12月31日…松下竜一で思い出したが、彼の評伝は1冊もまだ出てないのか(無論、遺族非公認版)。その人生を知りたいと思わせる、数少ない正統派左翼だ(鶴見俊輔や鎌田慧の人生なんてホントにどうでもいい)。周囲にホリエモン、三浦瑠璃、ほんこん、ひろゆきなどの名前を出す人物が居ないのは数少ない幸せの一つと。が、例外的人物が1人。『エロスの眞相』チャンネルのTプロデューサーだ。金儲けの嗅覚限定と弁明してたが、ホリエモンを尊敬してる模様。特に馬鹿な人物じゃないのにな(T大卒だし)。でも昔からどっか抜けてる所が。周囲の人物と良くケンカ別れする一因かも。世の中、俺ほど謙虚な人物ばかりじゃないし、御用心。要らぬ世話だが(なら黙ってろ)。
ある数字を掛けるとパーティ―券購入者の割合が毎年同じだという、今日の『東京新聞』3面の裏金をめぐるトップ記事(浜崎陽介、三輪喜人)。『赤旗』日曜版の特ダネをまんまなぞってるだけなのに、一言も触れてない。唐沢俊一宣言? 泥棒野郎という点では、アベ派を筆頭とする自民党コジキ国会議員と同じ腐れ根性。適菜収はかく日本になった原因の3分の2は大マスコミにあると言ってたが、俺的には8割。『ワイルド・スピード』シリーズって、狸がキンタマのでかさ比べしてるよう。続いてるんだから、ファンも多いのだろう。謎。
「シネマテークたかさき」で『ゴーストワールド』。観客13名。面白い(冒頭場面最高!)。中折れっぽい、やや線の細い面は散見。そこらがテリー・ツワイゴフ監督が、ティム・バートンになれなかった要素か。既に75歳で20年前後監督作はない模様。あ、『クラム』もこの人だったか(楽しめた)。『バッドサンタ』とかいうのも観たいが、多分努力しないままだろう。
12月30日…KAKOSAMA、カコサマ、かこさま…。そういう人気タレントが現れたのかと思ったら、天皇明仁(現上皇)の孫娘、佳子の誕生日を祝う大量ニュースなのだと(高島屋の崩壊ケーキ同様に食傷)。NHK、朝日、ナベツネ、毎日、日経…「前へ~倣え!」。法律がある訳でもないのにこのザマ(憲法改正なんてナチスに原爆イスラエル軍に生物化学兵器)。ジャニーズ、大阪万博、裏金自民党、吉本興業…。日本という国の転落の詩集の1ページごとに、”この国では一木一草にも宿る天皇制”が見え隠れする。無責任の体系に完全平伏でしか対応出来ない自称マスコミが、意図的模倣組織(ダミー)に毅然と立ち向かえるはずがない。連中こそが岸信介や牟田口廉也、辻政信を日々育成(失礼!各種国家ハイエナ組織の共犯者でしたね)。人は人の上に人を作らず。福沢諭吉は嫌いだが(生家近所の松下竜一はファン)、これはいい言葉だ。スーツ姿のハイエナどもには、蛙の面に小便だろうが。
午後1時、「シネマテークたかさき」で『アンダーグラウンド』。観客20名強。30年前の公開時のファンだろうか、中高年男女が目立つ。力作だが凡作。ネーム(台詞)が多すぎるし(画面を見てれば分かるのに過剰説明。出井洲忍センセのエロ劇画をふと)、展開も超ノロマ。年に2~3本しか映画を観ない人が、やたらに有り難がる作風。前世紀末にはこの類いが国際映画祭でもやたらに評価された。役者陣は遙かに充実してたが、『1900年』など今観るとどうなのか。
12月29日…昨日、既に休みだろうと近所で弁当を買い、立ち食いうどん屋「讃岐ブルース」前に差し掛かると営業中。鍋焼きうどんを試したかったのに。裏通りにまでやたらに若いカップル。東京大神宮帰りの連中らしい。坂の上にも最近はサッパリ。角川の大映旧作映画上映がコロナで中止になって、もう大分たつな。あ、「古書往来座」に行くのを忘れてた。来年でいいか。何でもかんでも先送り。
大島渚で思い出したが、新とか言う倅も今村昌平んとこ並に映画監督としては無能の極致。ドキュメンタリー監督だそうだが、いかにも苦労知らずのボンボンらしく、客が集まりそうな唐十郎、園子温、小川淳也等のケツをクンクン。最初から腰が引けっぱなし。園子温へのヨイショ振りも凄かった(ファンの夢を壊した園&小川の作品を、今2本立てで再公開すれば客が入るかも)。神楽坂恵が夫を語るのに、終始怯えた表情をしてたのを観られたのは収穫だったが。『国葬の日』? 未見。あんな馬鹿が突然面白いのを撮れるはずないし。こういう考えは良くないな。突然変異て事も。「シネマテークたかさき」に出掛けるべきだった。ただあそこ、社会派映画はなぜか早朝1回上映とかが多く、爺様は足が遠のきがち。一考願いたい。今平のボンクラ息子、日本映画大学学長に就任て記事も読んだが、文科省から公金補助けてる組織が、世襲でいんかい? 今村プロの社長じゃねんだし。反対しない周囲も受ける当人もマトモじゃない(荒井晴彦元教授とかな)。今平親子の繋ぎ役、佐藤忠男もいい面の皮。あ、ボンクラ息子の名前やっと思い出した。天願大介だ。『バンボロ』だか『デンデロ』っぽい題名の(思い出せない)、雪の中の3日前の人糞みてな映画を昔。東映は親父の映画で昔得た利益を、これで全部吐き出したろうと同情した。
『エロスの眞相チャンネル』で稀見理都からも突っ込まれた、俺が各種エロ漫画誌で三峯徹の投稿ハガキを一切採用しなかった問題。のみならず、ゴミ箱に片っぱし捨ててたという伝説(ドラム缶で焼却してたとの噂さえ)。ほぼ事実なので否定はしないが、今日偶然転がり出た93年の『comicMate』をパラ見、まったく忘れてたある事実に気付いた。俺担当の読者欄「ズンドコジョッキー」では一切採用してないが、漫画家や常連投稿者に任せてたコラム、例えば「DONちゃん倶楽部」(DONKEY担当)、「やくる~との野球馬鹿集合」「ちん太のちんちんしてるかい?」等では、ちゃんと三峯も採用されてるのだ。全部は捨ててなかったのだ。俺も結構心が広かったのだな。どうでもいいが。
12月28日…日本で職業を問われ胸を張り報道関係だと回答出来る大手マスコミ人は(”朝日人”とか言う奇怪な人種も居ましたね)、『週刊文春』&『赤旗』編集部のみってのは凄い景色だ。2門の大砲だけが霞が関に照準を合わせてるが、他は全部が納税者を殺そうと虎視眈々(砲弾代他ほとんどが公金)。北朝鮮、ロシア、中国、イスラエル、日本。その泥棒政治家どもが改憲を主張。大久保清や麻原彰晃が自らの犯罪の裁判官をとほざくに等しい。”永田町の13人殺し”こと上川陽子元法相が、ポスト”大軍拡大増税ニヤケ眼鏡”の候補の1人と。度胸があるという理由らしい。確かに。各種国際会議に出席する度に、”日いづる国の度胸ある13人キラー宰相”として、日本の国威発揚に大いに貢献するはずだ。河野洋平が政治改革は生煮えと、衆議院のアーカイブインタビューで答えてると。お前の傲慢無能糞馬鹿息子を座敷牢に閉じ込めば、政治改革は一挙に大前進する。
高崎線で『わが封殺せしリリシズム』(大島渚・高崎俊夫編・中公文庫)。編者の名前が著者名と同じ大きさなのは生意気と思ったが、いざ読むと確かに後年の大風呂敷を広げ過ぎた文章よりコクが。特に山本富士子論が興味深かった。あの女優が一時なぜそんなに人気があったのか、俺はこの歳になるまで理解不能だったが、本書を読んで少し納得。同じ大きさでも許す(?)。ただ高崎と違い、川喜多和子への弔辞は最低だと。俺なら真っ先に外す。12年前の清流出版本編者あとがき1行目、”戦後日本を代表する世界的な映画作家、大島渚の~”に苦笑。ここにも先駆的な”世界的馬鹿”が。
