塩山芳明の漫画屋BLOG

編集プロダクション漫画屋編集長・塩山芳明(多分現役最高齢)の冥土みやげの戯言。

しおやま・よしあきの腰曲がり薄毛爺さん疫病街徘徊(その1987)

2024年11月01日 06時24分47秒 | 独り言

11月7日…昨日、事務所を出る前にオンライン試写で1月公開予定の『嗤う蟲』(監督・城定秀夫)。感想は12月25日発売の『comicMateL』の「嫌われ者の記」第297回で書くが、驚いたのは若手も含めて役者の台詞がほとんど聴き取れた点。『DitO/デイト』以来のクリアな音声。邦画だってやれば出来るじゃん。要は金と手間を惜しんでるだけ(照明不足で終始役者の顔が判別不能な作品も多い)。

 水っぽいサントリービールがまずいのは常識。けど世界に冠たる国民皆保険制度を、自社利益拡大のためだけに破壊せんと目論む、テロリスト新浪剛史を社長に頂く同社にしても、ビンや缶から中身が漏れる商品は売ってない。聴こえず見えない映画はそのレベルの欠陥商品。世界一高い入場料を払ってる日本人が、異様なまでに寛容なのか謎。文庫本1冊だって乱調があれば無条件で交換。文化を言い訳にオシャカ商品を生産し続けてる邦画が、韓国映画他に益々差をつけられるのは必然。貧乏人から徴収した消費税を注入されて努力を怠り、競争力を喪失したトヨタ以下の日本の大企業の惨状をふと。魚は頭からだけではなく、尻尾からも同時に腐る。

   「高崎電気館」で『ナイルの娘』。観客9名。やっぱチーム奥山が関知してないホウ・シャオシェンはいいよ。ただ本作も含め、80~90年代の同監督作品の喫煙場面の多さは異様。確かに70~80年代の邦画の喫煙率もかなりだが、ここまではさすがに(役者が喫煙の合間に台詞を吐いてる)。欧米の禁煙の徹底化で、たばこ会社がアジアにシフトした時代背景と関係が?(ヒロインが兄貴に節煙を説教する場面も)。下りの上信線で、高崎駅の「くまざわ書店」に山積みだった、『十津川警部/絹の遺産と上信電鉄』(西村京太郎・双葉文庫)。松本清張総御大や、笹沢左保御大に比べるとかなりアレだが、地元に全然媚びてないのは読んでて気持ちいい。

11月6日…木村屋總本店の”ジャンボむしケーキプレーン”に比べ、同一シリーズの”秋のチョコ”はイマイチ。むしパンにチョコは合わないのか。北関東屈指のシャッター通り、高崎の中央銀座通り商店街(「高崎電気館」はその奥を左折)。アーケードがあるのでロケ名所としても有名だが、今はえびす講の赤いのぼりが通りの左右に斜めに数十本(20~30メートル置きくらいで)。人影はめったにない通りがやや幻想的。「天華堂書店」は頑張っている。

  高崎線上りで『白夜/おかしな人間の夢』(ドストエフスキー・光文社文庫)読了。ほとんど再読で『作家の日記』(岩波文庫)で読んだばかりの分も多かったたが、一気に(さすがドス様!)。訳者、安岡治子の長々とした解説はつまらない。今夜、大井町に行く予定が。「大井武蔵野館」閉館以来か。ようやく米国も、国賊元総理大臣アベシンが国葬に遇され、その飼い犬が胸張りかつ鼻息荒く検事総長(畝本直美)を務めてる、日いずる国の政治的水準に達したな。

 元『漫画ホットミルク』の斎藤編集長。20年振りくらいだがかなりやせていた。コロコロワハハ時代が懐かしい。創刊時代の『漫画ブリッコ』編集長。加藤健次は高血圧でややフラフラ。薬忘れるとヤバイ感じ。無論、俺の腰は根性以上に曲がっていたが。3人ともに降圧剤使用中(3人足して211歳)。昔の大井町が下仁田町駅頭だとするなら、今日見たそれは高崎駅西口。

11月5日…ギャグかよ。昨日の『東京新聞』に(財)東京都公園協会の広告。花壇活動や民間緑化工事に”助成金を交付します!”(東京都都市緑化基金)。学歴詐欺&銀食器泥棒極右知事が樹木を大量伐採、三井不動産に都有地をプレゼントする一方で、マスコミ批判封じ用の創価学会的アリバイ工作(当然ピンハネ業者も介在)。国賊アベや統一教会のパシリが検事総長や法務大臣になる底無し腐敗国家もどき。大概の事には驚かないが、余りに露骨な手口にはやはり。「こちら特報部」、この団体の素性を洗ってください(無理だろうな)。WOWOWの『多羅尾伴内』。小林旭以下の豪華配役にめまい。池部良、財津一郎、成田三樹夫、天津敏…ついでに八代亜紀、アン・ルイス。78年。俺が苦界に身を投じた翌年。まだ転職は可能だったのに。

 「高崎電気館」で『憂鬱な楽園』。観客8名。それぞれの場面はいいのに(惚れ惚れする移動撮影)、一本の映画としてはチョット(いや、かなりか)。チーム奥山ってアジア中の才能を無駄遣いしてた感じが(『好男好女』とか)。悪臭漂うトイレに(建物が古いので排水に問題?)、『名画座手帳2025』の手作りポスターが。ずいぶんとここじゃ売ってもらってると、のむみちが言ってたっけ。「シネマテークたかさき」に移動(約8分)。『美しき仕事』。観客10名。10分でバレるハッタリオンリーの凡作。残り20分くらいで退館した女性客が。あなたの選択はまったく正しかった。「高崎電気館」には、終止糸で歯の掃除をしてる中年女性客も。暗くなってからもしてたのか? 観客は多様だ。

11月4日…『朝日新聞』が検察の信頼度世論調査を行い発表したと。やらないよりやった方がいいが、順番を全然間違ってる。まずは自社や幼児性加害推進公共放送NHK他が巣食う、記者クラブマスコミへの評価を問うべきだ(出禁に唯々諾々と従ってる、臆病な濡れ鼠の群れのな)。それが『赤旗』の裏金スクープを盗み、新聞協会賞を厚顔にも手にした”朝日人”とやらの最低限のモラル。ホント、責任転嫁、自己保身だけは10人前のゴロツキども。高学歴、高収入、高社会的地位の者の矜持ゼロ(徴兵義務から逃げ回る王族や貴族のごとし)。

 その『赤旗』だが、裏金スクープ、被団協ノーベル賞他の自画自賛記事が目立つ。自慢する権利は無論あるが、選挙敗北の責任を曖昧化する面が無いとは言えない。民主集中制、党名、政党助成金問題を先送りしてると、参議院選挙でも同じ結果だろう。まずは志位議長の引退だな(あのバフバフ顔を見ると、元々萎えた体の一部がめり込む)。「高崎電気館」の”台湾巨匠傑作選2004”に忙しくて行けない。『坊やの人形』『憂鬱な楽園』が観たいのに。

 笹沢左保御大の『翳った砂丘』(角川文庫)。62年に『講談俱楽部』(後の『小説現代』)に連載されたと。なるほど。初期ゆえ濃密で書き流し感が無い(その手にも味わいはあるが)。WOWOWの英国ミステリー『シリアルキラーの妻』。不必要なしつこい濡れ場が多くて好感が。主役の姉チャンの体格が良すぎるのは趣味外だが。4作一挙放送は有り難いが、高齢下層労働者は拾い見物がやっと。

11月3日…松原智恵子が「あっ!」と叫びながら転ぶ様は、日活映画ファンが酒を飲む際は格好の形態模写の対象に(「何を?」と凶悪な眼をむく、深江章喜のそれと並ぶ俺の持ち芸)。しかし馬齢を重ねるに従い、自省の心がムクムク。彼女は名映画女優ではないのかと。とにかく主役の渡哲也を引き立てる(小百合映画における浜田光夫以上に)。無頼シリーズや『東京流れ者』。チーコさん以外には考えられません(前者では芦川いづみさえ光らせている)。無論、山田五十鈴のような総合的一流女優とは異なるが、或る時代の立派な個性的映画女優なのだと。過去を深く反省しつつ「あっ!」。 

  朝一番の「シネマテークたかさき」で、『太陽はひとりぼっち』『太陽がいっぱい』。11人、15人。いずれも何度か観た定評作だが、角川映画配給の後者の退色振りが眼を覆わんばかり(糞色)。”4Kレストア版”を標榜してるが、夜店で3本500円で売ってたDVDをただ拡大上映してるような感じ。角川グループってサントリーやパソナ、吉本興業並の反社会的ゴロツキ企業なんだと再認識。前者はモノクロだがいい状態だった(配給会社が違う?)。しかし”愛の不毛恋愛業界”は種々手続きが面倒で、観てて疲れちゃうよ。後者、糞ド汚ないとはいえいい場面も(映画自体は名作)。ドロンが食料市場を散歩する数分。及び彼がオーブンから出した鶏にかぶりつく下りだ。

 『太陽が~』のマリー・ラフォレ。顔の輪郭が個性的過ぎるが(見方によっちゃ異様)、美人だし濃密なけだるさを四方に発散。女優としてはイマイチの生涯だった様子だが、5年前までご存命。『~はひとりぼっち』のモニカ・ビッティに相通じるムードが。時代の空気を忠実に反映してた女優さんだ。笹沢左保御大の『翳った砂丘』(角川文庫)。冒頭から名調子。ウィキには松原智恵子は明大二部英文科卒とあった。俺はずっと仏文科だと。どうでもいいが。

11月2日…昨日の帰りは『ドイツロマン派怪奇幻想傑作集』(創元推理文庫)。なかなか。気のせいか同文庫の本文紙質が厚くなったような(選挙結果予測同様にまったく当てにならないが)。高崎駅の「くまざわ書店」。雑誌コーナー以外は大幅な配置変更を。慣れるのに時間がかかりそう。「東京堂書店」が、そういう無駄な努力を一切放棄してるのは評価すべきかも。

 畝本直美検事総長、芳野友子連合会長、河野太郎を各種媒体から画像全面削除できないものかね(+大谷翔平)。小心な自分が山口二矢になりそうで怖い(特に最初の3名)。当局も治安対策上何とかすべきと問題と思うが(前から言ってる通り、河野太郎には座敷牢がピッタリ)。社会進出を阻まれて来たせいか、女性は従来テロ、暴漢の対象にもめったにされて来なかった。考えてみればこれも一種の差別。畝本も芳野も身銭で用心した方がいいよ。一方で日本じゃフェミニズム団体がいち早くその餌食に。男根的スト破り精神を国是とする神国らしい。

 仕事で写真を撮る際のピンボケ枚数が増える一方。「目が悪くなったのかなあ」「手元だと思うよ。昔から震えがちだったけど、最近前よりひどくなった気が…」(奥さん談)腰曲がりは母ちゃんだが、手元の震えは父ちゃん。既に小学生の頃からその傾向はあって、緊張したり細かいことを人前でしようとすると、小刻みにフルフルフル。70になればその震度も当然増すよ(30~40枚撮影すると、5枚前後は必ずボケる)。「~腰曲がり中風薄毛爺さん疫病街徘徊」にしないと正確じゃないか。

11月1日…今月から「シネマテークたかさき」の入場料が、確か100円上がるんだよ(現在、黒手帳会員1100円←8日からだった)。2本で老人1100円の「早稲田松竹」の倍以上になっちゃうが、まあ仕方ないだろうな。「新文芸坐」は1本1100円。「神保町シアター」と並ぶ高額名画座だ。旧「文芸坐」の300円前後時代を記憶する老いぼれには、1000円以上の”名画座”なんて、かきあげそばが同額の立ち食いそば屋としか。引退老人、軽い気持ちでは映画見物も出来ないな(あっしは現役労働者なので)。

 午後3時過ぎ。「東京堂書店」で『情況』、『映画芸術』、『象徴天皇の実像』(原武史・岩波新書)購入後、久々に「古書会館」。古本祭りの際中なのにさほど混雑してない(その程度の出品レベルだが)。早めなので高崎線でトコトコトコ。「シネマテークたかさき」で『ヒューマン・ポジション』。観客5名。小津や成瀬をファッションで取り入れると、こういう凄惨な結果になるというサンプル。後半熟睡。『映画芸術』の渡辺武信追悼特集。非常に充実してない。同世代が死んじゃってるせいか。西脇英夫が元気だったらなあ。小林信彦や金井美恵子には原稿執筆を断わられたのかしら。笙野頼子のインタビューが載ってる『情況』は最後の1冊か。いや最初から1冊納本なのかも。


しおやま・よしあきの腰曲がり薄毛爺さん疫病街徘徊(その1986)

2024年10月01日 06時55分55秒 | 独り言

10月31日…共産党の供託金没収額が4億円以上とどっかで読んだが、ひどすぎるな。そもそも供託金なんてない国の方が多いのに(グッと少額だったり)。国家が選挙で商売する神国ニッポン。さすがは選挙管理委員会が主権者の投票権を時間繰り上げで公然と侵害する、独裁腐敗国家と感心してる場合ではないか。かたくなに党名変更しなかったり、民主集中制の執着したりと欠点も多い政党だが、赤字の『赤旗』出し続けてるだけで大いなる社会貢献を。チャリンとカンパしなくちゃな。ただ地方議会選挙でも確実に議席を減らしてる同党。幹部会の情勢認識は甘すぎる(毎週火曜日の日刊『赤旗』で、選挙結果発表)。予想し得た事態でもあるのだ。

 昨夜の上野駅発19時38分のあさま号(最近帰りのみ時々新幹線を)。高崎駅が近づくと車掌が、「シートは元に戻してゴミはゴミ箱に」と命令口調でエラソーに説教。そのつもりだったがペットボトルも『日刊ゲンダイ』も前のシートの網袋に放置し、シートもわざと後ろ一杯にひん曲げてやる。たかが車掌ごときが客にエラソーに説教すんじゃねえよ(運転手も駅長もな)。今月、26本も映画を観たらしい。本は18冊しか読めなかったが。どうでもいいが。

 50代過ぎからむしパンが好きに。色々食べたが、木村屋総本店の”ジャンボむしケーキプレーン”は圧倒的なうまさ。山崎製パンの類似品など、これに比べれば糖尿老駄馬の小便、いやサントリーの水っぽいビール以下。高崎駅西口「イオン」の、山崎パンが支配する売り場でひっそりと売ってるが、俺は買うたびに元気モリモリ(ポパイのほうれん草)。いつまでも上品に売ってて欲しい(あっち行け!ド腐れ山崎パン!!)。

10月30日…内外を問わずに映画音楽で活躍してた坂本龍一や、現役の梅林茂。俺はその良さが昔から全然分からなかったが、『きみが死んだあとで』他の大友良英は悪くないなと(『DitO/デイト』のジルデコも)。ウィキをチェックしたら明治大学第二文学部文芸学科卒と。俺と同じじゃん。20年近く前に夜間部自体が解体されたが、あれがタテカン一つ出させない、憲法違反の明治”専制独裁”大学への第一歩だったのだな。

  西荻窪の「盛林堂書房」詣で。またもや先月の売り上げ5000円台割れ。シオシオのトホホホのパー。帰りに「あの名店」のてんぷらぶっかけうどんでスタミナ補給(1180円)。飯田橋の「讃岐ブルース」とはまた違う個性的うどん屋(値段は後者の方が安め)。総武線で笹沢左保御大の『魔性の月光』(角川文庫)読了。筋は俺にさえすぐに割れるが、そこに愛嬌さえ感じるもはや奴隷的ファン。『作家の日記(四)』(ドストエフスキー・岩波文庫)の『アンナ・カレーニナ』への感想を。ドス殿は内心、トル様を大いに馬鹿にしてたろうな。

   「新文芸坐」で『フィリップ』。観客10名前後。つまらない。主役のポーランド系ユダヤ人をパレスチナ人、ナチスドイツをナチスイスラエルに設定を切り替えて鑑賞したが、江崎実生、ないし山口和彦っぽいがさつな演出はどうにも(上司へのつば吐きコーヒー、飲むトコまでリアルに見せるな!必然性無きヒロインの、駅弁ファック風場面は良かった)。主役の風貌も個性的過ぎて、最後までなじめなかった(終始マントヒヒを連想)。「新文芸坐」、1年振りくらいか。上野までの山手線内で、70年代の梶芽衣子風のお姉さんに席を譲られた。どうもありがとう。駒込で降車されました。

10月29日…東映は著作権保有者なのに、『東映キネマ旬報』刊行時代から、健さんの写真選択センスは決していいとは言えなかった(宝の持ち腐れ。外部の使用には法外な料金を吹っ掛けるので有名)。ところが昨日、「早稲田松竹」のチラシラックで見た、「丸の内TOEI」での健さん特集の見開きチラシは実に素晴らしかった。”昭和残侠伝シリーズ”からと思われる、刺青入りの背中に日本刀を添えた硬派分と、”網走番外地シリーズ”からのニヤけた分の陰陽2枚から成る豪華版。コッソリ2セット頂いたのは言うまでもない(デザイン的にはイマイチ、いやイマサン)。

 今年、栗が駄目だったのは拙宅だけでなく、付近全体だったようだ。秋の栗拾いは年寄りの朝晩の楽しみだったが…。栗大好きの「古書往来座」の店長(毎年送ってた)。退屈男を通じて送れないと事情を説明。その退屈男が南陀楼綾繁と我が家を訪れたのが、もう9年も前と。ホント、あっという間に棺桶入りだよ人世は。寒いがまだコタツは要らないな。真弓大介の話では、青森ではとっくに使ってると。

 筑摩書房のPR誌『ちくま』11月号。奇数ページ端の縦長自社刊行物の宣伝。つげ義春の2著、『つげ義春が語る旅と隠遁』『つげ義春が語るマンガと貧乏』のタタキはこうだ。”画業70年!過去50年間の対談・インタビューを集大成”。なぜ”画業”なのか? ”漫画業”、あるいは”漫画家生活”こそがふさわしい。確かに漫画も画(絵)の仲間ではあるが、画家や絵描きではなく、漫画家として区別している。意識的か無意識なのかは不明だが、担当者は日頃内心漫画を絵画の下に置き(俗物が!)、誰も否定しない”芸術漫画家”だけに媚びを売ってるのだと思う。けどつげは老いてからはますます独り勝ち。女優で言ったら、若尾文子と芦川いづみをミックスしたかのよう。

10月28日…昨日の「シネマテークたかさき」。2階で『DitO/デイト』→『徒花』。観客、約30人、同20人。前者は楽しめた。昨今の邦画判断基準の筆頭は、台詞が聴き取れるか否か。クリアしてる映画は数少ないが、出来てれば8割は秀作だ(最初の『あみこ』とかな。本作の録音は茂木祐介)。加えて音楽がカッコ良く(ジルデコ)、撮影も腰が据わってる(スローモーション過剰なのは残念)。フィリピン側の役者の充実ぶりは、日本側を軽く圧倒。監督主演の結城貴史の舞台挨拶後、パンフの販売会が。普段はまず買わないが、録音担当者にお礼を伝えてほしくて、一部買って感想を。やはり録音面に関しては相当神経を使ってたようだ(パンフ、誤植は多いが割と充実)。休憩後の『徒花』。『赤い雪』の監督とチラシにあったから覚悟を。予想通り水原希子の台詞は8割方聴き取れない(井浦新、三浦透子、斉藤由貴、永瀬正敏は大丈夫)。脚本・監督の甲斐さやかは屈辱と感じないのか? 室内場面も照明不足か、永瀬正敏の顔は亡霊のよう。井浦新。大根のまま伊東四朗になっちゃったな。

 ”田村委員長、衆議院初当選 共産党5議席”(今朝の『赤旗』1面の見出し)。言動は正しくとも、民主集中制を改めないと、第2の社民党になっちゃう可能性(後継者を育てなかった社民党は、福島家の私党っぽいし)。俺なんかれいわには、党首の性格からして危うさをまず。ただ若い世代には、そういう野放図な面が逆になじみやすく感じるのかも。上からの規律や思想でがんじがらめの政党は、敬遠される風土だし、時代だ。高崎線で『盲目の目撃者』(甲賀三郎・春陽文庫)。ペンネームほど切れのある作風ではないが、『作家の日記』(ドストエフスキー・岩波文庫)と併読するには格好の軽さだ。

  「早稲田松竹」で『夜明けのすべて』『違国日記』(老人1100円)。観客。約30人&20人。前者代表的難聴映画。光石研、渋川清彦以外の台詞はほとんど聴き取れず、筋はほぼ不明。後者は幸い聴き取れて筋も分かるが、まったく興味の無い新しい家族の形追及映画なので、しばしばウツラウツラ。モタモタモタモタした演出で堂々の139分。難聴映画ならぬ要極太尿瓶映画。

10月27日…久々にTBSのBSで『荒野の七人』(’60米)。配役以外の余りのショボさにガックリ。製作費全然かけてないし、ハリウッドというよりはイタリア映画感覚。特に舞台設定が能無しの極致。平地でいくらドンパチやったて心は踊らない。『七人の侍』の方がよっぽどゴージャスで知恵や工夫のつるべ打ち。ジョン・スタージェス監督の演出は、視覚性より情に訴える面も強いしな。吹き替えで百姓を農民にすべて言い換えてのにも心底呆れた。日本のフヌケ放送人のレベルを余す所なく証明。あ、ドリルスベタ優子の亭主が幹部の局か。

 警察が人殺しを推進するに等しい、選挙管理委員会の時間短縮による投票権の侵害テロ行為、朝日、毎日、ヤフー以下の白票有効詐欺キャンペーン(無差別白票テロ)に負けずに、朝一番で投票に。比例は日本共産党。選挙区も同党の伊藤たつや。最高裁判所裁判官審査は全員バツ。

  夜9時過ぎ。枝野幸男がNHK政治部御用チンピラ記者(年収1千万以上)の質問に、最初に連合に感謝したのが笑えた(芳野友子にだな)。お前ら立憲民主党議員がタダの失業者にならずに済んだのは、日本共産党機関紙『赤旗』報道のお陰(先駆的裏金報道+居直り2千万問題)。なのに続けて「一部報道によりさらに有権者の反応が…」。”一部報道”じゃねえよ、『赤旗』だと名前を出して真人間らしく素直に感謝しろい! 共産党が頑張ると立憲他が得をする…この倒錯した腐敗連鎖を断ち切れねばな。バフバフ志位の完全引退も一助だが、他に余りにも多い義理人情&理論欠如政党。結局は志位が先例を示して風通しを良くしないと、専従者への賃金未払いの事態を迎えるかも。群馬県民。大阪府民と並ぶ馬鹿の双璧である事を満天下に。鶴の形の日本一のヘイト知事(山本一太)&馬鹿者主権者県。

10月26日…昨夕の「シネマテークたかさき」。『西湖畔に生きる』。観客8名。驚異の《山水”凡作”映画》。字幕に英語まで加えてるが、買ってくれるのは日本くらいじゃ。制服姿の女子高生が1人。ウー・レイのファンか?『悪魔と夜ふかし』。約25人(初日)。楽しめた。館内にも満足感が漂う。半世紀くらい前に「大塚名画座」で観た、『スキャナーズ』を再見したくなる。行き帰りは『すべては消えゆく』(マンディアルグ・光文社文庫)。通俗な点が魅力か。”カメラ片手の豚”として日本人観光客登場。豚はもう貧乏でパリになんか行けません。三島由紀夫の名前もチラリ。

 ご存知ドリル優子の地元我が群馬5区(自らの犯罪隠ぺいだけでなく、野党攻撃企業ダッピ―に大金注入したり、ガキの紙オムツを政治資金でまかなう、厚顔インチキスベタお嬢様)。期日前投票で比例は共産党、選挙区は伊藤たつやと書こうと考えたが、となると隈研吾設計ド腐れ物件の富岡市役所に行かねば(雨漏り大丈夫?)。怖いし不愉快なので、いつも通り俺の小学校時代からある地元体育館で明日投票を。

 ”日本人をなめるな!”の参政党。ハングレ集団維新の使いっ走りだけの事はある、品性、知性、羞恥心ゼロもの凄さ(世界が驚愕!)。売国文盲国賊総理アベが国葬に遇される、イカレポンチ国家もどきにしか咲かない毒花。富岡市議会にも同党の女性市議が。たった1人の共産党の田村市議はビリから2番だったが(昔は3人くらい居た。いくら定員減でもなあ…)、上位グループで悠々当選。さすがはドリルスベタ優子の地元。ハングレのパシリに投票する主権者っていったい何さ? 民主主義とは忍耐と悟るべしかぁ。

10月25日…『キネマ旬報』はもちろん、『イメージフォーラム』『スターログ』『映画芸術』『映画秘宝』とドカドカゴミ出ししてるが、つい分けて保存してしまう分が。70年代初頭から後半にかけての『映画芸術』(60年代や荒井晴彦時代の同誌には全然執着なし)。小川徹の独裁的編集長時代だ。内田栄一、小沢信男、寺山修司、松田修、吉本隆明、武田百合子、森茉莉、堤玲子、北川れい子…無論発売当時に読んでるが、いつか再読したいなと思って。”いつか”は90%無いと分かっててもつい。

 元々枝切りが趣味の女房だが、昨今はますます磨きが。しかも伐採が大胆。隣んちの畑との間の垣根は片っ端すっかり丸坊主。どうやら各地の窃盗事件の影響らしい。「被害に遭った家って、周囲が木でこんもりしてる場合が多い。それだけで年寄り夫婦しか住んでないって分かるのよ。プロはよく研究してるから…」なら大丈夫。うちはビンボで、常時2~3万の現金しかないのが彼等にも分かるはず…と言おうとしたが黙ってる。

 『赤旗』のスクープのお陰でアベ売国政権の生みの親、野田が安泰になんて事態は生き地獄。そうなれば野田&芳野友子は、共産党と共闘しなかったお陰と平然と居直ろう。無論、だからと言って自公維新カルト政権は当然引きずり下ろさねばならないが、共産党がもし議席を減らしたら気の毒過ぎる(『朝日新聞』の裏金スクープ泥棒と言い、人が良すぎるよ)。理論的にも生理的にも好きになれない部分が多い政党だが、既存政党ではれいわより3グラム程度マシだと(れいわは党首のアドリブが過剰)。いずれにせよ今回は比例も、選挙区も共産党(群馬第5区は伊藤まさや)。最高裁判事の審査はオールバツ。立憲の50議席増なんて全然信じてない俺。

10月24日…ウクライナでロシア軍の楯になってる北朝鮮軍兵士の悲惨な姿を見て、米軍の傭兵たる自衛隊の明日だと気づいてる日本人は何割くらい? いざとなれば皇族や財界人、世襲政治家の息子は絶対に”テロから平和を守るための闘い”に動員されはしない(並の法治国家ならともかく、夫婦犯罪容疑者の畝本直美が検事総長の腐敗マフィア国家では)。自公維新カルト政権継続&憲法改悪とは、特権階級以外の日本人が米軍と連中の糞拭き紙になるという事だ。朝っぱらからユーモアが無いが、トイレで良く考えるべき。昨夜のホン・サンス監督の『リスト』。主役の姉チャンのスカートはなぜあそこまで短かかったの? その謎が最後まで回収されなかったのも不満。

 前日の自画自賛1面広告出稿にもかかわらず、東京メトロ上場問題を大局的見地から取り上げた、『東京新聞』の「こちら特報部」は、『赤旗』日曜版ほどではないが比較的マトモ。けど大局的過ぎてピンと来ない。無料冷水器やゴミ箱を撤去した過去に触れずに、株がどうのこうの言われても、大半の読者は他人事だよ。天体望遠鏡ではなく、虫眼鏡で世情を観察しろよ。同紙元祖の『都新聞』は、大局的政治問題よりゴシップが売りの小新聞だったはずだ。温故知新。

 特ダネ連発の『赤旗』日曜版。伝え聞けば直接の担当者は2~3人と。NHK、朝日以下の記者クラブ幇間マスコミにはその100倍くらいの自称記者が従事。しかも軽く年収は1000万以上。『赤旗』記者は多分その半分ももらってないだろう。引き抜くのは簡単。でもそういう筋の通った話は聞かない。裏金候補への隠れ2000万支給に一言も触れないNHKニュース。国家権力&幼児性愛者アヌス舐め奨励職員が、うまい飯を喰ってハクイ女(男の場合も)を抱く美しい国ニッポン。ともあれ”赤”が国家の威信を守る最後の砦というのも凄い。群馬第5区。比例は日本共産党。選挙区は同党の伊藤たつや。事務所がある飯田橋では、比例は共産党、選挙区は海江田万里と、娘2人にリクエストしときましたが、さて? いずれにしてもNHKの受信料は拒否、日曜版か日刊『赤旗』を読むべし(俺は両方を。『救援』も古い読者だが)。

10月23日…群馬5区。おぶち”ドリル”優子の選挙公報ハガキ。裏の修整度180%といった感じのカラー写真下に、”防災・災害対策命を守る”。お前が守るのは政治資金で買った紙オムツで育てた子供や(国賊アベのガリガリ君のドリル優子版? 立派な後継者が育つでしょう)、局の御用化に精進したTBS幹部の亭主だけだろう。表には党組織運動本部長と。ドリルでの証拠隠滅だけではなく、野党攻撃のダッピ―に資金を注入したり、”組織犯罪推進本部長”と肩書きを改めよ。こんな汚れ切ったスベタインチキお嬢様を国会に送ってては、神奈川県民を笑えない。最高裁判事審査は常にオールバツ印。NHK受信料強制徴収を合法化した一点でも許しがたい。最高裁は「国立映画アーカイブ」に並ぶ腐臭漂うアベトモ組織。

   朝から『デジタルの皇帝たち』(V・レードンヴィルタ・みすず書房・濱浦奈緒子訳)。同版元本の例外ではなく、本体4000円と両眼が爆発しそうだが、面白い。蛍光灯さえすみやかに交換できない俺がスラスラ読める。訳文もいいのだ。『三国志』を読むかのよう(曹操のような詩心を備えた悪党ではなく、銭のためにコロコロ寝返る小悪党ばかりなのは残念)。副題は”プラットホームが国家を超えるとき”。

 本業を速攻で済ませ、今日もホン・サンス特集の「早稲田松竹」へ(老人1100円)。『川沿いのホテル』『リスト』&『草の葉』(後者2本は中短編)。観客40人前後。出来。順に並、下、上。最近同館のチラシラックから、「上野オークラ」分が消えた(「神保町シアター」「新文芸坐」「シネマヴェーラ渋谷」には元々無い)。あの野暮ったさが大好きだったのに。

10月22日…『山梔』(野溝七生子・ちくま文庫)。解説の1人である山尾悠子のように超スノッブな幽玄趣味がないのはいいし読みやすいが(解説のもう1人は矢川澄子)、ただ通俗なだけって気も(「おとなしい女」の後では何でもそう感じるだろうが)。ただこれほど長くなければ(半分で十二分)、印象が変わった可能性も。生活のために無理矢理引っ張った、稿料のいい新聞小説みたいなダラダラ展開。

 下北沢やゴールデン街ほどではないが、上野駅にも来日外人観光客が大喜びする一角が。新幹線ホームへの長いエスカレーターを降りた、地下3階左手の「上野サービスセンター」前だ。ここは老若男女清掃員の出撃基地らしく、入り口前で30~40人が数列に並び直立不動(皇居遥拝までしてるかは未確認)。前では鬼軍曹のような上官(上司)が有り難~いお説教。どう見ても北朝鮮のマスゲームミニ版にしか見えないが、当人たちは陶酔状態。それを新幹線から降りて来た、外人観光客が指差し歓声上げて大喜び。どう見ても呆れて馬鹿にしてるのだが、鬼軍曹はますます恍惚の表情(うつむいて恥じ入ってる兵士もチラホラ)。上野駅地下3階の国辱的観光名所。世界が更に注目するように、もっともっと派手に宣伝すべきだ。

 講談社の労働組合が、『モーニング』の弘兼憲史の捏造漫画スキャンダルに対して、抗議声明ひとつ出さないのは奇妙奇天烈。近畿大学や東京新聞の労組と違い、”大日本雄弁会丁稚の会”と化してる?(学歴や年収だけは随分と高い丁稚どもだよ)。今更あきれもしないが、大いに驚いた発見も。岩波文庫版ドストエフスキーの『作家の日記』全5巻。1959年に初版で(俺の小学校入学前年)、2刷が1991年(俺が一家4人で群馬に帰郷する2年前)。河出書房、新潮社と絶え間なくその間も全集が刊行。文字通りの”世界の文豪”なのに(村上春樹なんぞと一緒にするなよ)、何てつつましい売れ行き。小説に痺れた人の1割が読めば、岩波の倉庫も余裕が出来たろうに。群馬5区。入れる予定の伊藤たつや候補(日本共産党)の街宣車をまだ1度も見かけない。ガソリン代不足で街中しか動き回ってないとも思えないが。

10月21日…介護4くらいで紙オムツもしてるだろう。スガ元総理の状態さ。ウチの母ちゃんは3で施設入りしたが、コイツはかく状態でまだ国会議員を続け、表金だけで年収4千万前後を得ようとしてる。開いた口が塞がらない。お前が行くのは国権の最高機関じゃなく、有料介護施設。コイツや河野太郎を放置してる近親縁者は(望月記者へのパワハラは思い出すだけで吐き気。抗議しなかった周囲の自称記者には殺意)、昔からロクなもんじゃないと思ってたが、銭のためなら御本尊を見世者にしても平然。38億の官房機密費で味わった幸せが忘れられない、人心を全面喪失した鬼畜守銭奴集団。河野太郎も意識があるうちに引退させろ。周囲の理性ある者たちよ(皆無?)。

