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谷やんの ”まなブログ”

最近思う事・自動車全般・ムフフ話・など自分の今思う旬なネタを題材に社会派で迫ります。

停電

2008-11-16 | 最近思う事

私の幼少時代である昭和40年代・・・

秋口の台風の季節には、夜になると・・・

怖いような面白いような出来事が起こった。

当時殆んどの庶民の住宅は木造建築で、アルミサッシなど出始める前の時代・・・
木製の窓枠は、気圧が下がってくると同時にやってくる暴風雨と共に、窓枠の中にあるガラスを揺さぶり始める・・・

ガッシャーン・・・
ガタガタガタガタ・・・・

隙間風が部屋の中に入り込み、生暖かい湿気を部屋の中に導いてくる・・・

ピカピカピカ・・・・・
ゴロゴロゴローーー

我々子供は、「キャー」とか「怖いよー」とか言いながら布団の中にもぐりこむ。

その時・・・

部屋の蛍光灯が消える・・


「停電だ。」


父親は至って冷静である。

すると用意してあった、蝋燭に火を灯す。

人の顔辺りから明るくなり始め、家族の寄り添った顔がそこにある。

窓の外は依然として暴風雨なのだ。

私は、確かに怖かった。
しかし、そこはかとなく暖かい安心感を感じることがあった。
家族が一丸となって、自然の猛威に打ちひしがれている時・・・
蝋燭の明かり・・・

私は妙なのだが、そんな時、幸せな気持ちになっていた。

自然界でも動物達はこんな時、巣の中で寄り添って時間の経過するのを、ただ待つのみである。

そこには、哺乳類独特の弱さを集団になることによって回避する知恵を持っている。

そんな動物的感性からなのか、あるいは私の天邪鬼な感性からなのか・・・

停電はいつしか楽しく思えるようになってきた♪


20分程で部屋の明かりが点燈する・・・


表の風も収まり、ゴロゴロ様は遠くに行ったようだ。

そして、通常の生活が見えて来る・・・


んん・・・・


人間、不自由な方が幸せなんだろうか・・・・

それはまた、違う話だと思うのだが・・・・・
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ブログバカンス

2008-10-22 | 最近思う事

こんにちは、谷やんです。

最近、記事を書けません・・・・

そこで、少しバカンスを頂こうと思っています。

休日期間は一ヶ月程度と考えています。

それでは、また・・・

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離婚

2008-10-18 | 最近思う事

離婚して2年が経った。

そろそろ重い口を開けてみようかと思う・・・

離婚する前は、不安に苛まれていた。

しかし、実際に別れてみると、寂しさに襲われるとか、孤独に浸かるとか、離婚する前の不安とは裏腹に、結構楽しく毎日を送っていたりする。


私の場合、離婚の理由は何か原因が発覚したとか、そう言う事ではなかった。

県内エリア勤務の相方と、全国規模で転勤の可能性のある私・・・

お互い仕事優先の感覚を持ち合わせ・・・

結婚生活10年の内、半分は単身赴任状態・・・

生活サイクルや休日の不一致・・・

色々な要素が在ったと思う。


しかし、決断する一番の原動力となった事は一体なんだったんだろうと考えてみると・・・・

お互い、収入という基盤を持ち、各々個別に生活をしている感覚があり・・・
逆に言うと、どちらかが存在しなくても、生活できる状況・・・

ある意味恵まれた環境だったのかも知れないけれど、自分の夫としての存在意義を見失ってしまった・・・・

「この人にとって私は必要なんだろうか・・・」

いや、これは少し綺麗事に聞こえる。

「自分が必要とされない状態に耐えられなかった・・・」

この辺が本音ではないかと思う。

結婚している時に、柴犬を飼っていた。

この犬は、私が赴任先から帰宅する深夜にも、必ず出迎えてくれたし、当然の事ながら主人が居なければ生きていく事も出来ない動物・・・

そんな風に感じると、こいつの為に頑張らなくちゃな?!

