4月29日…祭日だが出勤予定。無論忙しい訳ではない。昔は写植屋さんや製版屋さんの動向と仕事が表裏(今は両者が合体、DTP屋さんに)。当然、休日出勤しても無意味だった。今は各種編集仕事が分散して孤独化。進行に山や谷が消えてダラダラと続く感じ。版合わせやネーム貼り、ホワイトでの原稿修整等の(前世紀末までは、漫画原稿の濡れ場に直にホワイトを塗っていた)、物理的作業が消えた結果か。ただ休みの日は高崎線が大混雑。座ってても息苦しくなる(始発なので必ず座れるが)。
家電がもう無いようなので、信州の阿宮美亜にハガキを。ちゃんと着くけばいいが。もう孫がいるかな。知ってる人も多いだろうが、元々は宮崎勤似の亭主の方が先に仕事を(『漫画バンプ』や『漫画エキサイト』、『漫画娯楽館』他のエロ劇画誌)。実に才能皆無のブ男で、俺の邪険な対応に不安を感じたか(確かに打ち切り予定だった)、上京の際に女房を同道(正式結婚前だから同棲相手か)。「彼女にはアシをやってもらってんですが、自分でも描いたらしいんです。お恥ずかしい内容ですが一応眼を…」(醜いだけでなく、お分かりのように卑屈な野郎なのだ)「ふんふん。どれどれと…。良~し決まったぁ!彼女来月から連載開始!! お前は即打ち切り。来月から彼女のアシになれ」「……」まだあるかどうか不明だが、小川町の芙蓉ビルに事務所があった頃。窓からは中央大学や、倒産前の筑摩書房が望めた。80年前後か。
「高崎電気館」で『オペラ座の怪人』(’04米国)。観客5名(前の回の『レ・ミゼラブル』は25名前後)。音楽、踊りに特に新味なくダラダラ141分。ジョエル・シュマッカ―監督って、一時は地味に光ってたけどね。猿のオモチャを4~5回出してたが、3回が限界でそれ以上はマヌケの証明。
4月28日…昨日はゴミと秀作の間に間があったので、やや冷える同館ロビーで『近代日本の対中国感情/なぜ民衆は嫌悪していったか』(金山泰志・中公新書)読了。関東大震災下の朝鮮人、中国人、社会主義者大量虐殺が偶然ではなく”教育的効果”だった事が、ビジュアルに理解出来る好著(中央公論”ナベツネ”新社の本、近頃ホントに良く読む。昔の筑摩書房並)。大塚英志には分厚い現代版を是非モノにして欲しい。恥の旅はかき捨てと言うが、歴史はそうは行かない。堀口大學ほどではないが、巖谷国士もややつらいトコだな(皇族を見倣えばいい)。
上信線ではこの30年以上読書ばかりしてたので、案外沿線景色を知らない。先日珍しく、吉井、馬庭、西山名、山名、高崎商科大学前(秀作『恋脳』の主要ロケ地)にかけての右手風景を眺めてて痛感。味のある廃屋やジャングル化した休耕地も多い。今度線路沿いをブラブラ歩いてみよう。計画倒れに終わる可能性も高いが。
今朝の『東京新聞』。『赤旗』が廃刊の危機を迎え、10億円カンパを募ってるとの記事(目標の半分も集まらず)。日曜版は黒字だが、日刊は年間10数億の赤字と。民主集中制を維持しながら発行を続けるには、前言を翻して政党助成金をもらうしかない。紙の新聞が世界的危機を迎えてる中で、幹部は自分たちの失敗を認めずに居すわり、党員や支持者の善意で急場を乗り切ろうとの思惑(虫の良すぎ)。長期的展望を誤ったと幹部会全員が辞表を提出。新メンバーで助成金をもらい、コツコツ発行を続ければいい。今更ネトウヨ以外は誰も批判しない。自らの無謬性に固執、党が社民党みたいに”家族経営”になったら終わり。幹部会の給与はちゃんと下げてるのか?(運営に失敗してるのだから当然)『赤旗』記者、最近は募集しない。真っ赤なブラック職場に撤する方針? 拙宅も女房が同情、チャリンと寄付した様子。でももう止めさせよう。無責任な能無し幹部がいい思いをするだけだ。
4月27日…斎田朋雄は13年前に亡くなっている。共産党市議兼詩人だった高瀬豊二の著作ほどは親しんでないが、福沢一郎カバーの題名失念詩集(複数あるらしい。福沢は富岡高校OB)、『大手拓次曼荼羅』(記憶うつろ)などには眼を。日本の古本屋に出品されてる、『リアリストの肖像/萩原恭次郎の実像』は読んでみたい。いずれも地元では赤呼ばわりされる思想の持ち主(斎田はスポーツ用具店経営者)。西毛地区の同志だったのだろうが、作風から推測するに漫画家で言えば前者はちばてつや(園遊会出席にはガックリ。松文館裁判では頑張ってたのに)、後者はさいとう・たかお。案外仲は良くなかったかも。
午後、「シネマテークたかさき」で『BAUS』『恋脳』を続けて。観客、前者20名前後、後者8名。”映画の映画”の9割は昔からゴミで特に驚かなかったが、かくチープなド家族&利害関係者陶酔アルバムには改めて衝撃を(恥ずさの極致!)。撮るのは勝手にしろ、良く人様から銭取って商いの種にと。頻出する安っぽい映画&人世論演説にも吐き気。真っ暗な画面、不快な兄貴役役者、森崎東映画と違って無意味なダラダラ宴会場面…。ダメ映像の連続だが、録音者だけは有能なようで、糞マヌケな台詞はほとんど聴き取れた(……)。逆に『恋脳』は素晴らしさに圧倒されたが、録音だけにやや難(脚本、演出はプロ)。上映中の映画館で、大声で喋るような連中を平気で登場させる無神経な馬鹿に、本来の”映画愛”とやらがあるはずがない。
4月26日…もう少しで読み終える、『純白の鬼気』(笹沢左保・角川文庫)にもやはり。笹沢御大、松本清張総御大を問わずに登場する、大学時代の同級生が新聞記者や大学教授になってて、最新情報や専門知識を電話一本で授けてくれるって都合のいい設定。便利すぎて鼻白む。どうにかならねえのかな。ならないゆえの同級生頼みか。高級官僚って場合も。旧知の新聞記者、大学教授、高級官僚…。ミステリー系作家のドラえもん。
