高崎」で『沈黙の艦隊』。爺様料金1300円。観客6名(スクリーン4)。一切期待してなかったが、意外にも結構楽しめた。しかしあの終幕はねえよ。ソープで胸タッチしか許されなかったような後味の悪さ。怒りで2作目には狙った客層の50~60年代も、絶対に来てくれねえよ(製作済みならともかく、まず2作目は幻だろうが)。入江隊員の弟役の氏名不詳の役者はいい表情&演技。撮影は実に工夫がなかった。時々大沢の表情がピンボケになったが、何か意図が? シネコンも駅構内も「イオン」も「高島屋」も、閑散とした高崎駅周辺風景。

10月11日…新東宝映画特集中の「シネマヴェーラ渋谷」の客筋には既視感。「新宿昭和館」だ。場内が清潔なのと禁煙なので、むせ返るような悪臭こそしないが。不燃焼の人生を終えようとしている、猫背気味のハゲ薄毛白髪頭老人集団を見てると、あの荒廃した館内が甦る(1度しか行ってない「川崎銀星座」も)。80年代後半以降は横を通り過ぎるのみで、裏手の「まんがの森」専門(ロリ系エロ漫画全盛時代で市場調査に)。ただ看板の各映画のポスターは、常に足を止めてじっくり眺めた。映画のポスターっていい。田舎じゃ街角の映画看板コーナー(映画館の数だけ木枠が設置。食堂やタバコ屋の周囲)は”東京への窓”だった。今は単なる商売の種なのが悲しい。

 ”年収1千万円台の日本で唯一の賤業従事者ゆえ”と言ってしまえば簡単だが、官房長官や大臣に「個別の問題には答えられない」「意見は差し控える」等の戯言を吐かれながら、”答弁を拒否した”と正確に書かずに戯言をそのまま伝える記者クラブ記者は、職業人の最低義務だけではなく、人間の尊厳をも全面放棄(ソープのマグロ客?)。しかし職業を問われれば新聞記者、あるいは放送記者と答えるのだろう。そのカスピ海級の図々しさには、ビッグモーターの社長親子が聖人にさえ見えて来る。

 草刈りに最適な季節に。伸びかたも明らかに鈍ってるし。少し寂しいとはちっとも思わない。お馴染みの雉は今どこに? 苦労しながら栗のいがを全部焼却。古新聞だけじゃなく、乾いた木を混ぜるのがポイントかな。たき火は気分転換に一番効果的。机に座ってばかりじゃますます老け込む(今でも”立派な爺様”だが)。ケンケンケン。 

 サントリー製品買って国民皆保険制度をぶっこわそう!

10月10日…ジャニー喜多川に”少年姦り部屋”を提供してた”皆様のNHK”が、例のNGリストを報道したのは、第二次大戦前後のフランス外交並のアクロバットだ。滅びゆく枢軸国側から連合国へ寝返る思惑があったのは明白(現場の努力は立派だが、常に阻止するシステムが形成されてる同局で、放映許可が出るのには当然背景が)。今の記者クラブマスコミの総意でもある。だからこのタイミングで、わざわざ松本人志のようなゴミ芸人を引っ張り出すのは意味不明。「俺たちには自公国民維新、警察検察司法、記者クラブ同業者、いざとなれば最高裁も味方だから大丈夫!」と、マジでのぼせ上ってるのだろう(現実なのが悲しい)。今のNHKがもし焼き討ちされても、悲しむ人は少ないだろう。

  エ口スの眞相ch.第42回、元ティーンズロード編集長 比嘉健二さんその4 一発逆転のティーンズロードからGON!、実話ナックルズまでは一直線!!一気に売れっ子編集長に! - YouTube 

 上信線で『アリバイの唄』(笹沢左保・徳間文庫)読了後、高崎線で『妖精・幽霊短編小説集』(平凡社ライブラリー・下楠昌哉編訳)。本シリーズとしては文字が小さくて難渋(内容は悪くない)。ただ田舎娘のネルが、”至るところを登ったり、駆けまわったりするから”と、教師のような言い回しをする部分では大いに白けた(28P)。淑女のげっぷ。

