テーマは「疲労とビタミンB12」
最近疲れがとれない、
めまいが気になるという方、
ベジタリアンの方には是非知っていただきたいビタミンです。
「筋肉注射」って聞いたことありませんか?
射ったことがあるという方もいらっしゃるかもしれませんが、
ビタミンB12は筋肉注射で用いられるビタミンとして有名です。
「なぜ注射なの?」と聞かれると、実はビタミンB12というのは特殊なビタミンで、
主に胃酸によってたんぱく質から分離されるという特性をもっていて、
吸収率は胃酸の分泌量が大きな決定権をもっています。
ビタミンB12を豊富に含む食材は
レバーやうなぎ、
いくら
といった主に動物性たんぱく質です(この時点でベジタリアンになると不足しやすいビタミンとしてカウントする必要があります)
動物性たんぱく質を食べた後に胃液によってビタミンB12を分離しなくてはいけないのですが、
ここで問題になるのが“個人の消化吸収ステイタス”です。
人によっては胃酸過多というケースもあれば胃酸不足という人もいます。
つまり、ビタミンB12というのは「食べている」+「分離できている」と
いう二つの条件が重なって始めて体内に取り込まれるビタミンであり、胃を切除した方や胃液が十分に出ない人は極めて不足しやすいビタミンといえます。
不足すると何が問題なのかと聞かれれば、
エネルギーを満足に作り出せなくなるという点と記憶力の低下が起こるというリスクです。
ビタミンB12は
「神経」
「血液」
「免疫」
「DNA合成」
に必要不可欠なビタミンであり、
07年英国オックスフォード大学のDr.クラークらの研究チームが、
ビタミンB12不足と記憶力や集中力、特に加齢にともなうこれらの能力の低下の研究報告をAJCN誌(American Journal of Clinical Nutrition)で発表しました。
Dr.クラークらの研究チーム結果によると、
認知症と診断されている患者の血中ビタミンB12を分析したところ、正常な人に比べビタミンB12が低く、
慢性的な不足が続くと50%も記憶力、集中力の低下が進む速度が速まり、逆にビタミンB12の不足を補うことで30%も遅くすることができるといいます。
加齢に限らず、現代人はストレスによりだ液や胃酸に負担が生じやすく、
結果としてビタミンB12を不足させてしまう可能性があります。
「なにを食べるか」の前に
「どのようにな身体で食べるのか」が実は栄養吸収に深く関係しているということを忘れないようにしましょう。胃腸のコンディションを保つ(ストレスマネンジメント)ことは、あらゆる意味で疲労回復に打ち勝つ秘訣であり、“食卓に嫌なことを持ち込まない” ことも食事の知恵のひとつです。
胃弱の人や高齢者のビタミンB12には気を配りたいですね