「シネマヴェーラ渋谷」で『テンション』(’49米)。50人前後の大入り。ファンは面白い作品だとどこかで嗅ぎつけて来る。犯人逮捕には手段を選ばない刑事、規制の厳しい時代ゆえヴァンプ役のオードリー・トッタ―とも、画面上はキスしか交わさない。ハリウッドもフランスのように、規制の緩い輸出版を撮ればよかったのに。観たいぞフランス&イタリア公開版。
12月27日…昨日は珍しい人と電話で話を。『漫画ホットミルク』の斎藤O子元編集長だ。子供さんも無事片付き、無駄な家財道具の整理にも着手したと。う~む、94歳の母ちゃんや中年娘2名を抱え(後者は一応経済的には自立してるが)、俺が70歳になってもまだ働いてる拙宅とは大違い。日頃の心掛けと(白夜書房で唯一のモラリスト編集者だった)、厚生年金と国民年金の落差だな。新年の再会を約束して電話を切る。一回りくらい年齢差がと何となく考えてたが、その3分の1くらいで驚いた。
昨日の『赤旗』、武蔵野市長選挙敗北を伝える記事が余りに小さく元気なく、シオシオのパーで涙を誘った(数日前までは巨大なスペースでハッパをバンバン!)。菅が勘違い、自民党の派閥領袖のような傲慢な気分で、後継者指名なんてするから革新系無党派層に逃げられたのだ(女性市長を途中で引きずりおろす暴挙には、最近の選挙で無党派系候補勝利の要因になっていた、多くの女性の怒りを買ったろう)。馬鹿男におめおめと従った元市長も惜敗市長候補も選挙をしばらく見合わせ、菅の悪臭が消えるのを待つのが賢明だ。『赤旗』、売国国賊カルト派閥、アベ派の裏金告発報道の先見性を誇るのはいいが、民主集中制のお陰だみたいな糞屁理屈を並べるな。有能な日曜版『赤旗』記者の個人的な努力(ブル新記者に比べれば蚤の涙並の給与)。”大軍拡大増税ニヤケ眼鏡”キシダ並の、火事場泥棒ごっこはやめな。記者の努力が色あせる。
先週「東京堂書店」で売り上げトップだったらしい、『街は気まぐれヘソまがり』(色川武大・小学館・本体700円)を副業の傍らに。相変わらず楽しいが、時々足を伸ばしてた掘りコタツから屁の匂い。色川の交友関係に不愉快な人物が多いのは慣れてるはずだが…。分かった! 黒鉄ヒロシの登場頻度がやたらに高いせいだ。昔から漫画家としても一切評価してないが、実は武蔵美大時代の彼に関する、嫌なゴシップを腐る程学生時代から聞かされてた。そいつは社青同解放派(反帝学評)の活動家。関節的知り合いらしく、黒鉄の調子いい世間のしのぎ方を具体的にボロボロクソ味噌。当時は余り信じてなかったが、色川に対する姑息な姿勢が記憶のまんま。腐れ漫画家はどうでもいいが、色川の享年は60歳。長生きする凡人の余生も大変だよ。
12月26日…罪のない納税者の両眼を警棒でえぐり出しても、200万払えば臭い飯も食わずにシャバで好き勝手。かくデタラメ判決を下したのは那覇地裁の佐藤哲郎裁判長。イカれた被告は宮崎県警の前田光介(31歳)。故意に右眼を失明させても100万でチャラ。どうせなら400万出して、両耳も切り取るかと妄想中の異常者も出現するかも。沖縄には最高裁と官邸が談合、最も低レベルな平目裁判官を集中配置してるとしか思えない。久々にめったに読まない『東京新聞』の「大波小波」を。珍しく勉強に。馬鹿ほど”世界的”との言葉を駄文中に使用するという点だ。『日刊ゲンダイ』でもサンピン映画評論家が、新しいゴジラの米国でのヒットを受けて、”世界的大ヒット”と。日米でのヒットに過ぎない。官憲が後進国と化した元経済大国の惨状を覆い隠そうとするのは、腹立たしいが分からなくはない。民間のビンボな末端使い捨てライターまでが、『九十九本目の生娘』の三原葉子や、『温泉みみず芸者』の池玲子を処女扱い。大和民族の多くは生来のスト破り?
夕方「シネマヴェーラ渋谷」で『街の野獣』(ジュールズ・ダッシン監督・’50英国)。観客25名前後。いつ観ても満足。学校の先生みたいなヒロインを、もちっと色っぽい女優が演じてくてれば最高だったが(ジーン・ティアニーはとてもクラブ歌手には見えない)。詐欺の手口もボケ老人には分かりずらかった。下の部類だった『背信の詩集』(笹沢左保・カッパブックス)読了後、『放浪者 あるいは海賊ペロル』(コンラッド・幻戯書房・山本薫訳)に。意味不明な訳文がかなりあるのに楽しめるのは、コンラッドの力か。原作にあるのかどうか不明だが、副題もセンスがねえ(あっても俺ならカット)。注釈番号の挿入の仕方も非常識だが、本文が2段組みなのに比べれば些細な問題。でも最後まで読めそう。
エ口スの眞相ch.第50回、本橋信宏、今回は村西とおるの眞相に迫る!村西監督の借金50億の真実!! - YouTube
12月25日…大軍拡大増税ニヤケメガネが、”勝共連合”の新年会に出席と。もはや友達ゼロのキシダオンボロミコシに、芳野友子はあらん限りの媚びを売りまくったのだろう(ゲロシャワードラム缶3本!)。多分家族や周囲には、「総理が是非来たいって言うから、断わる訳にも行かず…」とかの見栄ホラふきまくり。コイツや泉健太が、防弾チョッキも付けずに徘徊してられる国状が信じ難い。『赤旗』で、最近”営業フェミニストのエース”、北原みのりの名前を見掛けない。草津温泉で懲りたか。同党もほんの少しの慎重さがあれば、かかずに済んだ恥だった。沸かし湯を源泉だとして売っちゃまずいよ。
糞尿臭、腋臭、口臭、老人臭に仲間入りした官房機密費臭。額自体はC級だろうが、芳野友子、泉健太、玉木雄一郎からはプンプンプン。自民党の下足番宣言までしてる玉木。確か前回の総選挙じゃ野党統一候補。倫理観も羞恥心もゼロどころかマイナス。投票率が下がるはずだ。宝くじ売り場の列が、投票所にこそ出来ないとな。選挙より宝くじに夢を託す人々の未来は今以上に暗い。江戸時代の一揆に命をかけた勇気ある水飲み百姓の皆さま。堕落した200年後の国の惨状を見る前に、はりつけになって幸せでしたよ。
『背信の詩集』(カッパブックス)を読みだした笹沢左保。わずか71歳で亡くなってる。その間に400冊近い著作を。馬齢を重ねた凡人も来年で71歳(著作は5冊。増刷になったのは1冊のみ)。比べる自体が傲慢で恥知らずだが(凡人の特権)、この人や松本清張の仕事振りは想像不可能(貧しい凡人の想像力)。佐賀県に一時移転しながら、結局は便利な東京に晩年舞い戻ってるのも、身勝手な作家らしさに溢れてて心が温まる。松本清張を俺は勝手に”裏長屋のバルザック”と呼んでるが、笹沢は”ヨウジを咥えたシムノン”かな(パタパタパタ←70年代に数多く繁殖していたシラケ鳥の羽ばたき)。
12月24日…教育勅語にもいいトコがあるとの戯言を吐いて、公務に使用するとの松井広島市長。是非議会で天皇のために喜んで死ねとの、勅語の本質についての合理的理由の説明を。この類いほど特攻隊員に俺も続くから先に死ねと命じた上官同様、いざとなれば真っ先に家族の元に逃走(自国民を満洲の荒野に見捨てて、家族家財と共に逃亡した関東軍は余りにも有名)。そろそろ裁判所が大日本帝国憲法の長所を判例理由にしたり、改憲を閣議決定しかねない。ホント、年にクーデターが何度も起きる、アフリカや中南米の国のようだ(それも前世紀の話だ)。いや、そもそも日本て国なのか?(単なる全国的裏金調達組織か)
8時25分上信線最寄り駅スタート。11時30分頃高円寺駅着。「西部古書会館」で1時間散策し20冊強購入、合計3600円(基本的に300以下の物しか買わない)。再び総武線。車中読書はずっと『冬に散る華』(高城高・創元推理文庫)。達者だが結局はミステリー界の司馬遼太郎(誠実で忠実な官憲の物語。池波正太郎ファンも必読)。上野発13時30分発の金沢行き「はくたか」。ガラガラ。14時10分過ぎに高崎着。駅から徒歩20分以上かかる、「高崎電気館」までテクテクテク(コロナ後遺症で倦怠感タップリ)。15時5分開始の『ドラゴン怒りの鉄拳』。観客11名(10名中高年男性。1名のみ姉チャン)。17時頃終了。「高島屋」地下食品売り場へ。クリスマス&年末商いのせいか割引きゼロ商品ばかり。貧乏人の晩酌を妨害するな。