数日前の『赤旗』によれば、共産党も公式ユーチューブを始めると。まだやってなかったのかと驚く。その点、中核派の前進チャンネルは早かった。裏金公安ゴロツキ警察の、同派集会破壊の録画放送は迫力だった。最近は全然観てねえが。革マル派もやってないんじゃと勝手に推測。他者と同じ土俵に乗るのは、耐えられないと感じる唯一者、あるいは組織は存在するだろうし。俺も生来のセコイ性格だが、立憲民主党執行部のそれには完敗。食料品だけ1年間消費税をストップするのだと。これで30年以上虐げられてきた貧乏人の生活が、向上するとマジで考えてるのか。それよりこんなセコさ200%のギャグスローガンで、自分たちが再び国会に戻って来られるとの認識らしいのが、滑稽というより恐ろし過ぎてホラーのレベル(清水崇じゃなく全盛期のジョージ・ロメロ)。
先週末、高円寺の市で『ピエロタ』4号(´71/4・母石社)を見て驚く。”特集/惰眠の空に広がる焼身の炎”との副題で、矢島雅彦追悼特集を。矢島は富岡高校時代、”高校生の政治活動禁止。ふざけるんじゃない!”と言った意味の遺書を残して、鏑川で焼身自殺を。『若さをみんなで』という遺稿集も発行され、県内では広く読まれた。『朝日ジャーナル』や『平凡パンチ』他で取り上げられたのは知ってたが、同誌の事はまったく知らなかった。矢島の遺影や細田朋雄、岡田信次の原稿も。前者は地元詩人。後者は富岡高校の国語の教師。2人とももう亡くなられた可能性が高い。しかし買った同誌、まだ読んでない。54年もの馬齢を重ねたのだ。なぜか猛烈に恥ずかしくて。矢島の慰霊碑は、今も鏑川や富岡高校を見下ろす、忠霊塔がそびえる一峯山公園の端の一角(私有地)に。
4月25日…小説家だと筒井康隆、映画監督ではバスター・キートン、立ち食いそばなら「富士そば」並に興味が無かった漫画家、赤塚不二夫。『バカだ田大学なのだ!?』(ちくま文庫)を。後半の2~3割は思ったほど退屈せず。生き方はダンディだったし、漫画家に限らない笑いの後継者の育成は立派だったが、漫画家としてはアレだった。昨今の著作権後継者の営業方針も、赤塚の思いとは逆方向に暴走してるとしか。ある種の悲劇性を濃厚に。
『赤旗』に西村雄一郎が武満徹に関する記事を。山田和夫ほどは共産党に従順な内容ではなく、好感が(民青無視)。山田和夫が死んで10数年。党御用達の映画評論家育成には成功していない。というか、強固な組織政党という点では一致してる、公明党ともども各分野で若手文化人の導入が長期間出来ていない。学会系出版物はどれ見ても佐藤優が独占禁止法違反状態(『東京新聞』での田中優子)。共産党関連も似た状況で(有望だった大塚英志にも逃げられたし)、無言館の窪島誠一郎爺さんがブイブイ。ビンボな高崎俊夫あたりも、『赤旗』に企画を持ち込めばいいのに。高齢化して業界に忘れ去られつつあった物書きがそうする例は、過去にもいっぱいあった(学会系込み)。岡庭昇とか昔おったな。
テントで覆われた秋田書店火事場跡。延焼先の復旧作業を優先させてますと言った内容の貼り紙がペタリ(左隣のオンワードビルの事でしょう)。東京コロナ大量老人殺しオリンピックや、大阪メタンガス爆発肥溜め万博を優先させた、どっかの狂ったスーパー衰退国家よりは余程まとも。窓から見える秋田ビル屋上の、焼けただれた元イルミネーション部分。作業員が3~4人ウロウロ。ケチの付いた現場。足元に注意してね。上野駅売店で、丁度180円出して『日刊ゲンダイ』を。100メートルほど歩いて1面を見たら、450円もする臨時増刊号。慌てて引き返して交換してもらう。以前は『夕刊フジ』とごくたまに間違えたが。
4月24日…今週末の即売会は、神保町、高円寺、五反田が重なる。普段なら迷わずに五反田へ(不明朗な宅急便料金にもめげずに)。ただ20日に”みちくさ市”をさぼって出掛けた高円寺で、結構大量に購入。明日は手近かな「古書会館」で済ますか。ブルジョア階級向け値段のソラシティの市には、しばらく行ってない(きっと今後も)。トランプの小姓振りを世界に嘲笑された、自民党の”歩く国辱物件”赤沢なんだら。無自覚で底抜けの馬鹿だから、直立ウェイター&奴隷宣言帽子姿の”御真影”を、次回総選挙で大々的に地元で”成果”として駆使するのだろう。楽しみだな。
最近、外出時によく食べるパン。”生かすてらさんど/牛乳入りミルククリーム”。フジパンは山崎パンと違い、品質面でコツコツと努力。実は社風はパソナやサントリーとソックリなんて可能性もあるが、今のトコは信用。かすてらをパンではさむなんて、文字通りコロンブスの卵だ。ただかすてらの乾燥品と生はどこで区別を?
午後「シネマテークたかさき」で『蝶の渡り』。観客8名。傑作邦題とは思うがサッカリン味が濃厚。やたらに騒々しい場面が多いのにも往生。米国人バイヤーの登場で落ち着きを取り戻したが、後半再び人工甘味料化。並の凡作。次回上映まで時間が。「高崎市美術館」で”ラインハルト・サビエ/ベン・シャーン/高崎ゆかりの作家たち”。65歳以上無料。予想外に充実。ラインハルトは通俗だが、ベン・シャーンはいわゆる芸術かな。約40分耽能。再び「シネマテークたかさき」に帰還。『ジュ・テーム、ジュ・テーム』。これまた観客8名。アラン・レネだからといって輸入しなかった、かつての配給業者の良識ある商魂に敬意。バナナの叩き売り状態だったろう、本スーパー愚作を買い入れたのはコピアポア・フィルム。1日も早く潰れろ。チラシだけはカッコいいが。
4月23日…N党と裏金&冤罪推進ニッポンボンクラ警察って、公明党と創価学会の関係だと考えると納得が(職員平均年収約1800万のNHKは、『聖教新聞』+『第三文明』)。一方でトラの字って、アベシンの手法を実によく勉強。トラの字神社ならぬ、トラの字教会とかも既に?