 『作家の日記(三)』(ドストエフスキー・岩波文庫)読了。正直スラブ民族主義鼓舞の演説部分には閉口したが、村上春樹の小説に比べりゃ赤面せずに読めた。しかもその先には傑作「おとなしい女」が待機(ブレッソンの映画化作、『やさしい女』しか観てなかった)。対話を拒否した偽善的で自己完結風主人公には、多くの読者が我が身を振り返ったのでは。でもあまりにひどい奴なので、「俺はこれほどじゃない。どちらかと言えばアイツに…」と、冤罪の犠牲者をニッポンケーサツ並みにでっち上げたかも。俺はそう。「つん堂にソックリ!」と断定して検察送りに。ただ被害者の女も、主人公にかなり似てる。互いにそりが合わないのに、両者の都合で結婚した悲喜劇かと(大新聞社説の姑息な両論併記手愚論?)。

 「早稲田松竹」で『WALK UP』『小説家の映画』。各約30人、20人の入り。前者はペケだが後者は楽しめた。配給元のミモザフィルムさんよ。字幕のスミフチはもっと太く取ってくれないと老いぼれにゃ読めない。そのせいもあってか、『WALK~』は筋が良く理解出来なかった。帰りは『山梔』(野溝七生子・ちくま文庫)を。山手線で日本人青年2人から席を譲られた。ありがとう。

10月20日…最近はセットでと言うか、「古書会館」&「神保町シアター」にめったに行かない。神保町がドンドン遠ざかる。特に不便じゃないが、新刊本屋が「東京堂書店」だけというのはどうも。特に古典類の入荷には偏りが。バルザックもゾラも全集類は複数出てるのに藤原書店版ばっかだし(後者、最近やっと論創社版が2~3冊)。「三省堂書店」は案外そこら平等だった。「書泉グランデ」は単行本類は問題外だし。やっぱし競争はどの世界でも絶対に必要だ。

 4日間も映画見物してないせいだろうか。体がだる~い!(単なる老化?)。入谷コピー文庫最新刊の、『ワンコイン文庫で芥川賞本を読んでみよう!/新潮文庫篇』が届く。俺は著者の名前どころか存在自体も知らなかった、『乙女の密告』(赤染晶子)を。ところが俺を含めて3人もが選択してて驚く。無論他の2人は(千頭紀夫、山本善行)は俺ほど無知ではないのだろうが、「塩山さんがあの本を取り上げるとは…」と、堀内恭編集長にもやや呆れられてしまった。やっぱ柄にもない真似はするもんじゃないのかな(意識した訳じゃないのに…)。

 BSの「松竹東急」。半世紀振りくらいで天知茂主演の”江戸川乱歩シリーズ”、『パノラマ島奇談/天国と地獄の美女』。うう…う~む。余りの素晴らしさに声もない。小池朝雄の真摯な変態演技、叶和貴子の演技力を無視したもち肌ガンガン露出、水野久美&宮下順子のエロ熟女振り…。経済大国だった当時の日本の勤労戦士は、コレで明日の活力を補充してたのだろう(息子や娘は画面を記憶にとどめてオカズに。古女房も夜の生活に流用)。全て過去形なのが寂しいが、同局宣伝にやや救い。”江戸川乱歩シリーズBS完全放送!日曜午後3時から。スリル、ヌード、カーチェイス!”。良く分かってるじゃん。エロ度では負けてない、同じテレビ朝日の『ハングマン』もお忘れなく(9時前の番組なのに、東映や日活の裸系女優が女上位で腰を振ってた)。

10月19日…全国の選管の9割が投票時間を短縮と。この低投票率下で狂気の沙汰だが、その方が都合のいい自公政権から、公文書無き闇指令が出てるのだろう。犯罪発生率が低いからと、田舎の警察署を次々に廃止するに等しい愚行。もっとも大日本”底抜け”帝国じゃその警察が、人種差別団体を皇族並の待遇で保護育成。いやはや。共産党の独善的体質なんて、こいつらの主権者への同時連続テロ行政に比べりゃノミの屁。久々に上京。『機関銃の社会史』(ジョン・エリス・平凡社ライブラリー・越智道雄訳)の後半を読むのが楽しみ。

  明日の「シネマテークたかさき」。朝一番で2本映画見物したいので、五反田からトンボ帰りで帰宅。明日、明後日分の撮影作業を済ませんとしたが、既に4時近くで天気も曇天のためかピンボケ写真が大量に。結局これじゃ明日の映画は無理。なら今日、高崎で他の映画をシネコンで観るんだったよ。こういう予定が次々に駄目になる日って、年に数度は。「古書トロワ」、出店してなかったし。その時点で嫌な予感が。高円寺では珍しくない女性客が珍しく居たのもな。

 最後まで面白かった『機関銃の社会史』(ジョン・エリス・平凡社ライブラリー・越智道雄訳)。機関銃の最初の犠牲者はアフリカの先住民(まるで蝿やゴキブリをバルサンで殺すかのように大量かつ無慈悲に殺戮された)。次がアメリカの鉱山労働者を中心とする労働組合員なのだと(信じ難い具体例も豊富)。越智通雄の断定的口調の解説も愉快かつ痛快。ナチスイスラエルは19世紀末に英国やドイツがアフリカで繰り広げた蛮行を、21世紀に再現しているのだ。

10月18日…WOWOWで『狼は天使の匂い』(’73米)。ロバート・ライアンはすっかりお爺ちゃんだが。今の俺くらい?)、相変わらず不機嫌な顔。でも白いTシャツはピシッと決まってるし、役者だから当然だが姿勢もいい。この歳になって言うのもあれだが、姿勢が良かったり踊れる人間が凄く立派に見える昨今(頭の中身などどうでもいい)。ペイントはもう踊れないかも知れない。

  電通共同通信や時事”ナベツネ”通信が、自公の勢いの無さを盛んにプロパガンダ。ホントは自公で過半数は確実な情勢なので、より安定的議席増へと立憲”マヌケ”民主党を油断させてると考えるのが妥当。立憲は50議席以上増やすとの予想も出てるが、日本国の主権者がそこまでまともな政治意識を持ってるのなら、国中がここまでマフィア化してない。立憲は良くて現状維持。減らす可能性も高いというが俺の見立て。今回は比例も選挙区も日本共産党だからどうでもいいが。裏庭で2時間ほどたき火。煙の白濁度が徐々にアップ、一気に燃え出す瞬間はいつ見ても感動的だ。

 面白くて読みやすい『機関銃の社会史』(ジョン・エリス・平凡社ライブラリー・越智道雄訳)。暗くなってからページをめくり始めたのに、あっという間に半分。南北戦争が総力戦の走りだなんて全然知らなかった。著者は今の所は触れてないが、貴族が多かった英国陸軍がかたくなに機関銃導入に反対したのは、アナクロな個人的英雄主義志向ばかりではなく、突撃で死ぬのは下々の者だという戦場の実情もあったのでは。

10月17日…人口の多い団塊世代前後向けの、ロック関連ドキュメントが続々と公開。だがその9割はペケ。著作権料が高い楽曲が自由に使えぬまま凄さを伝えんというのだから、軍手2枚してのオナニー(稀に傑出した演出者はそれをクリアするが)。『セッションマン』は9割の部類。ストーンズやビートルズの曲は、いくらミック・ジャガーやポールがホプキンズを絶賛しようが使えないらしい。苦肉の策で他のピアニストが再現。「………」これって宮路オサムの「狙い撃ち」の歌&形態模写で、山本リンダを論じるに等しいんじゃ? 著作権料が払えない貧乏人、あるいは払わずにギリギリの線まで挑戦する度胸のない者は、音楽ドキュメンタリーに手を出すなと言いたい。

 我が群馬5区。”ドリル裏金盗っ人優子”を叩き落とす絶好のチャンスなのに、候補者を擁立さえしない立憲”フヌケインポ”民主党。共産党は伊藤たつや候補を(今日午後4時から高崎駅西口で、田村智子委員長を迎えての演説会もあると)。今回は比例も選挙区も共産党だ。いとう候補、眼から好色さが溢れてて好感が持てる。政治家は昔から、色好みの方が思想信条を超えて有能が定説(逆はマザコン性国賊アベが典型なように、だいたいが独裁者気取りに)。

 オイスター、いトう、サケマスのように定期的漫画仕事ではなく、原画販売面でしか付き合いがないので、薄情にも実は内心ホッとしてるが(生まれながらの冷酷人間)、ペイントロボが脳溢血で入院中。幸い麻痺してるのは左側下半身で、リハビリ次第で漫画も描けそうなのは何より。実に恵まれない男。漫画家としての絶頂期に、国賊アベと同じ腸の難病でリタイア。細々と復活したらコレ。俺の推測ではまだ童貞では。せめて両親よりは長生きして孝行して欲しい。ただ難病にかからなくても、奴のギャグエロ漫画は追撃してたオイスター他に追い抜かれたろう(本人も自覚)。読売新聞販売店で住み込んで働いてた頃、栄昇ビル503号にあった漫画屋の事務所に、原稿を持ち込んだ日が忘れられない(前世紀末)。なぜかタオルで鉢巻をしてたっけ。

10月16日…昨日は従業員の教育的指導が激不愉快なので(店が勝手に決めた食券提出場所以外の所へ置くと、改めさせようとする。職務だ。テメーでやれよ馬鹿野郎!)、しばらく行かなかった専大通りの「うちそば」へ。野菜天そば690円。だし、そば、てんぷらと文句ない(以前よりてんぷらが小ぶりになった気は)。不愉快な思いもしなかったし満足。並びの「神田コーヒー」へ。店内は爺さんの巣窟だったが、入口に短パンからのカッコいい素足を、遠慮なく露出させてる美形姉ちゃんが。老人客を招き入れる探照灯の役目を、意図せずに果たしていたのかも。

  上信線で『作家の日記(三)』(ドストエフスキー・岩波文庫)。高崎線では『桃源亭へようこそ』(陳舜臣・徳間文庫)。前者、一番退屈なスラブ民族主義者としての演説部分が多く、ややつらい(でも独仏英トルコを罵倒する際の比喩表現等とはやっぱすごい)。ロシアの看板背負った際のドス様は、プーチンっぽい。今ロシアと北朝鮮は、のけ者同士の固い連帯感で結ばれてる様子だが、米独の国内情勢の変化によっては、これにナチスイスラエルが参加、21世紀の枢軸国陣営が結成される可能性もゼロではない。商売上手な中国は、オブザーバーにはなっても加盟はしないだろう。徳間文庫本文。新潮文庫顔負けの文字の馬鹿でかさ。

 「シネマテークたかさき」で『ピクニック at ハンギング・ロック』『セッションマン』。観客10人、5人。前者、映画は半世紀ぶりに見ても色あせてなかったが、チラシ裏の解説が下らなかった。後者は映画もチラシも駄目。老醜が目立つ元ロックスターヨイヨイ爺さんに、ニッキー・ホプキンズへの芸なき讃歌(オベンチャラ)を並べさせれば、映画になると勘違いしてる製作陣が馬鹿かすぎる。

10月15日…蓮舫、衆議院選不出馬と。何となく気持ち分かる。野田佳彦なんぞとは縁を切って、新たに出直した方がいい。俺の注意力散漫かもしれないが、昨日の『赤旗』にはバフバフ志位の写真が1枚も。だとすればそれだけで票が増える。最近は『赤旗』記者ではなく、出版部門の編集者を募集中。資格は党員歴1年以上。記者は党員であれば良かったような気も。中高年編集者は粗大ゴミ扱いされてる出版業界。たとえ右翼でも生活のために応募したい所だが、今後はともかく個人的過去までは、アベ政権と違い経歴捏造は出来ない。

 個人的街頭調査に過ぎないが、老若男女を問わずに日本人の尻は90%、華厳の滝並に垂れ下がっている。欧米人のヒップアップ度確率が高いのは昔から熟知(金髪エログラフ誌『DICK』の存在理由。今もあるの?)。けどそれは基本的な人種の違いだと。しかし最近は東南アジア、その周囲からの人々も急増中。彼らは人種的にも日本人により近いだろうに、尻は杵のモチのように垂れてはいない。”垂れ尻”は大和民族の肉体的伝統美? 電車内等でヒップアップ大和撫子をごくたまに目撃すると、我を忘れて見入り、振り向いた淑女から「フン!」と軽蔑されて赤面する場合もしばしばの瘋癲老人。その方面の体験、造詣などは皆無だが、日本人男性がアジア系女子に狂う遠因の、あるいは一つなのかも。昔、その方面のヤバイ漫画ばかり描いてる、鋭利菊って奴いたな。

  『従属の代償』(布施祐二・講談社現代新書)もなかなかだったが、舞台が身近な図書館のせいか、それを上回る面白さの『「黒塗り公文書」の闇を暴く』(日向咲嗣・朝日新書)。トヨタ、三井不動産、サントリー、吉本興業、パソナを凌ぐ反社会的悪徳ゴロツキ企業、CCCの和歌山市での悪事への内部告発が、一匹狼の著者へ届くという点も日本の病理を象徴。まともな社会人はNHKや朝日他を信用していない(お上の十手持ち)。地元市民団体の動きを一切無視の、大手メディアへの視点も鋭利。中でもCCCへの迎合は『朝日新聞』が一番ひどかったと書く著者、許した朝日新書の担当編集者は偉い。同新書編集部、山崎雅弘の本を複数出したり、出世など念頭にない硬骨漢が残っているのかな。偶然だが、今日の『日刊ゲンダイ』にCCC&スターバックスが寄生運営する、「周南市徳山駅前図書館」の超ヨイショ記事(無署名)。死んでろよバ~カ!

10月14日…俺は免許が無いし(田舎じゃかたわ者扱い)、既に企画してる旅行社があれば、是非申し込みたい”隈研吾廃墟物件ツアー/北関東編”。富岡市も製糸場ばかりでなく足元、つまりクマケン設計の市役所自体も宣伝すべし。でも巨額の補修費が継続的にかかるクマ廃墟は、土建業者には”金の卵を産む腐ったお城”として大いに愛されてるだろう。奴に設計させるって事は、1000人の居候を抱え込むに等しい。

 『三島由紀夫 街歩き手帳』(横山茂彦・太田出版)に着手。著者は明大駿河台校舎前の「味一番」のふやけた焼きそばや、中華丼しか食べてなかったのに、いつの間にかグルメになってたのだね。けっこう手間暇かかってるな。イラストも風景だと、カバー表の三島ほどの違和感は無いし(絵描きは奥付にちゃんと東海林ユキエと明記)。ただどうなんだろう。三笠宮殿下/82P、平成上皇后陛下/94P、昭和天皇皇后両陛下/136P他の、赤子感あふれる表現は。NHKや朝日の幇間自称記者ならともかく、元『情況』の編集長なんだし(ボンヤリとしか覚えてないが、戦士だった時代もあったような)。

  観客15人前後の「シネマテークたかさき」で『あみこ』。斬新でかなり面白い。しかも尺が66分と無駄がない。一番驚いたのは、登場人物の台詞がほとんど聴き取れた点。これでだけで昨今の邦画としては勲章もの。その有能な監督はと、回転が早すぎる字幕を見れば山中瑤子と。どっかで聞いた名前だ。帰りの上信線で「シネマテークたかさき」10月分プログラムを。な…何だ!? 全然台詞が聴き取れない牛のヨダレのように長いだけの愚作、『ナミビアの砂漠』の監督の7年前の旧作じゃん。人間わずか7年間で、ここまで退化するものなのかと戦慄。

10月13日…高崎駅西口市役所界隈。昔、新刊本屋「学陽書房」があった辺にある洋食屋「room’s」。650円のホットケーキランチは、うまいし安いし量もあり大好き(巨大ケーキ+ハチミツ&生クリーム+果物+サラダ+コーヒー)。並びに地元デパート「スズラン」の新たな出入口が出来て、ますます繁盛してるのは喜ばしい。一軒置いた場所に、今川焼&タコ焼きの「甘縁坊」が開店してたのに昨日初めて気付く。今度は入ってみるか。高崎駅構内の「日高屋」のメニューから、ビンビールが喪失して生ビールだけに。地域的、あるいは一時的なものならともまく、同チェーンの基本的政策転換なら心底軽蔑する(国民皆保険破壊の反日テロ企業、腐れサントリーほどではないにしろ)。

 今朝の日刊『赤旗』。1面右側トップに田村智子の写真が珍しくドーン! これでいいのだ。ふとその左下を観れば、バフバフ志位和夫の写真も結構大きく。「すっこんでろい!!」自分がなした不破哲三への処遇と同じ目に遭わされるんじゃないかと、疑心暗鬼。党勢長期退潮の最高責任者が”名誉会長職”だなんて、とんだ笑い話。”赤い森喜朗”になる前に即刻引退を勧告(一党員として地域の活動をコツコツやれよ)。『キネマ旬報』や『映画芸術』『月刊イメージフォーラム』『映画秘宝』はほとんど値がつかないが(例外はごく一部)、『季刊FILM』『芸術倶楽部』は結構人気が。フィルムアート社は先見の眼が? どうでもいいが。

 ヤフーって乳首や尻の絵&映像には異様な排他的行動力を示すが(体験的ヤフオク出品)、デタラメ自称手描き原稿等の組織的インチキ販売にはまったく知らぬ振り(眼前のシャブ売りを見逃す賄賂警官のごとし)。一方で本を読まない人々が6割。人々が基本的に記者クラブ幇間クラブマスコミ情報しか伝えてない、御用ヤフーニュースしか観てないとなると、大日本帝国の未来は益々スミベタ。どうでも良くないが。

10月12日…長い映画は基本的に嫌いだし、監督や役者も特にひいきにしてる訳でもないのに、今日はこれから「シネマテークたかさき」で『夜の外側』を。前編&後編各170分(……)。多分ロクなもんじゃないだろうが、赤い旅団(日本の連合赤軍的存在)がどう描写されてるかやや興味が。昨日から『韓国は日本をどう見ているか』(金暻和・平凡社新書)。同新書、最近はちくま新書よりは面白い。

 白井佳夫元『キネマ旬報』編集長が92歳で亡くなったと。俺が学生時代に編集者という職業を意識したのは、白井編集長と『マスコミ評論』時代の岡留安則編集長による。それまでは面白い雑誌とつまらない雑誌があるだけと考えてる、ミーハー的読者。将来そういう職業に就きたいとは思ってたが、エロ漫画誌の編集者になるとはよもや。ただ優秀な編集者って、物書きとしては退屈な人が多い(白井の映画評論も平凡だった)。硬派の津野海太郎なども含めて。

 悪い予想ほど当たる。「シネマテークたかさき」の『夜の外側』前後編。優秀な、いや並の編集者ならキッチリ120分に収めるだろう(その程度の内容)。ベロッキオ監督。昔っから手堅い朴訥さが取り柄だが(華は皆無)、豊田四郎、いやアンゲロプロス並に暴走中。こういうガンコ老巨匠は誰も止められないのだろう。客はいい迷惑。前編17名。後編14名。ロビーの一角に段ボール箱。「当館で過去上映した映画のパンフです。ご自由にどうぞ」的ただし書き。一応1冊づつチェック。タルコフスキーも、ホウシャオシェンも、カウリスマキも、エドワード・ヤンも、ウェス・アンダーソンも無い(俺はココで彼等の作品を何本も)。売れ残りだから当然だが。一応『ベンダ・ビリリ!』、『怪物はささやく』をいただいて来る。

10月11日…昨日の帰りは今月初めての笹沢左保御大。官能サスペンス『美貌の鬼気』(角川文庫)読了。榛名湖からスタート、パリ、バリ、タイと舞台は広大だが、登場人物はほぼ2人。キャスティング費用はかからないが、映画化は密室劇『優しき殺人者』のような低予算では無理(素材的に映画化はまず不可能だが)。小説ってそういう意味では経済的で便利。漫画、アニメ、実写映画…。ビジュアル度がアップするに比例、予算が急上昇。準じて人々の想像力は退化するような。

 まだ手を付けてないが、『三島由紀夫 街歩き手帳』(横山茂彦・太田出版)を高崎駅の「くまざわ書店」で。”装丁・DTP木村祐一”ってあるが、この下品で下手っぴな扉のイラストもコイツ?(ドヤ街のアル中モンキー・パンチ味)成り上がり風貴族趣味の三島のイメージと、最もかけ離れている。情実で人を起用するのは結局は両者にマイナス。浅野健一の新刊まだ発見できず。新しい書籍はやっぱり書店で買いたい保守主義者(シンプルな天皇制廃止論者だが)。

 『赤旗』、日刊も日曜版もいつまで志位和夫の写真をメインに?(常に紙面右上角。田村はその下で秘書扱い)委員長は田村智子。バフバフ志位、赤い上皇気取り?(田村はペット?)野田のアホぶりに共産党嫌いの立憲支持者も、今回は同党に比例を中心に投票する可能性大。その際、一番反共主義者の決断を鈍らせるのが志位の顔。退職金、年金等はシッカリ支給されてんだし、早くゴミ捨て場にぶちゃあれよ!(”ぶちゃある”は上州弁で”捨てる”の意味)。指導者面に吐き気 

10月10日…袴田冤罪事件に関して、『毎日新聞』で門野博(元東京高裁判事)なる弁護士が、法曹界全体の反省を訴えたと。出たよ大戦の責任は天皇裕仁や東條英機、煽ったNHK以下の大マスコミ、外地で餓死した一兵卒に至るまで同等にあると言う一億総懺悔の世紀の戯言(発案主は『朝日新聞』の緒方竹虎と言われている)。警察、検察、司法、マスコミ担当者、及び居直った記者会見で更に袴田さんを侮辱した、自民党裏金国会議員を野放しにした功績で検事総長になった、畝本直美らが一番悪い(検事総長が夫婦で悪党の下働きしてる”美しい国日本”)。『毎日新聞』の同事件報道に対する謝罪記事は方便だったと自己証明。

 昨夜の「シネマヴェーラ渋谷」の2本で主演してたロバート・ライアン。いつもおっかなそうな顔してて余り好きになれないが(大味だし)、赤狩り等に対しても毅然とした態度を取った硬骨漢と。右翼だったジョン・ウェインは割と笑顔が多かった。思想と表情は関係ないとみえる。『ショットとは何か/歴史編』(蓮實重彦・講談社)読了。ロシア映画の流れが一番興味深く、斬新な見方や説得力に溢れていたと思う。邦画に関しては付き合い(義理)で、三島由紀夫並にどうでもいい作品を持ち上げてる気が。2日連続出勤は老いぼれには応える。早めに終わらせて久々に高円寺の市にでも。

 「シネマテークたかさき」で『HAPPYEND』。観客4名。例によってほとんど台詞が聴き取れない(佐野史郎だけは終始ハッキリと)。志は高いし撮影はさえてるが、脚本、演出がどうも散漫。後半はやや持ち直すが、ヨイヨイの元団塊世代なら「ミンコロめ!」と叫びかねない作風(『赤旗』に映画評が掲載されたのも納得)。暴力やセックスを排した作風もあっていいが、その上で説得力ある作品に仕上げるまでの実力は、今の所は見えない(将来はあるいは)。

10月9日…その国のニュース番組に、国柄は正直に出る。中国、香港、ロシア、北朝鮮(?)…。独裁者&お国自慢しかしない。選挙したって話は聞いた試しはないのに、独裁的イメージをなぜか免れてるベトナム。ニュースを観ると前出国グループなのだという実態が良く分かる。それに続くのが”皆さまのNHK”を擁する某帝国。同局BSの海外ニュース紹介は(帝国に都合の悪い部分はカットしてるのだろう)、そういう意味で実に教育的だ。ベトナムがナチスイスラエルのように仮面がはがされる日は? 共産党の言う通り、れいわの沖縄一区の候補者擁立はまずいだろう。どうも大石あきこに比べ、山本代表は何かと振る舞いが荒っぽい(大量立候補自体に問題ない)。自民党は予想される程は負けず政権に居座り、ひからびた大小ドジョウの死骸が山になるのでは。共産党に詫びを入れない限り、立憲民主”失業者”党化は必至。野田党首こそが河野太郎や杉田水脈を国会に送るのだ。さじを投げたような発言の小沢一郎。馬鹿を2人続けて支持した自らの責任も大きいのに。

 高崎線で『ショットとは何か/歴史編』(蓮實重彦・講談社)。やはりクローンに比べ本家の本は面白い。蓮實は「シネマヴェーラ渋谷」の精神的オーナーなのだと実感する1冊。嫌な奴だけど。時々新東宝特集で、館にアカデミズムが充満し過ぎないように工夫してる館主もやり手(カラックスの糞退屈映画に出資する道楽も有名)。集客力が悪いのか、東映系暴力映画特集は姿を消した。やって欲しいよ鬼才野田幸男監督特集。名目(看板)は荒木一郎でも、三原葉子でも、杉本美樹でも何でもいいから。

 その「シネマヴェーラ渋谷」で『危険な場所で』『優しき殺人者』。観客20人台、30人台。3度目くらいの前者。海辺の安ホテルに泊まってるチンピラが、ロバート・ライアンに殴られる場面。携帯コール音に似た、例の効果音が数度流れて冷や汗。コスミックのDVDでしか観てなかった後者。面白いがホントにお金かかってない。大蔵ポルノと大して違わない。映画ってホントに工夫次第。安部公房テイスト。

10月8日…「珍しく夕べは、7時まで1度もトイレに起きなかったよ」「いいなあ。4時過ぎに行っちゃったよ」「6時間寝るとスッキリするな」「昔は8時間くらい平気で寝られたのにね」「5時間台だとやっぱ眠いし」「若いって何時間でも眠むれるってことね」「年に1度は8時間くれぇまた寝てぇなあ」70代前半老夫婦の朝の初々しくない会話。

 原節子、市川雷蔵、勝新太郎、石原裕次郎、高倉健、赤木圭一郎、吉永小百合の関連グッズは、供給過剰なせいか売れないので有名。映画監督も黒澤明、小津安二郎、成瀬巳喜男、木下惠介、今村昌平、大島渚、深作欣二が仲間(汗臭いバイオレンス派は特に駄目)。逆は若尾文子、芦川いづみ、三原葉子、万里昌代、梶芽衣子、ひし美ゆり子、山口百恵、松田聖子、小泉今日子他だったが、前半メンバーには既に陰りが。この後の世代になると、もはや老いぼれの出る幕ではない。新人カリスマ監督と目される奴は現れない(なぜか川島雄三の人気は例外的に根強い)。園子温もはかなかったし。山下敦郎は量的には頑張ってるが小振り。蓮實重彦のクローン監督には興味ないし、彼等に商機は更になさそう。

 お腹の底からわーお♪は『若い季節』だが、今日はお腹の底から大笑い。噂は聞いてたが、ヤフオクの作者自筆と公称する、漫画家の色紙販売コーナーを初めて覗いた。手塚治虫、水木しげる、モンキーパンチ他の巨匠の色紙が8000円均一!安ーい!!俺も20~30枚欲しいぞ。しかし絵の質はもっと安く、小学生が見様見真似でしかも左手で描いたレベル。しかしここまでは予想の範囲内。お腹の底から笑う程でもない。いよいよ商品説明。本品が手描きである事は保証すると。しかし作家保証は出来ないので、模写品として出品すると。「??????」しばらく意味が理解出来なかった。という事は、漫画家の名前も模写なんかい?(直後から笑いがとめどなく噴出)この程度の額だと仲介ピンハネ業者も、買い手も本気で怒らない場合が多いのか。ややネトウヨの捏造人種差別映像に近いのかも。Xもヤフーも儲かりさえすれば、大概の行為に座頭市。反権力志向の持ち主や団体にはその逆(日本の警察、検察、司法のスタイル)。時々見学せねば。

10月7日…休耕地の草刈り。もう一回で確実に終わるのについ順延。寂しい訳じゃないが、他の仕事が腐るほど(蔵の本、雑誌の廃棄等)。草刈り、5月頃から結局3度はしたような。これが出来なくなると長くはない。やってる事は電通と同じ(何百億とボロ儲けしながら、数億の罰金で野放しに)。石破総理の裏金議員党内処分だ。彼等が一人残らず現行犯逮捕され、牢屋にぶち込まれるのが法治国家の基本(畝本直美検事総長。職務放棄していつまで犯罪者集団の宴会で夫婦で全ストを?)。NHK以下の捏造報道に惑わされて、「石破さんはよくやってる!」と、懲りずにまた自民党や添え木の公明党、維新に投票する馬鹿も多いのだろう。昨日は裏の川に若い釣り人の姿がなかった。

 しばらく着手出来なかった『作家の日記(3)』(ドストエフスキー・岩波文庫)を久々に。面白いなあホントに(ドイツ温泉紀行最高だ)。書簡集も半世紀ぶりに再読したくなった(博打用の「金、金、金!」の懇願文が凄い)。文庫化はされてないだろうな。昔の全集はかさばって。河出書房新社の全集は更に2段組みだったし。だから枕本『ディケンズ全集/書簡集1/2』(萌書房)も、目方と体積に圧倒されて積んどくままの状態。

 「シネマヴェーラ渋谷」で『強く、早く、美しい』(’51)『望まれざる者』(’49)。観客各20人台、30人台。前者は雪を被った富士山、あるいは赤いバラと言った風の、”売り絵”ならぬ”売り映画”でどうでもいいが、後者はなかなか。時代だから中絶の”ちゅ”も出て来ないが、愚か者とはいえ(いや愚かゆえにか)ヒロインはまるで産む機械扱い。彼女が徐々に成長する過程の描写がリアルで自然。並のハッピーエンドを避けたかったか、義足の恋人を倒れるまで逃げて走らせまくるハードボイルドさに感動。冷たく彼女を捨てて海外に去ったピアニストが、ただのナンパ師ではなく確信的エゴイストである点も出色で、作品に重量感を(定石の第二の女を登場させない点も鋭い)。

10月6日…昨日の上信線の行き帰りから、『「反・東大」の思想史』(尾原宏之・新潮選書)。結構面白い。あっという間に100ページ突破。けど終始ちょっと引っ掛かる。著者の根本姿勢に、両者を客観的に評価しようとする真っ当な視点に加え、”どっちもどっちも”という防衛過剰な小心翼々さが。松本清張も司馬遼太郎も両方いいと言うか、大手マスコミのリーマン記者が、コンプライアンスを無責任な我が身可愛さの看板に、しばしば悪用するような臭気(有り得ない中立的立場は権力者の肥やし)。著者略歴を見たらNHK出身と。なるほど。じゃあ天皇と東大の関係にも当然深くは触れないな、多分。期待しないで後半を楽しもう。

 首相官邸の公式アカウントが、石破首相に皇族並で異様な敬語を使ってるとの非難の声が。奇妙きてれつな奴隷根性溢れる愚見だ。そもそも皇族相手だって、一般社会以上の敬語を使う必要は一切ない(キッパリ)。敢えて使う場合も”さま”ではなく”さん”で充分(年下の者なら呼び捨てで構わない。悠仁、とかね)。そもそも主権者がなぜ象徴(王様一族)にへりくだるのか? 内田樹や町山智浩のような、宮内庁御用達系自称思想家や自由民主主義者以外にも、天皇の印籠(錦の御旗の方が適切か?)を持ち出して現政権非難する輩が。天にツバするホントに恥ずかしいスト破り的行為。人は人の上や下に人をはべらせて作るが、いずれも人であり両者や生まれる者に身分の上下はない。 

 『夜霧の港』の件。どうやら青年が主張するように、携帯コールじゃなく効果音だったらしい。71歳のプチツンボ老人、ますます聴覚力に自信喪失。コスミックのDVDで以前観た際は全然気づかなかった(そもそも聴き取れなかったか?)。俺は一瞬の恥さらしで済んだが、もう一人の短パン老人(受付前の会話に加わった人)。向かって右側の列最後尾に居たのに、終了間際にわざわざ一番前まで降りてった。トイレかと思ってたら、後で聞けばその辺で音がするので確認に行ったのだと。受付前で、「その際には音が消えたから、やっぱり効果音じゃなくて…」と。俺の耳には左列前方が発信源だったし…。老いぼれを走らせる半世紀前の携帯コール風効果音。「知っちゃいないよ!そんな物が発明されるなんて、俺たちには全然分からねんだから!!」と、天国の当時の効果音担当者に怒られそう(ホントはやっぱり携帯コール音だったという、デングリ返しがあれば更に盛り上がって…)。

10月5日…昨夕は「シネマヴェーラ渋谷」で『夜霧の港』『暴行』。各20人台、30人台。後者、レイプ被害者の苦悩を繊細に描くルピノ様渾身の一作。何と濃密な75分!(一切の無駄なし)数時間前まではいトうの鬼畜漫画の修整してた爺様になど、ほめられたかないだろうが(笙野頼子は今?)。前者、かなりだるい出来だが終始携帯のコール音を放置してる馬鹿客が(画面に向かい左列前方)。終了後、一応受付の姉チャンにチクってると、「僕も最初はそう思ったのですが、あれは効果音では?」と脇の青年。「いやアレは携帯ですよ」とやせた老人も参入。いくら何でもあそこまで非常識な効果音はないと思うが…。さりとて再見するほど余命は長くないし(モヤモヤモヤ)。

