塩山芳明の漫画屋BLOG

編集プロダクション漫画屋編集長・塩山芳明(多分現役最高齢)の冥土みやげの戯言。

しおやま・よしあきの腰曲がり薄毛爺さん疫病街徘徊(その1980)

2024年04月01日 06時45分10秒 | 独り言

4月26日…入谷コピー文庫の堀内恭編集長が新聞の切り抜きを送ってくれた。『高知新聞』連載、いがらしみきおの「おいじまん」だ。ふむふむ。全然知らなかった。同紙だけではなく、複数の地方紙に掲載されてるのかな。『赤旗』詩選考のpipp&書評の南陀楼綾繁、『宮崎日日新聞』映画コラムののむみち(余りの原稿料に驚愕戦慄したが)、そしていがらし。俺の知り合いにはインテリが多いのか? 俺、一般紙で仕事もらった経験は無い。スポーツ新聞くらいか(確か『サンケイスポーツ』)。これじゃインテリとは言えないな。

  午後1時過ぎの高円寺駅女性トイレ。見えるだけで10人前後の列。これだけの乗降客があれば絶対的トイレ不足は明白。なのに拡張しようとしないJR東日本(何のために10円上げた?)。天下り先に忖度して行政指導しない国土交通省。公共機関でまともな生理行為にも及べない国で、女性の未婚が増えたり出産が減るのは自然だ。粗男根主義者の俺から見ても、日本の弱者虐待政治は狂気の域。それを党是にしてるゴロツキ維新のようなド腐れ政党さえ。自民党の恥部を純化したのが維新。放っておくと売国右翼、裏金公安&機動隊と組み、市民を襲撃するだろう(公安、既に新左翼系にはヒラメ司法の援助でそれを実施中)。

 「シネマヴェーラ渋谷」で16時30分からの『金髪乱れて』(ラオール・ウォルシュ特集)。60人前後の大入り。いい題名だものな。楽しめたが酔っ払い芸人のくどさにはウンザリ。スクリーンに向かい左側の、どうでもいい場面で大声で笑う数人の馬鹿客にもムカつく。行き帰りは『ロンドン幽霊譚傑作選』(創元推理文庫)。事務所の近所に「まいばすけっと」が開店する模様。安かろう悪かろうで有名だった「カエデスーパー」があった場所から、目白通りを渡ったビルの1階。

4月25日…相変わらず山本太郎の国会質疑を差別選別排除してる、公共DappiのNHK。この暴挙に対して”NHKはなぜ山本太郎の質疑を中継してくれないのか?”とつぶやいてる人が。”中継してくれない”って、どこまでへりくだれば気が済むの? ”中継しないのは不当だ!”って、アベの馬鹿じゃないんだから正しい自国語で言い切れよ。”やくざの皆さんはなぜみかじめ料をもっと負けていただけないのか”と同義語。多分受信料を長年黙って支払い、年に1度のNHKスペシャルの良心的番組に感動してる、良識あるリベラリストなんだろう。

 午後、「高崎電気館」で『アーティスト』『ミナリ』を続けて(入場料金1500円/「シネマテークたかさき」会員証保持者1000円)。観客前者7名、後者2名。前者は『ニュー・シネマ・パラダイス』並のスーパー愚作。犬の糞並の脚本(こましゃくれた犬の口にも毒ダンゴを詰め込みたくなった)、たるんだ演出、わらじ面の主人公&山かかしっぽい蛇女優ヒロインに終始ゲッソリ。『ミナリ』が水準の出来でひと息(役者が全員及第点)。同館名物、トイレにの悪臭が低下したような気が。モギリの姉チャンに尋ねると、特に工事はしてないと。暖かくなり、単に窓を開け始めたせいか。

4月24日…座って読書したいので、上野駅では奥から来る5番線の高崎線は避け、14~15番線の始発電車を日頃(時間が遅くなると、特急券代2300円出して新幹線)。ホームの列が10人以上になると座れない場合が多く、1本見送る場合も多い。昨夜はギリギリで18時41分発のアーバン号高崎行きに座れた。『説得』(オースティン・廣野由美子訳・光文社文庫)をジックリと。満席の車両、赤羽駅でやや余裕が。浦和駅でもそれが続き、大宮駅でドドッと降りる(この段階で座れないと、高崎方面客の疲労は蓄積)。以降順調なダイエットが続くが、毎回驚くのが新町駅での降車客の多さ。それも若い人が多く、車内状況は春川ますみがツゥイギ―に一挙に変身。自衛隊基地は昔から有名だが、上尾のように巨大団地でもあるのか。乗客も既に3割程度。いくらでも座れるのに、立ってる人々も多い。ああ、若いって素晴らしい。

  難聴の進行や記憶力退化、指先の敏捷さ喪失だけでなく、口元、鼻孔、尿道、肛門の締まりが緩んで来たのが分かる昨今。俺には居ないが孫に、「お爺ちゃん臭~い!」と言われてる同世代の連中も多いだろう。赤ん坊にも独自の臭気が。全身が先祖帰りするのだな。草けずり日和だが冷えるからさぼっちゃおう。

 仕事の傍ら『説得』(オースティン・廣野由美子訳・光文社文庫)読了。面白い本はページが減るのがもったいなくなるが(紙上のにわか吝嗇家!)、このレベルになると惜しむ気持ちも忘れただただ熟読的速読。アン&ウェントワース大佐、いつまでも戦争が勃発せずにお幸せに! などと柄にもなく祈ってしまった。オースティンの馬鹿な姉チャンは、世間体を考えて彼女の書簡等を大量に焼却しちゃったと(訳者の解説)。居るんだよこの種の傍迷惑な俗物。肉親でなくても、カフカの番人顔を一時はしてたマックス・ブロート、ジョージ・オーウェルの奥さんだか恋人も類した愚行が伝えられた。金井美恵子の10代からの毒舌日記があるとしたら、姉チャンに同じ目に遭わされるのではと心配に(お節介野郎!)。小林信彦や南陀楼綾繁の日記など、焼きいものタネ火になっても一向に構わないが。

4月23日…マーケットでは国見皆保険破壊のテロリスト新浪を社長に戴く、サントリーやキリンビールの全製品を回避(自販機でも取捨選択)。街をぶらついてても「ドトール」、ついでに「うちそば」の前も素通り(後者はホントは入りたい)。最初は面倒かと。慣れるとボケ防止になりそうで楽しい。ふるさと納税のように、国連が音頭取りして尊敬出来る加盟国に納税すれればOKのようになればいい。台湾には直接は難しいかもしれないが、韓国やドイツ、イタリアあたりに納めたい。要するに”日本人の皮を被った韓国人”、あるいは”台湾住民の皮を被った大和民族”。何てカッコいんだ! 三権分立が確立された、先進国の誇り高き納税者気分が満喫出来そうだ。

 朝から『説得』(オースティン・廣野由美子訳・光文社文庫)。著者には一時かなり凝ってたので、既読の可能性もと心配してたらお初でした(この人の作物なら再読全然問題無し)。清張&左保本に引けを取らない面白さ!(文学的民族主義者?)。訳も上等(注釈は半分でいいが)。500P以上あるが、8割方は上信線最寄り駅帰着までに片付けられそう。昼過ぎ、「盛林堂書房」(西荻窪)帰りにいつもの「あの名店」で肉うどん辛口の盛り。ここも玄関の戸はガタピシだし、店員も愛想がいいとは言えないが、「うちそば」のようにガキに命令はされないし、落ち着いてズルズル。今度は飲酒日に来てビンビールも傾けたい。

 「神保町シアター」で『人間狩り』(’62日活)。観客15名前後。「シネマヴェーラ渋谷」の西部劇(『壮烈第七騎兵隊』)にするかとやや迷ったが近場を選択。確か3度目。基本優秀作だが見る度にアラが(長門裕之&大坂志郎の”熱演”にもゲッソリ)。ただ薄汚い商店街の建物(大坂志郎宅内部)、未舗装な泥んこの路地、犬や猫、時には人間の死体がプカプカしてそうなどぶ川他の美術(中村公彦)の魅力は圧倒的。内容は暗いが、自信に満ちた貧乏ニッポンが満喫可能な眼福映画(人々もけなげ)。『説得』(オースティン・廣野由美子訳・光文社文庫)。結局360Pまで。当然起承転結はあるが、人間描写は全編山場。退屈する暇なし。ただ優秀な訳者だが廣野由美子はお節介過剰。注釈で人物の心理解釈まで介入すべきではない。天気予報の姉ちゃんが、傘持て蒲団干せとほざくがごとし。

4月22日…専大通りの「うちそば」は、細麺でつゆやてんぷ廣野由美子らもイケてる優秀な立ち食いそば屋(立って食べるカウンターは無いが)。弱点が接客。チンピラ従業員がやたらに客に命令したがる。食券を置く位置などをやたらに命令口調で。違ったら自分で直せばいい(眼前数十センチのカウンター内での国境紛争問題)。これを最初の注文時、渡し時の2回に渡り従業員がエラソーに。先日など入店後出す際に、「まだ券を持っててくれ」「???」。混雑してたせいだろうが、自分の都合で客を馬鹿にしてる点に気付いてない(河野太郎レベル)。唐揚げそばを受け取る際も、半券を置く位置がはみ出てると行政指導。温厚な俺様もさすがに言ってやった。「いちいち指図がうるさいんだよ!」キョトンとしてる男性従業員。羊が喋れるとは思わなかったか。特に非常識そうな風もなかったし、店長ないし本部が愚か者揃いなんだろう。

 ナベツネ新聞が盛んに補選3選挙区は立憲が優位と報道。詰めの甘い同党執行部の油断を誘い、増税軍拡売国メガネに1議席でも与えたいという、由緒ある御用新聞のけなげさが涙を誘う。再び政権交代が起きて記者クラブ制度に風穴が開き、長野県や鎌倉市のような自治体や官庁が増えては困る。阻止のめなら自らの糞も喰う。『東京新聞』も含む記者クラブマスコミの総意だろう。自公民維新国民+警察検察司法+NHK以下の大マスコミ。この国賊トリオを粉砕突破するには、泉健太じゃまず無理。政権交代は立憲執行部交代が前提だ。『剣士燃え尽きて死すー人間・沖田荘司ー』(笹川左保・小学館)、昨夜上信線で読了。”幕末肺病ハードボイルド”にビリビリ。問題は左保傾斜が過ぎる点。今月はこれまでに13冊読み上げたが、4冊もが左保本。来月まで絶対に手を伸ばさない(シャブ中患者のつもり)。

 『本を読む女』(ゾラン・ジヴコヴィチ・盛林堂ミステリアス文庫)読了。”映画の映画”は基本的に嫌いだが(新東宝作品を除く)、”読書の本”はどうかと思いつつページを。160ページチョイの長さのせいもあるのか、結構楽しめた。カバーイラストのYOUCHAN。最近すっかり売れっ子で本屋で良く見る。シャレ過ぎてて俺は趣味じゃない。

4月21日…俺が無知なだけかも知れないが、テレビや新聞で見掛ける日本人女性プロゴルファーは、何であんなに肥えてるのか? 確かに街を歩いてても、東南アジア系女性に比べ、スタイル面では日本人女性は負けてる(男も)。でも女子プロゴルファーの肥満率は極端な気が(女相撲さえ連想)。太ってる人は気心が優しいし独自の魅力があるが、その割合が多すぎると日本の大企業の男性経営者支配率同様に、不気味。

  最近、柔らかい本ばかり読んでて頭が単純化し過ぎと反省、『崇高と美の起源』(エドモンド・バーク・平凡社ライブラリー)をボチボチと。内容自体は特に難解とも思えないが、30ページ程度で頭痛、『剣士燃え尽きて死すー人間・沖田荘司ー』(笹川左保・小学館)へ避難。おや。WOWOWのインタビューに登場した浅野日向子選手、特に肥えてないな。やっぱ俺の無知蒙昧か。

 夏物を買いに「ブックオフ」前橋リリカ店へ。初めて気づいたが、前橋駅構内の休憩所、バス乗り場のどのベンチもカンペキな冷酷排除式。野党系女性市長が就任したばかりの前橋市。大して金がかからず刷新振りを有権者に訴えられるのに、未だに放置。少し小器用すぎる感はあるが、杉並女性区長の政治スタイルに見倣って、一刻も早く普通のベンチに戻せば。”鶴の形のヘイト県”(「新・上毛かるた」)一直線の、山本一太口開きネトウヨ知事との違いも強調できる。

 「シネマテークたかさき」で『ラインゴールド』。観客12名。ファティ・アキン監督は常に手堅いが、本作は「???」。長過ぎる以外は特に技術的に問題ないが(140分)、主人公にまったく共感出来ないのが主要因。モデルは生存中らしいし種々制約はあったのだろうが、客には関係ねんだよ。金のありかの描写なんてバッカみたい。不愉快になりたい人はどうぞ。

4月20日…各種古本市特価コーナーで単行本は良く見掛けるのに、文庫本は稀な松本清張(A・クリスティーも)。しかも出るのは誰もが読んでる代表作やシリーズ物の端本ばかり。故人となった流行作家としては栄誉だろうが、主要作を読了済みのファンは欲求不満。依然として改装版新刊が出てるのだから、不満も言えないか(源氏鶏太、石坂洋次郎ファンなんて大変だ)。幸いストックが確保できてる笹沢左保。『さよならの値打ちもない』(角川文庫)も好調。展開自体は想像の範囲だが、壇糸路という魅力的30女キャラが引っ張る。勝共連合の気違い会長はなぜテロられない? 蕨の差別主義者同様に、裏金公安警察が24時間体制で守ってるのか。レイプマンや労働者の敵、人種差別主義者、公金泥棒脱税国会議員にのみ優しいならず者国家。『夜の人々』(E・アンダースン・矢口誠訳・新潮文庫)の作者もホーボー体験があると知りビックリ。でも立憲民主党議員が芳野友子やゴロツキ維新を公然と批判しないのに比べれば、ビックリ度も高が知れてる。

 腰痛が大分治まって来た。薬等の効果では無く、寝る姿勢が要因だった様子。以前通りうつ伏せでよだれを流しながら寝てたら、痛みが引いて来た。これ以上背中を曲げるのはまずいと思い(母ちゃん見てると痛感)、最近なるべく仰向けで蒲団に入ってたが、曲がった背骨にはそれが耐えられなかったらしい。70歳の矯正は、何事に対しても遅すぎるのか。夏場の草刈りが心配だったが、これで何とかなりそう。でもなるべく腰を伸ばす努力は続けよう。歩行の際に前方の空を見つめて、「上を向いて歩こう」口ずさみながら(けどついモク拾いスタイルに)。

 午後、青森の真弓大介に電話したら、とうとう60歳になったと。彼もその歳になるまでエロ漫画を描く羽目になるとは、きっと予想外だったろう(編集屋の俺もだよ)。仕事相手の漫画家は50代が多かったが、ドンドン俺に接近して来た、ような感じが。生死は不明だが、DONKEYとかまいなぁぼぉいもかな(くらむぼんとか)。十六女十八女や三条友美のように、亡くなった漫画家も多いだろう。

4月19日…「鮮やかですねえ。維新の諸君の15区での”立憲共産党”呼ばわり。打てば響くとはこの事ですよ」「あ、総理どうもわざわざお電話をいただき、光栄至極で…」「いんですよ、友子会長お世辞は。我々は口先ではなく、行動で評価される仕事に従事してるんです。行動派の維新の皆様以上に、会長には日頃奉仕してるつもりですが…」「も…申し訳ありません!今、下部を徹底的に締め上げておりますので、絶対にあの糞女には…」「補選で3連敗したら、私もあなたも今の地位には…」「友子は嘘は申しません。必ずや東京の大空、いえ全国の青空に反共&キシダ首相万歳の空前の春の嵐を…」「……」(増税軍拡メガネの内心の声。機密費を肥溜めに捨ててたようなもの。この勘違い婆さん、三浦瑠璃や杉田水脈より使えない)今朝の新聞開いたメガネ。「あの婆さん、よっぽど奉仕代を打ち切られたくなかったんだな。ようやく15区問題で発言したか。もう遅い気もするが…」

 昼過ぎ。五反田の路上で古ツアから声を掛けられた。もう帰りらしい。やっぱ都民にはかなわない。まだ50代半ばのはずだが、古本御大も老けたな(70爺さんに言われたくねえか)。「南部古書会館」。「古書トロワ」が出店してないと、ジーパンの上から軍手してオナニーするようだ。

 「シネマテークたかさき」で『ペナルティループ』。観客6名。木下グループもこんな駄脚本に良く出資した。演出者(脚本監督/荒木伸二)に万事都合のいい展開+赤ちゃん言葉が抜け切らない主役(若葉竜也)では、まともな映画になりっこない。素っ頓狂な場面が続々登場したが、一番噴き出したのが毒を盛られた伊勢谷友介が、真っ昼間工場内で事故を起こしながら、主人公が息の根を止めに行く際には夜になってた点。妄想性のある場面とはいえ無茶苦茶。荒木監督は小池百合子同様に、願望と現実の区別がついてない。近頃多い、チラシだけは一丁前のクズ映画。

4月18日…鶴田浩二、杉良太郎、松田哲夫、千葉真一、松田政男、矢崎泰久、嵐山光三郎、中森明夫…。各種媒体で生死を問わずに、徹底的に罵られてる代表的有名人。逆が石原裕次郎、上村一夫、団鬼六(例外的証言も1人から)、佐々木守、大杉漣、そして梶山季之。『犯罪日誌』を読むと、梶山の官憲嫌いが半端でなかったのが良く分かる。一方で集団的行動を嫌ってた反共的一匹狼の一面も、彼がスポンサーだった『噂』(『噂の眞相』の原点)誌上で濃く漂わせていた。女性がほとんど登場しない作風は異なるが、ジャック・ロンドンにそこらが似ている。ロンドンは2回結婚してるらしいが、作品からは女性への関心が匂いもしない。タル・べーラ監督もだ。後者は汚れ系フケ専趣味と勝手に推測してるが。

 『東京新聞』前橋支局の小松田健一記者は、桐生市の生活保護費不払い犯罪を、徹底的に追及しまくる決意らしい。昨日は本事件を最初に告発しながら、3月にくも膜下出血で亡くなった、司法書士の仲道宗弘さん(58歳)の人生をトップで詳細に。ホント、善人は早死にする(同病でしぶとく生き残った者の感慨)。かつては羽仁五郎が自治の街として、『都市』(岩波新書)で賞賛してた記憶がある同市が、いかにしてここまで腐敗、堕落しギャング市と化したかを赤裸々に暴いてくれ。ちくま新書あたりで本にすれば絶対に売れるよ。

 仕事の傍ら、『夜の人々』(E・アンダースン・矢口誠訳・新潮文庫)を100ページまで。訳文も分かり易く自然。脱獄トリオの脅えと強がりの螺旋的心情がリアル。彼等の官憲全般に対する憎悪は、『ザ・ロード/アメリカ放浪記』(ジャック・ロンドン・川本三郎訳・ちくま文庫)や『犯罪日誌』(梶山季之・ちくま文庫)のも通じるものだが、最近もっと強烈な一文を読み、感銘を受けた記憶が。えっとあれは…トイレで『映画評論』72年1月号(表紙イラスト/李礼仙)を開いてて思い出した。『救援』3月号に掲載された、桐島聡への宇賀神寿一(通称シャコ)の追悼文だ。銀行強盗と革命家を同じまな板で論じては両者に叱られるかもしれないが、臆病な老廃人からするといずれも驚異的世界。読書って小金でつかの間の犯罪者になる行為だなと改めて。なぜか有名な円谷幸吉の遺書も連想。

4月17日…今日は久々に「109シネマズ高崎」で『続・夕陽のガンマン』を見物予定だが、178分という尺に武者震い。老いぼれには尿瓶が3本は要るよ(あるいは垂れ流し?)。クレイジーなセルジオ・コルブッチの演出なら、巻き込まれてつい時間を忘却しそうだが、スタンダードなレオーネの折り目正しい作風じゃあねえ(俺は世間の人々ほどこの人の”平凡な楷書風ハッタリ”を買ってない)。「シネマテークたかさき」の『ロッタちゃん はじめてのおつかい』の方が無難かしら(85分)。

 結局、13時50分からの「シネマテークたかさき」、『ロッタちゃん はじめてのおつかい』へ。観客5名。もっと入ってると思ったが。93年製作だから主役の少女も既に30女。スウェーデン金髪熟女なのに、ついティント・ブラス監督の『ナチ秘密警察SEX新衛隊』における、残酷女兵士を連想してしまうのは世代的宿命か。同作、「大塚名画座」「日勝地下」で3回以上観たな。次の『ヴェルクマイスター・ハーモニー』も続けて。観客6名。タルコフスキーほど疲れさせないのはいいが、よくもまあ146分も。最初の60分は要らないね。東映仁侠映画だって、90分前後だから観客は最後の15分間のカタルシスのためにジッと耐える。この程度の監督のために、余生3時間近くをも差し出す義理はねえよ(入場料まで払って)。悟り切ったような世界観も不快。行き帰りで『犯罪日誌』(梶山季之・ちくま文庫)。    

4月16日…周囲では”粗筋ばかり説明しちゃう最低の映画評論家”として悪評高い川本三郎。俺は粗筋説明より涙腺常時全解感傷文、物もらい自慢が嫌でここ数年新刊も買ってないが、『ザ・ロード/アメリカ放浪記』(ジャック・ロンドン・川本三郎訳・ちくま文庫)を久々に。川本は紀行文が一番と思ってたが(貧相な田山花袋?)、翻訳も一流だったのね。ホントに分かり易いし、著者への共感に溢れた仕事だとの心意気が行間に横溢。ホーボー時代のロンドンの目いっぱい突っ張った生き方、思考がダイレクトに。”犬に骨をひとつやるのは慈善ではない。犬と同じように自分も飢えているときに、犬といっしょに骨を食べる。それこそが慈善だ”(17P)。あらゆる自慢話は退屈なものだが、ロンドンのホーボー生活時代回想は稀な例外の一つだ。

 日頃関心のない人の文章を、何かの都合で読み意外に面白かったりすると、電車で居眠りして大股開いてた姉ちゃんの、パンツを鑑賞したような気分に。先日読了した『死者だけが血を流す/淋しがり屋のキング』(生島治郎・創元推理文庫)の北上次郎の解説は、珍しく切れが良かった。その前の大沢在昌の、”生島の稚児宣言自慢”が呆れるほど低レベルだったせいもあろうが。『[新版]中東戦争全史』(山崎雅弘・朝日文庫)の、”宮内庁御用達思想家・内田樹”の解説も珍しく悪くなかった。日頃調子こきな愚文で生計を立ててる連中は、たまにまともな作物を発表するとひときわ輝く。ずるいような気もするが、本来は9割方馬鹿生活者なんだし、他人がどうのこうの言うべき問題ではないだろう。

 『ザ・ロード/アメリカ放浪記』(ジャック・ロンドン・川本三郎訳・ちくま文庫)の親本は、題名は異なるが小学館刊だったと。絶対に読んでる(「書泉ブックマート」で買ったのも覚えてるし)。けど中身はまったく記憶が無く、初めてだと川本自身の解説を読むまで確信を。面白すぎると人間は記憶が飛ぶのか?(オメーだけだよ)ヴェルヌは中年時代に再読して楽しんだが(ディケンズも)、ロンドンもそうする価値が十分に。未読作品も多いのだろう。彩流社がマーク・トウェインの次くらいに、著作集を出してくれたら良かったのだが。

4月15日…『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』。井浦新の巨星・吉岡秀隆をも凌ぐ、”にらめっこしましょあっぷっーぷー!”芝居に耐えられるか俺たちをと不安だったが、脚本、演出、撮影が同レベルで井浦夜店の百面相演技をスポイル、馬鹿らしいが忍耐の範囲だった(昔は評価してた東出昌大。年々井浦新に接近中)。ゴールデン街の場面で『噂の眞相』の岡留安則編集長が登場するが、メイク担当者には人違い写真が手渡されたのでは。蓮實重彦にしか見えないし。

 『成功したオタク』は題名に偽りありの一作だが、推し活女懺悔録とはいい着眼。ただ思い付きに終わり、継続的掘り下げを怠ったため実質30分で終了。後はむなしい堂々巡り。朴大統領親子狂信者の生態と重ねるなんて、一番安易だ(アベ売国真理教徒ソックリで映像自体は面白い。母ちゃん登場に至っては健さんタッチで「まじめにやれ!」)。いずれにせよ元アイドルの犯罪が、ちゃんと法律で裁かれてる先進国、韓国ゆえに成立したドキュメンタリー。レイプマン記者や未成年集団凌辱芸能プロダクションが、警察・検察・司法・大手マスコミに、埼玉蕨周辺のレイシスト同様に保護育成されてる野蛮国家もどきでは無理。だいたいレイプマンお助け警察官僚がトップに上り詰め、首相が暗殺されても責任も取らず、日本生命に天下ってレイプ無罪保険販売に知恵を貸すというのだから(最後行想像)。

 仕事の間を縫って「シネマヴェーラ渋谷」で『進めオリンピック』。観客35名くらい。ものすご~く退屈だった。同館近頃、蓮實重彦だ小林信彦だ、敬老精神尊重はいいが権威主義的企画が増えた。安藤昇特集をした映画館らしくない。5月の”大井武蔵野館になってみた!”の企画は悪くないが。若手のアイデアももっと採用すれば。本業が早く終わったので、「シネマテークたかさき」20時30分からの『オスカー・ピーターソン』。観客10名(3人の女性客以外は老人男性)。前半7割は良く出来ていた(デザインセンスは最後まで)。インタビューは声量を抑えて終始演奏を流してたし、画像もこれでもかというくらい豊富で、取捨選択、編集センスもクール。ただ終幕が近づくと、平凡な4人目の奥さんの退屈なお喋り、今さらの顕彰映像の垂れ流しでゲッソリ。遺族対策が過剰。

4月14日…「高崎電気館」近所にある、旧「高崎オリオン」の廃屋。約30年間前には良く娘らと(シャッター通り入口の「銀鈴屋」で菓子類を買い込んで。昔の映画館は持ち込み禁止等の寝言はほざかなかった)。最初は懐かしくもあったが(金井美恵子&久美子姉妹も常連だったのだなとか)、余りに長引くので獣の腐乱死体を鑑賞させられてるような心境に。早く白骨になっちゃえばスッキリするのに、濃紺の細かいタイルの壁面は頑丈だ。

  午前10時過ぎ,「シネマテークたかさき」着。スクリーン2で『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』『ビニールハウス』『成功したオタク』の3本を続けて。観客いずれも20人前後。順に40点、10点、45点。中でも”半地下はまだマシ”の素晴らしいタタキが泣いてる、『ビニール~』の糞さは傑出(チラシもカッコいい)。非暴力主義者の俺さえ、スクリーンを切り裂きたくなった。怒りのあまり熟睡しちまったので犯罪者にならずに済む。

4月13日…昨日午後は「高崎電気館」の”インド大映画祭”(排水管工事でも? トイレの悪臭が消えてた)。『囚われし者ボーラー』『ヴィクラムとヴェーダー』を続けて(観客、前者8人後者11人)。若い女性客が多いのに驚く。『囚われし~』は悪しきインド映画のサンプルみたいな愚作だったが(居眠りしなくても筋を追えなかったろう)、『ヴィクラム~』はインドノワールの秀作。141分の尺だけが問題。帰りの9時過ぎの中央銀座通り巨大シャッター街。客引きやお姉さんが10数人。閑散とした昼間よりはかなり華やか。

 今朝もまた5時前に眼がパッチリ。困ったもんだが、WOWOWで『ガリーボーイ』がちょうど始まる。昨日の『ヴィクラムとヴェーダー』はインドノワールだったが、本作はインドラップ。睡眠薬代わりにと思ってたのに、貧乏人のエンターテイメント界出世譚としては壺を心得た演出で、つい最後まで。超暴力的な美人恋人が出色。周囲が善人ぞろい過ぎるのが難点だが。段々インド映画に引きずり込まれるようで怖い。苦手な分野はあった方が時間の節約に。

 『アメリカン・グラフィティ』の主要登場人物その後が15分続くとでも言うか、エピローグがくど過ぎた感のある『上野アンダーグラウンド』(本橋信宏・新潮文庫)読了後(65を過ぎると小便の切れと追憶癖が悪化)、再び『死者だけが血を流す/淋しがり屋のキング』(生島治郎・創元推理文庫)に。150Pを過ぎた頃から更に盛り上がる。ただ冒頭作の終幕はボケ爺さんにもほぼ見通しが。無論それで問題はないが。

 大日本帝国婦人部隊の明日をになう、杉田水脈と岩田明子。なぜ共著で幻冬舎新書から『人種差別商法繁盛記』を出さないのか。いや岩田は単著で、産経新聞社から『公共放送NHKの鼻の穴~永遠のアベ真理教~』を出すのが先か。小渕優子も負けずに、『紙オムツと奏でるドリルのシンフォニー』(中公新書)を是非。時節柄、『カイロの女~300億の卒業証書~』(小池百合子・角川書店)、あるいは『妄想熟女の鎮魂歌~学歴詐欺は都知事へのパスポート~』(同・同)も忘れてはいけない。

4月12日…65を過ぎたあたりから、電車内居眠りは自由自在(こういう参考書があった)になった反面、自宅で昼寝が出来なくなった。それが昨夕は1時間前後久々に。スッキリしたと喜んでたら、今朝は午前4時には眼がパッチリ。睡眠薬代わりにテレビつけると、WOWOWはサッカーばかり。仕方なくDVDを引っ張り出してたら、更に眠気は雲散霧消。老人の睡眠時間は限定されてるのか。精力を取り戻したいとは毛頭思わないが、8時間くらい眠り続けたいとは常に(現実は5~6時間)。

 今朝の『東京新聞』。”本紙と専修大が連携協定”って、ナベツネ新聞と大阪府の癒着と同じじゃん。東洋大や明大で学生のビラまきやタテカンを大学が弾圧する事件が頻繁に。そういう際にも口をつぐむ可能性大(大学側の思惑の一つかと)。新聞社側は広告出稿が目的だろうが、読者から見れば単なる総会屋メディア化。これを恥ずかしいと思わず、自画自賛する記事を掲載する神経が理解不能。田中優子と並ぶ同紙子飼いの記者クラブの番犬、山田健太専大教授は確固たる”マスコミ御用学者”の地位を確保した。今後は”ボンクラ記者クラブヤメ記者”が、同大にゾロゾロ天下るのだろう。ヤメ検、ヤメ記者犬の糞。

  一方で群馬栃木版の小松田健一記者はいい仕事を。今朝も安中、富岡、沼田の各市がHPで、国民の権利たる生活保護に一切触れてない事実を調査報道。担当者のハレンチな弁明も紹介(富岡市福祉課の態度が一番悪質だった)。末端記者が努力しても、本社が馬鹿やってちゃ信頼は得られない(桐生市は問題が発覚した1月以降記告知を開始したと)。桐生市、富岡市、沼田市、安中市の共産党市議は、無能怠慢と呼ばれても仕方ない。ギリギリ当選が多いのにも納得。同党、機能不全に陥ってないか。

4月11日…「もう僕もこの仕事25年ですよ。人生の半分ですね」「自慢する訳じゃねえけど、俺なんかその倍近い47年。エロ漫画に縁のなかった時代は、たった23年さ」「………」数日前のオイスター君との会話。電話越しの両者の間に(兵庫県&群馬県)、音もなく一陣の風が吹いた。”そこには~ただ~風が~♪”てな流行歌もあった。今回の入谷コピー文庫のテーマは”怒り”。車影も一切ないのに、2~3メートル幅の道路の赤信号で立ち尽くす、従順な日本人について書いた。

 先月から正式に介護施設入りしてる母ちゃんの所へ、妹2人と面会に(人数3人時間10分間制限)。「あんた誰だい?」「ウチに早くけえりてぇでぇ」とか泣かれちゃ困ると心配してたが、「ココの方が気ぃ遣わねえで気楽だよ」と、お世辞を言われて一安心。嫁さんに手間暇かけさせてたとの記憶はわずかにあるらしい。仲が悪かった死んだ父ちゃんの妹が、歩けなくなり別の介護施設に入所したと伝えると、更に元気モリモリモリ。「母ちゃんより3つも若ぇんになあ(本人94歳)。普段楽ぅし過ぎたんだんべな。母ちゃんはまだ歩けるし、とびっこ(走るの上州弁)だって出来らいなぁ(8マンポーズまで)」元気なうちは自宅にもなかなか帰れないだろう。「またくらいなぁ」「そうしてくれやぁ」

 ナベツネ系の時事通信の世論調査で、支持率16%のキシダ増税軍拡売国内閣。ホントの支持率は消費税率以下だろう。かくゴロツキ共が悪法を通し、憲法改悪までも口に出来るトンデモ国家。警察・検察・司法、そしてマスコミが行政の下請け化した無法国家では、365日がエイプリル・フール。『日刊ゲンダイ』でのラサール石井。他者の意見を並べるだけで自由主義者気取り。一切のリスクを引き受けない”他人の褌リベラリスト”は、肥溜めに落ちて溺れ死ね(記者クラブ公認インチキサンピン文化人)。室井佑月と一緒に降板してくれ。

4月10日…「109シネマズ高崎」で『マッドマックス』の新作予告を上映中だが、今回は画面全体に重量感が欠け、フワフワしてるような気が。ボケ老人の錯覚ならいいが。ジャッキー・チェンのCGを駆使した新作予告も。功成り遂げた老詩人が、金と暇に飽かせて若き日の作品を改作する場合が(富岡多恵子によれば室生犀星もだったと)。作者の死後、人々はそんな暴挙は歯牙にもかけず、初出作を本に収録して後世に伝える。ジャッキーが中国政府広報マンと言われて久しいが、改作詩人的でもあるようだ(壷井繁治は戦中の大日本帝国万歳詩を、反戦詩に改ざんしたので有名)。

   高血圧、皮膚病(湿疹)、歯医者に加えて今日は腰痛で外科に。額のハゲ込みや顔面の醜いシミで、己の廃人化は承知済みのはずだったが、背筋を伸ばすとズキンと来る左腰の痛みに、ヘッピリ越しで「…テテテテ」。改めて廃馬の境地に。立憲の岡田幹事長が共産党の候補者調整に感謝の弁。友子”勝共連合”会長、いちはやく抗議電話をしたろう。しかし健太に対する態度とは天と地だったはず。女スパイ、大金持ちとは永遠にケンカせず。「岡様~ん、友子ちょっとだけ困っちゃう~!」激しい嘔吐の響きに気付かない友子。

 仕事の傍ら『上野アンダーグラウンド』(本橋信宏・新潮文庫)。ヤボテン人間には種々勉強に(今更無意味だが)。まだ100ページ。ざっと目次を見た限りでは、上野にエロ本系版元がなぜ多かったのかとの項目は無い感じ。今は笠倉出版くらいだろうが、東京三世社、大洋書房(ミリオン出版)とか、皆あそこいらはが発祥の地。昔からゾッキ本業者が多く、その関係者が出版も始めたのではという話を聞いた。一時お世話になった雄出版も近所だった。

4月9日…別に夜眠れなくなる程でもないが、古い映画を観てると既に周囲から消えた物が登場、名称も思い出せずにイラつく場合が。昨日の『あこがれ』(’66東宝)では、内藤洋子が新珠三千代と寮の物干し台で会話する場面でだ。内藤が洗ったばかりの衣類を干すが(パンティじゃないよ)、それはプラスチックや金属製のパイプではなく、竹に青いビニール状の物を巻いた物。当時はどの家にも何本かはあった。確か竹に巻いた後でお湯をかけるとピシッとフィットするのだ。この製品の名称が思い出せない。”竹ピシャット”とかでは絶対になかった。

 「友子会長ですか?」「あ、そ…総理。わざわざアメリカら…」「東京15区は困るじゃないですか、共産党が候補を引っ込めちゃって。立憲に要請されたみたいな事、小池のデブが言ってましたよ。こういう事が絶対起きないように、我々としても日頃会長と色々な意味で親しく…」「も…申し訳ありません! わたくしも総理の秘書のつもりで執行部を指導してるのですが。やはり末端にはピンクとでも言うか、一部容共分子がですね…」「言い訳は結構。我々には学会の皆さん、維新の皆さん、国民民主党の皆さんと、看板こそ違いますが一心同体の同志がたくさん居るんですよ。更に盤石の態勢を築くために、会長には破格レベルの物心両面の援助をして来ましたが、やはりもう…」「お…お待ちください! 野党統一選挙など、ここ以外は絶対に許しません。わたくし友子めが体を張って阻止して見せます!! ですから毎月のアレの方も今まで通り…」「信頼していんですか?」「女に二言はありません」「じゃあお言葉を信じて、少し様子を見させてもらいましょう」しばらく聴き取り不能の雑音が続く。「健太か?」「か…会長わざわざどうも。御用があれば即刻お伺いしましたのに」「ワレ! 寝ぼけとんのか? 首じゃあ。もう一区でもこれ以上共産党と組んだら、お前は絶命じゃあ! 選挙区にも玉木に命令して対立候補を…」再び雑音で聴き取れなくなる。某組合に忍び込んだ泥棒から分けて戴いたデータですが、どこまで信頼出来るのやら。

 生島治郎をペインティング、『空白の意匠』(松本清張・新潮文庫)を先に。既読分も交じってたが、それも含めてやっぱり面白い御大。「紙の牙」「空白の意匠」が双璧で、「一年半待て」「巻頭句の女」はやや苦しいかなと。右翼反動出版社ではあるが、新潮文庫の紙質はやはり業界トップ。薄くても強靭で脂分不足の老人にも何故かめくり易い。逆に駄目なのは、講談社文庫、光文社文庫といった音羽系かな。無意味に厚くて毛羽立ってる感じ。

4月8日…昨日。「109シネマズ高崎」で『夕陽のガンマン』。観客9名。内容に文句はないが、ロングショットになるとピントが甘かった。20分しかないので急ぎ足で駅反対側(西口)の「シネマテークたかさき」へ。『ノスタルジア』。観客7名。「岩波ホール」かどこかで1度観てるはずだが、全然記憶に無い場面ばかり。多分熟睡したのだろう。今回も数カ所で居眠りしたが、3度目でやっと全編を通して見物出来た、『惑星ソラリス』ほどでもなかった。主人公の頭の、台湾ハゲならぬ台湾白髪がおかしかった(自国民を大切にする先進国台湾の皆様。つまらぬ比喩に用いてすいません)。

  上信線で『若き柩』(笹沢左保・徳間文庫)読了。控えのもう1冊は、『死者だけが血を流す/淋しがり屋のキング』(生島治郎・創元推理文庫)。同一畑とは芸がないが、持ち運びに便利な買い置き本が無かった。当初は最近中公文庫から2巻本で出た、ツヴァイクの『バルザック』(早川書房)の1冊本を考えたが、肩が凝るどころか重さに耐えかね、転倒して大腿部骨折になりかねなないので回避。悪くないが前向きかつ清潔すぎて、松本清張や笹沢左保が備えてる、人間への根本的嫌悪感&笑いを欠くのは惜しい所だ。

 「神保町シアター」で『あこがれ』。観客25名前後。去年だか一昨年、「シネマヴェーラ渋谷」で見物したばかり。良く出来てる映画は何度観ても飽きない。林寛子生涯の代表作であるばかりではなく、とにかく脇役が豪華(さすがは大東宝。どう見ても大映や日活の3本分のキャスティング費用が)。小沢昭一、賀原夏子、加東大介、千石規子(何とワンシーンのみ!)、沢村貞子、乙羽信子…(さらに音楽は武満徹)。内藤洋子売り出しに万全を期してる(今見ても新鮮で可愛いのに、古本市場では酒井和歌子の足元にも及ばず)。名女優の賀原夏子。自伝じゃ映画にほとんど触れず、寂しかった。舞台人のバ片手間イトだったのね。バイトであんだけの演技がこなせるのも凄いが。

