それは蒸し暑い夜の出来事だった。
午前零時を過ぎていたと思う。
パトカーのサイレンは響き渡り、タイヤのスキール音は深夜の街に木霊している。
始めは遠くで聞こえていたそれらの雑音は、私の住居の前に迫っていた。
どうやら、逃亡車両をパトカーが追跡しているようだ。
深夜の逃走劇と言えば、大体は想像がつく。
そんな事を、ベットの中でぼんやり考えていた。
正に家の前を通過するその時だった。
スキール音は最大値になり、それと同時に激突音!!
その瞬間だった。
パトカーのサイレンは衝突音と共に消えた・・・
頭の中は疑問符でいっぱいになり、外を確認するために部屋を飛び出した!
家の前の交差点では、赤色等やらサイレン、ヘッドライトまで消したパトカーが赤信号で停車している。
スモールライトまで消しているその姿は、何か異様な静けさを感じさせている。
その前方、100m程先の住宅側壁に、逃亡車とみられる車が激突している・・・・・
逃走劇の末の激突事故か・・・
そう思いながら、現場のドライバーの負傷具合を確認しようと家を出た。
その時・・・
異様な静けさを感じさせている交差点で停車中のパトカーは、信号を右折し現場を放置し走り出していった・・・・
又も、頭の中は現状を理解できなかった。
目の前で起こっている、事故を黙殺し現場を離れるなんて・・・・
あのパトカーは、追跡していた車両なのか、それとも偶然信号で止まっていて、事故を確認できずに走り出していったのか・・・
・・・・・・・・・
事故現場に到着すると、既に近所の人が怪我人の救助を行い、救急車は手配されていた。
なぜか、現場に一番に到着したのは警察署の事故処理車両で、異例の速さの到着だった。
検証が始まり、暫らくすると救急車が到着。
それから、先ほどの現場を離れたパトカーがお出ましになった。
この頃から、私の頭の中はヒートアップしていた。
私は、何故激突音と共にパトカーのサイレンは消え去ったのか。
私は警察官に、食って掛かった。
なぜ、現場を離れたのか・・・・
なぜ怪我人の救護が第一に行われなかったのか・・・
私は、パトカーの中から出てきた、ベテランを感じさせる警官とまだあどけなさの残る若い警官を相手に問答していた。
警官の言い草はこうだ。
信号無視した車両を追跡、追跡中の速度は街中にもかかわらず、時速100km/hを超過。
他の事故を誘発させる危険を感じたので、そのまま追跡を放棄した。
それにしても、衝突音とサイレンが同時に消えるのはおかしい・・・
現実にはパトカーの100m先では、事故が発生している。
見えないはずは無いのだ。
怪我人は、アルコールの匂いを発していた。
飲酒の上での逃走劇か・・・
こいつが一番悪いのは当然の事実ではあるのだが・・・
逃走劇を計ったと思われる警察は負傷した人間を現場に放置し、自分達の事実隠蔽の為に逃走を計ったのではないかという仮説・・・
そう感じさせる事実が浮き彫りになっており、怒りが炸裂していた。
残念なのは、私も事故の瞬間を目撃していた訳ではなく。
話を詰め切れなかったところだ。
日本の警察の威厳はどうなった。
警官の前に、お前ら人間だろう。
怪我人を助けるのは、人道上当たり前の事実だろう・・・・
サイレンを聞くたびに、この事を思い出してしまう・・・
釈然としない。
午前零時を過ぎていたと思う。
パトカーのサイレンは響き渡り、タイヤのスキール音は深夜の街に木霊している。
始めは遠くで聞こえていたそれらの雑音は、私の住居の前に迫っていた。
どうやら、逃亡車両をパトカーが追跡しているようだ。
深夜の逃走劇と言えば、大体は想像がつく。
そんな事を、ベットの中でぼんやり考えていた。
正に家の前を通過するその時だった。
スキール音は最大値になり、それと同時に激突音!!
その瞬間だった。
パトカーのサイレンは衝突音と共に消えた・・・
頭の中は疑問符でいっぱいになり、外を確認するために部屋を飛び出した!
家の前の交差点では、赤色等やらサイレン、ヘッドライトまで消したパトカーが赤信号で停車している。
スモールライトまで消しているその姿は、何か異様な静けさを感じさせている。
その前方、100m程先の住宅側壁に、逃亡車とみられる車が激突している・・・・・
逃走劇の末の激突事故か・・・
そう思いながら、現場のドライバーの負傷具合を確認しようと家を出た。
その時・・・
異様な静けさを感じさせている交差点で停車中のパトカーは、信号を右折し現場を放置し走り出していった・・・・
又も、頭の中は現状を理解できなかった。
目の前で起こっている、事故を黙殺し現場を離れるなんて・・・・
あのパトカーは、追跡していた車両なのか、それとも偶然信号で止まっていて、事故を確認できずに走り出していったのか・・・
・・・・・・・・・
事故現場に到着すると、既に近所の人が怪我人の救助を行い、救急車は手配されていた。
なぜか、現場に一番に到着したのは警察署の事故処理車両で、異例の速さの到着だった。
検証が始まり、暫らくすると救急車が到着。
それから、先ほどの現場を離れたパトカーがお出ましになった。
この頃から、私の頭の中はヒートアップしていた。
私は、何故激突音と共にパトカーのサイレンは消え去ったのか。
私は警察官に、食って掛かった。
なぜ、現場を離れたのか・・・・
なぜ怪我人の救護が第一に行われなかったのか・・・
私は、パトカーの中から出てきた、ベテランを感じさせる警官とまだあどけなさの残る若い警官を相手に問答していた。
警官の言い草はこうだ。
信号無視した車両を追跡、追跡中の速度は街中にもかかわらず、時速100km/hを超過。
他の事故を誘発させる危険を感じたので、そのまま追跡を放棄した。
それにしても、衝突音とサイレンが同時に消えるのはおかしい・・・
現実にはパトカーの100m先では、事故が発生している。
見えないはずは無いのだ。
怪我人は、アルコールの匂いを発していた。
飲酒の上での逃走劇か・・・
こいつが一番悪いのは当然の事実ではあるのだが・・・
逃走劇を計ったと思われる警察は負傷した人間を現場に放置し、自分達の事実隠蔽の為に逃走を計ったのではないかという仮説・・・
そう感じさせる事実が浮き彫りになっており、怒りが炸裂していた。
残念なのは、私も事故の瞬間を目撃していた訳ではなく。
話を詰め切れなかったところだ。
日本の警察の威厳はどうなった。
警官の前に、お前ら人間だろう。
怪我人を助けるのは、人道上当たり前の事実だろう・・・・
サイレンを聞くたびに、この事を思い出してしまう・・・
釈然としない。