昨日午後3時過ぎの地下鉄九段下駅。半蔵門線から東西線に乗り換える階段上付近。走ってた俺くらいの貧相なチビ白髪頭が、若い姉チャンにぶつかり彼女のスマホが「ガシャン!」と落下。爺さん一瞬だけ立ち止まり、苦笑しつつ「ゴメンゴメ~ン!」と明るく叫び東西線に飛び乗る。実に不愉快極まる光景。相手は不細工なシワクチャ古女房や豚娘、猿孫じゃなく他人様。立ち止まって「すいません!」と頭を垂れて謝れ。思わず日頃の女性蔑視が露わに。「未来志向で…」とかほざき旧大日本帝国時代の蛮行に蓋をする、新大日本帝国の支配層のようだった(根毛)。「糞馬鹿ジジ―!」と女性にも絶叫して欲しかった。
「糞馬鹿ジジ―!」ならぬ「ギエーッ!」という女房の叫びが一階で。駆け付けると、予想通りムカデのバラバラ死骸が足元に。見事に木槌で潰したらしい。「たいしてでかくもねえじゃねぇ」「何言ってんのよ。死ぬとちぢんじゃうのヨ」(それは本当)「早く捨てて来て!」この夏、何度同じ会話が繰り返されるのだろうか。真弓大介に電話したら、青森じゃまだストーブが手離せないと。日本は狭いが長いから(ムカデ状国家?)。
数日前。『日刊ゲンダイ』の連載「日本史縦横無尽」で、保阪正康が”「戦陣訓」を発した東條英機の反天皇性”なる奇想天外なアクロバット的文章を。この人が天皇裕仁平和主義者化のためなら、何でもする人物とは承知してたが、ここまでやるか? 東條は 一番の寵愛を受けていた股肱だろうが。確かに下手な狂言自殺をして占領軍に助けられた恥ずべき野郎だ。しかし絞首刑後も、彼は赤子の責務を果たしている(嫌々かも知れないが)。海外の映画やドラマ、ドキュメンタリーを観れば明白だが、枢軸国とはヒトラー、ヒロヒト、ムッソリーニが率いていた勢力だ(客観的事実)。ところがなぜか日本国内では、ヒトラー、トージョー、ムッソリーニに。これも藩塀御用マスコミの努力のたまものだが、保阪みたいなリベラル香水つけた狂信的天皇教徒を見てると(口先だけの)、東條に浅い同情を禁じ得ない。早く文化勲章でも授けて黙らせてくれ。
4月22日…初めて電話した相手に、「いつもお世話になります」とほざく馬鹿は今も絶えないが、その類いか。WOWOWのソル・ギョング特集の宣伝で、ナレーターが「カメレオン俳優と呼ばれる…」云々。ほめてるつもりだろうが、俳優は誰もがカメレオンだ(大小はあろうが)。”人権派弁護士”級の思考力ゼロの恥語。いずれも”世界が注目!”、あるいは”したたか”等と一緒に、物置きにしまっておきたい言葉だ。山川方夫の交通事故死(過剰積載のダンプカーにひかれた。34歳)、当時出てた講談社の女性週刊誌、『ヤングレディ』が1ページ大で伝えている。
朝から『幻想博物誌』(日影丈吉・’80講談社文庫)。既読分は「猫の泉」のみ(6作品収録)。高崎線に乗り換えた際に、もう寒くないので手動式ドアを放置しといたら(車輛の他のドアもほとんど開いてた)、相向かいの青年が立ち上がり、わざわざスイッチを押して閉めた。10年前ならムッとする場面だが、「お風邪を召してるのですね。失礼しました!」と同情するのみ。『幻想~』の解説は俺は知らない杉本零という人。作者の長所、短所を適格に指摘。45年前までは解説もちゃんと機能してたのだ。
久々に「シネマヴェーラ渋谷」。会員入場料が100円上がって1000円に。高くて悪評高い「神保町シアター」は老人1100円。わずか100円の差に。『ブロンド・クレージー』『動物園の殺人』を続けて。かなりテキトーな両作だが、そこが楽しいよ。ただ蓮實重彦臭が薄い企画だとここの入りは振るわず、前者10人台後半、後者10人前後(「新文芸坐」状態)。”プレス・コードハリウッドⅡ”。このシリーズ、俺は大好きだが。もう2回くらい通いたい。
4月21日…昨日往復で『目的をもたない意志』(山川方夫・高崎俊夫編・ちくま文庫)読了。編者には特権的存在らしいが、俺には小説、エッセイ共に終始70点級の人(映画監督で言えば黒沢清)。誠実な作意&努力がチラついて没頭出来ない。時には破綻があっても、昨日高円寺で無名時代の田中英光研究同人誌が1冊3万で出品されていた西村賢太や、曽根中生タイプの方が好み。未亡人も書いてたが、確かに体臭のなさそうな作家だ。別にいんだけどね。
『東京新聞』は別に休刊でいいけど、日刊『赤旗』は堂々と発行してくれ(『日刊ゲンダイ』は郵送購読)。他紙の休刊日に歩調を合わせずに刊行し続ければ、もっと部数は増えるかも。確か総選挙期間中は休刊日も休刊にしてないはず。やれば出来るんじゃないの。昔は増える一方の休刊日の言い訳に、一般新聞は「新聞配達少年にも休みを!」とかマジでぬかしてた(沸騰ヘソ茶100杯)。休刊日増加は首吊り人間が両手にバーベルのポンチ絵。
聖徳太子を気取った訳じゃないが、副業の傍らにWOWOWの『エンド・オブ・パリ』を見物しつつ(ガサツな出来だが、特攻隊員がオメオメと生き残った、東條英機以下に復讐するがごとき設定は出色。レズビアンだが強いインド系ヒロインも、イモな主人公を喰いまくり)、『詩を書くということ―日常と宇宙と』(谷川俊太郎・PHP文庫)も読了。笹沢左保御大の小説も副業の友にはピッタシ。半月ばかり読んでないので手が震える(元々だが)。
4月20日…前科者でないと日本の警察や検察(当然司法も)では出世できないと書いたが(この面ではトランプの米国よりも遙かに先行)、日活時代の渡哲也には”前科(まえ)シリーズ”が。『前科・仮釈』『前科・ドス嵐』の2本で終わった短命シリーズだが、法治主義完全崩壊の今の日本を先取り。21世紀現在の映画化が待たれる。『前科者中村格・強姦魔全員仮釈』『前科者増田美希子・冤罪被害者獄中死刑の嵐』。あるいは『前科者畝本直美・賄賂政治家白昼大脱走指令!』とかな。足立正生や高橋伴明なら撮れるのでは。
高円寺即売会後に”みちくさ市”行き予定だったが、老いぼれに1日複数巡礼は無謀と体力的に即悟る。素直に2時過ぎには高崎に帰還。駅構内の「パーネデリシア」でコーヒー後、「シネマテークたかさき」で『レイブンズ』。観客9名。カメラマン深瀬昌久。凄~く幸せな一生(撮影好調脚本糞)。現れるべきなのは、カラスじゃなく鳩か白鳥では? 吉岡秀隆、村上淳、渋川清彦、井浦新よりはややマシだが、浅野忠信の切れの無い大根演技は相変わらず(声が裏返ってた)。同館左側に隣接する積水ハウス不動産部のビル建築。いよいよ本格的に始まりそうで怖い。
4月19日…昨日は上りで『歴史のダイヤグラム〈3〉』(原武史・朝日新書)、下りで『ニューヨークの詩人』(ロルカ・福武文庫)読了。前者に茨木のり子の幼少時における天皇裕仁実体験が紹介されている。なるほど。後者、注釈文字が異常に小さく、要顕微鏡なのでガン無視。大川原化工機冤罪事件で辣腕を振るった犯罪警官、増田美希子が福井県警本部長に大出世と。レイプマンのお助けマン中村格が警察庁長官に就任する、ハレンチ土人国家の面目躍如。千葉県警本部長になった青山彩子も、隠された”前”があるに違いない。十手持ちが公然と法体系を蹂躙せねば出世できない腐敗国家(大マスコミの協力あり)。それに続けと惰眠を貪る兵庫県警本部長共々(前任の村井紀之は無傷でトンヅラ)、『赤旗』『週刊文春』には頑張って実態報道して欲しい。連中の使いっ走り、NHK(職員平均年収約1800万)、朝日、ナベツネ、創価毎日以下の妨害を排して。