 「シネマヴェーラ渋谷」で『男が血を見た時』(’60新東宝)『虹を抱く処女』(’48)を続けて(観客前者約40人、後者同30人)。両方楽しめた。『男が~』は都内ロケ地がなかなか凝ってて、60年代東京景色ファンは川本三郎ならずともニコニコ。道徳的カミナリ族作(マスターの沼田曜一は、裏で売春組織を展開してなきゃ新東宝じゃない)『虹を~』は八田尚之の脚本が優れてる上に、後に”昭和残侠伝シリーズ”で鳴らす佐伯清監督の演出が端正。筋の予想はつくのに眼が離せなくなる秀作。若原雅夫の代表作だろう。高峰秀子の美貌も絶頂期。上原謙の作曲家だけは苦しかった。クラシック肺病メロドラマ。

 サントリー製品買って国民皆保険制度をぶっこわそう!

10月9日…『日刊ゲンダイ』連載、東陽片岡の「おスナックブルース」は毎回面白いが、9日付けでの「日高屋論」には特に笑った。あそこの酒のみのケチ臭さへの対応は、確かにかゆい所に手が届き過ぎてるような面が(女房にされたら多分腹立たしい次元)。でも貧乏な酒飲みは内心感動、つい今夜も通っちゃう(俺は最近さぼってるが)。日本の政治に一番欠けてるものが、同店では実施されてる。高崎駅構内店のように、パネル注文などこれ以上拡大して欲しくないが。

   拙著『出版業界最底辺日記』(ちくま文庫)。カバーは東京とおぼしき住宅密集地の俯瞰気味写真だ。実は東陽片岡に依頼する意向を担当編集者は持ってたらしく、口振りからするとある程度進行、内定してたようなムードさえ。しかしこれには俺が強硬に反対、現在のものへと引っくり返した。無論、東陽の絵が嫌いだったとかでは一切ない(当時から隠れファン)。職人エロ漫画編集者の本に、『ガロ』系漫画家は似合わない。更に中身がギトギトだけに、装幀はスッキリやって欲しかった。結局は彼の収入を少し減らした可能性が。今もたまに胸がチクチク、痛むはずがねえだろう。古本業界では根本敬や東陽は、宮西計三や丸尾末広並の人気が。女性読者は他の3人に比べると皆無な気も。どうでもいいが。

 再び『昭和39年の俺たち』11月号。最近沢木毅彦の連載は、面白いものの女に持てた話が多く、やや内心ムカついてたが今月は凄い。親しかったAV監督が母親と妹を殺して自殺しちゃうのだ(その前には友人らから恒常的に窃盗も)。やっぱ実写の世界はやらかす事も超ダイナミックと言うか、言葉に詰まる。エロ漫画界はホントにその点セコイ。売れなくなった漫画家も寸借詐欺がいいトコ(M・Hさん元気?もう1万円は諦めました)。失業した編集もとても人斬り五郎にはなれない。編プロ遠山企画に入った直後に聞いた編集者の末路。プロダクションが社員旅行などするはずもないので、先輩で自衛隊崩れのMさんは(野呂邦暢とは違い、マジで隊を無断脱走したらしい)、編集者や仲のいいエロ漫画家と伊豆方面へドライブに。途中のガソリンスタンドで給油しようとすると、出てきた男がやけにコソコソして眼を合わせない。ふと見れば1年ほど前まで働いてた部下。結局知らない振りをしたそうだ。「編集者も潰しが効かないなあ…」Mさんは確か農業高校中退。遠山社長ももちろん大学など出てなかった。いい世界に入ったと思わないでもなかった。