12月23日…”文学と映画”特集中の「シネマヴェーラ渋谷」。見開きチラシ計35本紹介は実に壮観。ただ『ラインの監視』のベティ・デイヴィスの写真が、左上の『サボタージュ』とダブリ。もう少し離れてれば多くの人も気づかないのに。長く編集業してると分かるが、誤植は常に底意地が悪い。昔『コミックブック』(芸文社)という特集本形式の平綴じ雑誌で沢田竜治を(沢田は人妻エロ劇画の超売れっ子だった)。”沢田竜二”と誤植して駆け出しながら大いに恥じ入ったが、電話での謝罪に御本人は特に怒りもしなかった(余計に傷ついた)。遠山老人の指示で、菓子折りを八王子方面だかの地の果ての自宅まで持参した記憶もあるが、あるいは後年の捏造かも知れない。同館、”政治と映画”特集も是非。
”軍事費8兆円に迫る””殺傷兵器輸出解禁へ”(今日の日刊『赤旗』1面のリード)。問題も多い共産党だが、カラスが黒くて白鷺は白いと言えるのは同党だけ。何が防衛費だ糞馬鹿野郎! 戦中の撤退→転進の詐欺報道が、敗戦後80年近く経過しても改まらない退廃国家。反社会的気違い水売り、サントリーを筆頭とした国民皆保険破壊策動を、紙の保険証が云々の次元でしか伝えないのも犯罪的。俺も山上君のような勇気があればなと、時々夢想する(死刑反対論者なので、命をとは毛頭思わないがせめて鉄槌を!)。もひとつのまともなメディア『週刊文春』。手間暇勇気をぶつけた、自民党犯罪政治家発記事も大したものだが、俺的には宝塚スキャンダルの方により魅かれる(文章もとぼけてて痺れる)。阪急東宝グループの本質が凝縮されてる感じ。早く単行本にまとめてね。
他の読書の間に、20~30Pくらいづつポチポチ読んでた、『火器の誕生とヨーロッパの戦争』(バート・S・ホール・平凡社ライブラリー)を半月振りくらいで読了。本文が小さすぎる上に地味な内容だったが、途中放棄させない魅力があった(500P強)。廃棄老人は映像、文章を問わずに戦争物に没頭する傾向が。もはや闘争心は頭の中だけ。精神的にも肉体的にも。
12月22日…8~9年位前まではワラワラいた、カート片手の「ブックオフ」セドラー(蕨駅東口店なんてすごかった)。もうたまに行ってもほとんど見ない。一方で古着コーナーにはカゴてんこ盛りの老若男女がウロゴロ。古着セドラー? 日本の住宅事情じゃ、本より保存が大変そう(悪臭とか)。俺など知識ゼロ故どうにもならないが、蛇の道は蛇なんだろう。
国谷裕子はNHK、及び記者クラブ体制の守護神になりそう。自公カルト政権&財界の熟女チアリーダー、芳野友子に比べるとファンに怒られそうだが。まあ国谷個人崇拝の傍ら、一生懸命かつ黙々と受信料を払うんだね(年収1千万台半ばの貴族従業員大歓喜!)。きっと明るい日本が待ってるよ(『東京新聞』の望月記者が切り開いた地平を、元に戻しそうな女と俺は認識)。
午前11時半過ぎ、赤羽駅手前の湘南新宿ライン車内。窓際に立ってた30歳前後のスーツ姿の男性が、突然材木のように仰向けに転倒し、意識を失った(すごい音がした)。ざわめく車内。その際にいち早く駆け寄り、「大丈夫ですか?」と声を掛けたのが、超ミニスカの色白美人(俺と同じく高崎から乗車。当然、数回視姦ずみ)。会話の調子や対応から、医療関係者との感じも。周囲の兄ちゃんらも駆けつけ、美女の座ってた席に移動(その間に別の女性が車掌に無線連絡)。赤羽駅でしばらく停車、駅事務所に運ばれて行きました。何でもなければいいが…。俺も介護して欲しかった。東映時代の大信田礼子をの髪を切り、都会育ちにした感じの”ナイチンゲール”でした。
夕方、半月振りくらいに「シネマヴェーラ渋谷」へ。東急本店の解体がさらに進行。囲いがグッと低くなる一方、逆に空の面積は拡大。渋谷が浅草になったような錯覚を。『港の女』(’28ラオール・ウォルシュ監督)。原作はモームの雨。観客40人弱。文鮮明みたいな説教師が登場して笑わせる。
12月21日…つん堂の旦那が、「最近の映画は、女や子供しか出て来ないので観る気がしない」と先般。コスミックの10枚組DVDで『太陽は光り輝く』(’53米)を。そうか、ジョン・フォードはその条件にピッタシ。女、子供も出て来ない訳じゃないが、男から解釈した横顔だし。俺はマーベル&インド映画は大嫌いだが、最近は恋愛映画も敬遠気味(スリラーに近い増村保造映画群は別格)。余命が短くなると、人生の可能性を素材にした作品には興味が失せ、破壊的分野により関心が。戦争&アクション映画がそれだが、CG過剰だと3分も観てられない。WOWOWが番宣でほざくほどには、映画は簡単には楽しめない。
久々に『ぼくの採点表』(双葉十三郎・トパーズプレス)を開いたら、『太陽~』は60年代になるまで未公開だったと。爺様映画だからな。本作はジョン・フォードにとっての前年製作、『真昼の決闘』的意味合いもあろう。反共家の双葉は触れてないが、赤狩り時代を無くしては絶対に撮られなかった一作だ。F・ジンネマンやジョン・フォードは意地を見せ映画史を豊かにしたが、当然迎合したNHK的御用作品の方が多かったはず(ガザジェノサイドを聖戦扱いした気違い映画が、今後ドンドン製作公開されるのと同じく)。コスミックさん、『DVD10枚組/米国反共映画セレクション』を是非よろしく。ちくま学芸文庫の新刊、『移民の歴史』を読み始める。
午後3時過ぎ「シネマテークたかさき」で『市子』。観客13名。画面に光線が入ったり、声が突然4チャンネルステレオ化したりと、「?」な部分も多いがセンスの良さは所々に。シナリオを柄谷行人の文章みたいにわざと難解にせず、整理して40分カットすれば秀作になった可能性も。ただストーリー展開上のコマ扱いされてる身障者の妹が哀れ。苦労してる側からの視点でしか描いてないから、母親も姉も観客の感情移入を呼ばず、後味が非常に悪い。尺の調整をしてもかく本質的欠陥があっちゃ、やっぱ秀作にはならないか。
12月20日…年寄りが集まると良く病気自慢が始まると昔から。実体験的には介護苦労話の方が多い。あるいは病気自慢は親が片付いた後? いずれにせよ片づけ仕事は大変だ。人間だけじゃなく裏庭の枯れ葉も何とかせねば。引退したはずのカウリスマキ監督の『枯れ葉』とか言う映画も公開されるらしい。前作同様にご説ごもっともな凡作との予感(弟だかが撮った、中国市場へのスケベ根性丸出しのゲロゲロ作よりはマシだろうが)。引退老人監督が再登場、老体に鞭打ち撮って良かった映画は1本も思い出せない。俺の記憶力も当てにならないが。
BS松竹東急の『必殺仕事人』をチラ見しながら仕事する日が時々。なぜ画面があんなに滲んでるのか?(ピンボケっぽいし)。フィルム時代の制作だろうが、映画館だとフィルム上映は凄くクリアだし、しっとり感が眼を疲れさせない。テレビだとなぜこうも逆に? トーシロには理解不能な技術的要因があるのだろう。この局に限らないが、老人向け精力増強剤の宣伝、どうにかならないのか。杉田水脈の〇〇〇を強制拝観させられるような不快さ(芳野友子でも可)。昔はエロ本に必ず天狗のイラスト入り勢力増強剤の1ページ広告が。それが居間にドカドカ泥足で踏み込んで来るかのよう。小心者大手マスコミ関係者の弁明常套句、コンプライアンスとやらはどうした? サラ金の広告以下と廃棄老人には。