読みかけなのに突然姿を消し、全家屋内重要指名手配書籍にしてた『過去と思索(六)』(ゲルツェン・岩波文庫)が、突然現れた。というか、毎日眼にしてたのに気づかなかった。正面本棚の一角には、月ごとに読了本を積んどくコーナーが(「嫌われ者の記」を書く際に参考に)。(五)までしか読んでないのに、(六)まで隣にチョコン。ボケ老人の無意識徘徊行動。恐ろしいですね。
俺は昔から止めたいが、女房の「昼寝時の睡眠薬代わりになるから」との意味不明な理由で、未だに金を払い続けてるWOWOW。番組自体は可も不可もない。嫌なのがロクに映画館に行った試しもないのに、知った風な馬鹿顔で映画ナビゲーターを勤める、白痴タレント&サンピン放送作家の類い(3流人間鑑識眼だけは確かなW文字電波屋)。及び番宣ナレーション。国威高揚根性はNHKも真っ青(外人に日本讃歌を並べさせるほどの予算も暇もないが)。海外サッカー中継前宣伝で、必ず”日本人選手”を持ち出し強調。スポーツ音痴が全然知らない所を見れば、大した選手とも思えない。最近のホラー特集では、「世界に誇るJホラー!」と、投票日前の選挙カー並に連呼。準当事者が勝手に誇って恥ずかしくねえのか? 石原慎太郎や横尾忠則、河野洋平やキシダ前首相もフルチンで逃げ出す親馬鹿根性。
4月18日…休耕地の雑草の急成長は気になるが(固定資産税も)、パッチと別れられるこの時期は老いぼれにはひと息。日が高くなり部屋の奥まで差し込んでこないので、焼けや撮影の際の反射を気にしなくて済むし。借家だと保存場所に苦労するだろうが、田舎住まいでその面だけは余裕が。ただ少しでも油断すると本、雑誌が私生活領域を侵略。若い頃に親しんだ固い書物が多い(全然売れない)。戯曲を除く井上ひさしや、山口昌男、映画評論以外の蓮實重彦は、いくら捨てても湧いて来る。雑誌だと『キネマ旬報』や『話の特集』。縛ってはポイ。また縛ってはポイポイ。夫婦そろって集積所に車で運搬。
今朝の新聞を見てマッカーサー表敬訪問の際の、天皇裕仁と彼の有名なツーショットを思い出した人は多いだろう。ただすぐに気付く。態度こそ勝ち誇ってはいたが、マッカーサーもちゃんと立っていた(腰に手を当ててた記憶)。敗者とはいえ昨日までの”大元帥”への最低限の礼儀だろう。椅子にどっかと腰かけたトランプの隣で、ウェイター並に愛想笑いを浮かべる赤沢なんだら(アベシン級国辱物件)。ガキでも日本が米国の属国、ないし植民地だと一目瞭然の証拠物件。全教科書巻頭にに掲載すべき貴重な一葉だ。
「シネマテークたかさき」で『その花は夜に咲く』。観客2名。ベトナム産トランジェスター浪花節。人間心理を理解してない馬鹿げた脚本で、121分が160分に感じさせられた。だが撮影が素晴らしいので、1度の寝入りだけで最後まで。編集の呼吸も悪くなかった。30分くらい大胆に切ってくれれば最高だったが。選挙の無い独裁国家の割には、警察を憎々しく描写してて好感が。この内容のまま国内公開されたのか?(今ほど締め付けが厳しくなかった時代の中国映画は、海外のみ公開だと結構自由だったらしいし)。
4月17日…上信線の行き帰りで『茨木のり子詩集』(谷川俊太郎選・岩波文庫)読了。昔、数冊読んだ詩集よりいい感じだった。選者のセンスか。前書きでの「わたしが一番きれいだったとき」の、第五、第六、最終節はない方がいいという意見には、大方が賛成するだろう(特に最終節には)。ただこの人の詩が出入りの職人さんにまで愛されるのは、そういう非完璧性ゆえなのかも。昔、荒川洋治(日本芸術院会員)が茨木を批判した事が。細部は忘れたがそれなりの説得力を。ただ今「四海波静」などを読むと(天皇裕仁が記者会見で、戦争責任を”言葉のアヤ”と言ってのけた事への徹底批判詩)、小心者俗物の難癖だったのかなとも(宣伝効果織り込み済みの)。
茨木のり子とはだいぶ作風は違うが、金井美恵子は私的にも完全に詩からは手を引いちゃってるのか。『マダムジュジュの家』から半世紀後の、意地悪婆さんモーロク詩集を読んでみたい。郷土自慢も込めて言うが、彼女の老け方は富岡多恵子(日本芸術院会員)なんかよりよっぽどダンディ。チョイと出ました三角婆さん気質は死ぬまで健在だろう。絲山秋子のように、この世の果ての「群馬県立土屋文明記念文学館」なんかで、ショボい生前文学展覧会もしそうにないし。ただ小林信彦ほどの落差じゃないが、随筆類に比べて小説は退屈だ。
増刊の写真集以外のSM諸雑誌の不人気振りは、長期に渡り眼を覆わんばかり。映画関係でもバイオレンス派各種グッズは在庫のボタ山。旧スター監督、大島渚、若松孝二、深作欣二の営業数字は特に悲惨(鈴木清順が3人を追撃。深作は『仁義なき戦い』関連のみは別格)。実話誌も、高度なイラストで知られた『奇譚クラブ』さえ人気は下降鮮明。一方で、『風俗草子』『風俗科学』『風俗奇譚』は根強い人気が。”そどむ”、あるいは”そどみあ”と呼ばれた、男色小説、ルポが多いせいか。『奇譚クラブ』にも多少掲載されてるが、後者3誌は3分の1が”そどみあワールド”。ゲイ専門誌、いやホモ専門誌は50~60年代にはまだ無かったようだ(SM雑誌内に居候、いや同居)。
4月16日…野田、小川、枝野の”消費税死守貧乏人殲滅立憲民主党3悪”。『赤旗』スクープのお陰で今の地位にあるだけなのに、良くふんぞり返っていられる。特に同党を私物化してる”終った政治屋”、枝野の傲慢なアナクロ振りには啞然。維新+N党体質の国民”ペテン師”民主党に、支持率で大差をつけられてるのも納得(”永遠の原野商法被害者”、大日本帝国暗愚赤子にも口あんぐりだが)。こいつら野放しにしてちゃ、多くの同党国会議員は湖を目指すネズミ集団。小心翼翼たる保身主義者がくたばるのは勝手だが、今までけなげに餌を与え続けた支持者はたまらない。
3悪に比べればまだまともな共産党だが、地方選では冴えない。現状維持が精いっぱい。着実に議席を減らし続けている。高投票率地域で敗北傾向にあるのも悲惨。志位君が『赤旗』紙上から消えるだけで、議席減はかなり止まる気が。機関紙が頑張ってるのに党勢衰退一直線。営業方針が基本的に間違っている。幹部会はそういう認識ではなく、党運営が正しいからスクープも出来ると多分。党員や支持者は専従者のために各種カンパに応じるのも当然だと(無限の鉄壁屁理屈)。敗戦後&高度成長時代の先人の遺産を(朝鮮戦争やベトナム戦争での”死の恩恵”も多いが)、財界、米国、軍事費&皇族維持費に青天井で注いでる、新大日本帝国と同じ運命をたどってるのでは。
「シネマテークたかさき」。『オークション~盗まれたエゴン・シーレ~』『雪子a.k.a』を続けて。観客、前者7名後者2名。前半は両作ともにモタモタしてたが、後半はそれなりに。後味も悪くない。ただ『雪子~』の山下リオは、構図次第でもっと美人に撮れたはず。同館。左側隣接地の建築工事が本格的に始まった。騒音保障なんてないのか(積水ハウスのビルらしい)。今日は特にうるさくはなかったが。