10月8日…DVDが取り出せなくなったと頭に来てたら(10年以上酷使)、数年前買ったばかりのテレビも真っ暗に。「あんたが触るとどんな電化製品も故障するね」と奥さん。悔しいが反論の余地なし。拙宅では車からパソコンまで全てが彼女の支配下。気が短いから、順序を追って物事を解決するのが苦手と言うか、まったく理解不能。口先と感覚だけで70年生きて来たのだと、遠い眼で妙義山を眺めても、画像は映ってるのにDVD(コスミック)は依然軟禁状態。閉所恐怖症の気のある俺としては、DVDの身の上を想像するだけでめまい。

 今年は栗が豊作だったの? 「古書往来座」に送った後で落ちてきた分は前からネット販売を。今年は最近にない売れ行きの悪さ。悪政で瀕死の元経済大国の奴隷志願貧民が、自分で喰うのを我慢して出品、小遣い稼ぎでも。実際この景気が続くと、子供を大学まで進学させたい父親は大変。韓国や台湾、あるいは中国に出稼ぎに出て、便所掃除でもさせてもらうしかない。子供は爺さん婆さんに預け、奥さんも同行しパンパンやる手もあるが(無論逆でも構わない)、落ち目国家の売春婦(夫)は買い叩かれそう。地元の売春婦及びヒモさんにも虐待されるかも。「昔、日本に出稼ぎに行ってひでえ目に遭ったんだ!復讐だ!!」「私もそうあるよ!」とか罵倒されて(時代ムード表現のために、敢えて一部で差別描写使用)。 

 夕方「シネマテークたかさき」で『658㎞、陽子の旅』(監督/熊切和嘉)。公開3日目、毎日1回上映で観客16名。ココではヒットの部類。実際良く出来ていた。最後の盛り上げがくどかったが、実力派とは言えヒット作に恵まれない監督の、プロデューサーへのサービスか。ここ10数年いい仕事してる風吹ジュン。最近は出てもしばらくは誰だか分らない(『蘇える金狼』での、松田優作との立ちバックファックが今でも脳裏に鮮やかすぎて)。けどいい女優さんに。ジュリーの女房のような、悪しき新劇的臭気も無いし(この一言が常に余計)。菊地凛子は、サケなのかサンマなのか? 常に結論が出ない。大きなお世話。

10月7日…「ノペリ書店」だった(「ノベリ書店」と誤読)。老眼者の宿命とはいえ、「古書トロワ」と並ぶ頼みの綱。大変失礼いたしました。きのうも「西部古書会館」で約5000円買ったが、9割は同書店のもの(入ってすぐの場所だったので、奥の2列には踏み込みもせず)。心配なのは徐々に世間並の値付け商品が増えてる点。『リュミエール』500円、パンフ『鏡』(タルコフスキー)300円なんて全然らしくない。いつまでも『東京新聞』の望月記者路線で。ドブ客が生意気ほざいてます。

  11年も前にこういう本も出てたのね。『日活昭和青春記』(松本平・WAVE出版)。日活ロマンポルノ裁判の被告や支援者からボロクソだった、日本共産党寄りの元日活労組幹部(後に取締役)から見た同社盛衰記。ふむふむ。斎藤正治他とはまったく別の視点で。ロマンポルノ裁判が異様なまでに簡略執筆されてる等、「?」な点も多いが、これはこれで参考に。同社の資産(直営館やホテル)が銀行団や高利貸しにしゃぶられる過程など、”日本最古の映画会社のお座敷ストリップ”状態で、非常に面白い。まだ100ページ近く残ってるが、著者が共産党員かどうかは不明なるも、党路線通りの行動をとってるのに、政党名が出て来ないのも妙。悪辣極まるカルト、統一教会と並べる気はないが、統制過剰な政治組織って類似した面が。でもそういう強制的秩序、結局は長期的には持たないと。風船に入る空気には限度が。

