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安穏としてはいられない

2008年12月19日 | スケートリンク閉鎖問題
 西武の廃部、正式発表=経費5億円賄えず-アイスホッケー

 >西武グループが保有するスケートリンクの経営、女子クラブチームの運営は継続する方向。 

 この一文にほっとした、で終わってしまうのは選手、関係者、ファンの方に失礼ですし、特に自らの努力ではどうしようもない状況で、競技を続ける場が奪われてしまうのはやるせない気持ちになります。どうか受け入れ先が見つかりますように。

 フィギュアスケートは個人スポーツであり、その育成・指導も企業の支援ではなく選手本人や家族の自助努力によって成り立つ部分が多いです。
 安藤美姫選手や小塚崇彦選手を支援してくれているトヨタ自動車、南里康晴選手を支援してくれている「ふくや」など、選手の活躍によって企業がスポンサーについてくれることもみられるようになりましたが、多くの選手がそれを受けられているわけではありません。
 これほどフィギュアスケートがブームになる前は、今回アイスホッケーチームの「西武」を手放すプリンスホテルがスポンサーとして支援してくれていたくらいです。
 ですが冬季スポーツに多くの支援を与えてくれた企業が、それを廃止しなければならなくなるところまで状況が悪化しています。
 
 スケートの選手が競技を続けていける大きな理由の一つとしては、大会ごとに支給される賞金(メジャーなプロスポーツから比べれば微々たるものですが)のおかげもありますが、その賞金の基はアメリカのテレビ局の放映権料。しかしアメリカでのスケート人気は低迷しており、スケートアメリカのフェンス広告の少なさを見ると支援企業も激減しています。そのためISUは日本や韓国のスケートブームに活路を見出しているようですが、これもいつまで続くか…。

 選手にできるのは結果を出すこと。ファンはそれを見守ることしかできませんが、できることがそれでもないかと考えていきたいです。