4月15日…『過去と思索(六)』(ゲルツェン・岩波文庫)に着手(相変わらず三巻目は入手出来ておらず、中抜き読書。全七巻)。ゴシップ度が高くひときわ面白い。著者は基本的に自分に甘く他人には厳しい性格。冒頭の在英国諸国亡命者悲惨列伝が面白くないはずがない。「調子こき過ぎ!」と思われる部分も多いが、読み手のゲスな心理を鼓舞する筆致がそれを凌駕(女房の浮気相手の詩人への徹底罵倒描写で、その”実力”は証明済み)。血筋自慢が隠せないロシアの古川ロッパ。日記類はロクでもない人物の物ほど面白いというのが昔からの持論。武田百合子にも未知の横顔があった可能性も。
昨夜、上信線で読み終えた『余生まんが』(山田英生編・ちくま文庫)。15編が収録されてるが、新しい漫画ほど白くて読みずらい(奥田亜紀子を除く)。つげ義春、白土三平、水木しげる、楳図かずおの作品の読み易さよ。漫画はやっぱりベタが命。ガロ系漫画家はなぜかベタが大嫌い。中期以降のつげの影響かな。『漫画ゴラク』なんてスミベタ漫画が多いので、持つとズッシリ重いような気が。エロ劇画育ちのせいか、どうも白い漫画は趣味に合わない(老眼にも優しくないし)。
良く出来た映画『逃走』だが、無論疑問点も。桐島聡が昔の仲間の動静を伝える機関誌を、「模索舎」らしき小汚い書店で立ち読みする下りだ。公安関係者も予算消化のために出入りしてる場所に、革命的警戒心で全身武装してる指名手配犯が、変装もせずにノコノコ立ち寄るのは変(事実でも映画にリアリティを与えない)。居酒屋で隣席に座った客が活動家で、その種のパンフを読んでるのを盗み見る…その程度の細工はして欲しかった。時々ある事だが、『過去と思索(六)』(ゲルツェン・岩波文庫)が行方不明に。確かに持ち帰った。こういう場合99%は出てくるが、発見場所が意外過ぎて過去データは参考にならない。それにしても…。
4月14日…巨大シャッター街高崎中央銀座通りで、今一番輝いてる「天華堂書店」前の昆虫食自販機(撮影者も多数)。白っぽいカン入りで、サソリだタランチュラ系は3000円前後。カメムシサイダーが一番安くて800円くらいか(いずれも記憶はうつろ)。書店より薬局前の方が売れる気が。自販機が真っ白なのが不気味感を逆に煽ってる。都内では見た経験が無いが、歌舞伎町や池袋の繁華街なら高稼働しそう。
ティーカップに次いでここもかよ。ブログホームレス老人。前回の引っ越しの面倒を見てくれた、いトうのアシ兼ダチは秋田県に帰郷しちゃってる。現地からの采配で、再び屋根のあるあばら家に移動できればいいが。野宿は年寄りでなくてもつらい(紋次郎もそうつぶやいてた)。昔「アクセス」で良く買ったミニコミ『野宿野郎』。まだ出てるのか? 野郎とあるが編集長は女性だった。秋田書店の屋上のイルミネーションの焼け跡。テントで覆うのかと思ったらそのまま(焼けた壁面は少し磨いた感じも)。今後の戒めにしてるのか?
18時過ぎ。満員の総武線水道橋駅付近。隣に立ってた黒スーツ姿の姉チャンの時計のベルトが弾けて床に散ったらしく(新入社員ぽい初々しさが)、かがんでスマホの灯りで探し始めた。キュートな美人のせいか、周囲の客も実に協力的。ただ降車する秋葉までの間で、結局全部は回収できなかった模様。俺なら全員が知らぬ振りだったろう。床に置いてたバッグを持ち上げて見たり、やつがれもほんの少し協力を。
4月13日…今、「高崎電気館」は”ダンス映画特集”。『ザ・ブレイキン』『熱烈』『ストリートダンサー』を時間をずらして連日各1回上映(爺さん婆さん1100円)。1本目しかまだ。既に今日が最終日。中国製の『熱烈』はともかく(明らかに差別ですね)、『ストリート~』は何とかしたい。ただインド映画の宿命と言うか142分。2時間経過後の10分は、余程の出来でないと30分くらいに感じられる。また雉の鳴き声を聞かない。右手中指の爪の再生は順調だが(昨年に続き、雨戸閉めの際に打ってまたも爪を真っ黒に。生来のノロマ)。
「高崎電気館」。次回は”ミュージカル映画歴史的傑作選”。『レ・ミゼラブル』『シカゴ』『オペラ座の怪人』を繰り返して(4/26~5/6)。俺には3本とも歴史的傑作とは思えないので、手前の「シネマテークたかさき」通いが続くはず。暑くなると同館トイレはますます悪臭が強くなる。金満高崎市。ボロビルの水回りくらい修理してくれてもいいと思うが。1階の高崎フィルムコミッションのトイレも同様だろう。市の対外的イメージも悪化必至。中央銀座シャッター街は腐るに任せた方が価値は向上するが、トイレは別だよ。
「高崎電気館」で『ストリートダンサー』。観客6名。冒頭かなり寝る。ロビー昼飯でのカレー&焼きそばパンの際に、こっそり焼酎カップを飲んだせいか。ただ基本的には映画制作の手法自体が要因。加えてインド映画大嫌いだし(明確な差別行為)。ミュージカルやカンフー映画で、不必要なモンタージュや画面細工を用いたら、99%はゴミで正解。本作はサンプル。特撮CGアニメミュージカル映画。これを許容したら、素人でも明日からミュージカル&カンフースター。ブルース・リーやジャッキー・チェンが、なぜ今でも神でいられるかを理解してない(する気もない)。そこまでマジに論じる必要のないタイプ&レベルだが、訳知り顔はヤボテンにはどうも。
4月12日…数十年振りで『不連続殺人事件』(坂口安吾・中公文庫)。冒頭からワクワクする登場人物の性格描写。解説類も充実。あっという間の100ページ越え。ただこれだけ出演者の数が多いのだ。登場人物一覧ページは必須だったと。想像力を駆使せねばならないボケ老人には、頭の体操が過ぎる(記憶のジグソーパズル)。「めんたいパーク」開設以降の、上信線新屋駅周辺の開発は、駅舎新築を含めて眼を見張るばかり(可哀想な忘れられた上州福島駅)。大儲けした地主が存在するのだろう。
今朝の日刊『赤旗』によれば、メタンガス万博爆発協会の同紙及びフリーへの取材拒否を報じたのは、『朝日新聞』『日刊スポーツ』だけと。つまり職員平均年収約1800万のNHKを筆頭に、他の99%の自称マスコミは協会へ手もみしつつ愛想笑い。オール河瀨直美&ほんこん状態。美し過ぎる国ニッポン。失政隠蔽に常に皇族&ブルーインパルスありと言われて久しいが、またもやだ。敗北の景色までもが無限のコピペピンハネ帝国。せめて違うポーズで倒れろよ。皇族で思い出したが、『逃走』で検察が裁判で計画自体が存在しなかったのような姑息な真似をした、虹作戦(天皇裕仁お召し列車荒川鉄橋爆破作戦)について、桐島聡役の古舘寛治に説明的台詞を喋らせている。歴史的事実なのだから当然だが(アベックを公安警察と勘違いして作戦放棄)、役者によっては拒否した可能性も。出る人撮る人腹が据わってる。
”腹が据わる”との言い方にもその傾向があるが、自分では大嫌いな精神論を、つい他人に対しては使いがち。過日、遅れがちな漫画家に思わず「冥府魔道の心意気で追い込みを…」とポロリ。結構古い漫画や映画に詳しい奴だったので、「子連れ狼になれと言われても…」と返されて赤面。偶然、今夜BS松竹東急で『子連れ狼 地獄へ行くぞ!大五郎』(監督/黒田義之・’74勝プロ)を放映中。いつ観ても素晴らしい。お、余りにも有名な雪原の大虐殺が始まるぞ!