4月7日…夫婦は所詮は他人ゆえ分からない点が多い。拙宅の場合は女房の蒲団干し嫌い。俺は逆に大好きだから、一緒に干してやろうとすると、「まだいいよ」。俺の実感では、前日干したか否かでは寝心地が3割は違う。当然俺は毎日。女房が干してる姿は見た事がない。濡れせんべいが好きなのと関係が? とやかくは言わないが、人間の趣味は実にそれぞれ。早めに仕事を済ませて、「109シネマズ高崎」の『夕陽のガンマン』、「シネマテークたかさき」の『ノスタルジア』をはしごの予定。両作品ともに内容はご存知の通りで安心だが(後者は脱力感で)、雑用が全部午前中にこなせるかな(蒲団は既にベランダに)。

 昨日、犬連れの9歳の少女が上信電車にはねられて死んだ西山名駅手前(下仁田方面から見て)踏み切リは、ひょっとすると昨年か一作年、軽トラが衝突して俺も数時間電車内に閉じ込められたのと同じ場所かもと。注意深く電車内から観察。現場付近には幾つもある無人踏み切りだが、問題個所はより西山名駅に近い、つまり住宅街に近い場所だった。花が一杯添えられていた。吐き気。生存者の自己満足感ほどグロテスクなものはない。

4月6日…昔は常識だったが、今の人は知らないし興味も無いだろうが念のため。敵対する中核派と革マル派は元々同一組織だった(体育会系が前者で新興宗教系が後者)。だから発行機関誌名も両方『共産主義者』(発行元は前進社対こぶし書房)。近親憎悪故か意地でも改題しない感じ。しかし昨今の事は俺も良く分からない。革マル派の『新世紀』は今でも高崎駅「くまざわ書店」で良く見るが(誌面はすっかり『第三文明』化してて面白い)。JR東日本高崎支社には今でも活動家が居るのだろう。つい最近まで会社とタッグ組んでた、最大の出世コース勢力(JR東労組)だったのだから当然だが。ここらは自民党と公明党の関係に似ている。同派は結局会社に使い捨てにされたが、プチ犯罪者集団大阪維新の登場で、公明党は古女房状態で言うがまま戦争国家化にフルチンで協力。悪徳亭主、本妻、愛人(維新)での軍拡ニッポン3本の矢。公明党は革マル派よりも使いでがあるって事だな。

 機関紙となるともっと分かりにくい。革労協&社青同解放派(反帝学評)は、革共同(中核派、革マル派)とは全然無縁な旧社会党系の組織(過激すぎて追放された)。なのに機関紙が『解放』でなぜか革マル派と同じ。明大夜間部は反帝学評支配だったので、時々活動家が機関紙売りに。老舗の地元ヤクザから商店主がしめ縄を買う感じでたまに購入。「革マルの『解放』に比べると、青解の『解放』は面白くないですよ。マジメすぎると言うかセンチでさあ」「マルの”エセ解”なんかと一緒にするな!」学苑会委員長のSサンは良くマジで怒ってましたが。2つの『解放』、まだ出てるのでしょうか?(どうでもいいが)。

 「高崎電気館」、今日から俺の大嫌いなインド映画特集を。まったく気は進まないが、事前に胃薬(熊の胆)を飲んでから怖いもの見たさで1度行ってみるか。高崎駅西口から徒歩約30分。運動にもなるし。シャッター街の「天華堂書店」前を通ると、全盛期の賑わいを知る者には、70年代的感慨も湧くし。高校時代にここらを歩き回ってると、多分有線放送からだろうが、「白い恋人たち」のメロディが良く。人気の無い今は、カッコウの鳴き声でもしそう(俺んちの周囲は雉専門)。この中央銀座通りシャッター街、最近はロケのメッカだから知らないまま全国の人々が眼に。『シン仮面ライダー』にも確か。

4月5日…特に桜に興味がある訳ではないが、上州七日市駅に近い富岡高校卒業記念館(俺の在校時代はそう呼んでた記憶)裏手畑の、しだれ桜と思われる樹木は見事な咲きっぷり(絵はがきのよう)。大阪市や東京都だと伐採されちゃったろうな。気づいたのはここ数年。本ばかり読んでんじゃないよ。自民党の裏金脱税事件の処分。小平義雄が大久保清を説教するようで笑わせる(「お前の突っ込み方には品がないヨ」とか)。一方で天下り先の物色に忙しく、全面的職務放棄状態の自称検察(別名、自民党犯罪議員無罪証明機関)。甲斐行夫検事総長の年収は2900万と(調活費他の裏金類は別枠)。ハレンチ性犯罪警官を匿名報道し、ご褒美に退職金を満額支給する、トンデモ国家もどきらしい光景だ。

 足が遠のいてた「古書会館」へ久々に。意外にも10冊以上買えた。革マル派の活動家が死んだか処分したらしく、『共産主義者』『ケルン』他が大量に。初戦は勢いがあったものの、後半は中核派他にやられっぱなしだった内ゲバ戦線での同派。けど古本戦線では別で、中核派や革労協を足元にも寄せ付けない。”宗派革マル”と両派に呼ばれてただけはあり、今でも圧倒的売れ行き。池田大作ほどではないにしろ、黒田寛一信者は根強く存在してるのだ。ただ60年代、70年代初頭の分は無かった。事前に抜いてあったのか、午前中に売れたのかは不明。同派の他党派罵倒芸は、吉本隆明もかなわない。笑った後で不快感で胸が一杯になる点は両者共通。

 夜、「シネマテークたかさき」で『コット、はじまりの夏』。観客4名。良くある話だが、映画が分かってるスタッフが丁寧に撮ってて、気持ち良く見物出来た。コット役が子役芝居をするのが弱点だが、それを補って余りある父親の駄目っぷりに痺れる(大阪維新推薦?のギャンブル依存症酪農家)。上りで『魔家族』(笹沢左保・徳間文庫)読了。下りでは『ショットとは何か 実践編』(蓮實重彦・講談社)を。蓮實元東大総長、もう88歳なんだね。

4月4日…この12年間、ほぼ隔月で「高崎総合医療センター」へ。くも膜下出血で死ぬところを救ってもらったのだし仕方ないが、まるで鵜のようだとは昔から(違うのは、何一つ獲物を腹から吐き出さない点)。昔はそのまま飯田橋まで出勤したりも。今はそのパワーも無く、帰りに「シネマテークたかさき」へ寄り上信線で帰って来ちゃう。上京する程の仕事もないのが実情だが。

 「シネマテークたかさき」で12時30分開始の『ボブ・マーリー』。観客12名。面白い。特にボブ・マーリーの楽曲以外が。ボブさんのカリスマ性&華は理解できるが、豪邸住まいの俗物性にも眼を逸らさないスタッフの炯眼にまず敬意。ライブ場面の接着剤的市街光景の色彩描写感覚にも感嘆(ゴダールの域)。西独スタッフセンスたっぷり。終わり近く、踊りつつはしゃぐガキをアップにしない点も粋。

 女房にホッピーが飲みたくなったので、マーケットで探してくれと頼んだが、無かった模様。近所に「日高屋」があればなあ。なぜ急に飲みたくなったかと言えば、昨日見た『オッペンハイマー』のせい。鼻高々の彼の絶頂期。職員が「オッピー!オッピー!」と囃し立て、彼も満更でもない顔を。何となく、「中だけー!」と叫びたくなった春の一日。

4月3日…「シネマテークたかさき」で12時30分開始の『ボブ・マリー』。観客12名。面白い。特にボブ・マリーの音曲以外が。ボブさんのカリスマ性&華は理解できるが、豪邸住まいの俗物性をも眼を逸らさないスタッフにまず敬意。ライブ場面の接着剤的市街描写に感嘆1).ネマテークたかさき」でもやったのに、観に行けなかった『オマージュ』を今WOWOWで(映画の映画って9割方凡作だし)。所が『漫画ホットミルク』の斎藤O子編集長を思わせる(斉藤さんの方が美人だが)、先駆的女性監督の足跡を追い求める主人公が好演、つい引き込まれた(ホン・サンス風な嫌みも無いし)。昔も今も大して変わらない女性の立場への怒りも交えて物語は展開(特に亭主&息子の駄目っぷりがリアルで、身につまされる)。こんな場面も。一人住まいの元老女性編集者宅を訪ねる。ややボケかけ足の不自由な老婆が、途中で洗濯物を取り入れようとする。当然”斎藤さん”は手伝う。しかし運転手役として同道した青年は(女性監督探求チーム員)、胡坐を組んでお茶飲んだまま。それを敢えて批判的に扱わない描写が効果的。ただスプラッタ物じゃないんだし、出血量は過剰過ぎるし、追う女性監督のイメージも安っぽい。

 芸術が爆発なのは知ってたが、大阪万博もだったとは。冥土の岡本太郎もビックリ。でも維新関係者は喜んでるんじゃ。また工事費増やす理由が出来たって。警察・検察・司法が機能してない腐敗独裁国家では、悪事がばれても悪党は焼け太りするのみ。連中、万博もカジノも内心はどうでもいい。ピンハネ政治実践のお題目。辺野古基地もしかり。宗主国米国さえ軍事的にも無意味と迷惑顔してるのに強引に。工事が見通せなければ見通せないほど、土建屋や天下り警察官僚が仕切る警備会社は利益を上げ続ける。大日本ピンハネ大帝国よ永遠に!(絶対に無理だが…)。

 夜、「109シネマズ高崎」で『オッペンハイマー』。観客5名。6時開始で終わったら9時過ぎ。老人殺しの”要尿瓶映画”。宮内庁御用達の自由民主主義者、町山智浩が持ち上げる程ではないが、まあまあ。ただ40分は軽く切れる。無意味な回想場面の乱用でカッコつけるのは昔からこの人の悪癖だが、文筆会の柄谷行人みたいなトコ、好きなガキも多いのだろう。わざと美人女優を出してない気も。脱ぐ役柄の人選も間違えてる。

4月2日…昨夜の上信線では、『[新版]中東戦争全史』(山崎雅弘・朝日文庫)を一休み、『昭和39年の俺たち』5月号を。中盤以降次第に盛り上がるが、同誌の巻頭特集は毎号一番つまらない(今回は”トラウマ名セリフ集”)。若手ライターが束になって頑張ってるが、安い材料で作った五目飯のよう(少しすえた匂いも)。俺も数本拾い読みするだけなのが常。後半の引き立て役にはなってるが。今号、「グループサウンズスペシャル」は特に読みごたえあり。沢木毅彦の強力連載は一番最後に読もう。

 『漫画大作戦』で思い出したが、淡路書房は『漫画エロチカ』も発行、自販機登場前なのに10万近い部数を。中身は特に同社他誌と変わらないが(若山ひろし、木村仁、トチボリ茂はレギュラーだったと)、誌名が決定打だった。無論『漫画エロトピア』が切り開いた地平だが、他社も『漫画エロス』『漫画エロチスト』等と次々に。『漫画千一夜』も淡路書房だったか。Sさんという細身の編集局長的存在は、どう見ても広域暴力団の若頭で、成田三樹夫を連想させなくもなかった。もう皆さんお亡くなりになったでしょう。ご健在なら家族は大変だ。

   『週刊文春』、昔からコラムの数は多いが、結構カックンなのが多い(『週刊新潮』に比べればマシだが)。俺は昔は小林信彦、今は能町みね子しか読んどらん(コバノブよりも面白い)。溝口敦、適菜収、東陽片岡、佐高信他が居る『日刊ゲンダイ』は、保阪正康、室井佑月、ラサール石井等がいくらペケでも、確率的には救える方なのかな。それと、石田純一、前田吟の連載が予想外に面白い。いつまでもダラダラ続けてくれ。山崎雅弘が日本は1年中エイプリルフール状態ゆえ、4月1日が無意味になってるから騒ぐべきではないと。納得。『東京新聞』、「こちら特報部」の恒例の4月馬鹿特集ももう中止すべし。現実に3周くらい追い抜かれてる。

4月1日…藤田まことや桑原幸子(ユッコ)が司会してた時代もあるらしい、70年代前派から中盤にかけての12チャンネルの深夜エロ番組に(70年代の同局は終日エロチャンネル)、『夜の大作戦』が。それから誌名を頂いたとみえるエロ劇画誌、『漫画大作戦』を芸文社の小会社淡路書房から(石井隆が初めて別名で単行本を出した版元として名を残す。新星社、平和出版も同系列なので、あるいは両社が発行元だったかも)。その編集長が中年の実話誌が長かった編集者に交代。「僕は劇画が良く分からないので…」と遠山孝社長に意見うかがいにわざわざ(善良そうで窓際族っぽかった)。丁寧に教えてあげてたが(漫画家名も含め)、帰ると「気の毒だけど彼には無理だねえ。実話誌のアクが身についちゃってるし」。その通り好転しなかったらしく、数カ月後には遠山企画に外注化。「彼の仕事奪っちゃったみたいで、後味が悪いねえ」珍しく殊勝な老人。結局、俺が『漫画ショック』と改題して担当したが、1年も持たずに廃刊に。あの優しそうなオジサン編集者の歳までは絶対にやりたくない仕事と、22~23歳の俺は決心してたのだが…。

 高崎線の上りで『ミニシミテ』(田中泯・講談社)を200Pまで。65点くらい。舞踏家としてはともかく、著者は喋らないと名優。何の関連性もないのに、映画でこの人を見るとリリー・フランキーを連想しちゃう。いトう君来社。お母さんの遠距離介護で、相変わらず都内から熊谷に頻繁に帰ってると。しばしの介護談義。お母さんはまだ70代後半と。先は長いな。

 「シネマテークたかさき」で19時5分開始の『みなに幸あれ』(下津雄太監督)。観客13人。イカれたチラシが何かを期待させたが、最初の方で主人公が、「もう電車のチケット買っちゃったから」との台詞を。映画や芝居の券じゃあるまいし、”切符”じゃないとおかしいと、誰も注意しなかったのか? 以下全部こんな調子の支離滅裂な脚本(角田ルミ)。角川配給の映画らしく照明の節約も露骨で、暗い画面に両眼が疲労困ぱい(顔の判別がつかないのは、美男美女が一切出てないので幸いだったが)。全体にショボっぽさ満点。総予算1000万前後かなと素人眼には。清水崇が1枚噛んでる割には無惨に過ぎる(編集もトーシロ感丸出しで、終始ふた汽車遅れだった)。


しおやま・よしあきの腰曲がり薄毛爺さん疫病街徘徊(その1979)

2024年03月01日 07時14分04秒 | 独り言

3月31日…昨日の上信線での読書は『楽屋の蟹/中村雅楽と日常の謎』(戸板康二・河出文庫)。本シリーズは2冊目(文庫の種類は異なるが)。前のより面白かった。蟹嫌いの歌舞伎役者が出てくるが、確か三島由紀夫がそうだったと。ちょっ小物すぎるが、南陀楼綾繁の蛙嫌いもごく一部じゃ有名。俺は別に特にはないが、能も無いのに血筋だけで日の当たる場所を歩いてる、萩原朔美的”世襲ブンカ人”かな。本家本元ほどじゃないけど。

 『バニシング・ポイント』に印象的な黒人DJが登場するが、『テルマ&ルイーズ』でのサイクリング黒人青年は、あの役回りに当たるのだろう。「ナチみたいな奴!」とスーザン・サランドンが呼んだ、やたらにエラソーな警官が、閉じ込められたボンネットの中で助けてくれと絶叫してるのに、銃創に煙草の煙を吹き掛ける様が最高。日頃虎の威を借りて威張り腐ってる官憲への対応としては理想的描写だが、邦画だとなぜか主権者ペコペコ。何のために映画館に来たのか分らなくなる。ハリウッド、韓国映画はそこらの基本的観客心理を心得てる(駄目な部分も多いが邦画ほどではない)。

 夕方、また雉がケンケンケン。姿は見えねど聞くたびに心が休まる。だが鳴く基準が良く分からない。基本的には晴れた日が多い。けど時間帯は気まま。人間様のために生きてる訳じゃないから当然だ。虫&雑草が一気に増えた。重い物を持った覚えもないのに、腰の左側がチクチクズキン。草けずりを使うのも鋭角的痛みで不快千万。このまま一生屁っぴり腰で生きるなて嫌だが…。

3月30日…グラフ誌メインにエロ本総体が粗大ゴミ(生ゴミ?)扱いされ、百科事典や美術全集の後継者視されてる各地の即売会。特に日本が先進国だった時代、栄華を極めた各種SM雑誌の哀れな姿は、手ぬぐい頭に巻いたひし美ゆり子が、おでんの屋台を引いてるのを見るような思い。由緒ある『奇譚クラブ』でさえ投げ売りなのに、1000円とかつけてる業者もたまに。いい時代の思いが消えないのだろう(増刊の写真集は別)。おかしいのは亜流誌、『風俗奇譚』の方がまだ人気がある点。内容もセンスも泥臭いが(『奇譚クラブ』は大阪で生まれたが、洒脱を極めてた)、本家よりゲイ(”ソドミー”と当時は呼称)関連記事&写真を強力に扱ってたせいだろうと推測。発行元の文献資料刊行会は、後に『黒の手帳』や『漫画大快楽』を出す、檸檬社の源流だと思う。

 檸檬社は当時で言う所のソドミー、つまりゲイに造詣が深い経営者だったせいか(遠山孝は差別的嫌悪感を隠さず。『さぶ』を出してたサン出版幹部にも。後者は東京三世社時代の同僚だろう)、男性社員も美形揃いだったのは有名。俺が当時住んでた西川口の隣、川口住まいの4コマ漫画家、加奈井ゆきおが「あの編集部は、こっちが恥ずかしくなっちゃうような色男揃いで…」と良く嘆いてたのを思い出す(確かに彼に比べれば多くが”色男”だろうが…)。中に亀和田武も居ただろう時期と重なる時代の話だ。

 「シネマテークたかさき」で『テルマ&ルイーズ』『瞳をとじて』を続けて。前者観客20人前後、後者8人。『テルマ~』がここまで官製度が高いとは思わなかった。公開時『バニシング・ポイント』は未見。20年後の同作は、ラジカルな反体制映画も捨てきれなかった、無意識な権威主義にも切り込んでたのだ。射殺されるレイプマン(中村格のダチ公?)も含め、吉岡秀隆や渋沢清彦は皆無(あるいは大杉漣は)。『瞳~』、尺(169分)には辟易させられたが、黒澤明やエリック・ロメールの遺作に比べればマシだった(勝手に遺作にすんな!)。

3月29日…斉藤正夫監督は一作で干されたかと思いきや、64年までに何本も撮ってる。松竹が大合理化に追い込まれるのも納得。怖いが他作品も観たい。『映画論叢』に当人の記事だかインタビューが掲載されてたらしい。当然読んでるはずだが記憶ゼロ。表紙の色からしてかなり古く、「東京堂書店」2階のバックナンバーコーナーにはありっこない。即売会でめっけたいが、同誌は佐藤重臣編集長時代の『映画評論』並に、500円前後する場合が多い(体験的平均値段。『キネマ旬報』100円『映画芸術』『月刊シナリオ』。ム』200円『映画批評』『~ジャポン』300円『映画論叢』400円『リュミエール』『FILM』『芸術倶楽部』500円)。

 高円寺。今週は昨日から開催してる模様。昨日知ってたら朝一番で回ったのに。帰宅途中、地元のセブンで時々弁当を。その度に思う。飯田橋の事務所付近の店舗に比べ、味もいいし量も多いような感じが(スぺゲティの量など露骨なくらい)。都心と北関東では製造業者が違うのか? あるいは気のせいか。接客も田舎の方が親切。外人さんも多くて、並ぶ順をニコニコ譲り合ったり。今度お話ししてみようかな。

 糞高崎映画祭が昨日で終了。やっと落ち着いた映画館日和が戻る。今日はタップリ働いたから、明日は『瞳をとじて』『テルマ&ルイーズ』を連続で観ようかと。後者は初公開時(91年製作だから帰郷直前)、浦和の「伊勢丹」裏にあった「浦和シネマ」で。粗男根主義者の俺でも感じ入るものがあった。30年後はどう思うだろうか(「大宮ハタシネマ」でだったかも)。「109シネマズ高崎」と違い、画面が小さいのがアレだが。

3月28日…”「大谷翔平を潰せ/米球界/違法賭博/FBI/謀略」”。この『女性セブン』の広告見出しが典型だが、日本のマスコミは通訳&米国官憲&同マスコミによる、冤罪被害者に大谷選手を仕立てる思惑で意見が一致してる模様(『日刊ゲンダイ』『週刊文春』も含む)。億の金の移動を知らぬ存ぜぬで通訳に責任を押し付けた大人を、彼らがなぜそこまでかばうのか(なら自民党の裏金脱税議員も批判するな)。既視感。真珠湾闇討ち攻撃は、ルーズベルト大統領の陰謀だとの珍説。もし万が一そうであっても、汚い闇討ち攻撃の事実は消えないし、陰謀を見抜けなかった大日本帝国中枢が大マヌケだったとの、シンプルな現実しか残らない。億単位の金だよ。菅、二階堂、茂木と言った連中と同じ階段に足を掛けてる男なのに、呆れた日の丸翼賛大マスコミ(あるいはサンケイ的”歴史戦”とやら?)。自分たちがせっせと作り上げたヒーロー像を(商売&国威発揚用で)、破壊したくない願望で視力思考喪失。自国兵の腹さえ満たせないのに、妄想的大東亜共栄圏実現の”願望”で、大戦争を闇討ちから始めた無責任国家の、あさましい末裔らしい痴態だが。

 上りの高崎線で『ナチ親衛隊(SS)』(バスティアン・ハイン・中公新書)『[新版]中東戦争全史』(山崎雅弘・朝日文庫)を交互に。いずれも好著だが、軍事もの2冊は工夫が足りなかった。ナチスと言えば相変わらずホロコーストの犠牲になった、ユダヤ人メインの映画ばかりがゾロゾロ公開。いくら映画界が彼らの天領だからって、ガザでのイスラエルの蛮行を目撃中の人間、特に子供は心が乱されるだろう。ユダヤ民族のみを永遠の被害者扱いし続ける映画は、映倫も成人向けに指定したらいい。

  ”ナンセンスコメディの傑作”と同館チラシの解説にはあったが、俺はよく松竹がお蔵にしなかったと呆れ果てた、「神保町シアター」の『明日はいっぱいの果実』(斉藤正夫監督・’60松竹)。観客25人前後。演出センス皆無の頭でっかちが、間とテンポが命のコメディに無謀にも挑戦すりゃこうなる。2度目だがほとんど記憶に無かった。意識的に削除したのだろう。帰りに『日刊ゲンダイ』『週刊文春』をを続けて。両者共に大谷から距離を置き始めている。取材&尊大な記者会見で悟ったのだろうが、遅いんだよ。

3月27日…昨夜の高崎線上野駅18時41分発のアーバン号で、『映画論叢』65号熟読。重政隆文、二階堂卓也、東舎利樹の3大強力連載をまず。これだけで値段の元は取ったと満腹してると、巻末に凄~い長文が。谷田景一郎の「『映画監督放浪記』の果てに」だ。関本郁夫に対する怨念大爆発。まず驚くのが、あんな無能退屈サンピン監督に、こういう崇拝者が存在してた事。あんた、世間や創作物を吟味するセンスゼロだよ。関本は『映画人列伝』だけの人(辰巳出版の某編集者とも去年夏にその点で意見が一致。今度一杯やりましょう)。自らの器をわきまえない妄想癖の創作者と、大根1本切れない座頭市が交われば、そこに悲喜劇が生まれるのは自然。こういう両者の恥さらし文を、平気で掲載する編集長は腹黒だが有能。鈴木義昭や浦崎浩實の手抜き連載を打ち切ってくれれば更に。

   自公維新犯罪者カルト政権の悪辣ぶりに、さすがに人がいいと言うより馬鹿に近い有権者も税金泥棒どもを見放したか、相対的に立憲の支持率がアップ。そこへ早速野田豚がしゃしゃり出て維新に色眼を。負けてはならじと泉”金太郎”健太は、超悪相の玉木率いる国民”自民”民主党に抱き着く。こいつら、自分らが人気者だと確信してるんだろうな。お前らの人気は自公維新、財界、連合の中だけ。関本郁夫的とでも言うか、全然鏡を見た経験が無いらしいのが怖い。そもそも連中宅の鏡は、物理的実像ではなく、希望する幻の容姿しか映し出さないのかも。じゃないと全員とっくに自殺してるはずだ。

 ますます楽しい『イエローストーン』。視聴率が良かったとはとても思えない気は。けどお金はかかってるし、安心して鑑賞出来る。謎がだんだん複雑に深まって来た。

3月26日…警視庁公安部の大川原化工機でっち上げ冤罪事件(土田邸ピース爆弾事件を連想)。当然ながら同社は主導した公安部職員2名を訴えたが(外事課の宮園勇人、部下の安積伸介だろう)、営業リベラルの『東京新聞』は両名を匿名扱い(病気治療をロクにされずに、殺された人は実名)。ムカついてたら『赤旗』までもが同じ扱い。こういう及び腰な姿勢が、各種ハレンチ犯罪警官の匿名での退職金満額ネコババ依願退職を招くのだ。性犯罪&ひき逃げ警官に、公費でご褒美を上げてる国は日本だけだろう(大手マスコミ共犯で)。桐生市の生活保護費スキャンダル。荒木恵司市長はまったくの無反省。第三者委員会に身内の人間を。軍事費拡張ヤラセ審議会に、最大の死の商人の三菱重工を加えてる腐敗国家に倣ったのだろう。

 古ツア青年こと小山力也、いやもうとっくに中年野郎か。みちくさ市や不忍一箱古本市にも当然参加。後者では恒例の審査員も勤めるとか。先の長いヤンガーゼネレーションがうらやましいね。路上対面商売は爺様にはもう無理。冷やかしに出かける意欲もない。映画館の片隅でブツブツ言ってるか、高崎線で読書と居眠りを繰り返してるのが一番落ち着く。安く出来てる人生だ。

  「神保町シアター」で『背くらべ』(大槻義一監督・’62松竹)。観客15名。予想外に楽しめた。高度経済成長時代に乗り遅れたと言うか、興味が無かったらしい木下惠介の暖簾で、脚本の山田太一が好き勝手を。島かおりのちゃっかりキャラも良かったが、男性描写が上手い山田らしく、若き日の常田富士男の川津祐介への”友情”は出色。餞別代りに非喫煙者の川津に、去年拾ったパイプを差し出す若き日の常田。「何かの符牒?」と誰もがいぶかる場面だ。その疑問に応じるかのように、寝転んだ川津が火も付けずにパイプを念入りにくわえてる場面がしっかりと。66分しかないが濃厚な1本。新藤兼人監督作ではないので、母親役の音羽信子も脱ぐ心配がないから、落ち着いて鑑賞できた。

3月25日…世間的には今日は給料日。無数に従事した学生時代のアルバイトを除けば、社会人になって以降は1度もこの日をときめく思いで迎えた記憶はない。漫画屋設立以前に長く勤務した遠山企画は月末払いだったし、スポンサーの各版元も同様。かく言う俺のギャラの支払いもだ(一時は非正規だが2名を雇用してた)。10日は今でも妙に楽しくなる事が。『噂の眞相』の発売日だったのだ。『文藝春秋』と同じだという点を、編集部が良く強調してたっけ。

 ケヴィン・コスナーに興味が無かったせいか、WOWOWの『イエローストーン』は最初は”ながら見物”。しかし回を重ねてくうちに、妹役(娘?難聴気味なんで)のケリー・ライリーのカッコ良さにビリビリ感電。今では毎回楽しみに。不思議なものでコスナーの重厚さも次第にいいなと。ライリーさんは英国の女優さんで、父親は警官で労働者階級出身と。印象的映画を観た記憶はないが(忘れてるだけかも)、今度物色してみよう。「嫌われ者の記」第293回目を副業という看板の本業の間に。エロ漫画業界の話題が縮小、ネット稼業繁盛記になりつつあるのは問題だ。それを面白がる奴がごく少数いるのは事実だが…。

 笹沢左保本。今はテレビ業界物の『炎の虚像』(講談社文庫)を。楽しめてる。幸い左保本は10冊以上のストックが。これでしばらく安心。心配なのは松本清張本がなかなか見当たらない点。たまに市に出てても既読分ばっか。新潮文庫辺りはもっと復刊して欲しい。同文庫は基礎部数が高いらしいから無理か。小学館の講談社文庫潰し用の、例のシリーズが頑張ってくれると助かるが。アガサ・クリスティの文庫もあまり見ない。人気者は今でも特価コーナーには出ないという単純な理由か。

3月24日…ゲッソリ。昨日から恒例の高崎映画祭が(月末まで)。「シネマテークたかさき」には財政面で大きく貢献してるらしいが、常連としては1日も早く終了して欲しい(人混みは大嫌い)。その好影響なのか、同館昨夜の『あずさと雨』も20人以上の入り。日本の若手映画人が、日頃何を考えてるかが良~く分かる1本。かくタイプの映画は無論あっていい。しかし体感で8割方が類似作品ってのが凄い。素人考えじゃ総額予算50万位で撮れて、どこからもクレームは付かず、映画人気分を満喫出切るのだろう。勝手だが、悪夢も含めて夢を与えるのが仕事。せめても少しいい男&いい女を出してくれ。渋川清彦の弟子みたいな髯アイス男と、村役場総務課の姉チャンのバイト風主演コンビの貧相顔を強制拝観させられてると(老人料金1100円払って)、「糞喰らえルッキズム批判!」と叫びたくなる。

 誰の文章かは忘れたが、”昭和残侠伝シリーズ”を初めて観た三島由紀夫が、池部良にいたく惚れこんで絶賛。所がある筋から池部良が、”スケベリョー”と言われる程の女たらしである事を知ると、パッタリ彼の名前を口にしなくなったと。類した経験を俺も。あれほど端正な推理小説を書く、日影丈吉の文章のエッセイ類のぞんざいさと言ったら…。伝聞した事をまるで自分が考え付いたかのように、断言調で書くのが一番不愉快だった。引用文献の記入も絶無に近いし。傲慢不遜な料理人作家。コイツの下で働くのは地獄だったろう。小説以外は絶対読んじゃいけない人物。でもそれは読まなければ分からない。また日影の小説だけを物色しよう。

 大西だか大沢だか知らないが、米国で大活躍らしい野球選手もある意味で被害者(成人ゆえ同情はしないが)。法治国家米国もその植民地日本国同様に、金さえあれば違法行為が通用する後進国だと思い込んでいたのだろう(大日本帝国はレイプマンのお助けマンが、警察トップに平然と就任できて、”一流大企業”日本生命に天下れる国柄だし)。スポーツ記者に限らず、自称この国の大手マスコミは権力者&有名人の幇間業一筋。馬鹿どものお追従に舞い上がってた、婚約者を巡る問題での彼の対応は傲慢不遜で中村格並だった。夫婦で皿洗いから始めればいんだよ。「秘書が…」を「通訳が…」に言い換えて恥をさらす手もあるが。

3月23日…法相時代の世界に冠たる”16人殺し”のスーパー殺人力で、女性宰相の声が高いと言われる(ナベツネやサンケーがはやし立ててるだけか)、上川陽子外相。その下品かつ知性ゼロの馬鹿面に既視感。謎だったが最近ようやく氷解。77~78年だと思うが、入社直後の遠山企画で、芸文社発注のB5判平綴じの総集編隔月誌、『コミックブック』を担当。ふくしま政美の『女犯坊』は、『漫画エロトピア』での連載は既に終えてたが、未単行本化状態(当時はエロ漫画のほとんどがそう)。まあまあの成績だったのだろう。それを2回くらい刊行。同作の主要登場人物で、確か大奥のボスだったお多恵の方(表記自信無し)が、殺人力女性宰相候補ソックリ。特にブ厚いたらこ唇が。それがどうしたと言われても困るが。

 『赤旗』『週刊文春』『日刊ゲンダイ』があれば、NHK朝日ナベツネ以下は要らないと言われて久しい。神戸学院大の上脇博之教授の昨今の獅子奮迅の活躍を見てると、東京地検特捜部は即刻解散すべきと素直に。上脇教授を検事総長にすれば、この3流腐敗賄賂国家も、少しは法治国家の体裁を取り戻せるだろう。公安調査庁、東京地検特捜部、警視庁公安部は、山口組や工藤会以上に国家に財政的かつ精神的害毒を。自公政権を下野させない限り、このゴクツブシ共に責任を問うのは無理。だから官房機密費フェイスナンバーワンの、”勝共連合”会長の芳野友子も必死。この馬鹿女の注文と逆の行動を取れば、政権は簡単に手に入るよ。

 小雪舞う仲、上州の果てから五反田に高崎線各駅停車で向かう70男ありき。熊谷を過ぎると高崎線は山手線通勤電車並(幸い始発駅高崎からなので座れてるが)。やっと品川にたどり着けば、巨大カート転がすアジア人観光客様に各所でサンドイッチ状態。ヨロつきビンボ徘徊老人、ただただグッと耐えるのみ。けど今日はまだ救われた。「古書トロワ」さんが200円でタップリとアングラサイケ時代のいい雑誌を。団塊老人の未亡人から買い付けたのかしら。高校時代に良く立ち読みした、右翼雑誌『全貌』が数冊あったのが特にうれしかった(今のネトウヨに比べれば、当時の右翼はロクでも無さは同じでも、外面は繕う羞恥心があった)。

3月22日…昨日はさくら祭りだそうで、靖国通りにポツリポツリ古本屋のワゴンが。冷え込んで人通りも少ないのにご苦労様。「盛林堂書房」の小野店長も神保町交差点寄りに出店中らしかったが、わざわざ行く気になれず。そういや2月の”嫌記棚”の売り上げは、7000円台と最近では悪い方じゃなかった。来月は昔世話になった、谷中の一箱古本市やみちくさ市も開催されるようだが、重い腰を上げる気になれるか自信なし。歯やドタマのメンテナンスもある月だし。北方人爺さんはまだ参加を?(鋼鉄老人)

   昨日の帰りからは『ミステリー食事学』(日影丈吉・ちくま文庫)。この人、小説以外の文章は全然面白くない。小林信彦の逆(なら2冊も読むな)。上信線最寄り駅は木造駅舎だが、窓部分だけアルミサッシに最近改築。ペンキで色合いがちぐはぐにならないように工夫してるが、やはり安っぽい。慣れるまでに大分かかりそう。物心ついた頃には既にこの建物だった。いつ竣工したのか、今度駅員に尋ねてみよう。

 はがし液で台紙から外した、映画の半券群の裏がまだ乾き切らない。もう3~4日は経つのに、ず~っと濡れた股、いやまま。人間には応用は効かないだろう。恐るべき執念の湿気力。湿気は古本の天敵だが、それが無いとシール類ははがせない。敵味方が入り乱れてる古本の世界。

3月21日…裏金脱税を還付金、あるいは山本太郎の国会質疑を打ち切って相撲中継。準税金で運営されてる自公政権の電通NHKが、受信料未払い家庭に倍学支払いを請求した裁判で、東京地裁の今井さやか裁判官はそれを認めたと(14日)。事実を捏造したり、国権の最高機関の審議を冒涜してまで、政権に滅私奉公して利益を得てるゴロツキ共の勝利(職員平均年収1千万台半ば)。田舎の土建屋が地方議員を賄賂漬けにしてるのと同じ。最近スラップ訴訟で幾らかまともな判例が出て、日本がまだ三権分立の国だと誤解してる向きもあるが、楽観的願望に過ぎない。幼児凌辱&ひき逃げ警官が匿名扱いで、満額の退職金をもらい野に放たれる国は、もはや法治国家ではない。でも投票率ほとんどの地域で50%以下。首吊りが趣味の赤子たち。

 ”大吉原展”の主催者として、連日の弁明が見苦しい限りの『東京新聞』。威光を借りようと東京芸大なんか巻き込むから。ミスコンと同じで民間でやれば、ここまでみっともない事態にはならなかったと(売春文化見物2000円)。”大西川口展”もヨロピク。上りで『ぜいたく列伝』(戸板康二・文春文庫)。なぜ読んでるのか分からないが(著者にも登場人にも特に興味はない)、プロの文章だけに飽きない。NHKの政治ニュース解説風の人物論(堀口大学の親の所業など匂いもさせない)。戸板は訴えられた経験も絶無だろう(竹中労の真逆)。この国でペン1本で喰う上での秘訣だらけ。ろくでもない人物しか登場しないが、花柳章太郎、内田百間」にのみは好感を。

 「神保町シアター」で『恐山の女』。観客20人チョイ。2度目だが、前回とほぼ同じあたりで寝込んだので(川崎敬三の登場以降)、全体の構成や筋は未だに不明(生涯解明したくもない)。こういう気の抜けた作品だと、池野成の重量感ある音楽がホント間抜けに聴こえてしまう。かく企画が通ったのも謎。65年か。松竹が凄い首切りをした頃かな。寺田農のみ新鮮だ。

3月20日…貴重な映画を安く見せてくれる、「シネマヴェーラ渋谷」や「ユーロスペース」(「シネマテークたかさき」と重なる上映作が多い)、「LOFT9」が入ってる「キノハウス」(渋谷区円山町)。官憲に媚びない独立系文化の発信地としての価値は限りない。しかし誰が設計者か知らないが、建物としては稀に見る完全失敗物件。最悪なのがシート。敗戦直後の映画館じゃあるまいし、座る側の都合を全然考えてない超詰め込め方式(建築当時から既に映画館はガラガラが普通)。前のシートとの間隔はゼロに近く(「ユーロスペース」は特にひどい)、仙台名物の笹かまぼこ土産にされたような気分。シートがひとつづつ独立しておらず、連結式でギーギ―鳴るのも実に落ち着かない。基本的に見てくれオンリー設計。「シネマヴェーラ渋谷」の階段のとっても、華奢過ぎて高所恐怖症の俺は怖い。旧映画美学校が入居してた、京橋の片倉製糸ビル時代のように撤去騒動が起きればまた…いやここは自社ビルか。

 森田芳光はここらで生まれたらしい。日頃世話になってて文句言ってすいません。でもバブル時代以降のビルとしては、考えられないレベルの利用者無視物件(身障者の存在などそもそも端から念頭に無い)。見てくれも近所の「松濤美術館」に比べれば、百姓センスまる出し。パリで若き日に林芙美子と浮名を流した、白井晟一設計物件と比べるのもアレか。72年上京後に初めて住んだのは渋谷に隣接した目黒区東山。当然渋谷にもしょっちゅう東急バスで出ていたが、どうにもなじめない街だよ昔も今も。後に長く住む川口や蕨は無論、池袋、御茶ノ水、飯田橋は溶け込み易かったが。何がどう違うのか不明。結局は商売に直接関係すると、街は身近に感じられる面が。超単純すぎる奴(北関東水飲み百姓スピリッツ?)。

 仕事柄、シールはがし液は必需品。スーパー「ヤオコー」に隣接するる100円ショップで買うのは、”シールはがしスプレータイプ”。製造元は大阪のモリトク。臭気にはやや困惑するが、色々と便利に使わせてもらっている。ただ臭気以外にも気になる点が。濡れ跡が3日以上経ってもきれいに乾かない。ジーパンだって1日あればカラカラ。ただの紙の湿気が72時間以上も…。不気味すぎるんですけど。素人の妄想であって欲しい。明白な科学的要因があればな。

3月19日…今朝の『東京新聞』群馬栃木版に、前大戦末期に日本海軍が開発した攻撃機、「連山」に関する記事を書いていた小松田健一。桐生市に次いで渋川市でも、違法な生活保護行政が取られてたとの検証記事を書いた記者だろう。税金に一切寄生してる、記者クラブがある同一建物内での公僕の犯罪行為に、気付かなかった記者の苦渋が感じられる内容だった。こういう優秀な記者も、中央に戻ると政治家に卑屈な愛想笑いを浮かべ始めるのか?