 妙に寒いので草刈りは休み、『日活昭和青春記』(松本平・WAVE出版)の残り読了。俺が編集した漫画誌並に誤植が多い本だとは気づいてたが、288Pはちょっとまずい。日活系列の新日本映画配給は新日本映像で、配給するポルノの総称は”エクセル”じゃなく”エクセス”(ロマンポルノ中止後も外注作品を細々と配給)。浜野佐知&山崎邦紀コンビの旦々舎も、エクセスポルノを一時大量産。忘年会にはエクセス関係者も来てて、名刺交換した記憶もあるから間違いないと。恥さらしな事に注釈でもエクセルを2度使用。取締役が自社の商品名を間違えてはいけません。だから一時は共産党の管理会社とまで言われた日活も、ナベツネの股肱になっちまうのだ。ジブリの先駆けだな。御用マスコミに就職したがるような連中は、創造者としてロクなのが居ないと経営者は知ってるので、ソフトは買収するに限ると考えてる。活字の中央公論、実写の日活、アニメのジブリ。こうして天皇制批判どころか、原発批判、警察検察司法批判、ジャニーズ他の芸能人の置き屋批判も出来ない幇間マスコミが更に増殖。

10月6日…昨夕、ミニ焼却炉の栗のいがが燃え切らないので、念のためにブリキの蓋を(いがは山盛り状態)。今朝それと取ったら全部灰になっていた。スカッとしたが火の怖さもズッシリ。企業や映画館も代が移ると堕落。ヤマトはインチキクール宅急便の頃から既にその兆しが(左右をキョロキョロ、やっとこさ『福田村事件』の上映を始めた「シネマテークたかさき」は、創設者が死んだ直後から。朝鮮人虐殺事件の現場、藤岡市と隣接してるのに)。郵便局と組んで流通業界のAmazonになろうと画策してるのだろう。自社の利益のためだけに国民皆保険破壊を企む、サントリー並の反社会的売国悪徳企業。糞まずいサントリーの商品などまともな人は絶対買わないだろが、ヤマト&郵便局は対応が難しい。いい対抗措置は?(既に支配されてる)やっぱり焼き討ち? でもこの歳じゃ牢屋はなあ…。

   そのヤマト。現場も疲弊してねえか。昨日は届いてるはずの宅急便が今日も未着。8日に届けるとのメモが入ってたと、受け取るはずだったデザイナーさん。「?」同社に問い合わせると、区分けの際に現場がミスったのだと。結局今夜の届けに。(普通郵便で充分だった)。今日で終わるはずの仕事が来週にまで。ホントにイラつく。だいたいメモなんか書く暇があるなら、黙ってポストに入れろ!(入る大きさ) 

   「早稲田松竹」の『ロング・グッドバイ』、50人以上の大入り。「大塚名画座」以来だから40年振りくらいか。古びてない。ただコーラビンで顔を裂かれる、トロそうな姉チャンが可哀想過ぎる。熱湯くらいにしとけよ(剃刀スダレとか)。上信線で『エロマンガ表現史』(稀見理都・太田出版)読了。混雑する高崎線では、恥ずかしくて開けないので意外に時間が。永山薫の周囲にも、まともな人間がいるのだね(ここらは25日頃発売の、『comicMateL』連載「嫌われ者の記」290回で詳しく)。稀見は永山薫の後継者指名を断わったらしいが、当然だろう。野呂圭介や近藤宏が、石原裕次郎や小林旭を後継者に指名しちゃヘンテコ(大塚英志なら快諾?)。3人とも頭のレベルはまちまちだが、顔が醜いという点では兄弟のようだ。まあどうでもいいが。

10月5日…各種闘争兵士、あるいは皇居突入戦士のTさんの話で、一番面白かったのが全国金属本山争議支援体験談。機動隊と揉み合いになり、乱闘の果てに運悪く拘束されてしまった。誰も好んで逮捕される奴は居ない。何弁だが忘れたが、強いなまり入りで語ってくれた。「俺も必至でさあ。思わずお願いしちゃってたのよ。”かんべんかんべんもう2度としませんから”。優しいよねえ、東北のお巡りさんは。放してくれたんだよ、ホントに。同じこと東京でもしたけど、全然相手にしてくれなかったよ」無論皇宮警察は、相手にしないどころの騒ぎではなかったろう(多分テロの嵐)。Tさん、外見は中年以降の安部公房や岸田吟やや似ていた。SEXも強そうだった。