4月11日…公金で運営されてるメタンガス爆発汲み取り便所プンプン崩落万博。『赤旗』や一部フリーを取材拒否と。並の民主主義国家だと他マスコミも明日は我が身と、結束して抗議する大事件。だが記者クラブ御用マスコミは、知らぬ振りどころか内心しめしめ。生来の腐ったスト破り根性(『東京新聞』の望月記者への、官邸のパワハラ行為の際と同じ)。AP通信がホワイトハウスにそうしたように訴えるべきだ。職員年収平均約1800万のNHKBS海外ニュースを観てたら、ドイツの軍事予算を防衛費と呼んでいた。堂々たるハレンチ捏造公共放送。皆様の受信料が支える職員の貴族生活&デマ電波。
朝一番の「シネマテークたかさき」で『逃走』の初日。観客12名。帰国後の足立正生監督作品としては一番いいのではないか。古舘寛治を主役に据えたのが大成功(しぶとさと弱さが同居した性格を好演)。井浦新や柄本ファミリーでなくてホントに良かった。続いて『いきもののきろく』。観客2名。原発の”げ”の字に触れてる点は評価(出資元の点からも大変だったはず)。ただ全体の出来は可も不可もない。ミズモトカナコの素晴らしいオッパイしか記憶に残らない。
『逃走』で気になった女優が2人。最初に桐島君が住み込む土建屋の奥さんが、妙に色っぽかった(食事の際のきゅうりの丸かじりは、高度なエロ描写)。からみは無理でも着替え場面くらいはと瘋癲老人。2件目で登場する、良くしゃべるアパート管理人のおばさん。暗いしロングで判別不可能だったが、未亡人下宿シリーズの橘雪子に感じが。最後の字幕で確認しようとしたが、文字が小さいのでこれまた無理。エンドロールは大きな日本語で、ゆっくりと回転させ下さい。ボケ老人はこれを、新聞の訃報欄と同じ感覚で味わってるので。
4月10日…『名優が演じる密謀の世界』(コスミック)収録、『目撃者』(監督/スチュアート・ヘイスラー・’50米)がリアルでが怖すぎる。ジンジャー・ロジャーズ、ロナルド・レーガン、ドリス・デイと豪華配役のワーナーブラザーズ映画だが、KKK団の蛮行を徹底告発。赤狩りの頃だと思うが腰が据わった姿勢だ。75年後の今。米国の方々でKKK団が復活中ではと心配に(日本じゃ類した団体や活動家を、警察、検察、司法、加えて自称公共放送や総理大臣が徹底保護育成中ですが)。フリッツ・ラング監督の『仕組まれた罠』も素晴らしく、税込み2200円は余りに安すぎる。
『バブルリゾートの現在地/区分所有という迷宮』(吉川祐介・角川新書)読了。終始「ざまあみろ!」。被害者が欲にかられた小金持ちばかりで、冤罪被害者本等と違い実に気楽に楽しめる。更にこいつら被害者意識オンリーで、自らが自然破壊の加害者だ等の自省心は皆無。温厚な著者も深く呆れている。大日本帝国中枢&臣民は、いつでもどこでも同じ振る舞い(世界が驚愕!)。一方的に攻撃自由自在な永遠の被害者様に幸あれ!(ねえよ永遠に)
WOWOWは懲りずに中国映画&ドラマを増やしてるが(糞安いんだろう)、99%がゴミカス以下物件。韓国物は値段が高騰してて増やせないのだろうが、台湾、シンガポール、タイ、インドネシア…いくらでも買い付け先は。基本が国家への”忠誠心ごっこ”である独裁国家の創作物は、ほとんど鑑賞に値しない。ロシアやイスラエルのも超退屈そう。ただ”独裁国家の検閲済み映画大会”なら、別腹で楽しめそう。ロシア、中国、イスラエル、北朝鮮、トルコ、ハンガリー…。日替わりに国別でやればいいと。しかし国家に従属されたくない人々も多いはず。国籍で思想信条を判断するのはおかしいな。特別ゲストの”名誉独裁国家/JAPAN”の諸作品が、一番人気があったりして。
4月9日…N党々首以下の犯罪的差別主義者の保護育成には、実に熱心なニッポンボンクラ裏金警察。捕まえられるのは老いた野球選手やサンピンタレントのみ(野放しでもほとんどの人には無害)。それを批判すべきNHK(職員平均年収約1800万)や朝日、東京、ナベツネ以下も、極右(”岩盤保守”なんて恥語に言い換えるな!)警察批判はせずに、広報の思惑通りに面白おかしくゴシップ一筋。良く飽きない伝統のパターン。許されない選択だが、かく連中こそがテロリストを育んでるとも言える。自分たちが撒いた種が果実をつけると、「暴力を許すな!」の大合唱。これで年収1000万以上。泥棒と乞食とニッポン記者クラブ記者は、1度やったら止められない(自民党、公明党、維新、国民民主の自称政治家も)。
1年ぶりくらいで「古書往来座」へ行くので、池袋駅で下車。毎回湘南新宿ライン通過してる駅なのに、乗り越し運賃170円を生意気そうな精算機に要求され、嫌々払った。定期とはそういうものなのか(よく分からんが)。東口が妙に静かで人通りも少ない。西武デパートが工事中とは知らなかった(なぜか「ルイ・ヴィトン」だけは営業中)。退屈男。会うたびに若返っている。愛想はいいが不気味な奴。本業が少しだけ忙しいので、ロクに話さずに有楽町線で飯田橋に。
「神保町シアター」で『陽暉楼』。観客25名前後。高田宏治の脚本にしてはシャキッとしない出来。亡くなるなり書店で見掛けなく原作者、宮尾登美子の干渉でも? 池上季実子って駄目な女優。単独画面の際はともかく、他の女優と並ぶと溶け込んでしまう。浅野温子と役柄を交代すれば良かった。佳那晃子、西川峰子好演。更に小池朝雄、成田三樹夫を同一外面で耽能出来る。映画の出来なんてどうでもいいよ。
4月8日…昨夜。コロナ以来ほとんど行った記憶が無い、「早稲田松竹」前の中華料理屋「秀永」で五目焼きそば(950円)。相変わらず量が多くていい味だ。『緑の光線』。観客20名前後。再見のつもりが初見だった。評判通りと納得したが、字幕処理が最低最悪。墨フチが細すぎて、明るい場面だと文字がほとんど読めない(特に前半は3割以上が暗号状態)。腐れ配給会社め。事務所が秋田書店の隣にあって、オンワードビル以上の火あぶりの刑に遭えば良かったのに。
後援会パワーが今でも半端じゃないらしい舟木一夫。全盛期の写真を見ると、八重歯が可愛いとか愛嬌があるとかの次元じゃない。学園広場のドラキュラ絶唱(あるいは高原のリーフドラキュラ)。でも当時は誰も異様だと感じなかった(いや感じた人も居たのだろうが、目立たなかった)。安藤鶴夫の娘と結婚云々と週刊誌で騒がれたのも、ドラキュラ夕笛舟木だったか。アンツルが親馬鹿のサンプルみたいな駄文を、恥ずかしげもなく書いてるのを読んだ記憶が。テルテルこと西郷輝彦じゃなかったと思う。エリック・ロメール。「ギンレイホール」が良く上映、常に大入りだった。昨夜の観客数からすると、ゴダールやタルコフスキーと異なり、往年の人気は若い世代に引き継がれてないようだ。