 中公文庫のアンソロ本。編集選択にはそれぞれの人間性が(他文庫でもだが)。俺には林哲夫の方が、編者としての切れが南陀楼綾繁よりあるような気が。しかし包容力や幅は南陀楼の方が備えてるので、あるいは林担当分より売り上げがいいかも(俺には贅肉だが)。荻原魚雷? そんな野郎のは買った試しないから知らない。本分野、青少年や老いぼれが読むもの。時間を持て余してるか、下半身を棺桶に沈めてるかの人向き。中高年でアンソロ本に親しんでるようじゃ、老後にうまい飯は食えねえよ。

 「シネマテークたかさき」で『ランサム/非公式作戦』。観客10名。余り話題にはならなかったが、楽しめた。規模からいって駅東口のシネコン、「109シネマズ高崎」で上映してもおかしくない。母国でヒットしなかった? だとしても納得。全然女っ気がないんだもん。娯楽映画がスリル、スピード、SEXの、大黒柱を欠いてはねえ。演出、役者、撮影、編集は凄くいいのに脚本もなあ。中盤での仲間割れなんてまったく不要。女ゲリラの必然性の無い入浴場面をぶち込めっての! 133分あんだから(尺だけはハリウッドを見倣わないで!)。俺の観る韓国映画、どうも最近脚本に手間暇かけてない。見栄え中心主義。空洞化への危険。

10月4日…WOWOWの『妖星ゴラス』。全部観た訳ではないが、ホントに誠実に撮られてて気持ちがいい。池部良、上原謙、水野”マタンゴ”久美、久保明、志村喬、白川由美と配役も豪華。当然、どの役者の台詞も全部聴こえる(……)。電通ピンハネピックではない、元祖東京オリンピックのあった1964年度東宝映画。水洗トイレなんてほとんど見かけない(映画館でも)、不潔で臭い時代ではあったが、真面目さが貴ばれてた時代。三権分立もカンペキではなかったが、一応は機能してて女検事総長が下半身まる出しで、公然と銭儲けする時代ではなかった(悪党は無論多数居たが、悪事は一応隠れてやった)。映画館で観ねばな。

  朝の高崎線。『映画論叢』66号、『中央線随筆傑作選』(南陀楼綾繁編・中公文庫)を交互に。前者、”映画雑誌界の『月刊Hanada』”と言われるだけに、好調な連載の間にウスラ馬鹿がゴロゴロ。巻頭の瀬戸川宗太はその筆頭。昔、同姓の人で立派な方もおられましたが(題名は忘れたが、確か盛林堂ミステリアス文庫からも1冊。楽しんだ記憶)。編集長の低能さが執筆者に感染してるのだろう。だが重政隆文、東舎利樹、浦崎浩實(最近、涙腺は緩み過ぎてボケてたが、今号の蓮實重彦が自分に敬意を払えと言い続けてるとの見解は鋭い)が書いてる間は買うな。加えて今回は鈴木瑞穂について書いた、千葉豹一郎の記事が素晴らしかった(分量も充分。杉作J太郎もファンだった)。二階堂卓也ももっと頻繁に起用を。彼らのページ増をしてくれれば、編集長の茶坊主的老ネトウヨが誌面のあちこちに吐き散らしてる、黄色いタンもそうは気にならない(ホントはなるが)。

 『中央線随筆傑作選』(南陀楼綾繁編・中公文庫)の良かった分。武田百合子、鈴木信太郎、徳川夢声、西江雅之、小島信夫。逆。種村季弘、佐多稲子、久世光彦、石井桃子、辻井喬。地下鉄銀座線でアジア系兄ちゃんが忘れた小銭入れを拾い、1度降車して渡したら非常に喜んでた。この人にそうされた訳ではないが、同線では欧州&アジア系観光客に良く席を譲ってもらうので、軽いお礼の気持ち。道徳心の欠如した、陛下の赤子の財布なら当然ガメてたろう。

10月3日…昨日の「神保町シアター」での『人間失格』も凄かった。主演は生田斗真って奴。モンゴル語か何かでボソボソつぶやいてるが、ほぼ聴き取り不能。これが延々134分間。演出(荒戸源次郎)や、撮影(浜田毅)も無能極まりないので冷え込む一方の館内。石橋蓮司、大楠道代、三田佳子他の脇役陣の普通に聴こえる台詞から、何となく全体を推測するしかなかった。無意味な努力は早々に放棄、寝入るべきだったと終了後に遅すぎた反省。ジャニーズ+角川+読売新聞が主要出資者。

 石破陣営には知恵者が。村上誠一郎の内閣入りで、更に野田立憲は議席減。論功行賞で、小川淳也消費税25パーセント男を片腕にしたり等は狂気の沙汰。せめて吉田はるみを幹事長にと、意見してくれる側近もゼロの”馬鹿どじょう”(甘楽富岡地方では、”ぎのしゅう”という鰻捕りの餌になる以外のどじょうをこう呼ぶ)。左手の手堅い共産党票、右手の穏健派保守票を奪われ、立憲の候補者はバタバタバタ(3畳間で金鳥をたかれたやぶ蚊の群れ)。維新や国民何とやらで離脱票補えるとマジで考えてるのは、芳野友子&馬鹿どじょうだけ(いや自覚した上での官房機密費ごっつあん?)。有田芳生がいくら頑張っても、ベンチが極上のアホじゃお先真っ暗。NHK以下の既存コジキ大マスコミは、野党統一候補でなくても勝てるみたいな、政権の意を汲んだダボラ予想を盛んに。開票日夜には、千葉産のどじょうの干物が「ババーン!!」。小沢一郎もホントにボケた。

 『日刊ゲンダイ』の郵送も早や2か月目。土日は郵便が休みなので、2~3日分まとめて届く日も。週に2~3日は上京するので、届くとは分かってても上野駅辺りで当日分を買ってた(首都圏在住住民気取り)。ただそうすると情報が前後してどうも落ち着かない。結局、上京日分も買わなくなった。家で日付順にまとめて読む方が気分的に据わりがいい。もう速報性なんてどうでもいい時代(逆転の発想?)。

10月2日…『昭和39年の俺たち』11月号。前半3分の1はほとんど読まないので分からないが(昔の『映画秘宝』も)、相変わらず藤木TDC&馬飼野元宏+沢木毅彦で持ってる雑誌(藤木の”芳雄ちゃん”は猛気色悪いが)。過去データをまとめてるだけの鈴木義昭は論外として(室田日出男は東映争議にも参加してたろう?)、鈴木よりややマシな石橋春海、山本俊輔の文章も当たり障りが無いだけ(石橋の殺人事件関与疑惑や極右としてのドロンに触れない文章は、泡なしビールの類い)。要するに前者トリオに比べ、後者の記事には新たな発見、書き手の心情吐露が少ない。中高年以上の、悪ずれしたたゴシップマニアが読む雑誌だという点を忘れるべからず(読者はこれくらいエラソーじゃないとね)。 

 『夕刊フジ』。今朝の『東京新聞』も休刊としてたが、100パーセントの廃刊。敗戦を終戦、放射能排液を処理水、狂信的極右利権集団を岩盤保守、軍事予算を防衛費、裏金を預かり金だと等と言いつくろって来た、NHK、朝日、電通共同以下の自国語への冒涜行為は、喋れず、読めず、書けず、敬わずだった韓国カルトの下僕、アベシン並。高崎線で『勇気の赤い勲章』(S・クレイン・光文社文庫)を半分まで。面白い。映画化されたのかしら。ボケてて反省。映画化作品は有名なジョン・ヒューストン監督の『勇者の赤いバッヂ』(’50米国)。スタジオ側に20分以上カットされたとウィキ。でも赤狩り時代に同作を映画化するとは大胆。読了したらコスミックのDVDシリーズを漁ってみよう。

 「古書会館」帰りに横切ったくらいだった、灼熱の神保町へ2カ月ぶりくらいで。「神田コーヒー」「東京堂書店」「神保町シアター」。「東京堂~」で買った本。『映画論叢』66号。『中央線随筆傑作選』(南陀楼綾繁編・中公文庫)。『「反・東大」の思想史』(尾原宏之・新潮選書)。『ショットとは何か/歴史編』(蓮實重彦・講談社)。『夢想』(ゾラ・小田光雄訳・論創社)。合計10340円。横山茂彦の『三島由紀夫街歩き手帳』(太田出版)は見つからず。

10月1日…昨日は老体に鞭打って「シネマヴェーラ渋谷」で3本をこなしたが、昔の映画は150分が普遍化した要尿瓶映画はマレ。だから肉体的にそうきつい訳ではない。『ヒッチハイカー』71分『恐れずに』81分『秘境』90分。実に金出す側の都合を配慮。一方で先日観た”日本映画界に新しい風を吹き込む”女優&監督が撮った、『ナミビアの砂漠』は137分。人様の家族アルバムは、どんなに親しい仲でも1冊で充分。『秘境』にも、広辞苑みたいなアルバムが登場、まずい結婚写真がルピノ様をあわてさせる。でも映画自体は『平凡』や『明星』程度のツカなので安心だ。

 大日本盗作作家全史において佐野眞一共々燦然と輝き、北極星だ満月だと謳われてた異才、唐沢俊一が亡くなったと。国賊アベシンじゃないが、”まさに”極東の巨星堕つの感が。両御大も含めた『〈盗作〉の文学史』現代編を、是非栗原裕一郎には書いて欲しい。パクられた側の感想なども交えて。溝口敦の『日刊ゲンダイ』での、”懲りないパクり野郎”佐野眞一批判はド迫力だったし(相手選んで盗めよ)。小物感たっぷりの唐沢の盗作事業も誰かがまとめてたが、今更読む気にもならない。どうでもいい巨星ってのもあるんだね(梅干しの間違いか)。  

 山藤章ニもどうでもいい。漫画家としては、野村秋介にする必要のない詫びを入れた瞬間から既に死んでいた。鈴木邦男は随分と生前は野村を尊敬してたようだが、公費も使って選挙運動をしてる公党の候補者が、あの程度のおちょくりで怒るなんて、なんて心が狭い奴なのだと当時呆れた(確か「風の会」を「虱の党」と揶揄された)。いくら朝日新聞が憎いからと言ってお門違い(『週刊朝日』掲載)。そもそも戦前も戦後も朝日新聞は、商売上時勢に合わせてリベラル面した時代も一時的にあったが、基本的には皇統に忠義な藩屛新聞。野村は基本的認識が間違ってた。今彼等”朝日人”とやらが自らそれを証明中だ。朝日人の統一教会批判は、次第に皇統の権威を背にしたものに変化していくと推測する俺。   


しおやま・よしあきの腰曲がり薄毛爺さん疫病街徘徊(その1985)

2024年09月01日 06時45分31秒 | 独り言

9月30日…自分がくも膜下出血で死にかけたせいか、主人公が脳溢血で下半身麻痺という設定の(女房がアル中の新聞社々長)、『ビセートルの環』(J・シムノン・’79集英社文庫)につい没頭。ウジウジした回想の連続は、体調が悪い時向きではないだろうが、シムノンは年齢を重ねるほどに味が出るようだ。今は大量生産されてる「ダイソー」のコップ並だが、この頃の集英社文庫は装幀も凝っててカッコいい(カバー/宇野亜喜良)。昨今は講談社文庫とともに、店頭で手にする気になれない。大手ほど紙の本を見限ってるのか。

 もう立派な老体。基本的に電車内でも席は譲らない。けど今日、桶川駅から乗車した70代後半らしきお爺さんは、体格はいいがスキーのスティック状の杖を2本。脇の弱者用シートの若者トリオは知らんぷり。反対側に座ってた俺は見るに見かねて後ろからリュックを叩き、「こちらへどうぞ」「あ、ありがとうございます。実は次で降りるものですから、お気持ちだけ…」お爺さん、降りる際にも俺に丁寧なお辞儀を(老々介護ならぬ老々席譲り)。知らんぷりヤンガーゼネレーションは、2人女性で1人は男。偶然だろうが女性は畝本直美&高市早苗、野郎は河野太郎ソックリ。幸い調活費泥棒&ヤリ―ジーハイル各オマンコや、次の質問どうぞのゴーマン粗チンポは露出してなかったが、俺の両眼には腐りかけたそれらがはっきりと見えた。

 出校日がズレたので、早めにアイダ・ルピノ特集の「シネマヴェーラ渋谷」へ移動。『ヒッチハイカー』『恐れずに』『秘境』。観客、約30人、25人、30人。3本目が一番。ルピノ様の魅力大爆発。体格のいい女々しい亭主が好演、彼女の魅力をより引き立てていた。1本目は何度目かもう忘れたが、案外隙もあるなと正直な所。2本目はいつ踊り子のヒロインが殺されるのかと期待してたら、実は難病ものだった。脳溢血とポリオの違いはあるが、読み終えたばかりの『ビセートルの環』(J・シムノン・’79集英社文庫)と内容が類似(再起物語)。あんまり面白くないが、病気のヒロインを最後まで見捨てない彼氏が、勤務先の妖艶なバツイチ女と浮気しかける場面は、突出して冴えていた。誰にも得手不得手があるな。

9月29日…ヤメ検ならぬヤメ記者は玉石混淆だが、学歴自慢のように元朝日新聞だNHKだと履歴に書かずにおれない人物には、まずロクなのおらぬな(辞めずに永遠に自称ヒラメ記者やってろって。排外的”フリー記者クラブ”でも結成しそうなさもしさ)。その類いに比べればはるかに苦労人だろうに、ラサール石井や水道橋博士ってホントにつまらない。伝聞に当たり障りのないコメントくっつけてるだけ。自分の考えがゼロで安全第一の言葉ばかりだから読み手の胸に響かない。俺にはシャチハタ左翼鎌田慧や、政権のレンタル番犬田崎史郎並の退屈さ。頭の悪いファンも多いのだろうが。内容の善悪ではなく伝え方のレベルで芸人のレベルは決まる。テレビ、ラジオ系には左右を問わずに愚か者が多いが(放送作家も含む)、落語家は聡明な人物が結構。

 朝一番で「シネマテークたかさき」。『ゲバルトの杜』『ソウルの春』を続けて。いずれも観客30人前後と上等な入り(さすがは映画『圧殺の森』や渋谷暴動で知られる、中核派系の縄張りだった高崎経済大学、群馬高専の地元)。前者、『映画芸術』でスガヒデミがボロクソけなしてたが、結構楽しめる。佐藤優、池上彰、内田樹が登場するなり3文安、いや10両安になったが…。かくサンピン連中用の尺があるのなら、両派のグルの本多延嘉、黒田寛一、革マル派と早大側の癒着、警視庁公安部の策動等をシンプルに紹介すべきだった(奥行きも出る)。後者は前世紀末期の”赤いセシル・B・デビル”こと、山本薩夫監督作品を観るようで大いに楽しめたが、重大欠陥が2点。主人公が相手の謀略に気付きつつも宴会に招待され、おめおめ出席するのは馬鹿丸出し(以降のドンパチ場面全部の要因)。出席せざるを得ない、親族脅迫的案件を最低2点は加味すべきだった。残りはエロ不足。必然性無き裸場面投入が、山本薩夫はホントに上手だったと、妙な所で愛国心を発揮。

9月28日…これはトランプ銃撃直後の政治状況。野田い&小川体制で総選挙を迎えれば、自業自得とはいえ立憲民主党は壊滅的敗北必至(自公維新体制を見放して無党派化してた旧保守層も、安心して自民党回帰)。長年の冷飯食いに耐えて来たウジウジ男と、アベ政権生みの親の無反省梅干し野郎を並べれば、結論は明白(後者への人間的嫌悪感は思想を超越)。まともな政治家はバイデン不出馬を見倣うが、野田&消費税25パーセント主義者の小川は、石破との連立政権を平気で言い出しそう(保身のために)。

 芳野友子、畝本直美と並ぶ”日本3大悪相白痴恥知らず女”で、ホラ吹き裏金ナチス系政治屋、高市早苗が敗れてひと息ついてたら大変な事態に。自殺志願者だらけの政党が消滅するのは一向に構わない。しかし石破が岸田化する可能性は99パーセント。比例区は共産党に入れるとして、ガキのオシメ代まで政治資金のドリル吝嗇優子が支配する我が選挙区には、共産党、れいわ、社民党から候補者はまず出そうにない。同じ悩みの有権者は多いはず。投票率が上がらないのも当然だ。

 長編はズルズルしててあんま面白くない。『夕潮』(日影丈吉・創元推理文庫)を半分まで(純文学志向が?)。俺みたいなボケ爺さんにも終わりは想像がつくし(当たってた)。短編を無理やり引き延ばしてる感が。笹沢左保御大にもそういう作品は腐るほどあるが、人間観が異様だから案外手抜きが目立たない。日影はストレート過ぎて損を。読了。新保博久の解説は、本作の短所長所も率直に触れてて好感を。どうせなら人柄についても、婉曲的でいいから述べて欲しかった。あんだけ傲慢な評論類を書く人の人柄は知りたいもの。安部公房と双璧のエラソーさだった。身内や友人にならともかく、金払って物書きごときに威張り腐った説教はくらいたくない。文字書きは謙虚第一(………)。

9月27日…数日前に読み終えた『独仏関係史』(川嶋周一・中公新書)。左右を問わない登場政治家が、国家の利益や自らの名誉のために働いてるのに驚いた。日本だと自分と一族郎党の私益第一。そのために米国、統一教会、創価学会、日本会議トヨタに滅私御奉公。それが世界基準だとの、NHK以下のデタラメプロパガンダに洗脳されてる人には新鮮な1冊。中央公論”ナベツネ”新社も。20冊に1冊程度はいい本を。南陀楼綾繁の中公文庫の新刊は、高崎駅構内の「くまざわ書店」には無かった。他の新刊はあったから、ひょっとすると売り切れ?

 警察、検察、司法の腐敗はどの国にも。フィルムノワールもの映画の定石だ。ただ海外と大日本帝国には大きな相違も。あちらでは悪事を隠れてやっている(世間的には福祉家面したり)。探偵や数少ない正義派の警官他がそれを暴いていく。そこにドラマが生まれる。日本の悪党は全然隠そうとしない。犯罪政治家(自公限定)に赦免状を出すのが職務だと思ってる、畝本直美検事総長の振る舞いなど、神聖な国会前をオマンコ丸出しで平然と歩いてるに等しい超ハレンチ行為(元大阪地検特捜部長で、今は森喜朗の手下で夫の畝本毅も、フルチン姿で先導役?)。公然猥褻罪で即刻現行犯逮捕して欲しいが、裏金警察も同じ釜の飯(公金)を喰ってるのだし無理か。ホントにどえらい国だよ。

 毎週何度か蔵に通い、本を少しづつ運び出しゴミの日に捨ててる。自分で読んだ本もあるし、一箱古本市他で売ろうと買い込み、在庫になっちまった分。タダなんでついもらっちゃった目録とか、どうにもならないのがまだまだ。女房が早く始末しろとうるさくて。確かに終活の歳だ。金もないのに良くこんな駄本をとしばしば呆れる。本も映画も体験しなきゃ分からないから仕方ない(異性関係も同様らしいが、ヤボテンには皆目不明)。『スターログ』や荒井晴彦版『映画芸術』も邪魔だから捨てちゃおう。幸い『キネマ旬報』はほとんど処分完了。問題は森鴎外以下の数種の個人全集。縛り易そうだが重いしなあ…。

9月26日…久々に1階台所にでっかいムカデが(黒っぽかった)。女房はすかさず殺すのに、屍骸の始末が出来ずにいつも俺の仕事。涼しさのためか動きが鈍く、ゴミ箱の底で簡単に潰せたと(ムカデ専用の木槌は遠い所にあった)。ナチスイスラエル軍は、こんな感じでパレスチナ人を4万人以上も殺しまくってるのだ。ガザ版『アンネの日記』も必ず複数刊行されよう。

 高崎線で『ワインの涙はそら涙』(田中小実昌・旺文社文庫)。無論読んでるはずだが、ほとんど忘れてるので楽しい。通ってる映画館の状態を、客層も含めて詳しく描写してくれてるのがうれしい(この人の影響だったか)。ダニエル・シュミットを高く評価してるのが意外。ホントは「日高屋」あたりで味わう本だと思うが。相向かいの席にタイプの違う美女が2人。朝から幸せ気分。

 「シネマヴェーラ渋谷」で『ミス・ダイナマイト』『歩道の三人女』。観客約40人、30人。クララ・ボウってペチャパイなんだね。少数民族大活躍。後者、コスミックのDVDで観てた。ベティ・デイヴィスが借りて来た猫、というか池玲子がバージン女子高校生役やってるみたいで笑える。今回の企画、後半奮起して何とか8本クリア。観た範囲では『マダム・サタン』&『恋の凱歌』が、一番企画の趣旨に合致してたと。もっと観たかったが、富岡から渋谷区円山町は遠い(森田芳光はここらで生まれたとか)。次回のアイダ・ルピノ特集じゃもっと老体にビシバシ鞭を打つ決意。

9月25日…遠山孝老人もおしゃれで小柄だったせいか、年齢はもっと若いのだろうが(女性相談者と良くセックスするし)、『エイレングラフ弁護士の事件簿』(ローレンス・ブロック・文春文庫)を開いてる間、つい主人公とイメージを重ねがちだった。楽しめたが、解説で杉江松恋が傑作と評してる巻頭作、「エイレングラフの弁護」はよく意味が分からない。再読するのも面倒なので放置したままだが、またボケが進行したか。どうでもいいが(どうにもならないが)。

   ユズキカズが今月10日に亡くなってたと。畑中純といい、山崎邦紀の周囲の漫画家は早死に(特に純文学ならぬ純漫画系)。山崎が『漫画ブッチャー』か『劇画パニック』だかで(いずれも白夜書ないしセルフ出版)、作品扉ページで影中”白菜”との歴史に残る大誤植をした、影中白葉はお元気か?(凄く心配だ) 山崎ほどではないが、南陀楼綾繁周囲の漫画家も結構早逝。物書きも含め。れば山崎など足元にも及ばない人数。フケ専(年寄り)的交際が多いという背景だけでは、説明不可能な光景。両名ともに余り接近しない方が無難か(幸い4~5年会ってない).

 『日刊ゲンダイ』連載、田中幾太郎の「秋篠宮家の学校選び」は毎回熟読。官僚、政治家には是非見倣って欲しい長期的視野に立った夫婦愛だ(皮肉)。夫婦は10年以上前から、まずあり得ない悠仁東大入学を目論み実行(学習院を避けた、筑波大付属高校入りが始発。計画は無論それ以前から)。一言で言えば印籠(菊の御門)を駆使した、可愛い息子の”合法的東大裏口入学”作戦。親の限りなき欲目恐るべし(王様一家も水飲み百姓一家も同じ)。哀れなのは悠仁君自身(生涯裏口天皇、あるいは候補者呼ばわりを)。既に同情する年齢じゃないか。結局一家で運命(醜聞)を享受(何代にも渡り)。学習院と言えば、中核派の新委員長が同大現役女子大生と。現段階では、秋篠宮夫婦は土方新左翼の中核派の選択に完敗。天皇制廃止論者から見ても皇統の権威を傷つけるのは、皇統継承者自身という場合がほとんど。大阪ガス爆発カジノ万博同様に、即刻作戦は中止すべきだろう。

9月24日…既にソ連との戦いに陰りが見えてたのに、ナチスドイツを買い被って真珠湾闇討ち攻撃を決行した、大日本帝国化した立憲民主党(維新をナチスドイツ視するのも過大評価だが)。もう政権交代は99パーセントあり得ない。野坂参三が何人もいる奇怪なる政党。日本共産党は死んでも許さず除名にしたと記憶するが、同党は新代表に選出。自民党が売国奴アベシンを国葬で遇したのと同じ。統一教会創価日本会議カルト政権VSハングレゴロツキ自称野党。犯罪者集団維新は展望が開けたと内心大喜び。日本国、全てに見放されてる。そういや『ブレインウォッシュ』。アジア映画は何本も登場するのに邦画はゼロ(女性差別映画は豊富な国柄。ここでもジャパンナッシングか)。同作、著作権問題はどうクリア? 漫画評論での図版引用と同等の扱いを? 提灯コメントばかりでなく、チラシにもそういう解説が欲しかった。

 編プロ遠山企画の遠山孝社長はおしゃれだった。同僚には”歩くブランド品だヨ”と嘲ける奴も。当人も自覚はしてたようで、「いい歳してシャレ過ぎだって陰口叩く奴もいるけど仕方ないよ。年寄りは日ごとに汚れて行くからねえ…」などと、筑摩書房旧社屋近くの喫茶店「コンパス」等で(駿河台下)。当時は成金趣味の弁明にしか聞こえなかったが、自分が71歳を超えると実感(9月9日で1歳加算)。湿疹に加えてあちこちに1円玉くらいの赤いしみが。しかも一時的に消えては他の場所に再び姿を(通称”赤いゲリラしみ”)。そばかすみたいなのも増えたし、確かに全身が汚ない。けど隠す気にもなれない。顔はなるべく何度も洗うようにしてるし、目やににも気を付けてるが、他はどうでもいいよ(鼻毛にも一応用心)。生きものは時のうつろいにはあらがえない。

 「シネマヴェーラ渋谷」で『彼女の名誉』『飢ゆるアメリカ』。観客各30名前後。両方なかなか。ただ今回の企画、最初に『マダム・サタン』を観ちゃってるからな。以降の見物作の映画的質はともかく、エログロ度不足の感は否めない。「西川口テアトルミュージック」の生板ショーの後で、「日劇ミュージックホール」に行ったとでも言おうか。

9月23日…「嫌われ者の記」第296回目をボチボチと。前にも書いたが年寄りの行動半径は狭いので、どうしても登場人物が限定されがち。それじゃ膨らみを欠くので、公共空間で見掛けた人物をキャスティングするのだが、匿名の人物を味付けするのは難しい(読者も興味を持たないし)。先日、飯田橋の「まいばすけっと」で見掛けた老婆はその典型。「1度にまとめてお釣りを返されても、年寄りはすぐ勘定できないから困るのよ。どうにかしてくれって責任者の方に前から…」有人レジの中年女性、ホントに困ってました。

 古谷経衡って一時見所のある奴と思ってた。だが大マスコミ露出に比例し日々お行儀良くなり心配してたら、とうとう佐藤優、宮台真司との共著を出すザマに(時事通信出版局の、『日本人の7割が知らない世界のミカタ』。電通共同通信と並ぶ御用通信社らしい愚題名)。宮崎哲哉同様に昔っから宮台には関心も興味もないが(どうでもいい)、”大作の弟子”佐藤優なんかと同衾しちゃ終わり。同じ事を感じたのが、『私は共産党員だ!』(文春新書)の2冊目を出した松竹伸幸。佐藤優に加えて、”宮内庁御用達思想家”内田樹までを援軍に(お友達の山崎雅弘とは大違いのドアホ)。松竹は根本的に勘違い。カルトや王様の赤子を味方につけた反スターリン主義者になど、まともな左翼(リベラルじゃないよ)は鼻水も引っ掛けない(中核派や革マル派が反帝反スタを看板にしたり、北朝鮮が国名に民主主義と謳うがごとし)。佐藤優は安くて便利なリトマス紙(2軍が池上彰)。お友達と言えば、ナンシー関が亡くなって追悼文書いた自称”お友達”には、ロクなのが居なかった。お友達の選択眼と人格思想はまったく別もの。人生奥深い。

 「シネマテークたかさき」でニナ・メンケス監督作品を2本。『ブレインウォッシュ』&『クイーン・オブ・ダイヤモンド』。観客6名、3名。前者は興味深かった。俺は仕事柄ご指摘通りの行為を日々(男性視線での女体の客体化)。いちいち御説ごもっともだが、経済的側面を論じないのは片手、いや両手落ち。エロ漫画界で、女性漫画家のコミックスが売れないのは昔から。男性読者が多いので、主体的女性視線を嫌うのだと推測(P・Nでは男女は区別不能なのにな)。後者、それなりのスタイルで一貫してるが(退屈ではない)、2本目を観ようとの意欲は湧かない。アニエス・ヴァルダとの基本的相違。今まで作品が公開されなかった理由が良く分かる。ボケかけた想像力の刺激訓練にはやや役立つ(観客にそんな義理は無いが)。

9月22日…お笑いだな。同レベルの馬鹿女房(糞ガキもだが)と公金米国満遊旅行に出る岸田文雄が(まだ総理大臣らしいな)、未来サミットでは”法の支配”を訴えたいとほざいたと。畝本直美検事総長以下の検察組織を、いかにしてNHK並の番犬にしたかを、世界に自慢する気なのか。能登じゃ書家でもねえのに小汚い戸板状の物に”頑張ろう”とか書いてたが(アベならひらがなでも書けないだろう事への皮肉?)、オメーは応援団じゃなく公金配分の最高責任者だろう等、今更文句も言う気にもなれない崩壊国家振り。自らが落書きした戸板に、武装蜂起した被災者集団になますにされた総理大臣とやらがが縛り付けられて、濁流に放棄される美しい夢を見た。

 有名人志向は特にないが、福田和也とは1度言葉が交わせたので後悔はない(ホントは飯田橋の「まさみ」で、江藤淳の悪口を聞きたかったが)。ただ遠目でいいから金井美恵子は1度拝んでみたい(「高崎オリオン座」の廃墟が消滅する前に)。この人には勿論ほめてもらった訳じゃないが、俺の高校時代から既に地元では伝説的詩人であり作家だった。高崎女子高校(通称”タカジョ”)に通う中学校時代の同級生によれば、金井は在学中に図書館の本を全部読破したと語り継がれていたと。福田は江藤淳への追悼文では、弟子筋とは思えない大胆な批判的文章を。金井も初期に世話になった石川淳を、小説は案外つまらないと没後クールに(同感)。見上げた根性の2人だが、金井の福田批判を読んだ記憶もうっすら。無論もうどの本だったかも思い出せないが。

 近頃飲酒日の夜は、荒木一郎の「めぐりあい」、槇みちるの「渚のデイト」、北原謙二の「ふるさとのはなしをしよう」、安達明の「白樺に立つ少女」、園まりの「何も云わないで」他のユーチューブ映像に見入りながら、だらしなく寝ちゃう場合が多い。余命短い老廃人がこれでいいのかと反省しがらも、数日後には同パターン(飲酒日は週2回)。北関東の水飲み百姓風ドラッグ患者なのかも(とにかく安く出来てる)。

9月21日…驚くべき大事件が。昨夜、銀座線の表参道駅でヘソ出し姿の日本人婦女子から席を譲られたのだ。思わず老眼鏡を外して目をこすった。しかも奥ゆかしい大和撫子で、ドア前で『ドキュメント民営刑務所/潜入記者の見た知られざる刑務所ビジネス』(シェーン・バウアー・創元ライブラリ)を開いてる俺寄りの4人掛けシートから、黙ってスッと立ち上がり奥に去った(俺は座ってる人の正面には、物欲しそうなので立たない主義。今はその程度の体力もある)。当然、お礼を言うチャンスも無かったが、どうもありがとう。上野駅までいい本を気分良く読めました。

 高崎俊夫が編集部に居たから配慮してた訳じゃないが、『キネマ旬報』以上に映画雑誌として値段が付かない、『月刊イメージフォーラム』50~60冊前後を、思い切ってひっちばってゴミに(取り除いたのは創刊号他10冊にも満たず)。田名網敬一デザインの表紙はカッコいいし、中身も特に退屈じゃないのに。ただ創刊は80年代に突入してたのに、執筆者に団塊系が多すぎたのかも。当時の新人類読者は、「何だよ、このエラソーなオッサンらは?」といぶかったかも。映画雑誌は『キネマ旬報』や同誌以外でも、『スクリーン』『ロードショー』も犬も食わないしムカデも這わない。無論、号によっては例外もあるが、基本的に『映画芸術』(荒井晴彦編集長以前の分)『映画評論』『映画批評』『月刊シナリオ』などの方がまだ人気が。思想傾向より、今読んで楽しめるかがポイント。団塊世代は立たないだけじゃなくもう読めないから、郷愁需要は既に期待出来ない。新左翼系諸雑誌が、『平凡』や『明星』と並んで沈んで行くのも時代の流れ。

 昨年出た『保守とは横丁の蕎麦屋を守るこである』(河出書房新社)を読んでた者には、福田和也63歳の訃報も特に意外ではなかったろう。あのやせたと言うより衰弱し切ったカバー写真を見て、驚かなかった読者は駆け出しだ。俺などしばらくそれが福田とはマジで分からなかった(閉店した老舗蕎麦屋の主人かと)。今思うとあの写真を敢えて使用したのは、覚悟し切った上での昔からの読者への別れの挨拶だったのかとも。版元が河出書房新社というのもな。絶頂期の福田は、同社を他社と付き合いのない変わった社と揶揄。結局、新潮社や文藝春秋はもう出してくれなくなってたのだろう。キノブックスなんてもっと知らんところからも1冊出てたな。大手は冷たい。

 3度世話になった。最初。佐藤亜紀、松原隆一郎との鼎談本、『地獄のブック・レヴュー』(四谷ラウンド)で口を極めて拙著『嫌われ者の記』(一水社)をほめまくってくれた。「日本特価書籍」(昔は古本屋ではなく、新刊1割引きの有り難い新刊書店だった)で買う前に、斜め読みした際の嬉しさは今でも忘れられない(タコ多田にそういう本が出たとの連絡を受けたような)。ほめられるってこんなに楽しんだと初めて実感。今後は2度と他人への悪口は吐くまいと強く胸に誓った(3日坊主だったが)。その文庫化『出版業界最底辺日記』(ちくま文庫)は、南陀楼綾繁君が大いに骨を折ってくれたのだが、過分な解説まで書いてもらった。3度目は当時連載していた『週刊現代』の取材で、三信ビルまで出向いてくれた(アウトロー仕事従事者探訪のような連載だったと)。会ったのはそれが最初で最後。1度も飲む機会がなかったのが残念。ご冥福をお祈りします。