 涼しくなって草刈りも大分楽に(草の成長もスローダウン)。ただ伸びた草が秋風になびくので、草刈り機の使用にやや工夫が。右隣の畑は太陽光施設でビッシリ。確か土地の名義は有限会社だった。どうでもいいが、草刈りくらいはちゃんとしろ。水路を隔てても雑草が拙宅の畑にかかって大迷惑。枯れ草シーズンになったら、マッチで点火したら面白いだろう。捕まっちまうのかな?

10月4日…その15年後くらいのバブル時代か。今は外人さん団地として有名な川口芝園団地に居住(駅は蕨)。幼稚園児位の娘2人と。良く足を延ばす王子飛鳥山公園を散歩してると、噴水のある広場の一角で小規模なフェスティバルが(この噴水は王子野戦病院反対闘争に懲りた行政&警察が、大規模デモを開催させないために作った意図的妨害施設)。主催者に声を掛けられた。見れば元皇居突入戦士のTさん、及び名前失念のその友人(いずれも明大夜間部)。労働者の祭典っぽい行事だった。立ち話しただけだったが、老けたけど世間に媚びない生き方に感心。居酒屋で聞くこの人の闘争談義は最高で、とても真似できない小心者の俺には、戦場帰りの兵士の回想を聞くようだった。

 馬の小便並の薄味気違い水売り屋サントリーの新浪剛史が、ジャニーズ大量子供性奴隷化事件につき、「まずは前進」と語ったと(『東京新聞』)。米国&自社利益を最優先、世界に冠たる国民皆保険制度破壊の旗振り役が、笑止な寝言を並べるな。ジャニーズ事務所の性犯罪を隠れ蓑に、火事場泥棒を企むスーツ姿のパワハラ売国ゴロツキ野郎。森永、チッソ、東京電力、パソナ、三井不動産、ビッグモーター、サントリー。山口組や稲川会、工藤会が立派に見える。

 今日は忘れずに「盛林堂書房」へ。売り上げ、2か月分で1万強なんだから救えない。数年前の半分。種々情報交換したが、一番腹立たしいのがキシダのニヤニヤ笑いだと意見が一致。誰も注意しないのか? 意見されても”表裏の実入り”がいいので(官房機密費もあるでよ)、つい笑っちまうのか。きっと後者。公然とヨダレ垂れ流す日も近い(ニヤニヤヨダレ増勢軍拡狐メガネ)。「神保町シアター」でいつ観ても退屈な『河内カルメン』(監督・鈴木清順・’66日活)後、高崎線で『天を突く石像』(笹沢左保・小学館)読了。満足。左保中毒真っ盛り。『河内カルメン』、三木克巳こと井手俊郎の脚本、嵯峨善兵衛、桑山正一らの名脇役無駄遣いの感。野川由美子&佐野浅夫が昔から嫌いなせいかも。フェミニズム的要素があろうがなかろうが、凡作は凡作。