 上りで久々に笹沢左保御大の股旅小説に酔う。『地獄を嗤う日光路』(′82文春文庫)。紋次郎の2~3番煎じなのは事実。けどある域に達した作家のマンネリは、ファンにすれば愛嬌。それより気になったのは、主人公の新三郎と、探してる酌婦お染のキャラ説明が毎回くどい点。担当編集者が”前号より”で説明すりゃいいのに。書き手としては毎号同文説明で行数を稼げて便利だろうが。まとめたものを読むと、常にその部分で腰を折られて不快。「盛林堂書房」が臨時休業。やはり事前に電話を入れるべきだった。

 夕方、「ユーロスペース」(「シネマヴェーラ渋谷」の1階下)で『東京画』。観客約20人。初見。もっと早く観れば良かった。小津安二郎がA面で、バブル期の日本風俗がB面。このB面の方が実は面白い。ヴェンダースにヤコペッティスピリッツがあったとは。『ヴェンダースの残酷島国経済大国』。先進国だった頃の日本は、パクリを全然恥じてないしダイナミック。誰もが薄汚いのもカッコいい。

3月18日…象徴天皇制の存在自体を問うべきである。そういう趣旨の原武史の『朝日新聞』での発言を、山崎雅弘が引用していた。原は天皇明仁夫婦にひれ伏してた左翼も強烈に批判。天皇裕仁に触れる際は文章自体が直立不動(皇居遥中?)しちゃう、保阪正康あたりとは性根が違う(保阪は亡くなったら、お望み通り”立派な勲章”がもらえるだろう)。高橋源一郎、内田樹、町山智浩他の”宮内庁御用達左翼系自由主義者”は、これに堂々と反論すべき言論人としての義務が。王様の存在を積極的に認める自称自由ないし民主主義者(あるいは思想家)。道路の4分の1しかデモ行進が許されてない後進裏金警察国家に発生した、新たなるピンクの蝙蝠股肱集団。単なる馬鹿のネトウヨよりよほど不気味だ。

 昨日の『赤旗』1面に、またもやどでかい記者募集広告。真っ赤なブラック職場に違いない等の話をしてると、女房が興味深い提案を。「応募資格は?」「日本共産党員なら、国籍も年齢制限も一切無し!」「じゃあ一時的に党員になって、記者に応募してみたら。退職老人みたいなもんだし、いくら薄給でもやってけるよ」「な…なるほど。その手があったなあ。内情が良く知れて面白そうだ」「やっぱ内部に入ってみないと分からないよ」「けど問題なのは党員資格。あれ何人かの党員の推薦が要るはず。理由が記者募集に応募したいからじゃ…」「断わられそうね。日刊も日曜版も取ってやってるのにね」「ビンボな党員には、購読してない人も結構いるって話だが」「ふ~ん」

 車両で俺1人しか読んでない日が増えた『日刊ゲンダイ』。180円もするのに読むに耐えないヨタ連載も依然継続中。個性派志向で馬鹿の肥溜め温泉の室井佑月や、世間常識をゴミ取りで掃き集めたただけのラサール石井、自由主義者のはずなのに陛下の前じゃ赤子根性丸出しの保阪正康、当たった事の無い政界展望記事ばかりの高野孟(老齢年金連載?)等は、もう長い間読んでない。金持ちの道楽映画漫談の鈴木敏夫、量が多すぎて途中で何の話題か忘れちゃう松尾潔…。芸能界版高野孟のような吉川潮が、以前ほどは頻繁に顔を出さないのが数少ない朗報。義理人情にとらわれず、強力な正風運動を起こした方がいい(ついでに桧山珠美、早瀬久美もゴミ収集日にヨロシク)。そりゃそうと、いつから日本国じゃストリップショーがダンスショーになったの? 裏金脱税を、NHK朝日ナベツネ以下が還付金と言いくるめる以上に意味不明。俺は今後も断固として”プチ本番まな板ストリップショー”と呼ぶが。自称愛国者が自国語破壊しちゃおかしい。いくらアベシンゾーのような血統証付き国賊が、国葬に遇されるいかれた国でもだ。

3月17日…ある時期から、室井佑月がドンドン馬鹿になってて面白い。馬鹿深度を着実に深めてるから、行くとこまで行っちゃうのだろう。ただ立憲民主党から国民民主党に移動したとでも言うか、ブレ度が狭く小手先で馬鹿さにコクが無い。天才・笙野頼子に比べれば、凡才は誤り1つ取っても芸にならないのだと明瞭に。亭主の妄言擁護、及び自らの主張の個性化を目指して墓穴を重機で掘削中。前者はともかく、後者はラサール石井のようにただ世間の良識をまとめてれば落ちる穴ではなかった。彼よりは聡明で良心的なんだろうが…。付近の雉が久々にケンケンケン。ここじゃもう雉を撃つ人も居ないけどな。

 今朝の『東京新聞』1面下の書籍広告。鳥影社のもあったが笙野本はシカト。題名は別に杉田水脈してる訳じゃないし、入れてやればいいのに。日本国政府、人殺し兵器の輸出解禁で堂々の死の商人国家宣言。右手で文鮮明を拝み左手で銭を搔き集める自民党(銭にならない皇統など足蹴同様)、文鮮明が池田大作になるだけの公明党。自公拝み屋カルト政権にふさわしい選択だ。分からないのは、日本軍需産業が輸出できるような人殺し兵器が、本当に製造し得ると信じてるのかという点。死の商人筆頭の三菱重工でさえ、浮かぶ船も飛ぶ飛行機も作れなかった(最新型の)。各分野で敗退一方の日本メーカーが、人殺し商品だけ世界の先頭を切れるはずない。実は分かってるが輸出を建前に、国家予算を軍需産業と共に分け合おうとの魂胆だろう。政治家も経営者も、自らの任期中に金儲けできれば後は野となれ山となれ(子や孫への資産は確保)。小説や映画ならとっくに家族が見守る中、鋭利な刃物で時間をかけて殺されている。警察、検察、司法がグルの土人国家じゃそうならないが。

 「109シネマズ高崎」で『劇場版ハイキュー‼ ゴミ捨て場の決戦』(脚本監督/満仲勤)。観客20人台後半。大根仁脚本監督の、モラリスト版しんちゃん以来の超愚作アニメ。忍耐力、諦め、自己賛美だけは10人前の、文部省教育の成果見本みたいな魅力なき類似キャラが互いにヨイショごっこ。エンドロールの手抜き振りにも呆れ果てた。それ以前に昔で言う所の、セル画枚数に手を抜いてるとでも言おうか、画面のギコチなさに糞ゲッソリ。60年代前半、大相撲中継の際には勝負後の画面再生が今ほど迅速でなく、”分解写真”という技法が用いられていた。文字通りの写真画面の連続。ギクシャクギクシャク。それを21世紀になって体験させてくれるとは。ありがとうクズアニメ関係者御一同様。

3月16日…最初は石井隆や能條純一が、印税が初期消費税並の水準で知られた、久保書店から本を出すようなちぐはぐなイメージがあったが、3冊目となると版元にすっかり溶け込んだ感のある『解禁随筆集』(笙野頼子・鳥影社)。ただ内容は相変わらずのワープ振り。古い読者として思い出せば、成田闘争巡礼、森茉莉ストーカー、『民主文学』執筆、藤枝静男崇拝、チンピラ営業フェミニスト心酔、日本会議所属議員への投票…全然一貫性はないがそこがいかれてて面白い。「東京堂書店」の一般棚で買ったが、サイン入り猫ポストカードが入ってた。ちゃんとサイン本コーナーに積んでで売ってやれよ。山谷えり子に加えて、青山繁晴、杉田水脈までもが同志になってしまった孤高の笙野御大。もはや24時間目が離せない。人や団体をやたらに信用。裏切られたと思った瞬間に反対側へ。その繰り返し。新興宗教中毒に多いタイプ。近親縁者でなくてホントに良かった(でも本は99%買ってます)。

 笙野本と併読中なのが、スカが少ないので知られるちくま学芸文庫の、『ナチズムの記憶 日常生活からみた第三帝国』(山本秀行)。副題は”家計簿からみた第三帝国”でもいい。分かり易くて説得力満点。著者は苦労人ですね。人間観察が鋭い。”歴史的必然”等の思考停止状態の戯言には絶対に頼らない。ヒトラー総統誕生寸前、村の社会民主党の旗が引きずり降ろされる下りでは、ボンクラ世襲ネトウヨ知事山本一太による、朝鮮人慰霊碑破壊テロの暴挙を連想した。

 左翼でも右翼でもなく反米一筋(自称)の笙野家の飼い猫は、代々若死になのだと。凄~く説得力のある話だ(「………」)。それはともかくこの際だから(うかうかしてるとまたどっかに飛んでっちゃうだろうし)、『月刊Hanada』あたりで杉田水脈と是非ロング対談を。歴史に残るスパーク舌戦になるのは必至。あ~あ楽しみだぁ!(勝手に決定するな)。

3月15日…麻生太郎、柴山昌彦、山口那津男、泉健太…こういう連中が呼びかけ人の、冤罪防止立法を目指す議員連盟に対し、「それは良かった!」と思う人が居るのか? 後ろ暗い連中が、盲腸インポ穴あきコンドーム検察に、更なる圧力をかけようとしてるだけに思える(本当の冤罪被害者をダシに)。100人以上が参加してるらしいが、共産党やれいわや社民党は? 一番大切な点だが、『東京新聞』や多くのネット記事は触れてない。まるごと飼い犬NHK化(餌は3食霜降り肉)。共産党と言えば、除名党員が訴えた件、まだ『赤旗』で見てない。ボケた俺が見過ごしただけか。でも報じたならそう小さな扱いなはずもないし。

 ”鶴の形の群馬県”(上毛かるた)を、”鶴の形のヘイト県”(新上毛差別かるた)へと引きずりおろし、”日本一の朝鮮人差別知事”として全国区、いや世界的に名を挙げた山本一太群馬県知事。馬鹿が調子こいて、和歌山県連ストリッププチ生板ショースキャンダルに対して、信じ難いと発言したと。お前の公費3000万(過剰警備に動員された機動隊の人件費等は別)使った、朝鮮人追悼破壊の暴挙に比べればずっと可愛い不祥事。売春宿作り自慢で有名な青年将校中曽根康弘の孫、中曽根康隆が会場に居ながら、テント張って息を荒げてるのみだったのを知り(一部推測)、ライバルの芽を摘んどこうとの思惑も匂う。世界的朝鮮人差別知事の山本一太。ガキの紙おむつまで政党助成金で買うドリル優子。爺さんは売春宿を設営、孫は股間テントピンピン建立の中曽根康隆。群馬のボンクラ世襲白痴政治家群がが照らし出す日本の明るい未来。

 「シネマテークたかさき」で『フレディマーキュリー』。観客6名。49分のドクズドキュメンタリー。「こ…これで終わり?」そんな声が聞こえてきそうな終了後のよどんだ空気。アホな音楽評論家やレコード会社関係者のヨイショ話を繋げただけ。使用料が高かったのか、熱唱場面はつまみ食い(加えて同一場面のくどい使い回し)。インタビューはミック・ロックだけにして(実に聡明)、より深く掘り下げればまだ救えたのに。チラシだけは及第点。

3月14日…「弁士中止!」戦前の政治集会での監視台上警官の台詞だが、21世紀の今は同じ役目を公共放送を自称するNHKが(山本太郎の国会質疑中継中断事件)。「受信料支払い中止!」を主権者が実行しない限り、このハレンチゴロツキ集団の不法行為は止まらない(時間が無いとの詭弁は、デモ隊の隣車線に車を走らせて参加者を危険にさらした上に、更にデモ隊を車を理由に歩道側に押し込む、裏金機動隊と同じ”犬の悪知恵”)。飼い犬の餌代に年収1千万代半ば。大阪万博の2億円トイレを笑えない(裏金警察の年収はやや少ないが、人を殺しても匿名で略式起訴、退職金満額支給の脱税自民党国会議員並のスーパー特権が)。『週刊新潮』、未成年だけでなくこういう犯罪警官の名前を報じろ。『週刊文春』にこれ以上部数差をつけられる前に。

 ”ガザ医療者拷問/襲撃イスラエル軍/BBC報道”(今朝の『赤旗』)。イスラエル軍のナチス化にますます磨きが。チェコでナチスの高官ハイドリヒが反独勢力に暗殺された際のように、イスラエル軍が1人殺されたら、ガザ住民を50人ないし100人殺してOKみたいな悪魔の政策が、既に取られてるのでは? 記者、大学、病院を標的消滅にするとはそういう事だろう。薄めない除草剤を大地にバシャバシャバシャ。

 午後、「シネマテークたかさき」で『ミツバチと私』。誠実かつ手間暇かけて製作された良心的映画だが、退屈。ただ撮影者は映画の官能性を心得ており、演出者の平凡さをあざ笑うような冴えた場面がしばしば。最終日観客10名。ロリ映画でもあるという一面の事実は、鈍感な監督も承知済みの様子。善悪と無関係な映像メディアの宿命だが。

3月13日…昨日、事務所近くのパン屋で買いもの。2500円弱とやたら高い。数はいつも通りなのに変(2000円になった事はない)。「悪いけど念のためもう1回計算してくれない」拘りなく姉チャンが再カウント。「すいませ~ん。1850円でした!」無邪気な対応に別に腹も立たなかったが、言ってはみるもの。以前、高円寺での古本の会計がやたら高い日があった。無精して黙って支払い、2~3日気分が悪かったのを思い出しつつ(さすが小物)。

 人質司法や冤罪&死刑天国振りから、日本の司法制度は中世並と蔑まされて久しい。その超後進国から国際刑事裁判所所長に、赤根智子裁判官が選ばれたって意味不明。まともな人間なら辞退するが、よっぽどいかれた婆さんなんだろう。電通共同通信は盛んに愛国心を煽ってるが、トボケてねえでたまには救援連絡センターの取材でもしろ。「更なる活躍を期待する」と、”永田町の16人殺し”こと、上川陽子”死刑大魔王”外相が談話を発表と。ギャグであって欲しいと思うがこれが日本国の現実だ。

 自室で寝転んで『海の見える風景』(早川義夫・文遊社)読了。文字がでかく行間がスカスカなせいか(後期の西村賢太級)、1時間もかからず。三浦友和や稲垣吾郎の演技に似たとでも言うか、読んでて次第に不愉快になって来るのがこの人の持ち味。マジで今時貴重だ。逆に嫌なのはやたらとアウトローを気取る点。こういう世界での同世代のオーソドックスな趣味の人だと(小林秀雄や吉本隆明をやたらに引用する頭の悪さも含めて)。常にウジウジしてる所は非常にカッコいい。縁を切った親族の話題ももっと書いて欲しかった。文遊社も一時ほど新刊を見ない気が。

3月12日…昨日「109シネマズ高崎」でカッコいい二つ折りチラシを。”不滅のマカロニ・ウエスタン3大傑作、日本初一挙上映”とかで、『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン』やるらしい。洋画の退潮は著しいので、こういう企画は悪くないが、元手が安いんだし入場料も少しは下げろ。チラシでは特に触れてないので、また”世界一の料金”を強奪する気だろう。興行界も政界同様に融通が効かない。目先の利益だけで、絶対に種を撒こうとしない。管理費節約のために大切な樹木を次々に伐採してる、大阪市維新のゴロツキ行政を誰も笑えない。

  湘南新宿ライン小田原行きの、 反対側弱者用3人掛けシートに座って熟睡してた60歳前後のオッサンが、籠原駅で隣のおばさんに「高崎はまだですか?」「高崎は始発でこれは全く反対の新宿方面行きですよ」「えっ!?」オッサン、慌てて乗り換えるために降車。この10時14分発の列車は高崎駅で折り返し。駅員が良くチェックしなかったのだろう(グリーン車と違い掃除もロクにしないし)。上信線はちゃんと見回りに来るよ(俺も2~3度起こされた)。

  もう来るまいと思ってた、「シネマヴェーラ渋谷」のサッシャ・ギトリ特集に3度目の出撃(他館が冴えず仕方なく)。所が期待してなかった『ある正直者の人生』が、結構楽しめた(でも最初の方はやはり少し眠った)。観客20人前後。主役が前の2本と違うし(有名なミシェル・シモン。肌に合わなかった2本は監督自身の出演らしい)、脚本もキチンとしてた。ブニュエル的なオッパイサービスショットまで。

3月11日…出産時の女性受刑者には手錠。裏金自民党国会議員や、飼い犬の拘置者殺しの警官は匿名扱いの上に罰金80万で野放し(多分依願退職で退職金満額受給)。電通の都庁電飾18億ボロ儲けといい、権力者が公然と秩序破壊。越後屋が袖の下を用いた江戸時代よりひどい(当時は農民も百姓一揆を)。警察、検察、司法は裏金作り&天下り策動に邁進するだけで、上脇教授1人が私費で法治国家維持に汗だらけ(応援するのは『赤旗』『週刊文春』『日刊ゲンダイ』だけで、NHK朝日ナベツネ以下は妨害一筋)。生きてる間にこんな破壊的喜劇が体験できるとは。長生きはするもんだ。我が家の墓石を見たら、先祖の男はほとんどが40~50台で死んでる。高血圧系の宿命だ。ま、俺も昔なら58歳で死んでた。

 晩酌用に俺がカンよりビンビールが好きなのを知ってる女房は、時々麒麟を(普段はアサヒのスーパードライのカン)。痴呆学者もどきタレントを宣伝に起用してる、差別推進企業のビールは飲みたくない。冷蔵庫を開けてチェック。麒麟じゃないとすぐに判明(他社より細身)。アサヒを傾けながら、「サントリーと麒麟は、国民皆保険制度ぶっ壊して儲けようとしてるな」「老人の集団自殺、その何とかって人ホントに主張したの? なぜそんないかれた人がテレビに? 地上波は見ないから知らないけど」「いかれた連中が作ってるから、いかれた連中を出すよ」「……」

  「109シネマズ高崎」で18時5分からの『ドラえもん のび太の地球交響曲』。観客10人前後(子供連れは一組のみで女子高生ばかり)。音楽という素材のせいかやや観念的で、小さい子はつらいかも。あと台詞が全体にこもった感じ。でもそこらは手堅く、半ばから訓練されてしまう。東宝配給のアニメでは一番健全と、鬼畜エロ漫画誌の老編集者も太鼓判。2万年前の日本列島住民がアイヌ的過ぎると、人種差別主義者国会議員(ネトウヨ商事代表?)、杉田水脈が観たら難癖をつけてゴロを巻くかも。

3月10日…日本保守党のインチキ振りは適菜収が批判する通りだが、70年代の”革命”同様に安っぽく使用されるこの言葉を、終始本来の意味で具現化して来た1人がクリント・イーストウッドなのだなと、WOWOWで明け方『アウトロー』を見直して改めて痛感(田中角栄もかも)。ネトウヨトランプの登場で、アメリカでもそういう勢力は少数化してる感じだが、類した勢力が創価学会、統一教会、日本会議等のカルト勢力と結託、10年以上権力の座にある日本よりはまだマシなのかも(抗争中だし)。この狂気面だけは世界の先進国ニッポン。

 青空の下での無縁墓地の草けずりを約1時間。老いてすさんだ心も骨の芯からリフレッシュ。月見草が富士に似合うように、飛行機雲日和の上州の空。幸か不幸か何も飛んでないが、ブルーインパルスもすっかりストリッパーのバタフライ。踊り子さんの股間を覆うそれは風情があるが、悪政、失政、犯罪の隠ぺい役専門に堕したブラックブルーインパルス(同隊が赴くところ常に官憲の腐臭あり)。少しは怒った方がいい。チンパンジー扱いされてんだから。

 墓場の上品な静寂さを破るのが、石塔の高さ比べ。小学生のチンポの大きさ自慢大会の域。恥ずかしながら我が父親も参戦済みの証拠。強欲な石屋を儲けさせずに、低くする方法はないものか。

3月9日…昨日の上信線の行き帰りは、『ザ・流行作家』(校條剛・’13講談社)。まだ半分だが、昨年の『富士日記の人びと/武田百合子を探して』(河出書房新社)に比べ、くどい自己語りも少なく楽しめてる。作者、この10年でボケたんだろう。脱線部分も元の職場新潮社の内幕だったり、ネトウヨレベルの”憂国の発露”だったりで笑える。主に川上宗薫と笹沢左保御大を語ってるが、後者がおかずにならないのは昔から有名(富岡高校時代のオナニスト仲間にも不人気だった)。その面の具体的分析は鋭い。私見を付け加えれば、過程での女性の反応(言葉も含む)が少ないポルノ小説は退屈。そこらエロの天敵ユーモア過剰だった、宇能鴻一郎はけっこう飽きなかった(北原武夫、川上宗薫、富島健夫らに比べ)。純情な読者は、男の感情より女の反応に興味があるのかも(団塊世代以降の熟女志向の萌芽か?)。

 共産党を除名された例の元大物党員が、処分は憲法違反だと同党を訴えたとの記事は、確か一昨日の『東京新聞』で。民主集中的反論がいつ掲載されるかと、毎日期待してるのに未だに。昔だと吉本隆明真っ青な下品な罵倒が並べられるが常だったが、党勢並みに近頃は迫力不足。不破や志位にいつまでも義理立てしてると、更に各種選挙で負け続ける。現執行部の保身が維新や参政党を勢いづかせる悲劇。

 明日は映画見物ついでに、高崎城址公園である反原発デモに久々に参加をと考えてたが、数年振りで村の墓場掃除当番が午前中にあるのをすっかり忘れてた。1時間程度で終わるはずだが、ひと働き後に45分かけて高崎に出る意欲は湧かないだろうな。『ザ・流行作家』(校條剛・講談社)読了。営業面ではともかく、著者はよりによって池波正太郎と笹沢左保を比べてるが、『水戸黄門』と『非情のライセンス』を比較しても無意味。近くに居て人間性にウンザリしてたのは分かるが(可愛げのある川上宗薫はまだしも)、紋次郎シリーズの魅力が全然分かってない。脇役の造形なんてどうでもいい。主人公の世界観の魅力なのだ。大藪春彦に抒情を求めてもむなしい。副業の傍ら、『詭弁社会』(山崎雅弘・祥伝社新書)読了。同新書で適菜収が犯罪政治家の宝庫、維新を批判した新刊を出してるらしいが、書店で全然見ない。他の新書と勘違い?

3月8日…刊行直後の97年1月31日に「日本特価書籍」で購入後、27年も一番目立つ棚に積んだままだった『祭りよ、甦れ!』(佐藤重臣・ワイズ出版)。昨日ようやく意を決して着手。行き帰りで約200ページ読了(2段組み)。花田清輝への果敢な批判(大島渚を巡る)、ヤコペッティ、武智鉄二、石井輝男論と圧巻。なぜ積んだままだったかと言えば、この人の文章は『映画評論』や『映画芸術』他、雑誌の中で発見してそそくさと読んだ方が楽しいから(長尺気味な小川徹との違い)。大根なのに出たがりで、アングラサイケ時代の低予算映画に、結構三島由紀夫並の死んだ眼で出演。”役者/佐藤重臣映画祭”、「シネマヴェーラ渋谷」でやって欲しい(ついでに”役者/田中小実昌映画祭”も)。蓮實重彦関連特集ばっかじゃ飽きるよ。

 そのワイズ出版。店頭で新刊を見掛けないが、まさか日本出版社や東京三世社のように廃業した訳ではないだろうな(両社は暖簾を閉じた由緒あるエロ本屋)。ワイズの映画本は玉石混合だったが、造本と目方だけでハッタリかましてる、国書刊行会系の腐れ映画本に比べて愛嬌があり、つい買ってしまう場合が(時々後悔)。少なくとも彩流社の映画本より充実してた(連合赤軍、マーク・トウェイン以降の同社の混迷は長い)。国書刊行会、青土社、みすず書房、彩流社の映画本て、値段の割にロクなのない気がするが、爺様の偏見かしら。

 「シネマテークたかさき」で『風よ、あらしよ/劇場版』。初日2回目観客2名。太秦製作配給の俺が観る映画っていつもこんな入りだが、良く潰れないなと(俺の知らないドル箱でも?)。伊藤野枝役、吉高由里子の奇怪なメソッドに慣れるのに1時間を要したが、大杉栄を演じる永山瑛太の登場で次第に並の映画に(稲垣吾郎の嫉妬深い辻潤もまあまあ)。NHK製作だけに台詞も良く聴こえたが、役者の顔にはもう少し照明を当ててくれないと判別不能。同じNHK出資でも小器用なだけの『スパイの妻』比べ、ヤボで不器用だが将来性はあるいはあるかも(えこひいき?)。

3月7日…地方百貨店は次々に閉店してるのに、前橋や高崎に店舗を持つ「スズラン」は、高崎店を隣接地に新規オープン。日頃客などほとんど見かけないが、よっぽど金があるのか。高崎はマンション新築ブームだが、それと関連あるのかも。同デパートのかつてのスポーツ館も、今はそうなってるし。「シネマテークたかさき」の周囲は高層マンションの林状態。国際的学歴詐欺女性都知事のような悪党政治家が現れ、不動産屋と組んで追い払われないといいが。

 『東京新聞』。批判されてる「大吉原展」(同紙も主催者)のわざとらしい弁明記事を、法政大学学生運動の元弾圧最高責任者、田中優子に書かせたのはハレンチの極致だが(田中は記者クラブメディアの雇われ婆さん花魁か?)、「こちら特報部」の群馬県山本一太知事による朝鮮人追悼碑破壊の暴挙に関する記事は良かった。特に県糾弾派が考案したシン上毛かるたが。”三千万使ってネトウヨ喜ばせ””鶴の形のヘイト県”。俺も。”差別は古き貫前戦争神社”。

 「シネマヴェーラ渋谷」で『トア』。観客30名前後。サッシャ・ギトリはまったく体質に合わないとみえ、また半分ほど寝る(面白いのに寝入る場合もあるがこれは別)。次の特集開始まで来館はお休み。「神保町シアター」の五所平之助にすべきだった。『週刊文春』。今週は能町みね子以外に読むトコ無し。世界にに冠たる国民皆保険制度破壊を企む反社会的テロ企業、サントリーの新浪剛史なんかを、巻頭特集トップに引っ張り出すんじゃねえよ。

3月6日…その存在は無論知ってたが、映画半券マニアの熱烈ぶりに驚く。ポスター、パンフ、台本、スチール写真…映画周辺には種々のコレクターが存在するが、一番クレイジーな感じ(しかも金持ち揃い)。手描き漫画原稿同様に、消滅寸前の稀少性がマニア心を刺激するのか。映画パンフレットマニアは、切手同様にもはや”とき"のような存在。ポスターは装飾的実用性があるせいか、未だに根強い人気が。チラシも次第にパンフ化(写真も)。そしてポスターもそれに…。

 『新版/西部戦線全史/死闘!ヒトラーVS英米仏/1919~1946』(山崎雅弘・朝日文庫)の後半500ページ前後を。モントゴメリー司令官の我がままで(皇軍の牟田口”インパール”廉也に比べれば遥かにマシだが)、米英降下部隊がオランダで地獄の目に遭う下り。それにしてもドイツ軍は強い。敗走中にもかかわらず、連合軍が隙を見せればたちまち結束、反撃、勝利。無論、万歳突撃だ等の類いの糞馬鹿らしい精神論的愚挙には走らず、執念深い戦いを(アルデンヌの戦いはまだこれから)。カエルや蛇、同胞の肉を喰らわざるを得なかった皇軍と異なり、最低限の食糧武器供給なされてたのだろう。兵站が確保できない国家に、そもそも戦争する資格はない(あってもだが)。

 午後から「シネマテークたかさき」で『彼方のうた』。観客7名。昔、ATG映画は予算1000万と言われてたが、本作は全部ひっくるめて100万円以内でアップしたのでは。それくらい物理的にも精神的にも安っぽい内容。トイレを素手で掃除すれば、何事か意味のあるがごとし気違い的精神論の臭気。監督、杉田協士。馬鹿の名前は記憶しとないと余生の無駄使いに。

3月5日…昨日は左保本を上信線で読了後、『新版/西部戦線全史/死闘!ヒトラーVS英米仏/1919~1946』(山崎雅弘・朝日文庫)に。煮え切らない駄題名だが、中身は血わき肉躍る名調子。650ページ近いが半分まで。ドイツ軍になす術もなかった、フランスのガムラン参謀総長(世襲軍人)って、乃木大将並の無能さだったのだね(奥さん道連れの自殺などせず、85歳まで生きたのは厚顔だが人間的)。バトル・オブ・ブリテンを今。種々の本や映画で体験して来たが、本書の縦横無尽な観点からの描写は、傑出した部類だと思う(数字データも凄い)。アジアの水飲み百姓、大日本帝国の思い付きめいたセコい立ち回りには赤面。

 『東京新聞』群馬栃木版。宇都宮南署の巡査がひき逃げ事件を起こし(12月)、送検されたのに匿名報道。先月も別の女性巡査がひき逃げ事件を起こし公判中(退職したらしいが、過去の例から言えば依願の形で退職金も満額ポッポに)。”官憲のみ匿名主義”が、連中の犯罪を誘発。万引き爺さんや婆さんの名前は平気で出すのに(特に『上毛新聞』はひどい)。県警監察課に、発言は控えるなどどの戯言を叩かせながら、愛想笑い(多分)。本社の記者は東京マラソン、宇都宮支局は裏金警察のケツ舐め。確かに『日刊ゲンダイ』『赤旗』『週刊文春』以外は読む必要がない。全部買って読んでるな俺。

 昨日「シネマヴェーラ渋谷」でもらったチラシの中に、”ボンクラ・ウィークエンドシネマ”なる団体の物が(割と上質紙を使ってる上に、裏が真っ白なぜいたくさ)。3月17日に『太陽への脱出』(舛田利雄監督・’63日活)をブルーレイ上映するのだと(会場は本郷)。同作が悪くないのは知ってる。けど入場料3500円はあんまりと良く見れば、石原裕次郎の相手役だった、岩崎加根子のトークショー付きと(定員25人じゃ儲からねえな)。実は俺は岩崎加根子の隠れファン。3分ほど迷ったがやはり断念。直前に7回目のコロナの注射だし。写真によれば髪は真っ白だけど、相変わらずの知的美人だ。

3月4日…高円寺や古書会館に、「杉波書林」が笹沢左保本を150円で出してくれるのを、もう15冊くらい買ってある。それで安心したせいか、最近あまり開いてなかったが、『愛人ヨーコの遺言』(’80集英社文庫)を。紋次郎以前の笹沢のイメージの本だが、ブーム後もこの畑もフォローしてたのだな。主婦之友社が親本らしいが、雑誌掲載ではなかったのか。左保研究本が出てもいい時期だ。

  『東京新聞』も東京マラソンの後援団体の一つらしく、今朝の紙面はそのチョウチン記事で満載(参加記者の馬鹿面写真まで)。なぜ普段のデモでは道路の4分の1しか使わせず、交通安全協会他の警察の外郭団体に大金を寄付する行事は、道路を目いっぱい使えるのか等の疑問を抱く記者、1人くらい現われろよ。交通行政を警察が独占的に支配してるのは日本くらいだそうだ。表現の自由の実践の場でもある公道を、裏金警察が利権の巣窟に。パチンコ屋、総会屋…暴力団等の反社会勢力やらを追い出し、後に十手持ちがヤクザ面して天下ってる腐敗土人国家らしいが。『東京新聞』、隣接する安中市でもマラソン大会の後援を。ますます裏金警察に頭が上がらない。

 「シネマヴェーラ渋谷」で『カドリーユ』。観客15~16人。サッシャ・ギドリ特集、興行的には苦戦中らしい(次回上映を待つロビーの人影は更に少なかった)。凝った映画だがいくら何でもネーム、いや台詞が多すぎる。その間テレビの討論会中継風の単調な画面に。木村聡志映画もだが、喋り過剰の映画は内容の上下と無関係に眠くなる。

3月3日…ようやくWOWOWで『パール』の前半を。字幕、ボケた父親(爆笑!)、欲求不満の極致の母親、そして妄想狂のイカレた娘。いちいち決まってる(特に字幕がカッコいい)。「早稲田松竹」あたりで通して見物したい。館の構造上、「シネマヴェーラ渋谷」より怖さがリアルに感じられそう。2月の映画見物本数は14本。一時のの20本は無理でも、15本はクリアしたいが。

 やっと心に静寂さを取り戻したというか、一安心。今朝の日刊『赤旗』に、久々に記者募集の広告が。民主集中的低待遇に、また耐え切れなくなった人間が出たって事だ。年収1千万台維持のためなら、官憲のケツもチンポもバター犬のNHK、朝日、ナベツネ以下の飼い犬記者に比べれば、ずっとやりがいはあるのだろうが。しかしやはり筆は1本箸は2本、家族を喰わせるのは大変。応募資格は党員である事(以前は党員歴1年が条件だったが撤回)。記者を辞めると地域の党組織で、白い眼で見られたりするのかしら。

 午後、「シネマテークたかさき」で『私はモーリーン・カーニー』。観客20名弱。歴代の東電労組委員長や同社社長も含めて、安心して見物出来る原発推進右翼反動映画(懐かしの阿宮美亜のエロ劇画をふと)。『アルジェの戦い』を、フランス官憲側の視点で描いた映画とも。無論、退屈はしない(河瀨直美のような無芸な激馬鹿を、プロパガンダに起用する官憲は日本くらい)。各種映画本によれば、最悪の評判だったイザベル・アジャー二を、イザベル・ユペールはカンペキに凌駕したのでは。雇用確保の大義の前に、善悪は存在しないという姿勢が出色。邦画の姿勢と共通する点があるが、ここまでは居直れない。

3月2日…「廣文館」の『日刊ゲンダイ』&『夕刊フジ』。行く度にスタンドにはさまれた部数が減ってる(我が額の髪の本数状態)。店番の女性コンビは、逆に年々若返ってる気も(見方によれば婆さんとおばさん)。高齢者客が多く、レジ前も常にとどこうりがち。昔はイラついたが、今はイラつかれる側に。ホント、弱者にはなってみねえと分からねえ。理解を絶してたフェミニズムや同性愛者の気持ちもホンの少しは。本来それじゃいけないのだが、死ぬ前に生半可に理解出来ただけでもいいよ(実感)。

 何か寂しい。『赤旗』に新人記者募集広告が全然掲載されない。地方選挙の結果を見れば、党勢衰退不改善は明白。待遇が飛躍的にアップされたとはとても思えない。募集媒体を変更? いや同紙に限ってはあり得ない(募集行為自体もプロパガンダ)。コネ中心のピンポイント人材募集手段に変更した可能性は。あんだけ頻繁に募集してちゃ、誰だってブラック職場と思うよ。こればかりは民主集中制でもどうにもならない。盲腸裏金組織警視庁公安部の、潜入調査官にはチャンス。

 ”永田町の16人殺し”こと上川陽子外相。稀に見る”殺人力”を買われて、有力次期首相候補に踊り出たと。金力より殺人力の方が立派な政治家…な訳ねえな。調子づいてガザでのイスラエル軍3万人殺しは(未だ激増中)、虐殺とは言えないとほざいたと。杉田水脈が裸足で逃げ出す知性ゼロの国辱的暴言。イスラエル軍にもっとガザの人びとを、つまり5万、6万と殺せと励ましてるに等しい。平時に躊躇なく16人殺せる人間(法相時代の上川陽子)からすると、戦争状態での3万人程度は当然との見方か。アベ、スガ、キシダと国賊売国総理が3代続いた後には、ジェノサイド推進殺人力爆発の上川陽子総理大臣? やっぱり日本には常に世界が驚愕するな。

3月1日…『日本の裸体芸術 刺青からヌードへ』(宮下規久朗・ちくま学芸文庫)。安っぽい題名だが読み応えあり(”の”が余計)。特に生人形に関してはまるで無知だったので興味深かった。同文庫、今スカ本率が一番低いような気が。折り返しの著者の顔写真はかなりのアジア的迫力。この風貌に加え半裸で街を徘徊されては(長年の裸趣味と)、裏金警官にチクる馬鹿が出るのも仕方ないかも。木下直之の解説は退屈。しばらく前に講談社文芸文庫の棚を廃止した高崎駅構内の「くまざわ書店」。同文庫だけは維持して欲しい。『東京新聞』にJR東日本の1ページイメージ広告。そんなに広告代理店喜ばせる金があるのなら(鉄道事業界のブルーインパルス?)、高円寺駅を筆頭とする駅の女子トイレ、及びゴミ箱を増やせよ糞馬鹿野郎。

 閑散とした「古書会館」。それなりの出品内容。久々にコミガレへ。月に1度程度だと割と3点すぐに揃う。「東京堂書店」で『電通マンぼろぼろ日記』(福永耕作太郎・三五館シンシャ)、「廣文館」で『日刊ゲンダイ』『週刊文春』を買い事務所へ向かう。その前に駿河台下の「日乃屋カレー」でカツカレー(950円)。ここ最近じゃ珍しく、客に座る場所をいちいち指図(うるせんだよ!)。結局途中の「神田珈琲」で一休み。年々神保町が遠くなる。

 夕方、「早稲田松竹」で『御法度』。30人台後半くらいか。公開時に観てるがかなり寝たので初見同様。思ったよりずっと良かった。大島渚は老いてもパワーがそうは衰えなかったな(作風自体はそう趣味ではない)。版元の信用ある同シリーズで最低最悪の部類。高崎線で斜め読みした、『電通マンぼろぼろ日記』(福永耕作太郎・三五館シンシャ)の事だ。『電通マンドヤドヤ日記』と改題すべし。殴り込みの無い東映仁侠映画と言うか、最後の最後までノーテンキな自慢話(万事に罪悪感ゼロ)。派手な新聞広告と、従来の同社の本のレベルを信用し過ぎた。今年屈指の胸糞の悪くなるドゲロ鼻糞本。アル中&離婚まで自慢してやがる。棺桶の中でも”栄光の日々”の語り部やってろって。


しおやま・よしあきの腰曲がり薄毛爺さん疫病街徘徊(その1978)

2024年02月01日 06時45分40秒 | 独り言

2月29日…昨日は上信線の行き帰りで『独裁者の学校』(E・ケストナー・岩波文庫)読了。訳(酒寄進一)も分かり易く、中身も文句なし。この人も駄作とは無縁な作家。帯に”ケストナー没後50年”とあるから、続々と刊行されるのか?(だと凄く嬉しい)ただケストナーも、イスラエルがナチス化するとまでは予想してなかったろう。ただ作品構造は重層的で、独裁システムへの視点はヒトラー限定の浅いものではない。ユーモラスで少しエロなのがいい。

