~樂 GAKU~ 泣くも笑うも人生の肥やし 

むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをゆかいに ゆかいなことをまじめに書く  

マナブログ24 パスポートのいらない国へ

2011年03月29日 | 日記
本日3月29日より4月5日まで

我が家の異国出身の妻の故郷に行ってきます。

現在、私が居住する国、福岡の小笠原藩を起点とすると

私の故郷、薩摩藩よりもはるかに遠い

お隣の韓国、中国、台湾よりも遠い

はるかかなた向こうの 蝦夷の国へ行ってまいります。


パスポートの有効期限がきれてしまった私にとって

日本国、本土最南端の出身の私にとって

2000キロ離れた 蝦夷の国、北海道は

パスポートのいらない外国のようなものなのです。


もちろん、せがれも一緒にいきます。


生後3ヶ月半で 父もまだ行ったことのない美容室で髪を切り

毎日のように かわるがわるお気に入りのお姉さんに抱っこされ

生後5ヶ月で 外国(蝦夷)行きの飛行機に乗るせがれは


父親よりも2000倍以上早いペースで 

いろんなことを経験しています。


このペースだと 4月5日に九州に帰る頃には

「父ちゃん、ぼく、お嫁さんみつけたよ! あ、あう~っ!」

などと言い出すかもしれません。


超、ハイペースです。



またくだらないことを考えてしまいましたね。

外国(蝦夷の国)のお土産希望の方は、

コメントのほうにご希望の品を書き込みください。


手取り年収36万円(月3万お小遣い)の私ですが

ベ、ベ、ベストはつ、つ、つ、尽くします。



九州に帰ってから またマナブログにてお知らせします。


それでは行ってきます!








マナブログ23  21年振りの再会

2011年03月25日 | 日記
21年振りの再会

マナブ少年は当時11歳。 小学校5年生。

「21年振りの再会」といっても

それは「人」との再会ではないのです。


マナブ少年からマナブ青年を経て マナブ中年になろうとしている私、マナブが

38度強の熱で 21年振りに身動きができないほど

寝込んでしまったのです。


18日に三年間ともに遊んだ子どもたちを送りだし

19日にフラーワーショップ マーガレットに行ったまではよかったのです。

(マーガレットについてはマナブログ12をご覧ください。)