10月3日…『昭和39年の俺たち』11月号、藤木TDCの「昭和39年のジャニーズ事件」は特ダネと言ってもいい(薄毛調べ魔藤木の執念爆発!)。元祖ジャニーズ4人組が名和太郎の事務所から離脱する際のドタバタ、全然知らなかった(我が子の性被害を知りつつ、親たちが喜多川に寝返った)。前から疑問だったが、実態を知りつつもお金のために子供を犯罪者に預けてた親が存在したのだ(ジャニーズ事務所、警察検察司法、NHK以下の大マスコミ、そして一部家族も同罪)。当時の『女性自身』(光文社)は、腰抜け『ヤングレディ』(講談社)と違いナベプロと癒着してた喜多川一家への舌鋒が鋭い(竹中労グループの執筆と)。21世紀になっても竹中労スピリッツが、今の『女性自身』に引き継がれてるらしいのが感動的(”眞子さま赤坂御用邸私物放置2年/大迷惑!古着に漫画など段ボール数十箱も”同誌今日の新聞広告)。幾ら何でももう光文社闘争の残党は残ってないのだろうが。馬飼野元宏が「幻のアイドル必聴盤」で紹介してた、あきいずみの「ヒッチハイク」。検索しても映像が出て来ない。歌だけで凄さは分かるが。アキやあきは半端じゃねえな。

 レイプマンのお助けマンの中村格が警察のトップに就任したり、混じりっ気のない国賊三代目のアベシンが国葬になったりと、日本国の道義崩壊振りには慣れたと思ってたが、甘かった。20世紀から21世紀にかけての、サドも裸足で逃げ出す”子供性奴隷実践のキング”ジャニー喜多川の配下が(子供の涙でうめえ飯喰らってはくいスケを抱いて来た者ども)、よりによって人様にルールを説くとは。それに拍手する自称ジャーナリストも居たと。存在しないトリクルダウンが、対子供性犯罪企業の周囲では実現してる模様。賄賂がポタポタ…いやジャブジャブか。いいなあ。

 『日本史の旅人』(野呂邦暢・中公文庫)に、2度目の元寇の際にも日本側武将には戦いの前に、「我こそは~」と名乗りを上げるアナクロ者が結構居て、海を渡って来た彼等を呆れさせたという(手榴弾みたいな物を投てきされ、即吹っ飛ばされるらしいが)。こういう竹槍的精神主義、全然変わってない。いや、奴隷根性が肥大した分だけ悪化してるかも。竹槍でNHKや自民党本部に殴り込みをかけたって話も聞かねえし。前世紀までは結構そういう事件が。いつか西川口の家賃5000円の4畳半で目覚めて『朝日新聞』を開くと、沖縄青年同盟が数名皇居に突入したと写真入りで大々的に(73~74年かと)。氏名不詳の3人前後の写真が。中の1人が明大夜間部の先輩でビックリ。元皇居突入戦士で、ひょうきん者のTさんお元気ですか?

10月2日…根性の悪い婆さんだったが、ここ10年以上高崎駅の主として西口に居ついてた、女性ホームレスを最近見掛けない。酒を差し入れようとまでは思わなかったが(そういう人も結構いた)、駅側への嫌がらせ振りが堂に入っており、隠れファンだった。冤罪でもでっち上げられて、どこかにぶち込まれてなければいいが。初夏に湘南新宿ライン上りで見掛けた、イタリア風の豊満中年女性ホームレスも、以降全然見ない。同駅、一時は女性ホームレスのメッカのようだったが。

 忘れてたが先週の金曜日、「新文芸坐」へ行く途中の下鉄有楽町線で席を譲られた。最近は良くある事だが、相手が内山亜紀のキャラ風お嬢さん(小学生じゃなく多分園児)。最初は何の事だろうと戸惑ったが、近くの空席を指さして座ってくださいと。喜んで厚意に甘えまたけれど、あるいは親御さんが近くに? 話がすぐに理解できなくて御免なさいね。

 ボケは着実に進行中らしく、8月頭に「シネマテークたかさき」で観たばかりの、『雨に濡れた舗道』見物に「早稲田松竹」へ。始まるまでまったく気づかず。俺はコッポラ監督の『雨の中の女』を見物に来た気でいた。併映が『ロング・グッドバイ』なんだし、アルトマン特集だと普通は分かるが(ボケ老人恐るべし)。ここは観客数がカウントしずらい。30人前後? 高崎線で『日本史の旅人』(野呂邦暢・中公文庫)読了。古田武彦と安本美典の容赦のない論争も非妥協的で痺れるが、野呂の包容力あるキャラにもほのぼの。