3着あるスタジャンの2着までが同時に裾がほつれた。念のために女房が修繕屋に尋ねたら、7000円前後かかると。いずれも「ブックオフ」で5000円前後で買った。裾以外は全然問題ないが、捨てて”新しい”のを「ブックオフ」で買うしかあるまい。女房は新品を買えとブツクサ言うが、俺はたかが着る物になど、いくら金があっても3万だ4万だ出す気はない。でももったいない裾だけ傷物のスタジャン2枚。はんてんこ代わりにならないかしら。
12月19日…忘年会中止の会社が多いらしいのに、高崎はそうでもない。巨大アーケードシャッター通りの中央銀座通りにも、何組もの酔っ払い集団が徘徊(駅周辺や上信電車内にも目立つ)。コロナなどからっ風で吹っ飛んだとの考え? その割には上信電車内のマスク着用率は高い。70年代の文庫本の文字の小ささには誰もが悩まされるが、『ハイカラ右京探偵暦』(日影丈吉・’78現代教養文庫)も例外じゃない。老眼鏡してても虫眼鏡が欲しくなる。こういう面での対策の遅れも、発行元の社会思想社倒産の遠因だったかも。
桐生市が生活保護費分割支給スキャンダルを巡り、受給者のハンコを2000本も預かりめくら判を押してたと。全然驚かない。かつて常に上位当選してた、庭山由紀市議を除名にしたド腐れ市だ(初代コロムビア・ローズや、桐生高校の甲子園での活躍が懐かしい)。職員の生活保護費横領がもし明らかになっても、芳野友子、玉木雄一郎、泉健太が官房機密費のおこぼれに預かってたとの推測情報同様、もはやまったく驚かない。桐生市記者クラブ、加盟社はホントにいい仕事を。群馬司法書士会が告発するまで何もせず。家賃、光熱費、お茶代まで税金頼りの番犬記者の理想像(官憲視線での)。
文字の小ささに苦労しながら、帰りも『ハイカラ右京探偵暦』(日影丈吉・’78現代教養文庫)。著者に駄作は存在しないが、短編集は本人の聡明すぎる点が欠陥に。無駄で野暮な説明を極力避けたい気持ちは分かるが、読者は作者程は聡明じゃないし、書き手に敬意を表するために本を買う訳ではない。洒脱さと野暮さを作者が混同、結局は肥溜め臭が鼻につく結果に(全盛期の阿宮美亜のコミックスに、『北関東ボディコン娘』というのがあった)。でも決して悪くはない。
12月18日…ガザじゃ多数のジャーナリストがイスラエル軍に狙い撃ちにされ殺されてるが、日本の大手記者は免れてる様子。無論死ねばいい訳ではないが、そもそも昔から日本人記者は戦地に入らない(NHKが良くやるが、現地で下請けを雇う場合はある)。社内規則を言い訳にしたりもしてるが(フリーの日本人記者は何人も殺されてる)、年収1千万以上ももらいながら(国会議員同様世界のトップクラスだろう)、危険な場所から遥かに離れた高級ホテル暮らしの”特派員”とやらは、さぞや世界の同業者(?)から尊敬されてるだろう。国内でも国外でも絶対安全地帯で高給を食むだけの、世界一小心な異次元の自称ジャーナリストたち。
『太陽』と『芸術新潮』は外見も内容もよく似た雑誌だが、一箱古本市時代から後者は『ユリイカ』『現代思想』並に売れなかった(重いので在庫を宅急便で送ったり持ち帰るのが大変だった)。最近ふと気付く。後者は執筆陣が無名な人ばかり。いくらグラビアが派手でも、解説者が知らない人ばかりじゃ公立図書館はともかく、身銭を出す個人は買ってくれない。『東京人』と『大阪人』も似た様な関係かと。『太陽』や『大阪人』はもう出てないのかな。ホントにどうでもいいが。
「高崎電気館」で『ドラゴンへの道』『死亡遊戯』を続けて。観客8名&2名。天は二物を与えなかったようで、ブルース・リー監督の前者いつ観ても糞退屈。出足はバルザックの小説真っ青だし、自信たっぷりの本人格闘場面も安手(製作も兼ねてるから予算をケチったか)。だいたいチャック・ノリス様に失礼。のされるのは役柄上仕方ないとして、もう一花咲かせる場面を挿入してやらなきゃ(ドイツ軍だって一方的負け戦さだった大日本帝国と違い、アルデンヌの戦いで連合軍に逆襲した)。その方がリー自体も強く見える。傲慢さに満ちた凡作。その点、後者は演出、撮影、音楽とプロのお仕事。8割が替え玉でも映画としては圧倒的に面白い。ただ弱かった主人公が、顔面手術後に何故急に強くなったかの説明が欲しかった。前者の撮影は新東宝の『東海道四谷怪談』(’59中川信夫監督)他で有名な西本正だが、舐めた仕事だ。
12月17日…マッカーサーは12歳の精神年齢と日本人を評したらしいが、ホントは7歳位がホントでは。NHKが国谷裕子をまた出演させたからと大喜び、レギュラー化をなんてほざいてる白痴人間を見掛けるから。国友追放の総括もせずにまた起用したのは、国賊売国集団アベ派に危機襲来のせい。念入りに保険を掛けただけ。例によって東京地検特捜部が腰砕けになれば、岩田”モーゼ”明子大復活の可能性も高い。自分たちの年収一千万代半ばを死守するためなら、両親のケツでも舐めるハレンチ奴隷家畜集団。アベの手足になって受信料合憲の最高裁トンデモ判決をむしり取った、ゴロツキどもを甘く見るな。おめおめと出演した、国谷裕子にもガッカリ。熱が引いてもせきがしつこい。遠い小児喘息時代の記憶さえ甦る。水泳開始以前の体に戻って欲しくないが。高崎行きは控えよう。
今日の日刊『赤旗』の記事に笑う。元DHC会長の吉田嘉明の大和心が、町田、東村山、松戸方面の『朝日新聞』、『東京新聞』に外国人差別チラシを折り込み配布した件(両紙を選んだのは計画的だろう)。同紙の取材に朝日新聞は、「本社は関係与しておりません。詳細は広告主にお尋ねください」。朝日オリコミは「個別案件に関する質問には、一切お答えいたしかねます」。さすがは朝日人! 広告が勝手に新聞に忍び込むらしい。特に後者には呆れた。腰抜けの朝日他の記者が媚びへつらった結果の腐敗政権の戯言を(仮定の質問には答えられない等の)、今度は自分たちが外部に使っている(自民党の裏金脱税犯罪も、所詮は1年前の日曜版『赤旗』の後追い出し)。今後は親会社の一切の”個別取材”が不可能になるが、それでいんかい? 朝日人とやら、森元総理を笑えない異次元の倫理的退廃の肥溜めでアップアップ(溺れ死んでも誰も困らない)。
詩文集『生首』(辺見庸・毎日新聞社)読了。全体的に要添削のぶよついた生ぬるさは否定できないが、末尾の大地の牙関係者との面談を扱った、「挨拶」は緊張感タップリで痺れた。一切の勲章など眼もくれずに死んで行きそうな、数少ない尊敬すべき日本人作家の一人。せき、全然出ない時間帯もあるが、出始めると喉を誰かに締め付けられるのかのよう。小児喘息全盛時代は、横になると激しくせき込むので、蒲団をソーセージ状に丸めて寄りかかって寝た。今考えると地獄だが、当時は結構順応してたのがかえって悲しい。
2月16日…珍しくトイレにも行かずに6時過ぎまで熟睡。2度寝で7時まで。母ちゃんが再び昨日から施設に受け入れてもらえたから。約1週間はゆったり出来そう。WOWOWの『イエローストーン』、ガッチリした構成&役者陣で見応えが。ケヴィン・コスナー。大コケ大作を連発しながらなぜか生き残ってる。米国じゃ俺たちが想像する以上に人気があるのか。無論下手じゃないがあの大味さは、少なくとも日本じゃ人気は得られないな。甘楽富岡地方の盆地は濃霧。