例によって伐採した枝でたき火をしてると、姿は見えないが今年初めての雉の鳴き声が。良かったねまだ元気そうで。チョコマカ歩く姿も早く見せてくれ。昨日WOWOWでチラ見した『妖怪人間ベム』。役者もスタッフも馴染みは無いが、世界観、グロテスクさに妙に魅かれた。次回放送では最初からジックリ見物してみるか。
4月7日…中村格元警察庁長官を、特別”レイプ”顧問に三顧の礼で迎え入れてる日本一の反社会的保険会社、日本生命。万博メタンガス保険を売り出せばいいのに。家庭の事情で命懸けの特攻仕事に従事せざるを得ない関係者が、泣きながら加入するかも。にしてもトヨタ、サントリー、ドトール、日清食品…胸を張って悪事を働く大企業ばかり。山口組や稲川会はもっとコソコソしのいでる(窃盗団も)。警察、検察、司法、NHK他を買収してるマフィア的組織の強み。企業献金の実態とはそういう事だ。『太郎は日本が嫌いで』。祖国を嫌い韓国で就職する日本人青年の映画。低予算で制作可能だし、大ヒットはともかくほどほどに当たる気が。
「盛林堂書房」を話題にしてるのに、先月は集金に訪れるのをすっかり失念。ようやく今日気づく。爺様のドタマはあらゆる記憶がバラバラで並列配置。連動して頭に甦らない。ボケ勢力の分断支配攻撃の構図(民主集中制風に横の連絡も妨害)。立ち向かうには一致団結しかないが、どこにもスト破りはおってね。
ポストに「ご近隣の皆様へ」とのビラ。秋田書店火災で迷惑かけたとのお詫び文。発行は”スターツCAM株式会社”。解体工事の当事者だろうから、言い逃れは出来ない。ただ余程の過失がないと、木造建築の多い日本では損害賠償は免除されるらしい。オンワードの焼けただれたビル壁面もか?(恐怖のミイラ状態)他人事ながら心配に。大企業はいいだろうが、民家は困るよ(裏路地を隔てて数軒)。
知人から電話。「光彩書房って知ってます?」「連合赤軍ものやマーク・トウェインの著作集出してるトコじゃ」(彩流社と勘違いしてる俺)「おっかしいなあ。もっとナンパな版元のはずなんだけど…」考えてまた連絡すると、電話を切るなり思い出す。新橋時代の一水社の小会社(メディアックスが一水社が買収後は、まったく社名を聞かない)。俺も同社名義の下請け仕事やってるはず。金の切れ目が、縁&記憶の切れ目。頭の中のボケ勢力、ナチスイスラエル並にジェノサイド攻撃拡大中。
4月6日…先月分の「盛林堂書房」、嫌記棚の返品が届いてるが、重くてたくさん詰まってそう。開ける勇気が出ない。今夜酔っ払ってからに。『日刊ゲンダイ』連載で知ったが、石破総理はクリスチャンなのだと。カップ麺クリスチャン(信仰まで世襲)。踏み絵を出される前に自主的に転ぶな。我が身可愛さに妻&娘の身も即献上。「女房は好きにしていんですが、娘は3回だけにして下さい!」と泣きながら。村上誠一郎共々、世襲政治家はいかに無能で有害であるかを、人々に証明するためだけに生きてるクズ人間ども。一応日本語が分かるのにこの惨状(暗愚売国奴アベシンより罪深い)。検察裏金告発の三井環が亡くなった。失礼ながらご存命とは知らず。デモにご夫婦で参加してるを見かけた(俺も参加)。『忍ぶ川』の加藤剛。学生&青年教師のはずなのに、中小企業の中年セクハラエロ部長に今は見える。
浅野健一のフェイスブックでの発言は9割方納得が(町山智浩&適菜収8割、山崎雅弘7割5分、鈴木エイト6割5分、望月衣塑子6割)。元教え子で旧知の『朝日新聞』女性リベラル派エリートコース記者が、知らない振りどころか眼を合わせないようにしてると言うのが傑作。もはや松本清張総御大の世界。長生きして俗物共の生態を告発し続けて欲しい。
「シネマテークたかさき」で『スイート・イースト/不思議の国のリリアン』。観客10人台前半。かなり楽しい。一部居眠りしたので再見せねば。10分ほど歩いて「高崎電気館」の『ザ・ブレイキン』。定形的今風ミュージカル。観客8名。ブレイクダンスというのか。その良さ悪さがピンと来ないのでどうも(単なる角兵衛獅子に見える)。昨今だと韓国や香港、ないし中国のはずなのに、引き立て役で日本チームが登場してビックリ(まだ存在したのね)。コーチも足の悪い杖付いた美女だったし、製作陣にジャパニーズスポコンアニメファンが居たのか。
4月5日…10年以上前の「ブックオフ」全盛時には、何度か訪れた伊勢崎、太田、足利、館林方面。伊勢崎や館林は駅が一新されていた。同じ群馬県内でも、西毛地区住民はめったにこっちに来ない(せいぜい官庁の多い前橋まで)。昨日は12時過ぎに東武線伊勢崎駅に両毛線同駅から乗り換えたのだが、50分まで電車が無いのにビックリ。上信線でも40分に1本程度は。ただ割と親切な鉄道で、帰りに終点伊勢崎に着く手前の新伊勢崎駅では、「両毛線に乗り換えるのは次の伊勢崎駅です」との放送をシッカリ。沿線景色には風情が。西毛地区より先に発展していた地域らしく、工場、民家共に味のある廃墟化物件が多い。思わず途中下車して、周囲を散策したくなる物件も多数あった。
昨日は館林への長征にもめげず、夕方は「シネマテークたかさき」で3本。『春をかさねて』&『あなたの瞳に話せたら』(同時連続上映)。観客3名。日大芸術学部卒業生の”卒論映画”らしいが、東日本大震災映画の9割がそうであるように、原発の”げ”の字も出て来ない(スポンサーを気にせずに済むいい機会なのに)。震災の人災部分に眼を閉じて、集団的精神論で死者共々生き抜こうという姿勢が、極限の気持ちの悪さ(もはや震災新興宗教の域)。ご勝手に。『ヒプノシス/レコードジャケットの美学』(ドイモな副題!)。観客5名。面白い。昼間楽しんだ宇野亞喜良ワールドにも連動。青春歌謡&アキラ節趣味だったので、ロックは良く分からないのだが、種々お勉強にも。本畑の映画。ジミー・ペイジとポール・マッカートニーは必ず登場。ヒプノシスのデザイン料と違いギャラが安いのか? マッカートニーは、死後の評判を気にしてるのではというのが俺の推測。
横尾忠則に比べ、芸術家&人間としてはるかにダンディな老け方をしてる宇野亞喜良。気になる点も。21世紀になると筆致、キャラが力強くなりすぎてる。フェミニズム時代を意識してるのかも知れないが、なよなよとしてない宇野玩具箱なんて、太ったオリーブのようで違和感。女、子供受けワールドのどこが悪いのさ?