10月1日…まったく理解できないのが、木を見て森を見ないと言うか(あるいは草1本を見て草原を見ない?)、反社会的犯罪組織がごくたまにいい事をすると、感謝感激せずにおれない連中の精神構造。NHKが最近比較的まともな番組を放映したからと、涙にくれてる白痴野郎どもは筆頭。日頃、政府広報&赤子育成に撤してる世界屈指の御用放送が、1~2の世間並みの番組を放送したからって「それが何?」。話題になること自体が、普段いかに異常な”公共放送”かを物語っている。日本”ナベツネ”テレビだって、誰も観てない深夜には昔からまともなドキュメンタリーを。一種のアリバイ作り。それゆえ番組制作者を評価する人はいても、局全体を誉めるアホはいない。NHKの0・0001パーセントの良心的番組も同じ。自分が制作した番組でNHK全体に万歳三唱されて、喜ぶ人々にああいう番組は撮れない。皇軍の兵舎で、「陛下のお名前の元でのリンチ反対!」と叫ぶに等しいのだから。毎月おめおめと受信料を払ってる、臆病者どもの自己憐ぴんの種にされちゃたまらねえな。

 "心の~底に~残っされた~遠~い~むっかしの~忘れ物~お~お~サントリー~ビ~ル~♪”(歌詞はテキトー)。馬の小便以下のゲス味だったが(今も)、サントリーのCMはビールに限らず昔から洒脱。開高健他の多くのブンカ人も関係してたと。糖尿駄馬小便売りのギャラで、洋酒やニッカ買って飲んでたんだろう。サントリーに限らず、海外での商売に敗退した日本の多くのハリボテ大企業は、自国民の税金&貯金を吸い取って生き延びようと画策実践。おこぼれに預かろうとの、警察、検察、司法、そして政治屋たち。心ある武装せる自衛隊員には、令和維新実現の好機だと思うが、まともな隊員はセクハラ、パワハラで追放されちゃってるのだろう。内外のカラスから肉をつつかれて鳥葬状態の大日本帝国。だが『東京物語』での笠智衆、東山千栄子夫妻のように、「わしらはまだいいほうじゃあ」と、死せる中流国民のむくろは考えているのだろうか。

 16時開始、「シネマテークたかさき」での『ファルコン・レイク』。イタリア映画界の特産品(本作は仏&カナダ)、童貞発情ガキの義母ファックへの道程作かと思ってたら、意外にも真面目で嫌みの無い芸術風映画(25分長いが)。ヒロインは監督の彼女? としか思えないカンペキな裸身隠蔽策動。興行関係者は、「陰毛はともかく、オッパイくらい見せろ!」と怒り神髄だったのでは?(完全同意)。観客7名(乳首が見えてたら多分15名)。先月はコメントゼロ。今月は誰か頼む。


2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (匿名希望)
2023-10-07 23:06:53
最近の日活は幸福の科学映画の配給をやっているし、日活の子会社のジャンゴフィルムは幸福の科学映画の制作を請け負っている
日活の経営状況は、そこまで厳しいのか?
現在、幸福の科学映画の新作「二十歳に還りたい。」が公開中・・・・・
返信する
ナベツネグループの実態 (塩山芳明)
2023-10-09 06:16:16
 読売グループって、要するにマスコミ界のバッタ屋(ハイエナ?)。佐高信もどこかに書いてたが、徳間康快は大映再建や初期ジブリの基礎を築く経営的手腕を見せたが、ナベツネや氏家は儲かりそうだと金で頬をひっぱたいただけ(それで喜ぶ奴も情けない)。アフリカでの中国外交は大日本帝国風だが、当然ながら出自(特高の親玉が創設)に忠実な読売グループも同臭。つまらない伝統だ。NHKともども、日本が世界に誇る御用マスコミではあるが。
返信する

コメントを投稿