もう半世紀近く前の事だから正確には覚えてないが、三条友美が遠山企画に姿を現したのは、70年代末だったと思う。これまた既に肝硬変で亡くなったが、『漫画快楽号』他で先に活躍してた、すぎうらあきとの紹介だったと。三条はまだ中大の学生で、どういう縁か知らないがすぎうらのアシを。情緒不安定の気があったすぎうらは締め切りが守れずたちまち凋落し、遅かったがギリチョンで必ず入れる三条と一挙に立場が逆転。当初の三条の担当は、同じ中大法学部の先輩のS(遠山企画の俺の先輩社員)。直後にSは結婚したが、大学時代以来のその交際相手が超ブルジョワ娘と判明。業界から足を洗い婿入りを。その後一度も会ってないが元気だろうか(現愛知県知事のように、筋の通った尊敬すべき保守主義者だった)。Sを引き継いで吉田婆ちゃんが『スーパーコミック』で長く三条を担当。ミリオンで仕事を始めた頃から大物の域に。そうなるとぺーぺー時代を知ってる編集者には、やや距離を置くような感じに(業界ではよくある事)。俺もたまに仕事をしてもらったが大変で、レギュラー連載を続けてた吉田婆ちゃんを深く尊敬した。偶然だろうが、宇都宮大学卒の十六女十八女(いろつきさかり)と言い、高学歴エロ漫画家は早死にするな。黙とう。
松本清張の小説の醍醐味の一つに、愛人の出来た小心な役人ないしサラリーマンが、本妻のだらしない寝姿をそれこそ悪し様に描写する下りが(惻隠の情ゼロ)。方々で何度登場したか分らない程だが、奥さんや家族はさぞ不愉快だったろう。時代小説でも変わらない。『紅刷り江戸噂』(光文社文庫)収録、「虎」はその典型。美人ではないが好色で情の深い田舎女に惚れられた職人が、足手まといになった女を殺す。その際の言いぐさ。”一人の女を殺したことには違いなく、器量よしであろうと、不器量であろうと、罪は同じだ。これが、いっそ人の惜しむような器量よしの女を殺したというならまだしも…”。ルッキズムなど糞喰らえの時代を超えたスーパー屁理屈。ホント、清張は”裏長屋のバルザック”だけあり、人間の本質をズバリ。司馬遼太郎と違い忘れ去らない要因。女性作家で男を似たような視点で描く人は居ないのか。是非読んでみたい。
12月15日…高崎映画祭に限らず、類した行事にはまったく関心がない(参加経験ゼロ)。人混みが嫌いなせいもあるが、孤独な趣味である映画を、皆で味わうという趣向がそもそも倒錯してると。確かに映画館とは孤独な趣味の持ち主が、集団で映画を楽しむ施設ではある。しかしそれは秘かになされるべきで、明るい場所で公然と行われるものではない(どこかSEXに似ている)。ただ懐かしの『投稿写真』や『スーパー写真塾』じゃないが、おのれの快楽を人様に見て欲しい心理も確かに。一種の乱交パーティー? どうでもいいが。
五反田も神保町もアリバイ的に各古本屋さんも出品してる感じ。ここら映画界に似てる。年末は捨ててるのだ。「古書会館」でも3~4冊買って帰ろうとしてると、『話の特集』が山に。どうせ横尾忠則の表紙は抜いてあるだろうと思いながらも、一応チェック。15~16冊ちゃんとありました。有名人系を中心に10冊購入(1冊200円)。営業左翼として知られた矢崎泰久分も。たった10数冊なのに、飯田橋への道は長征のごとし。70歳の限界。
夜、「シネマテークたかさき」で『栗の森のものがたり』(’19スロバニア伊)。一見の価値あり。画面作りも役者の演技も重厚なのに(決まってる)、挿入される音楽のセンスが抜群(特にシルービー・バルタン)。デビュー作らしいが、もう4年前だし何作も撮ってるだろう。観たいがこの地味さじゃ輸入されないか。せめて栗拾いの姉チャンの入浴場面でもあればな。グレゴル・ボジッチ監督、非妥協的性格なのか。配給会社の売り方も、チラシレイアウトも明後日の方向を向いている。
12月14日…『CLOSE/クロース』は賞狙い映画のコツみたいなものも親切に伝授(絵面と違って本質的に超下品な作品)。映画界で一旗あげようと目論んでる野心派は、一見すべきかも。小栗康平程度になら見倣えば誰でもなれそう(一作で一生しのぐ)。まだ部屋を時々蝿が。近くに死体でも埋められてるのか? しかも妙に人間慣れしてて動きが素早く、蠅タタキの餌食にならない。イライライラ(この蝿のような老人には昔からなりたかったが)。「古書往来座」にも「盛林堂書房」にも、「模索舎」にも行けてない。それぞれ用事があるのに。
「シネマテークたかさき」で『チェチェンへ アレクサンドラの旅』。観客9名。ソクーロフ監督は、熱心な営業活動の割には日本でタルコフスキーのような人気が出ない。俺自身も『日々はしづかに発酵し…』はともかく、『太陽』は半端な映画だったと(公開前の鈴木邦男への卑屈な態度も嫌だった)。プーチン体制に迎合してないのは、チャン・イーモー他(ジャッキー・チェンも含む)に比べて立派とは思ってたが、本作を観て素直に見直す。16年も前に今のロシアを正確に予言。物語は『誓いの休暇』の逆バージョン(老婆が戦地に孫を訪ねる)。ソ連、ロシアにはこういう人道的システムがあるのか? 大日本帝国ならあっという間に陛下の股肱の憲兵隊が集団リンチ、血まみれで豚箱入りだ(生きてれば)。憲兵隊で思い出したが、今日の『赤旗』に中国での南京虐殺の記念行事の報が写真入りで。『東京新聞』もベタ記事で触れるくらいはしたら(外報面は昔から結構右翼的)。
ソクーロフ監督は、1995年のいわば日本でのぺーぺー時代、一週間も高崎を訪れてるのだと。高崎映画祭の代表、故茂木正男の招待だったらしいが、県内の旧軍関係施設や人物を茂木が案内しまくったと。それが『太陽』のロケハンだったと知るのは、同作公開の10年後だった模様。チラシに現総支配人の志尾睦子の御高著から引用されてたエピソードだが、この調子で総支配人は茂木創立者のあらゆるエピソードを記録しておいて欲しい。志尾家の家庭料理の各種レシピよリ、遙かに貴重な映画史の証言となるのは明白だから。
12月13日…昔と違い今は隔日くらいの出勤。お陰で『日刊ゲンダイ』の購入が複雑怪奇に。自宅仕事日の同紙は翌日地元のコンビニ買い(北関東の当日売りは既に中止)。東京出勤の日は都内で当日買い。整然と隔日出勤が続く訳ではなく、2日連続で出て1日休んだりの場合も。当然頭が混乱して買い忘れたり。東京で当日分を読んだ後、自宅で昨日分に眼を通したり。つい読み方が雑に。一時は”歩く『日刊ゲンダイ』”と言われたのに、弱ったものだ。昨夜は上信線で『昭和39年の俺たち』も。これも毎号買ってるな。『ZAITEN』は飽きて止めちゃったが(司法、検察、警察に及び腰過ぎ)、定期購読誌は『映画芸術』『映画論叢』との計3誌か。月刊誌が皆無。そういう時代と断言するのは寂し過ぎるが。
長年飯屋でセット類を口にしてない。お陰で体重は安定してるが(68キロ前後)。ふと昔が懐かしくなり、飯田橋駅東口の「日高屋」でとんこつラーメン、半チャーハン、餃子3個(900円)。無事食べ切ったが、これを毎日食べてちゃ豚るよ。右手に角川文庫の新装版『冥土行進曲』(夢野久作)。半世紀ぶりだが永島慎二と違い全然古びていない。しかし同文庫の活字書体はいただけない。フラダンス踊ってて何とも読みにくい。良く言えば銀座の柳か。安定感を欠いた活字は地上の船酔い(収録作もほとんど海洋物)。紙も腰がなく毛羽立ってる。
夕方「早稲田松竹」で『CLOSE/クロース』。観客30人台半ばくらいか。インチキ少数派尊重映画。製作陣は商売人ぞろい。子供をお花畑で横走りさせ、線を引いた場所でストップ、ニッコリ笑って振り向かせればお涙頂戴作一丁上がりかよ。他の少数派の味方面映画にもソックリ流用可能な、新味ゼロの既成テクの缶詰。約半分熟睡。高田馬場駅目指して歩きながらふと。タランティ―の新作、『ガザの奇跡/テロリスト市民全員殲滅!』(推測案件兼題名)のロケハンは、もう相当進行してるのか?