 裏の川の堤防を散歩する人が年々増加。中高年老人だけではなく、若い世代も結構見る(内職仕事の部屋から一望)。奥左手がゴジラの背中の妙義山(見る場所によってカッコが激変する奇峰)。その右手奥に浅間山に連なる雪化粧の山々。60年代までなら付近で白昼散歩などしてたら、精神異常者扱いされて「西毛病院」にぶち込まれたろう。夏でも川で釣り人はほとんど見ない。汚れは峠を超したが、アシの繁殖でポイントが消えたせいもあると。

  「シネマテークたかさき」で『階段の先には踊り場がある』。観客6名。安定した力量とは思うが、他の2本に比べてひっちらかってる感じ。時系列ももう少し整理してくれないと。40分長い(132分)。出演者、誰も知ってる役者が居なかった(3本共通)。死に損ない役で、石橋蓮司も、倍賞美津子他も姿を見せない。ある意味清々。

2月28日…どこでどう入手したのかまったく記憶に無いが、浅草の「カジノ座」のプログラムが(発行時期不明/19・5センチ×26・5センチ/二つ折り)。同座はストリップ小屋で、表紙はマリアマリ。日活ロマンポルノにもマリア茉莉というストリッパー出身の女優さんが居たが、同一人物かは不明(芸名世襲の場合も)。”12月第2週クリスマス特別番組/パンティの中の愛の囁き”。見開き上のタタキがホントに素晴らしい(「シネマヴェーラ渋谷」の上映番組解説調)。踊り子さん全員の”序曲/北国の青い空”から始まり、”ソーランあばれん坊””栃木エレジー””トイレ体””男の一本道””みそこなっちゃいけない”他全24景。全員のフィナーレが「函館の人」。60年代後半かな。踊り子さんには山路ルミ、扇かず子、江波とし子、暁えつ子、アキ美島、三沢チズル、園ゆり子、そしてマリアマリ。つい森崎東を連想。

 「国会議員連中も、ようやく俺たちの水準に達したか…」刑務所で臭い飯を喰ってるべき、アベ派裏金税金泥棒犯罪者議員集団のあがきを眺めて、敗戦後一環した裏金警察、調活費泥棒検察、営繕費豪遊最高裁以下の司法関係者は、満足そうにつぶやいてるのだろう。反社会的テロ集団ではなく、公僕が自ら三権分立を骨抜きにする腐敗ケツの穴土人国家ニッポン。地震直後に平然と訓練してた自衛隊が(歴史よお前は誰のために?)、未だに息絶え絶えの被災者の空に(入浴10日に1度)、ブルーインパルスを飛ばすのも自然だ。暴政に抗わない奴隷は永遠に奴隷だ。

 午後、「シネマテークたかさき」で『違う惑星の変な恋人。』。観客10人チョイ。面白い。エピローグが20分長かった(116分。後半チョイ寝る)。台詞も聴こえたし役者の顔の区別もついた。ただタルコフスキーやヴェンダース風の絵面第一主義映画ファンから見れば、ネーム過剰の”落語映画”に感じられたかも。俺は作風はそれぞれで構わないが、人間が恋愛にのみ生きてるのはやはり不自然かなと。ニュースくらいどっかの媒体で見ろよと、ついお節介を。日本的風土では出資者には喜ばれる作風(嫌み)。明日は『階段の先には踊り場がある』に行くかな。

2月27日…歩いてて若い人にドンドン追い抜かれて行く。否応なく自らの老化を感じざるを得ない瞬間だ(同一歩調は爺様婆様、幼児ばかり)。街で知り合いに次第に会わなくなるのも特徴。神保町をうろついてると昔は誰彼なくに遭遇したが、近頃はサッパリ。こういう性格ゆえ、相手が路地に逃げ込んでる可能性も。ただそれは昔からのはず(デモや集会でも同傾向が)。それ程はまだ死んじゃってないと思うが。ただ定年年齢になれば、そうは誰も外出しなくなる。徘徊する老人は貧しさの象徴なのか。でも旅に興味はないが田舎や街の徘徊は面白い。新宿駅トイレ小水器の山盛りのウンコは、家に居ては絶対に見物出来ない。

 家が静かになった。母ちゃんがようやく介護施設に正式入所できたのだ。通い時代は行く前も帰ってからも大騒ぎ(各種準備で、実家と自宅を何度往復するか分からない)。朝のトイレチェックからも、女房に任せきりだった紙オムツからも(”群馬の腐乱したケツの穴お嬢様”、ドリル優子が政党助成金でガキに買った品よりはるかに粗悪品だが)、ようやく解放された訳だ。後は毎月の介護費用をシッカリ地道に稼ぐだけ。すぐ必要になる自らの分も含めて。

 普段は500円前後の物しか買わない目薬。昨日は清水の舞台からフルチンで飛び降りるつもりで、すずらん通りの「東京堂書店」及び例の「ドトール」と道を隔てた、「ツルハドラッグ」で”スマイル40プレミアム”を(税込み1650円)。さっき初めて血の一滴に匹敵する数滴を、震える右手で両眼にポトリポトリポトリポトリ(2滴づつ)。クーッ! はらわたに、いや両方の目玉に沁み込むようだ。貧乏人どもが使ってる安物とは全然違う!…と意地で思ってるけどね。

2月26日…自民党&社会党の2大政党時代から前者の腐敗はひどかった。それでも調活費泥棒隠ぺい事件で自公政権に借りを作る前だったせいか、東京地検特捜部も時々摘発(黒い霧事件他)。警察は当時から完全に自民党の飼い犬(こちらも組織的裏金犯罪がバレて、今は検察同様に更に忠犬化)。マスコミも今よりはマシな時代で、自民党を派手に叩いた。そういう際に待ってましたと、検察ではなく警察が社会党の陣笠代議士を逮捕、中和を謀るのが常だった(日頃から用意してたのか)。呆れた土人民主国家振りだが、愚民が「どっちもどっちだ!」と諦める一助にはなったのだ(昔から大マスコミは、検察、警察批判はほとんど出来ず)。立憲民主党の議員が地元で酒を振る舞ったとの報道(俺が見たのは『朝日新聞』系)。当時の自民党の飼い犬警察の役割を、今は大マスコミが担っているのだ。億単位の裏金&脱税が問題になってるのに、良くこんなセコイ話を持ち出せたもの。この種の提灯記事を書いた関係者にも、官房機密費が流れてた可能性も。否定するなら領収書を出してみろ(意味不明)。

 上りで『鈴木邦男の愛国問答』(集英社新書)読了。初期はともかく、次第に常識的な事しか書かなくなってたので、本を買うのも久々。前にもどこかで読んだが、左右を問わずに集会やシンポジウムがあり呼ばれると、鈴木の参加を理由に同席を拒否する人が結構いて、話が流れる例が腐るほどあるのだと。寂しいみたいな言い方してるが、内心はケツの穴の小さな連中に排斥される事を、誇りに思ってたのでは。世界遺産指定直後に、富岡製糸場帰りの姿を上信線富岡駅で見掛けた際は、まだ元気そうだったけど。続編が待たれる。

 夕方、「神保町シアター」で『マダムと女房』(監督/五所平之助・’31松竹蒲田)。観客30人前後。余りにも有名な作品だが、恥ずかしながら初見。田中絹代は例によってだが、渡辺篤はホントに上手い(しかも演技が今風)。『古川ロッパの昭和日記』(晶文社)では結構悪口を吐かれてた記憶があるが、映画俳優としてはロッパなど問題じゃない。下りの高崎線で『ボロい東京』(三浦展・光文社新書)。著者は過去の文化庁や国土交通省での審議会委員経験を、プロフィールに自慢げに記せねばいられない俗物野郎だが、写真センスは悪くなく楽しめた。解説も最低限に絞ってる。書名と重複する帯のタタキ、”ボロさとは美である”はマヌケ。

2月25日…昨夕は「シネマテークたかさき」で、『このハンバーガー、ピクルスを忘れてる。』。役者、監督の舞台挨拶が最後にあったせいか、50人前後の大入り。尺も80分だし台詞も全編良く聴こえる、貴重なタイプの邦画(…)。終始安心して見物出来た(そのせいかかなり熟睡)。ただ今泉力哉とかにも感じるが、見込みありそうな若手が、片っ端エリック・ロメール系の低製作費タイプなのはどうも(中身も箱庭趣味)。韓国映画界にもホン・サンスがいるが、種々ののタイプが競合。新人が日本経済に比例し過ぎてないか。特集の他の2本も観てみるか。心配なのは木村聡志が監督・脚本・編集を担当してる点。この種のエイゼンシュテイン気取りタイプは、行き詰まるのも早い。

 『週刊文春』最新号。コラムでColaboと暇空茜の問題を取り上げてるが、普段馬鹿にしてる大新聞の社説スタイル。一見両論併記風だが、明確に暇空&怠慢警察に味方。今の同誌にしては実にみっともない。こういうクズ記事を掲載するスペースがあるなら、”昔蟹工船、今宝塚”キャンペーン、休まずに続けてよ。今日の『赤旗』。政治面下段に横長の大きな出版広告をまたもかもがわ出版が。反対右側紙面の同位置には新日本出版社が。頑張れかもがわ!(ヤジウマ)

 内職の傍ら、『腐敗する「法の番人」警察、検察、法務省、裁判所の正義を問う』(鮎川潤・平凡社新書)読了。いちいち御説ごもっともだが、登場人物を匿名にする基準が曖昧模糊。冒頭でレイプマンのお助けマン、中村格の名前を敢えて出さない姿勢にまず疑問を(1078円もしたので投げ出せなかった)。警察の天下りを巡っては名前一覧がちゃんと。良く読んだら他人の本からの引用だったが。大川原化工機冤罪事件では会社名をわざわざ匿名に(無論下手人の警視庁外事課の宮園隼人、東京地検の塚部貴子他の名前も登場しない)。著者の性格かも知れないが、大原化工機の社長は講演で、宮園や塚部の名前を記者クラブマスコミが隠す事に怒ってたぞ。書名負けした不燃焼な1冊。担当編集者が指をくわえてるだけのウスラ馬鹿なんだろう。

2月24日…すずらん通りの「ドトール」の件だが、「只今コーヒーは”ご用意できません!”」だったかも。”お出しできません!”なら、素直な俺は当然売春宿ではなく、ストリップ小屋を連想したはずだ(意味不明な屁理屈)。いずれにせよ「コーヒーは品切れです!」と言えば済むのに、自らの責任を取りたくない姑息な責任者の戯言(あたかも客に責任があるかのような物言い)。脱税裏金を自民党&NHKが還付金と言い換えるがごとし。気の毒な尻ぬぐい役の姉チャン。頭から尻尾までの無責任国家ニッポン。その一点景(全景を構成)。

 高円寺への行き帰りで、『はじめて行く公営ギャンブル』(藤木TDC・ちくま新書)読了。高崎俊夫あたりにも感じるが(南陀楼綾繁には全然)、俺みたいな嫌われ者爺さんと未だに交流のある忍耐性ある彼も、本を読むと案外努力派インテリなのだなと。俺自身はギャンブルは風俗同様まったく関心無いが、時間と金の投入振りの鮮やかさにはただただ感嘆(俺なら半分は貯金に)。”ニッポンB級文化界の総合商社ライター”の藤木。赤瀬川原平の『老人力』と化す著作になる可能性も、あながちゼロではない。競輪編で、山松ゆうきちの名前が出て来ないのはなぜ?

2月23日…富岡市の気違い防災無線。一時に比べるとかなり静かに。ここ数年抗議電話した記憶もない。今の榎本市長就任の頃からかも。土地改良課のデタラメゴロツキ職員にはこの間ひどい目に遭ったが、防災無線運営が改善されたのは認めざるを得ない。だか過去の例から言うと、担当者が交代すると元の木阿弥に。官憲を監視する、非記者クラブ系マスコミの視線をボケで忘れないようにせねば。公権力は放っておくと何でも腐敗。公権力部分は人間と言い換えるべきか。

 京都のかもがわ出版。ホントに根性が。『志位和夫委員長への手紙』(鈴木元・かもがわ出版)であれだけ党内外を騒がせたのに、今朝の『東京新聞』に第2弾、『さようなら志位和夫殿』(同・同)の広告が。”たちまち2刷”のキャッチ付き。同版元は、今でも『赤旗』に大きな広告を頻繁に出稿中(さすがに志位物は見掛けない)。経済的に党中央から独立してるのか。とっくに幹部全員粛清されてると思ってたのでビックリ。著者は党員歴60年というから、根強い支持者に支えられてるのだろう。一緒にするつもりはないが(してるが)、俺も下請けエロ漫画編集歴43年に。けど誰からの支持も愛もない。サッパリしてていいが(強がり)。

 今日の日刊『赤旗』。1ページ使ってコンビニがエロ本を復活させてるとの怒りのキャンペーン。どっちみちエロ本は滅亡の運命。危篤の人間の首などあえて絞めず、裏金脱税犯罪者内閣の軍拡大増税策動粉砕運動に集中を(紙面スペースがもったいない)。音頭を取ってる浜野佐知監督がかつて所属してた新日本婦人の会も、より強者にこそ立ち向かえよ。高円寺駅が典型だが、極端に数が少ない駅の女子便所を、金持ちJR東日本は倍増せよとかさ(ゴミ箱も)。21日、「神保町シアター」に行く前にすずらん通りの「ドトール」に寄ったら、「只今コーヒーはお出しできません!」と姉チャンが連呼中。売春宿でなくて良かったね。「只今オマンコはお出しできません!」じゃあなぁ。

2月22日…昨夕は四谷三丁目に行くので、何年かぶりで飯田橋から地下鉄南北線に。下手すりゃ10年振りくらいか。千駄木の一箱古本市へ行くので、東大付近で降りたような記憶(夫婦で)。今の金持ち外人観光客様のように、でっかいカートをゴロゴロゴロ。まだ日本が奈落への角口に差し掛かった頃か。同古本市は刺繍入りブックカバーが良く売れた(客の年収もみちくさ市他より高し)。10枚売れた日も。お客さんと現金を直にやり取りする商いは、独自の楽しさが。

 面白い『裏切り者の中国史』(井波律子・講談社学術文庫)。大陸の人間は恨みを簡単には水に流さない(何でもすぐ忘れる日本人が異常)。そこにドラマが。登場人物の一人で名前は忘れたが、皇帝をおだて上げて王宮他を次々に建てさせ、国の経済を崩壊させた後で攻め込むという知恵者が。原発復活、東京オリンピック、辺野古基地、マイナンバー、大阪万博…窮地の振りの統一教会。既に野望の9割方を達成したのでは。日本が今のまま米国のATM に徹してくれれば、韓国は相対的に楽だし。口にはしないが同国与野党も内心は同感なのかも。日米奴隷地位協定に怒りを感じない国家国民は、周辺国にそう蔑まされても仕方ない。

 日本共産党、田村新委員長効果は未だにサッパリ。『赤旗』、毎週火曜日掲載の地方選挙結果は鉄壁の議席減状態(維新や参政党に喰われてる)。志位君の仏頂面よりずっとまともな新委員長の笑顔だが、そばに民主集中制死守のでかい記事が「ババーン!!」(ふくしま政美)じゃドッチラケ。党大会でそれに異議をとなえた、神奈川県の勇気ある女性代表。後で猛烈にいじめられたろうな(新委員長までが加勢してた。小姑集団への恭順の意志?)。今日も一面使って入党のお誘い記事。批判的意見への異様な反撃癖を知る者には(原発賛成と叫んで死んだ吉本隆明の域)、女装娼婦に誘われたような気分。両手で首絞められながら飯を喰えと言われてもな。民主集中制が”踏み絵”になってるのに気づかぬ振り。まだまだ票は減ると思う。れいわ新選組共々、伸びて欲しいのにな。

2月21日…山本政志、井上紀州、池田敏春、高橋伴明…昔の使用済み下着、いや使用済み「シネマテークたかさき」の会員証をパラ見してると、懐かしい映画監督の名前が色々と(見物映画の半券が貼り込み)。高橋以外は最近ほとんど名前を見ない。どの分野でも世代交代があるからな(70になったら後進に道を!「………」)。自殺した池田敏春の最後の方の『秋深き』は原作が織田作之助で、八嶋智人、佐藤江梨子の共演。空前の傑作『人魚伝説』の監督も試行錯誤の晩年。やたら怒鳴ってた八嶋が実に不愉快だった以外の記憶はない。佐藤江梨子。ハッキリ言っては失礼だし内心はファンなので発言を控えるが、何とも微妙な位置の女優さんだった。

 ”国際的学歴詐欺”だけじゃ初女性総理への道は険しいと察知したか、小池百合子がカスハラ防止条例制定を表明と。役人にまた1枚無用な防弾チョッキ(今でも十分取り締まれる)。裏金と冤罪の無責任プロ集団、警視庁公安部は大喜び。『東京新聞』の論調もピント外れ(木を見て森を見ず)。”永田町の16人殺し”、上川陽子が絞首刑パワーを踏み台(…)に血まみれで急浮上。小池、焦ってるな。この際は杉田水脈も、”人種差別パワー”を基本に女性総理を目指せ。”国際的学歴詐欺知事””永田町の16人殺し元法相””裏金脱税人種差別主義者”の3大バトルとなれば、世論も大いに盛り上がろう。『東京新聞』の「こちら特報部」。万博の一か所2億円トイレ問題を。リードでの”大阪・関西万博 また無駄遣い?”。末尾の”?”は不要。記事にいちいち逃げ道を作ってるから、読者の信頼を失う。両論併記という名の強者へのおもねり。

 「神保町シアター」、14時15分開始の『(秘)色情めす市場』。70人以上の大入り。知らない所で田中登ブーム? 女性客も多かった(2割程度)。若い頃は大嫌いだった田中の演出手法に、段々耐えられるようになった。本作も確か3度目。宮下順子の濡れ場の巧みさにも感心(腋毛があれば更に)。いどあきおのオリジナル脚本も素晴らしい。比べるだけ糞ヤボだが、白坂依志夫、荒井晴彦など単なる小器用なチンピラ脚色家。榎木兵衛よ。もっと女性器を大切にせなあかん。芹明香に馬面にビールかけられて当然だ。

2月20日…昨夕の「シネマテークたかさき」の『梟』、観客5人。普段韓国映画はもっと入るのだが。始まると納得。主人公(リュ・ジョンヨル?)がとにかく地味で花が無い(小林旭に野呂圭介や近藤宏の次くらいに殴られそうな大部屋タイプ)。やっぱり韓国映画の時代物は…とウンザリしてると、脚本がしっかりしてるせいか、後半はそれなりに締まる。主役がせめて川地民夫クラスで、演出も西河克己レベルなら、3倍は面白くなったはず。女優陣も地味で区別がつかない。冷血な王様役は上手いし気持ち良さそうだった。

 その『梟』上映前。同じ韓国映画『ビニールハウス』の予告にビリビリビリ(望月浩)。”半地下はまだマシ”と来た(野暮な注釈だが『パラサイト/半地下の家族』へのおちょくり)。1人で噴き出す。末尾に”だった”が入ればより完璧だった。けど映画や経済、民主主義の成熟度でも今や遙かに大日本帝国を引き離した韓国だが、住宅事情じゃまだまだ甘い。半地下だ、ビニールハウスだと自慢するが、我が帝国じゃフランスの女性大臣が驚きの余り失禁したという(推測)、うさぎ小屋だぞ! どうだ参ったか? 参らねえ。ああそうかい。

 昨日の昼飯は「讃岐ブルース」。ホントに細くて狭い店内。奥が空いてるのに、可愛い姉ちゃんがわざわざ入口左側、自動券売機前でうどんすすってて困った。楽しい食事時間を邪魔しちゃ悪いので、アクロバット的体位で券を購入。こういう周囲に我関せずの人間が、昔はムカついたが今は逆にやや羨ましくも。すくすくと育ったんだな。もう50年も経つと、すくすくと死んでくんだよ。

2月19日…イオン労連が労使交渉で、パート労働者の賃金7%アップを勝ち取ったと(『東京新聞』)。めでたいが、ついでにイートンコーナーの縮小改悪政策にも異議をとなえてくれ(面積再拡充・水飲み場&ゆったりソファ復活!)。多分高崎駅西口店だけでなく、全国で陰湿な下層客追放作戦が繰り広げられてる可能性大。東京メトロがゴミ箱を全廃したり、JR東日本が目立たない場所にゴミ箱を隠すのと同じ反社会的愚行。トップ企業は乞食の空き缶から、小銭をちょろまかすような真似をするな。  

 前世紀末のロリコン漫画絶頂期(コミックハウス的には”美少女漫画”)。どの漫画誌の編集部にも、投稿職人からのハガキがレンガ1個分くらい届いた(バター1個分の場合も)。ただ地域的隔たりが。千葉、名古屋、福岡がハガキの総数で傑出。いずれも当時は独裁的管理教育が徹底してた地域(無理強いすれば空気も人間も必ず逃げる)。特に多かったのが名古屋。なるほど。上納金の額で教員が出世できたのか。世襲政治家も教員も、暴力団システムで運営されてる美しい国ニッポン(警官、検察官、裁判官もだろう)。

  上りで『きょとん』(田中小実昌・実業之日本社)読了。エロっぽい素材でも全然エロくないのが著者の特色。だがこれはかなり扇情的(初読)。瘋癲老人を勃起させる程でもないが。読めて良かった。引き続いて『地形の思想史』(原武史・角川新書)。原の本は8割方フォローしてるつもりだが、去年の5月に出た本書は見逃してた(無論、5年前の親本も)。五日市憲法、日本共産党山村工作隊、大菩薩峠事件、虹作戦、ひめゆりの塔火炎瓶事件…天皇制という焼けた鉄製の串で貫かれた各種反乱のその後が、原の足でシビアに検証される。運ちゃん代わりに酷使された、掲載誌『本の旅人』の小林編集長も大変でしたね。でもいい本になったからいいか。早めに高崎に帰り、「シネマテークたかさき」で『梟』でも観るか(19時35分開映)。各駅で帰れば原の本も読み終えられるし。

2月18日…群馬の森公園の朝鮮人追悼碑破壊撤去を巡る、ネトウヨ知事山田一太の歴史的暴挙。闘病中の浅野健一まで現地取材に訪れたのに、準地元の俺は普段エラソーな口叩いてる癖に現地にはまだ1度も。調子いい口先野郎だ。そろそろとは思ってるのに、「シネマテークたかさき」や「109シネマズ高崎」行き専門。恥ずかしい小心者口先老人左翼。昨年の雨の中の入管法改悪反対高円寺デモ以来、現場には全然(以前は時々行ってた国会前にも)。足腰を鍛える意味でも”歴史虐殺の地”に1度行かなきゃな。高崎市は合併を繰り返してるので、昔住んでた川口市同様に広い(自民党の裏金脱税議員並の弁明口調)。

 笹沢左保に比べ、松本清張の本は入手しずらい。特に文庫。単行本は結構あるが、重くて遠距離通勤者には不向き(2段組みだったりも)。これは笹沢も同じだが、いざ見つけてからは果たして既読か未読化の判断。二重買いしても家計が破綻するような額ではないが、やはりドジが続くと悔しいし。数百冊の本を出した作家との付き合いは、読者も種々苦労するが、読めばその甲斐が確実にあるし。

 午後、「109シネマズ高崎」で『ボーはおそれている』。面白い。5日ぶりの映画が秀作で良かった。けど観客は7~8名。例によって上州人は感情表現が苦手らしく、ギャグ場面でも俺1人がクスクスクス。淫乱な初恋の女の硬直死体が自ら股間を隠してたり、祖父(祖母?)の肖像画の寄り目でのふざけっぷりにも、終始沈黙の艦隊。ドリル優子やネトウヨ白痴知事山本一太は、彼等彼女が支えてるのかも。ただ179分はあんまり。確かにアンゲロプロスよりはマシだが、尺の問題で将来墓穴を掘るアリ・アスター監督かも。

2月17日…今朝は溢れておらず、ホッとした母ちゃんちの割と優秀なトイレは、INAX製であった。”お魚に~なった~わ~た~し~♪”の宣伝で知られるメーカーはどこだったか、全然思い出せない。”ミニ梶芽衣子”と言った感じの、小生意気そうな所が魅力だった女優の名前も。でもあれはトイレじゃなくお風呂だったか。似たようなものだが違う気も。どうでもいいが。面倒だが調べたら、女優は高沢順子で商品はホーローバス。風吹ジュンのホステス仲間だったとウィキには。

 3日間連続で休む事は時々あるが(無論、副業の自宅仕事は1年中無休)、必ず1日は高崎か東京に。なのにこの木、金、土は市内から一歩も出なかった。お陰で頭が錆びついて余計にボケ馬鹿に。俺の読書はほとんどが電車内(家だと10Pページもめくらないでグーグー)。更に映画にも行かなかったので余計に。油でも注したい心境だが、貧乏老人は1時間の読書タイムを願っても余りに雑用が多い。返事を書かなければならない手紙もあるが、既に3~4年放置。そいつが今年は年賀状まで(仕事関係以外は半世紀以上書いてない俺)。達筆な筆まめ者にも弱ったもの。

 自民党選対委員長のドリル優子が、衆議院の3補欠選挙は厳しいと述べたと。マジで自民党を離脱、ドリル優子の正式芸名で吉本興業入りすべき時期だ。ガキの紙オムツまで政党助成金で買ってた、ハレンチお嬢様が自らが戦犯だという意識は皆無(でなけりゃ選対委員長など受けない)。酔っ払いの戯言ならともかく、”上州の腐乱したケツの穴”にかく寝言を平気で並べられて、責任を追及することなくニコニコと、右から左に伝えるNHK以下の正社員サラリーマン記者も凄い。”みんなにこにこ にこにこみんな”(小学校入学後、初めて学んだ国語の教科書に)

2月16日…芸無しAV女優の台詞じゃないが、「何がこの世で一番気持ちいい?」と問われた際の、死にぞこない老人の回答は限定的(バイアグラ要らずは除外)。俺の場合は酔っ払った後、自室のコタツにもぐって(要はんてんこ)、テレビや雑誌を交互に眺めながら寝入る瞬間。いくら厚着してても深夜1時か2時には目覚め、脇の敷いておいた蒲団にヨロヨロ移動。その際の肌触りの変化も悪くない。素面だとそうは”気持ち良く”ない(消費税不要の格安趣味)。

 肝心な時に国会中継しない”公共放送NHK”って…。いくら自称でもひどすぎ。自公カルト政権窮地の際の、お定まりのお助け航空母艦。連中に受信料を唯々諾々と払うのは、スラエル軍にカンパするに等しい(暴力団へのみかじめ料の方がまだ人道的)。公安調査庁、警視庁公安部、東京地検特捜部の3代盲腸組織が、職員の生活を支えるためだけに存在するのだとは小学生でも熟知。NHKを加えて4大盲腸組織と呼ぼうと思ったが語呂が悪い。語呂だけでなく、NHKは害悪度も他の追随を許さないレベルだろう。逆に考えれば、この4大腐敗盲腸組織を解体すれば、いくらか日本もマシになる可能性も。囚人が牛耳ってる刑務所並の国会を見てると、楽観的過ぎる妄想か。刑務所の所長を泥棒の親分が務めてるし。

 飯田橋駅ホームの飲料自販機。空き缶入れを備えてない分が急増。あの反社会的東京メトロでさえそれだけは一応完備。ゴミ箱を乗客の視線から隠そうと、日々努力奮励してる銭ゲバJR東日本。国が株を持ってる公共機関が、率先して社会道徳を無視し目先の銭儲けに狂奔。新たな商品やサービスを考案して、地道に儲ける努力を完全放棄。利用者への基本的サービス削減で利益をという姿勢に、日本大手企業の将来の暗さが露骨(悪事で貯め込んだ金の遣い方も知らず)。元経済大国のセコイゴミ箱錬金術を見て、外人観光客はいかに。欧米系は苦笑し、アジア系は「ざま見ろ!」か。元金持ちの路上のコジキくらい、見世物として面白いものはない。

2月15日…『死の10パーセント フレドリック・ブラウン短編傑作集』(創元推理文庫)を昨日の帰りから。楽しいが、編者の小森収&担当編集者の仕事と思われるが、収録作題名ページにイラスト入りで、オードブルだスープだの聞いた風な御託がズラリ(全編)。作品をどうとらえるかは読者の自由。安っぽい自己顕示欲と商売のために、"神様"の想像力を事前妨害するな。徳間文庫版笹沢左保シリーズの、有栖川有栖の前説並のゲロゲロ愚行。すっこんでろウスラ馬鹿!(皿洗いでもしてな)

 数十冊の「シネマテークたかさき」の会員証整理がそろそろ終了。各ページに観た映画の半券が貼ってある。1800円が1100円になり、10本で1回ご招待(入会金がかかるが額は忘れた)。手元には4年前の分が1冊。『鈴木家の嘘』『家へ帰ろう』『ヴィヴィアン・ウエストウッド』『女王陛下のお気に入り』…まったく内容を覚えてない。つまらなそうな映画を、暇つぶしで観るのも考えもの。読書もだが。分野を問わず、古典にこそ拘泥すべしが昨今のリアルな心境。筆は1本箸は2本と言うように世間は世知辛い(意味不明)。一方で古典の素晴らしさは、日々現世の下らなさはかなさを常に実感する必要が。余命短い老いぼれは半ばあきらめてるが、ヤンガーゼネレーションの心境やいかに(大新聞の社説かよ)。

 木、金と連休出来るなんて珍しい。金曜日はどっかで古本市が開催されてるし。今週末はそれが皆無。何か便秘が解消された気分。ホントはどうでもいいが。

2月14日…昨夕は帰りに『チェコ・アヴァンギャルド ブックデザインにみる文芸運動小史』(西野嘉章・平凡社ライブラリー)にも着手。いかにも同シリーズらしい本で図版も豊富。ただ内容は総花的と言うか、教科書みたいで緩急に欠け眠くなる。もっと焦点を絞った手法は取れなかったのか。各国の運動関係者を、一旗揚げようとする戦国時代の武将のように描写する点も疑問(こういう点は淡々とでいい)。『第二次大戦の発火点 独ソ対ポーランドの死闘』(山崎雅弘・朝日文庫)のような、より俯瞰的視点が持てないものか。共産主義時代の裏返しで、運動自体の過大評価とも感じさせかねない筆致だ。

 NHKや朝日ナベツネ他が、『赤旗』や『週刊文春』の調査報道を、自分たちが努力発見したかのように伝えるのは、見慣れた日本的ハレンチ景色。国会にもそれが伝播。松野博一前官房長官の官房機密費4660万窃盗事件。言うまでもなく『赤旗』のスクープだが、共産党の穀田恵二議員の追及には答弁拒否の連続だったのに(村井官房副長官)、立憲民主党の山岸一生の質問には事実だと答弁(林官房長官)。国会対策で花を持たせた訳だ。山岸は総選挙の際にポスターで、駒場、東大法学部経由の、朝日記者出身をデカデカトと謳ったスーパーボンクラ野郎。国会でもわざわざヤラセ内閣記者会ごっこしてんじゃねえ。眼に見えない官房機密費接待の一種。

 『影の落ちた道』(笹沢左保・角川文庫)は88年刊行。後ろ折り返しの著者既刊分を数えたら48冊も。ただ巻末の他の作家合同の既刊分ページでは38冊。10冊の落差の理由は?(単なるスペース問題?)当時の角川文庫の本文は、腰のあるいい用紙を使用。今のような汲み取り便所紙レベルのヘナヘナ紙ではない。他文庫と違い、つい2ページくらいまとめてページをめくっちゃう。老舗の誇りは全方位的に放棄か。大映映画旧作上映会も復活しそうにないし。

2月13日…今朝は母ちゃんちのトイレに何の異常もなくひと息。既にコタツで趣味の祝儀&香典袋の整理整頓を熱心に。毎日良く飽きないと思うが、考えれば俺が小金のために、映画のチラシや半券を分野別に仕分けしてるのと同じか。分厚い農業日記にも熱心に目を。俺は南陀楼綾繁と違い、実際の日記はつけてないので将来は真似出来ない。昔から金にならない事はしない主義(やってるじゃん)。

 仕事の合間に「早稲田松竹」で『エレメント・オブ・クライム』。ラース・フォン・トリアーのバナナのたたき売りみたいな芸風、デビュー作で既にモロ出し。ただ局部に毛が生え揃わない、県庁所在地のガキ共には受けそう(名前もジョン・フランケンハイマ―並の押し出しだし)。”セピア色のスラム街のタルコフスキー”と言えなくもないが、類似構図でガラス割りを3度も繰り返すほど(寝てた場面もあり確認出来た範囲)、教祖は粗雑じゃないし。観客20人強。同館前の通りは相変わらずの通行人ラッシュ。爺様は跳ね飛ばされそう。

  帰りに朝からの『影の落ちた道』(笹沢左保・角川文庫)読了。短編4作を収録。巻末の「九十日の残影」が圧巻。払わなくてもいい自殺した自称詩人で恋人の借金を、キャバレーに身を沈めて清算するハードボイルドな女の物語。”永田町の16人殺し”の上川陽子、ガキの紙おむつまで政党助成金で買ってたドリル優子、国際的学歴詐欺都知事小池百合子らに代わり、女性総理第1号になって欲しいキャラだ(まな板代わりに、デパートの包装紙上でナスの漬物をトントンする姿もイカシ過ぎ)。

2月12日…朝、母ちゃんトコに様子を見に行くと、まずはトイレのチェック。先日の洪水寸前騒ぎ以来、普通に水が流れるとホッとする。無論、ウンコの飛鳥山くらいでは全然驚かないが(なぜか流し忘れる)。あそこの展望台、娘2人と良く昇ったな。何で壊しちゃったのだろう。『散歩の達人』が紙の付録にした事もあったっけ。

 朝7時過ぎ。悪い予感ほどにズバリ。トイレの床に水が溢れて、ドア前の廊下もビシャビシャ。便器の中に紙オムツ(ドリル優子が子供用に、政党助成金で買った品ほど高級ではない)の小山。今日はなぜか詰まってなかった(自分で排除?)。それにウンコ日じゃなかったのが、不幸中の幸い。前から紙パットは勝手に外しがちだったが、最近はオムツ自体を敵視、バラバラにしちゃったり(”バラバラ死体”が狭い家なのに良く行方不明に)。ボケ老人は同じ失敗を繰り返す傾向があり心配。ただ明日はやっと施設の迎えの車が来る予定。また雪なんか降らないで(それで先週は泊りが1日減)。

 昔ほど注目されなくなったコピーライター(ニッポン経済大没落に加え、糸井重里以下の愚かさが知られるようになったせいも)。古雑誌をパラ見してて、唸っちまうコピーを。日活が小林旭デビュー50周年時に、”渡り鳥シリーズ”他の新装DVD発売の1ページ広告につけたものだ。やせてチンピラ臭プンプンの、ピストル片手のまぶしそうな表情のアキラの頭上に横2行の行書体。”カッコいいとは、こういうことだ!”(DVDは一番下に横並び)。黙って平伏するしかなかった。

2月11日…昨日は行き帰りで『第二次大戦の発火点 独ソ対ポーランドの死闘』(山崎雅弘・朝日文庫)読了。相手が勝手に助けてくれると妄信。時代遅れのポンコツ兵器を言い値で爆買いするだけでなく、日米奴隷地位協定で滅私奉公してる隷属民族は深いため息の連続。沖縄やパレスチナにも通底する具体例の連続で、今をリアルに撃つ戦争史本。描写もいつも通り公平かつ冷静で分かり易い(文章の色気には欠ける)。同文庫著者の未読本も読まねば。”朝日人”にもまともな編集者もいるのだね。都内縦断日の最後は、「シネマテークたかさき」で『夢二』。初見。観客20人強。40分長いが、『カポネ~』より6グラム程度はマシだった。沢田研二のみ口跡が悪く、独白の場合はともかく他者との会話は『七人の侍』(難聴)状態。

 WOWOWで今放映中の『風と共に去りぬ』。大映テレビ調でご意見無用のワイルド振りがスパーク。昔から断片的には観てるものの、実は通しては未だに。かなり体力&精神力を要しそうなので、先送りしてたらとうとう70歳に。そろそろ意を決して挑戦しようか。けれどビビアン・リーと黒人の召使いが怖すぎる(互いの視線がバンボロ!シャキーン‼)。やっぱり2~3年また先送りするか。

 妙義山の雪はまだ溶け切らず(小便タレ糞ガキの白雲状態)。ただ既にメカゴジラの面影はなし。シンプルなゴジラの背中残雪風景。富岡市と合併する前の妙義町観光課が、ゴジラのカッコの山として売り出さなかったのも謎。下仁田町の芸の無い、ネギ&コンニャク頼りの観光政策より可能性があったのに。富岡市ではその点駄目。昔から土建屋がでかい顔してるから(市長にも複数が)、富岡製糸場のように金を生む資源以外には関心が無い。

2月10日…今までしなかったのが不思議でもあるが、ボケ母ちゃんがトイレに紙おむつを。ウンコ&ティッシュが山になってたが、流し忘れただけと水を流し青ざめた。流れずに水の水位が急上昇。親のウンコだし床掃除するしかないと覚悟を決めてると、溢れ出す寸前でピタリ水が止まる。良く出来てると感心(製造メーカー未確認)。二股の犬のウンチ拾いでやっと掻きだして安堵(母ちゃんに声を強めて説教すると、「誰がそんなねたするんだんべなぁ」「……」)。小澤征爾の訃報記事(『東京新聞』)。”世界のオザワ”と付けねば気が済まないサラリーマン記者根性。落とした財布が戻って来る日本に世界がビックリと同レベル。恥を忘れた人々の自己賞賛無間地獄(身内でもねえのに)。

  12時30分高円寺着。「西部古書会館」、土曜日の人出は相変わらずだが、品揃えはイマイチ。でも約3500円(宅急便代が1000円以上)。西荻窪の「盛林堂書房」へ足を伸ばす。何と1月の売り上げは大惨敗で、確か史上2度目の5000円台割れ(高円寺で買った額とほぼ同じなのが悲しい)。うどん屋「あの名店」で、森達也ソックリの人物を見掛けた。意を決して池袋の「古書往来座」へも。『名画座手帳2024』をやっと。久々なのでエビスカンビールを何本か手土産に。「うれしー!本物のビールだよ」(のむみち)「最近は発泡酒ばっかで…」(3日に1回しかまばたきしない店長)謙遜とは思えない自然な口調が怖かった。

2月9日…昨夕は「シネマヴェーラ渋谷」に行く前、手前坂下の「ファミリーマート」へ。『日刊ゲンダイ』『週刊文春』をとの予定だったが、前者はあったが後者は雑誌コーナー自体が見つからず。高崎駅西口の「ローソン」の雑誌コーナーは、近所の「イオン」のイートンコーナー同様、大幅に縮小されたがまだ残存(結局そこで購入)。売る場所が激減してる業界に明日は無い。無意味に豪華な出版クラブのビルなど建てる金があるのなら、各県に1店舗くらい業界直営のミニ書店でも開けよ。同ビルの横を通る度に、出版業界の墓参りをする心境。

 しまった! ファミマは血塗られたジェノサイド国家、イスラエルとつるみパレスチナ人民を殺しまくって銭儲けしてる、ナチス的商社伊藤忠の傘下だった。国民皆保険破壊の極悪テロ企業サントリー製品同様に、絶対に買うまいと心に誓ってたのに、ついうっかりのボケ爺さん。貧乏人の親の仇サントリーの全製品、及び腐れファミマじゃ今後は絶対に買いません‼(こういう運動は教条的に対処すべし)抗議運動にビビった故の解約なのに、あくまで認めまいとする社長が自公カルト政権ソックリ。でも中止したのは、河野やキシダのイカレポンチ3代目より3グラム程度マシか。”売家と唐様で書く三代目”。前大戦の翼賛選挙下、この喩えで大元帥天皇裕仁を暗に批判した尾崎行雄は勇気があった(相手が”憲政の神様”ゆえ、冤罪リンチ殺人のプロの特高や憲兵隊もただ歯ぎしり)。雀の学校の生徒のような、内閣記者会のサラリーマン痴呆記者を見てると、国よっては歴史は退歩するものだと痛感する。

 ここんとこWOWOWで三池崇史特集を。映画館で観ると糞アホらしいが、他の作業しながらテレビ画面でチラ見するのには向いてる。途中でトイレに行こうが下で食事して来ようが、筋もちゃんと繋がるし。意外な発見。

2月8日…”群馬の腐乱したケツの穴”、ドリル優子が自民党の脱税裏金調査担当って、”永田町の16人殺し”、上川陽子が死刑廃止議員連盟会長に就任するに等しい。もはや日本国じゃギャグが成立しない。ボロボロのケツの穴、いやドリル優子と言えば、ガキの紙おむつまで政党助成金で買ってたので有名。その子供、学校でいじめられなかったかが心配。自分ちは言うに及ばず、亭主は高給で知られるTBSの幹部。ガリガリ君を同じく助成金で買った国賊兼売国奴のアベシンと言い、金持ちの経済観念は貧乏人には理解不能。倫理観&羞恥心の放棄こそが金持ちへの第一歩なのか。今更知っても遅いが。

 片道3時間もかかるから、『喜べ、幸いなる魂よ』(佐藤亜紀・角川文庫)の他に、『第二次大戦の発火点 独ソ対ポーランドの死闘』(山崎雅弘・朝日文庫)『愛人ヨーコの遺書』(笹沢佐保・集英社文庫)も持参。チョロリずつ味見する予定だったが、亜紀本が山場に差し掛かったので浮気には至らず。

 「シネマヴェーラ渋谷」で『彼女だけが知っている』(’60松竹)。観客30人前後。2度目。小山明子の不感症っぽい山田の中のカカシ芝居と、高橋治監督の芸の無い粋がり演出がマイナス合体、口内が後味の悪さに満ちて来る凡作。高橋監督と田村孟の脚本は悪くないのだが。今回の企画名は”クールビューティ小山明子”。このキャッチは「新文芸坐」が、江波杏子の女賭博師シリーズ特集で使用済み。チラシセンスも良かった。今回はかなり苦しい。”クールクールクール小山明子”ならまだしも。

2月7日…入谷コピー文庫の次回依頼原稿、「自分の死について語ってみませんか?」を少しづつ。この企画じゃ堀内恭編集長、またメンバーを揃えるのに苦労したろう。俺はくも膜下出血以外にも、小学生時代に死にかけた記憶がありそれを。裏金脱税国会で自民党が、裏金って言葉自体を使わせないようにとドーカツ。大日本帝国や部落解放同盟を持ち出すまでもなく、言葉狩りを始めた独裁的組織は長くない(”日本のガン”こと、東京地検特捜部のご指導援助があってもだ)。上川陽子外相の法相時代のギネス物の大功績、”永田町の16人殺し”はどう言い換えれば?