9月20日…9月23日に「文京区民センター」で『犯罪報道の犯罪』(浅野健一・学陽書房)出版40周年記念シンポジウムが。浅野の新刊、『生涯一記者 権力監視ジャン―ナリズムの提言』(社会評論社)の出版記念パーティーも兼ねてるらしい。仕事場も近いし参加するかと案内を読むと、何と午後1時から5時までと(中川五郎の歌入り)。よ…4時間!(ラブホテル2軒分)映画館以外で耐えられる時間じゃない。即断念。イモ過ぎる題名の本だけ買おう。同版元がある御茶の水ビル。昔から新左翼系版元が多く入居してるボロビルかな。だとすると一時出入りを。大陸書房も一時そこに。経営者が変わり試行錯誤してた頃で、ブーム初期のロリ系漫画にも食指を。まだ遠山企画時代。バイトで確か『チューリップ』という漫画誌を部分的に手伝ってたと。混成編集部雑誌の宿命で、長持ちしなかったが。

  『ドキュメント民営刑務所/潜入記者の見た知られざる刑務所ビジネス』(シェーン・バウアー・創元ライブラリ)を半分まで。抜群の面白さ。著者の己に対する正直さ(重信房子のような自己装飾癖ゼロ)、構成の巧みさが説得力を増す。誰もが思うだろう。日本は国丸ごとが民営刑務所化してると。”シャチハタ左翼”鎌田慧も、駆け出しの頃の『自動車絶望工場』には、こういう清冽さが溢れていた(信じられないでしょうが)。後半を帰りに読むのが楽しみ。満園真木の訳文も滞り無し。

  本業を速攻で終わらせ「シネマヴェーラ渋谷」へ。『恋の凱歌』『赤毛の女』『罪の島』を続けて。観客それぞれ約30人、40人、20人。出来は3本目、1本目、グッと落ちて2本目(脚本はいいが役者と演出が駄目)。2本目には客席に柄本明の顔も。20年前、上信線最寄り駅での『油断大敵』のロケの際にも1度拝顔。すっかり白髪頭でしたね(オメーのようにハゲかけて腰まで曲がっちゃいないよ)。1本目開始が2時20分。3本目終了は7時チョイ。もう1本くらいは大丈夫と年寄りが真冬の寒風まさつ。

9月19日…「シネマヴェーラ渋谷」での特集”プレコード・ハリウッド”。次回のアイダ・ルピノ特集に匹敵する好企画だが、まだ1度(1本)しか行けてない。1日でいいから早朝から最後まで入り浸り、6~7本の全上映作を読破ならぬ見破したいもの。同特集、残りも既に一週間。老体は一つなので古本屋ごっこ、草刈り、本業の間に映画見物をこなすのも大変。一方で、今の高崎市内3カ所の上映館の番組は冴えない。「シネマテークたかさき」はめぼしいのは見ちゃったし。「高崎電気館」は論外(ゲキ×シネ…)。「109シネマズ高崎」で暇つぶしするしかないか(今日は市内の病院に行く日)。河野太郎一族よりはまともな人物が多いらしいな(斎藤兵庫県知事、親族に絶縁されてたとの報道)。

 高崎市役所そばに、「本屋ブーケ」が開店してたなんて全然知らなかった。病院帰りの11時前はまだCLOSE。キョロキョロとウィンドーを覗けば絵本、児童書メインのお店らしく清潔なムード。古本屋さんだとは思うけど…。いずれにせよ『家畜人』(一水社)や『ACTRESS』(司書房)は絶対に置いてないお店だ。

 イスラエルの携帯テロ爆弾。無差別殺人兵器という点で、ナチスドイツ末期のV2ロケットを想起。ジェノサイド国家は手法までが類似化するのか。自国民を躊躇なく爆弾兵器化した、日いずる某神国よりは一応まだマトモだが(敵味方の区別がついてる点で。世界史的にも皇軍は、餓死率に加えて戦術も超絶。←……(赤子)。戦争資格の無いデタラメ国家を支える、読み書き出来るアベ信者にも弱るが)。

 ”月蝕歌劇団 2代目代表で「新しい面」を 11月に公演、復活の第一歩”今日の『東京新聞』文化娯楽面(上原梨花記者)。俺ならこう訂正を。”21世紀のアングラの雄 月蝕歌劇団 裏金ニッポン政界並に娘さんが2代目代表襲名で「新しい面を」と居直り豪語 11月に公演、3代目への復活の狼煙か?”。月蝕歌劇団も、アングラ界の前進座を目指してる訳だ。娘さん、父親と同じく皆さんに愛される性格なのだろう。かつて松文館の貴志元則社長との飲み会で。高取英が関西の某サンピン大学の先公になると知り、「それでいいのか?」と貴志が問うと、当然という反能を示され呆れたと語った。番長上がりで真崎守のアシ兼用心棒だった貴志社長よ(待遇改善要求のアシどもを鉄拳粉砕)。あんたニッポン平目インテリを買い被りすぎ。そう当時応じた記憶が。ただ高取のポコペンな戯曲集などともかく、出会った人々との回顧録は生前1冊にまとめて欲しかった。高取自身は『漫画エロジェニカ』同様皆に愛された3流の人だが、交際した人々は全員が毀誉褒貶の激しい1流の人々。内田栄一、岡留安則、寺山修司、岸田理生…。もっともっと未知な交際もあったはずだ。月蝕歌劇団なんてホントもうどうでもいいのよ(大きなお世話だが)。

9月18日…『SHOGUN将軍』の各種受賞報道は、オリンピックでの日の丸選手団とやらのメダル獲得時翼賛報道と同じだな。世界に日頃ガン無視されてる超衰退国家の幇間マスコミNHK以下が(官僚・政治家・経済人と並ぶ下手人)、「どうだ、どうだ、どうだ? すげえだろう大日本帝国は? 気持ちいいだろう? もう一回か?」全然気持ち良かねえよ。俺は苦手だが、真田広之個人の栄誉じゃん(及び外国人スタッフの)。何ぃ竹槍片手に興奮してんだか。個人が徒手空拳で成功すると、必ず恩着せがまし姿を現わす日の丸狂信者集団(肥やしもやらず雑草一本抜かねえのに)。妻子を捨て家出してたアル中ギャンブル狂DV親父が、娘や息子が苦労して世に出ると、おめおめと老醜を現わすがごとし。浅野忠信も嫌いだから多分俺は観ないな。

 師匠扱いで名前が登場する場合もある千葉真一。真田広之や志穂美悦子がそう思ってるとはとても思えない。千葉真一の異常な銭ゲバ振りは既に伝説的(初期キャロルに対する、ミッキーカーチスの搾取振りと並んで)。そういう過去への怒りが成功への一助になった可能性はある。だがまだサニー千葉が元気で、「俺の言った通りだろう?」なんて見降ろしてほざかれたら、殴り殺したくなるだろう。大日本帝国の股肱としてハッスル中のNHK以下は、まったく同じハレンチ行為を。現世利益第一が創価学会の根本とは承知してたが、御本尊も池田大作でも文鮮明でもいいらしい。ゴーストライターは既に、『原理講論』と『人間革命』の合体に着手済みかも。『聖教新聞』も『世界聖教日報』に改題した方がいい(『潮』は『潮壺』、『第三文明』は『第三朝鮮人参文明』に。『希望の友』がまだ出てたら当然『鶴子の友』)。

 最近は夜遅くの雷雨が多かったが、今日はシンプルに午後4時過ぎからガラゴロガラゴロジャージャー(稲光りはなぜか少ない)。お陰で草刈りダイエットはお休み。「高崎電気館」も時々狂ったような駄番組を。今のゲキ×シネは中でも突出。これを約10日間毎日2~3本、1本2000円で上映と(2300円の場合も)。貸し小屋商法ならともかく、館自身の企画だとすると賄賂でもと空想せざるを得ない。

9月17日…韓国映画、ドラマは好きだが苦手なのが歴史もの。愛国心の鼓舞が単調でドラマに他分野ほどの躍動感が無い。その点、WOWOWで朝流してる『恋人』はマシな方。無論、清国への対抗心は半端じゃないが、人々の生活を丁寧に描写(特に商いの手法がリアル)。かつては日本にも似た作品群が。『図々しい奴』(原作/柴田錬三郎)など子供心に面白く、小学校高学年時代、クラスの多くがファンだった(後に獅子文六の『大番』のパクリだと、千葉泰樹監督の映画化シリーズを観て知るが)。ピンハネが最大産業になっちまった無法腐敗後進国じゃ、ああいうドラマはもはや制作されないな。

 高崎線で『死に急ぐ鯨たち・もぐら日記』(安部公房・新潮文庫)の後半。著者のエラソーさにゲッソリ。日影丈吉以来の不愉快さ。インタビュアー、余り著名な人が担当してないがさもありなん(そのくせ外人には配慮満点)。おだてられ過ぎて駄目になった作家と、どっかで読んだが納得。満州時代の体験談等、興味深い部分もあるが。大昔にNHKにコッポラ監督と一緒に出演した際の、長谷川和彦監督の分不相応な痴態を連想(謙虚にかがむ姿勢の巨匠の前で、脚組んで思い切りチンピラ監督がソファでふんぞり返ってた)。体験的再読すべきじゃなかった作家ベスト3。埴谷雄高、カフカ、安部公房(山口果林の『安部公房とわたし』〈講談社〉の方がよっぽど面白かった)。

  オン・ラインじゃない試写会は4~5年振りか。渋谷の「映画美学校」で『チネチッタで会いましょう』(11月22日公開)。地下一階。ヨロついた爺さん婆さんを主に20人強。電車内の紙本読者層と重複。ムードは養老院の慰問演芸会。終了後、同じビル4階の「シネマヴェーラ渋谷」へ移動。『マダム・サタン』。40人強。”ハリウッドの反共版山本薩夫/デミル”にしては前半かなり退屈だが(駄脚本でギャグが全然笑えない)、武骨なミュージカル場面以降徐々に盛り上がる。

9月16日…朝一番で観る映像は、その日の調子をある程度は左右、するような気が。今朝のWOWOWは『Mr.&Mrs.ウォンテッド』。脚本家&演出者が映画的知識に満ちてるのは分かるが、素直に楽しめない不快さが終始。基本的世界観のネジが3本くらい外れてるのか。途中まで観た単なる直感だが。にしても『憲兵と幽霊』(中川信夫監督/’58新東宝)での万里昌代のストリップはエロ過ぎ(ユーチューブで久々に)。あれを朝一番で見物したら、その日は一体どうなる?(多分普段通りだろう)

 忘れてたが、土曜日夕方に「シネマテークたかさき」に行く途中で見た、前橋方面の空を覆ってた雲は不気味だった。幅広い下の方は真っ黒で、徐々にグラデ状に白っぽくなる。黄ばんでるような部分もあり、原爆雲、関東大震災雲、あるいは東京大空襲雲とでも呼びたい、邪悪なムードを撒き散らしていた。迷信を信じるタイプではないが、嫌な気分になったのは事実。あっ、下着泥棒が似合う役者に、織本順吉を入れ忘れたのは大失敗だった(何の話だよ)。

 『死に急ぐ鯨たち・もぐら日記』(安部公房・新潮文庫)を半分ほど。カフカや安部公房は再読せず、若い頃の感動をそのまま胸に棺桶に入りたかった(大江健三郎との決定的落差)。本書も峠を超えた元カリスマ作家の言い訳大集成風。冷戦崩壊を結局は乗り超えられず。皮肉にもソ連じゃ安部は人気作家だった。新潮文庫は中南米作家同様に力を入れてる様だが、果たして? カフカ、安部公房、中南米作家…俺の苦手な分野ばかり(マーベル&インド映画並に)。松本清張も忘れずにな。

9月15日…WOWOWで『レオン』を。リュック・ベッソンは趣味ではないが、ジャン・レノに余り喋らせなかったのは偉い。『夜明けの光の中に』(ローレンス・ブロック・ハヤカワ文庫)の残りを片づけたかったので、昨日の帰りは朝同様に高崎線で(昨今は帰りは新幹線を利用しがち)。合い向かいの席の女子高生が、後ろ向きにかがんで何やら格闘中。床に置いてたバッグが、シート下の金属部分に挟まれて取れなくなった模様。隣の新妻っぽい女性が協力してやっと外し、籠原駅で降車。世の中一寸先は闇ですね。同駅は停車時間が長いので幸いした。

 『乙女の密告』(赤染晶子・新潮文庫)読了。本作が芥川賞受賞作である事も、74年生まれの著者が既に7年前に亡くなってる事も全く知らなかった。入谷コピー文庫の堀内恭編集長に、”ワンコインで芥川賞文庫を読む”という企画を依頼されたので、なるべく知らない作家をと物色したのだ。世の中ホントに知らない事ばっか。同書折り返し写真では、中学校の国語の先生みたいな方。43歳か。俺はこの頃に群馬に帰って来た。今でも日々馬齢を重ねています。

 先週の今日は、朝7時集合で裏の川の堤防の2度目の草刈り。他地区では年1回。本地区特有の市からの助成金欲しさの愚行。黒字分をよりによって、貫前戦争推進神社に寄付してるので更に腹立たしい(俺は村の会議で抗議。奴隷に等しい無料労働者さえ1名献上してる)。今日は9時集合で墓地の草刈り(丹生地区との境界付近)。前者は90分近く要したが、後者は40分程度。特に日常生活が脅かされる程ではないが、調子は狂う。特に極右団体(岩盤保守なんて、敗戦を終戦と詐欺るがごとし偽造語は使うな!)、神社本庁系白足袋族への違法寄付行為を伝統的行事と完全に勘違いしてる(池田大作への寄付と同じ)、無垢かつ正直な地元民にはエラソーな同情心さえ。

9月14日…「早稲田松竹」の長所に追加。従業員の接客態度もキチンとしてるが、それより何より優れてるのが館内照明が明るい点。60年代の岩波文庫も老眼鏡をかければ充分に読める。電気代に差が出るとは思えないが、映画館は概して暗い。視力による相違はあると思うが、体験的に言うと「新文芸坐」「109シネマズ高崎」では読書はまず不可能。「神保町シアター」「シネマヴェーラ渋谷」「シネマテークたかさき」は、出来ない訳ではないが眼が痛くなる(新潮文庫は別かな)。お化け屋敷じゃないんだしもっと明るくな。多分スマホ客には気にならないのだろう。ただ映画館の客の紙本読書率は、電車内とは比較にならない高さ。「早稲田松竹」以外はそれを理解していない。

 飯田橋4丁目付近。午後から神輿が何台も練り歩いている。参加者は100人を優に上回るが、暑さのせいか周囲の見物人は少ない。平将門を祭る築土神社の御祭礼だ。暑さで神保町から足が遠のいて1か月以上。たまには「神田コーヒー」や「東京堂書店」を覗きたいが、いざとなると炎天下突破の勇気が出ない。一方、行かなくても特に不便してない点は新たな発見。

  夜、「シネマテークたかさき」で『ナミビアの砂漠』。観客20人強。冒頭の駅ビルの無意味に続くロングショットで、本作がロクでもない一作と悟る。悪しき予想の的中率は約8割5分。137分あるが見識ある編集者なら右手でコーヒー飲みながら、左手で37分は楽々切れる(邦画の悪癖、意味ありげでスッカラカンなお散歩場面をメインに)。『あみこ』の監督らしいが、日本のプロデューサーって、この程度の駆け出し監督もテオ・アンゲロプロス扱い(持ち上げて結局は潰す)。主役の2人はA1? 激しい暴力場面でも血は一滴も流れない。寛一郎が吉岡秀隆街道に足を。高崎公証役場付近の街娼さんが1名増えて3名に。高崎警察署風俗担当部署への鼻薬増額が効いたのか?

9月13日…「109シネマズ高崎」の1階奥にはオープン時から巨大なゲーセンが。それが最近撤退して閉じられたまま。シネコンは2階だが、余波で1階は終始閑散(テナント街もスカスカ)。良く言えば暇な撮影所のよう。長すぎる予告が嫌で以前ほどは通わないが、やっぱり無ければ困るので、一応頑張ってと義理でエールを。横入口のダンススタジオだけは一見繁盛している様子。卒業生の写真が昔の映画館のロビーように、スター扱いで壁に飾ってあり楽しい(のけぞるのも多いが)。

 ”ハングレ集団”維新の会所属議員の犯罪者率は7パーセントと。当然表面化してない連中も。隠れゴロツキ共を含めれば消費税並の10パーセントは固いのでは。かく全国的組織犯罪政党との共闘を目論んでる、”立憲民主党内アベ派”代表の野田君(別名むくんだ東條英機)。枝野、泉共々消費税減税は念頭に一切ないと。10パーセントが犯罪者のゴロツキ政党と、10パーセントの消費税の両輪で政権交代? 官房機密費の金庫、毎日スッカラカンじゃ? フライヤー、アイコン、ムビチケとかの恥語を見聞きすると、体中の湿疹が一斉にかゆくなる。

 昨日の『東京新聞』1面下の書籍広告欄に、『三島由紀夫 街歩き手帖』(横山茂彦・太田出版)が。数年前から三島に関する本を書いてると言ってたが、これだったか。出版業界に生息する数少ない大学時代の友人(数歳若い)。早速買って上げよう。彼もこの時世に関わらず良く本を出す方だが、藤木TDC同様に売れたとの話は聞かない。今度こそ大増刷になるといいね。『「買ってはいけない」は買ってはいけない』(夏目書房)はまぐれだったか。でも1度でもベストセラーを出せれば大したもの。たとえコバンザメ本でもだ(皮肉ではない)。

9月12日…にしても「早稲田松竹」の入場料は安い。2本立てで老人1100円。いくら松竹系興行会社の運営とはいえ良心的過ぎる。東宝や東映系だとしたら1本でそれだけ取ったろう。大手だから安い訳じゃない。小学館経営の「神保町シアター」は1本1100円だ(老人)。どういう背景があるのか不明だが、立派の一言。同時期のニナ・メンケス特集にもと考えたが、この人の特集は近く「シネマテークたかさき」でも。1本で会員1100円。つまり「早稲田松竹」の倍だが、地元映画館は大切だしこちらで見物を。それに「シネマテークたかさき」が会員証に貼ってくれる半券は、今や貴重品だし(寸法が均一化され、デザインもチラシ準拠になってしまったのは不満だが…)。

  朗報。高崎駅コンコース、西口階段脇の壁にあった上信線時刻表。数カ月前の工事に伴い何故か撤去されてたが、今日復活していた(しかも新品のピカピカ!)。よっぽど多くの苦情が殺到したのだと推測(数カ月間のタイムラグがあるから、今更予定通りだったなんて言わせない)。でも圧倒的反対の声を無視、健康保険証廃止に向けて暴走中の、日本国や河野太郎に比べればマシ。誤りは誰にも。気づいたら改める。少しも恥ずかしい事ではない。それが出来ない人間を、犬畜生ムカデダニゴキブリ以下の人間のドクズと呼ぶ。

 朝一番の「シネマテークたかさき」で、『美食家ダリのレストラン』。観客5名。卑屈感漂う題名に恐れ入ってたが、予想外に楽しめた。最初の荒れるデモシーン描写がクールで特にいい。次いで東口の「109シネマズ高崎」に移動。『エイリアン:ロムロス』。観客3名。一応退屈はせず。ただ新東宝的臭気が強すぎじゃ? 特撮に金かかかるからって、役者が安物使用感過剰。前者はその点でも及第点。終幕で、無理矢理ヒロインの裸身を披露させるサービス精神にも感動(映画はこれだよとエロボケ廃人世代)。

9月11日…『作家の日記(二)』(ドストエフスキー・岩波文庫)の終り直前に、ジョルジョ・サンドへの追悼文が。俺はこの作家はどこがいいのか昔から謎。当然熟読。青年時代に愛読した体験を基に一見は敬意に溢れた一文だが、よく読むと別の一面もチラホラ。70歳前後での訃報だったらしいが、1840年代が彼女の評価のピークで、最近は忘れ去られていた。出自のせいか女王様趣味も云々。兄貴の金銭疑惑の弁護にいそしむ時のドス様とは異なり、グッと冴えてると言うしかない。日が部屋の奥まで差し込むように。そろそろ焼け防止のため、本棚にタオルやシーツで季節限定の臨時カーテンを下げねば。

 上川陽子婆さん。推薦議員を20人集めたと。おめでとうございます。短期間に凶悪犯とはいえ自国民16人も吊るした人物。生きてる人間を20人くらい集めるのは、お茶の子さいさいだったでしょうね。いつかは総裁選でも勝利を収め、”世界初の女性サイコキラー首相”として、国際社会に向けて日本国地位向上のために血まみれ、いや汗まみれの奮励努力をお願いします。

 夜8時半頃から1時間以上、ねちっこ~い雷雨が続いてる甘楽富岡地方。上州人と言うよりは、群馬の経済を牛耳ってるとの都市伝説、いや北関東伝説のある越後人資質の雷雨か(時々すぐ頭上で落雷音炸裂!)。こう長雨が続くと、隈研吾設計の富岡市役所が、雨漏りしてるんじゃないかと心配に。一方この長雨は、隈研吾関連公共箱物施設が身近にある土建屋にとっては、文字通りの慈雨。ヘルメット被って、”雨~雨~降れ~降れ~隈さんが~♪”と、昼間っから焼酎かっくらってるかも。

9月10日…雑草、毒虫、湿疹との戦闘は9月になっても相変わらず。毒虫戦線においてムカデ(蛇行赤色戦車)はやや見かけなくなったが、それを補うかのように蜂(グラマンないしロッキードP-38)が4~5匹で来襲(今も昔も制空権は米国様)。アースの「ハチアブマグナムジェット」で返り討ちに(皇軍推薦の竹槍よりはマシ)。ただ悪臭も凄くて体にいいとは思えない。湿疹は単調にかゆい部分に薬を塗るのみ。一番生理的にはきついのに。拙宅も移転して来て約30年。同じ芝園団地に住んでた設計家に依頼したのだが、隈研吾系の人物でなくてホントに良かった。崩壊の兆しはない(大震災でやや傾いた期は)。老いて自宅の屋根や壁が腐って来たら生き地獄だ(ここらだとムカデ、蜂、ネズミ、ゴキブリ、蛇、イタチ他の出入り自由自在)。

 『作家の日記(二)』(ドストエフスキー・岩波文庫)がもう少しで終わる。佐藤優が池田大作を絶賛するような、スラブ主義絶叫の調べ以外は楽しい(つい飛ばさずに読んじゃうが)。後半、10数年前に死んだ兄の原稿料不払い問題スキャンダルが(編集者だった)。人格者の兄が有り得ないと数々のエピソードを交えて反論するが、こればかりはなあ。金銭と色事は人格と反比例する場合も多いし。他の論争に比べて精彩欠きっぱなし。領収書でも出てくればともかく、身内の弁護は大ドストエフスキーでも苦しい感じ(大ディケンズも大バルザックもだろう)。

  「早稲田松竹」で『フリーク・オルランド』『アル中女の肖像』。前者30人台、後者20人台。終了後、ロビーでのむみちおばさんとバッタリ。夏バテのせいかやややつれ気味で、声にも張りが無かった(おなじみの”ガハハハ”も聞けず)。帰りの新幹線で『夜明けの光の中に』(ローレンス・ブロック・ハヤカワ文庫)。巻頭表題作、なかなか面白い。高田馬場駅のビラまき、今日も見かけず。

9月9日…富岡市役所も話題の隈研吾設計(寿命30年でおなじみ)。既に内部はボロボロな可能性も。ただこの人は土建屋には溺愛されてるだろう。短期間での大補修、あるいは建て直しが必須となれば、連中は永遠の金づるを得た事に(司法崩壊国家の惨状の一景色)。神様、仏様、研吾様。彼に関しては腰抜け物書き鹿島茂が、面白いエピソードを自著で。『朝日新聞』の書評委員を彼が務めてた頃、隈も一緒だったがほとんど出席しない。あれで同じギャラなのかと怒っていた。あんたの『神保町書肆街考』(ちくま文庫)が、芳賀書店、信山社、書泉他の労働争議を無視してたのは、俺も腹立たしかったが。ともあれ、詰め物がすぐ取れてしまう歯医者は自然に淘汰されるが、”30年崩壊隈”に再度設計を依頼する自治体もあると。畝本直美検事総長夫婦が泥棒議員の下働きをする、ならず者国家にふさわしい醜悪さ。

 またボケが進行したか。上記、隈研吾に関するエピソードを知ったのは、鹿島茂じゃなく原武史の『潮目の予兆 日記2013・4-2015・3』(みすず書房)で読んだ際らしい。売っちゃってて現物確認は出来ないが、確かに書評委員をやってたし間違いないと。考えてみりゃ鹿島茂にそんな体験を書く度胸があるはずない。そもそも10年くらい彼の本も『神保町~』以外は読んでないし。でも鹿島さんホントにすいませんでした。

 『ハーレムの熱い日々』(吉田ルイ子・ちくま文庫)読了。面白い。実は著者の本は初めて。昔から深い偏見が。本多勝一相手の対談だったと記憶するが(全然当てにならない)、”先生”を連呼してたので呆れ果てた経験が。「ブックオフ」歩きしてた頃も、旺文社文庫等で著作を頻繁に見掛けたが、”先生本”には指も触れなかった。人間性と作物水準は必ずしも一致しない。伊藤詩織の解説は予想外につまらない(ネタはいいのに表現力に難が)。

9月8日…昨夕。「シネマテークたかさき」で『夏の終りに願うこと』。観客8名。少女が主人公の難病もの。父親が画家でガンで闘病中。多数の友達が集まってカンパ込みのパーティーを開く。その1日の物語。しかし父親がどんだけ素晴らしい画家なのか、あるいは人物なのかが具体的に描写されてないので、感情移入出来ない。少しは観客の都合も考えて。最後の少女の長い正面顔ショットも、可哀想だがマヌケの極致。高崎公証役場(年収2千万の元平目司法関係者の天国)とセブンの間の、外人街娼コンビを今日は見かけなかった。もう日本なんか捨てた方がいい。日本人婦女子が”21世紀のからゆきさん”と化して、肉体的希望を胸に海外に飛翔する時代なんだし。

 街娼、いや少女と言えば映画に行く前に寄った「イオン」に、母親連れらしきヘソ出しファッションの小学3年生前後の生きのいい娘が。俺はいトうやサケマスと違いロリ趣味は一切無いが(マジで)、正直かなりエロかった。親公認ならいいという訳でもないような(道徳的老ロリ漫画編集者)。非常に難しい社会的問題ですね(うるせえよ!)。

 結局群馬では、『日刊ゲンダイ』の当日販売は廃止になった模様。高崎駅「NEW DAYS」でも、終始1日遅れ版の販売。半年前の甘楽富岡地方のコンビニ販売スタイル。それを前橋、高崎主要駅でも結局は踏襲。物流的にもどんどん退化する、世界に愛される大日本”100円ショップ”帝国。同紙郵送も土曜日は休み。土曜日連載の東陽片岡の「おスナック・ブルース」も、翌週頭に読む羽目に。読めるだけでいいと悟るべきか。

9月7日…事前に覚悟してたので、『箱男』にもさしては驚かず(120分の尺は35分長いが)。うとうとしそうになると、白本彩奈のカッコいいお尻(全然垂れてません)が登場、たちまち両目パッチリ。漫画で言う所のネーム(台詞、ナレーション、字幕)が多いのも弱点。ともあれ昨今の石井岳龍映画としては、比較的忍耐力を要しない水準(9割は白本彩名の貢献。声もセクシー)。忍者姿の渋川清彦登場の際はめまいがして、最後まで観る自信がなかったが…。のむみちおばさん推薦の『タレントタイム』。観客7名のうち4名が女性(セーラー服姿まで)。なるほどな。最後のおまけ映像は超不愉快。スーパー愚作ドキュメント、『夜明けへの道』を連想。傍迷惑な蛇足とサービスを混同してる低能配給会社が目立つ。

 即売会帰りの昼過ぎ、五反田駅前をウロウロ。交番前の都バスの行き先に、”川崎駅ラゾーナ広場”と。高輪ゲートウェイ駅の類いか。酔っ払いが命名してる訳じゃねんだろうが。上りで『旧統一教会大江益夫・元広報部長懺悔録』(樋口毅・光文社新書)読了。まずは大江一族のどうでもいい自慢話から。馬鹿で無神経な俗物だと予測したらズバリ。原理仲間がノーベル賞がどうのこうののハッタリの間に(カルトはどこも血筋&学歴崇拝の権威主義)、挨拶するように心のこもらない懺悔連発。民青→原理→日韓トンネル→自伝出版→統一教会脱会。その時々の流行にすぐ飛びつく、目立ちたがり屋商人の糸井重里タイプ(信用ならなさ99%)。けど自衛隊との癒着や、原理武装集団の裏話はなかなか。立ち読みで充分だが。山手線で『女は月曜日に泣く』(笹沢左保・徳間文庫)に。水増しぶりが凄いがやはり御大だけに読ませる。

 夕方、帰りの総武線で、フランス人らしき女性に席を譲られる(小柄美人)。日本の公共交通機関の車内道徳は、欧米、アジアを問わない外人観光客に支えられてると前にも。たまには大日本帝国の赤子にそうされたい(超貴重な体験として話のタネに)。新幹線以外は日よけを撤去したJR東日本。ゴミ箱&水飲み場廃止の東京メトロ…。世界で一番非常識な乗客を、同体質の公共交通機関自身が育てている。ニッポン総裏金警察が人種差別主義者を保護、育成してるのと同様に。

9月6日…90歳の売れっ子女優、草笛光子。この人は本当に聡明なんだとしばしば痛感。女優としては真面目な淡路恵子的イメージがあり損してるが、踊りや司会は鮮やか。特にインタビューの受け答えには常に感心。ラジオで聞いた記憶があるのでもう半世紀近く前だろうが、富岡市内に疎開してた戦中時代の回想を。中で「電気館」という名前が。昔の映画館は皆そうだったが、上映中の映画の音声を外部に流してた。その件について語っていた。都会を思い出してたのだろう。同館は富岡銀座通りにあり、俺も『網走番外地/望郷篇』他を(東映&ピンク系。確か70年代に廃館)。彼女の疎開先が市内中心部だったのが分かる。疎開時代の話はその後も各種媒体で何度か。驚くのはその度に話題が変わってて、重複ネタがない点だ(『赤旗』の日刊と日曜版とは違う)。う~む。青春時代しかなかった、ドミニク・サンダ他とは全然頭の出来が違う。富岡郊外の田んぼで遊んだのも楽しかったとも。地元民は田畑にいい思い出なんて皆無だけど。『ここに泉あり』や『挽歌』のも出演してるらしいが、失礼ながら記憶に無い。女優さんとしては”社長シリーズ”(本人は嫌だったかも)&市川崑諸作品だろう。

 悠仁君が18歳の誕生日を迎えたと『東京新聞』。記者会見も開かずに感想を文書配布というのも奇妙奇天烈な対応だが、世話になった周囲の人や「両親と姉たちに感謝」との主文に超違和感。象徴ファミリーとして一番大切な配慮を忘れている。主権者への感謝だ。君や両親お姉さんの生活を支えてるのは、我々国民の税金なんだよ。親の教育がなってないと叱りたい所だが、記者会見でのアドリブ発言ではない。秋篠宮夫婦、宮内庁の役人が念入りに推敲した文章のはず。要するに彼等もそういう意識だって事だろう。

 夕方「シネマテークたかさき」で『タレントタイム』『箱男』を続けて。前者7人、後者25人前後(高崎市内の飲み屋街、柳川町周辺のロケ効果?「高崎電気館」もチラリ)。ロビーには撮影に使用されたらしい段ボール箱も。オッサンがうれしそうに頭からスッポリと試着ならぬ”試箱”を(申し出れば出来るらしい)。

9月5日…佐藤まさあきの『堕靡泥の星』は、鉄道弘済会入り隔週誌『漫画天国』(芸文社)連載。後にはスタジオシップの下請け誌レベルに堕したが(二代目社長、井上洋二~スペルに自信不足~の趣味?)、これ1本で漫画史に名を。しかしウィキにはその初出誌名が無い。担当編集者が眼にしたら寂しいな。既に存命ではない可能性も高いが。紙の『日本漫画大辞典』てないの?(メジャーだけでない) 師匠を見倣ってか、佐藤プロのアシ出身漫画家には女好きが多かった。中山まさひこはその代表か。緒方恭二は真面目そうだったが。

 『作家の日記(一)』(ドストエフスキー・岩波文庫)読了。無論大満足だったが(文字が小さすぎるのと息苦しい行間、うるう年に一遍くらいしかない段落変え以外は)、いくら半世紀前とはいえ全然記憶にないのはヘンテコ。ひょっとして河出版全集で読んだのは、書簡集だけだった? 俗人は見栄を張って、未読本や未見映画を捏造体験しちまう傾向が。ドストエフスキー全集は、同時期に筑摩書房からも出てた記憶。まさか同社の赤い表紙の世界文学大系のように、本文三段組みじゃなかったろうが。

 ヤフオクの日本人作家一覧に、野坂昭如や笹沢左保の名前が無いのは納得が行く(不満だが)。しかし花田清輝や梅崎春生がドンと構えてるのは前から不思議。前の2人以上に後の2人の本は売れないだろうから(凄く面白いが)。担当者の個人的趣味? 4人ともに好きな作家だが、純文学系の方だけがえこひいきされてるような。それとも単純に、俺が考える以上に花田&梅崎は売れるのか?(信じ難い)