12月12日…コスミックの10枚組DVDで『夜の看護婦』(’31米)。バーバラ・スタンウィック様主演。それだけでうれしいのに、看護婦仲間のジョーン・ブロンデル様も色っぽく、画面に隙やダレが生じる間なし。決定的なのは、全然必然性の無い着替え場面が頻出する点。製作者は客が何を観たいか熟知。脇の悪役クラーク・ゲーブルは存在感があり過ぎて、映画のバランスを崩してる。バーバラ嬢のの恋人役が情けなすぎるせいもあるが、演出者(ウィリアム・A・ウェルマン)も頭を抱えたろう。飛んでる画面があるような気も。
コロナ発生で受け入れ中止状態が続いてる、介護施設から再開連絡が依然来ない。以前は週に3泊。この一カ月半くらいは連日の自宅での老々介護。どうにかして欲しいが、理由が理由だけに誰を恨む訳にも行かない。感染症ではなかったが、発熱後母ちゃんはかなりやせた。「手が細くなっちゃったなあ…」と自らこぼしてる。幸い最近は食欲が3度ともに旺盛(一時は夜のみ味噌汁しか飲まず)。幾らかでも肉がついてくれればいいが。趣味の祝儀&香典袋整理には相変わらず没頭中。
上りの高崎線で『惑星まほろば』(太田忠司・盛林堂ミステリアス文庫)読了。登場人物が故郷の星の生活やしきたりに拘泥してるのが異様な域(ネトウヨSF?)。総ページも400P強あるが250P前後で充分(造本は凝ってる)。帰りは『孤独まんが』(山田英生編・ちくま文庫)。生前から思ってたが、永島慎二の陳腐化がフルスロットル。彼に比べれば山崎邦紀は兄貴と比べてボロクソ言ってるが、つげ忠男は時代のカビとかは無縁だ。辰巳ヨシヒロや永島慎二は俺には単なる粗大ゴミ。読んでるとより馬鹿になりそう。自らをあんぽんたんと称する程は糞傲慢じゃないが(長谷川時雨)。
12月11日…『話の特集』76年10月号。”話の特集不人気投票第九回集計発表/今月のワースト10”。一位/天皇/田中角栄(三十五票同数)。三位/笹川良一(二十八票)。四位/五木ひろし(二十六票)。五位/榎美沙子/永六輔(十九票同数)。七位/小佐野賢治(十七票)。八位/児玉誉志夫/宮本顕治(十六票同数)。十位/中曽根康弘(十五票)。次点/矢崎泰久(十四票)。
人格的に悪評高かったせいか、『噂の眞相』の岡留安則編集長と違い、若手編集者の口からも忌避されてる感のある『話の特集』&矢崎泰久。引用したページのように、金掛けずにインパクトあるページも同誌にはあったのだ。寺山修司だって生前は”パクリの修司”でもっぱら有名だった(あるいは”覗きの修司”)。好色でギャンブル好きだった営業左翼爺さんに、少しは光を当ててもいい時期ではないか。邱永漢もバッサリ切ってたけど。人格的問題があるからって、その思想まで軽視するのは筋違いかと。榎美沙子、中山千夏、矢崎泰久…こんだけ日本人に嫌われるのは、何か素晴らしい物を秘めてるのではと最近はマジで。同号には日本芸術院会員になった高橋睦郎、富岡多恵子、勲章マニアの横尾忠則らがガン首揃えてるが、彼らに比べれば晩年の不遇な矢崎はある意味ダンディだった。少なくとも横尾忠則が描く、表紙の島地勝彦なんぞよりはよっぽど。
山崎雅弘の所は、町山智浩のトコと違って鋭い書き込みが時々(後者は自己顕示欲過剰のケツ青ガキが多すぎる)。
12月10日…良く出来た映画は脚本、各スタッフ(役者も含む)、そして統括する演出が成功した結果なのは言うまでもない。観客助かるのはそういう場合、極めつけの大根役者までが、輝きこそしないが画面を汚さない点。邦画界を代表する極北的大根役者の一人、吉岡秀隆も”男はつらいよ”シリーズだけは比較的まともだったし、『ゴジラー1・0』でも顔面けいれん芝居が、映画の勢いで木っ端みじんに吹き飛ばされていた(下らねえ演技計算は家に帰って便所でしてろ!)。井浦新や渋川清彦にも、そう言う機会が一日も早く早く訪れる事を期待したい。村上淳を観る機会が激減したのは幸せだ。この平穏がいつまでも続きますように。
世襲金権売国ペテン師国賊泥棒集団、アベ一派の統一教会飼い犬としての改憲策動は(米国&韓国の卑屈な二重の飼い犬)、大久保清が責任者になり猥褻事件拘留者の恩赦決定をするかのよう。優しい僕ちゃん(清君の愛称)、殺人犯も含めてちゅうちょなくドカドカ釈放しそうだ。日本の中世風人質司法の結果だ。当然冤罪被害者も多いだろう。ただもう少しだけ利害関係の薄い人に頼まないと…。免許証不実記載で平気で逮捕状を出す日本のヒラメ裁判所。なぜアキエのみ野放し? このスーパー馬鹿女の逮捕から日本の民主主義は復権する。
「シネマテークたかさき」、15時30分開始の『アアルト』。観客11名。遺族の干渉が半端じゃなかったようだ。ナチスとの関連、女性問題、経営者としての姿勢等、一番知りたい問題は曖昧模糊。きっと撮ってあるのに、公開できないのだろう。妥協して不良品を公開したのは、映像作家として賢明とは思えない。干渉など一切無くてこれなら無能の極み。
12月9日…ネット売り上げ雑誌&スターグッズワーストグループ。ユリイカ・現代思想・水声通信・イメージフォーラム・スターログ・スクリーン・美術手帖・石原裕次郎・中村綿之助・市川雷蔵・勝新太郎・田宮二郎・松方弘樹・吉永小百合・岩下志麻・内藤洋子・緑魔子・秋吉久美子・桃井かおり。堂々たる在庫山脈。セドラーは御用心。昨日の「古書会館」。古典籍が主でドブ客は棚に接近もかなわず。こういう畑の出店者はスーツでビシッとと決めてて、不動産会社の営業マン風。お近づき不可能な身分でホントに良かった。あ、怪しげな貸し画廊の呼び込み男女とも少し似てる方々だ。1冊も買わないのは久々。
作夜は高崎駅構内の「成城石井」のくるみパンを。ココは不愛想な商品が多いが、コンビニパンみたいに甘くて柔らか過ぎるよりいいと昔は。ただ最近は少し考えに変化。「やっぱり固すぎる!」湿り気の無いパンが多いから、飲み物も多めに要るし。サム・ペキンパーの世界というか、砂漠を旅してるような気分にはなれるが(300円前後のクルミパン1つでどこまで元を?)。松野トッチャン坊や官房長官は実に立派だ。身を挺して国民に黙秘権の意義を広報伝播してくれているのだ。皆で感謝いたしましょう。にしてもだ。国内で役所広司が出てない映画ばかり上映してる地域はねえの? あの八方美人面には嘔吐感しきり。二昔前くらいに緒形拳にも同様な思いを抱いたが、口中を満たす唾の苦さはこちらの方が濃い(拳より広司が悪党と勝手に認定)。生前の田中邦衛のように、出演時間が短めだと気にならないが。2時間観るに値する顔ではない。
「109シネマズ高崎」以外のシネコンも多分そうなのだろうが、字幕版上映って早朝か夜遅くばっか。回数も少ない。わざと意地悪してる感じ。字幕で見たがるのは映画慣れした中高年層(スクリーン前で必ずかがむ人々)。ヘビーユーザーに意地悪しちゃ駄目。ガキと違って年寄りは忙しい(”暇な老人”なんて現実には存在しない)。「~高崎」ももうトイレ修繕は期待しないから、字幕版上映時間の一考を。そんな親切心の持ち合わせはないだろうが。悪党が悪相でも驚かないが、”キシダ大軍拡大増税ニヤケ眼鏡”の顔面凶悪化の速度にはついてけない。そういう意味で夫婦で売国奴兼国賊+公金泥棒だったシンゾー&アキエ夫婦は(後者はまだ現役)、生来の純粋天然悪党。自国語の読み書きが出来ないので、悪徳修業も不可能だしな。
12月8日…昨夜、バルザックの『風俗のパトロジー』(新評論)の、「歩きかたの理論」読了後寝ようとすると、WOWOWで10時45分から『幻滅』(’21仏ベルギー・バルザック原作)放映と。観始めたらソ連時代のドストエフスキーやトルストイ原作映画並に長い(151分!)。終了は1時30分近く。小説と映像の区別がつかない人々が製作した模様。原作の威力で一応は楽しめたが(無論、途中で2~3度寝た)。豊田四郎の文芸映画も例外なく長尺。活字人間はこの類いをやたらに有り難がり、映画ファンをウンザリさせる。洋の東西を問わぬ傾向らしい。