なんて、単純に考えてしまう・・・

動物もしかり、人に頼りにされる事は、いろんな意味で原動力を発揮する。

頑張れたりするのだ。

でも、私にとっての現実はそうではなかった・・・

人生、思う通りには生きられないものですね。
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鬱の時代Ⅱ

2008-10-10 | 最近思う事

この40年間、あらゆる分野で、”スピード”が重要視されてきた。


内燃機で動く自動車は、排気量を増やす事において、未知なるスピードを手に入れた。

事務部門の印刷は、コピー機が取って代わり、大量な資料の複写を瞬時に行い、製本までも行うに至っている。

速達や電報は、ファクシミリに変わり、その速度は年々進歩し、一般家庭にも普及するに至っている。

そして今の時代、パソコンの作動速度が一番重要視されていたりする。


しかし、人間の判断速度、動作速度は、この40年、どれだけ進歩したのだろうか・・・

私は思うに、1割程度、それも機械に振り回されるが故、判断力、動作速度が早くなった程度だ。


例えば人間の体を動かすという物理的な速度には限界がある。

そして、メンタル面でも同じ事が言えるのだと思う・・・

中にはエキスパートやアスリートが存在し、周りから一目置かれる存在になったりする。

しかし、その速度に付いて来れない人も出現している。

人間の、”便利”と思われるものの発明や開発によって、仕事上の業務は効率アップに寄与していることは間違いが無い。

しかし、インフラの速度に付いて来れない人が大量に発生している事実も見逃してはいけない。


人間は、せっかちな人もいればのんびり屋も居る。

それは良いとか悪いとかの基準ではないのだが、この”スピード社会”においては、やはり”落ちこぼれ”なのだ。

その人達の抱えるストレスは、負のエネルギーを大量に発生させ、最近では考える事も出来ない無残な事件や出来事が発生しているように思う・・・

昭和30年代~40年代、勿論バリバリ働く人種も存在したが、仕事の処理能力だって遅かったろうし、人間の考える速度は、もっとゆっくりだったと思う。

時代は変わり、ある速度域を超えてから、人間は人間の心を持たなくなり、マシーンに近い人種が世の中に溢れてきた・・・


そして、今問題にされている、労災認定もされ始めた”鬱病”・・・

これは、人間が作り出した便利な機械に支配され始め、人類の崩壊を予感させる危険な状態のプロローグではないかと思うのだ。
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尿管結石

2008-10-02 | 最近思う事

あれは、打ち合わせが終わり次の目的地へ向かう車の中の事だった。

子供の頃、尻餅をつくと尾骶骨に響き、息が出来なくなる瞬間がある。

そんな痛みが背中に走った。

「筋でも違ってしまったんだろうか?!」

暫らく様子を診ようと路側帯に車を停め、痛みに耐えてみる。

しかし、一向に痛みが納まらない・・・

顔面は蒼白になり、額からは脂汗が噴出している。

背中がじっとしていられない位に痛い・・・

「これは、只事じゃないな・・・」


その日は運悪く、日曜日だった。

当番医なんて、知る芳も無い・・・

そこで、119番に電話をしてみる。

電話の向こうでは、「救急ですか?!、消防ですか?!」と冷静沈着に応答している様子が手に取るように解る。

私は、救急車を呼ぶつもりなんて無く、状況を説明し、今日の当番医を教えてもらう事にした。

電話番号と住所を元に、地図で調べ病院に向かう・・・


病院に着くと・・・

待合室には、急患が屯していた。

殆んどは子供の発熱のようで、付き添いの心配そうな親の顔の下では子供が真っ赤な顔をしてグッタリしている様子が見て取れる。

私の痛みは耐え難く、ソファーにグッタリと横になりながら、長い待ち時間を待つことになった。


暫らくして、私にも診察の時間がやってきた。

担当医は、私の様子、問診から大体の当てを思いついたようだ。

「尿管結石かもね。」

医師は私に尿検査をするように、そして背中から”エコー”を当て腎臓の具合を確認していた。

「血尿ですね。それにエコーで診ても右の腎臓が腫れてるみたいだし、結石も幾つか見える。」

どうやら、病名は確信的になったようだ。

痛み止めを処方され、とりあえずは家に帰り、様子を見る事にした。

そういえば、昔、医師に痛風患者は結石に成り易いと聞いたことがある。

それからと言うもの、その日は薬の効き目が無くなると激痛が走り、鎮痛剤を飲む。

その繰り返しだった。


次の日は、専門の泌尿器科に行く事にする。

そこで、尿管結石の様子を把握するためにレントゲンを撮影し、医師からは細かい説明を受けた。

「結石は米粒よりも小さいくらいの物が、腎臓から出ている尿管を下降中です。その尿管は、結石よりも細く、尿管を傷つけながら膀胱まで降り、その際出血を伴います。膀胱まで降りてしまえば痛みは治まり、後は尿と共に体外へ排出されればそれでお終いです。
しかし、最後は幾ら小水をしても、尿意が治まらない状況があります。それが最後の症状なので、その際に”茶漉し”などで尿をろ過しながら排尿してみてください。石が採取できます。」


私は、別にそんな石が欲しい訳ではなかった・・・

しかし、興味はある。

そこで、病院の帰りに100円ショップで”茶漉し”を購入し採取のための準備は万端となった。

それから、半日も経過した頃だろうか・・・

強い尿意を覚えた。

しかし、尿の出る気配は無い・・・

「いざ、鎌倉か?!」

正に、そんな心持であった。

”茶漉し”の準備は完璧だった♪

構えると、茶漉しを・・・・・

♪あてがった。

すると、排尿と共に、米粒より小さいこげ茶色の玉が出てきた。

水洗いして、よ~く見ると・・・

こげ茶の肌に、何とも美しいブルーのラメが輝いている・・・

「美しいなぁ・・・」

そんな感想だった。


そう言えば、真珠貝なんてあんな小さな生物体の中に大きな結石を抱えている・・・

人間も進化の過程で昔は海の中の生物だった筈だ。

そうか、この腎臓結石は、貝類の時代の名残なのか・・・

結石を見ながら、トイレの手洗い場の前で、新たなる人間の進化論を発見した気分だった。

あの腎臓結石のブルーラメ・・・

真珠の輝きに似てなくも無い・・・

それにしても、一人産んだほど痛かった。
コメント (8)
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