   ボケ老人は外出の度に失敗を。最初は恥ずかしかったが、次第に楽しめるようになったから人生は奥深い。最近も事務所近所の中華屋で500円弁当を3個買う際に、間違って積んであった1個落としてオシャカに。顔見知りのお店なので許してもらえたが平身低頭。その日の午後。駿河台交差点の横断歩道で学生さん風から肩を叩かれ、「落としましたよ」と100円玉を差し出された。すぐ前の「廣文館」で『日刊ゲンダイ』を買おうと、小銭入れを取り出した時に落としたらしい(耳が遠くなり落下音も聞こえない)。その後も「シネマテークたかさき」で更新してもらった会員証を、帰りに受け取り忘れたり(夜自宅に電話が)。さて今日は?

  上信線で『喜べ、幸いなる魂よ』(佐藤亜紀・角川文庫)。80P前後から急激に冴え始める。しかも媚びを感じさせずに心地いい。珍しいタイプの小説。ただ目的地「109シネマズ高崎」での、『機動戦士ガンダム SEED FREEDOM』の幼稚さには呆れた(3割前後熟睡)。同館水曜日1300円均一料金で、10人も客が居なかったのにも納得。バトル場面にのみ手間暇かけ、繋ぎ場面は素人以下(人間の座り姿勢描写も満足に出来てない)。アニメプロ人間の映画知らず(繋ぎの方が大切)。個性的”ノロケアニメ”ではあったが。駅弁ファックもどきの場面が、エンドロールに登場したのには苦笑。不要な画面分割にもゲッソリ。マジメにやれ(健さんタッチで)。

2月6日…10センチ以上の積雪はめったにない甘楽富岡地方(もっぱら空っ風)。昨日夕方には既には12~13センチに。その影響か夜8時台に数分の停電。最初はブレイカー落ちかと思ったが、川向こうの隣接した村も真っ暗。眺めてると、まずは街路灯から順次復旧するのが確認できた。停電なんて落雷以外では記憶に無い。類したアクシデントが次々に起きそうな悪い予感。一休みして雪かきを(7時から1時間弱没頭)。積雪約30センチ。腰に来る。元々ゴジラの背のような妙義山が雪を被り、メカゴジラ風の勇姿を披露。ただ日が差すやあっという間に雪が解け、普段通りのゴジラのギザギザ背中に。ここらは盆地なため、あくまで主役は妙義山(浅間山は後方にチラリ程度)。富岡市街や高崎方面からだと浅間山が圧倒的で、富士山と王子の飛鳥山くらいの落差が。子供の頃はホントに混乱した。

 『屍衣にポケットはない』(ホレス・マッコイ・新潮文庫)を昨夜の新幹線で読了後、『喜べ、幸いなる魂よ』(佐藤亜紀・角川文庫)に。著者の本は6~7年振りかも。悪くないのは承知してるが、登場人物の名前が凝りすぎてて覚え切れない。ドストエフスキーを筆頭とするロシアの作家もだが、ドス御大は耐えるに値する世界に必ず導いてくれる。佐藤亜紀はそれ程でもないと敬遠してたが、さて? 20~30ページ読んだ所じゃ、一応ストーリーは追えてるが。けど角川文庫の本文書体、フラダンス踊ってるようでホントに読みずらい。

   内職の合間にリコーの社員が95年に自費出版した、『我が青春の映画館 昭和三十年代の映画たち』(林捷二郎・近代文芸社)。「盛林堂書房」でパラ見、新東宝&日活ファンから見た当時の映画館事情がと期待して購入(確か1000円)。ただ筆者はそういう点には興味が無いようで、チラシ要約の粗筋説明が延々と。間は飛ばして最初と最後の段落のみ目を。「シネマ・ロサ」が日活系封切館だったとか、懐かしの「王子銀線座」や「池袋ピース座」他が登場、それなりに楽しめた。出版時点での映画回顧追加記入はドッチラケ。大ファンらしいのに、天知茂を終始天地茂と表記してたのは気の毒。1938年生まれというから、きっとまだお元気でしょう。

2月5日…昨日午後は「シネマテークたかさき」で『PERFEC TDAYS』。12月22日初日なのに、まだ40人以上の大入りでビックリ。最初はTOTO他の便所産業宣伝映画のようでうんざりしたが(実際にそう。トイレが近い老人は、”下半身の箱物”風豪華トイレより、コンパクトな公衆便所の数を増やして欲しい)、後半は報われない人生を送った感傷的老人慰労映画に。俺は馬鹿にされたような気がしたが、本邦では受ける作風。主人公は読書好きという設定。その割に妙な箇所。夜、老眼鏡の役所広司が手元のスタンドだけで昔の文字の小さい新潮文庫を(絵面優先)。あり得ない。古本屋の100円コーナーを、店内部に置くのも変で見た試しがない(同)。木造オンボロアパートが2階吹き抜けなのも初見(同)。『惑星ソラリス』でお馴染みの首都高速が頻繁に登場するが、あの周囲にそう公園はない(同)。細かい揚げ足取りをしてるが、一番気に入らないのは、公園に露わになってる日本の貧しさが一切無視されてる点。寝られないように区切られたベンチも、同じ理由で屋根を外された休憩所も、浮浪者のテントも登場しない(踊る浮浪者と青テントは後半に一瞬。芸術的点景扱いでよりムカつく)。ホントは読書にも貧困にも興味のない人々が制作した清貧自慢映画。アニマルズ他の莫大な楽曲使用料だけで、ホントにビンボな邦画は何本も撮れるのでは。 

 上りで『屍衣にポケットはない』(ホレス・マッコイ・新潮文庫)。田口俊樹の訳文は、念入りな愛撫の果てにアレにアレがスルリと挿入されるように頭に染み込む。名前は知ってたが読むのは初めて。寺山修司の本に時々登場したような。いやあれは似た響きの名前の別の作家(ボリス・ヴィアン)だったか。

 「シネマヴェーラ渋谷」の『続・浪曲子守唄』を断念。6時前には高崎に帰還(珍しく新幹線)。上信線は雪に弱いから心配で。幸い時刻表通りに運行。車中で『昭和39年の俺たち』。加藤明典の「殺ってしまった有名人たち」。特に新味は無い記事だが、井筒和幸監督の『東方見聞録』撮影時の男優死亡事件を巡る部分。”1964年、福島県会津若松市で行われていた映画のロケ中に、脱獄犯を演じた二人の俳優が手錠で繋がれたまま川で溺死したのだ”と過去の類似事件を紹介、業界史に学ばなかった井筒監督の甘い対応を批判。その通り。だがこの場合は、1964年の事故死をより具体的に記さねば欠陥記事(担当編集者も教育的指導を)。題名は忘れたが、若松孝二のピンク映画だったはず。現場が会津若松市ゆえ想像しろってか? まあ「昭和スター極太伝」よりは多少読めるが。

2月4日…「国立”アベトモ”映画アーカイブ」での女性映画人特集プログラムの表紙は宮城まり子。一体この人は何なのよ。吉行淳之介関連や私費を投じた養護施設で有名だが、撮った映画がいいとの声や文章に接した経験がない。無論女優としても、田中絹代の10倍くらい気色悪いだけ(人格者なのかもしれないが作品とは無関係)。「国立”アベトモ”映画アーカイブ」の根本的反動姿勢が良く出た表紙だ。女性映画監督としての実績から言えば、表紙は左幸子以外はあり得ない。

 今日は酒飲み日。前橋市長選挙には何も期待してないが、京都市長選挙で福山和人候補が負けると、晩酌が味気なくなりそう。京都かあ。選挙応援を頼むような知人は居ない。すてぃる88ってここらだったか? 80年代には、選挙の度にエロ劇画家の榊原隆から電話が。公明党に是非と。常に邪険にしてたが熱心だった。彼と縁が切れたら、今度は榊原のアシ出身の大地翔から(宮崎勤の部屋から出て来た、『若奥様の生下着』で有名)。福山和人勝利で、立憲民主党の腐臭漂う末期ガン部分を、完全に除去して欲しいが。

 自らの見る目の無さを深~く反省(前橋市長選挙で、共産党自主支援の小川あきら候補当選)。選挙戦での曖昧な姿勢は、保守系票をも取り込む上での戦略だった? いずれにしても馬鹿ですいません。京都の福山候補、どうなんでしょうか?(意識的に話をそらすの図)

2月3日…確かに俺は逆上がりも出来なかった運動神経の鈍さだし(得意なマラソンや水泳はそれと無関係と)、3段カラーボックス組み立てに失敗した経験もある不器用さだが、あんまりだ。会社のパソコンのメールがここ数日使えなくなってたので、この分野の我が家でのエキスパート、女房に見てもらおうと重いのをひっかついで来た。所が、女房が電源を入れてクリックするなりメールが一発で開通。俺の不器用光線がメールを便秘に? 訳が分からないが多少傷ついた。

  順番が逆になったが『姫四郎流れ旅(一)』(笹川左保・コスミック時代文庫)も読了。さすがだ。ただ神保町の書店では全然見掛けず、高崎駅の「くまざわ書店」でやっと。コスミッククラスの零細版元は、本の街じゃ冷遇されるのか。「国立”アベトモ”映画アーカイブ」で女性映画人特集を。『ダブルEカップ完熟』他浜野佐知監督作品も2本上映。本企画の紹介を『赤旗』日曜版で、いかにも馬鹿そうなライターが。無論、浜野2作品はシカト。ド無知な愚か者め! 浜野監督は元新日本婦人の会の会員だぞ。素行の問題で追い出されたらしいが(……)、立ち小便までして男社会で闘った先人を軽視するんじゃないよ。

    昨日高円寺で買った笹沢左保本は合計11冊(既読本が2~3冊あり外した)。徳間文庫8冊、角川文庫2冊、集英社文庫1冊。大藪春彦や笹沢左保は徳間文庫が良く似合う。当人たちも案外誇りに思ってたのでは。新潮文庫や文春文庫、ましてや講談社文庫なんかよりはるかにカッコいいし。その講談社文庫、最近大版元の余裕かビニ本化。こういう生意気な真似は、立ち読みしたくなるような本を出してからにしろ(中村敦夫や溝口敦以来買ってない)。

2月2日…4日投票の京都市長選挙。実にまともな公約揃いの福山和人候補には是非勝利して欲しいが、同日投票の前橋市長選挙は盛り上がりがイマイチニーサン。共産党が自主支援する女性候補、小川あきらの主張が曖昧模糊。内心は有難迷惑と? 自らの将来への選択肢を狭めたくない意志だけは強固そう。外部に対して人が良すぎる共産党(内部へは鬼)。『東京新聞』同様に能登地震関係記事は冴えない『週刊文春』(無理矢理現地に希望の灯を強制)。ただ”昔蟹工船、今宝塚”の執念深く検証カンペキな連載は最高だ。早く単行本化を。冨田均もだが、重政隆文の新刊はまだか? 最近の名言。”東京地検特捜部は日本の癌”(山崎雅弘)。俺も真似。”公安調査庁&警視庁公安部は日本のコレラ”(エイズより悪質そうでいいと)。

 高円寺で笹沢左保御大の文庫本、約10冊を各150円で入手。春にかけての読書はこれでカンペキ。会場で”古本マニア界の松本清張”、岡崎武志御大にバッタリ。せっかくお茶に誘っていただいたのに、「これから神保町へ…」「あ、そうなの、残念。俺最近、神保町へは全然行っとらへんわ」忠告に従わずに一応行ったが、オカタケ式選択眼は正しいと再確認。

 「シネマテークたかさき」、20時からの『緑の夜』。観客4名。カーウァイ・シュンジ監督(?)が撮ったような安手で、鹿鳴館味のクズ映画。思わせぶり場面の連続で設定、筋も良く分からない(イ・ジュヨンて昔の原田美枝子並みに不快な女優)。上信線で『映画芸術』。原一男の「告白的森達也論」、山田太一追悼特集も充実。荒井晴彦の喜び組がバッコする、ベスト&ワーストさえ無ければいい雑誌だ。小器用な脚色家荒井晴彦の、オリジナル作品で実績のある笠原和夫、山田太一に対するコンプレックスも底無し。同タイプの井手俊郎や白坂依志夫は、内心軽蔑してたのだろう。両者のレベルまでは達してないのに。

2月1日…「ギャーッ‼」2階で女房の絶叫。階段を上ろうとすると、青くなり駆け下りて来る。「た…大変よ! この寒いのにおっきなムカデが。テ…テープ台で潰したから早く片付けて」ホンマかいな。てくてく。「おい、ちょっとこれ見てごらん」「絶対いや! 見たくないから早く始末してよ。あの足が気持ち悪いったらないし」「違うんだって。こりゃムカデじゃねえよ。本棚の角が細長く欠け落ちただけさ」恐る恐る舞い戻った女房。「な~んだ。また間違うから早く拾っといて」「……」昨日の大事件でした。

    上りで『姫四郎流れ旅(二)』(笹川左保・コスミック時代文庫)を8割方。面白い! 股旅版ブラックジャック。左保御大を既に5冊も刊行。一気買いだ!(無知の喜びにワクワク)。装丁もカッコいいし(イラスト/ヤマモトマサアキ)、徳間文庫のように馬鹿ガキの聞いた風な解説が無いのも何より。10枚組DVDは最近ろくなの出してない同社だが、意外な世界で再接近。

 ”永田町の13人殺し”こと上川陽子外相(すいません。13人はオウム関係だけで、正しくは16人と。今後は”永田町の16人殺し”と言い換えます”)。ドブス呼ばわりされても泰然自若。自らの野心実現のためには、厚顔無恥な強者への恭順の意志表示をためらわない性格の持ち主(弱者への対応は河野太郎級?)。そのタフな精神で法相時代、16人もの死刑囚吊るし許可のめくら判を押したのだろう。ドリル優子より女性宰相への道が近いとの見方も。もし実現しなくても、”16人キラーカミカワ”として、既に日本刑罰史に燦然と輝いている。「神保町シアター」で『非行少女』の入場券を買う際に、スタンプカードは出したのに、1000円札を出し忘れて(映画サービスデー)、窓口のお姉さんに請求されてしまった。嫌な思いさせて申し訳ない。毎日がボケ日和。


しおやま・よしあきの腰曲がり薄毛爺さん疫病街徘徊(その1977)

2024年01月01日 07時57分54秒 | 独り言

1月31日…昨夜、高崎駅構内の「くまざわ書店」で、すずらん通りの「東京堂書店」では見なかった、『映画芸術』『昭和39年の俺たち』最新号他を。今日の内職中の暇つぶしはこれで完璧。菅孝行の深尾道典への追悼文はさすが。菅同様に作物は退屈至極だが、関本郁夫も立派な人物なのね。見直す(全監督作を除く)。深尾道典なら、内藤誠にも一文を依頼すべきだったと。最近の同誌ベストテンは、内閣記者会の首相記者会見並のヤラセ振り。誰が読んでるの? ふと感じたが、小器用で破綻が無く胸に響かない荒井晴彦の監督作は、黒沢清のそれ良くと似ている。

 その発見がバイアグラ発明に匹敵するかどうかは不明だが、『昭和39年の俺たち』、藤木TDC の「女優と本番のクロニクル」で、松田英子が『愛のコリーダ』出演以前、武田一成監督の代表作、『ネオン警察 ジャックの刺青』(’70日活)に脇役で出演済みと初めて知る。同作はアキラと郷鍈治の「腹こわすな」「風邪ひくなよ」の掛け合いで有名な、日活ニューアクション映画群のマニア性の高い1本。3~4回観てるはずだが全然気づかず。同作写真集の発禁問題にもサラリ触れてるが、当時俺が担当してたエロ劇画誌『漫画ショック』(平和出版)は暁印刷で、写真集もそこが刷ってた。その頃の同社は某メジャー広域暴力団とも関係が。似たアウトロー体質のせいか、『愛の~』の版元の三一書房の仕事を多く受注。70年代半ば当時、大日本や凸版はエロ本屋など相手にせずが表面的姿勢だった。 

1月30日…ある程度はとは思ってたが、東京メトロの株は国と都で独占と。つまり家庭ゴミが増えたとかの屁理屈で、ゴミ箱を廃止した暴挙は国策(西武池袋線の石神井公園駅もな)。来日外人観光客が、大日本帝国の公共の場にゴミ箱が無いので不思議がるそうだが、官僚の天下り組織の利益優先主義が生んだ痴景。JRグループも虎視眈々だろう(既に視界からのゴミ箱隠しに必死)。公共交通機関は数々の税制上の優遇措置を。特例を言い訳にした銭儲けには吐き気。救急車有料化論もその延長上。持てる者や組織が、問題にならない数の例外者を盾に弱者いじめで利益拡大。警察消防有料化論まであと一歩。

 岡崎武志、藤木TDC、南陀楼綾繁といった連中のショーもない本はポコポコ出るが、待望久しい冨田均の新作は一向に。仕方なく『東京坂道散歩』(’06東京新聞出版局)を再読。最初の際には未見だった映画、未踏だった場所が次々に登場、退屈する暇がない。ただ著者も既に77歳。桐島聡の逃亡記は断念するしかないが、冨田の本はもう2~3冊読みたい。

 高崎駅西口「イオン」のイートンコーナー。改修工事が終了。見ればスペースが半減。ソファアは消え疲れやすい固椅子ばかりに。無料水飲み場は全面撤去(ドリンクは店内で買えか?)。周囲の下層老人&外人労働者の憩いの場だった。確かに長時間居座る行儀の悪い連中も。だが彼らにはその都度注意すれば済む話。国内屈指の大スーパーが、こういうセコイ真似して一体いくら節約に? 今の政府や東京メトロと同じ弱者いじめ根性。明日はダイエーだ。その前に外資に買収か。

1月29日…誌面刷新、あるいはリニューアルと謳った雑誌は、分野を問わず”本誌は売れてません”と宣言してるに等しい。とっくに廃刊になった90年代の『新劇』(’91/2)、いや『しんげき』を見てその必死の努力に涙ホロリ。ロゴがひらがなというのも訳が分からないが、お年玉企画ととして川崎ゆきお、ひさうちみちおの漫画が巻頭に並ぶいう台割も謎(ヤケクソ?)。70年代のアングラサイケ時代の香りが濃厚な頃は、俺でも時たま買ってた先を行く雑誌だった。バブル時代に既に氷河期を迎えていたのだろう。寺山修司や唐十郎の戯曲掲載の『新劇』は今でも古本屋で見るが、『しんげき』はめったに。よっぽど部数を落としてたのだな。全盛時代を手掛けてた編集が引き続き担当してたとなると、更なる悲劇だが、とうに更迭済みだったか。 

 ナベツネ文庫、いや中公文庫の新刊、『鬼太郎夜話(上)(下)』(水木しげる)が一際面白い。初出は『ガロ』。編集の干渉や読者におもねる必要がなかったのかも。凄く投げやりな感じがいい(絵にもそれはかなり)。三島由紀夫と三島敏夫をミックスしたキャラには記憶があるから、既読なんだろうが細部はサッパリ。黒澤明や小津安二郎の助監督で大成した人は居ないが、水木のアシは結構いい漫画家になった者が多いのでは。これまた勝手な推測だが。『メディアはなぜ沈黙したのか』(藤木TDC・イースト・プレス)で、ジャニー喜多川を”小さなアメリカ”と例える下りが。情けないが鋭い表現だ。

 朝鮮人追悼碑撤去の暴挙。『東京新聞』も『赤旗』も写真入り記事を掲載してたが、いずれも写真がいけない。追悼碑前で拝んでたり等のありきたり構図。マスクで顔を隠した数百人の群馬県警の機動隊員が、人種差別主義者保護育成のために異様な警備をしてる様こそ、今の日本の象徴であり貴重なのに(醜悪の極致だが)。ただ『赤旗』が紹介してた、玉村町の石川眞男町長の発言にはやや救われた。「追悼碑は何もおかしいことを書いていない。道理のない理由で撤去はおかしい」ドリル優子や朝鮮人差別知事山本一太退治のために、1日も早く早く国政に打って出てくれ。

1月28日…一時盛んだった、「ブックオフ」の若手男女カートセドラーはそうでもなかったが、五反田、高円寺、神保町に出没する、携帯片手の中高年男性メインセドラーは、ホントに乱暴で非常識で馬鹿丸出し。カゴに買った本や雑誌を思い切り投げつける。その勢いたるや、愛妻と娘を親友に同時に長期間寝取られた、コキュ夫の怒りの豪速球のごとし。そもそも商品が痛むし(自分で売るんだろ?)、眼と鼻の先の帳場に居る貧相な出品者に、失礼と思わないのか? 思わねんだろなぁ(顔に唐様文字でそう書いてある)。

 昨今のフランソワ・オゾン監督は、フランスの井上梅次化してるなと思いつつ、「シネマテークたかさき」で『私がやりました』。同館としては大入りの30人前後の集客(岩井俊二真っ青!)。時流便乗の凡作だったが…。帰宅し陛下の掌の中の自由主義者、町山智浩のページを見てビックリ(昼間は町山。夜は山崎雅弘。その間は望月記者&適菜収で新聞テレビ不用。浅野健一も終日)。俺がオゾン映画見物中、群馬県警が200人以上を動員し(画像からの推測)、高崎市内群馬の森公園での朝鮮人追悼慰霊碑撤去反対抗議活動をドーカツ脅迫、恥さらしな極右人種差別主義団体を物心共に励ましてたのだと。普段大口をたたいてるのに、知らなかったゆえの不参加は恥ずかしい限り。昨年の高円寺入管法改悪反対デモ以来、街頭活動はさぼり専門。空っ風で寒いしと、苦しい弁明一筋の小心者はオロオロ。ともかく面の皮3センチのドリル優子と並び、山本一太も朝鮮人差別主義者知事として全国区レベルに。

 高崎市に隣接する藤岡市は、関東大震災下での藤岡事件でも有名。デマでの危険を察知した朝鮮人が藤岡警察署に避難していたが、官憲流布の噂を信じた住民が同署を襲撃、17人を虐殺した(富岡市もお隣。子孫は周囲に多数健在だろう)。風化しつつあった否定しようがない歴史的事実を枕に、今後は慰霊碑撤去の大暴挙が世界に伝えられ続けるのだ。山本一太。お前は群馬での”アベ国葬”を行おうとしている。ドリル優子と並び上州ハレンチ政治家史に名を刻みたいのなら、今後もゴロツキ極右団体のおだてすかしに唯々諾々と従う事だ。うすら馬鹿が一番楽そうに見えたために、稼業の政治屋を選んだ当然の帰結だ。藤岡警察署を襲撃、17人の朝鮮人を虐殺した群馬県人は、群馬の森でのマスク姿の警官と同じ表情をしていた事だろう。

1月27日…昔なら彩流社だろうが、やはり太田出版か論創社になるのか? 1日も早く読みたい桐島聡の半世紀に渡る逃亡手記。俺と同じ70歳。75年に指名手配されて以来、どう生き逃げて来たのか? 東アジア反日武装戦線のメインは団塊世代で桐島は末端。捕まってもさほどの重罪になるとも思えないが、彼なりの哲学があったのだろう。実質的自首(冤罪生産以外は無能な日本の裏金公安警察)。挫折した”虹作戦”(天皇裕仁夫婦が乗った、荒川鉄橋上のお召し列車爆破計画~体面を恐れた警察検察は、当初この計画自体が存在しなかったように画策~)の”昭和からの逃亡者”も、ガンには勝てなかったか。自伝を書き終えるまで長生きして欲しい。

 新宿駅甲州街道寄りトイレの、問題の小便器を久々に念入りに観察。何事もなかったかのように、自動で水がシューシュー流れていた。無論、とぐろを巻いてたうんこの影も形もなかった。何か日本人の大切なものが失われたような喪失感で胸が一杯に(ウソ)。そそっかしいので、立憲の党首に辻元清美が就任したのかと(ぬか喜び)。芳野友子のよだれ拭き、泉健太も腹黒い。自らの党内外での不人気振りは分かってるので、次回総選挙用メガホンにする気だ。勝てば自分の功績。負ければ辻元の責任。面の皮3センチのドリル優子もさすがに反省。議員辞職かと思ったら、派閥を抜けるだけと。今後は暴力団員が人を殺したり、シャブで大儲けしたり、未成年少女に強制売春させても、組に脱退届を出せば無罪放免か。東京地検特捜部が、”犯罪政治家赦免状発行機関”と化す日は近い(もうそうだよ)。

  『ルージン・ディフェンス』(ナボコフ・新潮社)の後半、「密偵」を高崎線上りで読了。幸い未読で面白かったが、主人公が途中で幽霊になってるのに、解説読むまで気づかなかった。帰りは『メディアはなぜ沈黙したのか』(藤木TDC・イースト・プレス)を8割方片づける。調べ魔藤木の面目躍如。先の同版元の本橋信宏本に比べ、文字量(インクの目方も)は倍くらいありそうだ。ただ装幀は有名な人(鈴木成一)の割には超安っぽい。俺のエロ漫画誌の扉原稿レイアウトレベル。各漫画家作品の扉レイアウト、今はデザイナー担当がほとんどだが(ギャラ激安)、昔は編集がインスタントコーヒー飲みながら、左手でテキトーにやってた。

1月26日…30ページほど読み、河出文庫版で既読とやっと気づいた、『ルージン・ディフェンス』(ナボコフ・新潮社)。ボケと”ルージン”が文庫には付いてなかったのでうっかり。類似体験が最近は頻繁だが、中身自体は再読でも結構面白い。ただ老人は時間貯蓄が少ないし、無駄使いは出来ない。後半の「密偵」だけ読むか。高い本だったし(高円寺で)。ただこの題名にも記憶が…。一作気に入ると集中的にその作家の作品を読みたくなる癖が招く悲喜劇。代わりに開いた『名探偵 WHO’S WHO』(日影丈吉・中公文庫)。ネタバレを恐れぬガイド振りが楽しい。ただ文字が例によって小さいので(’84)、高崎線内では苦労。上信線の方が照明は明るい。

 今日の『東京新聞』群馬栃木版。朝鮮人追悼慰霊碑問題で県が極右集団の下請け化した異常事態を報じる、羽物一隆記者の記事が意味不明。既に朝日が碑管理団体にネトウヨ度日本一の群馬県が撤去費用3000万要求との報を伝えてるのに(鶴の形のドーカツ群馬県)、そういう動きには一言も触れずに、実力で反対するのは差別団体と同じだ等の、記者会見での発言を長々と紹介(ホントにそんな発言が?反対行動は主権者の基本的権利)。具体的な両者の動きや日時、数字が一切示されない、典型的ヨタクズ鼻糞記事。今日も山本一太(世襲ボンクラ政治家のサンプル)の戯言を右から左にズラズラ。撤去日には公園の博物館他を臨時休業にし、公園自体も閉鎖して定期バスさえ運休させるとの情報も。県庁&県警の戒厳令まがいの暴挙に、一体公費がいくら支出?(在群馬県人種差別主義者特権)羽物君、東京地検特捜部の中折れインポ検事じゃねんだから、ちゃんと足で取材した具体的情報が溢れた記事書けよ。豆腐も切れねえ刃物は要らねえ。『赤旗』首都圏版はさすがに要領よくまとめていた(無免許運転で事故辞職の、同党長野女性県議騒動よりやや大きなスペースで)。

 老夫婦の内職稼業が絶不調。ウチだけじゃねんだろが、母ちゃんの介護費用も稼がねばならないし、ヒジョーに困る。書店に行かずアマゾン専門で本買ってる読書好きと先日話し、昔に比べ出版事情に疎くなってるのに驚く。ニュースを始めとする情報収集作業だけでなく、ピンポイント型のネット生活浸り人間の宿命。欲しい物以外の無駄で下らない物を同一視野に収めないと、ホントの物の価値も見えて来ない(田崎史郎の口調で)。やっぱり街に出ないと、新宿駅トイレの小水便器のウンコも見物出来ないし。

1月25日…ここ数日は強風下の甘楽富岡地方。雨戸他がガタガタガタ(物置きや2階での、発情期の猫を思い出させる)。子供時代以来忘れてた、自然への恐れが甦る。ドリル優子の3センチはある面の皮と並ぶ、新上州名物の誕生だ。近く予定されてる朝鮮人慰霊碑の撤去代3000万を、群馬県が団体に要求と。山本一太、日本一の人種差別主義知事宣言だ。県が排外主義者団体の完全下請け化(裏金警察はとっくからだが)。東京地検”給料満額横領”特捜部と、裏金脱税犯罪者集団アベ派の関係と同じ。腐敗が頭から尻尾まで。日本の多くの官憲は腐臭に麻痺(肥溜めで生活の果てに)。NHK受信料を含む、納税拒否運動を起こすべき時期だ。警視庁捜査2課の自民党千代田区区議、嶋崎秀彦の逮捕。日頃検察から自民党の番犬視されてる事への裏金警察の面当てでは(実際そうだが)。「飼い犬だってたまには噛むぜ!」少なくとも正義感からとは思えない。担当者が政界進出の野望を抱いてるのかも(平沢勝栄レベルの)。

 エ口スの眞相ch.第52回、元大井武蔵野館 細谷隆広登場! - YouTube

    カイロを腹と背中にセットしてるが、余り効果はない。2時前に飯田橋に着いて、「讃岐ブルース」であったかい牛肉玉子入りぶっかけうどん(800円)。ようやく一息。今日は上野東京ラインだったので、残念ながら新宿駅東南口トイレのの、問題の小便器の観察はならず。夕方、『日刊ゲンダイ』&『週刊文春』を買った神保町交差点の「廣文館」のおばさんに、ジャケットの前ボタンはした方が暖かいですよとのアドバイスを。確かに。「神保町シアター」で『風の中の牝鶏』。観客40人弱か。いつ観てもその陰惨さと後味の悪さは強烈で、最低1週間は持つ。佐野周二の造形に完全に失敗。時代背景とは無関に、あの状況で階段を下りてかないなんて有り得ない。最後のわざとらしい抱擁と空々しい台詞。家庭内一億総懺悔のごとし。『週刊文春』、”昔蟹工船今宝塚”の阪急阪神東宝グループ告発記事が復活してて喜びに耐えない。スペースも前みたいに増やして。

1月24日…昨夕観た「シネマヴェーラ渋谷」の『ラケット』は、本シリーズ中では一番退屈だった(コスミック版での初見時にも感じた)。ロバート・ミッチャム&ロバート・ライアンは渋いが(特に後者の粗暴さはセクシーな域)、屈託ゼロの脚本で警察の広報映画臭が濃厚に(邦画の本分野は9割はそうだが)。ただ悪党がシンプルに退治されて行く様は、裏金警察、微罪逮捕専門ハリボテ検察、従順ヒラメ司法、前出3者とNHK以下の番犬マスコミが談合、法治国家破壊活動に邁進する、超腐敗国家の主権者からすると新鮮だった。帰りは『孔雀屋敷』(フィルポッツ・創元推理文庫)。中身もいいが、武藤崇恵の訳文がなめらかで心地いい。最初から日本人が書いた小説を読むかのよう。

 小説と言えば昨日からは『ルージン・ディフェンス』(ナボコフ・新潮社)にも着手。好きになれない作家だが、作物の面白さは否定不可能。文庫でもたっかい本が多いが、時々買っちゃう(後悔経験も無し)。ただ昨夜は熟睡出来なかった。例の新宿駅東南口トイレ、小水用便器のウンコの主が気になって。行為のハレンチさから推理すると、芳野友子、杉田水脈、畝本直美、アベ昭恵、三浦瑠璃他の名前がすぐ浮かんだが(林真理子は想像するのも嫌)、女性がわざわざ男子便所の小便器で、堂々と脱糞するのも少し不自然(少しじゃねえ!)。菅前首相の東北新社勤務の接待され馬鹿息子、キシダ首相の総理官邸の宴会幹事用ゲロ秘書息子、東京地検特捜部”アベ派の添え木”検事群らが浮かんだが、結局は具体的証拠を見出せずに夜明けに寝入る(弱い者相手の際のニッポン警察&検察の得意技、でっち上げ捏造証拠による起訴にはさすがに至らず。俺には良心があるから)。

 昨夜は早めに高崎に戻り、駅構内の「くまざわ書店」で物色をと考え、上野駅新幹線特急券売り場に向かうと、頭上の発着時刻表が調整中とかで真っ暗(それを盛んに撮影中の鉄道マニア複数)。既に各種インフラ環境崩壊寸前の大日本帝国(法治主義破壊は東京地検”カラマラザーメン”特捜部担当)。19時41分発の高崎行きアーバンで、無事帰宅できたのは僥倖だった。今朝の『東京新聞』1面のリード、”安倍派5人組辞職せず”は傑作。捜査終了決定の際に、”安倍派裏金5人組無罪放免地検特捜部太鼓判”と謳えば、更に尊敬したのだが。

1月23日…『放浪者 あるいは海賊ペロル』(コンラッド・幻戯書房)をようやく読了(何せ2段組み400P)。やや肩すかし。余り達者とも思えない訳者の山本薫が長~い解説を。今は亡き作者に代わって終始弁明。出来の悪い子供を教師の前で必死に弁護する、教育ママのよう。老いれば衰える。『まあだだよ』を無理して『七人の侍』と比較検討、高みに持ち上げる必要はない。ガッコのセンセの食い扶ち仕事なんだろうが。

 別に編集部に高崎俊夫が居たのが要因ではなかろうが、映画雑誌では『イメージフォーラム』『スターログ』に全然値段が付かないとは以前にも。高崎は関係してないが、第3のペケ雑誌も。『カイエ・デュ・シネマ・ジャポン』。同じ蓮見教徒雑誌でも、『季刊リュミエール』とは天と地。内容を見れば信者の俺でなくても即納得。梅本洋一がエラソーな顔してた映画雑誌は何でもクズ。逆に人気なのが、『季刊リュミエール』に加えて蓮見下足番時代の『季刊フィルム』、貴重なシナリオや佐藤重臣の下世話な映画批評が楽しい『映画評論』、一部に吝嗇な色魔との声もあった松田政男編集長の『映画批評』も最近は人気が。小川徹編集長時代の『映画芸術』は、三島由紀夫執筆号は大人気。『月刊シナリオ』は掲載シナリオ次第。『キネマ旬報』『映画秘宝』荒井晴彦版『映画芸術』等は、特別な号を除けば(キネ純なら全盛期の健さんやブルース・リー表紙の号)、真の愛国右翼が東京地検”残業代稼ぎ”特捜部襲撃計画を実践する際の、闇夜を照らす焚き付け程度にしかならない(仮定の文学的比喩表現ゆえゼッタイ真似しないように。ペンキの色は各自の好みだが…)。

   湘南新宿ラインから総武線に乗り換える際に、必ず寄る新宿駅東南口付近のトイレ。12時頃だが、小便器に大便がとぐろを。「?」下半身素っ裸になり、便器に尻を向けて脱糞? 紙は持ってたのか? それより何よりここの小便器は15前後も。他の使用者も多数行き交う。脱糞者は愛想笑いを浮かべながらひり終えたのか? 汚いが想像力を刺激する景色だった。

1月22日…山口組や稲川会以下の存在価値しかない東京地検”トマソン”特捜部と並び(少なくとも暴力団は不良の就職先に)、盲腸官庁振りで知られる公安調査庁&警視庁公安部。治安維持を大義名分に国家に寄生するダニ集団だが、特に後者2組織は今、共産党の小池晃書記局長を篭絡させんと懸命なのでは。同党の元祖パワハラ男として名をはせたが、田村智子委員長誕生でもうこれ以上の出世の芽はない。不満を抱いてるのは間違いないから、”21世紀の野坂参三”にとの思惑。韓国カルト傘下の売国裏金脱税組織アベ派の十手持ち、畝本毅&直美夫婦が幹部検察官でいられる国(悪党御用達のヤメ検下足番の女房が、次期検事総長最有力候補とはギャグの域)。何があってもおかしくない。いや腹立たしくておかしんだが、その度が過ぎて麻痺しそう。何か忘れてると数日悩んでたが、「嫌われ者の記」第292回を1行も書いてないと、やっと気づくボケ爺さん。

 群馬の森の朝鮮人追悼碑難クセ撤去策動。屁のような約束を盾に、一点突破で強制連行自体が無かったかのようにプロパガンダするスタイルは、米国&統一教会隷属自称ニッポン愛国者の常套手段。ホントに女々しい(問題ある表現だが他に思い浮かばない)。枝葉末節ではなく、「大日本帝国は昔も今も全部正しい!」と正面から主張すれば、或る意味尊敬するが…。立憲主義をわきまえた正統派保守派知事、愛知県の大村秀章と違い、群馬県知事は育ちのいいウジ虫風アベ味の山本一太。満天下に恥をさらしそう。

  俺が小学校5年だった1965年は東京オリンピックの翌年。映画産業の衰退に一層拍車がかかった時期だ。同年12月号の『映画評論』で、高橋正一という人が「形骸化した軍艦―日活撮影所訪問」を書いてて面白い。同社、前年の『愛と死を見つめて』以降はヒット作に恵まれず、毎月1億もの赤字を垂れ流し。中途半端な合理化の果てに、結局は安くて早い監督に仕事が集中。井田探、江崎実生、森永健次郎、斎藤武市、中平康が、”5大監督”と所内では呼ばれてたと。斎藤や中平はともかく、これじゃ6年後に日活ロマンポルノに転換せざるを得なかったのは、歴史的必然。『ゴールデンカムイ』が予想ほど当たらなかったとしたら、理由の一つにWOWOW加入者が揃って行かなかったせいだと。あんだけくどい番宣されたら、題名聞いただけでゲロシャワー必至。

1月21日…『東京新聞』は望月記者他を表看板に、リベラルさを売りに朝日や毎日の読者を奪う事に成功してるが、政治部は他社とガッチリ横並びの守旧派。政治部長、関口克己の小沢一郎冤罪事件の際の活躍は眼を見張るものがあったし(今の地位は論功行賞だろう)、今日の紙面の関口のコラムの左斜め下では、部下であろう中根政人が奮励努力。裏金脱税&フヌケ盲腸検察スキャンダルを、カルト政権の思惑通り”派閥政治に幕を下ろせ”なるヨタ追従記事でご接待。『中日新聞』経営陣の”2枚舌名古屋商法”を甘く見るべきではない。身に染みてるせいか、東京新聞労働組合のXでの発信は、近畿大学労組のそれと並んで面白い。同紙を過大評価するのは、つい先日まで”検察頑張れ!”などとはしゃいでた、政治的文盲痴呆集団と同列。NHKや産経より3グラム程度マシなだけ。

 68年の『ビッグコミック』創刊号復刻版を良く見ないで五反田で購入。家でゆっくりパラパラしてガックリ。広告ページのほとんどが、復刻されずにエロ場面修整状態(再使用を拒否されたのだろう)。こんな代物の復刻でも何でもない。単なる不良商品。良く図々しく売り出せたもの(発売時期は不明)。あらゆる復刻本で俺が真っ先に見るのは広告。風俗世相がこれほどストレートに出てるページはまずない。それには白土三平も手塚治虫も水木しげるも、絶対的にかなわない。担当愚昧編集者は、巨匠の漫画が読めれば読者も満足なはずと、勝手に思い込んでたのだろう。ド腐れスーパーゲロ特級馬鹿が。せめて表紙に”復刻もどき”との表示を。ビッグモーター系案件。200円だった割には俺もかなりゴネるな。芳野友子、畝本直美、杉田水脈。この面の皮5センチトリオの活躍で、日いずる国たる日本国の明日は盤石だ(3センチのドリル優子に出る幕なし)。大日本帝国&天皇陛下万歳!!