9月4日…上信電鉄ネタに追加。昨日、上信高崎駅で半年間定期を更新(144130円)。窓口の兄ちゃんは非常に愛想が良かったが、現金を3度数えたのは一考の余地ありと。過ぎたるは何とかで、気分を害する客もあるいは。まあ慎重なのは基本的に悪い事ではない。ただ拙宅に来る郵便局員の中に、配達後に必ず確認に舞い戻る念入り派も。当人は満足なのだろうが、時にため息が出ない訳ではない。女房の話じゃ最近は余り見ないと。

 世界観はともかく、中沢啓治や佐藤まさあきの漫画が昔から大嫌い(高畑勲のアニメも)。俺的審美眼からすると、とにかく絵が下手糞すぎるし、文章で言えば形容に当たるデフォルメ技術が下品かつ安っぽい。だから高畑のアニメはともかく、前出二人の漫画は通して熟読した記憶がない。ただ佐藤の『堕靡泥の星』は昔から気に。先週の高円寺の市に、「古本案内処」がアスペクト版3巻本を格安で出品。早速購入熟読。高貴な女性は川崎三枝子、背景は松森正、屁ったれ眉毛の主人公のみ佐藤という従来のイメージは変わらず。し…しかし、読み進むほどに面白い。一見表情に変化の無い主人公が、次第に能面のように奥深い微妙な変化を。しかも畳み込むコマ割りは、昨日観たラオール・ウォルシュ監督の『死の谷』を思わせる、有無を言わせない熱気を発散。多分、川崎三枝子にも松森正にもこういう漫画は永遠に描けない。下手だが漫画(劇画)の本質を熟知してる佐藤まさあきを、単なる色魔と誤解してた過去を深く反省。南京大虐殺のリアルな描写にも感心したが、これは評価の変化とは直接関係ない。『はだしのゲン』も読んでみるか?(無神経そうな主役の少年の顔を連想するだけで胸焼けが…)。

 積極的集団自殺願望集団としか言うしかない、野田だ枝野だのを神輿にしようとしてる立憲民主党議員や党員。小沢一郎も、俺は適菜収ほどは嫌ってないが、晩節をゲロまみれに。江田代表、吉田幹事長以外に、君らが失業しない選択肢は無い。野田&枝野就任はバイデン居座りジャパニーズバージョン(永遠の敵塩執行部)。これ以上、主権者の政治への関心をそがないでくれ(よく耐えてるな日本共産党)。無論、両名の選挙区には共産党公認候補を擁立すべし。

9月3日…上信電鉄最新話題2題。先週から南蛇井~下仁田間がタクシーで代行運転中。まだ恒例の崖崩れが起きた訳ではないが、念のための事前対策と。高崎駅西口の階段を下る左側壁にあった上信線の時刻表が、工事に伴って撤去されてしまった。かつては改札正面の、JR各線時刻表の右下に居候のような感じで掲示。それがいつの間にかここまで隔離され、遂にはコンコースから完全追放。本当に腹黒くて意地悪なJR東日本高崎支社。大小に関係なく鉄道屋は相見互いだろうが。

 朝から『作家の日記(一)』(ドストエフスキー・岩波文庫)に着手。飯田橋までで120ページ。満員電車のような行間の息苦しさを、しばし忘れる怒涛の面白さ。笹沢左保御大の買い置きも相当あるし、あとは総御大・松本清張を5~6冊揃えれば、読書対策はしばらく安泰。申し込んだのに、『チネチッタで会いましょう』のオンライン試写の返事が来ない。エロ本屋など相手にしたくない気持ちも分かるが、実はこういう例は初めて。「映画美学校」での試写状は届いてるので、3~4年振りで試写会に出かけて、徹底的に悪口を連らねてやろう(それが礼儀だし)。

 「シネマヴェーラ渋谷」で『死の谷』。60人前後の入り。しみだらけの手に汗を。昔、テレビで部分的に観ただけだけっぽい。同館、9月28日から10月18日までアイダ・ルピノ特集と。ゾクゾクゾク。「神保町シアター」の飯田蝶子特集以来の画期的爆弾企画。コスミックのDVDに収録されてない分もかなり。事務所に泊まり込んで連日通うか。でも今の体力じゃ、1日最大3本が限界だろう(基本毎日6本上映)。

9月2日…『日刊ゲンダイ』によれば小沢一郎は野田を支援と。野党共闘推進論者が、反共一筋のアベの尻の汚れの味方をするとは、チンプンカンプン。かつて支援した泉健太への感情的反発だとしても、全然筋が通らない(自らの見る眼の無さを棚上げにしてるし)。泉、野田…誤情報でなければ剛腕のモーロク度アップにめまい。

  朝一番で「シネマテークたかさき」。『流麻溝十五号』『時々、私は考える』(ひどい題名)を続けて。観客それぞれ4人、11人。前者、色々な意味で中途半端。左翼女囚映画のつもりの観客も多いのだから、官憲のリンチ場面は新東宝タッチでビシバシやってくれなきゃ。女優さんの顔が似てるので、生死等の区別がつかない。配給は反体制映画紹介が社是らしい太秦。『夜明けへの道』に比べれば遥かにマシだが、まだまだ吟味不足(思想健全な凡作ばかり買い付けてるような)。後者はコクのある一本。趣味ではないがなるほどと。尺も93分と理想的。前者は112分。

 事務所近くのうどんの「讃岐ブルース」。立ち食いだったが椅子を導入。公共交通機関なのに、椅子を撤去する分にも絶対に増やそうとしない、JR東日本や東京メトロに比べ立派(ゴミ箱を全面撤去した後者など、肥溜めぶちまけられたり、焼き討ちに遭っても俺は一切同情しない)。ただ「讃岐~」、ますます繁盛して更に入店不可能日が増えるのは悲しい。

9月1日…大学1年(1973年)。夏まで住み込んでた世田谷大蔵病院近所の「宮田牛乳店」時代に熟読、時々思い出してたドストエフスキーの「作家の日記」(河出書房版全集。確か2段組み)。しばらく前から再読するつもりだったが、読み易そうなちくま学芸文庫版が約2万。逆で改版されてそうにない岩波文庫版が約1万(各6巻)。迷ってても仕方ないので、「古書ワルツ」が1万チョイで出してた岩波文庫版を「日本の古本屋」で。同店は日頃後払いだが、同書は当然ながら先払い。俺、実は同書店のヘビーユーザー。高円寺の市が多いが、ネットでもエロ漫画まで結構。後者はともかく、「作家の日記」は日頃世話になってる「盛林堂書房」の棚を確認後に購入すべきだったと、少し反省。

 前世紀末の邦画では、緒形拳が出てない映画を念入りに選んで観てた時期が(スクリーン独占禁止法違反!)。一時の『東京新聞』も、D・キーンが連日登場しててゲッソリ。マジで購読中止を考えたが、惜しくも亡くなられたので継続購読(……)。ところがここに来て、田中優子元法政大学総長がキーン2代目を勝手に襲名、毎日肉付きのいい梅干し面を拝顔するハメに。せめて写真だけでも省いてくれ(胸焼けが…)。法政大学学生運動弾圧の最高責任者に(浅野健一言う所の、”外部でワッショイ内部でファッショ”の典型的インチキ左翼)、同紙は義理でもあるのかね。

 北関東は旧上州甘楽郡の某陋屋での老夫婦の会話。「浜野佐知監督が、懲りずにまた新作撮るらしくってよ。どうせつまらん凡作だろうが、世話になった人だし1万くれカンパしといて」「え…えっと(パチパチパチ)、これね。『金子文子/何が私をこうさせたか』って奴。色々コ-スあるけど、たった1万でいいの? 山崎邦紀さん込みで2万にしたら?」「もうガンガン稼いでた時代じゃねえよ。それで十分!」「私もへそくりがあればねえ…」公開になったら、また「シネマテークたかさき」にコンビで舞台挨拶に来てね。


しおやま・よしあきの腰曲がり薄毛爺さん疫病街徘徊(その1984)

2024年08月01日 05時59分37秒 | 独り言

8月31日…野田佳彦を代表にすれば、自分たちが次回総選挙で勝てると思ってるらしい連中の、認識能力が空恐ろしい。立憲民主党内アベ派らしく、漢字も人心も社会も読めない文盲トンチキ集団。俺が高円寺駅前で直接選挙ビラをいただいた吉田はるみ議員。原発系官房機密費グループに負けるな!(四国の恥部、小川淳也の落選運動に反対しません)。小林聡美に続いてマルチェロ・マストロヤンニを特集するWOWOW。次は吉岡秀隆か?(あるいは渋川清彦とか)

 そのWOWOW。自己陶酔の権化みたいなチンピラタレント、中島健人がいまだに内外映画人へインタビューを。映画への知識も愛も憎悪もゼロの超ボンクラ。誰と向き合っても、貧相な自分の馬鹿面しか見ていない。そこらの能天気ぶりは、『映画芸術』で原一男監督に暴露されている(同監督の作品を未見なのに観た振りして仕事を)。並の人間なら恥ずかしくて降板を申し出る所だが、かく羞恥心は当人も周囲の人間も一切持ち合わせてない世界。

 「早稲田松竹」で『季節のはざまで』。定員153名の同劇場の9割が埋まる大当たり(併映は『デジャヴュ』)。青春時代に蓮實重彦に毒されたらしい初老男性客多し。ホント~につまらない。何度もだるくて寝入りかける(主役の男が魅力ゼロ)。蓮實印の映画監督としては、黒沢清と並ぶボンクラかと。パトリス・ルコントの方が己の分を知ってるだけマシ。高田馬場駅周辺。誰もビラやティッシュをまいてなかった。

8月30日…ビラ、チラシ、ティッシュ…街頭配布される物は基本的に何でも受け取る主義と書いた。昨日は高崎駅西口の「ローソン」前で、女子高生らしきよく笑うコンビのアンケートにまで(可愛いし、統一教会でもなさそうだった)。花屋さんをもっと身近にするにはといった感じの質問が主。どういう団体がいかなる趣旨で行ってるかくらいは、尋ねとくべきだったと後で少し反省。若い姉チャンとの会話は、レジ以外はめったに機会がないからね。自民党が組織暴力団なら維新はハングレ集団とのもっともな見方が(佐高信)。その説に倣えば”ハングレ集団の使いっ走り”、参政党の宣伝カーを「高島屋」裏手で見掛けた。

 ”裏金で略式起訴/実態解明が全く足りぬ”。自民党の堀井学議員辞職に関する、今朝の『東京新聞』の社説だ。一体誰に向けて威張ってんだ、オメーら新聞紙屋は? 自民党は確信的犯罪者集団だし、国民は税金を横領された被害者。追及すべき問題点や相手は明白。取り締まりが職務のはずの、畝本直美検事総長(夫婦ゴロ)&東京地検特捜部以下が、組織ぐるみで盗っ人集団の下働き化してる実態だ。検察の腐敗、怠慢に一行も触れないで、何カッコ付けてんだ糞馬鹿野郎。童貞少年が場所が分からず、彼女のおへその辺りに挿入しようと焦るのはどこか可愛げが。だがこの類いのカマトト自称記者の戯言には、サントリービール10本一気飲み!(吐き気)社説にも名前を入れろよ糞記者の。

 数日前から『樺太一九四五年夏/樺太終戦記録』(金子俊男・ちくま学芸文庫)を。同じ文庫の『鉄の暴風』『日中15年戦争』に比べ、著者の皇軍への視線は比較的優しい。北へ派遣された兵隊の方が良質だったのかと一瞬思ったが、誤解だったとすぐに(まだ約半分)。民間自国民を守るのが職務なのに、すぐその人々に義勇隊的組織を強制的に作らせ、仕事を外注化(要するに弾除け)。いざとなると警官隊とコッソリ逃走、義勇隊は置き去り。満洲、沖縄、樺太…みな同じ。民間戦死者に兵隊のような恩給は出たのか? そこまでして守った領土を、約70年後の総理大臣が、持参金付きでソ連ならぬロシアに差し出したと聞いたら、さぞかし驚きあきれたろう。義勇隊よお前は誰のために?

8月29日…街頭でまかれてるビラ他は、何でも受け取る主義(ご苦労様!)。火曜日は「早稲田松竹」帰りの高田馬場駅前広場で、JAL被解雇者労働組合のチラシを。なるほど。あの営繕費裏金化最高裁にさえ断罪される体質なのか、日本航空は。自分たちが首になった後で、新規雇用が大量に行われれば腹が立つよ。ただティッシュ類がたまっちゃう。もう少したてば役立つのだろうが。パチンコの「オアシス」&「保険クリニック」(飯田橋)。買い取りの「宝泉」(西荻窪)等々…。

 「シネマテークたかさき」で『マミー』『奇跡』を続けて。前者20人強、後者20人弱と、平日としては両作ともに好調な入り。中身もいずれもハイレベルだった。『マミー』の二村真弘監督は、お坊ちゃん監督の大島新なんかとは大違いの疾風怒濤派。怒りが画面のこちら側にもビンビン。出演者の一人でもある、片岡健が『冤罪ファイル』で用いた突撃手法をうまく活用(裏金警察に恫喝されてもタダでは起きない奴)。ドローン撮影(岩本守弘)は高貴な風格の域に。後者、「岩波ホール」で観て以来だから45年振りくらいか。神も仏も池田大作も文鮮明も麻原彰晃も信じない人間だが(ついでに黒田寛一も)、痺れた。無神論者も唸らせる準カンペキ映画。

8月28日…『東京新聞』の小松田健一記者の記事で、富岡市の生活保護行政が桐生市に連なるロクでもない実体なのは知ってたが(HPで生活保護が権利であるとの広報も、渋川市他と並び一切せず。渋川は開始したらしいが、富岡は今でも不明)、共産党の田村こうじゅ市議の質問で更に明らかに(『とみをか民報』294号)。保護率は全国平均の3分の1。通院交通費に至っては過去5年間請求ゼロと(つまり支給ゼロ)。いかに市長以下が公金を私物化、権利情報を遮断して市民を愚弄してるかが分かる。榎本市長は、ハローワークでの求人率が高いから等の戯言答弁をしたらしいが(馬鹿かオメー!)。拙宅の畑の捏造工事をした土地改良課職員といい(当然賄賂をもらったと推測。市に数百万の被害を。無論、何のとがめも無し)、実に腐り切った役所だ(”腐敗役所”の世界遺産登録を目指せ)。かく質問を桐生での問題が明らかになる前にしとけば(少なくとも発覚直後に)、市議選で群馬県人の糞拭き紙『上毛新聞』の記者くずれや、参政党女性候補の後塵を拝し、ビリから2番目当選なんて屈辱もなかったろうに。

 「頭以外は、母ちゃんまだ全然丈夫だいなぁ」介護施設の面会で。94歳になりボケても、相変わらず受け狙い方式の会話を。血を引いてる面もあるか。郵便で届いた『日刊ゲンダイ』をパラパラ。同紙、県内一部地域で販売中止にと先般社告を。当然、富岡市や下仁田町、甘楽町では入手出来なくなると考え郵送に切り替えた。もはや当日分が読めるのは上京時限定に。ただ高崎に出た際は「NEW DAYS」や「ローソン」を覗く。が、最近は見かけない日が多い。群馬での販売、実質的に中止になってるのか?(見る日もあるから困る)高崎駅で売ってないのは県内販売中止の意味と同一。

 裏の河原の煎餅化した葦。3割方が反勃起状態に。けど生きる希望が湧いて来る程でもない、葦原復活の光景。一方で相変わらず情けない栗の木(葉っぱチリチリ、いがポツンポツン)。付近にまいた除草剤のせいとはとても思えない。今夕の草刈り。雷も聴こえずにゆったりと。もっと根元深くまで刈らねばと反省。ビンビールが内臓にしみた(朝日。サントリーなら下痢脱腸化必死)。

8月27日…『喫茶店文学傑作選』(林哲夫編・中公文庫)。残り約50ページ。田辺聖子と森茉莉を残すのみ。どれも楽しめたが、1本だけ不愉快な物が。自慢する訳ではないと弁明しながら、自慢話を懲りずに繰り返す岩城宏之編だ(友人を誉める振りして自分を讃える隠し芸も)。他を引き立てるためにわざと加えられた気さえ。嫌な野郎だったんだろうね。松本正剛並に。  

   どうも朝の高崎線はつらい。俺は始発の高崎駅からだから100%座れる。本庄、新町…。深谷の辺から立ってる客が増えて来る。今朝も70歳前後のお婆さんが2人、弱者用シートの前で吊り輪にしがみついてたが、周囲の学生風、勤め人風、親子連れが全員知らぬ振り(母親がこうじゃガキもロクな大人にならねえよ)。「お前が譲れ!」勘弁してよ。さすがに70過ぎてからは、妊婦、80過ぎのヨボヨボ老人以外は無視しますよ。一方で譲らない連中の顔はよ~く観察。共通するのは堂々として、これっぽちも悪びれてない点。全員が兵庫県知事に就任可能。

  「早稲田松竹」で『DNUE/デューン 砂の惑星』。観客20人前後。画面が真っ暗で役者の顔が良く分からない(安っぽいCGももったいない)。同程度に筋も混沌。マザコン王子のために、多くの人々が陛下の赤子並にポカポカ死ぬのだけは明瞭に。洋の東西を問わず、あらゆる王様は罪深いと再認識(平岡正明じゃないので、革命的だとか犯罪的だとまでは言わない。←小心者)。帰りに『介護ヘルパーごたごた日記』(佐東しお・三五館シンシャ)読了。介護マネージャーや障害者支援員は既に刊行済みなのに、この職業だけ未刊行なのが謎だった。これで一安心(…)。悪くないが、無理矢理落ちを付けて感動的小話にする癖は良くない。

8月26日…安保騒動後の戦犯総理大臣岸信介の後継者に、霊界から東條英機を招聘するかのような、立憲代表選挙での野田佳彦の浮上。ここぞとばかりに、官房機密費が野田系議員に投入されてるとしか思えない。岸の後継者に同じ極右翼系総理が誕生していたら、今の自民党は存在しなかった(既に完璧に変質しちまったが)。共産党候補じゃ勝てっこないし、れいわや社民党はそもそも立候補者がいない。だから仕方なく立憲に入れてる人がほとんどと推測。自公維新への怒れる主権者の好意に、顔面への放屁で礼を返す連中。野田や支持者の家には、鏡が1枚も存在しないのだ。分水嶺なのに党内部の人間には何も見えてない地獄景色。

 『玄白歌麿捕物帳/地獄の女殺し』(笹沢左保・光文社文庫)読了後、『喫茶店文学傑作選』(林哲夫編・中公文庫)に。やっぱりクーラーつけないと駄目だ。昨日の豪雨で、裏の川一面の葦がせんべい状態。元に戻るまで何日かかるか観察しよう。3日間映画を観ていない。

 「シネマテークたかさき」で 『HOW TO HAVE SEX』『墓泥棒と失われた女神』を続けて。観客。10人&5人。前者、発情女トリオの男漁り旅行なのに、オッパイや臀部ひとつまともに出て来ないフヌケ振り(騒々しいだけの娘の心理など興味無し!)。オカズ採集のヤンガーゼネレーションも、回春目的の老人客も呆然、啞然。配給元のカルチャア・パブリッシャーズに対し、座頭市さんの前で口にすると、瞬時に仕込みのしみにされかねない台詞を絶叫したくなる(〇ド〇メ〇ク〇ラ〇野〇郎〇!)。後者、前半の野暮なフェリーニまがいの場面には辟易したが、中盤からは次第に締まる。とはいえ『幸福なラザロ』に比べるとかなりのレベルダウン(芸術家意識過剰)。ハリウッドに進出して1回失敗すると、いい監督になるかも。

8月25日…金属バットは韓国バイオレンス映画ファンにはおなじみ(富士に月見草の域)。最近はナタの登場頻度が急上昇。東映仁侠映画のドス並(日活の人斬り五郎は黒ドス。赤ドスを振り回してたのは、好漢・青木義朗だったか)。小心者ゆえ尖った刃物は昔から苦手。刀やドスには慣れたがナタへの恐怖感は今でも。多分それは、子供の頃から実際にナタが身近だったせい。山こなしの手伝い等で良く使用。怖さも熟知してるのだ(鎌の比ではない)。「ナ…ナタで指切るなんて…」今でも心臓が縮み上がりそうだが、女性がキャーキャー言いながらホラー映画に詰め掛けるように、つい韓国ノワールに通ってしまう怖がりお爺さん。

 雲行きが怪しいので、今日は早めに午後一番で草刈りダイエットを約1時間(約1キロ減量)。予想が当たり3時過ぎから激しい雨。そして地割れが起きそうなドスンという雷の連続。上州の日常的光景。気象庁頼りではなく、個人的直感が当たるのは嬉しい(誰も誉めてはくれないが)。BSが映らない。激しい雷雨時は常にこうだが。

 既に新刊を買わなくなって久しい、川本三郎が高く評価してた記憶がある芝木好子の『隅田川慕情』(中公文庫)。上手いとは思うが本質面において通俗過剰。安い俗っぽさは”裏長屋のバルザック”こと、松本清張総御大、あるいは笹沢左保御大に比べても、超低レベルだというのが俺の結論(戸川昌子の方がいい)。ただいい脚本家を得ると、同タイプの原作は映画史に残る名画を生みがち。原作は大して威張れないのだが、それで歴史に名を。どうでもいいが。

8月24日…谷村昌彦。夏でも冬でも終始汗をかいてた印象が。それが先走り液のように見えなくもなくて、一層の猥褻感を画面いっぱいに。ホント、マジで名優だった。他の”日本3大下着泥棒役者”、桑山正一&梅津栄が知性を隠し切れなかったのに対し、梅津は完璧に隠蔽(究極の意味でのインテリ)。焼き芋みたいな顔も可愛かった。

 桐生市福祉課の生活保護費横領事件の際もだったが、兵庫県庁記者クラブの新聞紙屋ども(適菜収のXで拾得した名表現)は、今まで何を? おもらい知事の分け前に預かってたとしか思えない無能ぶり。新聞紙屋コジキ諸君。不法占拠してる各役所の部屋を早く返上しなさい。

 お昼はざるうどん。麺つゆをおわんに注ぐ。な…何とコーラのように「ジュ―ッ!」激しく泡立つ。暑さで発酵か? 拙宅は昔からそばやうどんを頻繁に。でもさすがにこんなの処女航海、いや処女体験。買い置きがなく、何かの余りのつゆで間に合わせたら、サントリーのビール&麦茶並に糞まずくて吐き気。雷が昼過ぎから長々とフェイント攻撃。こういう場合は往々にして一滴も降らない(夕方、ボクシングの1ラウンド程度だけパラパラ)。

 必要があり1965年の『女性自身』を開いてたら、キャバレー太郎こと福富太郎の特集記事が。添えられた写真のキャプションに、尊敬するアドルフ・ヒトラーの写真をバックに云々(ピントは合ってないが、確かに総統の御真影が背後に)。昔から高市早苗みたいな愚物はいたのだ。厚顔の極みだが、結局は太郎は金もうけに長けた一民間人(絵画コレクターとしても有名だった。尊敬する総統のように、退廃芸術を嫌ったかどうかまでは不明)。年間4千万近い歳費を公金からもらってる国会議員とは(自公民政権の夫婦守護神、畝本直美検事総長公認の裏金は別枠)、同列には論じられない。このハレンチ女が”永田町の16人殺し”、上川陽子らと並び総統、いや総裁を目指すと。次回は杉田水脈も立候補し、まだ発刊され続けていれば、『産経新聞』推薦のジャンヌ”人種差別”ダルクとして大活躍するのかも。 

8月23日…河野洋平、石原慎太郎、小泉純一郎、秋篠宮…。公人の親馬鹿ってホントに迷惑千万。主権者及び国家に無用な物質的&精神的被害を。特に純粋馬鹿度で独走中の河野太郎。”息する愚か者の人間国宝”を、いつまで河野一族は野放しに? いかに愚かな家系でも、縁者に1人くらいはまともな人物が。その人の発議で狂人は勘当されるか、座敷牢に押し込められるのが歴史的教訓(毒殺は犯罪だ)。よ…よりによってあの馬鹿を懲りずに総裁選候補に? いくら検事総長畝本直美が犯罪政治家の下働きをするド腐敗国。家とはいえ、冗談過剰。河野一族の精神的疾患に関しては、本が3冊は充分に書ける。まず平凡社新書あたりで1冊是非。

 西荻窪の「盛林堂書房」帰りに高円寺へ。いい雑誌が買えたが10冊チョイなので、吊るして飯田橋へ帰還(普段は宅急便、いや郵パック頼りが多い)。「日高屋」で冷やし麺すすりながらふとビニール袋を。金髪専門エログラフ誌、『DICK』の表紙が一番外側に(内側は忘れた)。総武線では『隅田川慕情』(芝木好子・中公文庫)を開きながら、スケスケビニール袋を足元に転がしてた。とんだ赤っ恥…、いや金髪っ恥。レジのオッサン、エロ本はなるべく袋のまん中に入れてな(判型の問題はあろうが)。

 桑山正一、梅津栄と並ぶ”日本3大下着泥棒役者”の1人、谷村昌彦の映画『めぐりあい』における、由利徹との街頭ポスターの件。酔眼でまたチェックしたら、ロケ地は有楽町なんかじゃなく、物語の舞台の京浜工業地帯、横浜か川崎と思われる。手作りっぽいポスターの一角には、クラブかキャバレーらしき「サロン・マツバ」の文字。由利徹が主役で谷村昌彦は前座だったのだろう。細部はともかく、大まかな点では外れてないかと。にしても同作での、酒井和歌子の純白水着はエロい。黒沢年男の胸毛&股間描写もタップリ。男女の区別なきファンサービスに感心。

8月22日…数日前の『東京新聞』社説が、タイの”司法クーデター”を糾弾してたが、まるで自国が三権分立国家であるような口調だった。裏金警察が人種差別主義者を保護育成し、畝本直美検事総長が夫婦で盗っ人政治家の守護神となり、営繕費裏金化の最高裁以下のヒラメ司法がそれにお墨付きを与えてる、ならず者独裁支配国家。他国の司法を批判できる立場かよ。政権に跪いて受信料強制徴収まで最高裁に認めてもらった、NHKの成功体験への憧憬が、『東京新聞』を含む大手マスコミをさらに堕落させている。同紙朝刊に松岡正剛の訃報(80歳)。経済面の方が相応しかったろう。ペヤング開発に貢献した、丸橋八重子まるか食品会長の訃報も(90歳)。松岡などどうでもいいが、丸橋会長のお写真は拝見したかった。やっぱり四角っぽかったのか?

 今朝WOWOWでやってた『キャロル・オブ・ザ・ベル』。ナチスのユダヤ人迫害ものだが、子供はユダヤ人国家イスラエルが4万人ものパレスチナ人を殺戮しまくってる事実を知っている。「ナチスとユダヤ人は同じなのに、なぜ憎み合ってたの?」と、複雑な疑問で幼い頭が一杯だろう。ちなみにヒトラー率いるナチスドイツは、ムッソリーニのイタリア共々、大元帥天皇裕仁が率いる(東條英機は単なる使用人)、我が大日本帝国の類い稀なる友邦だったのを忘れないで。その3国、つまり枢軸国側は先の大戦で完敗した歴史的事実も。そろそろ真珠湾闇討ち攻撃は、米軍が行ったなどとの妄言も出て来そうなので念のため。

 「シネマテークたかさき」で『吸血鬼』。観客9名。昨日の草刈りの疲れが出たか、大事な場面で居眠り。再見せねば。上信線でもウツラウツラ。会い向かいの中東系らしい若者も同様。高崎駅構内の「NEW DAYS」の店員。どう見ても70代後半。正直者はあの歳でも働かねば生きていけない国。

8月21日…裏庭の栗の木。葉の大半が黄ばみチリチリ状態。いがの数も極端に少ない(薄毛老人の頭のごとし)。一方で近所の栗は、葉もいがもたわわで重量感タップリ。く…悔しいよう。害虫、あるいは周囲の木の伐採との関連が? これじゃ、例年通り「古書往来座」に実を送って上げられそうにない。清廉で貧しい店長&丁稚諸君。誠に申し訳ない。『19世紀ロシア奇譚集』(光文社文庫)。結構楽しい。光文社文庫も近頃は良く読むな。

 明日、高円寺に行く前に西荻窪の「盛林堂書房」に寄ろうと、念のために電話。最近は月曜に加えて、木曜日も休みなのだと初めて知る。事前連絡してホントに良かった。確か「古書往来座」も週休2日に。店で来ない客を待つより、ネットに力を入れた方が確実に利益を生む時代になったのだ。仕方ないけど商店街は更に寂れるな。

 チョイ前の『日刊ゲンダイ』の週末連載で、元木正彦が悠仁君を”さん”づけで。相手は大学生にもなってない、親、いや主権者がかりの象徴的一生徒。呼び捨てか君で充分だと思うが、従来の”さま”よりかはよっぽどまとも。この程度の呼称の変化でも、著者と編集部の間では想像を絶する葛藤があったと想像される。山崎雅弘も”公共御用放送”NHKが、 ”聖断”なんて言い方を乱用してる現状を徹底批判。友人らしい”宮内庁御用達思想家”、内田樹なんかよりはるかに筋が(”宮内庁御用達自由民主主義者”なんてのもおったな)。元々が右翼の適菜収は、ここらどうしてるのだろうか。何冊も読んでるが全然記憶に無い。

8月20日…高崎駅西口1階、ス―パ-脇の閉店したパン屋の後はなかなか埋まらない。東口出口脇にも1軒。「パーネデリシア」だ。店は結構混雑してるが、奥の喫茶店スペースは広いせいか空いてるので落ち着く。「シネマテークたかさき」「高崎電気館」「109シネマズ高崎」「くまざわ書店」等に出掛ける際の時間調整にはココが一番。店員さんの愛想の良さは「成城石井」に負けてないが、パンはあそこほど固くないので、年寄りも安心して噛める。コーヒー&マフィンで30分前後。読書がはかどる(高崎駅東口の穴場)。

 入谷コピー文庫の堀内恭編集長から、『人生は七色仮面!/第16回/林哲夫編』が届く。前からリクエストしてたがようやく実現。ビンビールを傾けながらじっくり楽しもう。でも多忙なお2人には却って迷惑をかけちゃったのかも。身勝手な老いぼれ読者のエゴイズムゆえに、苦笑いして許して。南陀楼綾繁編も頼んでみるか。こちらは特に読みたくもないけど(希少価値も無いし)、最近コピー文庫にすっかりご無沙汰の様子ゆえに(超低原稿料故の忌避?)、嫌がらせの意味でのリクエスト(ケケケケ…)。

 『雑草群落』(松本清張・文春文庫)。下巻になっても殺しは一切なかった。でも面白さは最後まで。骨董屋親子を狂わせるミステリアスな旅館の女中、和子の魅力だろう。1965年、つまり東京オリンピック翌年『東京新聞』に連載。楽しそうに書いてるから担当者と波長が合ったか? 粗筋説明だけの駄解説がないのもクール。映像化はされてるのかな。主人公は小林桂樹ならドンピシャ(当て書き風とさえ)。

8月19日…スタミナドリンク代わりにリリア・プラドさんの映像を時々眺めてるが、昨夜は酒井和歌子&黒沢年男コンビの『めぐりあい』が浮上。押して楽しんでたら有楽町界隈のロケらしく、喜劇舞台のポスターがチラリ。劇場名や何の興業かまでは確認出来なかったが、由利徹、谷村昌彦の名前はクッキリと。由利は分かるが、下着泥棒をやらせると右に出る者はいない谷村が、同等に扱われてたのには驚く(締めだった)。また素面で確認してみよう。酒井和歌子の各種想い出グッズは、芦川いづみ並に根強い人気が。両名に比べれば石原裕次郎、吉永小百合、市川雷蔵は犬の糞(美空ひばりや勝新太郎は問題外)。ただ芦川と異なり、酒井は新規ファンを増やせてない様子。先行きは見えたか。芦川、ゴダール、土方巽は思い出層だけでなく、新規ファンを開拓中なのだから凄い。立憲民主党の代表選挙。一番まともな小西ひろゆきの名前はなぜ浮上しない? 

 朝から高崎線で『雑草群落(上)』(松本清張・文春文庫)。約400P あるが猛烈に面白く、下巻を持参しなかったのを猛省。主人公の骨董屋の平凡さが出色。まだ誰も殺されてない。後半が殺戮ショーか? こんだけ前半が楽しめれば下巻がポコペンでもいいや。神保町まで歩く気がしない。「珈琲美学」が臨時休業。

  「シネマテークたかさき」で『Chime』。たった45分の映画なのに入場料1500円均一(普段会員1100円)。ムカついたが映画自体は割と楽しめた(観客7名)。でも通俗的ルッキズムに基づいた、美人女優が出てない映画どこか物足りない。子役の台詞がほとんど聴き取れず。編集はいつも通り上手い。上信線で笹川左保御大の私小説、『魔の流浪』(角川文庫)読了。持てる男も大変。併読はまずしない、御大&総御大の本を2冊片づけた珍しい日。高崎市内。方々で24、25日の高崎祭りでの鳴り物類の練習音が。俺には単なる騒音だが、好きな馬鹿もいるのだろう。

8月18日…次第にミーハー的見地も露わになって来た『閔妃暗殺/朝鮮王朝末期の国母』(角田房子・ちくま文庫)。今の韓国にも大日本帝国にも、調子良く右顧左眄する様にはウンザリ(韓国語が出来ないのに本書に挑戦した度胸は買うが)。しかし、大手新聞の外信面と捉えればそう腹も立たない。ちくま学芸文庫の戦争物に比べ、ちくま文庫は吟味不足!(と思ってら同書は、れっきとしたちくま学芸文庫だった。爺様ボケまくりで深く反省!)。ともあれ韓国近代史には無知を極めてたので勉強に。『東京新聞』。今朝の小学館の”2大週刊誌”(?)、『週刊ポスト』&『女性セブン』の、でかいが中身ゼロの広告にゲロゲロ。無能な社員と印刷屋、広告関係者のために両誌は出してるのか。一種の社会貢献事業?