「三連休の中日だし、せがれのために もうワンサイズ大きめのオムツ買いにいくか!」

「もうっ お父さん今日は奮発しちゃうぞっ」

「君達は大船に乗ったつもりでいなさいっ」 


紙おむつを買うだけなのに 妙に ふところが深くなったような気分になり

やけにテンションが高くなっていたのは


ただ単に 熱がではじめていただけなのでしょう。



家に帰ると37度5分。

花粉アレルギーのせいか せきも鼻水もとまりません。

「寝れば治るか。。」と軽く見ていたものの まったく熱が下がる気配がありません。

「飲めば治るか。。」の次元でもなくなってきました。。


だんだんと意識は・・ 


朦朧と・・ 


もうろうと・・ 


モウロウと・・



夢なのか 三途の川にいるのかよくわからなくなっているなかで

忘れていたはずの記憶が 走馬灯のように うっすらとよみがえってきました。

自称、優勝候補と張り切っていた21年前。 11歳の多動のマナブ少年が

マラソン大会当日に40度近くの熱をだし ピクリとも動けなくなったのです。


クラスの友達が マナブは走ってもいないのに

「完走証」を家まで持ってきてくれました。

枕元においてくれた完走証に目をやると

担任の先生の字でしょうか

「風邪大丈夫?」の五文字が。


高い木があればすぐに登り お勉強が大嫌いだったマナブ少年は

「風邪大丈夫」の真ん中の

   「大」   の字しか読めず


母に「そんな子はカゼなんか ひかんはずやっけどねえ」と言われた意味もわからず


「熱が出るとみんながぼくをいぢめる」といって 意識を失ったのです。。



意識を失ったのは 21年前のマナブ少年なのか

それとも今、意識を失いかけているのは

タイムスリップした21年後のマナブ中年なのか


わけがわからないまま 寝ているせがれに手をのばすと


「宝に触れないで!!!!」    

「鼻水拭いた手で 宝にさわらないで!!!」

「せきをするならむこうを向いて!!!」  


もう、立てない・・・とうずくまっている モウロウ中年、マナブへ 


「こっち見ないで!!!!!」 


チーン。。。 はい・・ごめんなさい・・ もう、見ません。。

完璧にノックアウトです。。


でも、きっとうなされていて 幻聴が聞こえたのです。

幻聴にちがいありません。。 また 意識が遠のいていきます。。



幻想と幻聴とよく意味のわからない妄想が頭の中をぐるぐるまわり

マナブ少年とマナブ青年とマナブ中年が いったりきたりしていました。

あと10年もすれば

寝込んだ時に マナブ壮年が出てくるのかもしれません。。



お仕事を2日お休みしました。

3日間おふとんにいました。

のどは せきで焼きつき、急性気管支炎です。

でもなんとか元気になりました。

おかゆと梅干が 全身にしみわたりました。


ちょっとサイダーを飲んでみたら

すきっ腹に 生まれて初めてスピリタス(アルコール度数96度)を飲んだ時に

全身がビリビリビリッ!!と震えた衝撃を受けたときと同じぐらい

サイダーでのどがしびれました。


やはり健康です。 健康あっての健やかな暮らしです。



さらに21年後、53歳のマナブ壮年はどうなっているのでしょうか。



もうすぐ桜の季節です。

四月は何かと新しい始まり。

みなさん、お体 ご自愛ください。

荒れたのどには サイダーにお気をつけください。







マナブログ22 卒業式~ありがとう、さようなら~

2011年03月19日 | 日記
2008年4月から、2011年3月までの三年間。

一緒に遊び、一緒に学んだ 私が所属する中学部の子どもたち26名の卒業式が

昨日、3月18日にありました。


三年前、『どんな子どもたちがいるんだろう??』と わくわくしながら着任し

毎日、毎日 大笑いの絶えない三年間でした。




子どもたちから 本当にたくさんのことに気づかされ 教えてもらった日々でした。

2年前のお正月に 一緒に作業学習をしたり 音楽を楽しんでいた生徒が

突然 亡くなった時には あまりのショックで心が折れそうになりましたが

その生徒から 『命の尊さ』を教えてもらいました。




「ゆっくり ゆっくり 一歩ずつ」


まさにその言葉通りの子どもたちです。


人は必ず成長するのだということを ゆっくりと ゆっくりと時間をかけて

子どもたちが教えてくれました。



4月から高等部に進級する生徒

新しい場所で生活をおくる生徒

転校していった生徒 天国から見守ってくれている生徒

出会った31名の子どもたち


楽しい思い出を 本当にありがとう!!


みんなから教えてもらったことを胸に

私も頑張ります。



そして、あなたたち ひとり ひとり 自分らしく

ゆっくり ゆっくり 一歩ずつ

歩んでゆく姿を 


離れていても これからもずっと 応援しています。



また会える日を楽しみに。。。



ありがとう、さようなら。






マナブログ21 東日本巨大地震 ~自分にできること~

2011年03月13日 | 日記
本当に、本当に大変なことになっています。

被災された方々や遺族の方々のことを思うと、心底、胸がいたみます。

大好きなお酒も、なんだか、飲む気がしません。


お母さんやお父さんと生き別れてしまったのでしょうか。

海を見て泣いている小さな女の子の映像がありました。

その子を見て私も泣いてしまいました。


何か自分にできることはないだろうか?