 「シネマテークたかさき」で『父は憶えている』。観客9名。ハードボイルドな秀作。本監督の作品は1~2本観た記憶が。地味だが演出は常に的確かつストイックだった(他監督と混同してる可能性もあるが)。若さや青春とかに全然関心なさそうな点にも好感。本作でも元妻の絶唱を、音量を増して記憶喪失旦那が作業中の木立ち場面に重ねれば、客の入りも良くなるだろうに逆を。配給会社は不満だろうが、先が楽しみなキルギスのアクタン・アリム・クバト監督。孫が可愛い。俺は生涯抱けそうにないが。

1月20日…昨日の帰りは『おかしゅうて、やがてかなしき 映画監督・岡本喜八と戦中派の肖像』(前田啓介・集英社新書)。長糞ダサイ書名だし、著者はナベツネ新聞文化部の現役記者。遺族公認でもあるらしいので全然期待しなかったが、そうでもなかった。細部へのこだわりが成果を。ナベツネグループ、まともな神経のサラリーマン自称記者は、文化部や中央公論新社への配属が夢なんだろうね。転職すりゃいんだろうけど、収入は産経奴隷人と違いナベツネ人は高給で知られる朝日人並。多くは指をくわえながら社畜人生の終焉を。殺される訳じゃねんだし、赤旗振り回せばいいのに(吉本隆明的屁理屈でそれだけは回避?)。『赤旗』と言えば今日1面のトップ。”3派閥会計責任者ら起訴”は余りに事務的で政党機関紙とも思えない。『東京新聞』の”安部派幹部「裏金」不問”の方が、遥かに本質を突いてて読者の胸に迫って来る。 

 その『赤旗』にはさまってた、共産党の赤色政経文化パーティーじゃなかった、”2024年日本共産党 甘楽・富岡新春のつどい”のチラシに涙ホロリ。参加費が何と300円。いくら貧乏議員&下層階級支持者の集まりとは言え安過ぎる。せめて1000円は徴収すべし。じゃないと会場で代わりに、つまらん志位他幹部のパンフや書籍を押し売りされるのではとの警戒心を招き、集まりが悪くなるよ。その『赤旗』日曜版。岡野雄一のペコロス物が掲載されてたが、奴ももガンらしい。亡くなったお母さんはその後も彼の漫画のレギュラーだが、岡野に万が一の場合があると、政治家のような世襲はさすがに無理(歌舞伎役者は襲名披露があるし、ハリウッドの役者には何とかジュニアって例が結構)。そういう意味では漫画業界は公平な世界なのかも。俺が仕事を依頼してるサケマスも、時々書かせてもらってる入谷コピー文庫の堀内恭編集長も同病。岡野共々しぶとく生き抜いて欲しい。

 今日も内職の間に拾い読み中の『おかしゅうて、やがてかなしき 映画監督・岡本喜八と戦中派の肖像』(前田啓介・集英社新書)。半ばに入る直前から更に盛り上がる。同時に『朝日新聞』への皮肉、勤務先の『ナベツネ新聞』へのヨイショも忘れず(さすがですね!)、山田朗の本を参考にする余裕を見せながらも(なぜか参考文献一覧には名前が無い)、社是に合わせてか敗戦でなく神経質に終戦との恥語を使用。全方位に気を使った労作新書(忖度のプロだったのを忘れてた)。ちくま新書や祥伝社新書とは、手間暇金の掛け方が段違い(昔、”ダンチ”とか言ったが)。種々の面で楽しめるし、本体1350円は格安だ。ジュニア版世界&日本文学全集の頃から、腰はフラフラだが同版元の本は安い(猿真似出版の殿堂だし)。

1月19日…”日の丸は主権者見殺しの血のワッペン”。これを日々安手なコスプレ姿で証明中の、”軍拡増税ヘラヘラキツネ眼鏡”のキシダ君だ。一方で今朝の『東京新聞』。岸田派の裏金隠し問題記事のリードで、”収入記載説明避ける”(佐藤裕介)。金権世襲政治家へのカスピ海並の深い優しさに吐き気。”収入隠蔽説明拒否”がまともな日本語だ。だが期待の『赤旗』までが、同記事のリードでは”首相、コメント避ける”。拒否との凛々しい言葉は日本語の辞書から喪失? 前者には今更何も期待してないが、後者もこの調子じゃ不破院政が志位院政になるだけじゃと心配。党運営に失敗した人物が議長就任なんて、大赤字出した民間企業の社長が代表権がある会長になるのと同じ。23年も党首勤めて党勢回避出来なかった人間は、本来4年で黙って引退すればいい(主権者に使い捨てされるのは政治家の本懐)。幹部は失敗しても名誉も収入も老後も心配なし。下部は意見すると即除名。民主集中制の本質はここにこそある。主張はおおむね正しいのに、同党がゴロツキ維新ごときの後塵を拝している最大の要因だ。

 昼過ぎの五反田駅前。どう見ても80は過ぎてるうつろな眼の老警備員が、植え込みにだらしなく腰かけて煙草を。比較的穏やかで温かい冬の日差しが、却ってその休憩姿に凄みを。あの歳で趣味で働く奴は居ない。すぐ脇を裕福そうなアジア系観光客たちが、カートをゴロゴロ。1日1回は悪口を記さないと腹の虫が治まらない、”永田町の巨悪専門ヘルスセンター”、東京地検特捜部の腐敗ぶりと、老警備員は一見無関係そうだが太い回路で繋がっている。とっくに消え去ったらしい「船橋ヘルスセンター」(まだあるのなら御免なさいよ)。TVCWの歌詞が老警備員以上に凄まじかった。”船橋~ヘルスセンタ~船橋~ヘルスセンタ~長生きしたけりゃチョイとおいで~♪”ここまでは普通。サビはこう。”チョチョンの~パ~♪チョチョンの~パ~♪”歌詞も記憶で書いてるし、作詞家も不明だが今なら当然外交問題だ。杉田水脈のような無知無恥な人種差別主義商人(あきんど)ではなく、結構まともなインテリが書いた歌詞では? そんな気が。

1月18日…代表作は一応昔眼を通したはずの、チェーホフの『ヴェローチカ/六号室 チェーホフ傑作選』(光文社文庫)に着手。バルザック、ゾラ、ドストエフスキー、コンラッドと言った、アクの強い作家に親しむ機会が多いせいか、外見的普通さが新鮮かつある意味異常。人がコロコロ死ぬ小説ばっか読んでたせいだろう。静寂さが不気味。ただ顔面ヒクヒク芝居を排した、名優の演技鑑賞の境地に満足。自民党の政治刷新本部。ボクちゃんこと大久保清が本部長で、宮崎勤が書記長勤める、青少年純潔教育推進本部みたいで楽しい(小平義雄が相談役)。メンバーの一人、ドリル優子の面の皮は優に最低3センチは。高崎の達磨&白衣観音、富岡製糸場、空っ風、かかあ天下、みそまんじゅう、紙おむつにも政党助成金支出のドリル優子の面の皮。上州名物も多彩で奥深く層が厚い(3センチ)。

 最近の本業は、出社しても1~2時間で済んじゃう場合がほとんど。しかし今日は配信用コミックス1冊分の校正&修整作業に没頭したため、3時間も机にかじりついてた。10年前までならお茶の子さいさい仕事だが、やはり歳には勝てずに、大あくび乱発で腰もげんこでトントコトン。弱音を吐いてるとお払い箱にされかねない。表面上はもっと突っ張らねば。久々に「神保町シアター」にでも行くか。

 「神保町シアター」で『早春』(東欧の洋画じゃなく小津安の方)。観客40名前後。頻繁に上映される作品だが、人気あるのだね。岸恵子が色っぽいものな。小顔で今風なんだし、芦川いづみ並に人気が再燃しても不思議ではないが。当人のサンピン文化人気取りが、過去の栄光に泥を塗ってるというのが俺の見解。本作は2~3度観てるが、こんなに長かったっけ(144分)。『東京物語』は更に2分長い。見物中は全然そうは感じない。最近のドクズ邦画群も尺だけは負けてない。「早稲田松竹」で上映中だった岩井俊二の新作も、3時間近い上映時間を知るなり行く気が失せた。

1月17日…昨日は行き帰りで『東京夢幻図絵』(都築道夫・扶桑社文庫)読了。小林信彦ほど嫌みで露骨な江戸っ子自慢をする人ではないが、昔から波長の合わない作家。けど本書は割と楽しめた。イタリア映画的エロ趣味が一致したせいか。ここら北関東ではビーチボーイズなんかよりよっぽどに人気があった、ベンチャーズ味。ある種の野暮ったさは、物書きがこの国で一定の人気を保つ上での秘訣かも(矢作俊彦の駄目さをふと。コバノブは逆で野暮過剰)。東京地検”メダカ救い”特捜部の醜態を、一番喜んでるのは自公維新国民経団連&NHK以下の大手幇間マスコミだが、負けてないのが芳野友子&泉健太。「これで今の地位にいられる!」せめて泉房穂が野党第一党の党首ならな(ひろゆきとの本を出したのには呆れたが)。

 『その男を逃すな』のジョン・ガーフィールドはカッコ良かったが、屋内プールで履いてた海パンだけは悪趣味…等の雑念に浸りつつ内職に励む。気分転換に覗いた誰だかのページに、ナベツネ新聞もアベ派脱税ゴロツキ議員集団野放しへと報じたと。連中も考えてる。3杯目の茶碗も堂々と納税者(主権者)に突き出す、”法治国家の腐れ居候”、東京地検”正直者&弱者弾圧専門”特捜部の事だ。最初からナベツネや産経を使うと吉岡秀隆&井浦新だから、まずはNHK&毎日。ちょっと間をおいてナベツネ(渋川清彦?)。次が日経で朝日に有終の美か(柄本明&大杉漣)。つまり法治主義完全崩壊のならず者国家宣言を、天皇裕仁に一番信頼されていた(敗戦後3度も義理堅く表敬訪問)旭日旗新聞させるんじゃ?(やっぱトリは俺たちじゃないとと胸を張る勘違い”朝日人”。村上淳?)。領収書不要の官房機密費が内閣記者会自称記者、あるいは東京地検特捜部主要検事に、絶対に流れてないと信じてるのは、もはや超低能ネトウヨだけだろう。誰か”山上徹也新党”を結成してくれ。俺は絶対に入れる。

 糞エラソーな数名を除くと、「神保町シアター」は結構スタッフが変わる。券売所の女性はあるいは派遣? 経営母体が小学館&吉本興行じゃ、従業員は汲み取り便所の糞拭き紙扱いは必至。「新文芸坐」は頻繁に行かないので断定は出来ないが、体育会ムードが濃厚。一部オッサン以外は顔も覚え切れない(パチンコ屋への差別感情モロにあり)。「早稲田松竹」は全員が一生懸命過ぎて気色悪い。俺なら3日と続かない。スタッフは数が多く、入れ替わりの多少は判断不可能(接客態度は特級)。その点「シネマヴェーラ渋谷」は、江戸時代の越後屋ないし上州屋。縁故採用以外不可みたいな感じが(興行界の岩波書店?)。入れ替わりがほとんど無いのは、居心地がいい証だろう(男女共通)。ついでにかつての「飯田橋佳作座」や「渋谷パレス座」のように、激しい労働争議でも起こしてくれるとカンペキ。

1月16日…”世界に冠たる”無能無責任石川県知事の馳浩。自宅が都内にあるそうだが、それでも知事に立候補出来るの? 可能だとしても”通い知事”。新幹線代等は身銭を切ってるのか? 森の子分らしく悪臭プンプンだが、実像があまり報道されないのが謎。コイツ自体は犯罪政治家救済育成組織、東京地検”猿芝居”特捜部が逮捕した、サンピン代議士同様に超小物だが、立場上悪のターミナル駅になってる可能性も。一方”ドリル優子”が高崎の達磨、富岡製糸場と並ぶ特産品化してる、群馬県の山本一太知事。維新のオトキタ君を凌ぐ高貴さに満ちた人物ゆえ、まさか悪事には手を染めてないだろう。天災が起きても一太知事なら絶対安全安心(…)。その彼が就任する大分前、90年代だったと思うが、高崎駅新幹線ホームには群馬県の横幅数メートルはある大看板が(担当部署不明)。”群馬県は首都圏の山の手です。群馬に地震の歴史はありません”(大意)。阪神大震災が起きるまでは、威風堂々と掲げられていた。

 ギャグ漫画家の高橋春男が76歳で亡くなったと。直接仕事を依頼した経験は無いが、遠山企画が小川町の芙蓉ビルに事務所を構えてた頃だ(1階は喫茶店「琥珀」)。辰巳出版退社後のフリーの加藤健次は、遠山企画で『漫画ラブ&ラブ』他のエロ劇画誌を手掛ける一方(孫請け)、白夜書房では劇画系漫画再録時代の『漫画ブリッコ』を。4コマ漫画ブームで俺も東京三世社の注文で増刊号を(最初は平和出版で、2冊目が三世社だったかも。いずれも柱はいがらしみきお)。その際に既に加藤が自分用に各社から集めてた、高橋の4コマ漫画原稿を借りる事になり、承諾依頼の電話を掛けた。付き合いはたったそれだけだったが、ご冥福をお祈りします。平和出版で出した誌名失念の4コマ漫画誌。見本が出来ると営業部長から下品すぎると文句を言われたのをふと。「所全はエロ本屋の癖に、何言ってんだろうね。安いギャラでここまでやって上げれば十分。気にするこたないよ!」俺も特に気にしてた訳ではないが、遠山孝老人のいい一面ではあった。

 午後、「シネマヴェーラ渋谷」で『野望の果て』『その男を逃がすな』を続けて。両方観客30人弱。出来はいずれも80点級の傑作に近い秀作。前者初見。後者コスミックのDVDで1度。2本ともに何度観ても退屈しないタイプの作品。『その男~』の主演ジョン・ガーフィールド、風貌も声もファンの日活の平田大三郎そっくり。ガーフィールドは赤狩り下30代半ばで早世したらしいが、平田の引退も早かった。大勢はしなかったがある時期輝いた俳優の評伝アンソロジー、中川右介あたりにまとめて欲しい。

1月15日…世界に冠たる御用公共放送局NHK。そして陸自幹部の明白な違憲靖国神社公式参拝問題報道で、前日の『赤旗』の記事をなぞっただけなのに、ド厚顔にも”スクープ”と謳ったハレンチ『毎日新聞』。両者に情報リークをして世間の反応をうかがってる、別名穴あきコンドーム、ないし極甘明太子以下の、東京地検”犯罪者培養”特捜部。両者の猿芝居は日頃のヤラセ記者会見ソックリ。既に検察審査会に期待をしてる向きもあるが、そういう迎合的姿勢が穴あきコンドーム、いやドーナツの穴的検察を突きあがらせる。二重に税金を濫費する前に、昼寝ヘタレインポ検察に職務遂行を迫るのが順序(筋)。だいたい野呂圭介や近藤宏、川谷拓三や志賀勝しかお縄にならない(ないし銃かドスで始末されない)、日活アクション&東映仁侠映画など有り得ない。穴あきコンドームどもは、それで客から高額入場料を徴収。並の国なら片っぱし映画館が焼き討ちに遭ってる。安部徹や金子信雄、天津敏や名和宏が最後まで高笑いする”美しい国ニッポン”。大川原化工機冤罪事件の下手人、塚部貴子検事、警視庁公安部外事課一課の安積伸介警部補のようなやくざ以下のゴロツキが、今後は益々輩出されるだろう。

 昨日からの『出久根達郎古本屋小説集』(ちくま文庫)読了。何冊かは読んでるが、独特の3日履いた独身中年男の靴下のような臭気が実は苦手。最初の50ページを過ぎると慣れて楽しめるが(バルザックの場合と似てるような違うような)。今回もだったが心配事がもひとつ。解説を南陀楼綾繁センセが。苦労してたどり着いたせっかくの余韻を、インキン持ち高校バスケット部員の黄ばんだサポーター風解説で締められるのは…と懸念してたら、さすがにサラリとライトに流してた。知る範囲では南陀楼しか誉めてない、紀田順一郎の古本屋物も1冊試してみるか。

11月14日…入谷コピー文庫の新刊、”エンテツのずばり!シリーズ”第一回、「ビートルズと私」が何故か全然面白くない。執筆陣は特に貧弱な訳でもないのに(スカの少ない林哲夫までがまるで冴えない)。表紙の山川直人は”ヤボイキ”だし、裏表紙は逆にジャケット流用とはいえカッコいいのだが。書き手が全部、他人ごと風に彼ら(4人組)について安全圏で語ってる(一種の口パク)。根付かなかった対話に基づく民主主義同様、ビートルズも若者のすぐ脇を通り過ぎってった一陣の風か。特にジョン・レノンの無視振りが、いかにも陛下の赤子の末裔連中らしい風情(女王への勲章の返品なんてカッコ良すぎ!)。ま、俺はウォーカー・ブラザーズファンだったのでどうでもいいけど。「ジャッキー」が聴きたくなった。捨てた記憶は無いから、富岡銀座通りの「SS楽器」で買ったシングル盤、まだどこかにあるはず。

 不毛だった高円寺(上り片道3時間)。帰りの「シネマテークたかさき」で、『TILL(ティル)』。一級の愚作(最近のハリウッドが好んで生産する、公民権運動活動家ヨイショ映画の1本)。立派な人物を扱った愚昧な監督の、腐れ傾いたトーテンポール。冒頭で親子でヒット曲に酔ってんじゃなく、黒人差別の激しいミシシッピー州行きへの懸命な対策を立てる描写をぶち込めば、母親をあそこまで神格化する必然性はゼロに。観客17名。殆どの客が感銘を請けてた模様(想像)。群馬県人、ホントに単純な馬鹿ばっか(ドリル塩山)。

11月13日…一昨日か。高崎駅西口のイオン前で、”群馬県民の糞拭き紙”『上毛新聞』が大量配布されていた。ペラ1枚でほとんどが白地。中央に”IKEA前橋2024年1月18日(木)オープン”。右上に”上毛新聞広告特集”。1年中全面広告特集に等しいオベンチャラ紙面なんだし、わざわざ断わるまでもない。母ちゃんも介護施設泊りの日が増えたので、ファンの同紙も購読中止に。購読継続期間中だったらしいが、販売所が『東京新聞』と同じのせいか、特に文句も言われなかった模様。拙宅にも時々何か持って来る。朝日や産経に乗り換えるはずないのだが、隣近所との兼ね合いもあるのか。俺はそんな物要らないが、女房は喜んでいる。老夫婦の深くて遠い川。どうでもいいが。

 多数の自国民が飢えと寒さで死に瀕してるのをシカト、海外外交官まで招いて恒例の降下訓練を予定通り実践した、自衛隊習志野の精鋭部隊とやら(ホンマ?)。署の眼の前の家がボーボー燃えてるのに、恒例の消防出初式に整列してる消防署員だとチョイ前に書いた。『日刊ゲンダイ』よれば15日に、中野区では陸自も参加してミサイル避難訓練する予定だと。人種差別主義者杉田水脈が山口市に招かれ、立派な排外主義者になれよと新成人に演説したり等、法治国家の基盤がボキボキボキ。これで自組織の冤罪犯罪隠蔽にだけはやたら執念深い検察が、アベ派のゴロツキどもを刑務所にぶち込まねば、ギャング支配のならず者国家へのアウトバーンはほぼ完成。裏金腐敗警察は昔からだが、検察、司法までが「前に倣え!」。韓国か台湾に生まれたかったよ。

 帰宅中の母ちゃんが、「久しぶりに新聞読みてんでポスト見たんだけど、来てねえで。忘れたんかな新聞屋?」止めちゃったというのも可哀想。数日前の『東京新聞』を綺麗に畳んで、『上毛新聞』の代わりに持参。30分後、朝食の食器を下げに行くと熱心に読んでいた(なぜか前から裸眼)。数カ月前の発熱以降、自分ではお茶の用意もしなくなったので、いれてあげる。日本国のように体と心の機能が次第にボキ、ボキ、ボキ。母ちゃんは94歳だから仕方ないが…。

 経団連、(勝共)連合、公安調査庁、警視庁公安部、東京地検特捜部は即刻廃止を。居間の装飾品にしては金がかかり過ぎる。利益のためだけにしか働かない、ド腐れインポ特捜検事同士の無駄話。「共産党が火をつけた事件の捜査なんてこれで充分だ」「その通り。俺たちだって退官後はアベ派が税金バラまいてる大手、トヨタ、三菱、三井、電通、パソナなんかの顧問弁護士になりてえぜ。正義だ真実だと青臭いこと言ってても腹は膨れないよ」「日本生命に入った、中村格なんかたまらん生活してるらしいぜ」「レイプマン系警察官僚でそれじゃ、俺らはよりリッチに暮らす権利がある」「当然さ! ガタガタいうような会社があったら、また武器輸出でもでっち上げて臭い飯食わしたろうぜ!」「そうだそうだ。俺たちを何だと思ってるんだ。この国を動かしてるのは国会議員じゃなく、俺たち特捜部員なんだよ!」藤田まことさん。甦って黙ってこいつら一人残らずたたっ切ってください。確かに山上徹也君がもう1000人必要な、スーパー腐敗チンドン屋国家になっちまった。

11月12日…サントリー製品「DHA&EPA+セサミンEX」の新聞折り込み広告が。阿川佐和子、峰竜太、由紀さおり、徳光和夫のカラー写真&推薦文入り。自社の利益のためだけに、世界に冠たる国民皆保険制度破壊に邁進してる、反社会的ゴロツキ腐れ悪徳企業に加担するのは、中東のナチスたるイスラエル軍応援に現地入りした、タランティーノ並の愚行。生活に困ってる訳じゃねんだから、仕事先は選んだ方がいい。『週刊文春』、宝塚記事が無いとクリープの無いコーヒーのよう(芦田伸介)。

 行き帰りで『名探偵松本清張氏』(斎藤道一・東京白川書院)。50ページほど残ったけどまあまあ。清張が生きてる内に出したのが偉い。根拠を示して批判してるので後味も悪くない。ポーはともかく、バルザックとストレートに比較されちゃ、”裏長屋のバルザック”も困惑しちゃうだろう。花田清輝の推理小説関連文の引用も多く、種々参考に。著者が高く評価する『安吾捕物帳』。久々に再読をと思ったが、勝海舟が重要な役でレギュラー登場してるらしいのが嫌だな。

1月11日…夜明けにトイレに起きたついでに、WOWOWの『パッセンジャー』。1度観た気はするが、再び寝入るまでの睡眠薬には。観始めて10分。これは『流されて』の宇宙版なのだと気づく(前回は無自覚だった)。ただ後者でのポイントだった、階級差が本作では曖昧。確か『流されて』はブルジョワ女と男性使用人。今回は女性ジャーナリストと技術職人。ハリウッドじゃこうなるのか。お陰ですぐに再び寝入れたが。

 「シネマテークたかさき」で『ほかげ』『パトリシア・ハイスミスに恋して』を続けて。観客16名&6名。塚本晋也って本当に臆病な監督(内閣記者会自称記者真っ青)。文化庁助成金も受けず、配給は新日本映画社なのに、無責任の体系(天皇制)に対しては根毛の一本にも触れようとしない。つまり前世紀の被害者意識丸出しの原爆映画から、1ミリも進歩せず。緩急無き絶叫芝居にも食傷(昔の方が自然だった山山本来)。大人の観念の具象化に過ぎない、リアリティゼロの糞ガキにも吐き気。21世紀では反戦映画も極右翼映画も、天皇制への評価やアジア人の視点を抜きにした作物は、フヌケ監督の上昇志自己顕彰アルバムに過ぎない。字幕協力団体名に富岡フィルムコミッション。一番お金の掛かった闇市場面かな(見覚えある煙突が遠くに)。『パトリシア~、』、88分なのに130分に感じられた。帰りの上信線で『山怪実話大全』(ヤマケイ文庫)読了。並。

1月10日…WOWOWで2~3日前の深夜、途中から農場で働くミュージカルスター志望の少女が、両親他周囲の人間を殺しまくるホラー映画を。斬新で面白く眠れなくなったが、題名が確認出来なかった。昨日プログラムをチェック。時間帯からすると『エスターファースト・キル』らしいのだが、解説文や検索の結果は配役も物語もかなり異なる。ボケてられるほど退屈な中身じゃなかったし…。モヤモヤが去らず落ち着かない。あとXのコミュニティノートとかは、Dappiが受注してるの? 

 ストリッパーのバタフライ。現世利益第一の創価学会にとっての宗教の意味合いだ。節税にもなるし世間体もいい(ダイサク文化の香りもするでよ)。彼らの歩いた跡を見れば一目瞭然。プチ犯罪者集団とまで言われる維新は、そのバタフライを投げ捨てたフルチンゴロツキ集団。学会が極右政党に協力してコソコソ分け前を懐に入れてるとすれば、維新は公然と殴り込みにも参加、時の権力者の対抗馬を血まみれにして財産徴発朝飯前。ナチスの突撃隊的存在。いずれ邪魔にされて抹殺される運命だが、彼らも内心はそれを承知。その日までに精一杯稼いでおこうとの思惑が、全幹部の顔面、発言、行動にに露骨(能登地震被災者公然と見殺し)。例外はオトキタ君だけ。他の連中は全国指名手配ポスターを見せられるようだが、オトちゃんだけは違う。人品骨柄の頂点を極めている。平安時代のお公家様を眺めてるようだ(特に両目&口元の品の良さ!)。失礼ながら皇族の方々の中にも、ここまでの風雅を備えた人物は少ない。多分、光源氏はオトキタ君と瓜二つだったろう。水飲み百姓出の俺などには、1000年かけてもたどり着けない域の、優美な生き神様だ(ただただ平伏)。東京一区に立候補なされると。我が家にも2票ある。オトちゃんを是非と懇願予定だが、果たして子供らが入れてくれるかな?

 今日は珍しく配達が午後になってしまった日刊『赤旗』。またも特ダネ。小林弘樹陸上幕僚副長(陸将)他の陸自幹部が、公用車で9日に靖国神社を参拝してたのだと。明白な憲法違反。小林は毎年やってると居直ったらしい。被災地で人々が死に瀕し、部下が救援に邁進してるのにこのお気楽振り。大日本帝国軍人は末端、中堅はシッカリしてるが、幹部ほどロクなもんじゃないが連合軍の評価だったらしい。まったく進歩してない。記者クラブの連中は彼らの参拝を、昔から知ってて黙ってた可能性も。今週の『週刊文春』は予想した程でもないので(能登地震の扱いが小さすぎる)、午後車で出かけた女房に購入を頼まず。明日高崎に行くのでそん時でいいや。

1月9日…初体験。昨日「109シネマズ高崎」で、布袋バッグからチョコ&ペットボトルがのぞいてたせいか、若き”関西の知の巨人”ほんこん似の兄ちゃんから、食糧持ち込みは禁止なので預からせてくれと。無論シカトしたが、馬鹿正直な従業員もいるもんだ(新人?)。今度はわざと空のペットボトル&お菓子の箱を露出させて、彼らの反応を楽しんでみよう。

 上川陽子外相、キーウでウクライナのクレバ外相に、53億の軍事援助を約束と。日本死刑史に燦然と輝く”永田町の13人殺し”議員、国賊アベを見倣い世界のATMの役目に精勤(これで殺される人間は10人や20人じゃない)。その間、見捨てられた自国民は次々に飢えの果てに凍死。『東京新聞』、捜索に関する記事のリードに”阻む雪”と。まったくの降雪冤罪報道。夏場ならともかく、今雪が降るのは自然だ。自公民維新国民+連合&経団連こそが阻んでいるのだ。NHKでなくてもつい出ちまう、記者クラブマスコミの薄汚い番犬根性。

 2か月ぶりに西荻窪の「盛林堂書房」へ”嫌気棚”の集金に。最近は情けないが1万円台どころか6000円前後の月が多いのに、珍しく約8000円。売上伝票をチェック。笹沢左保の文庫本が結構売れていた。松本清張同様に作品に波はあるけど、やっぱ面白いもの。今日は朝から『小栗上野介抹殺と消された「徳川近代」』(原田伊織・小学館文庫)。ふむふむ。小栗に関しては『大東京誕生 大江戸の鐘』(’58松竹)他で概略は知ってたが、小野友五郎他は知識ゼロだったので興味深かった。勝海舟が”ホラ吹き”で有名な嫉妬深い口舌の徒であった事も。司馬遼太郎は兵隊さんで言ったら乃木大将かぁ(裸の大将の口調で)。

1月8日…自らの愚かさに気がめいった際は、泉健太の馬鹿面を思い出そう。消防署の真ん前の家がボーボー燃えている。だが消防隊員は恒例の出初式に没頭、火事場は放置。そこを訪れた野党第一党の党首は、「何やってるんだ!」と一喝もせず、隊員たちを満足そうに眺めてたのだ(泉クン。習志野基地自衛隊降下部隊の訓練を”視察”)。作業服コスプレで(赤いバラまで付けて)、連合、時事通信、経団連他の新年会をはしごをした、”大軍拡大増税ニヤニヤ眼鏡”キシダが狂人なのは充分承知してたが…。政治家現地入り自粛に賛成した共産党の志位委員長と言い、狂気がコロナのように政界を汚染。その間に被災者は、イスラエル軍によるガザでのパレスチナ人殲滅戦と同じ目に。比較的群馬は天災が少ないが、石川県と同じく圧倒的に自民党が強い(福田、中曽根、ドリル小渕)。いざとなれば今の石川県民同様に、空っ風吹く中に廃棄されるのだろう。

「109シネマズ高崎」で『コンクリート・ユートピア』。観客6名。40分長いが良く出来てる。内容が内容だけに、能登大震災下での無策な政府による人災地獄が頭から去らず、楽しめたとは言い難い面も。結局被災者同士の殺し合いまで始まるが、日本人にはこういう闘争心さえ既に無く、列を作って順番に高層住宅から身投げしそう。3年間も輸入されなかったのも謎。上信線で『上村松園随筆集』(平凡社ライブラリー)読了。本書解説陣の一人、長谷川時雨の”卑下自慢”の文章には昔ゲッソリさせられたが、著者は堂々たる”正面突破自慢”。昔話、苦労話までは付き合えるが、だから今の私がの繰り返しには吐き気。絵も媚びがにじみ出てて嫌い。王族や金持ちに好かれそうな上目遣いの作風。

1月7日…ガザでもどこでも戦地では日本人報道陣(自称)は、フリーを除いて誰も負傷しないし死なない。社内規定他を言い訳に、各社談合して安全地帯の高級ホテルに閉じこもり、BBC他の現地入りした海外マスコミの記事をリライトしては本社に送ってるから(金に余裕のあるNHKなどは、現地人を臨時雇いして危険地帯の取材を)。ヤラセ質問ばかりのインチキ記者会見の海外取材版。それを今度は自公維新国民の極右カルト政権だけでなく、立憲や共産党までが談合踏襲し被災地現地入り回避と。自国民ジェノサイド政権の大罪の一部を監視役の野党が被って、被災者が救われるとでも? 昔から愚かさでは定評ある津田大介も、炊き出しのプロ山本太郎も、今回の問題では一切非難される点は無い。”賛否”の形容で、価値判断を避けて両論併記報道の記者クラブマスコミ。人殺しや強姦や家庭内暴力でもその言葉を使ってみろよ。

 平沢勝栄、とうとう東京地検特捜部の任意事情聴取と。お前が警視庁保安課第一課長時代、テメー宛に何枚の始末書を書いた事か(もう2度とこういう猥褻雑誌は編集しません云々)。政界に去りもう縁は切れたと思いきや、松文館のビューティ・ヘアのコミックス発禁、貴志元則社長以下3人の逮捕事件の背後で蠢いていた。ホントにロクでもない糞野郎だ。二階堂元幹事長共々逮捕され、臭い飯を喰う側の気持ちを体験して来い。ただ勝栄君に一つだけ同情も。文盲アベシンの家庭教師を昔してて、余りの痴呆振りを方々で吹聴してたため、アベにに毛嫌いされて要職に就けなかったと。国賊兼売国奴に嫌われたのは、あんたの唯一の勲章だ。刑務所で同房者に自慢するんだな。アベも日本が法治国家で、警察・検察・司法が機能してたなら、今頃前橋刑務所あたりでピンピンしてて、差し入れのガリガリ君でも舐めてたろう。冬のアイスキャンディーもおつだよ。自らが破壊した法治国家システム崩壊上の果ての死。甘受するしかない。

  『左翼天皇制』(大井廣介・拓文館)、昨日の高崎線の帰りで読了。50ページ過ぎるとバルザック並の面白さ(著者は麻生太郎ファミリーだが、漫画以外も読む粋なインテリ)。徳田球一&野坂参三の無責任さへの糾弾が書名にストレートに(権力のうま味享受は個人的。失敗の反省は一億総懺悔)。ただ俺が物心ついた頃には、既に宮本顕治&野坂参三独裁体制下(スパイ野坂は上皇気取り)。宮本百合子は小林多喜二並の扱いだった。糾弾されてた時代があったなんてビックリ(絶対に読まねば)。大井、76年に60代初頭で亡くなっている。俺が苦界に身を沈める1年前。愚か者は長生きするな(俺以外の)。

1月6日…泉健太、”大軍拡大増税ニヤニヤ眼鏡”との会談で、負けじとケーハクな作業服コスプレ合戦。自国民見殺しの狂人と同じ肥溜めに身を沈めてどうする。飢えと恐怖と絶望にさいなまれてる被災者心情も無視、豪華新年会三昧のキシダに批判が集中。相手の1人がセレブ気取りの”勝共連合”会長芳野友子(コイツの記事に写真は載せるな!)。相手が吉野だけに新年会批判も出来ないひからびた泉、またヘコヘコ馬鹿女の元を訪れ、年末年始でたまった下着の洗濯でも申し出るのだろう。この官房機密費臭コンビが続く限り、野党の支持率急増は無い(自公維新国民の極右カルト政権は左うちわ)。誰かキシダのパックリ開いた白痴口に、ひりたての犬の糞をタップリ突っ込んでくれ。無論、比喩では無く熱望。上京準備。爺様は厚着の上に、長年の湿疹の薬を塗ったりで大変だ。

 不毛だった高円寺を経て「シネマヴェーラ渋谷」。『群狼の街』(60点)『夜深復讐便』(80点)を続けて。観客前者約40名。後者同30名。『夜深復讐便』、昔コスミックの10枚組DVDで観て、随分と後味が良かった記憶が。スクリーンで再見。改めて良く出来た一作なのだと再認識。有り得ない理想的娼婦描写の絶妙さで有名なジュールス・ダッシン監督だけに、ヴァレンティナ・コルテーゼの艶っぽさは半端なく、爺様でさえ猿になりそう(スレンダーなのに、懐かしの朝丘雪路タッチのボインボイン。『漫画ボイン』というエロ劇画誌もかつて)。3年前までご存命だったと(享年96歳)。リチャード・コンテも形にはまった芝居をするが、口跡、身のこなしの切れがいいせいか、そう気にならない。当時はこんなに面白い映画を色々撮った監督なのに、「岩波ホール」公開作はロクでもない物ばかりだった。

1月5日…”大軍拡大増税ヘラヘラ眼鏡”キシダへの、民主主義国家ではごく普通かつ真っ当な犬飼淳記者(フリー)の質問が、ネット上で大ニュースになってしまうカルト独裁国家ニッポン。更に悲劇なのは同席してる大手の同業者が完黙、ジェノサイド政権を確信的に支えてる事実(『東京新聞』の望月記者がとっくに証明済みだが)。連中の気分は満洲の荒野に自国民を置き去りにして、家族家具共々母国に逃げ帰った鬼畜関東軍(オイスター真っ青!)。平時及び天災時でもコレ。戦いになったら真っ先に9割の国民は弾除け要員間違いなし(全土が沖縄化)。自公維新国民+連合&経団連に、主権者が計画的に殺される美しい国ニッポン。でも落とした財布が翌日交番から届けられる、世界に冠たる文化国家なんだとか。『左翼天皇制』(大井廣介・拓文館)を読み始める。書名ほどは面白くない場合が多い著者だが、推理系にも飽きたので。