 その時代の国の勢いに比例する、ハリウッド映画の人種的画面登場比率。昨今はインド人が圧倒的。『ダイハード』初期には、一時金持ちの象徴だった日本人。今は見る影も形もないが、真田広之以外は全員が100円ショップ「フジヤマゲイシャ」チェーンの店員に? チンポ無頼&ホテル代政党助成金のチンジローの登場で、再び日いずる国には絶対にならないな。新最高裁判所長官の今泉幸彦に、ボンクラ記者クラブ自称記者が、「あなたも営繕費泥棒してたのか?」と尋ねる職業人としての誇りゼロなのは予想通り。だが、「世界に稀な人質司法は、おっしゃる”時代のニーズ”に合致してるのか?」くらいは、せめて誰か尋ねろって。

 「シネマテークたかさき」で『裁かる々ジャンヌ』。観客13名。素晴らしい。30年振りくらいか。もう2~3度はくたばるまでに観たい。低予算で国家の庇護を受けてない、『戦艦ポチョムキン』、あるいは『アルジェの戦い』の域。最後に民衆は怒りを爆発させるが(革命ある国の仁義)、日本だと食うや食わずの貧乏長屋の住民が自宅の羽目板を外し、「これも火あぶりに使ってください!」と、お役人様に献上しそうで怖い。世界が驚愕する奴隷根性(普通、河野太郎やチンジローは並の国ならとっくに始末されてる)。

8月17日…湿疹、ムカデ、雑草。これが今の俺を取り囲む3大脅威。”右手内側お岩”は峠を越えひと息ついてたら、両足膝上下を湿疹&あせもの混成軍が同時多発ゲリラ襲撃。血も涙もない鬼畜イスラエル軍ほどじゃないが、老いぼれにはつらい。自室は西日が当たるので、冷房もキリリとは効かない。明日はまた「シネマテークたかさき」で、1日中すずんでようかしら。「高崎電気館」でも興味ある番組を上映中だが、猛暑下歩いて行く決断がつかない(高崎駅西口から徒歩20~30分。旧繁華街、中央銀座通りの果て)。

 「シネマテーク~」の壁に、第2回たまむら映画祭のポスター。去年は『そっちやない、こっちや』『無限ファンデーション』と、地縁+意欲を感じさせる作品を。今年は西川美和2本立て。シネコンでやるようなのやっても意味ねえよ(21世紀の浪花節映画だし)。2回目にして既に超後ろ向き。村上賢司の面白いらしい亜流映画でも、1本加えてやればいいのに。小栗康平やるよりは3グラム程度はマシかな。村上入れちゃ金沢映画祭になっちまうか。どうでもいいが。

 『日刊ゲンダイ』、きょうは郵送されて来ない。女房によれば土曜は休みだと。ちゅーこた良く分からんが、月曜日に2~3日分まとめて届くのか。速報性は放棄してるが、『週刊ゲンダイ』という気も少し。糞みたいな本家『週刊現代』に比べればよっぽどマシなので、特に文句は言わないが(言ってるような気も)。湿疹のせいもあり、高円寺まで長征する気がしない。高崎でまたドライヤー見物でもするか。

8月16日…”ガザ4万人殺し”で世界の憎悪を浴びてる21世紀のナチスドイツ国家、イスラエルにはやや負けるが、”永田町の16人殺し”で知られる血まみれおばさん、上川陽子外相が総裁選出馬の動きと(売りは殺人力?)。チンポ無頼のチンジローと言い、実に人材豊富な統一教会&日本会議+創価学会の破れ便所スリッパ政党自民党。この際だ。ガキの紙オムツも政党助成金で買う高額所得者吝嗇お嬢様、ドリル優子も是非出馬を。首吊り縄、死体、使用済みコンドーム、詩集、紙オムツ、ドリル等が乱舞、ビジュアル的にも大いに盛り上がる。『閔妃暗殺/朝鮮王朝末期の国母』(角田房子・ちくま文庫)。次第に著者の野放図な”推理力”が鼻につき始めた。『バルザック(上)(下)』(ツヴァイク・中公文庫)は資料が豊富な上に、クールで説得力があったからつい比較を。

   昼過ぎからずっと「シネマテークたかさき」暮らし。『左手に気をつけろ』&『誰かが歌ってる』7名。『ミカエル』15名。『怒りの日』9名。正確に言うと12時15分から17時43分まで滞在。井口奈己映画って波はあるが、どっか引きつけられるな(貧乏臭い点にも好感。製作費、ピンク同様300万程度?)。ドライヤーは『奇跡』や『裁かる々ジャンヌ』が余りにも有名で若い頃に観たが、『ゲアトルーズ』『ミカエル』『怒りの日』の方が感銘深い。ドライヤーと言えばタイアップ広告らしく、鈴木清順監督の『東京流れ者』で渡哲也が、わざとらしく弱小電機メーカーの品を使って誉める。会社名、確かパンチだったような…。いや違うか。今夜眠れそうにない。

8月15日…なるほど。反社会的国民の健康破壊テロ企業として、同社は伝統と由緒を誇っていたのだ。『自民党の大罪』(適菜収・祥伝社新書)の98ページ”中抜きで焼け太り/竹中平蔵”で、奴が1984年にサントリー学芸賞を受賞してると初めて知った。ゲロ糞まずい酒を過剰広告で売りまくるだけでなく(サンピンインテリに餌付けしつつ)、長期的戦略で国民殲滅計画を推進していたのだ(埼玉県警が川口や蕨で、人種差別主義者を保護育成してるように)。サントリーのペットボトルは社名表記が実に小さい。他製品も同じだろう。入念に社名チェックして排除、主権者の健康破壊を目論むゴロツキテロ会社の野望を肥溜めに廃棄しよう、と再確認した湿疹満身創痍老人。

 幸い帯状疱疹ではなかった(午前中病院に)。ただ電車に乗るのはばかられる程度に、まだまだ悲惨な”右手お岩”。待ち時間に『閔妃暗殺/朝鮮王朝末期の国母』(角田房子・ちくま文庫)。読み始めたばかりだが、興味深いし読みやすい。著者の本は初めて。この歴史的テロ事件。確か堀口大學の父親も主犯の一人だったと記憶。良く日本人大量虐殺事件が起きなかったよ。日本だったらあなた方が想像する通り。

 今日が『日刊ゲンダイ』の郵送契約開始後初到着日(奥さんのネット上の活躍で何とか)。14日付けと実質2日遅れるが、別にいい。創刊以来のヘビー読者の俺は、同紙を西川口の「広瀬川」、蕨の「丸好」、飯田橋の「まさみ」、同駅東口の「日高屋」他で読みながら、一杯やるのが至福の時だった。電子版だぁ? ざけんなサントリー野郎!(テロ糞ゲロ味野郎の意味) 。外飲みの機会が激減した今、自宅で同紙を味わいつつ酔うのは、余生短い老いぼれの数少ない贅沢。値段の問題じゃない(プチブルですいません)。

8月14日…昨夜、表参道で乗り換えた地下鉄銀座線で、俺ともう一人の腰曲がり爺さんが、東南アジア系ギャルコンビから席を譲られた(ジェスチャー交じりで)。その後2人ともに、席が開いても掛けようとしない。一方で遠慮なしにドカドカ腰を下ろす若い日本人乗客(悲しきわが同胞。日本の没落でこの連中の海外旅行不可能となり、恥を国外で撒き散らせなくなったのがせめてもの救い)。神田付近でガラガラになると、やっとコンビも座った。優しくされたヨイヨイ爺さんも内心ホッ。再度の崩壊を迎えてる大日本”ポンコツ&無責任”帝国の車内道徳は、かつて蹂躙された地域の末裔人民の配慮で維持されている。

 右手内側の湿疹が相変わらずひどい状態で、名付けて”右手お岩”。行きつけの皮膚科は明日まで夏休み。その頃までには峠を超しそうな気も(願望込み)。でもやっぱ1度は診てもらった方が良さそう。数年前には左脇腹に帯状疱疹も(治療費がホント高かった!)。腕にも出来るそうだし。ムカデと湿疹と雑草で散々な夏(本や雑誌もさっぱり売れない)。

 久々の『赤旗』ネタ。恒例の”赤旗記者緊急募集”広告。今回から地味なイラスト入りに。効果あればいいが(まず無いだろう)。それはいいが7面の法律相談(回答者/笹本潤弁護士)。相談者は子供のいない80歳の老人。兄弟に遺産を残したくない等の相談の回答を得た後で、最後に”財産の一部を共産党に遺贈するのはどうしたらよいですか”。笹本弁護士、共産党のHPを参照にと嫌みなく簡潔に答えてたが、例え本当にそういう問いがあったにしても(疑い深い奴)、俺が紙面責任者なら別に項目を設ける。どうしても統一教会臭が漂うから。種々大変なのは分かるが、政党助成金の受け取り拒否に比べれば簡単な手間だと。次元が違うか。

8月13日…昨夕は「シネマテークたかさき」で『このろくでもない世界で』。観客12名(ほとんど中高年)。7割くらいまではなかなかだったが、後半は迷走し暴力映画からやおい映画に。迷走とは感じない人も多いだろうが、筋が分かりずらいのはな。演出センスはあるから先が期待出来そう(長編デビュー作と)。ここでバイトしてた事もある脚本家、生方美久のインタビュー記事コピーが壁に。1993年富岡市生まれ(俺が帰郷した頃)。高崎商科大学付属高校から群大医学部看護学科か。勉強できたのだね。妄言を吐いてヒンシュクを買ったりもしてる様だが、相変わらずの売れっ子振り。監督は清水崇、脚本家は生方美久時代が続くと、村上賢司の出番は永遠にないな。小栗康平はもう亡くなったの?(ご存命だった。そういや何年か前、有名な大根オダギリジョー主演の、糞退屈な藤田嗣治の映画を観たな)

 バカップルが平然と座わりヨボヨボ老人が立ってる、クズ客揃いの高崎線弱者用シートに腰掛けて『バルザック(下)』(ツヴァイク・中公文庫)。中身の薄い鹿島茂の仏文学解説書等に無駄な時間を費やさず、もっと早くに読むべきだったと時期を逸した反省。所でJR東日本の車輛の窓の引き出し式日よけは、いつから廃止に? 東京メトロのゴミ箱撤去級の歴史的愚行。上信線車両にはちゃんと備えてあるのでずっと快適。車輛の揺れは凄すぎるが。

 「シネマヴェーラ渋谷」で『幼きものは訴える』(’55日活)『田舎刑事/時間よ、とまれ』(’77テレパック/テレビ朝日)を続けて。いずれも70人前後の大入り。中年お母さん客多し(新日本婦人の会の動員?)。前者、ホーボーでもない子供らが、鹿児島から北海道までワープしまくるのが凄い(脚本/八木保太郎&佐治乾)。後者ここで2度目。市原悦子、例によって独走。15歳で満洲に捨てられた、元娼婦のストリッパー役。ただ中国側から見れば侵略者の先兵だったとか、女性が同胞からソ連兵への貢ぎ物にされた等は、製作年度のせいか一切触れられてない。77年と言えば俺が本苦界に身を沈めた年だが、反戦ドラマもまだ被害者意識一筋時代だったのだな。 

8月12日…本や雑誌がいよいよ売れなくなってる昨今(新刊、古本の区別なく)。俺の場合はインチキ古本屋だからいいが、本業だと大変だな。西荻窪の「モンガ堂」をふと。同じ西荻の「盛林堂書房」に月に1度は出掛けるが、「モンガ~」には開店直後1度行ったのみ(余りの遠さに健さんの”番外地シリーズ”ポスターの惹句、”地の果てまで来た番外地健”を連想した記憶)。調べたら、「珈琲貴族」同様にまだシッカリ営業中。この棄民国家で税務所にいじめられながら、零細個人商店を営むのはそれだけで偉いとマジで。足腰は大丈夫かしら?

 相変わらず面白い『皆殺し映画通信/ストライク・バック』(柳下毅一郎・フィルムアート社)。けど対談ゲストに村上賢司監督を読んだのは大失敗。ゴジラが慎重に皇居を避けて暴れ回るのはガキでも知ってる歴史的事実だが、村上君わざわざ皇居を××と伏字に。知りたきゃググれとまで(ハレンチな責任転嫁的妄言)。こんな空気デブじみた臆病者を招くな。というより、今じゃ既にどのメディアでも普通に論じられてる問題。今更伏字はみっともないと、柳下、ないし担当編集者(田中竜輔)が説得すべきだった。かく小さな忖度が、菊のタブーを巨大化させる。監督、物書き、編集者。いずれも自由な表現を生業とする者が、自らの仕事を貶めるんじゃない。シャレになんか全然なってねえから。

 前出記事。村上賢司を呼んだのは大失敗と書いたが、”中失敗”に訂正。対談第2部が意外と面白かったゆえに(恥ずべきパクリ映画自分史最高!)。彼が高崎生まれとは全然知らなかった。新島学園から専修大とは、よっぽど勉強出来なかったのだな。富岡市内周辺部でもだが、医者の息子は中学になると大体は安中市の新島学園に転学。そこから同志社大学医学部へとのパターン。村上はその他の味噌っかすグループだったのだろう。富岡高校→明大夜間部文学部文芸科よりは、ややマシだったのかも知れないが。清水崇のせいで、村上は各紙群馬版や他メディアにもまず登場しない。作品歴からするとまあ何となくあれだが…。

8月11日…昨夜も「シネマテークたかさき」帰りに、高崎公証役場近所、セブン脇にたたずむ女性コンビの片割れから声を掛けられる。前から言葉が良く聞き取れない。食うや食わずの若者より、小金持ち老人は大事な客層。一考すべきだろう。でもこれは金になりっこない、ヤボテン爺さんの戯言か。道順を尋ねてる訳ではなくやる事は一つ。言葉は単なる符号だ。この稼業、監視役も居る例が多いらしいので、周囲もチェックしてるが未確認。海外で働くからゆきさん(大和撫子娼婦)も多数復活してるとの報。『女衒』の今村昌平監督もビックリだな。映画的素材としては素晴らしいが、ニッポン映画人には『新米記者トロッ子』がせいぜいか(権力者への按摩芸一筋)。原一男ならやってくれそうだが。

 『映画芸術』。やはり本文を大きくしたと編集後記に。偶然だが俺も最近似たような事を。漫画ネームは長い間18級基本だった(意味が通じない? 写研の文字の大きさを示す数字。反面天地220ミリ縮小の、B5判雑誌用の1・2倍漫画原稿の場合)。俺はベテラン編集者なら知ってる、写植級数フィルムを未だに使用中。その際に、20級指定にする吹き出しネームが増えた。でかすぎる気もするが、吹き出し自体が昔より全体に大きくなってるので、従来通りだとネームがアップアップ。無論、指定する俺の視力の劣化も要因。デジタル世代編集者はどうやってネーム指定を。忘れるトコだったが、『映画芸術』にのむみちおばさんが初登場。ますます売れっ子に。俺なんか同誌で2回も没くらってる。うらやましい限り。BS朝日の『検事/朝比奈燿子』の再放送に山口いづみが。相変わらず鼻血ブー一升級のエロさ。朝比奈まことという、義理を欠いたエロ漫画家もおったな。

8月10日…”中東のゲシュタポ”ことイスラエル軍が、無慈悲にパレスチナ人を殺戮しまくってるように、家に出没するムカデを木槌で潰しまくった天罰か。両手両足の湿疹が更に悪化。今日は上京。この暑さじゃ長そで長ズボンは問題外。電車内で恥ずかしい(誰も見てねえよ爺様の肌なんざ)。顔に出来てないのがせめてもの救い。『バルザック(上)』(ツヴァイク・中公文庫)に夢中になってれば忘れるか。←実際に面白くしばしかゆみを失念。冷酷な実母のせいとはいえ、バルザックの熟女趣味も半端じゃない。バル様の名言を同著より孫引き。”男の初恋を満足させるのは女の最後の恋しかない”。そういや”裏長屋のバルザック”こと、松本清張総御大も印刷屋で一時働いてて小て小説化も。印刷業の失敗時にも熟女愛人を経済的に頼ったバルザック。総御大はすでに結婚してたから、そうも行かなかったのか(妄想的推理)。

  「シネママテークたかさき」で『ゲアトルーズ』。観客10名。ドライヤーの遺作。重政隆文によれば映画は10本のうち9本は愚作と。同感。巨匠の晩年の作品は大概が凡作なのだが。寡作派は例外か。チラシに”カール・テオドア・ドライヤーセレクション”と。昔は簡単に”カール・T・ドライヤー”だった。Tではなく、”テオ”だか”テホ”だった頃もあったような。湿疹、相変わらず好転ぜず。

8月9日…親の見栄ほど怖いものはない。例の秋篠宮の息子(悠仁)の進学問題。噂通り東大に入れば、生涯裏口入学だとの噂はつきまとう。親は名誉が満たされて先に死に、子供は死ぬまで世間の冷たい眼に。雑司ヶ谷墓地に悪趣味な墓を建てた、夏目漱石の遺族をふと(同墓地の永井荷風や小泉八雲の物がいい趣味だけに、成金趣味振りが際立つ)。『週刊新潮』の広告に、志望されたら落とせないとの関係者の弁。大津事件における大審院長、児島惟謙のような真っ当な大学関係者はおらぬのか。いくら畝本直美検事総長が泥棒議員集団の手下を勤める腐敗マフィア国家でも、税金で暮らす象徴家族がこれじゃまずいだろう。

 遊人というエロ漫画家も昔。一時は偉い鼻息だったが…。エロ劇画家にも”いかづち悠”が。物語は退屈だったが、絵のさわやかさで人気を。相当な酒好き。負けてない吉田婆ちゃんは2人で24時間飲み明かしたとかで、出勤したら芙蓉ビルの遠山企画事務所で口をおっぴらいて寝てた。エロ劇画が急激に衰え始めた頃。80年代後半か。

 「シネママテークたかさき」で『クレオの夏休み』『新米記者トロッ子』を続けて。それぞれ16~17人&13人の入り。前者、主役の少女が一切愛くるしくない点が出色。それだけ。後者、脚本(大野大輔)の不勉強振りが超絶的。日本の表現の自由度が世界で70位以下という現実なんか、全然興味ないのだ。なら新聞記者映画の脚本なんか書くなボケイ! 批判の的の大手サラリーマン飼い犬記者を、今さら美化してんだから驚天動地(無論諸悪の根源、記者クラブ問題には一言も触れず)。『東京新聞』の望月記者の噂を小耳にはさみ、半日くらいで書き飛ばした感が(骨格は本作配給元の東映が、70年代に乱作したスケバンもの)。製作に日本新聞協会がと思って目を凝らしたが、見つからず(後援/新聞労連も)。仕込みの使えない低能な座頭市がプロデューサーなんだろう。撮影も酷いし、題名とチラシ以外は救い難い。

8月8日…昨夕は「神保町シアター」の『われらの時代』。3度目くらいだが、常に主役の長門裕之に脱力感(右翼だった弟の津川雅彦と違い、リベラリストだったと)。有名な失敗作。ただ当時の本作関係者は、低予算、弱体配役下で失敗を恐れず果敢に挑戦を。端から安全地帯でシャドウボクシングしてる、昨今の映画人の臆病根性との根本的相違。観客20人台後半(皆無に近い女性客)。渡辺美佐子が中原早苗そっくりなメイクを。「東京堂書店」で『映画芸術』。本文が『週刊新潮』並にドンドン大きくなってる気が。

 夕方、恒例の草刈りダイエット。ふと市道を隔てた畑を見上げると(ココも拙宅の土地)、昆虫取り用網片手の子供が2人走り回ってる。昔は他人の畑で遊んでたりすると、親に激怒された。今時の子供じゃ仕方あるまいと眺めてると、母親らしきおばさんまでが我が畑に踏み入り、スマフォでクソガキの写真撮影開始。愚かな親もいるもんだと呆れたが、考えたら隣接する地主は俺と富岡市が交わした換地計画原案を無視、自らに有利な工事を市にコッソリさせた人物(原案通りやり直させたのは言うまでもない)。その縁者だとすると、こういうハレンチ行為に及ぶ可能性も充分有り得る(次からはガキもバカ母も許さないが)。今でも俺はこの地主と、富岡市役所土地改良課の当時の担当職員(武士の情けで名前は出さない)が賄賂関係にあったと確信。まだ時効じゃないし、ほじくってみる価値は十分(ゾラの小説「大地」の超ミニ版)。両者否定するなら、俺を名誉棄損で訴えよ。榎本市長も職員はより厳しく管理するように(合法的に)。

 『映画芸術』。女性に訴えられてる団塊コンビ(荒井&スガ)が最高。ちと若いが稲川方人も被告仲間に加われば、”女性の敵爺さんの3大ゴールデントリオ連載”として、大いに人気を呼ぶ可能性は、ねえな。

8月7日…公開時イマイチ乗れなかった『ジャッキー・ブラウン』をWOWOWで放映中だが、鬼畜虐殺国家イスラエル断固支持とぶち上げたらしい、タランティーノの続報がない。俺が知らないだけか。現地入りして自ら闘うみたいな妄言まで吐いてたと(在日ネトウヨホラ吹きウクライナ人?)。数度クリックすれば分かるのだろうが、その気にもなれない。そんな馬鹿はどうでもいい。セクハラ問題で、女性も悪い風発言をしたカトリーヌ・ドヌーブは即謝罪を。タラは確信犯か。どうでもいいが(園子温は今?)。

 高崎線で『玄白歌麿捕物帳』(笹沢左保・光文社文庫)。都築道夫にも似たラインがあるが、やっぱ御大の方が肌にフィット。医学的見地から奉行所に主人公の杉田玄白が出入り自由だったり、十手持ちと仲が良かったりと、アウトローメインの御大諸作品としては不良性感度に欠ける面が。93年の文庫書き下ろし。暗さを排し始めた世相を考慮したのか。盗賊に手込めにされて殺される大店の養女が、両親の眼の前で輪姦されるという設定に(必然性ゼロ)、古いファンは郷愁に誘われるが。その後に縄田一男の解説を読むと、『小説宝石』連載分と。「?」良く読めば文庫書き下ろしではなく、”文庫オリジナル/連作時代小説”と。そそっかしくて申し訳ないが、編集部の表現も問題あると。

 コロナ渦以来だから3~4年振りか。暁星学園崖下の「珈琲貴族」へ久々に。マスターは元気だったが、女性は若手美女にチェンジしてた。終始不機嫌なマスターも、抜群なコーヒーの味もそのまま(480円)。なぜ足が遠のいてたのか謎。神保町と逆方向だからか。ホントに時が止まっていた、かのように俺には見えた。

8月6日…昨日は16時10分からの、『アイアム・ア・コメディアン』を「シネマテークたかさき」で。平日午後なのに17人と好調な入り。主人公、村本大輔の持ち味で退屈はしなかったが、演出者は本作には一番向かないヤボテン(日向史有。馬鹿とまでは言わないが笑いへの造詣ゼロ)。スタンダップコメディアンのドキュメントを、浪花節でまとめる超マヌケさ。無駄な飲酒場面にもゲッソリ(20分長い)。土曜日に陰気な顔で舞台挨拶してたのは、日向監督だったの?(『ゴッドランド』上映前)もっとフットワークのある演出者が担当すれば、10倍は笑える快作になった素材だ。

 前日上京を休んだ際に、1日遅れの『日刊ゲンダイ』を買ってた近くのセブン(とはいえ車で5分)。とうとう新聞コーナーから消えてたと女房。新聞だけでなく、あらゆる地方インフラが崩壊して行く予感。年収4000万保証された公金泥棒代議士が国会を闊歩してちゃ、当然そうなる。調活費泥棒検察が盗っ人国会議員を、裏金警察が人種差別主義者を保護育成する”神国ニッポン”(営繕費泥棒の最高裁判所がお墨付き)。そりゃともかく愛知県や島根県、広島県の知事はまとも。銀食器泥棒兼学歴詐欺都知事と同レベルの、日本一の朝鮮人差別知事、山本一太をどこかでもらって欲しい(ドリル優子とセットで)。知事公舎で妾とオマンコしてた絶倫知事が、まともに見えて来る日が訪れようとは。

 個人的には趣味ではないが、そういうこざかしい次元を超えて、”種々世話になった”元祖ボンドガールのウルスラ・アンドレス(最初は確かアーシュラ・アンドレス)。必要がありチェックしたら、希望もしないのに現在の画像を強制拝観させられる。諸行無常とでも言おうか、ホント知りたくなかった(気分は菅原洋一)。それが己の老醜を棚上げしただけの、安っぽい感傷だとも承知してるが。ただ元オナペット女優だけには、「今の画像を見ますか?YES/NO」程度の、事前選択機能を用意してくれないか(バーカ!)。

8月5日…『東京新聞』。「こちら特報部」の鹿児島腐敗県警のメディア(ハンター)不当捜査批判記事は立派だが(関西生コン大弾圧告発記事級)、自販機並みに捜査令状をノーズロースで出した、ハレンチヒラメ裁判官が匿名なのが画竜点睛を大欠き。公人の最たる存在じゃないか。警察、検察、司法に噛みつかないメディアは穴あきコンドーム。中身ゼロなのに『女性セブン』の広告が、『週刊文春』『週刊新潮』を合わせたスペース。節税対策? 『週刊現代』や『週刊ポスト』よりマシとの見方もあろうが。後者2誌、なぜ廃刊にならないのか昔から理解不能。社長の親族でも編集部に?

   飯田橋にたどり着くと、暑さで昼飯に外出する気も起きない。結局は来る途中、「まいばすけっと」に寄り弁当や飲み物を。高崎に帰ると西口駅前の「イオン」につい。夜遅く(11時)までやってるので、夕食だけでなく老夫婦の翌日の食事や甘味類まで購入。つまり出勤日は終日”イオン漬け”。ファミマほどまずくはないが、特にうまくもない。「高島屋」や「スズラン」は7時で閉店だし。年寄りは喰うだけが楽しみなのにな。

   『昭和39年の俺たち』。但馬オサムの「第三国人とはなにか」はゲスなネトウヨ根性丸出し。彼等への大日本帝国崩壊以前の日本人の仕打ちをガン無視(殴り込む以前の、健さんや五郎の忍耐をシカトするのと同じ)。公平感ゼロの時流迎合根性は浅ましい限り(日本映画人の敗戦後の差別性を、21世紀の今まんま反芻する倒錯振り)。但馬ほど愚かではないが、馬飼野元宏も音楽から離れるとまるでピリッとしない。その点、藤木TDCや石橋春海は何かと潰しが(傑出性を欠くが)。「日本選挙映画史」の高鳥都は並。

8月4日…結果的には好演なのかもしれないが、『ゴッドランド』の主役エリオット・クロセット・ボーヴ。ホントに嫌な役柄設定(外見もひ弱なくせに実に陰険そう)。だいたい物見遊山根性で趣味の写真撮影をしたいがため、船旅ではなく馬旅を選ぶが公私混同もいいとこ(本人は一切悪びれず)。お陰人が死んだり馬もひどい目に遭ってるのに、仕事も適当だし恩人の娘に手は出すはの好き放題(杉田水脈級の人種差別主義者だし)。これだけ感情移入できない主人公も貴重。そこが面白いとも言えるが、『黒馬物語』を読んだばかりの俺は、終始馬さん側に立って義憤にかられていた。ヤボテンですいません。

 昨日の帰りはあえて新幹線を避け(2300円節約)、高崎線各駅ででじっくりゲテモノ系読書に浸る。『日航123便はなぜ墜落したのか』(森永卓郎他・宝島社)&『昭和39年の俺たち』9月号を交互に。前者中身はともかく、中曽根康弘はそう似せられねえ面構えじゃねえぜ。ガキの紙おむつ代も政党助成金で買う、盗癖お嬢様(親子銀食器泥棒都知事といい勝負?)のドリル優子の親父と勘違いしたほど。後者。ショーケンて今でもそんなに需要が? 最近の『日刊ゲンダイ』を見ても同じ感想を。松田優作とはかなり人気に落差が。なのに今じゃ日本盗作業界の双璧、佐野眞一&唐沢俊一のように同格扱い。後者2人の処遇に異議はないが、優作&ショーケンは小林旭と和田浩次くらいのランキング差が。俺の世代的偏見?

