stratosphere

更新停止

伝わった

2012年11月25日 | ISUGrandPrixSeries
 昨日から何度見直したことか。

 もう最後のChSqから涙が止まりませんでした。ものすごいスピードでしたね。
 それであれだけのステップが踏めるなんて本当に上手くなったなと思います。
 最後のスピンが終わる前から、会場の拍手は鳴りやまず、あのスタンディング・オベーション。
 2008年の全日本選手権FSの最終グループ1番滑走で渾身の演技だった「ダークアイズ」の時を思い出しました。
 あの時も観客が終わる前からもう立ち上がって拍手を送りたくてうずうずしていて、フィニッシュのポーズと同時に飛び上がるように立ち上がって、会場が割れんばかりの拍手と歓声に包まれて。
 あの時の会場は興奮の坩堝と化していましたが、今回は心の奥深くから湧き上がる感動を、何とか形にして伝えたい、とそんな拍手のように思えました。

 こういう演技に出会えるからこそ、フィギュアスケートを見ることをやめられない。

 こんな演技ができる選手だから鈴木明子という選手を応援せずにはいられない。

 私にとってスケーターを応援する基準は順位や点数ではありません。その選手が何個メダルを持っているか、どんな点数を出したか、もちろんそれは、選手が血のにじむような努力をして勝ち取った素晴らしい証です。それを否定するつもりは毛頭ありません。
 スポーツだから結果が全てという人もいるでしょう。

 でもそんなことが時にどうでもよくなるほど、彼らの演技そのものに心惹かれ圧倒される瞬間があります。
 そういう瞬間に立ち会えたことを幸せに思います。

 前回のエントリーで私は鈴木選手について

 >今回も点数や順位に惑わされず、どうか明子ちゃんらしい演技を。
 >この地で過ごした4年間があったから、こんなにも今輝いていられるのだと、仙台の人に感謝の気持ちを伝えられるような、そんな演技をしてくれたら、と思っています。


 と書きました。

 間違いなくその通りのことを彼女は成し遂げ、それはきっと仙台の人たちにも、あの会場にいた観客にも、テレビ中継を通してあの4分間を見た人たちにも伝わったと思います。

 あっこちゃんありがとう。