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2009年06月22日 | フィギュアスケート
 真央欠席で不機嫌な会長代行「特例も特例」

 スケート連盟会長代行、欠席の真央にチクリ

 >日本スケート連盟は20日、都内で優秀選手表彰祝賀会を開催。新プログラム作成のため欠席した浅田真央(18)=中京大、小塚崇彦(20)=トヨタ自動車=に、林泰章会長代行(69)が苦言を呈した。
 「欠席して表彰はあとでもらうなんて、とんでもない話。表彰式はお世話になった大勢の方に感謝、お礼を申し上げる場」と、選手出席必須行事での欠場に、冒頭のあいさつでチクリとやった。浅田らに欠席理由を記した自筆の文書を提出させたといい「今回は五輪前だから。特例?そうだね」と説明した。



 2年前の安藤美姫選手が怪我でDOIを欠場した時に、当時の強化部長の伊東氏が安藤選手が提出した診断書が手書き(診断書は手書きであっても問題はないはずですが)だったことを理由に、彼女をメディアの前で批判していましたけど、その時から連盟の体質が何も変わっていないことがよくわかる談話です。

 まだ社会人ではない年齢の選手(小塚選手はすでに会社員ですが)とはいえ、所属組織の慣例行事に出席しないのは問題視されるのでしょうが、その理由は怪我や練習の都合であり、別に遊んでいたわけでもないのにこんな風に批判されるいわれはないと思います。
 浅田選手に関しては、ノービスのころから特例でシニアの全日本に出したり、コーチ不在時は連盟の役員がつきっきりで世話をしてきたりと、連盟のバックアップが多かったからこそ、あそこまでしてやったのに、と言う思いがあるのかもしれませんが、振付けよりもショーや表彰式を優先しろ、というなら成績に関してとやかく言われる筋合いもないですしね。

 手順や手続きに問題があったなら、それは内々に選手や関係者に伝えればよいだけの話であり、こうしてメディアにもらす理由が分からないです。
 連盟の関連行事を欠席するとこうして吊るしあげるぞ、という他の選手や関係者に対する示威行動でしょうか。
 しかしマスコミの前で、選手と連盟の間に問題がありますよ、とわざわざアピールして、彼らが面白おかしく書き立てる材料を与えてどうしようと言うのでしょう。
 連盟としては自分たちの体面を守れればそれでよく、浅田選手も駒の一つでしかないのでしょうが、あくまで選手のバックアップ組織という存在である以上、使える駒がいなくなれば組織そのものが低迷するだけだと思いますけれど。
 
 今後、バンクーバー五輪に向けて報道が過熱していくと思いますが、連盟が選手を守る気はさらさらないでしょうね。トリノ五輪の時にスケープゴートにされたのは安藤選手ですが、今回は浅田選手がその立場。
 最も彼女の場合は金銭面でのバックアップも他の選手より優遇されていますから、連盟としては結果を出して当然、結果が出せなければ遠慮なく…というところでしょうか。
 これからの報道を考えると気が重くなります。