 高崎駅構内の「くまざわ書店」で『昭和39年の俺たち』他を買う際に、『バルザック 上/下』(ツヴァイク・水野亮訳・中公文庫)も一緒に。実は早川書房刊の親本も持ってるが、枕本で重くて通勤では読む気になれずに長期放置。贅沢過ぎるが歳には勝てない。

8月3日…老人の医者通いは子供の通学と同じ。俺も例に漏れず、脳外科、歯科、皮膚科を2~3カ月に1度は(つまりは毎月)。昨日午後は皮膚科の番。夏休みで子供連れが溢れ、終わるまで約2時間も(実際の診察は3分)。薬は後日に回してグッタリ帰宅。お陰で『日中15年戦争』(黒羽清隆・ちくま文庫)の読書ははかどったが。途中寄ったコンビニで、”国民皆保険制度破壊一筋の反社会的極悪ゲロテロ企業”、サントリーの麦茶を一瞬ウッカリ買わされそうに。ギリギリで鬼畜イスラエル軍にカンパするに等しい、悪魔の選択は回避出来たが…。同社はペットボトルに、顕微鏡で見ないと読めないような小文字でしか社名を記してない(反社会的強欲テロ企業の自覚?)。サントリー製品購入は、意図せざる首吊り用の縄編み行為。

  高円寺駅。先週に続いて女子トイレに列が見られず。構造改善された訳ではなさそうだから、俺が立ち寄った時間だけか。ここのトイレ掃除の中年女性。ゴム手袋はしてるが直接便器をゴシゴシゴシ。見習い中の若い女性が嫌~な顔を。柄の付いたブラシでいんじゃないの。一般家庭のように。何か気色悪い精神論の悪臭が漂ってる(トイレに臭気はほぼないのに)。

   「シネマテークたかさき」で『ゴッドランド』。観客5名。非常に後味の悪い一本。しかも143分。ただ素材が日本人からするとゆユニークなせいか(教会建築のために海を渡る軟弱写真マニア牧師伝)、退屈はしない。細部の説明不足、女優陣のルッキズムへの拘泥をシカトすれば、より話題を呼んだろう。

8月2日…昨日の『日刊ゲンダイ』の社告によれば、同紙は4日から群馬、栃木での一部地域の販売を中止すると。一部地域が前橋や高崎とは思えないから、多分富岡市や安中市、下仁田町や南牧村では1日遅れでも読めなくなる可能性が高い。あ~あ、数十年来の生きがいがまた一つ消滅(さすがに上信線で、片道45分かけて高崎へ買いに行く気には…)。東京や高崎に出ない日は、草刈りダイエットの間にムカデと戯れるしかなさそう。そのムカ公。戒厳令解除の隙をついてまたも姿を現し、即女房に木槌でせんべいに(10センチ大こげ茶色の光沢で小太り)。殺伐とした景色だが、鬼畜イスラエル軍の胸を張ったパレスチナ人殲滅行為に比べれば、ユーモアがあると一人納得。方々にゴキブリホイホイもセット。トリモチ式のネズミ捕りも効果がありそうだ。

 講談調の『日中15年戦争』(黒羽清隆・ちくま文庫)に着手。山崎雅弘のような怜悧な説得力には欠けるが、肩は凝らないしこういうのも悪くない。著者は昭和史が良く分かる小説として、獅子文六の『大番』を好意的に紹介(94P)。脚本家の笠原和夫は、獅子文六こと岩田豊雄の敗戦後の豹変に(戦中は『朝日新聞』に「海軍」なんて人気小説も連載、フランス帰りの赤子ぶりを大いに発揮して皇国の青少年を鼓舞)、刺してやりたいと思ってた等の文章を。黒羽が獅子のそういう面を知らないとも思えないが。懐が深すぎるだけか。

 ペイントロボに電話。「あんたの送ってきた絵、2枚とも涼しそうなランドセル少女じゃんか。出せるかあんなもん!」「で…でも幾らでもそういうのが出品されてるんで、いんじゃないかと…」「何年エロマンガ描いてんだ。無修整映像が溢れてるからって、同レベルのエロ漫画誌売る商業出版社が日本にあるか? 訳の分からねえ闇サイトと一緒にすんなボケ!」「す…すいません。違うの描いて送りますんで」難病で引きこもってるせいか、世間が全然見えてない。視野が全部ネット越しというか、月から地球を眺めている。

8月1日…拙宅1階は昨夜から準戒厳令下。大きめのムカデを女房が取り逃がしたため(日頃は専用の木槌で9割を叩き潰してる)。脅えてトイレは2階にしか行かないし、消えた周囲への用事は俺が木槌片手に代行する始末。例年より少なめだったが、この1週間で2匹も(1匹は通常処分)。ダニよりは発見しやすいし、蛇よりは可愛いとでも思うしかない田舎暮らし。

 NHKも商売上手。普段は99・9パーセントの御用電波送り付け悪徳商法を。敢えて世間常識に合致した程度の朝ドラを1本だけ放映。すると「やっぱりNHKは凄い!!」との絶賛の嵐!(肉屋前に列なす豚が、店主が捨てたリンゴのシンに殺到するの図)。受信料と言う名の強制的悪税(アベ放送局に徹して、アベが選んだ最高裁判事どもからトンデモ判決を獲得。トランプと同じ手口)。生活苦で払うに払えない家も急増中だろう。いちいち裁判するのも大変。従来拒否してた層からも、コレで受信料が取りやすくなる。年収2000万近くもらってる連中の悪知恵は(その多くが政界や電通他からのコネ入社)、スマートかつ合理的で残酷(あるいは数少ない非コネ派苦労人のアイデア?)。勇気が無くて唯々諾々と払ってる連中も、「NHKだって全部が悪いわけじゃないし」と、恥ずかしい自己合理化を。あさましい景色だ。

 昨夜は酔っぱらって早寝。上記分を起き掛けに書き終えて下に降りると、女房が「そ…それ捨てて!」。見ればアルミの脚立の下でムカデが死んでる。確かに巨大で12センチくらいは。風呂上がりに再発見、木槌を持ってなかったので、脚立のげその1本で仕留めたと。揉んだ新聞でくるんで表の焼却炉に(超気色悪い感触)。戒厳令解除。


しおやま・よしあきの腰曲がり薄毛爺さん疫病街徘徊(その1983)

2024年07月01日 06時32分05秒 | 独り言

7月31日…話題の『人間の証明/拘留226日と私の生存権について』(角川歴彦・リトルモア)を。最強の弁護団を備えた上流階級の著者にして、命を担保に取られた地獄の人質リンチ司法奴隷。看守の言う通り、国選弁護人にしか頼れない貧乏人(一般人)はちりあくたの扱いだろう(職員と視線を合わせてはいけない民主国家の刑務所なんて、他国にも?)。不満なのは彼の取り調べノートを勝手に検閲、複写した東京拘置所の所長や、兄春樹へのインチキ調書にサインさせようとした、悪徳検事がなぜか匿名な点。公金窃盗団の引き込み役兼逃がし屋役夫婦の女房、畝本直美が検事総長に冗談ではなく就任するギャグ(ギャング)国家。凄惨な被害者としての対応が、腐敗を極めた警察&検事&裁判官に対して人道的に過ぎる(釈放を却下し続けた裁判官名一覧も、増刷分では是非掲載を)。連中は年収2000万の公証役場や、レイプマンのお助けマン警察庁長官中村格を三顧の礼で迎えた、日本生命クラスに優雅に天下り予定なのだろうが。

 併読中の総御大の『連環』(松本清張・講談社文庫)。色事師で殺人犯の、新米活字系エロ本屋社長が主人公。仕事柄大いに興味深い(残り約200P)。主人公、立ち小便するかのように人を殺める。恩義ある人でも区別や差別なく公平に(自由民主主義者?)。アジア的ハードボイルド精神満点。自国民16人殺しの上川陽子。殺人力を売りに外務大臣に就任(華麗なるキラー外交?)。鬼畜米軍人に強姦された日本人少女の事件。自治体に警察から連絡なくても問題ないと、国会で共産党の山添拓の質問に居直っていた。自公体制維持のためには、自国民など殺そうが犯そうが屁のカッパだと。小説でなく現実だというのが凄い。

7月30日…あの河野太郎が総理を目指すと公言(ギャグではない模様。何かを特にしたい訳ではなく、ただトップに就きたいと。兵庫県知事と感性ソックリ)。一方、野田元総理は野党共闘の軸は、国民民主党と維新だと素面で主張(アベ政権誕生のキューピットが、河野政権誕生までアシスト?)。馬鹿の多様性だけは圧倒的なニッポン政界。

 ハリス献金者同様な思いの日本人有権者も多いはずだが、今の立憲見てると躊躇しちゃうよ。大石あきこが上昇させた支持率を下げるばかりの党首のれいわ、一番正論主張するのに陰気な共産党…。地上の天国同様にカンペキな政党は存在しないから、許せる範囲内の政党にカンパなり投票するしかない。眠狂四郎や木枯し紋次郎を気取り、棄権して自公政権維持に協力するのが最も罪深い(狂四郎も紋次郎も実は現実から眼を逸らさない)。知っての通り俺は盲目的共産党支持者ではないが、愛読する日刊『赤旗』や日曜版が出なくなると困るので(最近の党勢では現実味あり)、党本部改修資金に3000円を寄付しようかと。女房に『赤旗』集金人に渡せばと言ったら、後々何かに誘われると面倒だから、党本部に直接すると。気持ちは分かる。でも適菜収へのカンパもまだらしいし(メールが相手に分かる式なのが嫌だとかブツブツ)、大丈夫かしら? 朝方まだかよと文句言ったら、「自分ですれば!」と逆襲を。あ~怖い!

 「早稲田松竹」はカウリスマキ特集か。観てないのも結構。昔のは面白いから。移民問題を主軸に据えた頃から退屈化(平凡化)。誰もが公然と反対できない正義を全面に掲げると、創造者は失うものも多い(その程度の才能だったとの見方や、意地悪に”金持ちの道楽”説さえ出る)。無論、独りよがりな箱庭芸術も飽きられるが。端から現実への挑戦自体を回避しちゃってる、日本の多くの映画監督も困りものだが。高崎線で小学生高学年くらいの女子コンビが、お婆ちゃんコンビに席を譲った。弱者用シートに座ってたのだから当然だが。でもそれさえ出来ない馬鹿が多すぎる。

 「早稲田松竹」で『パラダイスの夕暮れ』。30人前後か(館の構造上客のカウントがしずらい)。上出来の部類とは思わないが、近作に比べ画面がはるかに力強い(大義に寄りかかってない)。驚いたのはカウリスマキ監督がまだ60代な点。とっくに70代なのかと。もう一花咲かせてもらいたいが(初心に返り)。

7月29日…無知ゆえに最近まで、メキシコの女優兼ダンサーでセックスシンボルでもあった、マリア・プラドを知らなかった(槇みちると同じ)。シルバーナ・マンガーノ+三原葉子並の映画かららしいマンボ映像にぶっ飛んだが(腋毛なしが寂しかったが)、調べたら観てる映画も。メキシコ時代のルイス・ブニュエル監督の『昇天峠』だ。再見せねば(マンボ映像の元映画もな)。今世紀初頭までご存命。くたばる前に知る事が出来てホントに良かった。

 昨日は朝一番で「シネマテークたかさき」へ。『夜明けへの道』『シャーリイ』を続けて。観客9人&10人。前者、ビルマ独裁政権と闘う元俳優兼監督の自撮りドキュメント。大義は立派だがひどい代物。あんたの低レベルな演説や、こましゃくれたガキや女房の映像には吐き気が。下らねえお喋りのせいで、当方が知りたい肝心な解放区の実情は皆目不明(児童労働ならぬ児童兵士の実態、普段の彼等の生活、地域の徴税問題、女性兵士の役割他)。こういう奴が政権幹部になったら間違いなく独裁政治を敷く。映画終後もおねだり映像の付録まで(卑しい野郎だ)。配給元の太秦はいい映画を紹介してくれるが、反体制映画だから何でもでは困る。真面目に吟味しろ。後者はまあまあだが、落ちがエロ劇画並に安っぽくドッチラケ。入倉ひろしや岩越国雄、出井洲忍でもこの程度の落ちはつつける。

 今、新聞の投稿欄はどこでもだが、ほとんどが70歳以上。今日の『赤旗』も80代60代が各1人。他は全員70代。80代の女性は志位和夫議長の著作を通じて、『資本論』を再び勉強し直すと真っ赤な宣言(トップ採用)。もし嫁さんが同居してるとなると、大変そうだな。今そういう例は稀だろうが。昨日草刈りしといて良かった。今日なら夕方でも熱中症でバッタリだったかも。

7月28日…シンジローだ河野太郎だ、さいはての世襲白痴ボンクラ政治家の愚汚名が次期総裁候補に登場してるが、政権放棄宣言に等しい(有り難いが)。この際だ。米国の元検事ハリスさん人気にあやかり、”自民党犯罪政治家の守護神(夫婦で)”、畝本直美検事総長にご登場願えば素晴らしいと。検察の職業を悪党の訴訟行為から、権力者のみ全面的赦免へと基本的概念を一変させた超やり手だ(”永田町の16人殺し”、上川陽子の殺人力に匹敵するめおと賄賂力)。これで間違いなく自民党は甦る。日本国がその時点まで存在してるか否かは不明だが。

 マリー・アントワネットの首チョンパ熱唱映像が話題の、パリオリンピック。ディレクターは俺も深く尊敬する作家、深沢七郎の「風流夢譚」ファンじゃないのかと。同じ思いの同世代元文学青年&少女も多かったはずだ。日本じゃ何の罪もないお手伝いさんが、自称愛国者の手で同作発表直後に刺殺された(ナベツネに買収される以前の、中央公論社社長宅で)。お陰で菊のタブー更にアップ(元股肱の警察や検察、司法の意識的怠慢も加わり)。4年後の東京オリンピック。2回目と比べて大成功だったいうのが今の大方の評価。しかし海洋生物学者に変身してた元大元帥・天皇裕仁に、日本選手団はナチス的敬礼での熱烈赤子宣言(国立競技場が二重橋に変身!今観ると天皇は白馬に跨ってるかのよう)。既にして批判マスコミは皆無。海外の旧植民地の人々は無論、捨て石にされた沖縄県民の怒りは絶頂だったろう(大戦からたった19年後!)。

7月27日…昨夕は「神保町シアター」で『スキ!』(監督・渡邉孝好・’90)。50人前後とココとしては大入りの部類。『居酒屋ゆうれい』で有名になる演出家の撮った映画とは思えない、「大井武蔵野館」的怪物件。主演、大江千里、共演島崎和歌子。新小岩の場末の流しが、武道館で3日間コンサート開いてるかのよう。突っ込見所満載のある意味満足すべき水準。一番驚いたのは、社長室で娘との婚約解消宣言される際の大江の顔面が、真っ黒に日焼けしてた点。確かに島崎と海辺で戯れる場面はあったが、他場面では彼の顔色は普通。俺が眠って見過ごした重要場面でも?(日焼けルームに通うとか) 鈴木瑞穂(左翼インテリ役者筆頭)や今福将雄、菅井きんの勇姿が満喫できたのは嬉しかった。

 前から嫌いだったが、大谷翔平がが益々ヤング河野太郎化(世襲でないだけの相違)。気分は既に皇族。イチローも悟り顔した実に嫌な野郎だったが(現在形で語るべき?)、アメリカで成功した野球選手でまともに見えたのは野茂だけ(野暮な所が粋だった)。前田吟や石田純一のコラムに比べ、急降下でポンコツ化してる『日刊ゲンダイ』の松尾潔の連載。分不相応に誉めら過ぎて綱が切れたアドバルーン(商人フェミニスト、北原みのりの営業接待にニヤケ面)。垂れ流しな分量を誰かが制限してやれば、3グラムくらいは改善されるかも。田中康夫を無意識に尾行。どうでもいいが。

 夕方の雷雨はさすがに本場上州と思わせる激しさ。予定してた”草刈りダイエット”も即刻中止。雨中の草刈りはやってみれば結構気持ち良さそうだが、落雷で黒焦げになるのはどうも(実際に落雷死体を見た経験はない。そういう機会も既になさそう)。虹が出たかどうかは今日は未確認。

7月26日…中国製映画は出資しただけの作品も含めて、愛国心の鼓舞が極端なので避けてるが(パニック映画でさえ中国万歳!ホント、韓国映画に比べ100年は遅れてる)、今朝明け方にWOWOWで観た中国製の『デンジャラス・レディ』は、安っぽさ全開で好感を(往年の香港映画を思わせるパクリ精神にも)。ただ寝ぼけ眼での絵面見物だけゆえの感想。詳細な筋を追えば、当然忠誠心が注入されてるはず。独裁国家の検閲とはそういうもの(強いられてもないのに、銭のために従う臆病国家マスコミの例も)。ただパクリに関しては笑えない。エロ劇画全盛期は依頼不可能なレベルの売れっ子が登場すると(石井隆や能條純一。その前までは池上遼一)、仕事不足の漫画家に良く絵を真似させたから。その頃は何も考えなかったが、漫画家の気持ちを思えば慙愧に耐えない。老いた証拠だな。

 午前10時30分頃。高崎線快速が信号機がどうのこうのとかで、大宮駅手前で緊急停止。停車位置のために電気、冷房までがストップ。15分前後で運転再開になったが、もし30分以上だったら生き地獄だった(7割前後の乗車率)。神保町。「小宮山書店」の100円棚で、笹沢左保御大の文庫本を11冊購入(角川文庫の『魔性の月光』『白い獣』他)。もう50冊は読破できたのか? 何しろ生涯で約350冊出したと言うから先は長い。

 往復で『黒馬物語』(A・シューエル・光文社文庫)読了。道徳感の基本はキリスト教的世界観の基づいてると思われるが(著者はクエーカー教徒と)、宗派を乗り超えた普遍的説得力が。文鮮明の『原理講論』や池田大作の『人間革命』が、『黒馬~』のように世界の大人や子供から迎えられる日は来るのか?(永遠に無理だよ)挿絵も豊富で楽しい1冊。『沖縄戦記 鉄の暴風』(沖縄タイムス社編・ちくま文庫)も少しづつ。皇軍の住民への無責任かつデタラメな横暴さへの怒りで、1度に30ページ以上は読めない。

7月25日…”顔文一致”という言い方が。適菜収、東浩紀はその筆頭かと(前者は愉快に、後者は超不愉快になるとの根本的相違はあるが)。東の場合、日本人の臆病な屁垂れ根性(奴隷精神)を一身に具現化してるので、本は今後も適菜より良く売れるだろう。馬鹿は昔から思想信条を超えて存在する越境的存在ゆえに、圧倒的に数が多い。現代詐欺師フェイスベスト3、松岡正剛(生きてる限り俺のベスト1)、音喜多駿、堤未果の商いが繁盛してる由縁。池田大作センセ全盛期に比べると、どうも詐欺師顔も小粒化。日本の国力衰退の象徴か。ユーモアも無くなった。大作センセやかつてのメンバー立松和平には、憎み切れないおかし味が。今は凄惨。法治国家の振りさえしなくなった、国家もどきの放つうみの悪臭が詐欺師どもの面からもプンプン。

 昨日は”草刈りダイエット”をさぼってしまったが、今日は雷鳴でも響かない限りは必ず。穴に落下した際の右足の膝の痛み、もう2カ月になるのに消えない。一生このままじゃ嫌だが、医者に行っても慰められるだけな気も。歩くのに不自由する訳ではないが、足を伸ばすとチクリ。内部からはしつこい打撲痛、肌の表面は湿疹の同時多発ゲリラ活動。衰退期の肉体的苦痛は重層的かつ粘着質。

 生木を裂くような激しい雷鳴、夕立ちが5時過ぎまでにほぼ終了。理想的な気候展開(虹も出ました)。5時30分過ぎから約1時間草刈り機を駆使。やっと下の畑の6割方を刈り終える。帰宅後、体重を計ったら1・2キロ減。ビールも数段うまいし、酒飲み日の夕方は必ず草刈りに励もう。ところで虹。昔はめったに出なかった。今は立ちション感覚。自然の衰退に反比例?

7月24日…もはや一般日本人の身銭での海外旅行は夢と。基本的に旅嫌いな俺も、畝本直美のようなハレンチごっつあん夫婦が検察を公金泥棒政治家庇護機関とする以前の、短かった先進国時代(バブル期)、1度だけ韓国旅行を。吉田婆ちゃん、浜野佐知&山崎邦紀両監督との4人旅。色々と面倒だったが、今考えるといい経験を。一方で、大元帥天皇裕仁が率いる大日本帝国の大東亜共栄圏の妄想ははかなかったが、このままじゃ”世界の大日本ダイソー帝国”は神州不滅かも(愚昧な泉健太の、芳野友子や維新ゴロツキ幹部への愛想笑いを拝まされて)。

 畝本直美”巨悪玉しゃぶり裏口就任”検事総長。スケート選手崩れのメダカ悪党を立件すりゃ、森喜朗や銀食器泥棒小池百合子ら鯨級悪党への赦免状めくら乱発が誤魔化せるとでも? 納税者はお前にオベンチャラばかり並べてる、記者クラブ飼い犬記者と同レベル人間ばかりじゃねえぞ。御大の『Tの複写』(笹沢左保・角川文庫)読了。部分的に苦しい場面もあったが(約2個所)、解説の藤脇邦夫が言う通り、例によってスカはない(俺も『少年マガジン』掲載、吉谷圭児が劇画化した「六本木心中」は読んだ)。ただ古本としては、総御大松本清張ほどは売れない。体験的に言うと、総御大はクリスティ並に動く。当然、良く勉強してる「ブックオフ」店舗の100円文庫コーナーには、両者の名前は昔から余り見ない(単行本は別)。

 今日は湿度面では比較的しのぎやすかったが、湿疹は相変わらず老体の各地でゲリラ活動。体の左右の同じ場所で暴れる傾向は昔から。今日は両足外側のくるぶしの周囲で積極的テロ活動。掃討作戦の一環として軟膏を塗りまくるが、1時間も経つと再度武装蜂起。イスラエル軍のようにジェノサイド作戦の手もあるが、かゆみを抑える代わりに足を失っては(国際世論の支持も)。でもホントにイスラエル軍は無慈悲。今後はハリウッド以外の映画での悪役は、イスラエル軍が定番と化すだろう。一時は重用されたソ連や中国も形無し。イスラエル軍と5分に闘えるのは、やはりナチスドイツだけか。にしても両くるぶしが…。

7月23日…今日は湿度が低いのでそれ程でもなさそうだが、昨日は体の方々の湿疹がかゆくて往生。もう悩まされ始めて20年近い。棺桶の中でもイライラさせられるのか。市内の皮膚科で出してもらってる薬は、その場では効くが永続性はない。外出時にも必ず携帯。映画館の暗闇で塗る場合もしばしば。とびひ、ニキビ、湿疹…考えれば我が人生、ずっと皮膚病との闘いだった。毒虫類にもまず最初に刺されるしな。地黒肌の女房が時々うらやましくなる。

   古ツア情報によれば、「古書かんたんむ」が湯島方面に店を出したと。高円寺のレジでたまに見るが、ここ数年は毎年夏を越せるのかと思えなくもない、深い疲労感を漂わせていた。アングラ的演技だったか? ホント、団塊世代のしぶとさはつくづくハンパない。彼らよりは長生きしたいとの一念で迎えた70歳の夏。あ、またヘソの周りの湿疹が…。

 「シネマテークたかさき」で『プロミスト・ランド』。観客4名。クマ撃ち映画。エンドロールに本作は動物を一切虐待してません等との、お馴染みの断わり。そりゃそう。超ロングの数ショット以外は剝製か皮だけ。生命なきものは誰にも虐められない。貧相な自然の中を貧相な役者コンビが、地元青年のはずなのに雪に足を取られながらヨタヨタお散歩。西村晃主演の秀作、『マタギ』から約40年。足元どころか児戯にも達してない一流の凡作。

7月22日…1人、2人、そして3人。手紙の返事を書かねばならない相手がとうとうトリオに。1人あたり10分もあれば済むのに、なかなか着手出来ない超筆不精振り(入谷コピー文庫の堀内恭編集長の対極)。でも最近、200字原稿用紙1枚程度の手紙を書いた記憶も。電話番号が通じなくなった元エロ劇画家への、原稿発送追加依頼状だ。義理ではなく金だと手紙も迅速に。人格が正直に露呈。漫画家からの返事は一月以上たつがまだ来ない。面倒くさがってるだけならいいが、現役時代と縁を切りたがってる元漫画家も多い。

 『沖縄戦記 鉄の暴風』(沖縄タイムス社編・ちくま文庫)をめくりつつ(不謹慎だが他人の地獄は面白い。『収容所列島』がそうだった)、「嫌われ者の記」第295回を。もう5回で300回か。そうなったからとはいえ、別段何事もないのだが。夏も冬も老いぼれには人生の関所だが、夏は手形があっても通り抜けられない予感が既に。けど6時前になったら、やっぱり畑の草刈りに行こう。

 超重要な議員への言論弾圧事件なのに、いやそれがゆえにこそ『東京新聞』も含む”ブル新”が一切伝えない、中野区議会での公明党副議長のハレンチ事件。共産党区議の発言を、議長が休んでる隙に勝手に副議長羽鳥だいすけが、議事録から削除したのだと。小池百合子が銀食器泥棒なら、この公明党所属の副議長は表現活動の自由泥棒。カルト教団創価学会は、藤原弘達時代から全然変化なし。区役所の一角の冷房の効いた記者クラブで、ヨダレ垂らして昼寝してる各社の自称記者集団。ホント糞の役にもたたねえ。議長は立憲民主党所属なのに、泉健太はボンクラ記者と同レベル。せめて大々的に抗議声明くらい出せ。それともアホ記者集団に恥をかかせまいと配慮か?

7月21日…昨日、帰りは金沢行きの「かがやき」に。8割方席が埋まり、方々で会い向かいシートにしてる若者グループが。コロナの最盛期には、「感染防止のためお止めください」と頻繁に車内放送を。今こそ警告復活の時期だと思うが沈黙。みどりの窓口廃止のような機動性ゼロ(結局は天ツバに)。「シネマテークたかさき」で『アンセルム』。観客3名。ヴェンダースは老いても愚作は撮らない(傑作も)。絶頂期の切れは無いが、ポンコツ化した”元巨匠廃人集団”に比較すればグッとマシ。作風のソツの無さは黒沢清を連想させもするが、彼ほどは臆病でなく地雷地帯への接近を止めないのが、”教科書映画”に堕さない主要因かと。

 『沖縄戦記 鉄の暴風』(沖縄タイムス社編・ちくま文庫)を昨日の帰りから。自国民に対してもこれだもん(住民に集団自決強制し己らは平然と生き延びた)、南京やフィリピンでの集団虐殺などお茶の子さいさい。武器はおろか飯もまともに喰わしてもらってなかったのに、我が皇軍も非武装の現地住民や赤子に対しては、満洲でも中国でもアジアでも、そして沖縄でも行動が終始大胆。負け戦の憂さを払わされちゃたまらねえな。赤松嘉次戦隊長の鬼畜な所業。ヒゲの隊長以下の明日を見るようだ。

 岡崎武志の杖問題。女房は傘を見間違えたんじゃと。そう言われると確かに自信なし。そのオカタケが今日の『赤旗』書評欄で、『日記から 50人、50の「その時」』(坪内祐三・本の雑誌社)を。オカタケは生前、終始坪内祐三を君呼ばわりしてた。瞬時だったがあれだけの売れっ子に、実に立派な態度だと深~く尊敬を(多分年齢差ゆえだと)。そのオカタケの文中に、”…当時の皇太子ご成婚の馬車行列を~”の下り。”ご成婚”の”ご”の字は民主国家では不要。とはいえ、信頼出来る書評欄は今や『赤旗』のみ。3割前後は共産党系版元への忖度オベンチャラだが、残りの7割はまとも。『東京新聞』『日刊ゲンダイ』『映画芸術』他の、広告元接待&仲間ぼめ書評もどきに比べれば立派。今日紹介されてた、光文社文庫の『黒馬物語』も必ず買わねば。屁っ放り腰過剰な岡崎武志&南陀楼綾繁には、仕事を発注し過ぎてるが。

7月20日…暑くなったし、汗で新陳代謝も進むだろうからと昨夜飲んだ、IONのノンアルコールビール「ビアーテイスト」。メーカー品に比べ安いのに結構飲めるが(100円以下。即ゲロ吐き味のサントリー系とは大違い)、やはり若い頃とは違う。3度もオシッコに。老いぼれは夜10時過ぎたら冷たいもん禁止。副業という名の本業が、夏枯れのためか絶不調。先月まではまあまあだったのに。呼び込みする訳にも行かないし。

 まあまあだった高円寺帰りに、駅前での吉田はるみ衆議院議員の街宣活動に遭遇。ミーハーポンコツ爺さん、わざわざ近づいてって議員本人からチラシをもらい感謝される。ガキの紙おむつまで政党助成金で買ってる、小渕”ドリルDappie”優子に比べグッと感じがいい。近くの交番が流してる、振り込み詐欺防止のエンドレステープ騒音は不快だったが。珍しく同駅女子便所に列が出来てなかった。高円寺、レジでの岡崎武志も遠目で見掛ける。高級そうな杖を。伊達ならいいが。やや肉付きが良くなりすぎてるから少し心配。

 調子に乗って「古書会館」へも。6~7冊買えた。神保町は「さぼうる」前を除けば閑散。交差点近くの「姉川書店」、冷房の故障で臨時休業。当然だ。命あっての物種。高崎線の上りで『「人間喜劇」総序/金色の眼の娘』(バルザック・岩波文庫)読了。注釈、解説類が行き届き過ぎてる感もあるが、訳者の西川祐子は藤原書店版セレクションででかい面してた、山田登世子に比べて文章が不快でない。

7月19日…『ウィークエンド』に出演したミレーユ・ダルクは、『ゴダール/映画史』(山田宏一・草思社)のインタビューでゴダールを口を極めて罵倒(映画自体は観てる分には楽しめたが)。その後の各人の歩みを鑑みると、当時ゴダールのオファーを断わったシルヴィー・バルタンの選択は賢明だったなと。愚作との評判高い『アイドルを探せ』かららしい映像など、ホントにカッコいいし(右手を平行にしつつ登場するモノクロ版)。すきっ歯の神々しいアイドルが、ハゲオヤジ監督に汚染されずにホントに良かった。トリュフォーのゴダールへの訣別状も凄かった(説得力あり)。ただ映画はやはりエゴイストハゲオヤジの方が…。

 醜悪な飼い犬マスコミの浅ましい蓮舫批判。NHKや朝日が先頭で煽ってるのには今更驚かないが(逆に”朝日人幻想”を抱いてた愚か者の多さに呆れた)、『FRIDAY』『FLASH』、そして『女性自身』までが加わって来たのにはさすがに。最近までは、”やっぱり光文社闘争の末裔が出す雑誌”、てな広告文も見かけてたのに(政治&皇室記事)。影響を受けた世代も退職しちゃったのか。ドキュメンタリー『圧殺の森』で知られる高崎経済大学にさえ、細々と昔の伝統が残ってると聞いたが。もはや光文社化してるか。検察が公金脱税泥棒政治家赦免機関、警察が日本人婦女強姦鬼畜米兵保護育成避難所(人種差別主義者もだが)と化した、崩壊中の日の丸国家らしくていいが(良かねえ!)。警察、検察、司法、マスコミがグルになってここまで犯罪者を隠匿してる国は、北朝鮮、中国、ロシア以外に思い浮かばないが、この国々も外国人犯罪には日本ほど情けない対応は取ってないと思う。銀食器泥棒出身の都有地叩き売りワイロ知事に見倣い、総理大臣も国立公園を同じ手口で財閥に差し出す思惑と。ソ連崩壊の極東版。

 『「人間喜劇」総序/金色の眼の娘』(バルザック・岩波文庫)。主人公の優男の、身だしなみに関する見解等は大いに参考に。ただこの歳じゃ無意味。若い頃に読んどけばもう少し女性にも縁が出来たか。もっともその頃は喰うだけで精一杯(学費も自腹だったし)。銭湯にも2~3日に1回。服装など裸でなけりゃいいって主義。たまに田舎に帰ると、母ちゃんが父ちゃんの野良着用に市内の用品屋「いりやま」で買った、中年向けポロシャツをもらって帰り、職場や大学で平気で。空腹と縁が切れてゆえの身だしなみ(下層者の見解)。

7月18日…コスミックの10枚DVD、『名優が演じる烙印の世界』収録作としては、脚本の詰めが甘い凡作『朝はまだ来ない』。主演のヘンリー・フォンダはもちろん、アナトール・リトヴァク監督も有名だが。ただ老色魔手品師役のヴィンセント・プライスはさすが。不快感溢れる粘着的演技は吐きそうなほど。フォンダのアホらしい説教芝居も吹っ飛ぶ深み。晩年の『八月の鯨』も良かった。今日は「高崎電気館」でインド映画を2本見物予定。事前に熊の胆でも飲んどくべきか。『朝は~』、プライスの元助手役の熟女役者も気分のいい演技を。アン・トボラックという女優さんらしい。

 「高崎電気館」で『PS1/黄金の河』『PS2/大いなる船出』を、休憩をはさんで続けて(会員1本1100円)。朝10時30分開始で終了は午後4時19分。マジでまる1日仕事。観客は13名→18名。6~7割が女性(平日なのに)。かつての韓流ブームをふと。『PS1~』は訳が分からない。インド映画と並んで大嫌いなマーベルタッチなのもムカムカ。ただ『PS2~』は同じ演出者とは思えない快調さ。所詮は王様&インド万歳の超不快愛国映画だが、2作目は全盛期のジャッキ-・チェン諸作品を上手にパクっており、クスクスクス。上信線の行き帰りで『写真が語る満洲国』(太平洋戦争研究会・ちくま新書)。姿勢は真っ当だ(個性的ではない寄せ集めだが)。ただキャプションの文字が小さすぎて読めない。セレクト写真も政治的絵はがき過剰。風俗&庶民生活を忘却してる。同館トイレ。またかなり汚く。素手でとは言わないが、床や便器をモップでゴシゴシ磨くべし(接客業の基本)。

7月17日…昨日は上りで『封印作品の謎』(安藤健二・太田出版)。著者はサンケーの記者上がりらしいので心配したが、普通に楽しめた。自らが関わった最終章、「萌える行政」が一番退屈でした。いくら20年前とは言え、フェミニズム的視点が皆無なのがサンケー的(出自差別)。帰りは『水木しげる厳選集 異』(ちくま文庫)。「のんのんばあ/きつねの座布団の巻」での、太めのお母さんの股間描写が異様にエロで息を荒げる(嘘)。パンティの喰いこみ描写が沢田竜治並。担当アシはエロ劇画家になったかもと勝手に妄想。

 今日の日刊『赤旗』。築20年以上経過した党本部の改修費不足とかで、カンパを大々的に募集してた(新人記者募集スペースより大きかった)。蓮舫のためにあれだけ奮闘したのに、立憲執行部は感謝もロクロク表明していない(彼女自身さえも公然と守らない)。可哀想だから少し寄付しようかな。昔は京浜安保共闘が強く掲げてた”反米愛国”。今は同党が一番濃厚だと思う(米国隷属街宣右翼など問題外)。内田樹、町山智浩、高橋源一郎他のように、王様(天皇)に愛想笑いしてすり寄らない所も偉い。色々まずい点も多いが、そこらは外部から見ると他党比較ではまあまとも。党員は大変みたいだが(所詮は他人事)。内面と外面の異なる人は多い。

 家飲みでの酒の肴にも悩まされるが、回数の多い食事は更に。特に朝。飯やパンを交互にしてもあっという間に飽きる(何せ週に2~3日の出勤で在宅時間が長い)。餅やホットケーキでアクセントをつけてはいるが、やはりな。明日の朝は思い切っておかゆに。特に体調が悪い訳ではないが、うまかったらレパートリーに加えよう。

7月16日…コスミックの10枚組みDVD『名優が演じる烙印の世界』、役者や監督にもビッグネームは少ないが、どれもが充実。中でも『闇の法廷』(監督/W・S・ヴァン・ダイク二世・’32米)は脚本も素晴らしく、手に怒りの汗を握らせた。賄賂裁判官が、巧妙に無垢の告発者を陥れる話。1世紀後の日本じゃ1悪徳裁判官ではなく、最高裁事務局総体がまともな判事を遠隔地に飛ばし、経済的にいじめまくってるのだから凄い(自分たちは営繕費を裏金化して豪遊三昧)。ただヒラメ判事に撤すれば年収2000万の公証役場に天下り。映画化するには格好の素材だ。実際にハリウッドや韓国には腐る程。邦画は裏金警察までがせいぜいで、検察、司法、そして皇族は未だに聖域。一方で群れない女性ジャーナリスト、媚びない都知事女性候補者バッシングは、自称公共放送NHKを筆頭に大盛況…大日本帝国の本質は弱者いじめだと悟らざるを得ない末期的光景。昨日から2回目の草刈り。まだ1枚目の畑の3分の1程度。肉体労働の後ってスッキリ。マラソンの後と同じ感じ。

 午前9時過ぎの高崎駅みどりの窓口。半年定期を買うのに30分待たされる(3名途中で列から脱落)。今月からは整理券を発行するとのポスターも。馬鹿げてる。2人しか居ない窓口職員を、3人にすればたちまち解決。自社の利益ばかり考え、客の都合が一切頭にないから、旧ソ連売店並の長蛇の列が。高円寺駅の女子トイレよりはるかに長い。

  「シネマテークたかさき」で『プリンス  ビューティフル・ストレンジ』。音楽家の伝記映画は9割がオベンチャラの集成(友人、親族中心に)。間に安い映像を集めてうどん粉の繋ぎにしただけの、カップラーメンドキュメントが大半。本作にも全然期待してなかったが、冒頭にプリンス財団は本作に楽曲を提供してないとの断わり。公認じゃないとするとひょっとしてと一瞬期待したが、音源が皆無に近いというだけの準ペヤング(少ない映像は絵&アニメを駆使)。観客3名にも納得。”世界に先駆けて日本独占公開”とチラシにあるが、こんなの買い付けるマヌケ配給業者は日本にしかおらぬよ。

7月15日…『オールド・フォックス』にも感情移入するのに大分時間が。脚本の冒頭部分に欠陥が。父と息子の2人暮らし。中華料理屋で働く父親は、他人を押しのけて我を通す事が出来ない優しい性格。だから職場でも愛され、父親が店でボーイとして働く間も、子供は厨房の一角で勉強する特権も。終業後、裏口から父親の自転車に跨り親子で帰宅。その際に閉めてあったシャッターを子供が開けるが、出る際に閉めようとはしない、この尻なし行為を父親はとがめない。父親も帰宅後に趣味の下手なサックスを。何時だと思ってやがる? 他人に忖度ばかりしてる善良な父親なはずなのに、図々しさ横溢(性格的矛盾)。監督はホウ・シャオシェンの助監督出身と。今村昌平の下に磯見忠彦いう監督がいて、師匠が左手で撮ったような映画ばかりを(ご存命のようだが)。そうならないといいね。監督名、シャオ・ヤ―チュエンにもクスリ。親戚なのか?