タランティーノが”中東のナチス”ことイスラエル軍断固支持で、現地に飛び更なる大殺戮を奨励したと。米国以外じゃ商売上のメリットゼロだろうが、ある意味糞度胸が(少なくとも日本政府よりは)。最低限のイスラエル批判さえできない日本の他国との違いは、米国への隷属意識に加えてもひとつあると。若い人は知らんかもしれんが(?)、日独伊三国軍事同盟で大元帥天皇裕仁が率いた大日本帝国は、ヒトラー総統のナチスドイツを友邦と仰いでいたのだ(ヒトラーユーゲントも来日、全国で熱烈歓迎!)。その戦前を総括し得てない国が、中東の”第二の第三帝国”の蛮行を、公然と批判するのは不可能。ドイツには実に傍迷惑な話だが。
夜、早めに高崎に帰還。「109シネマズ高崎」で18時15分からの『ナポレオン』。観客3名。時間の都合で低レベルな吹替版で見たが、戦争場面はさすがだ(『ヨーロッパの開放』なんかと一緒にしてすいません)。ただドラマ部分は脂っ気抜け過ぎで、テンポも悪い感じ。主役はいつもと違い熱演し過ぎず好感が。ジョセフィーヌ役は演技より体と顔優先で選んだらしく、かなり苦しい。高崎線では『地下水脈』(笹沢左保・’79カッパノベルス)。2段組みだけど挿絵(松田穣)入りなのが救い。無論、内容も例によっての安定ぶり。
12月7日…ひろゆきって偉い。出版社レベル判断のリトマス紙に。マガジンハウスやダイヤモンド社の場合は幻想があり落胆したが(前者は銀座の一流のエロ本屋と尊敬してたし、後者の『週刊ダイヤモンド』は一時は定期購読)、小学館だとやっぱりなと即納得。一番分からなかったのは、前明石市長泉房穂との対談本。立派な政治家と今でも思ってるが、ならやっぱり相手を選ぶべき(じゃないとキシダシンゾーと同類)。版元は角川でこれまた即納得。橋下徹、三浦瑠璃、ほんこん…。類した馬鹿や気違いは昔から。死んでも治らない当人ら自体より、連中にギャラ出して演壇を用意、詐欺的悪徳商法する側こそが最も悪い。役所が公金遣って保護育成してる例が多いのにも呆れる(竹田恒泰の防衛省とか)。財政面を全国の役所が手分けして支えて、ハレンチ人種差別デモをゴロツキ機動隊の大量動員で死守。鉄アレイが浮かんで木の葉が沈む警察国家ニッポンの珍景。
熱が出てても面白いバルザック。『風俗のパトロジー』(新評論)は文字詰めも余裕があり読みやすい。ファッションはクラシック同様、俺が一番関心がない分野。だが、”もし皆からじろじろ眺められるようなことがあれば、君の着こなしはまずいのだ。お洒落のしすぎか、わざとらしいか、凝りすぎてるいるかのいずれだ”(76P)を読めば、なるほどねと。若い頃は喰うのに精一杯で、裸で無けりゃいいとの主義だった(中高年時代もその続編)。最近じゃ”全身ブックオフファッション爺さん”。ホントに安く出来てると我ながら感心。ダテに下仁田ネギ&コンニャクで育ってねえな。
ラサール石井は比較的まともな芸人とは思うが(ほんこんや志らくと比べて)、終始思慮の浅すぎる奴。今日付けの『日刊ゲンダイ』のコラムで、『ゴジラー1・0』の米国での興行的成功を受けて、安く製作して大ヒットさせたのは日本人の底力と大はしゃぎ。成功で末端スタッフにもボーナスが出る等の話ならともかく、宝塚歌劇団の女子奴隷労働を例に引くまでもなく、阪急東宝グループはそんな甘い組織じゃない(伝統的な反共反労働組合主義)。確かに同作は秀作だが、無関係なお前までが貧乏自慢で舞い上がるな。いや無関係どころか、東宝グループにヨイショしといて損はない職業的立場か。津田大介同様、薄っぺらで爪先くらいまでしか信用出来ないタイプ。どうでもいいが。
12月6日…数日前WOWOWで『イディオッツ』。身障者隔離福祉政策をラジカルに批判した、青い芝の会を追った原一男監督の傑作ドキュメンタリー、『さよならCP』ぽい映画かと出足を観て期待したら、役人をファシスト呼ばわりするスターリニストのあんちゃんのお気楽行状記(住宅街のミニガイアナ寺院)。最後に人情話で締めるのも最低最悪(無能なハッタリ屋の常套手段)。ラース・フォン・トリアー監督の98年度作。若い頃から観客を不快にさせる能力&商才のみは完備。かまされる奴も悪いが。
エ口スの眞相ch.第48回、待望の本橋信宏、再び降臨!ジャニーズ問題に斬りこむ!『僕とジャニーズ』の裏エピソード、イーストプレス編集者穂原さんも緊急参戦、塩爺砲が連続炸裂!! - YouTube
オリバー・ストーンも、ハッタリ振りではトリアーなどハナタレ小僧扱いの押し出し感が。ただ同じWOWOW放映の『JFK/ディレクターズカット版』は、公開時に「新橋文化」で見た版より締まってて驚く。人間的にはロクでもない奴らしいし(生前、淀川長治が名前を挙げて罵倒の限りを)、愚作も多いが全部がペケのトリアーよりはマシ。両名ともに名前もいかにもハッタリ派。オットー・プレミンジャーやジョン・フランケンハイマーには負けてるが。日本だと本多猪四郎、五所平之助、斎藤寅次郎、大曾根辰保、衣笠貞之助、実相寺昭雄などが割と似た響きが。
車内、新聞広告等を全然見ないから、とっくに廃刊だと思ってた『週刊女性』(主婦と生活社)。ちゃんと刊行中だった。失礼。仕事で同誌65年夏の号を開いたら、日活の2人の女子大生女優の紹介が。早稲田の吉永小百合、明治の松原智恵子だ。なぜか大学名はあいまい。しかし松原は懐かしの明大記念館前でポーズ(転んじゃいない)。映研(駿台映研?)と自治会(文学部自治会?)で活動中とのキャプション。確か彼女は夜間部の仏文科のはず。俺が入学した頃(73年)までは、まだ人気があったせいか伝説が。「松原智恵子ってしょっちゅうデモったり、(機)にも石投げてたらしいよ」「へ~、そうなんかい!」前年に上京目黒の牛乳屋に住み込み、翌年やっと明治にもぐりこんだ百姓の子倅は、何十倍かにデフォルメされた伝説を即信じ込んだが、時代は梶芽衣子時代。昨日『週刊女性』のグラビアを見るまで全く思い出さなかった(「嫌われ者の記」で触れた事もない)。”無頼シリーズ”は度々論じてるのに俺も薄情だ。同号では芦川いづみ様も2か所で登場。最初はテレビ番組の紹介宣伝。巻末グラビアは愛用する外車の前で。吉永&松原に比べて扱いが小さいせいか、どっか寂しそう。藤竜也との交際は既に始まってたのだろうな(推測)。最近の同誌は後半がほとんで宣伝ページって感じだが、この頃は写真レイアウト等も洗練されててカッコいい。
12月5日…日本共産党、田村智子副委員長が代表就任とのネット情報。遅すぎただけで妥当と思うが、その形が相変わらず。志位現代表が提案(後継指名)、全会一致で了承されたと(北朝鮮や創価学会のマスゲームかよ)。引き際を誤った現代表に花を持たせて、守旧派が新代表を笑顔でドーカツ。民主集中制的代表交代劇。田村新代表は彼らへの忖度を捨て去らない限り、党再生は不可能だ。芳野友子の下着洗濯番の泉健太が代表を務める、立憲民主党より希望は持てそうだが。今日の『赤旗』には新情報が掲載されてるかしら。
『赤旗』に代表交代の新情報無し。一昨日の市議選の結果が。上尾市(5→4)。朝霞市(3→1)。後者に至っては1人しか立候補しなかったのだと。議員定数削減があったのかも知れないが、1人しか擁立できなかったのは今の党勢を象徴。そのくせ2位当選だと強がり。「バーカ!」ヘンテコな組織。公明党はいずれも前回通り両市で5議席確保。ガンジー、キング、ショーコー、ダイサクの前じゃ、カズオの130%の党はまったく無力。党専従者も中央に盲従してるだけじゃ、給与も確保できなくなるんじゃ。