4月4日…お母さん、子供、妻ナタリーと次々に家族の死が主人公を襲う『過去と思索(五)』(ゲルツェン・岩波文庫)冒頭部分(船舶事故&病気)。客観的には実に気の毒な状況なのだが、オーバーな描写とざとらしい自らの悲劇の主人公化のせいで、距離を置いて読めるのが救い。素直に没頭出来る人がうらやましい(嘘)。文字の大きさ、行間は平凡社ライブラリー並に理想的。今日は遠出するので結構こなせそう。
関西ストリップトリプル生板ショーとでも言うべきか(もちっと品のある比喩は出来ねえのか?)、一切の出し惜しみ無しの出品量に圧倒された、「館林美術館」の”宇野亞喜良展”(830円)。6日までだが、ファンなら東京からも東武浅草線で駆けつける価値は充分に。関連商品販売は展示に比べてショボかった。チラシが1枚も残ってなかったのにも内心号泣。帰りの館林駅西口行き循環バスから(100円)、”正田はおかげさまで創業150周年”の垂れ幕のあるビルが。上皇の奥さんの実家の、日清製粉関連の建物だろう。極右ホリエモンをCMに起用して猛批判されてる日清食品は関連会社かと思い、ウィキでチェックしたら無関係らしい。国民皆保険破壊策動のテロゲロ企業、サントリーと同類のゴロツキメーカーと同一視してすいません。
4月3日…俺が地下でミミズの友達になってからだろうが、生涯に350冊前後の単行本を出した笹沢左保御大の軽装版全集が(夢野久作や久生十蘭のように成金趣味の豪華版ではなく)、マニアックな小版元から出るような予感が。直前に猟色日記を出せばいい宣伝になろうが、『映画芸術』の「笠原和夫日記」も中断して久しいし、種々障害も多いのだろう。笹沢や笠原の日記は断念するとして、総御大松本清張のそれはそろそろ出てもいいような。中身の性格上大手は不可能だろうが、鳥影社タイプだと可能な気も。まだまだ印税が入る遺族からの許諾は絶対に無理か。版元もまだ手離せないコンテンツのようだし。それで利益を得ている人々が多い間は、日記刊行は難しいのかも。それが過ぎたら刊行自体が採算上の壁に。晶文社の『古川ロッパ昭和日記』は、その点理想的だったな。遺族に見識があったのだろう。芸人としての彼は忘れられても、時代の記録者としては永遠になったのだ(雑司ヶ谷墓地の永井荷風の墓並の高尚さ。この人も文化勲章をもらったのはアレだが、中野重治や平野謙ほどはなぜか腹が立たない)。
秋田書店火事現場。「ホテルエドモント」側から見て左手に接する、オンワード(樫山文枝の叔父が創業)のビルの壁面も、ケロイド状に焼けただれていた。本ビルと路地を隔てた九段寄りに、かつては栄昇ビルが。建物は建て替えられて影も形もないが、漫画屋のバブル時代だったので、横を通るたびに感慨を。オンワードのビル、かつては社名失念のサラ金の物だったはず。就業中に良く社員総出で体操してた。
高崎線湘南新宿ラインから総武線に乗り換える際に利用する、新宿駅トイレ(甲州街道出口付近)。両側に各7個の白い小便器が並んでるが、今日は全14個が満杯(冷えるものな)。別に壮観でもなかったが、”ウンコとぐろ巻き事件”に比べればのどかな景色だった。にしてもだ。ウンコの下手人はチンポまる出しで、ケツを小便器に突き出して脱糞したのか? 周囲の人々は黙って見てたのか?
4月2日…駅の間が長いせいもあろうが、高崎線の乗客は山手線や総武線、地下鉄に比べ外国人も含めて冷酷だ。昨日も湘南新宿ラインでスチール製の松葉杖を付いた青年が、同世代の乗客の前で新宿まで立ちっ放し(苦労しながらスマホを操作)。救えないと思うのは、両者が全くの無表情な点。当然の光景だと思ってるらしい。スチール製松葉づえの成年も、元気な時は席を譲らなそうなムードが濃厚。新宿区他の見るに耐えない排除ベンチは、衰退国家の歴史的必然性を背景に登場したのだ。
ネット作業は頻繁に困難な状況に追い込まれ、ダラダラダラと時間を浪費。総合的に考えると、果たしてプラスなのかマイナスなのか判断に迷う。携帯&パソコンとは無縁な生活を送る、入谷コピー文庫の堀内恭編集長が、種々の病気との闘いを繰り広げながら、案外しぶとい(失礼!)のはその種のイライラを知らないせいか。ただそういう生活は、下請け者には実際には不可能。集英社文庫の谷川俊太郎シリーズ。帯のタタキに”世界的詩人”と大きく。国家の顕彰を拒み続け、”おまんこ”を排除しなかったた詩人を冒涜する行為(猿真似出版社らしいが)。雑司ヶ谷墓地の悪趣味な夏目漱石の墓を連想させた。谷川俊太郎と岡本太郎は良く似ている。差別的叙勲制度に爆弾を投てきし続けた(中野重治、平野謙、大岡信らの対極)。
4月1日…ミャンマー大地震に対する中国系テレビ、CCTV、東方衛視、香港TVBの、自国の援助振りへの自画自賛振りが震度6級(援助国は他に存在しないかの風)。軍事政権に加えて準宗主国が益々増長するんじゃと(米国と日本を連想しつつ)、不安な人々も多いだろう。被災者はどの国の救援物資でも欲しいが、軍事政権は配分を踏み絵にする可能性も高い。”世界的公共御用放送”NHKも、海外放送では類したハレンチ報道をしてるのだろう。
”ミャンマー国軍地震後も空爆”(今朝の『赤旗』)。やっぱりね。週末で終わる「館林美術館」での”宇野亞喜良展”。趣味と実益を兼ねて行く予定だが、上京するよりも時間を要しそう。「土屋文明記念文学館」並の”東毛のチベット”(山間部ではないが)。この差別的形容は群馬では一般的。甘楽町の秋畑地区の事を、富岡市内の俺も含む山猿どもは”群馬のチベット”と蔑んで呼称。高校時代は同地区に友達が2人。彼等のバイクの後ろに乗せられて訪ねた事も(僻地からのバイク通学は認められていた)。外国の高原に行ったような澄んだ光景。多分本物のチベットもこうなのだろうと勝手に想像した。
午後8時前に「シネマテークたかさき」で目覚めたら、館内には俺1人。さっきまで他の5人の客と『Flow』を観てたのに。途中でも断続的に眠ってたが、後半で一気に寝込んだらしい。終了後7~8分経過。優しいスタッフは、爺様の眠りを妨げないでいてくれた。ありがとう。でも館内清掃の邪魔してすいません。上信線で『映画論叢』68号。重政隆文の山田稔への評価に共感。浦崎浩實。ボケが涙腺から脳ミソまで拡大してる感じ。北川れい子共々、ちびた筆を折った方がいい。