そう思って、昨夜10時頃、日本赤十字社のホームページを調べてみたところ


・この地震の影響で、東北地方で献血の実施ができなくなっています

・輸血する血液が不足しています。

・「血小板成分献血」と「400ml」を緊急で呼びかけています。

・福岡県で、献血センターが緊急開設します。


という内容がアップされたばかりのようでしたので

県内に住む友人や同僚100人にその内容を携帯で伝えました。

そして今朝、朝一番で、私も献血センターに向かいました。


受付時間よりも早く着いたにもかかわらず、センターにはびっくりするほどの人であふれていました。


『過去に何度も献血をされていて、確実に安全な血液を採血できるだろうと思われる方に 事前に日本赤十字社から連絡をしています。

 今回の災害では、かなり長期的な期間で血液が必要と予想されます。
 血小板成分は72時間しか怪我の回復に有効な成分を保存できません。

 土、日に集中して採血しても、平日の採血量が足りなければ、結果、輸血用の血液不足という状況になります。

 もし、可能でしたら、平日にまたご協力いただけないでしょうか。』


と、何度も何度も、職員の方が説明されていました。


最低でも3時間は待たないといけないということと、きょうはうちの子どもも一緒でしたので

また春季休業中の平日に行くことにしました。


しかし、センターには高校生から、お子様連れのお母さんや、おじいちゃん、おばあちゃんがたくさんいて

「協力したい」という方がこんなにもたくさんいらっしゃるのかと、実際に見て感動しました。



私の本心としては、直接、現地に向かい シャベルを持って一回でも泥をかきだし

一本でも流木を引っ張りだしたいところですが

しかし、現地に行くまでにかかる交通費の額を寄付したほうが、現地で本当に必要な物に代わり、届けていただけるのかもしれません。

そう思い、少ない額ですが 寄付をさせていただきました。



ご家族を亡くされ、まったく復旧の目処が立たない状況で、本当につらい思いをされている方がたくさんいらっしゃいます。

想像するだけで胸が張り裂けそうになりますが

微力ながらも、少しでも自分にできることを 具体的に行動にうつし

応援していきます。




























マナブログ20 春が来た

2011年03月10日 | たぶん、詩集
春が来た

花粉症で うまく息ができない 春が来た

鼻がつまり うまく息ができない 春が来た

春夏秋冬で 一番うまく息ができない 春が来た


体にたまった悪いものを出そうと思い立ち

銭湯に行くことにした

銭湯ではなく

スーパー銭湯に行くことにした


サウナに入って考えた

「なんでスーパー銭湯っていうんやろ?」

「スーパーシャンプーやスーパー石鹸をおいているわけやないのに

なんでスーパー銭湯っていうんやろ?」


「ひょっとしたらこのスーパー銭湯のなかにスーパーおじいちゃんがおるのかもしれん」


そう思ってサウナの中を ちらっと振り返ってみたら


ボディビルディングをしているようなスーパー筋肉質のおじいちゃんがいたので


ちょっとあせった


頭の中でいろんな名詞に「スーパー」をつけてみたけれど

3キロ 汗は出たけれど

だけど答えは出なかった



あいかわらず うまく息ができないままに 風呂をでた

出口でタバコを吸っている金髪のおばあちゃんと

習いたての ヒップホップのダンスだろうか

なりふりかまわず なぜか はげしくおどっている

8歳ぐらいの少女と

その妹だろうか  まだ3歳くらいの小さな女の子がいた


でもどうやら 金髪おばあちゃんの孫ではないようだ



せっかく久しぶりにきれいになったから

タバコの煙を吸わないようにと 

息をとめて出口に向かった



すれちがいざまに 

「お姉ちゃん、まってぇ~」と

たどたどしく 幼い妹が言った


込み入った下駄箱で はげしくおどりながら 


妹の先を歩く姉が



「はやくおいで~! この、小娘がっ!!!」



と、すこぶるやさしく 笑顔で妹を呼んだ



こ、こ、こっ、小娘!?



聞いた瞬間、鼻水が吹き出た

「えっ? 小娘!? 君、絶対、『小娘』の使い方間違ってるやろ!?」

声なき声の代わりに

声なき鼻水が吹き出た



少年時代、給食で牛乳を飲んでいる時に 目の前でいきなり変顔をされたときの

あの、衝撃とまったく同じだ


幸いにも今日は鼻から牛乳は出なかったが

息をとめてた32歳のおっさんが 

おもいもよらぬ少女の一言に

思いっきり鼻水を出した



息をとめていたことを思い出し

あわてて息を吸った

金髪おばあちゃんの 鼻から出てきたタバコの煙も まとめていっしょに

あわてて息を吸った



「あんな小さな妹に『小娘』とかいう君は『スーパー小娘』やん!!」


心のなかで 小娘姉妹の姉をつっこんだ


必死に笑いをこらえて 

金髪おばあちゃんの 鼻から出てきたタバコの煙を また吸わないように

もう一度 息をとめて 


心のなかで 小娘姉妹の姉をつっこんだ



スーパー銭湯で 

スーパー小娘から

スーパー鼻水を出さされた


でもスーパー小娘のおかげで

スーパー(超)息がしやすくなった

サウナにいた スーパー筋肉質のおじいちゃんも出てきたから

すこし慌てて くつをはいた



鼻水の恩人、スーパー小娘姉妹を 

他人なのだが なんとなく見送り

金髪おばあちゃんの 鼻から出てきたタバコの煙を もう一度吸い込んで

スーパー銭湯を出ると


鼻がつまっていたせいで  今まで気づかなかった


春のにおいがした




こんな僕にも


やっと僕にも



春が来た。