 前出書を読むと、徳田球一は良くも悪くも魅力的人物だったのが分かる(松本清張作品には必ず類したキャラが登場)。対極なのが野坂参三のスパイとしての傑出振り。スマートで非威圧側面も鑑みれば、ゾルゲにも決して負けてない。結局は安寧(?)な長寿をまっとうしたのだし(生活も赤い貴族だったろう)、腹立たしいがご立派と言うしかない。大日本帝国も日本国も機密費だけでなく、”裏文化勲章”を授与すべきでは?(表はおめおめと中野重治ももらってるし)。今朝の『東京新聞』、”大軍拡大増税ニヤニヤ眼鏡”キシダの年頭記者会見記事。”首相、抜本改革言及せず”のリードがバーン。が、近藤統義自称記者よ、お前こそ犬飼淳記者の大活躍に一言も触れてねえじゃん(岸田のクチパクは忠実に)。立派な名前をお持ちのようだが、”義”より”保身”の統率維持が大切なようだ。

 岸信介と並ぶ敗戦後最大の国賊、アベ元総理を敢えてかばうとするなら、自国語が読めず書けず喋れずの、いわば文盲に近い馬鹿野郎だった…との理由が真っ先に挙げられよう。無論、精神異常者では無いから(生涯マザコンだったらしいが)、国をココまで貶めた犯罪は永遠に糾弾され続けねばならない(権力者の悪事に時効は無い。”寺銭”を引き継いだイカレ女房もだ)。一方でイスラエル軍でさえも実践してない、緊急時下での自国民殺戮に邁進してる、キシダ&コーノ他の自民党世襲政治家の罪は更に深い。両者は少なくとも読み書きは出来る(中学生程度だが)。アベのように自らの愚かさを防御壁には出来ない。国家衰退のスパイラルとしては理想的(悲劇的)構図だが、眼を背けちゃ連中の思惑通りに。浅野健一、山崎雅弘、犬飼淳、適菜収、ついでにおまけで陛下の掌の中の思想家&自由主義者、内田樹や町山智浩の発信を参考に、殺されないように心身を武装しなきゃ。あ、望月衣塑子、『週刊文春』、『赤旗』、『日刊ゲンダイ』も忘れちゃいかんな。ところで本多勝一は今? 小林信彦みたいなのかなぁ。

1月4日…北陸の被災者が自公維新国民+連合&経団連の国民ジェノサイド政権に日々殺戮されつつある中、せこく副業に従事(母ちゃんの介護費用稼ぎ)。昔からだが盆暮れは全然駄目。皇居の一般参賀が中止に。あれほど皇室報道では「前へ倣え!」のNHK以下が、なぜ「大阪万博も続け!」と主張しないのが謎…ではない。連中の皇統崇拝姿勢は、所詮はこの国での金儲け用防御壁の1枚(他は官憲及び親族天下り受け入れ)。「KAKOSAMA!」とうわべでは口を揃えつつ、内心は「佳子が!」と口汚く呼び捨て。有名なアベ国賊兼売国奴元首相の、現上皇の侮蔑的物真似芸と同じ。シンプルな天皇制廃止論者の俺も驚くハレンチな金の亡者振り。自衛隊もこのままじゃ満洲の関東軍視されよう。明白な理由で被災地報道が激減したので、WOWOWで『ラ・ラ・ランド』をチラ見。家庭の主婦に好かれそうなヒロインが、映画館に途中入場した上に胸張って上映妨害する場面が。なぜか誰も怒らないが、「シネマヴェーラ渋谷」で同じ真似したら、金属バットで頭吹っ飛ばされてる。同館、今日夕方に珍しい映画を。老体に鞭打って上京予定。

 「シネマヴェーラ渋谷」で『ハリウッド・テン』(短編ドキュメンタリー)『大いなる夜』(ジョセフ・ロージー監督・’51米)。これで会員900円。観客40名前後。丸山町1丁目のこの一角だけは、間違いなく文化国家の香り。潰れていいよ。自国現金通貨で入れない「国立”アベトモ”映画アーカイブ」。ただ後者、最後にいきなり人情話になっちまってガックリ。刺された北島三郎が、村田英雄の胸で長々と人生を語る、東映C級仁侠映画群並(『兄弟仁義/関東命知らず』『北海遊侠伝』他)。付き合わされた警官2名に同情。村田&北島映画群は同時代で既にパロディ化。学生時代のサークルBOXでの宴会で、村田&北島ごっこを良くやった。「新宿昭和館」が元気で、「まんがの森」なんか影も形も無かった頃。

1月3日…帰省中のボケ娘が、国民皆保険破壊策動の筆頭悪徳企業、サントリーのBOSSをグビグビ。叱責。「あたしもあそこの社長大っ嫌い。ドジったけど、今さら捨てるのももったいないし…」と飲み干す。「鬼畜イスラエル軍に、生活保護受給者がカンパするようなもんだ」「へへへ。もう絶対に買わないよ、多分」革命的警戒心が足りない(大地の牙を見倣えとまでは言わないが)。”世界に冠たる”との形容が許されるこの国の基本的国策は、日本国憲法と国民皆保険以外には見当たらない。いや、かつては地下鉄ホームに無料冷水器が。これも乗客思いの立派な設備だったが、自販機の売り上げアップのために廃止。更にはゴミ箱まで。東京メトロの恥知らずな歴史は、日本国堕落衰退の象徴だ。

  笠原十九司のウィキチェックする際に、昔の『レモンクラブ』や『comicMate』常連投稿者が立項したと思われる、俺のページを久々に。相変わらず9月10日生まれに。9月9日なんだってば。1日でも若くいられる点に感謝すべきか。天災はある意味仕方ないが、それに備えて原発のような絶対的危険施設を回避したり、いざ起きた際にはガダルカナル戦のような救助逐次投入ではなく、大阪万博や米国殺人平気言い値買い入れ等の愚行を即刻中止、一気に資金投入すべきなのに、”大軍拡大増税ニヤケ眼鏡”がしたのは作業服コスプレのみ(実費5000円?)。その馬鹿らしさをこれっぽっちも追求しない内閣記者会(ク~ンク~ン。原発関連質問ゼロ)。中国人記者でなくてもおちょくりたくなる。プライバシーも何もない冷えた体育館で、これからも多数の人々が自公民維新国民(+連合)の連中に殺されるのだ。日本中がガダルカナル、インパール、関東軍が家族家具と共に逃げ去った満洲の荒野だらけ。陛下の赤子は昔も今も使い捨て百円ライター。

 エ口スの眞相ch.第51回、本橋信宏、最終回 - YouTube

1月2日…SNSって言うのか。概して自らの過去の発言引用量に比例、ポンコツ化する傾向が(田中康夫が代表)。例え正しい補完データだとしても、押しつけがましさは感じざるを得ない。先見性自慢のグル気取りに思えてしまう。「ああ分かった、分かった。けどうるせえよ!」だ。山崎雅弘は聡明だし、今の所はそこまでは行ってない。ただ当然ながら売れ出したし、武田砂鉄化するか否かの岐路(武田は鎌田慧の後継者の資格充分)。鈴木エイトや町山智浩はそこら心配ないが、賞賛の声に恍惚としすぎるたるみが。気分が悪い訳ないだろうが、傍から見ると間抜けな景色だ(団地の主婦のざーますお世辞合戦)。適菜収はそこら適度。右翼だが日本共産党の反米愛国路線を認める度量も保持(阿宮美亜っぽい)。反米愛国は京浜安保共闘のスローガンだったから(後に赤軍派と合体)、同党は「トロッキストと一緒にするな!」と怒るか。

 更に断固として大阪万博を推進する必然性が高まった。焼け出されて食うや食わずの被災者も(未だに避難所が体育館て、大日本帝国だけだよ!←多分赤色勢力の策動)、「万博開催までは絶対に死なないぞ!」との希望を抱けば、金銭に換算できない勇気を人々が得る事になる。「生き残ってカジノで大儲けして、また家を建てるんだ!」と決意する、自覚的愛国者も多数出現しよう。目先の数兆円程度のはした金で、万博を止めるなんて狂気の沙汰。方々の原発が放射能を撒き散らし始めたら、大阪府の倉庫には雨合羽が大量に保管されてるし、イソジンもあるから喉頭ガンなど屁の河童。”地震・津波・放射能に負けない不屈の大阪万博!”(電通?)。絶対にあきらめたらあかん!(提供・パソナ・吉本興業・サントリー・ナベツネ新聞)

 夕方、「シネマテークたかさき」で『ドリー・ベルを覚えているかい?』。観客4名。アストリッツア作品としては、『アンダーグラウンド』の10倍は良く出来た秀作(己の分を知ってる作り)。スコモリフスキ監督の『早春』を思い出した人も居たろう。男の身勝手な女性観のアナクロ振りも、いかにも時代や演出者の限界を象徴してて(’81ユーゴスラビア)、時間経過は創作物レベル判断の最大のリトマス紙なのだと素直に。帰りの上信線で『追憶』(中町信・徳間文庫)読了。楽しめた。けど人間が皆死んでいる(全て物語動員用キャラ)。著者は沼田市出身と。高校時代、友達が住んでて1度遊びに。大きなな滝があって、『プレイガール』がロケした番組を観た事も。2度と訪れる機会もあるまい。

1月1日…昨日は上りの上信線で『日本軍の治安戦 日中戦争の実相』(笠原十九司・岩波現代文庫)読了。同版元の本で最近ここまで感銘を受けた例はマレ(同じ文庫で著者の師でもある藤原彰の、『餓死した英霊たち』以来か)。無論全体に面白いのだが(不謹慎だがそう言うしかない)、プロローグの「山西省の治安戦における宮柊二と田村泰次郎」、エピローグの「対日協力者=漢奸たちの運命はどうなったか」は圧巻。被害者の統計数字について、中国では形容詞的に使用される面があると、実に客観的でもある。田村泰次郎を再読したくなる(田中英光も)。下りは『放浪者』(コンラッド・幻戯書房)を30ページ前後。もっと読みたいが、2段組みではこれが限界。12月は発熱のせいで16冊しか読了できず(これは形容詞ではなく実数)。読書は数が多ければ多いほどいいもんだよ。ウィキの笠原十九司ページはひどいレベル。『月刊Hanada』が下請けしたかのよう。細部のミスへの拘泥で、事実全体が覆せるとの妄執はある意味凄いが。自国兵を平然と大量に餓死させた国が、植民地人民のために血や汗を流すはずない(逆に吸い尽くす)。でも絶対に認めたくないのだ。信仰恐るべし。

 『赤旗』にはさみ込まれてた『新ぐんま』。4年前の草津フラワーデモの記事を取り消し、県委員長以下が黒岩忠信草津町町長に謝罪、了解を得たと(町長からのセクハラ問題は、女性町議の狂言と明らかに)。人間だから誰でも間違う。まともな個人や組織は、自民党やそのサラブレット杉田水脈と違い非を認める。謝れる人々はまともだ。ただし今回の場合、草津のフラワーデモ紹介記事を取り消すとあるだけで、初めての人は全体像がつかめない。取り消した記事を要約紹介する程度の手間は惜しむべきではない。臭いものに蓋的対応との批判も招こう。『週刊文春』と並んで、日本の民主主義を死守してると言われる同紙の割には中途半端。党最高幹部会の民主集中的業務命令?

 


しおやま・よしあきの腰曲がり薄毛爺さん疫病街徘徊(その1976) 

2023年12月01日 07時03分34秒 | 独り言

12月31日…松下竜一で思い出したが、彼の評伝は1冊もまだ出てないのか(無論、遺族非公認版)。その人生を知りたいと思わせる、数少ない正統派左翼だ(鶴見俊輔や鎌田慧の人生なんてホントにどうでもいい)。周囲にホリエモン、三浦瑠璃、ほんこん、ひろゆきなどの名前を出す人物が居ないのは数少ない幸せの一つと。が、例外的人物が1人。『エロスの眞相』チャンネルのTプロデューサーだ。金儲けの嗅覚限定と弁明してたが、ホリエモンを尊敬してる模様。特に馬鹿な人物じゃないのにな(T大卒だし)。でも昔からどっか抜けてる所が。周囲の人物と良くケンカ別れする一因かも。世の中、俺ほど謙虚な人物ばかりじゃないし、御用心。要らぬ世話だが(なら黙ってろ)。

  ある数字を掛けるとパーティ―券購入者の割合が毎年同じだという、今日の『東京新聞』3面の裏金をめぐるトップ記事(浜崎陽介、三輪喜人)。『赤旗』日曜版の特ダネをまんまなぞってるだけなのに、一言も触れてない。唐沢俊一宣言? 泥棒野郎という点では、アベ派を筆頭とする自民党コジキ国会議員と同じ腐れ根性。適菜収はかく日本になった原因の3分の2は大マスコミにあると言ってたが、俺的には8割。『ワイルド・スピード』シリーズって、狸がキンタマのでかさ比べしてるよう。続いてるんだから、ファンも多いのだろう。謎。

 「シネマテークたかさき」で『ゴーストワールド』。観客13名。面白い(冒頭場面最高!)。中折れっぽい、やや線の細い面は散見。そこらがテリー・ツワイゴフ監督が、ティム・バートンになれなかった要素か。既に75歳で20年前後監督作はない模様。あ、『クラム』もこの人だったか(楽しめた)。『バッドサンタ』とかいうのも観たいが、多分努力しないままだろう。

12月30日…KAKOSAMA、カコサマ、かこさま…。そういう人気タレントが現れたのかと思ったら、天皇明仁(現上皇)の孫娘、佳子の誕生日を祝う大量ニュースなのだと(高島屋の崩壊ケーキ同様に食傷)。NHK、朝日、ナベツネ、毎日、日経…「前へ~倣え!」。法律がある訳でもないのにこのザマ(憲法改正なんてナチスに原爆イスラエル軍に生物化学兵器)。ジャニーズ、大阪万博、裏金自民党、吉本興業…。日本という国の転落の詩集の1ページごとに、”この国では一木一草にも宿る天皇制”が見え隠れする。無責任の体系に完全平伏でしか対応出来ない自称マスコミが、意図的模倣組織(ダミー)に毅然と立ち向かえるはずがない。連中こそが岸信介や牟田口廉也、辻政信を日々育成(失礼!各種国家ハイエナ組織の共犯者でしたね)。人は人の上に人を作らず。福沢諭吉は嫌いだが(生家近所の松下竜一はファン)、これはいい言葉だ。スーツ姿のハイエナどもには、蛙の面に小便だろうが。

 午後1時、「シネマテークたかさき」で『アンダーグラウンド』。観客20名強。30年前の公開時のファンだろうか、中高年男女が目立つ。力作だが凡作。ネーム(台詞)が多すぎるし(画面を見てれば分かるのに過剰説明。出井洲忍センセのエロ劇画をふと)、展開も超ノロマ。年に2~3本しか映画を観ない人が、やたらに有り難がる作風。前世紀末にはこの類いが国際映画祭でもやたらに評価された。役者陣は遙かに充実してたが、『1900年』など今観るとどうなのか。

12月29日…昨日、既に休みだろうと近所で弁当を買い、立ち食いうどん屋「讃岐ブルース」前に差し掛かると営業中。鍋焼きうどんを試したかったのに。裏通りにまでやたらに若いカップル。東京大神宮帰りの連中らしい。坂の上にも最近はサッパリ。角川の大映旧作映画上映がコロナで中止になって、もう大分たつな。あ、「古書往来座」に行くのを忘れてた。来年でいいか。何でもかんでも先送り。

 大島渚で思い出したが、新とか言う倅も今村昌平んとこ並に映画監督としては無能の極致。ドキュメンタリー監督だそうだが、いかにも苦労知らずのボンボンらしく、客が集まりそうな唐十郎、園子温、小川淳也等のケツをクンクン。最初から腰が引けっぱなし。園子温へのヨイショ振りも凄かった(ファンの夢を壊した園&小川の作品を、今2本立てで再公開すれば客が入るかも)。神楽坂恵が夫を語るのに、終始怯えた表情をしてたのを観られたのは収穫だったが。『国葬の日』? 未見。あんな馬鹿が突然面白いのを撮れるはずないし。こういう考えは良くないな。突然変異て事も。「シネマテークたかさき」に出掛けるべきだった。ただあそこ、社会派映画はなぜか早朝1回上映とかが多く、爺様は足が遠のきがち。一考願いたい。今平のボンクラ息子、日本映画大学学長に就任て記事も読んだが、文科省から公金補助けてる組織が、世襲でいんかい? 今村プロの社長じゃねんだし。反対しない周囲も受ける当人もマトモじゃない(荒井晴彦元教授とかな)。今平親子の繋ぎ役、佐藤忠男もいい面の皮。あ、ボンクラ息子の名前やっと思い出した。天願大介だ。『バンボロ』だか『デンデロ』っぽい題名の(思い出せない)、雪の中の3日前の人糞みてな映画を昔。東映は親父の映画で昔得た利益を、これで全部吐き出したろうと同情した。

 『エロスの眞相チャンネル』で稀見理都からも突っ込まれた、俺が各種エロ漫画誌で三峯徹の投稿ハガキを一切採用しなかった問題。のみならず、ゴミ箱に片っぱし捨ててたという伝説(ドラム缶で焼却してたとの噂さえ)。ほぼ事実なので否定はしないが、今日偶然転がり出た93年の『comicMate』をパラ見、まったく忘れてたある事実に気付いた。俺担当の読者欄「ズンドコジョッキー」では一切採用してないが、漫画家や常連投稿者に任せてたコラム、例えば「DONちゃん倶楽部」(DONKEY担当)、「やくる~との野球馬鹿集合」「ちん太のちんちんしてるかい?」等では、ちゃんと三峯も採用されてるのだ。全部は捨ててなかったのだ。俺も結構心が広かったのだな。どうでもいいが。

12月28日…日本で職業を問われ胸を張り報道関係だと回答出来る大手マスコミ人は(”朝日人”とか言う奇怪な人種も居ましたね)、『週刊文春』&『赤旗』編集部のみってのは凄い景色だ。2門の大砲だけが霞が関に照準を合わせてるが、他は全部が納税者を殺そうと虎視眈々(砲弾代他ほとんどが公金)。北朝鮮、ロシア、中国、イスラエル、日本。その泥棒政治家どもが改憲を主張。大久保清や麻原彰晃が自らの犯罪の裁判官をとほざくに等しい。”永田町の13人殺し”こと上川陽子元法相が、ポスト”大軍拡大増税ニヤケ眼鏡”の候補の1人と。度胸があるという理由らしい。確かに。各種国際会議に出席する度に、”日いづる国の度胸ある13人キラー宰相”として、日本の国威発揚に大いに貢献するはずだ。河野洋平が政治改革は生煮えと、衆議院のアーカイブインタビューで答えてると。お前の傲慢無能糞馬鹿息子を座敷牢に閉じ込めば、政治改革は一挙に大前進する。

 高崎線で『わが封殺せしリリシズム』(大島渚・高崎俊夫編・中公文庫)。編者の名前が著者名と同じ大きさなのは生意気と思ったが、いざ読むと確かに後年の大風呂敷を広げ過ぎた文章よりコクが。特に山本富士子論が興味深かった。あの女優が一時なぜそんなに人気があったのか、俺はこの歳になるまで理解不能だったが、本書を読んで少し納得。同じ大きさでも許す(?)。ただ高崎と違い、川喜多和子への弔辞は最低だと。俺なら真っ先に外す。12年前の清流出版本編者あとがき1行目、”戦後日本を代表する世界的な映画作家、大島渚の~”に苦笑。ここにも先駆的な”世界的馬鹿”が。

 「シネマヴェーラ渋谷」で『テンション』(’49米)。50人前後の大入り。ファンは面白い作品だとどこかで嗅ぎつけて来る。犯人逮捕には手段を選ばない刑事、規制の厳しい時代ゆえヴァンプ役のオードリー・トッタ―とも、画面上はキスしか交わさない。ハリウッドもフランスのように、規制の緩い輸出版を撮ればよかったのに。観たいぞフランス&イタリア公開版。

12月27日…昨日は珍しい人と電話で話を。『漫画ホットミルク』の斎藤O子元編集長だ。子供さんも無事片付き、無駄な家財道具の整理にも着手したと。う~む、94歳の母ちゃんや中年娘2名を抱え(後者は一応経済的には自立してるが)、俺が70歳になってもまだ働いてる拙宅とは大違い。日頃の心掛けと(白夜書房で唯一のモラリスト編集者だった)、厚生年金と国民年金の落差だな。新年の再会を約束して電話を切る。一回りくらい年齢差がと何となく考えてたが、その3分の1くらいで驚いた。

 昨日の『赤旗』、武蔵野市長選挙敗北を伝える記事が余りに小さく元気なく、シオシオのパーで涙を誘った(数日前までは巨大なスペースでハッパをバンバン!)。菅が勘違い、自民党の派閥領袖のような傲慢な気分で、後継者指名なんてするから革新系無党派層に逃げられたのだ(女性市長を途中で引きずりおろす暴挙には、最近の選挙で無党派系候補勝利の要因になっていた、多くの女性の怒りを買ったろう)。馬鹿男におめおめと従った元市長も惜敗市長候補も選挙をしばらく見合わせ、菅の悪臭が消えるのを待つのが賢明だ。『赤旗』、売国国賊カルト派閥、アベ派の裏金告発報道の先見性を誇るのはいいが、民主集中制のお陰だみたいな糞屁理屈を並べるな。有能な日曜版『赤旗』記者の個人的な努力(ブル新記者に比べれば蚤の涙並の給与)。”大軍拡大増税ニヤケ眼鏡”キシダ並の、火事場泥棒ごっこはやめな。記者の努力が色あせる。

 先週「東京堂書店」で売り上げトップだったらしい、『街は気まぐれヘソまがり』(色川武大・小学館・本体700円)を副業の傍らに。相変わらず楽しいが、時々足を伸ばしてた掘りコタツから屁の匂い。色川の交友関係に不愉快な人物が多いのは慣れてるはずだが…。分かった! 黒鉄ヒロシの登場頻度がやたらに高いせいだ。昔から漫画家としても一切評価してないが、実は武蔵美大時代の彼に関する、嫌なゴシップを腐る程学生時代から聞かされてた。そいつは社青同解放派(反帝学評)の活動家。関節的知り合いらしく、黒鉄の調子いい世間のしのぎ方を具体的にボロボロクソ味噌。当時は余り信じてなかったが、色川に対する姑息な姿勢が記憶のまんま。腐れ漫画家はどうでもいいが、色川の享年は60歳。長生きする凡人の余生も大変だよ。

12月26日…罪のない納税者の両眼を警棒でえぐり出しても、200万払えば臭い飯も食わずにシャバで好き勝手。かくデタラメ判決を下したのは那覇地裁の佐藤哲郎裁判長。イカれた被告は宮崎県警の前田光介(31歳)。故意に右眼を失明させても100万でチャラ。どうせなら400万出して、両耳も切り取るかと妄想中の異常者も出現するかも。沖縄には最高裁と官邸が談合、最も低レベルな平目裁判官を集中配置してるとしか思えない。久々にめったに読まない『東京新聞』の「大波小波」を。珍しく勉強に。馬鹿ほど”世界的”との言葉を駄文中に使用するという点だ。『日刊ゲンダイ』でもサンピン映画評論家が、新しいゴジラの米国でのヒットを受けて、”世界的大ヒット”と。日米でのヒットに過ぎない。官憲が後進国と化した元経済大国の惨状を覆い隠そうとするのは、腹立たしいが分からなくはない。民間のビンボな末端使い捨てライターまでが、『九十九本目の生娘』の三原葉子や、『温泉みみず芸者』の池玲子を処女扱い。大和民族の多くは生来のスト破り?

  夕方「シネマヴェーラ渋谷」で『街の野獣』(ジュールズ・ダッシン監督・’50英国)。観客25名前後。いつ観ても満足。学校の先生みたいなヒロインを、もちっと色っぽい女優が演じてくてれば最高だったが(ジーン・ティアニーはとてもクラブ歌手には見えない)。詐欺の手口もボケ老人には分かりずらかった。下の部類だった『背信の詩集』(笹沢左保・カッパブックス)読了後、『放浪者 あるいは海賊ペロル』(コンラッド・幻戯書房・山本薫訳)に。意味不明な訳文がかなりあるのに楽しめるのは、コンラッドの力か。原作にあるのかどうか不明だが、副題もセンスがねえ(あっても俺ならカット)。注釈番号の挿入の仕方も非常識だが、本文が2段組みなのに比べれば些細な問題。でも最後まで読めそう。

 エ口スの眞相ch.第50回、本橋信宏、今回は村西とおるの眞相に迫る!村西監督の借金50億の真実!! - YouTube

12月25日…大軍拡大増税ニヤケメガネが、”勝共連合”の新年会に出席と。もはや友達ゼロのキシダオンボロミコシに、芳野友子はあらん限りの媚びを売りまくったのだろう(ゲロシャワードラム缶3本!)。多分家族や周囲には、「総理が是非来たいって言うから、断わる訳にも行かず…」とかの見栄ホラふきまくり。コイツや泉健太が、防弾チョッキも付けずに徘徊してられる国状が信じ難い。『赤旗』で、最近”営業フェミニストのエース”、北原みのりの名前を見掛けない。草津温泉で懲りたか。同党もほんの少しの慎重さがあれば、かかずに済んだ恥だった。沸かし湯を源泉だとして売っちゃまずいよ。

 糞尿臭、腋臭、口臭、老人臭に仲間入りした官房機密費臭。額自体はC級だろうが、芳野友子、泉健太、玉木雄一郎からはプンプンプン。自民党の下足番宣言までしてる玉木。確か前回の総選挙じゃ野党統一候補。倫理観も羞恥心もゼロどころかマイナス。投票率が下がるはずだ。宝くじ売り場の列が、投票所にこそ出来ないとな。選挙より宝くじに夢を託す人々の未来は今以上に暗い。江戸時代の一揆に命をかけた勇気ある水飲み百姓の皆さま。堕落した200年後の国の惨状を見る前に、はりつけになって幸せでしたよ。

 『背信の詩集』(カッパブックス)を読みだした笹沢左保。わずか71歳で亡くなってる。その間に400冊近い著作を。馬齢を重ねた凡人も来年で71歳(著作は5冊。増刷になったのは1冊のみ)。比べる自体が傲慢で恥知らずだが(凡人の特権)、この人や松本清張の仕事振りは想像不可能(貧しい凡人の想像力)。佐賀県に一時移転しながら、結局は便利な東京に晩年舞い戻ってるのも、身勝手な作家らしさに溢れてて心が温まる。松本清張を俺は勝手に”裏長屋のバルザック”と呼んでるが、笹沢は”ヨウジを咥えたシムノン”かな(パタパタパタ←70年代に数多く繁殖していたシラケ鳥の羽ばたき)。

12月24日…教育勅語にもいいトコがあるとの戯言を吐いて、公務に使用するとの松井広島市長。是非議会で天皇のために喜んで死ねとの、勅語の本質についての合理的理由の説明を。この類いほど特攻隊員に俺も続くから先に死ねと命じた上官同様、いざとなれば真っ先に家族の元に逃走(自国民を満洲の荒野に見捨てて、家族家財と共に逃亡した関東軍は余りにも有名)。そろそろ裁判所が大日本帝国憲法の長所を判例理由にしたり、改憲を閣議決定しかねない。ホント、年にクーデターが何度も起きる、アフリカや中南米の国のようだ(それも前世紀の話だ)。いや、そもそも日本て国なのか?(単なる全国的裏金調達組織か)

 8時25分上信線最寄り駅スタート。11時30分頃高円寺駅着。「西部古書会館」で1時間散策し20冊強購入、合計3600円(基本的に300以下の物しか買わない)。再び総武線。車中読書はずっと『冬に散る華』(高城高・創元推理文庫)。達者だが結局はミステリー界の司馬遼太郎(誠実で忠実な官憲の物語。池波正太郎ファンも必読)。上野発13時30分発の金沢行き「はくたか」。ガラガラ。14時10分過ぎに高崎着。駅から徒歩20分以上かかる、「高崎電気館」までテクテクテク(コロナ後遺症で倦怠感タップリ)。15時5分開始の『ドラゴン怒りの鉄拳』。観客11名(10名中高年男性。1名のみ姉チャン)。17時頃終了。「高島屋」地下食品売り場へ。クリスマス&年末商いのせいか割引きゼロ商品ばかり。貧乏人の晩酌を妨害するな。

12月23日…”文学と映画”特集中の「シネマヴェーラ渋谷」。見開きチラシ計35本紹介は実に壮観。ただ『ラインの監視』のベティ・デイヴィスの写真が、左上の『サボタージュ』とダブリ。もう少し離れてれば多くの人も気づかないのに。長く編集業してると分かるが、誤植は常に底意地が悪い。昔『コミックブック』(芸文社)という特集本形式の平綴じ雑誌で沢田竜治を(沢田は人妻エロ劇画の超売れっ子だった)。”沢田竜二”と誤植して駆け出しながら大いに恥じ入ったが、電話での謝罪に御本人は特に怒りもしなかった(余計に傷ついた)。遠山老人の指示で、菓子折りを八王子方面だかの地の果ての自宅まで持参した記憶もあるが、あるいは後年の捏造かも知れない。同館、”政治と映画”特集も是非。

 ”軍事費8兆円に迫る””殺傷兵器輸出解禁へ”(今日の日刊『赤旗』1面のリード)。問題も多い共産党だが、カラスが黒くて白鷺は白いと言えるのは同党だけ。何が防衛費だ糞馬鹿野郎! 戦中の撤退→転進の詐欺報道が、敗戦後80年近く経過しても改まらない退廃国家。反社会的気違い水売り、サントリーを筆頭とした国民皆保険破壊策動を、紙の保険証が云々の次元でしか伝えないのも犯罪的。俺も山上君のような勇気があればなと、時々夢想する(死刑反対論者なので、命をとは毛頭思わないがせめて鉄槌を!)。もひとつのまともなメディア『週刊文春』。手間暇勇気をぶつけた、自民党犯罪政治家発記事も大したものだが、俺的には宝塚スキャンダルの方により魅かれる(文章もとぼけてて痺れる)。阪急東宝グループの本質が凝縮されてる感じ。早く単行本にまとめてね。

 他の読書の間に、20~30Pくらいづつポチポチ読んでた、『火器の誕生とヨーロッパの戦争』(バート・S・ホール・平凡社ライブラリー)を半月振りくらいで読了。本文が小さすぎる上に地味な内容だったが、途中放棄させない魅力があった(500P強)。廃棄老人は映像、文章を問わずに戦争物に没頭する傾向が。もはや闘争心は頭の中だけ。精神的にも肉体的にも。

12月22日…8~9年位前まではワラワラいた、カート片手の「ブックオフ」セドラー(蕨駅東口店なんてすごかった)。もうたまに行ってもほとんど見ない。一方で古着コーナーにはカゴてんこ盛りの老若男女がウロゴロ。古着セドラー? 日本の住宅事情じゃ、本より保存が大変そう(悪臭とか)。俺など知識ゼロ故どうにもならないが、蛇の道は蛇なんだろう。

 国谷裕子はNHK、及び記者クラブ体制の守護神になりそう。自公カルト政権&財界の熟女チアリーダー、芳野友子に比べるとファンに怒られそうだが。まあ国谷個人崇拝の傍ら、一生懸命かつ黙々と受信料を払うんだね(年収1千万台半ばの貴族従業員大歓喜!)。きっと明るい日本が待ってるよ(『東京新聞』の望月記者が切り開いた地平を、元に戻しそうな女と俺は認識)。 

 午前11時半過ぎ、赤羽駅手前の湘南新宿ライン車内。窓際に立ってた30歳前後のスーツ姿の男性が、突然材木のように仰向けに転倒し、意識を失った(すごい音がした)。ざわめく車内。その際にいち早く駆け寄り、「大丈夫ですか?」と声を掛けたのが、超ミニスカの色白美人(俺と同じく高崎から乗車。当然、数回視姦ずみ)。会話の調子や対応から、医療関係者との感じも。周囲の兄ちゃんらも駆けつけ、美女の座ってた席に移動(その間に別の女性が車掌に無線連絡)。赤羽駅でしばらく停車、駅事務所に運ばれて行きました。何でもなければいいが…。俺も介護して欲しかった。東映時代の大信田礼子をの髪を切り、都会育ちにした感じの”ナイチンゲール”でした。

 夕方、半月振りくらいに「シネマヴェーラ渋谷」へ。東急本店の解体がさらに進行。囲いがグッと低くなる一方、逆に空の面積は拡大。渋谷が浅草になったような錯覚を。『港の女』(’28ラオール・ウォルシュ監督)。原作はモームの雨。観客40人弱。文鮮明みたいな説教師が登場して笑わせる。

12月21日…つん堂の旦那が、「最近の映画は、女や子供しか出て来ないので観る気がしない」と先般。コスミックの10枚組DVDで『太陽は光り輝く』(’53米)を。そうか、ジョン・フォードはその条件にピッタシ。女、子供も出て来ない訳じゃないが、男から解釈した横顔だし。俺はマーベル&インド映画は大嫌いだが、最近は恋愛映画も敬遠気味(スリラーに近い増村保造映画群は別格)。余命が短くなると、人生の可能性を素材にした作品には興味が失せ、破壊的分野により関心が。戦争&アクション映画がそれだが、CG過剰だと3分も観てられない。WOWOWが番宣でほざくほどには、映画は簡単には楽しめない。

 久々に『ぼくの採点表』(双葉十三郎・トパーズプレス)を開いたら、『太陽~』は60年代になるまで未公開だったと。爺様映画だからな。本作はジョン・フォードにとっての前年製作、『真昼の決闘』的意味合いもあろう。反共家の双葉は触れてないが、赤狩り時代を無くしては絶対に撮られなかった一作だ。F・ジンネマンやジョン・フォードは意地を見せ映画史を豊かにしたが、当然迎合したNHK的御用作品の方が多かったはず(ガザジェノサイドを聖戦扱いした気違い映画が、今後ドンドン製作公開されるのと同じく)。コスミックさん、『DVD10枚組/米国反共映画セレクション』を是非よろしく。ちくま学芸文庫の新刊、『移民の歴史』を読み始める。

 午後3時過ぎ「シネマテークたかさき」で『市子』。観客13名。画面に光線が入ったり、声が突然4チャンネルステレオ化したりと、「?」な部分も多いがセンスの良さは所々に。シナリオを柄谷行人の文章みたいにわざと難解にせず、整理して40分カットすれば秀作になった可能性も。ただストーリー展開上のコマ扱いされてる身障者の妹が哀れ。苦労してる側からの視点でしか描いてないから、母親も姉も観客の感情移入を呼ばず、後味が非常に悪い。尺の調整をしてもかく本質的欠陥があっちゃ、やっぱ秀作にはならないか。

12月20日…年寄りが集まると良く病気自慢が始まると昔から。実体験的には介護苦労話の方が多い。あるいは病気自慢は親が片付いた後? いずれにせよ片づけ仕事は大変だ。人間だけじゃなく裏庭の枯れ葉も何とかせねば。引退したはずのカウリスマキ監督の『枯れ葉』とか言う映画も公開されるらしい。前作同様にご説ごもっともな凡作との予感(弟だかが撮った、中国市場へのスケベ根性丸出しのゲロゲロ作よりはマシだろうが)。引退老人監督が再登場、老体に鞭打ち撮って良かった映画は1本も思い出せない。俺の記憶力も当てにならないが。

 BS松竹東急の『必殺仕事人』をチラ見しながら仕事する日が時々。なぜ画面があんなに滲んでるのか?(ピンボケっぽいし)。フィルム時代の制作だろうが、映画館だとフィルム上映は凄くクリアだし、しっとり感が眼を疲れさせない。テレビだとなぜこうも逆に? トーシロには理解不能な技術的要因があるのだろう。この局に限らないが、老人向け精力増強剤の宣伝、どうにかならないのか。杉田水脈の〇〇〇を強制拝観させられるような不快さ(芳野友子でも可)。昔はエロ本に必ず天狗のイラスト入り勢力増強剤の1ページ広告が。それが居間にドカドカ泥足で踏み込んで来るかのよう。小心者大手マスコミ関係者の弁明常套句、コンプライアンスとやらはどうした? サラ金の広告以下と廃棄老人には。

 3着あるスタジャンの2着までが同時に裾がほつれた。念のために女房が修繕屋に尋ねたら、7000円前後かかると。いずれも「ブックオフ」で5000円前後で買った。裾以外は全然問題ないが、捨てて”新しい”のを「ブックオフ」で買うしかあるまい。女房は新品を買えとブツクサ言うが、俺はたかが着る物になど、いくら金があっても3万だ4万だ出す気はない。でももったいない裾だけ傷物のスタジャン2枚。はんてんこ代わりにならないかしら。

12月19日…忘年会中止の会社が多いらしいのに、高崎はそうでもない。巨大アーケードシャッター通りの中央銀座通りにも、何組もの酔っ払い集団が徘徊(駅周辺や上信電車内にも目立つ)。コロナなどからっ風で吹っ飛んだとの考え? その割には上信電車内のマスク着用率は高い。70年代の文庫本の文字の小ささには誰もが悩まされるが、『ハイカラ右京探偵暦』(日影丈吉・’78現代教養文庫)も例外じゃない。老眼鏡してても虫眼鏡が欲しくなる。こういう面での対策の遅れも、発行元の社会思想社倒産の遠因だったかも。

 桐生市が生活保護費分割支給スキャンダルを巡り、受給者のハンコを2000本も預かりめくら判を押してたと。全然驚かない。かつて常に上位当選してた、庭山由紀市議を除名にしたド腐れ市だ(初代コロムビア・ローズや、桐生高校の甲子園での活躍が懐かしい)。職員の生活保護費横領がもし明らかになっても、芳野友子、玉木雄一郎、泉健太が官房機密費のおこぼれに預かってたとの推測情報同様、もはやまったく驚かない。桐生市記者クラブ、加盟社はホントにいい仕事を。群馬司法書士会が告発するまで何もせず。家賃、光熱費、お茶代まで税金頼りの番犬記者の理想像(官憲視線での)。

  文字の小ささに苦労しながら、帰りも『ハイカラ右京探偵暦』(日影丈吉・’78現代教養文庫)。著者に駄作は存在しないが、短編集は本人の聡明すぎる点が欠陥に。無駄で野暮な説明を極力避けたい気持ちは分かるが、読者は作者程は聡明じゃないし、書き手に敬意を表するために本を買う訳ではない。洒脱さと野暮さを作者が混同、結局は肥溜め臭が鼻につく結果に(全盛期の阿宮美亜のコミックスに、『北関東ボディコン娘』というのがあった)。でも決して悪くはない。

12月18日…ガザじゃ多数のジャーナリストがイスラエル軍に狙い撃ちにされ殺されてるが、日本の大手記者は免れてる様子。無論死ねばいい訳ではないが、そもそも昔から日本人記者は戦地に入らない(NHKが良くやるが、現地で下請けを雇う場合はある)。社内規則を言い訳にしたりもしてるが(フリーの日本人記者は何人も殺されてる)、年収1千万以上ももらいながら(国会議員同様世界のトップクラスだろう)、危険な場所から遥かに離れた高級ホテル暮らしの”特派員”とやらは、さぞや世界の同業者(?)から尊敬されてるだろう。国内でも国外でも絶対安全地帯で高給を食むだけの、世界一小心な異次元の自称ジャーナリストたち。

 『太陽』と『芸術新潮』は外見も内容もよく似た雑誌だが、一箱古本市時代から後者は『ユリイカ』『現代思想』並に売れなかった(重いので在庫を宅急便で送ったり持ち帰るのが大変だった)。最近ふと気付く。後者は執筆陣が無名な人ばかり。いくらグラビアが派手でも、解説者が知らない人ばかりじゃ公立図書館はともかく、身銭を出す個人は買ってくれない。『東京人』と『大阪人』も似た様な関係かと。『太陽』や『大阪人』はもう出てないのかな。ホントにどうでもいいが。