党財政は外部から見るより深刻らしく、”年末活動強化募金にご協力をお願いします”と印刷された茶封筒が頻繁に。”第29回党大会成功・総選挙勝利へ”とかお題目は時々変わるが。俺は同党の盲目的支持者ではない。公明党で言う所のいわゆるフレンド票的野次馬。日刊と日曜版『赤旗』の購読料だけで充分だと(2紙で5000円近いはずだが、内容に比べれば全然高くない)。ただ最近は”これが赤紙です”のキャプション入りで、津連隊区司令部発行の臨時召集令状見本まで(群馬県母親連絡会発行のビラ裏)。意図した訳じゃないかも知れないが、カンパしないとこうなるよ言われてるようでやや不愉快。金の問題になると共産党も泥臭い(実はどの党、組織もだが)。唯一それを感じさせなかったのは、代表がトチ狂って都知事選に立候補する以前のれいわのみ。豊かに実った美田に産業廃棄物を撒き散らすような歴史的愚挙だったが(カンパも激減したはず)、一応主義主張を変えなかったのは、立憲や国民に比べれば偉い。さて予測されてる田村新体制(潜入公安スパイのリークだろう)、少しは風通しが良くなるや否や。
12月4日…頭痛。日頃縁がないせいか応える。女房と次女は頭痛持ちらしいが。WOWOWで相変わらずチャック・ノリス。ホント、こういう時に観るのに最適。チャールズ・ブロンソンにも類したシリーズがあったが、今再見するとどうなのか。社会正義意識が過剰だった気も(ノリスよりかなり鼻持ちならないイメージ)。『伝説のカルト映画館 大井武蔵野館の6392日』(太田和彦編・立東舎)読了。面白い部分も多かったが、太田和彦主導部分は退屈。俺が個人的に、こういう出しゃばりタイプの人間が嫌いなせいだろうが。いずれにせよ一読の価値あり。相変わらず激烈な浅野健一の篠田博之『創』編集長批判。これでも反論しない神経が理解不能。要は出来ないだけか。『東京新聞』起用のマスコミ論者はロクなもんじゃない。全員記者クラブ体制下の貧相な番犬。(11) Facebook
最近『赤旗』が新人記者の募集をしない(と言っても一カ月程度だが)。忍耐強いニューフェイスが入ったのか。なんだかんだ言っても、『週刊文春』『日刊ゲンダイ』ともども、無くなっちゃ困るメディアだ。天下り記者クラブ記者の巣窟と化した、『週刊金曜日』などどうでもいいが。退屈極まる『紙の爆弾』も(浅野健一は自らが書いてるためか異常に持ち上げてるが)。『月刊日本』ともども別にあっても構わないけど。最近の不愉快な日本語。”ダブル主演”。別に昔からの”共演”でいい。両方の所属プロダクションに媚びを売ってるだけ。『赤旗』日曜版でも後藤久美子&武井咲の新作ドラマ『顔』(松本清張原作)紹介で使用。清張が泣くぞ。本記事に関してはそうじゃなかったが(特写)、同紙は本人提供写真が多すぎるのも気に。当人が気に入ってる写真くらい安っぽい物はない。紙面登場にある種の勇気が要る人も多い『赤旗』。そこで見せた表情は貴重な情報。読者はそれを無意志に判別し、記事を読み進む。マーベル&インド映画並にアウラ無き”本人提供写真”乱用は、マスコミの自殺行為。
俺たちの特権が蹂躙されそうだったから故の恨み(東京地検特捜部)、分け前を寄こそうとしなかったからのチクり(ナベツネ&NHK以下)が本当の理由で、社会正義実現の香りさえ感じられない捜査だが、やらねえよりかはやる方がマシ。けど免田事件他の冤罪事件への検察の対応を見てると、全議員が起訴猶予の可能性さえ(検察プロパガンダ終了!)。調活費泥棒検察を、月光仮面のように持ち上げてる馬鹿を見ると、実に幸せだなと惚れ惚れ。勇気なき日本人のコジキ根性が露わ。まだ10円玉1つ空き缶に投げてもらった訳でもないのに、ペコペコ土下座。百姓一揆を起こした江戸時代の農民の民度は、今より遥かにまともだった。夕方BSテレ東が放映の『シャーロック・ホームズ』。CGの使用も効果第一で抑制的。なのにアクション場面はつるべ打ち。監督名にガイ・リッチー。納得。
12月3日…『ナポレオン』を諦めてWOWOWで『デルタ・フォース』シリーズ。チャック・ノリスがなぜそれ程まで人気があったのかは不明だが、マーベル&インド映画に比べりゃ遙かに面白い。いつ寝込んでも起きると同じ場面が続いてるし(ほめ言葉)。”山猫は眠らない”シリーズとか、定期的に放映してくれ。ロバート・ボーンが出てくると楽しくなっちゃう。この澄まし切った悪党め!
こないだ久々に『キネマ旬報』を。何んなのだろう。津村秀夫気取りの大新聞記者が、社論通りの座談会。個人の意見ゼロ。何が楽しいのだろう。『週刊現代』や『週刊ポスト』同様に廃刊になっても誰も悲しまない。『週刊実話』や『週刊大衆』は数人号泣しそうだが。理由は良く分からないが、『ZAITEN』鼻について来た。『北方ジャーナル』同様に読まなくなりそう。ホント、定期購読誌が減った。『週刊文春』『映画芸術』『映画論叢』とたった3誌。
12月2日…夫婦そろって品性下劣を極めた”シンゾー&アキエ”。税金チューチューどころか極太土管で我が家にバシャバシャ。この自国語も読めず、書けず、喋れずのボンクラ低能国賊野郎が国葬。東京大空襲の最高責任者、カーティス・ルメイに最高位の勲章を天皇裕仁と佐藤栄作の名前で授けて以来の、空前の国辱行為(根底にあるのはただ保身)。大軍拡大増税ニヤニヤ眼鏡は、三月もすれば”12歳の子供”(マッカーサー大将談)は忘れてくれるとでも? 泉健太や芳野友子を日本人の平均視するな。アキエを現行犯逮捕すれば、日本もまだ民主国家だったのだと、それこそ韓国、台湾、インドなど世界の先進国が注目(落とした財布云々など眼じゃないぜ)。
『映画論叢』の重政隆文が最近元気ない。俺と同じくらいの歳はずだから、ボケるにはまだ早い。それとピンク映画人物史が今回なかった。この2本、あるいは時々登場する二階堂卓也を除けば、同誌は単なる映画雑誌界の『月刊Hanada』。スリー・ファンキーズのつもりで老骨に鞭を。俺、小学生時代は長沢純に似てるとかお世辞こかれて、だらしない顔してた恥ずかしい記憶。コイツも営業右翼っぽい奴で、笹川良一と仲がいいとかいった記事を、どっかで読んだ記憶が。”あのコかな~このコかな~♪”
頭が重い。万が一も考えられるから、明日の『ナポレオン』は断念、終日部屋に引きこもってよう。月曜は出社だし。母ちゃんトコに行くのにももマスクしないとなあ。女房はもう飯を一緒に食べようとしない。もちろんお風呂も休み。コスミックのDVDでも観ながら寝るか。節々が痛い。幸い食欲は旺盛だった。味もしたが。
12月1日…渋谷なんか歩いてると、ホームレス集団並の不潔でだらしない外人観光客集団が目立つ(欧米、アジア系を問わず)。そのまま「イオン」のイートンコーナーに行き、たむろってる類した日本の中高年老人グループと合体しても全然違和感無し。ただ日本のたむろ集団は海外旅行など夢のまた夢。外見は似かよってるが天と地(貴族と奴隷)。没落国家の現実を、こうも日常的に観察出来る時代が訪れるとは。自称愛国者(単なるゴロツキ)の喰い物になってる、南野陽子みたいな国。スケバン刑事は現われない。
この時期公開の映画は穴埋めと言うか、全然期待されてない作品が昔から多いが(『ナポレオン』は確か今日公開。リドリー・スコットも興行的には過去の人?)、古本市も同じ。高円寺も神保町も悲惨でした。お茶の水駅から坂を下りて来ると、明大前で10人前後が街宣中。道路を渡ってビラを1枚頂く。明大生協労働組合の皆様でした。「古書会館」まで歩き通つつ斜め読み。明大も日大と変わらない。闘争完全勝利まで頑張ってね。不毛なる東京横断にグッタリ。2時近くなのにほぼ満席の「伊峡」で、チャーシューワンタン麺(750円)。疲労のせいかいつも以上にうまく感じた。
夕方、「神保町シアター」で『夜叉が池』。観客25名前後。79年の公開当時から愚作の誉れ高かったし(あの温厚なエロ劇画家、やまだのらさえがけなしてた)、そもそも篠田正浩監督作品だから事前の心構えが出来てたせいか、さほど退屈せず(初見)。いや、同監督作としてはマシな方では。山崎努もこの位に抑えてくれると見てて疲れない。粟津潔や朝倉摂の美術が全然なってない。帰りは「東京堂書店」で買った『映画論叢』24号。撮った映画のレベルの割に大口叩きまくってる、故千野皓司監督のひとりがたりが面白い。同誌編集長と思想信条がそっくりなのも笑える。快心の原稿掲載では。