 先日母ちゃんトコに久々に面会に行ったら、最初俺と妹が誰か思い出せない。2人で顔を見合わせて凍り付いてしまった。幸いにすぐに記憶は甦ったが、親不幸を深~く反省、もっと頻繁に来ようとの約束を(車で10分なのに)。外見上は特に不健康な感じではなかったが、10分くらい話し続けてると疲れる様子(昔から受け狙い会話で身振り手振り)。驚いたのは頭髪。母ちゃんも俺も妹も、かなり前から頭の中心部は薄毛で地が鈍く光っていた。なのに母ちゃんの髪の密度がかなり増していたのだ。94歳での増毛現象。濃密な黒い謎だ。次回はその秘訣を聞き出したいが、まあ無理だろうなあ。面会時間10分は短すぎる。せめて20分に。

7月14日…飼い犬の無限の”忠義ごっこ”。NHK、テレビ朝日、TBS、朝日、ナベツネ、毎日、ニッケ―、『FRIDAY』、『アサヒ芸能』、『FLASH』他の、真っ当で勇気ある政治家、蓮舫総攻撃の本質だ。次回総選挙では政権交代が起きる可能性が高い。阻止せんと、警察、検察、司法を掌握した日本会議+統一教会+創価学会のカルト枢軸政権は、大マスコミに公金をばらまく一方で(否定するなら官房機密費の明細を示せ)各種恫喝を。反抗もせずに投げた餌にジャンプして飛び付く、島田直樹以下の幇間犬集団。もっとも家畜ども、カルト政権を熱心に支持してる訳でもない。泉健太首相(想定したくない)が類した政治姿勢を示せば、天皇裕仁からマッカーサーに某国民が即乗り換えたのと同じ速度で追従を(眼前の餌のためにのみ生きる誇り高き人々)。かく悪しき国柄を改めるには、”飼い犬統一戦線”(おフランスの真逆。イヤミもビックリ!)を組んだ大マスコミ総批判徹底とともに、小沢一郎の言う通り泉健太(和製バイデン)をを引きずり降ろさねば(国民”奴隷”民主党に行きたければ御自由に)。ついでに上信線上州富岡駅前で、1人街宣始めようかな。数年前に”アベスガ逮捕マスク”、半年間続けてた実績を思い出しつつ。

 午前中から高崎へ(上映作品の時間に合わせた)。「シネマテークたかさき」で『オールド・フォックス』『バティモン5』を続けて。いずれも観客13~14人。前者はまあまあだったが、後者はド悲惨な低地獄レベル(ブラジャー外さないストリップ)。脚本&演出センスは関本郁夫並。お題目さえ正しければ、馬鹿でも芸術家面出来ると勘違いしてる、3流監督の素面の戯言。見物中、「死ねよ!」と何度も心で。場当たり的脚本で、主要人物に一貫性がない。看板に放火するくらいの奴が、なぜ極右反動市長宅にガソリンまでまきながら火を付けねえ? 姉ちゃんは市長選に立候補するくらいなのに、機動隊の横暴に指をくわえたままだったり。出来損ない左翼支離滅裂映画。

7月13日…昨夕は「シネマヴェーラ渋谷」で『フォーゲルエート城』。20人台後半。ずいぶん凝った構図タップリで、観てるだけで楽しい(役者にも吉岡秀隆や井浦新は居ない。それぞれが個性的で登場人物が多いのに区別がつく)。今回の特集は特に満喫出来たが、今日が最終日。もっと通いたかった。外に出るとまた雨。

 昨日の話の続き。エロ劇画家は90パーセント男。だがロリコン漫画時代になると、2~3割が女性に。タダ酒に加えて、男女関係問題が起き易くなった。確かに美人は少なかったが、例外はどの世界にも。既に俺はオッサンで見向きもされずある意味助かったが(シクシク)、女性エロ漫画家と結婚した編集も当然。こればかりは想像するしかないが、色々なドラマが生まれた事でしょう。編集関係にも女性が増えたので、それにつれて出版業界での職場結婚も方々で。あ、考えたら俺んとこもだよ。思い出せば村祭りの夜みたいな時代だった(懐かしき笛や太鼓? にしても木下惠介って人気ない。今村昌平真っ青。初期の喜劇的センスはいんだが、後半の森繁現象がなあ…)。

 誰も読みたかねえっての、ボンクラ世襲経営者の自伝なんて世襲政治家のそれ同様に(『東京新聞』最終面、早川書房2代目のいい気な痴呆自慢話連載)。同社は俺の小学生時代から、同紙1面に『SFマガジン』他の広告を定期的に出稿(外人女性の眼のアップがトレードマーク)。営業的義理があるのは判るが、なるべくなら読者に迷惑かけるな。サントリーの工場長が超若返ったとかの写真入りコラムも最近。サントリー不買運動を実践中との、勇気ある記者の署名入りコラムへのお詫びだろう。これなんか最初の記事を読んでない人に背景は判らない。その点同紙書評欄はホント無芸の極致。取り上げる本は最近1面に出稿した版元の物ばかり(出稿スペースによる差別選別もあるような)。唇には歌を心には羞恥を。

7月12日…昨日から2度目の草刈りを開始。最初の際に比べ楽だが、ホントに良く伸びる。『草を刈る娘』(’61日活)という映画が。石坂洋次郎の原作で吉永小百合の主演。ただ左幸子主演で中川信夫監督が演出した、題名失念作の方が面白かった(『思春の泉』’53新東宝)。旧「文芸坐」のオールナイトで観た。下駄ばきの監督が、豪雨の中を舞台挨拶に訪れた夜ではなかったはずだ(この時は怪談物がメインだったと)。

 草刈り映画と言えば、長澤まさみがペーペー時代に出てた、『深呼吸の必要』も確か(草じゃなくさとうきびだが)。ATG映画でもないのに凄い題名だ。今世紀初頭の作品だが、日本国同様に業界にまだ余裕が感じられる。DVDで観たせいかほとんど覚えてないが、悪い出来ではなかったとかすかに。あまり再上映されない。

   帰りの高崎線で『清張の迷宮/松本清張傑作短編セレクション』(有栖川有栖/北村想編・文春文庫)を半分まで。編者のセンスがいいのだろう。既読分も含めて総御大はさすが。冒頭の「理外の理」は特に身をつまされた。新編集長に見捨てられた老作家と、親しかった担当平編集者の悲哀。俺も随分と人気の落ちたエロ漫画家を切り捨てて来た(今世紀に入ると、逆に漫画家に見向きもされなくなったが)。編プロ遠山企画に77年入社直後、よく遠山老人に説教された。「とにかく漫画家に酒を奢られちゃ駄目。彼等は浮き沈みが激しい。売れなくなった漫画家と心中するくらいアホらしいことはないよ。いつでも打ち切れるように、借りは絶対に作らないようにね」薄給にもかかわらず自信たっぷりに断言。株&相場ホラフキ話と異なり、確かにその通りだったが。

7月11日…50過ぎた頃からすっかり蔵書趣味は雲散霧消。谷中の一箱やみちくさ市、ヤフオクで売ったり捨てて来たが(最近は後者がメイン)、視覚的にはなかなか減らない(超うっとうしい)。殆ど値が付かない小説類(富岡多恵子、金井美恵子、小林信彦、井上ひさし、矢作俊彦、松尾スズキ、古山高麗雄、赤瀬川原平…)他をゴミ出しして来たが、単行本だけじゃ容積削減効果が低い。広告を見るだけで楽しいから捨てずにいた映画雑誌、『キネマ旬報』『映画芸術』『映画評論』『月刊シナリオ』『映画秘宝』『スターログ』他も廃棄リストに(貴重な表紙、例えば高倉健やゴジラの表紙、笠原和夫の脚本掲載誌他を除く)。お陰でかなりの空間が生じたが、廃棄分にも珍品映画の宣伝や記事が。惜しいが無慈悲に断行(古本屋に頼むようなレベルの物は基本的に昔から無い)。でも減らない。

 菅官房長官時代の望月記者への常軌を逸したパワハラ行為を放置、いや実は応援してた記者クラブメンバー(NHK、朝日、毎日、ナベツネ、日経他)。火中の栗を素手で拾って、自公維新銀食器泥棒の電通百合子+日本会議創価統一教会政権に投げつけた、山本太郎よりよっぽど度胸がある蓮舫(太郎もすっかり安全牌)。彼女へのバッシング勢力に、記者クラブに日頃痛い目に遭ってる、『FRIDAY』『アサヒ芸能』他までが参戦。マスコミの自由度は世界で70位だが、”マスコミの弱者いじめ”に限定すれば、世界でベスト3間違いなし。報道管制自由自在の自称民主主義国家。醜女か美女かは判断の別れる所だが(俺は断固前者だと)、芳野友子”勝共”連合会長、畝本直美”ゴッツアン”検事総長の吐きそうな悪相の深化は底無し(元々まずいが)。破防法か騒乱罪で摘発出来ないのか。人心への悪影響が心配。

 日放労(NHKの正社員の組合)、民放労連(同)、新聞労連(同)はかつて表面上ジャーナリストの振りをしてたが、今は公金泥棒集団の下働きである実態を、一切隠さなくなった。警察、検察、司法が、完璧にマフィア化した事実を認識したのだ。日本国内が満洲の荒野化。置き去りにされた居留民なのに、自らが関東軍や家族だと思い込んでる馬鹿が多すぎる悲喜劇。満洲と違い、どこにも逃げて行けないのに。

7月10日…男を下げた山本太郎。女を上げた蓮舫(その裏で官房機密費枠を拡大した腐敗労働貴族、芳野友子)。働く者の天敵熟女芳野はともかく、蓮舫が昔よりずっと好きに。泉健太他、芳野の子分どもの圧力をまずは粉砕を。戦法は野田ではなく、小沢一郎にまずは相談すべき。ここ半月ほど、雉の鳴き声を聞かない。暑いと鳴かないのか?

 独仏炭鉱労働者の連帯を訴えた映画『炭鉱』は、1931年度製作。その2年後の1月にはヒトラーが首相に就任。あの映画で国境を超えた抗夫の団結をアジってた役者の中にも、「ジーハイル!」と叫び始めた者も多数いよう。ヒトラー、天皇裕仁(国内では部下の東條英機が代役を務めてるが、海外の映画他でそんな基本的ミスを犯してる国は皆無)、ムッソリーニから成る枢軸国側では、そう叫ばないと喰えないし命の危険も。国家機能は崩壊状態だが、それでもまだいきなり殺される訳でもない没落国家ニッポン。なのに詐欺師兼窃盗犯、中二病イカレ妄想男に100万単位で投票する人々が。国賊兼売国奴を12年間も養い、国葬にまで遇した国家もどき人民の、更なる転落への馬鹿力か。羞恥心を忘れない日本国在住民は、蓮舫を初の女性総理にする道義的義務がある。

 月刊になった『キネマ旬報』を初めて(多分)。奥付の編集部員は7名。14年前の『借りぐらしのアリエッティ』特集の同誌8月上旬号が本棚に。こちらも確認。当時の編集部員は10名(各協力者2名を含む)。隔月誌が月刊誌になったのだ。3人くらいの削減じゃ焼け石に立ち小便。種々大変だな。俺もエロ漫画誌廃刊で何度かバイトを首に。しかし当時の出版界はまだ余裕が。多くの場合、同業他社(版元も含む)に泣きつくと雇ってもらえた。遠山企画より待遇がいい社も多く、却って感謝されたりも。既に反動的プチ警察国家だったが、社会の最低限の秩序は保たれていた。

 久々にコスミックの10枚組みDVDシリーズ、『サスペンス映画コレクション/名優が演じる烙印の世界』を。知らない監督や作品が多いが、最初の2本の『闇の波止場』『凶弾』は大いに楽しめた。3本目の『国境の町』はどうかな。 冒頭のCOSMIC PICTUREの映像が新しくなっていた。相変わらず怪しげでインチキ臭いトコに好感を。この種のB&C級シリーズをバンバン出してくれ。

7月9日…『あの頃、忌野清志郎と』(片岡たまき・ちくま文庫)の影響で、何年かぶりでRCサクセションのCDを引っ張り出す(似たジャケットの総集編っぽい2枚)。彼らの”春歌ロック(ブルース)”の健全さに驚く。忌野がジョン・レノンよろしく、”愛”を連呼するので昔は嫌いだったが、底無しの社会腐敗の進行で(押し込み強盗の手下夫婦の女房畝本直美が検事総長に、学歴詐欺&銀食器泥棒が都知事に就任する国柄)、輝きを増した感じ。「シネマヴェーラ渋谷」の8月の企画、”家族たちの戦争”(10日~16日)も凄い。「国立”アベトモ”映画アーカイブ」は単にフィルム&データの貸し出し機関に撤して、能無し企画上映は止めちゃえば。ボンクラ学芸員、出入りの悪徳古本屋くらいしか困らない。

  高崎線で『ゴダール/映画史』(山田宏一・草思社)。既読分も多いが忘れかけてる箇所も多いので、結構楽しめる。蓮實重彦のように、エラソーでも後期の駄作群を無理矢理ほめたりもしないし。小さな欠点も。”金字塔”、あるいは”想起”他の紋切り型言葉を頻繁に使いがち。「東京堂書店」3階で買った署名本だが、文字通りミミズのようなサイン(超紋切り型)。

 「シネマヴェーラ渋谷」で『猫とカナリヤ』(’27)『炭鉱』(’31)を続けて(題名の共通感は偶然、だと思う)。30人台後半&20人チョイ。いずれも楽しめた(画像状態、例によって抜群!)。後者、仏独の労働者の連帯を訴える反戦映画とは言え、資本家、飼い犬たる官憲が余りに善良過ぎて現実味を欠く。仏炭鉱ガス爆発事故(大阪万博はガス爆発が約束されてるが、本事件は偶然)の救援に、ドイツ側労働者が自主的に駆けつける話。大日本帝国は韓国や台湾、あるいは中国やインドがそう申し込んでも多分断わるだろう。今やはるか後塵を拝する後進国なのに、かつての植民地に助けてもらっては沽券に関わると。

7月8日…ひと月ほど前か。右手中指を雨戸で挟んでしまった。強烈な痛み。数日後、爪越しに固まった黒い血が浮き出し始めた。下の白い月形部分から徐々に拡大上昇。約半分位がそういう状態になった10日ほど前だ。月形部分が陥没して穴状に。目を凝らすと、下に新たな爪が形成されてるが確認出来た。穴は毎日拡大し、古い爪は日々上昇(新旧の段差も)。いつか古い穴開き爪は、ポロリと落下するのだろう。70爺さんの肉体も、生きてる限りは新陳代謝を繰り返してるのだなと改めて。

 WOWOWの番組間の、昔の公共広告機構みたいな説教映像、ホントにうるさくて腹立たしい(99パーセント撮ってる側の自己陶酔)。銭儲けのために構内のゴミ箱を全面撤去した東京メトロが、車内放送やポスターで公共道徳を訴えるがごとし。映像ブローカーは黙って番組を流してりゃいいの。創造者面すんな。八百屋は農場主じゃねんだ。大根やニンジンが赤面するよ。『神田神保町書肆街考』(鹿島茂・ちくま文庫)。500P以降、ますます古本屋出世物語化。引用文献も読了済み分が多く、ドンドン中身が薄く。だがもう100P 。ローアングルゼロの本だが、著者の略歴を見れば予想された事だ。もうひと頑張り(何のために?)。

 鹿島茂の軟弱枕本文庫に次いで、『あの頃、忌野清志郎と』(片岡たまき・ちくま文庫)読了。元追っかけで努力してスタッフになった女性の回想録。つまり、自伝、評伝、回想類でのハイライト、極貧時代→1点突破!に準ずる見せ場は無い(伝聞以外)。後半、著者は忌野にやや冷遇されて一時的に業界を去る。恨みもあるらしいが言葉を濁す。極貧時代&正直さを欠いた本畑の本が、50点以上の評価を得るは難しい。ミーハーファンは楽しめるかも。竹中直人の解説は大出血サービスで、本体がかすむ。

7月7日…朝7時から2時間、老体に鞭打って裏の堤防の草刈り(各地区総出。我が地区では90台の爺さんも2名確認)。その後、副業の出品作業も終えたので、午後からは「シネマテークたかさき」へ。コーエン兄弟の新作やってるらしい。帰宅したらまた娘に電話だ。まさか親子で銀食器泥棒常習犯知事、小池”三井電通創価統一教会荻生田”百合子に投票したとは思えないが、万が一という事も(日本会議が入らなかった)。

 鹿児島地検が野川明輝県警本部長を迅速に不起訴にしたのは、米兵沖縄婦女子強姦事件を政府、外務省、沖縄県警、検察が隠蔽しのと逆のパターンだが、理由は同じ。沖縄じゃ自公を県議選で勝たせるため。鹿児島ではきょう投票の保守系知事を守るため。司法関係者が検事総長からして、夫婦で公然と犯罪者に買収されてる大日本”マフィア”帝国(NHK以下の大マスコミの庇護で)。確かにどえらい国になった。今月、まだ本を3冊しか片付けてない。

 「シネマテークたかさき」の『ドライブアウェイ・ドールズ』。観客14名。下らない。素材はいいが、とうに60過ぎの峠を越えた演出者が挑む領域では無い。けれど老いぼれほど無謀なチャレンジを。自分だけは年齢と無関係に、若さ&才気に溢れてるとの妄想を。終了後の東洋の果ての館内のシラケ振り、自ら体験してみろっての。脚本だけはまあまあだが、役者、演出、音楽、そして撮影も最悪。良かったのは非要尿瓶映画的な尺のみ(85分)。父娘銀食器泥棒常習犯知事との闘いが、今後も継続できることの喜び! 蓮舫候補、山本太郎よりもよっぽど政治家として立派だった。”永田町の16人殺し”、上川陽子以下のゴロツキファシスト共を蹴散らして、初の女性総理になってくれ(でも野田は排除すべき)。

7月6日…”女アベシンゾー”こと、父娘ヒルトンホテル銀食器泥棒常習犯、小池”三井電通創価荻生田”百合子になど間違っても投票せず、ちゃんと蓮舫(れんほう)と書くようにと娘に確認電話をせねば。2票は大きいから。

 昨日はムルナウ映画で明るく終えようと「シネマヴェーラ渋谷」へ。『都会の女』。観客20名チョイ。同監督としては愚作の部類。監督が天才でもこの駄脚本ではな。息子&父親が愚か者すぎ。なのに急転直下の改心劇に啞然。ヒロインの一貫した姿勢のみが救い(相変わらずのエロ描写はさすが)。漫画もだが、自然を動的かつ美しく描くのは、直線基本の都会と違い大変。払った努力がなかなか報われない。ジャン・ルノワール監督はそこら凄い。再見だったが1回目の際もカックンな思いだったと。銀座線で美貌の日本人女性から席を譲られる。ありがとう。女性の方が一般的に老いぼれに優しいが、久々の同胞からの親切は胸にしみました(外国人は空いてても座らない場合多し)。結局最後はいい日に。

 『神田神保町書肆街考』(鹿島茂・ちくま文庫)。500Pまで(一部斜め読み)。約300P 前後残ってるので断定は出来ないが、越後長岡周辺出身低学歴古本マフィアが牛耳る神保町で起きた、芳賀書店、信山社、そして書泉での大争議はまったく無視? 神田カルチュラタンの思い出話などどうでもいいから、全共闘世代の意地で書けよ(今後出て来るのなら御免なさいよ)。連載した筑摩書房の宣伝誌『ちくま』は、妨害されるような媒体じゃないし。そろそろ神保町周辺大学の歴史を紐解くように、詳しく触れるのだろう。そうでなきゃ筋が通らない。日本の検察並の穴開きスキン本なのか。

 驚いた。普通犬は泥棒に備えて一般人が飼う。〈父娘ヒルトンホテル銀食器泥棒常習犯小池”三井電通創価荻生田”百合子〉配下の拳銃持ちSPが4~5人束になり、受け取ったビラを投げ返しただけの市民を現行犯逮捕と(捕まえる相手が違うよ。国際的泥棒知事百合子だろ)。ホラフキ泥棒が飼い犬をけしかけて、通行人を嚙ませてまくってる。更に今回は、選挙警備に警察犬まで登場させたと。主権者を犬の餌とでも考えてるのか。例の暴力団風ゴロツキSPも、市民の後ろ襟を犬のように掴み上げ、暴力的に振り回していた。水晶の夜並の都知事選挙前夜。でも池袋や新宿に集まった人々の勇気には頭が下がった。「ドロボーは都庁じゃなく牢屋へ入れ!」と、俺も大声で叫びたかった。適菜収、大車輪で頑張ってる。前から女房にチャリンとカンパしたれと言ってるのに、「仕方が良く分からない。田中龍作さん時は簡単だったのに」とかで、まだしてない模様。ちなみに田中には奴が内田樹や町山智浩同様に、”宮内庁御用達リベラリスト”宣言して以来、1円のカンパもしてない。適菜のような右翼反動リベラリストの方が、まだ筋が通ってる(阿宮美亜よ元気か?)。

7月5日…「盛林堂書房」の古ツア棚で買った『阿佐ヶ谷歳時記』(松本純・皓星社)読了。未知の人だが、この版元ならひどい物は出さないだろうし、捕鯨船々長上がりの居酒屋店主と言う点に興味を。中央線スノッブインテリの実態がタップリ…と期待したがそういう面は皆無で、俳句論がタップリ(ここら斜め読み)。蝉の生態は興味深かった。著者は昨年86歳で死去。豪華な饅頭本でもある。”大衆食堂の詩人”、故・遠藤哲郎の本もこんな形で追悼本が出ればいいが。

 安保は”米兵日本婦女子自由強姦安全保障条約”と改名しろ。大マスコミに1人も正義漢が現れないのと同様に、日本国には営業右翼しか存在しない(米軍基地に街宣車が突入したり、鬼畜米兵がテロられたとも聞かないし)。”赤”が尊厳を守る倒錯した植民地国家もどきの地獄景色。

 足を取られて転倒。苦笑いしながら起きようと右手を付いたら河野太郎、いや野糞をつかみ悪臭に動転。素早く左手に重心を移したら、掌はスッポリ生ゲロの中だった。そんな最悪の日。高円寺。『月刊シナリオ』(220円が)1冊買えたのみ(最低と思ってた先週でさえ8冊は)。出品商品も冴えないしオール高値!(ただレジ担当の古本屋のオッサンと、ケンカしてるオッサン客が居たのは愉快だった)。定期外交通費460円無駄使い。仕方なく「古書会館」へ。”七夕入札会”とやらで、店頭ドブ客は出入り禁止。まだコミガレがと、熱中症寸前状態でたどり着けば、お休みでホントのガレージ状態。「小宮山書店」ビルに放火でもしたくなったが、俺は父娘銀食器常習窃盗犯、小池三井電通荻生田百合子と違い法律厳守派。グッと耐えて「神田コーヒー」で一休み。こういう日もあるさ。

7月4日…総裏金漬けニッポン腐敗警察にも、仙波敏郎が存在した(まだまだお元気ですが)。大川原化工機冤罪事件、鹿児島県警猥褻警官隠ぺい事件でも、それぞれ公安部や県警本部長を告発する勇気ある捜査関係者が。こういう人々を見ると、日本人に絶望するのは一種の感傷だとの思いも(三島由紀夫が類した発言を)。そういう意味で最高裁を告発した、津地裁の竹内浩史判事は大塩平八郎だ。まともな判決を下す裁判官が、恣意的な任地変更を繰り返されて、経済的締め付け他の差別的待遇を受けるのは昔から有名。悪評高い内閣人事局は、腐った最高裁事務局を見習った組織と推測。ホント~に駄目な国だが(三井不動産の代理人で、父娘銀食器泥棒常習犯の小池”電通荻生田”百合子が、都知事に3選有力とか)、少しだけ余生に張り合いが。ただ普通の正義感を持った人が、NHK、朝日、ナベツネ、日経、系列テレビ局からは1人も現れない。大マスコミの腐敗度は文字通りカスピ海。官房機密費や電通からの税金還流なんて次元じゃない、眼を覆うような惨状の可能性が。ロシア他と違い生命の危険もないのに、誰もが完全沈黙とは奇怪過ぎる。世界に冠たる三文判裏金警察が、裸足で逃げ出すモラルハザード組織?

 日刊『赤旗』の記者募集。今回は”緊急”の文字が踊っていた。3面には編集局長、小木曽陽司の写真入りアピールまで。ボーナスもらった党員記者が(党員である事が唯一の応募条件)、複数逃散したって事だろう。薄給でも風通しさえ良ければ、30前の記者は居つく(エロ本業界での実体験)。そこらを改善しなきゃ永遠の”記者緊急募集”。『新ぐんま』という共産党の群馬県内不定期刊行物が。今日配布分の一面。”共産主義社会こそ個人の自由が花開く/真の自由が保障される社会を実現しよう””裏金問題から未来社会まで/志位議長、大いに語る/希望がワクワク懇談会in前橋”。ギャグではない。これが今の党中央の実態(志位を河野太郎同様に座敷牢に軟禁せよ!)。富岡市会議員の田村こうじゅ君も、次回選挙でのビリから2番目当選脱出は大変(ベンチが大馬鹿!)。それと桐生市当局の横暴を指をくわえて放置してた、現職の同党2市議に県委員会はすみやかに引退勧告を(庭山由紀追放事件当時も在職?)。下部からの信賞必罰システムの形成を。大きなお世話だが。

7月3日…昨夕は「シネマヴェーラ渋谷」で『サンライズ』(’27米国)。観客20人台前半。艶のある奥行きと流動性あふれる撮影にただ陶酔。群衆場面は有無を言わせないエネルギーが充満。100年前に映画芸術は完成してたのだと改めて。ヒロイン、ジャネット・ゲイナーって可愛い(役柄と異なり尻軽そうな所が魅力)。主役のJ・オブライエンは力演過剰で怖すぎるが(「俺を怖がらないで」の台詞がむなしい)、改心してからは脱吉岡秀隆と言うか普通に。有名な映画で期待以上の作品て、案外少ないが大いに満足。高崎線で『神田神保町書肆街考』(鹿島茂・ちくま文庫)。小田光雄に親しんでる者からすれば、ご苦労様な八方美人本でしかないが、かく海野弘みたいな物書きはいつの時代にも。可も不可もないが本命読書の疲労回復用の繋ぎには。長過ぎるのが弱点(約800P)。地元私大の歴史などサービス過剰もいいトコで、俺はほとんど特急斜め読み。

 敗戦後、占領軍を国営売春宿で大歓迎した大日本帝国精神は、21世紀になっても政府、外務省、沖縄県警他に脈々と。沖縄の青少年少女は全員が売春婦予備軍とでも考えている。「米軍の皆様、なるべくレイプする際はマスコミに漏れないように、コ~ッソリお願いしますヨ。法的には我々がどうにでもしますんで。ハ~イ!」自公日本会議統一教会創価学会連合政権のやってる国辱行為は、端的に言えばそういう事だ(満洲でもソ連軍に、拒否できない立場の婦女子を差し出しのは有名。大東亜共栄圏の実態だ)。戦場で死ぬ兵隊や凌辱される婦女子は全員が下々の者。我々藩塀は安全な場所で、陛下一族をお守りするのが天命だ。金持ちはそう考えてる。実に便利かつ巧妙な処世術だ。荻生田電通窃盗百合子を当選させるのは、娘を犯された両親が連中に手土産を持ってお礼に参上するに等しい。 

 河野洋平、中国に行ったとかの記事を。まだ元気なんだ。なら”世襲痴呆政治家の最終形態”、河野太郎の首を早く絞めて…は一応まずいか(本心は封印)。インチキ精神病院にぶち込むとか、自宅に座敷牢を作って閉じ込めるとか、何とかしろ。自らは新自由クラブ時代や日中友好、衆議院議長経験等の政治的実績があると己惚れてるだろうが、あんたの周囲10メートル以内の人しか覚えとらんよ(つまり肉親や使用人)。99パーセントの日本国民は、あそこまでの傲慢馬鹿太郎を良く育てられたもんだと、両親の”究極の親馬鹿振り”を、少なくとも3代までは語り継ぐだろう。

7月2日…昨日、上信線の往復で読み終えた『シェイクスピアの記憶』(ボルヘス・岩波文庫)。オクタビオ・パスに比べれば遥かにマシだな。長いが不必要な自己語りに堕さない訳者内田兆史の解説で、著者が政治的には太田光やほんこんレベルで、異常なまでのマザコンだったと知る。政治的センスと文学的才能が矛盾する例は珍しくないが、落差が半端ない(幼児的)。確かボルヘスは寺山修司の映画、『さらば箱舟』の原作問題を巡るトラブルも。解説でも触れて欲しかった。マザコンに関しては双璧だし、さぞかしネチネチ混迷しただろう。←この下り、ボケてマルケスとボルヘスを勘違いして戯言を並べてます。笑ってください。申し訳ありません。

 ”永田町の16人殺し”こと上川陽子元外相は、その比類なき”殺人力”を評価され次期総理候補に浮上(胆力があるのだと。大久保清や麻原彰晃にもそう言え)。実現すれば急ぎ働き窃盗集団の引き込み役検事総長の畝本直美ともども(夫婦で仲良く蔵を開錠)、大量殺人鬼と泥棒の配下が国家を牛耳る事態に。神国ニッポンの腐敗堕落スピード恐るべしだが、”父娘ホテル銀食器泥棒知事”の小池”荻生田”百合子は(殺人力ならぬ窃盗力?)、未だに選挙戦で先行中と。悪女が輝くのはスクリーンだけにしてくれ。人殺しも、泥棒の手下も、窃盗犯人も普通の国では牢屋で臭い飯。日本じゃ裏金SPがエラソーにガードする倒錯振り。

 大日本”日の丸無法ギャング”帝国で、『日刊ゲンダイ』と並び読むに値する数少ない新聞、日刊『赤旗』がまたまた記者募集。関係者の多くは、組織形態に問題ありと分かってるだろうにな(党員でも長く耐えられない機関紙職場って…)。加えてNHK、朝日、ナベツネ以下の連中と異なり、官房機密費や電通経由のわいろの迂回もないので(都庁電飾代48億の何割かが、黙秘権代金として幇間マスコミに支払われてると確信)、薄給なんだろう。実は俺は別に同党の熱心な支持者でもないが、大昔から日刊&日曜版を購読。ネトウヨはともかく、右寄りの人も読むべき”反米愛国記事”も多い。鈴木邦男も1度くらいは、生前紙面に登場して欲しかった。そのくらいの度量が編集部にあれば、記者もそう簡単には退職しないか。同党批判の急先鋒、松竹伸幸の『私は共産党員だ!』(文春新書)は買わず。宮内庁御用達リベラリストの内田樹、池田太作教徒の佐藤優が帯を書いてちゃドッチラケ(和田誠の新刊も、糸井重里の名前を帯で見たので購入中止)。『文藝春秋』&文春新書は同社の底辺社員が結集してると推測してたが、更に確信は深まった。松竹も”衣装”にはもっと神経を。

7月1日…夕べはWOWOWの『マッド・ハイジ』を観始めたが、酔っ払ったてたせいか15分前後で熟睡。重政隆文に見倣って映画館でと行。きたいトコだが、機会待ってちゃ更にボケちゃいそう。人殺しもいとわぬ押し込み強盗集団の蔵の引き込み役を勤めた礼金を、白昼瓦版屋の前で嬉々と受け取った新検事総長畝本直美(+共犯の夫)。日本が法治国家だった時代は、子供が学校でいじめられて大変だったはず。しかし案外今の子供は自分の将来を考え、近所のマックや駄菓子屋で賄賂検事の子供らを”接待”、「俺が警察に補導されたら、お母さんやお父さんに頼むよ」とか交渉してるかも。今の腐敗景色を見てればそう非難も出来ない。

 「シネマテークたかさき」で『マリウポリの20日間』『ZOO』を続けて。5人&12人。前者、山本薩夫タッチと言うかホラーっぽい作りで飽きさせない。決して上品とは言えない作風だが、プロパガンダとしては成功(かなりの部分がBSで見物済みだったが)。記者脱出を手助けする軍関係者が、実は自分の家族縁者も車にビッシリと言う超人間的場面も。開拓民を見捨ててトンヅラした、満洲の関東軍よりはマシか。後者、昔からだがホントにつまんない。絶対的想像量不足。クローネンバーグの息子とドッコイ。ケン・ラッセルもだが、グリーナウェイ映画を3作以上観るのは人生と時間への冒涜。