 「高崎電気館」で『ドラゴンへの道』『死亡遊戯』を続けて。観客8名&2名。天は二物を与えなかったようで、ブルース・リー監督の前者いつ観ても糞退屈。出足はバルザックの小説真っ青だし、自信たっぷりの本人格闘場面も安手(製作も兼ねてるから予算をケチったか)。だいたいチャック・ノリス様に失礼。のされるのは役柄上仕方ないとして、もう一花咲かせる場面を挿入してやらなきゃ(ドイツ軍だって一方的負け戦さだった大日本帝国と違い、アルデンヌの戦いで連合軍に逆襲した)。その方がリー自体も強く見える。傲慢さに満ちた凡作。その点、後者は演出、撮影、音楽とプロのお仕事。8割が替え玉でも映画としては圧倒的に面白い。ただ弱かった主人公が、顔面手術後に何故急に強くなったかの説明が欲しかった。前者の撮影は新東宝の『東海道四谷怪談』(’59中川信夫監督)他で有名な西本正だが、舐めた仕事だ。

12月17日…マッカーサーは12歳の精神年齢と日本人を評したらしいが、ホントは7歳位がホントでは。NHKが国谷裕子をまた出演させたからと大喜び、レギュラー化をなんてほざいてる白痴人間を見掛けるから。国友追放の総括もせずにまた起用したのは、国賊売国集団アベ派に危機襲来のせい。念入りに保険を掛けただけ。例によって東京地検特捜部が腰砕けになれば、岩田”モーゼ”明子大復活の可能性も高い。自分たちの年収一千万代半ばを死守するためなら、両親のケツでも舐めるハレンチ奴隷家畜集団。アベの手足になって受信料合憲の最高裁トンデモ判決をむしり取った、ゴロツキどもを甘く見るな。おめおめと出演した、国谷裕子にもガッカリ。熱が引いてもせきがしつこい。遠い小児喘息時代の記憶さえ甦る。水泳開始以前の体に戻って欲しくないが。高崎行きは控えよう。

 今日の日刊『赤旗』の記事に笑う。元DHC会長の吉田嘉明の大和心が、町田、東村山、松戸方面の『朝日新聞』、『東京新聞』に外国人差別チラシを折り込み配布した件(両紙を選んだのは計画的だろう)。同紙の取材に朝日新聞は、「本社は関係与しておりません。詳細は広告主にお尋ねください」。朝日オリコミは「個別案件に関する質問には、一切お答えいたしかねます」。さすがは朝日人! 広告が勝手に新聞に忍び込むらしい。特に後者には呆れた。腰抜けの朝日他の記者が媚びへつらった結果の腐敗政権の戯言を(仮定の質問には答えられない等の)、今度は自分たちが外部に使っている(自民党の裏金脱税犯罪も、所詮は1年前の日曜版『赤旗』の後追い出し)。今後は親会社の一切の”個別取材”が不可能になるが、それでいんかい? 朝日人とやら、森元総理を笑えない異次元の倫理的退廃の肥溜めでアップアップ(溺れ死んでも誰も困らない)。

 詩文集『生首』(辺見庸・毎日新聞社)読了。全体的に要添削のぶよついた生ぬるさは否定できないが、末尾の大地の牙関係者との面談を扱った、「挨拶」は緊張感タップリで痺れた。一切の勲章など眼もくれずに死んで行きそうな、数少ない尊敬すべき日本人作家の一人。せき、全然出ない時間帯もあるが、出始めると喉を誰かに締め付けられるのかのよう。小児喘息全盛時代は、横になると激しくせき込むので、蒲団をソーセージ状に丸めて寄りかかって寝た。今考えると地獄だが、当時は結構順応してたのがかえって悲しい。

2月16日…珍しくトイレにも行かずに6時過ぎまで熟睡。2度寝で7時まで。母ちゃんが再び昨日から施設に受け入れてもらえたから。約1週間はゆったり出来そう。WOWOWの『イエローストーン』、ガッチリした構成&役者陣で見応えが。ケヴィン・コスナー。大コケ大作を連発しながらなぜか生き残ってる。米国じゃ俺たちが想像する以上に人気があるのか。無論下手じゃないがあの大味さは、少なくとも日本じゃ人気は得られないな。甘楽富岡地方の盆地は濃霧。

 もう半世紀近く前の事だから正確には覚えてないが、三条友美が遠山企画に姿を現したのは、70年代末だったと思う。これまた既に肝硬変で亡くなったが、『漫画快楽号』他で先に活躍してた、すぎうらあきとの紹介だったと。三条はまだ中大の学生で、どういう縁か知らないがすぎうらのアシを。情緒不安定の気があったすぎうらは締め切りが守れずたちまち凋落し、遅かったがギリチョンで必ず入れる三条と一挙に立場が逆転。当初の三条の担当は、同じ中大法学部の先輩のS(遠山企画の俺の先輩社員)。直後にSは結婚したが、大学時代以来のその交際相手が超ブルジョワ娘と判明。業界から足を洗い婿入りを。その後一度も会ってないが元気だろうか(現愛知県知事のように、筋の通った尊敬すべき保守主義者だった)。Sを引き継いで吉田婆ちゃんが『スーパーコミック』で長く三条を担当。ミリオンで仕事を始めた頃から大物の域に。そうなるとぺーぺー時代を知ってる編集者には、やや距離を置くような感じに(業界ではよくある事)。俺もたまに仕事をしてもらったが大変で、レギュラー連載を続けてた吉田婆ちゃんを深く尊敬した。偶然だろうが、宇都宮大学卒の十六女十八女(いろつきさかり)と言い、高学歴エロ漫画家は早死にするな。黙とう。

 松本清張の小説の醍醐味の一つに、愛人の出来た小心な役人ないしサラリーマンが、本妻のだらしない寝姿をそれこそ悪し様に描写する下りが(惻隠の情ゼロ)。方々で何度登場したか分らない程だが、奥さんや家族はさぞ不愉快だったろう。時代小説でも変わらない。『紅刷り江戸噂』(光文社文庫)収録、「虎」はその典型。美人ではないが好色で情の深い田舎女に惚れられた職人が、足手まといになった女を殺す。その際の言いぐさ。”一人の女を殺したことには違いなく、器量よしであろうと、不器量であろうと、罪は同じだ。これが、いっそ人の惜しむような器量よしの女を殺したというならまだしも…”。ルッキズムなど糞喰らえの時代を超えたスーパー屁理屈。ホント、清張は”裏長屋のバルザック”だけあり、人間の本質をズバリ。司馬遼太郎と違い忘れ去らない要因。女性作家で男を似たような視点で描く人は居ないのか。是非読んでみたい。

12月15日…高崎映画祭に限らず、類した行事にはまったく関心がない(参加経験ゼロ)。人混みが嫌いなせいもあるが、孤独な趣味である映画を、皆で味わうという趣向がそもそも倒錯してると。確かに映画館とは孤独な趣味の持ち主が、集団で映画を楽しむ施設ではある。しかしそれは秘かになされるべきで、明るい場所で公然と行われるものではない(どこかSEXに似ている)。ただ懐かしの『投稿写真』や『スーパー写真塾』じゃないが、おのれの快楽を人様に見て欲しい心理も確かに。一種の乱交パーティー? どうでもいいが。

   五反田も神保町もアリバイ的に各古本屋さんも出品してる感じ。ここら映画界に似てる。年末は捨ててるのだ。「古書会館」でも3~4冊買って帰ろうとしてると、『話の特集』が山に。どうせ横尾忠則の表紙は抜いてあるだろうと思いながらも、一応チェック。15~16冊ちゃんとありました。有名人系を中心に10冊購入(1冊200円)。営業左翼として知られた矢崎泰久分も。たった10数冊なのに、飯田橋への道は長征のごとし。70歳の限界。

 夜、「シネマテークたかさき」で『栗の森のものがたり』(’19スロバニア伊)。一見の価値あり。画面作りも役者の演技も重厚なのに(決まってる)、挿入される音楽のセンスが抜群(特にシルービー・バルタン)。デビュー作らしいが、もう4年前だし何作も撮ってるだろう。観たいがこの地味さじゃ輸入されないか。せめて栗拾いの姉チャンの入浴場面でもあればな。グレゴル・ボジッチ監督、非妥協的性格なのか。配給会社の売り方も、チラシレイアウトも明後日の方向を向いている。

12月14日…『CLOSE/クロース』は賞狙い映画のコツみたいなものも親切に伝授(絵面と違って本質的に超下品な作品)。映画界で一旗あげようと目論んでる野心派は、一見すべきかも。小栗康平程度になら見倣えば誰でもなれそう(一作で一生しのぐ)。まだ部屋を時々蝿が。近くに死体でも埋められてるのか? しかも妙に人間慣れしてて動きが素早く、蠅タタキの餌食にならない。イライライラ(この蝿のような老人には昔からなりたかったが)。「古書往来座」にも「盛林堂書房」にも、「模索舎」にも行けてない。それぞれ用事があるのに。

 「シネマテークたかさき」で『チェチェンへ アレクサンドラの旅』。観客9名。ソクーロフ監督は、熱心な営業活動の割には日本でタルコフスキーのような人気が出ない。俺自身も『日々はしづかに発酵し…』はともかく、『太陽』は半端な映画だったと(公開前の鈴木邦男への卑屈な態度も嫌だった)。プーチン体制に迎合してないのは、チャン・イーモー他(ジャッキー・チェンも含む)に比べて立派とは思ってたが、本作を観て素直に見直す。16年も前に今のロシアを正確に予言。物語は『誓いの休暇』の逆バージョン(老婆が戦地に孫を訪ねる)。ソ連、ロシアにはこういう人道的システムがあるのか? 大日本帝国ならあっという間に陛下の股肱の憲兵隊が集団リンチ、血まみれで豚箱入りだ(生きてれば)。憲兵隊で思い出したが、今日の『赤旗』に中国での南京虐殺の記念行事の報が写真入りで。『東京新聞』もベタ記事で触れるくらいはしたら(外報面は昔から結構右翼的)。

 ソクーロフ監督は、1995年のいわば日本でのぺーぺー時代、一週間も高崎を訪れてるのだと。高崎映画祭の代表、故茂木正男の招待だったらしいが、県内の旧軍関係施設や人物を茂木が案内しまくったと。それが『太陽』のロケハンだったと知るのは、同作公開の10年後だった模様。チラシに現総支配人の志尾睦子の御高著から引用されてたエピソードだが、この調子で総支配人は茂木創立者のあらゆるエピソードを記録しておいて欲しい。志尾家の家庭料理の各種レシピよリ、遙かに貴重な映画史の証言となるのは明白だから。

12月13日…昔と違い今は隔日くらいの出勤。お陰で『日刊ゲンダイ』の購入が複雑怪奇に。自宅仕事日の同紙は翌日地元のコンビニ買い(北関東の当日売りは既に中止)。東京出勤の日は都内で当日買い。整然と隔日出勤が続く訳ではなく、2日連続で出て1日休んだりの場合も。当然頭が混乱して買い忘れたり。東京で当日分を読んだ後、自宅で昨日分に眼を通したり。つい読み方が雑に。一時は”歩く『日刊ゲンダイ』”と言われたのに、弱ったものだ。昨夜は上信線で『昭和39年の俺たち』も。これも毎号買ってるな。『ZAITEN』は飽きて止めちゃったが(司法、検察、警察に及び腰過ぎ)、定期購読誌は『映画芸術』『映画論叢』との計3誌か。月刊誌が皆無。そういう時代と断言するのは寂し過ぎるが。

 長年飯屋でセット類を口にしてない。お陰で体重は安定してるが(68キロ前後)。ふと昔が懐かしくなり、飯田橋駅東口の「日高屋」でとんこつラーメン、半チャーハン、餃子3個(900円)。無事食べ切ったが、これを毎日食べてちゃ豚るよ。右手に角川文庫の新装版『冥土行進曲』(夢野久作)。半世紀ぶりだが永島慎二と違い全然古びていない。しかし同文庫の活字書体はいただけない。フラダンス踊ってて何とも読みにくい。良く言えば銀座の柳か。安定感を欠いた活字は地上の船酔い(収録作もほとんど海洋物)。紙も腰がなく毛羽立ってる。

 夕方「早稲田松竹」で『CLOSE/クロース』。観客30人台半ばくらいか。インチキ少数派尊重映画。製作陣は商売人ぞろい。子供をお花畑で横走りさせ、線を引いた場所でストップ、ニッコリ笑って振り向かせればお涙頂戴作一丁上がりかよ。他の少数派の味方面映画にもソックリ流用可能な、新味ゼロの既成テクの缶詰。約半分熟睡。高田馬場駅目指して歩きながらふと。タランティ―の新作、『ガザの奇跡/テロリスト市民全員殲滅!』(推測案件兼題名)のロケハンは、もう相当進行してるのか?

12月12日…コスミックの10枚組DVDで『夜の看護婦』(’31米)。バーバラ・スタンウィック様主演。それだけでうれしいのに、看護婦仲間のジョーン・ブロンデル様も色っぽく、画面に隙やダレが生じる間なし。決定的なのは、全然必然性の無い着替え場面が頻出する点。製作者は客が何を観たいか熟知。脇の悪役クラーク・ゲーブルは存在感があり過ぎて、映画のバランスを崩してる。バーバラ嬢のの恋人役が情けなすぎるせいもあるが、演出者(ウィリアム・A・ウェルマン)も頭を抱えたろう。飛んでる画面があるような気も。

   コロナ発生で受け入れ中止状態が続いてる、介護施設から再開連絡が依然来ない。以前は週に3泊。この一カ月半くらいは連日の自宅での老々介護。どうにかして欲しいが、理由が理由だけに誰を恨む訳にも行かない。感染症ではなかったが、発熱後母ちゃんはかなりやせた。「手が細くなっちゃったなあ…」と自らこぼしてる。幸い最近は食欲が3度ともに旺盛(一時は夜のみ味噌汁しか飲まず)。幾らかでも肉がついてくれればいいが。趣味の祝儀&香典袋整理には相変わらず没頭中。

 上りの高崎線で『惑星まほろば』(太田忠司・盛林堂ミステリアス文庫)読了。登場人物が故郷の星の生活やしきたりに拘泥してるのが異様な域(ネトウヨSF?)。総ページも400P強あるが250P前後で充分(造本は凝ってる)。帰りは『孤独まんが』(山田英生編・ちくま文庫)。生前から思ってたが、永島慎二の陳腐化がフルスロットル。彼に比べれば山崎邦紀は兄貴と比べてボロクソ言ってるが、つげ忠男は時代のカビとかは無縁だ。辰巳ヨシヒロや永島慎二は俺には単なる粗大ゴミ。読んでるとより馬鹿になりそう。自らをあんぽんたんと称する程は糞傲慢じゃないが(長谷川時雨)。

12月11日…『話の特集』76年10月号。”話の特集不人気投票第九回集計発表/今月のワースト10”。一位/天皇/田中角栄(三十五票同数)。三位/笹川良一(二十八票)。四位/五木ひろし(二十六票)。五位/榎美沙子/永六輔(十九票同数)。七位/小佐野賢治(十七票)。八位/児玉誉志夫/宮本顕治(十六票同数)。十位/中曽根康弘(十五票)。次点/矢崎泰久(十四票)。

 人格的に悪評高かったせいか、『噂の眞相』の岡留安則編集長と違い、若手編集者の口からも忌避されてる感のある『話の特集』&矢崎泰久。引用したページのように、金掛けずにインパクトあるページも同誌にはあったのだ。寺山修司だって生前は”パクリの修司”でもっぱら有名だった(あるいは”覗きの修司”)。好色でギャンブル好きだった営業左翼爺さんに、少しは光を当ててもいい時期ではないか。邱永漢もバッサリ切ってたけど。人格的問題があるからって、その思想まで軽視するのは筋違いかと。榎美沙子、中山千夏、矢崎泰久…こんだけ日本人に嫌われるのは、何か素晴らしい物を秘めてるのではと最近はマジで。同号には日本芸術院会員になった高橋睦郎、富岡多恵子、勲章マニアの横尾忠則らがガン首揃えてるが、彼らに比べれば晩年の不遇な矢崎はある意味ダンディだった。少なくとも横尾忠則が描く、表紙の島地勝彦なんぞよりはよっぽど。

 山崎雅弘の所は、町山智浩のトコと違って鋭い書き込みが時々(後者は自己顕示欲過剰のケツ青ガキが多すぎる)。

 
 宗主国が一番内心軽蔑してる売国奴が、国権の最高機関を掌握してる国。亡命先としてスペア(韓国)まで用意してやがる国。野党第一党の代表が国賊スパイの子孫や資本家の走狗(芳野友子)に仕える国(労働者貧乏人は視界外)。その様を讃えるNHK、朝日、ナベツネ、日経、毎日以下の自称マスコミ社員(系列電波屋を含む)が、年収1000万以上を堂々と得てる国。かく大東亜共栄圏側にコロリ寝返りながら、敗戦後の山小屋での謹慎生活がわざとらしくて、高村光太郎は大嫌いな詩人。でも詩、「ぼろぼろな駝鳥」はまるで今の日本を謳ったようだ。…と思ってたが「青空文庫」で確認したら、全然イメージが違ってた。全然反省してない。謹慎生活も誰かの海洋生物学者同様のコスプレだったのだろう。
 
  エ口スの眞相ch.第49回、さらにジャニーズ問題に斬りこむ! - YouTube     関係者も飽きずによく続けてますね。約1年半か。酔狂なのか立派なのかアホなのかは不明だが。

12月10日…良く出来た映画は脚本、各スタッフ(役者も含む)、そして統括する演出が成功した結果なのは言うまでもない。観客助かるのはそういう場合、極めつけの大根役者までが、輝きこそしないが画面を汚さない点。邦画界を代表する極北的大根役者の一人、吉岡秀隆も”男はつらいよ”シリーズだけは比較的まともだったし、『ゴジラー1・0』でも顔面けいれん芝居が、映画の勢いで木っ端みじんに吹き飛ばされていた(下らねえ演技計算は家に帰って便所でしてろ!)。井浦新や渋川清彦にも、そう言う機会が一日も早く早く訪れる事を期待したい。村上淳を観る機会が激減したのは幸せだ。この平穏がいつまでも続きますように。

 世襲金権売国ペテン師国賊泥棒集団、アベ一派の統一教会飼い犬としての改憲策動は(米国&韓国の卑屈な二重の飼い犬)、大久保清が責任者になり猥褻事件拘留者の恩赦決定をするかのよう。優しい僕ちゃん(清君の愛称)、殺人犯も含めてちゅうちょなくドカドカ釈放しそうだ。日本の中世風人質司法の結果だ。当然冤罪被害者も多いだろう。ただもう少しだけ利害関係の薄い人に頼まないと…。免許証不実記載で平気で逮捕状を出す日本のヒラメ裁判所。なぜアキエのみ野放し? このスーパー馬鹿女の逮捕から日本の民主主義は復権する。

 「シネマテークたかさき」、15時30分開始の『アアルト』。観客11名。遺族の干渉が半端じゃなかったようだ。ナチスとの関連、女性問題、経営者としての姿勢等、一番知りたい問題は曖昧模糊。きっと撮ってあるのに、公開できないのだろう。妥協して不良品を公開したのは、映像作家として賢明とは思えない。干渉など一切無くてこれなら無能の極み。

12月9日…ネット売り上げ雑誌&スターグッズワーストグループ。ユリイカ・現代思想・水声通信・イメージフォーラム・スターログ・スクリーン・美術手帖・石原裕次郎・中村綿之助・市川雷蔵・勝新太郎・田宮二郎・松方弘樹・吉永小百合・岩下志麻・内藤洋子・緑魔子・秋吉久美子・桃井かおり。堂々たる在庫山脈。セドラーは御用心。昨日の「古書会館」。古典籍が主でドブ客は棚に接近もかなわず。こういう畑の出店者はスーツでビシッとと決めてて、不動産会社の営業マン風。お近づき不可能な身分でホントに良かった。あ、怪しげな貸し画廊の呼び込み男女とも少し似てる方々だ。1冊も買わないのは久々。

 作夜は高崎駅構内の「成城石井」のくるみパンを。ココは不愛想な商品が多いが、コンビニパンみたいに甘くて柔らか過ぎるよりいいと昔は。ただ最近は少し考えに変化。「やっぱり固すぎる!」湿り気の無いパンが多いから、飲み物も多めに要るし。サム・ペキンパーの世界というか、砂漠を旅してるような気分にはなれるが(300円前後のクルミパン1つでどこまで元を?)。松野トッチャン坊や官房長官は実に立派だ。身を挺して国民に黙秘権の意義を広報伝播してくれているのだ。皆で感謝いたしましょう。にしてもだ。国内で役所広司が出てない映画ばかり上映してる地域はねえの? あの八方美人面には嘔吐感しきり。二昔前くらいに緒形拳にも同様な思いを抱いたが、口中を満たす唾の苦さはこちらの方が濃い(拳より広司が悪党と勝手に認定)。生前の田中邦衛のように、出演時間が短めだと気にならないが。2時間観るに値する顔ではない。

 「109シネマズ高崎」以外のシネコンも多分そうなのだろうが、字幕版上映って早朝か夜遅くばっか。回数も少ない。わざと意地悪してる感じ。字幕で見たがるのは映画慣れした中高年層(スクリーン前で必ずかがむ人々)。ヘビーユーザーに意地悪しちゃ駄目。ガキと違って年寄りは忙しい(”暇な老人”なんて現実には存在しない)。「~高崎」ももうトイレ修繕は期待しないから、字幕版上映時間の一考を。そんな親切心の持ち合わせはないだろうが。悪党が悪相でも驚かないが、”キシダ大軍拡大増税ニヤケ眼鏡”の顔面凶悪化の速度にはついてけない。そういう意味で夫婦で売国奴兼国賊+公金泥棒だったシンゾー&アキエ夫婦は(後者はまだ現役)、生来の純粋天然悪党。自国語の読み書きが出来ないので、悪徳修業も不可能だしな。

12月8日…昨夜、バルザックの『風俗のパトロジー』(新評論)の、「歩きかたの理論」読了後寝ようとすると、WOWOWで10時45分から『幻滅』(’21仏ベルギー・バルザック原作)放映と。観始めたらソ連時代のドストエフスキーやトルストイ原作映画並に長い(151分!)。終了は1時30分近く。小説と映像の区別がつかない人々が製作した模様。原作の威力で一応は楽しめたが(無論、途中で2~3度寝た)。豊田四郎の文芸映画も例外なく長尺。活字人間はこの類いをやたらに有り難がり、映画ファンをウンザリさせる。洋の東西を問わぬ傾向らしい。

 タランティーノが”中東のナチス”ことイスラエル軍断固支持で、現地に飛び更なる大殺戮を奨励したと。米国以外じゃ商売上のメリットゼロだろうが、ある意味糞度胸が(少なくとも日本政府よりは)。最低限のイスラエル批判さえできない日本の他国との違いは、米国への隷属意識に加えてもひとつあると。若い人は知らんかもしれんが(?)、日独伊三国軍事同盟で大元帥天皇裕仁が率いた大日本帝国は、ヒトラー総統のナチスドイツを友邦と仰いでいたのだ(ヒトラーユーゲントも来日、全国で熱烈歓迎!)。その戦前を総括し得てない国が、中東の”第二の第三帝国”の蛮行を、公然と批判するのは不可能。ドイツには実に傍迷惑な話だが。

    夜、早めに高崎に帰還。「109シネマズ高崎」で18時15分からの『ナポレオン』。観客3名。時間の都合で低レベルな吹替版で見たが、戦争場面はさすがだ(『ヨーロッパの開放』なんかと一緒にしてすいません)。ただドラマ部分は脂っ気抜け過ぎで、テンポも悪い感じ。主役はいつもと違い熱演し過ぎず好感が。ジョセフィーヌ役は演技より体と顔優先で選んだらしく、かなり苦しい。高崎線では『地下水脈』(笹沢左保・’79カッパノベルス)。2段組みだけど挿絵(松田穣)入りなのが救い。無論、内容も例によっての安定ぶり。

12月7日…ひろゆきって偉い。出版社レベル判断のリトマス紙に。マガジンハウスやダイヤモンド社の場合は幻想があり落胆したが(前者は銀座の一流のエロ本屋と尊敬してたし、後者の『週刊ダイヤモンド』は一時は定期購読)、小学館だとやっぱりなと即納得。一番分からなかったのは、前明石市長泉房穂との対談本。立派な政治家と今でも思ってるが、ならやっぱり相手を選ぶべき(じゃないとキシダシンゾーと同類)。版元は角川でこれまた即納得。橋下徹、三浦瑠璃、ほんこん…。類した馬鹿や気違いは昔から。死んでも治らない当人ら自体より、連中にギャラ出して演壇を用意、詐欺的悪徳商法する側こそが最も悪い。役所が公金遣って保護育成してる例が多いのにも呆れる(竹田恒泰の防衛省とか)。財政面を全国の役所が手分けして支えて、ハレンチ人種差別デモをゴロツキ機動隊の大量動員で死守。鉄アレイが浮かんで木の葉が沈む警察国家ニッポンの珍景。

 熱が出てても面白いバルザック。『風俗のパトロジー』(新評論)は文字詰めも余裕があり読みやすい。ファッションはクラシック同様、俺が一番関心がない分野。だが、”もし皆からじろじろ眺められるようなことがあれば、君の着こなしはまずいのだ。お洒落のしすぎか、わざとらしいか、凝りすぎてるいるかのいずれだ”(76P)を読めば、なるほどねと。若い頃は喰うのに精一杯で、裸で無けりゃいいとの主義だった(中高年時代もその続編)。最近じゃ”全身ブックオフファッション爺さん”。ホントに安く出来てると我ながら感心。ダテに下仁田ネギ&コンニャクで育ってねえな。

 ラサール石井は比較的まともな芸人とは思うが(ほんこんや志らくと比べて)、終始思慮の浅すぎる奴。今日付けの『日刊ゲンダイ』のコラムで、『ゴジラー1・0』の米国での興行的成功を受けて、安く製作して大ヒットさせたのは日本人の底力と大はしゃぎ。成功で末端スタッフにもボーナスが出る等の話ならともかく、宝塚歌劇団の女子奴隷労働を例に引くまでもなく、阪急東宝グループはそんな甘い組織じゃない(伝統的な反共反労働組合主義)。確かに同作は秀作だが、無関係なお前までが貧乏自慢で舞い上がるな。いや無関係どころか、東宝グループにヨイショしといて損はない職業的立場か。津田大介同様、薄っぺらで爪先くらいまでしか信用出来ないタイプ。どうでもいいが。

12月6日…数日前WOWOWで『イディオッツ』。身障者隔離福祉政策をラジカルに批判した、青い芝の会を追った原一男監督の傑作ドキュメンタリー、『さよならCP』ぽい映画かと出足を観て期待したら、役人をファシスト呼ばわりするスターリニストのあんちゃんのお気楽行状記(住宅街のミニガイアナ寺院)。最後に人情話で締めるのも最低最悪(無能なハッタリ屋の常套手段)。ラース・フォン・トリアー監督の98年度作。若い頃から観客を不快にさせる能力&商才のみは完備。かまされる奴も悪いが。

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 オリバー・ストーンも、ハッタリ振りではトリアーなどハナタレ小僧扱いの押し出し感が。ただ同じWOWOW放映の『JFK/ディレクターズカット版』は、公開時に「新橋文化」で見た版より締まってて驚く。人間的にはロクでもない奴らしいし(生前、淀川長治が名前を挙げて罵倒の限りを)、愚作も多いが全部がペケのトリアーよりはマシ。両名ともに名前もいかにもハッタリ派。オットー・プレミンジャーやジョン・フランケンハイマーには負けてるが。日本だと本多猪四郎、五所平之助、斎藤寅次郎、大曾根辰保、衣笠貞之助、実相寺昭雄などが割と似た響きが。

 車内、新聞広告等を全然見ないから、とっくに廃刊だと思ってた『週刊女性』(主婦と生活社)。ちゃんと刊行中だった。失礼。仕事で同誌65年夏の号を開いたら、日活の2人の女子大生女優の紹介が。早稲田の吉永小百合、明治の松原智恵子だ。なぜか大学名はあいまい。しかし松原は懐かしの明大記念館前でポーズ(転んじゃいない)。映研(駿台映研?)と自治会(文学部自治会?)で活動中とのキャプション。確か彼女は夜間部の仏文科のはず。俺が入学した頃(73年)までは、まだ人気があったせいか伝説が。「松原智恵子ってしょっちゅうデモったり、(機)にも石投げてたらしいよ」「へ~、そうなんかい!」前年に上京目黒の牛乳屋に住み込み、翌年やっと明治にもぐりこんだ百姓の子倅は、何十倍かにデフォルメされた伝説を即信じ込んだが、時代は梶芽衣子時代。昨日『週刊女性』のグラビアを見るまで全く思い出さなかった(「嫌われ者の記」で触れた事もない)。”無頼シリーズ”は度々論じてるのに俺も薄情だ。同号では芦川いづみ様も2か所で登場。最初はテレビ番組の紹介宣伝。巻末グラビアは愛用する外車の前で。吉永&松原に比べて扱いが小さいせいか、どっか寂しそう。藤竜也との交際は既に始まってたのだろうな(推測)。最近の同誌は後半がほとんで宣伝ページって感じだが、この頃は写真レイアウト等も洗練されててカッコいい。

12月5日…日本共産党、田村智子副委員長が代表就任とのネット情報。遅すぎただけで妥当と思うが、その形が相変わらず。志位現代表が提案(後継指名)、全会一致で了承されたと(北朝鮮や創価学会のマスゲームかよ)。引き際を誤った現代表に花を持たせて、守旧派が新代表を笑顔でドーカツ。民主集中制的代表交代劇。田村新代表は彼らへの忖度を捨て去らない限り、党再生は不可能だ。芳野友子の下着洗濯番の泉健太が代表を務める、立憲民主党より希望は持てそうだが。今日の『赤旗』には新情報が掲載されてるかしら。

 『赤旗』に代表交代の新情報無し。一昨日の市議選の結果が。上尾市(5→4)。朝霞市(3→1)。後者に至っては1人しか立候補しなかったのだと。議員定数削減があったのかも知れないが、1人しか擁立できなかったのは今の党勢を象徴。そのくせ2位当選だと強がり。「バーカ!」ヘンテコな組織。公明党はいずれも前回通り両市で5議席確保。ガンジー、キング、ショーコー、ダイサクの前じゃ、カズオの130%の党はまったく無力。党専従者も中央に盲従してるだけじゃ、給与も確保できなくなるんじゃ。

 党財政は外部から見るより深刻らしく、”年末活動強化募金にご協力をお願いします”と印刷された茶封筒が頻繁に。”第29回党大会成功・総選挙勝利へ”とかお題目は時々変わるが。俺は同党の盲目的支持者ではない。公明党で言う所のいわゆるフレンド票的野次馬。日刊と日曜版『赤旗』の購読料だけで充分だと(2紙で5000円近いはずだが、内容に比べれば全然高くない)。ただ最近は”これが赤紙です”のキャプション入りで、津連隊区司令部発行の臨時召集令状見本まで(群馬県母親連絡会発行のビラ裏)。意図した訳じゃないかも知れないが、カンパしないとこうなるよ言われてるようでやや不愉快。金の問題になると共産党も泥臭い(実はどの党、組織もだが)。唯一それを感じさせなかったのは、代表がトチ狂って都知事選に立候補する以前のれいわのみ。豊かに実った美田に産業廃棄物を撒き散らすような歴史的愚挙だったが(カンパも激減したはず)、一応主義主張を変えなかったのは、立憲や国民に比べれば偉い。さて予測されてる田村新体制(潜入公安スパイのリークだろう)、少しは風通しが良くなるや否や。

12月4日…頭痛。日頃縁がないせいか応える。女房と次女は頭痛持ちらしいが。WOWOWで相変わらずチャック・ノリス。ホント、こういう時に観るのに最適。チャールズ・ブロンソンにも類したシリーズがあったが、今再見するとどうなのか。社会正義意識が過剰だった気も(ノリスよりかなり鼻持ちならないイメージ)。『伝説のカルト映画館 大井武蔵野館の6392日』(太田和彦編・立東舎)読了。面白い部分も多かったが、太田和彦主導部分は退屈。俺が個人的に、こういう出しゃばりタイプの人間が嫌いなせいだろうが。いずれにせよ一読の価値あり。相変わらず激烈な浅野健一の篠田博之『創』編集長批判。これでも反論しない神経が理解不能。要は出来ないだけか。『東京新聞』起用のマスコミ論者はロクなもんじゃない。全員記者クラブ体制下の貧相な番犬。(11) Facebook 

 最近『赤旗』が新人記者の募集をしない(と言っても一カ月程度だが)。忍耐強いニューフェイスが入ったのか。なんだかんだ言っても、『週刊文春』『日刊ゲンダイ』ともども、無くなっちゃ困るメディアだ。天下り記者クラブ記者の巣窟と化した、『週刊金曜日』などどうでもいいが。退屈極まる『紙の爆弾』も(浅野健一は自らが書いてるためか異常に持ち上げてるが)。『月刊日本』ともども別にあっても構わないけど。最近の不愉快な日本語。”ダブル主演”。別に昔からの”共演”でいい。両方の所属プロダクションに媚びを売ってるだけ。『赤旗』日曜版でも後藤久美子&武井咲の新作ドラマ『顔』(松本清張原作)紹介で使用。清張が泣くぞ。本記事に関してはそうじゃなかったが(特写)、同紙は本人提供写真が多すぎるのも気に。当人が気に入ってる写真くらい安っぽい物はない。紙面登場にある種の勇気が要る人も多い『赤旗』。そこで見せた表情は貴重な情報。読者はそれを無意志に判別し、記事を読み進む。マーベル&インド映画並にアウラ無き”本人提供写真”乱用は、マスコミの自殺行為。

 俺たちの特権が蹂躙されそうだったから故の恨み(東京地検特捜部)、分け前を寄こそうとしなかったからのチクり(ナベツネ&NHK以下)が本当の理由で、社会正義実現の香りさえ感じられない捜査だが、やらねえよりかはやる方がマシ。けど免田事件他の冤罪事件への検察の対応を見てると、全議員が起訴猶予の可能性さえ(検察プロパガンダ終了!)。調活費泥棒検察を、月光仮面のように持ち上げてる馬鹿を見ると、実に幸せだなと惚れ惚れ。勇気なき日本人のコジキ根性が露わ。まだ10円玉1つ空き缶に投げてもらった訳でもないのに、ペコペコ土下座。百姓一揆を起こした江戸時代の農民の民度は、今より遥かにまともだった。夕方BSテレ東が放映の『シャーロック・ホームズ』。CGの使用も効果第一で抑制的。なのにアクション場面はつるべ打ち。監督名にガイ・リッチー。納得。

12月3日…『ナポレオン』を諦めてWOWOWで『デルタ・フォース』シリーズ。チャック・ノリスがなぜそれ程まで人気があったのかは不明だが、マーベル&インド映画に比べりゃ遙かに面白い。いつ寝込んでも起きると同じ場面が続いてるし(ほめ言葉)。”山猫は眠らない”シリーズとか、定期的に放映してくれ。ロバート・ボーンが出てくると楽しくなっちゃう。この澄まし切った悪党め!

 こないだ久々に『キネマ旬報』を。何んなのだろう。津村秀夫気取りの大新聞記者が、社論通りの座談会。個人の意見ゼロ。何が楽しいのだろう。『週刊現代』や『週刊ポスト』同様に廃刊になっても誰も悲しまない。『週刊実話』や『週刊大衆』は数人号泣しそうだが。理由は良く分からないが、『ZAITEN』鼻について来た。『北方ジャーナル』同様に読まなくなりそう。ホント、定期購読誌が減った。『週刊文春』『映画芸術』『映画論叢』とたった3誌。

12月2日…夫婦そろって品性下劣を極めた”シンゾー&アキエ”。税金チューチューどころか極太土管で我が家にバシャバシャ。この自国語も読めず、書けず、喋れずのボンクラ低能国賊野郎が国葬。東京大空襲の最高責任者、カーティス・ルメイに最高位の勲章を天皇裕仁と佐藤栄作の名前で授けて以来の、空前の国辱行為(根底にあるのはただ保身)。大軍拡大増税ニヤニヤ眼鏡は、三月もすれば”12歳の子供”(マッカーサー大将談)は忘れてくれるとでも? 泉健太や芳野友子を日本人の平均視するな。アキエを現行犯逮捕すれば、日本もまだ民主国家だったのだと、それこそ韓国、台湾、インドなど世界の先進国が注目(落とした財布云々など眼じゃないぜ)。

 『映画論叢』の重政隆文が最近元気ない。俺と同じくらいの歳はずだから、ボケるにはまだ早い。それとピンク映画人物史が今回なかった。この2本、あるいは時々登場する二階堂卓也を除けば、同誌は単なる映画雑誌界の『月刊Hanada』。スリー・ファンキーズのつもりで老骨に鞭を。俺、小学生時代は長沢純に似てるとかお世辞こかれて、だらしない顔してた恥ずかしい記憶。コイツも営業右翼っぽい奴で、笹川良一と仲がいいとかいった記事を、どっかで読んだ記憶が。”あのコかな~このコかな~♪”

 頭が重い。万が一も考えられるから、明日の『ナポレオン』は断念、終日部屋に引きこもってよう。月曜は出社だし。母ちゃんトコに行くのにももマスクしないとなあ。女房はもう飯を一緒に食べようとしない。もちろんお風呂も休み。コスミックのDVDでも観ながら寝るか。節々が痛い。幸い食欲は旺盛だった。味もしたが。

12月1日…渋谷なんか歩いてると、ホームレス集団並の不潔でだらしない外人観光客集団が目立つ(欧米、アジア系を問わず)。そのまま「イオン」のイートンコーナーに行き、たむろってる類した日本の中高年老人グループと合体しても全然違和感無し。ただ日本のたむろ集団は海外旅行など夢のまた夢。外見は似かよってるが天と地(貴族と奴隷)。没落国家の現実を、こうも日常的に観察出来る時代が訪れるとは。自称愛国者(単なるゴロツキ)の喰い物になってる、南野陽子みたいな国。スケバン刑事は現われない。

  この時期公開の映画は穴埋めと言うか、全然期待されてない作品が昔から多いが(『ナポレオン』は確か今日公開。リドリー・スコットも興行的には過去の人?)、古本市も同じ。高円寺も神保町も悲惨でした。お茶の水駅から坂を下りて来ると、明大前で10人前後が街宣中。道路を渡ってビラを1枚頂く。明大生協労働組合の皆様でした。「古書会館」まで歩き通つつ斜め読み。明大も日大と変わらない。闘争完全勝利まで頑張ってね。不毛なる東京横断にグッタリ。2時近くなのにほぼ満席の「伊峡」で、チャーシューワンタン麺(750円)。疲労のせいかいつも以上にうまく感じた。

 夕方、「神保町シアター」で『夜叉が池』。観客25名前後。79年の公開当時から愚作の誉れ高かったし(あの温厚なエロ劇画家、やまだのらさえがけなしてた)、そもそも篠田正浩監督作品だから事前の心構えが出来てたせいか、さほど退屈せず(初見)。いや、同監督作としてはマシな方では。山崎努もこの位に抑えてくれると見てて疲れない。粟津潔や朝倉摂の美術が全然なってない。帰りは「東京堂書店」で買った『映画論叢』24号。撮った映画のレベルの割に大口叩きまくってる、故千野皓司監督のひとりがたりが面白い。同誌編集長と思想信条がそっくりなのも笑える。快心の原稿掲載では。