きゃばきゃば

モカ&みく&まみのドタバタ日記

遺伝性疾患を考える (長文です)

2008-02-18 21:10:48 | ワンコのこと
今日はお友達の明鏡くんの事を紹介させて下さい。

そうです。
このblogにも何度か登場しているバーニーズの明鏡君です。

みーちゃんと同じ柄・色の明鏡君は遺伝性疾患で苦しんでいます。
今までもたくさん苦しんできたし、完治した訳ではないので
これからも生活していくのに様々な制約を抱えていかなければなりません。
【詳しくは「われらMちゃんまんファミリー!」の明鏡君の紹介にて】

でも、本人に会うといつも満面の笑顔で迎えてくれます。

この3月で4歳になる明鏡君は
これまでにたくさんの痛みや苦しみと闘って来たはずなのに
そんな過去の辛い経験は微塵も感じさせないすっごく明るい表情なんです。

ほげぇ~~とした表情の明鏡君を撫でていると
何故か自分自身の悩みや苦しみが自然に浄化されていくと言うか。。
すごくちっぽけなモノに思えちゃうんです。
これが本当の”癒し”なんだろうなぁ~と思います。

辛い思いを他の仔たちより多く経験した分
魂が浄化されてキレイなんでしょうね。

そんな不思議な癒しの能力を持った明鏡君
彼を苦しめている様々な要因は・・すべて私たち人間の過ちなんです。

バーニースも遺伝性疾患が多いとされる犬種です。
キャバリアと同じです。
一度は絶えかけた種類を人の手で復活させた犬種の宿命ですね。
復刻させた際に無理な繁殖があったのでしょう。
種犬の中にそういう遺伝子があり、その後も取り除く事が出来ずに増殖させてしまったのでしょう。
出来るだけ原種に近い犬種は遺伝性疾患も少なく健康だと言われています。

人気犬種はみなどれも痛々しい状況です。
ブームになった犬種は殆んどが
売れるうちに!と無理な繁殖をさせるからでしょう。
正しい知識もなく、ろくに調べずに繁殖させるからでしょう。

特に日本の繁殖状況は商業主義も甚だしく(生体販売も盛んだし。。)
ご存知のようにキャバリアの原産国イギリスの有名犬舎では
日本への輸出は一切していません。
日本へ出すと正しいブリーディングされず酷使されるからでしょう。
だからオーストラリア等他国を経て輸入しているのが現状です。

遺伝性疾患は防ぐ(減らす)努力が出来ます!


安易な繁殖は避ける事
なんと言ってもこれがまず一番です。

その昔。。私も安易に「モカの赤ちゃんを見たいな~」と思った事があります。
無知でした。
今思えば・・無謀な妄想だったんです。
ブリーディングの知識・遺伝学の知識など何もなく
ただただ我が子可愛さの親ばか感覚からの発想です。

幸運にも私の場合はネットで知り合った友人から
その無謀さ・無知蒙昧さを指摘され
思い直したので過ちを犯さずに済みました。
指摘戴いた事に本当に感謝しています。

ブリーディングってのは命を扱うものすごく繊細で重大な事なんです。
素人が安易に手を出してもいい範疇じゃないって事なんです。

繁殖の前に遺伝性疾患を持っていないか?検査をする事

それでも・・その犬種をこよなく愛し、ブリーディングに携わりたいと決意したなら。。

ブリーディングの知識をしっかり勉強し、自分ならどういうタイプを作り出したいのか?
理想のタイプを思い描き各地区で開催されるドッグショーに足を運びスタンダードを見極めて
最期に自信を持って繁殖しようと思うペアを決めたなら検査をして欲しいのです。

遺伝疾患検査に力を入れているオーストラリアの検査機関が
 *遺伝子テクノロジー株式会社 (GTG)
3月末に来日し遺伝疾患の講演会を関東・関西で行うそうです。

 関東地区 29日 ビックサイト或いはワシントンホテルの一室で講演会の予定

 関西地区 22日 大阪の天満研修センターで午後1時くらいより講演会を実施

あと。。
3月29日と30日 東京でのアジアインターナショナルドッグショーに
ブースの設置があるそうです。

興味のある方は是非足を運んでみて下さい。
(こういうのって・・名古屋飛ばしなんだよね・・)

ココを訪れる方の90%以上がキャバリアと暮らす
或いはキャバリアをこよなく愛する方々だと思います。
これ以上、若年性の心疾患や白内障などで苦しむキャバリアが
増えませんように。。願いをこめて。。

皆さんが散歩の途中で出会う方々に少しでもこの知識を広めて頂けたなら。。。。
皆さんの周りで安易に繁殖をしようとしている方が居たらこの情報をお耳に入れて下さったら。。。。
犬たちの未来は少しは・・明るいものになると思うのです。

最期まで読み難い長文にお付き合い頂きありがとうございます。

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8 コメント

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まろちゃん(まさみさん)へ。。 (まみ)
2008-02-24 23:47:52
あーっ!まろちゃんも遊びに来てくれたんだ~
ありがとうね♪

まろちゃんは大阪のセミナー参加するんだ~
いいな~ 家の近くなんて羨ましい・・

そうですね。
安易な繁殖・・果たして何が安易なのか?
何を基準に安易と言うのか?
まろちゃんの言うように「自分はしっかり考えた」っていう方もいらっしゃいますもんね。

あきこさんが某所で書かれてた
素人繁殖の理由・背景のパターン分け
すごく上手く表現されてましたよね。
傑作だと思います。
でもアレを読んで「ハッ!」と気付く人と
「アタシには関係ないわ」って思う人も居るから
難しいんでしょうけどね。

へへ。。アタシもコメントで熱く語り過ぎました?(^^ゞ
まろちゃん また遊びに来てね~
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メロンパパさんへ (まみ)
2008-02-24 23:39:42
本当に毎日寒いですね~
春はすぐ目の前まで来てるような気がしますが
足踏みしてるような。。(^_^;)
遠慮せず早くやって来て欲しいですよね♪

天使のようなキャバリアですもんね。
遺伝性疾患の宝庫であっても
今からでも出来る事は沢山あります。
自分は繁殖しなくても周りで軽い気持ちで
しようとしてる方を見かけたら
情報提供する事だって出来るのですから。。

メロンパパさんのように一人でも多くの方が
自分に出来る事は??と考えて頂けたなら
少しずつ・・少しずつ変わっていくのではないでしょうか?
キャバリアの未来が明るいものになりますように!!
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セミナー (まさみ)
2008-02-23 14:30:33
まろで~す
ブログでは本名を使っております。
ちゃんまーさんとこから飛んできました~
セミナー、家からわりと近くなので時間作って
行ってみたいと思っています。

「安易な繁殖は避ける事」
これだけのことだと思います…
でも何が「安易」なのか。
それがわかりにくいんじゃないかなって思います。
私は飼い主さんの悩んだ時間なんか関係ないと思っています。
(よく「ちゃんと考えてる」って言う人がいるので)
そうじゃなく、どれだけのお金と時間をかけて
自分のわんこのことを知ることが出来るか。
それが重要だと思います。

自分に出来ること、これからも考えていきたいです。

初コメで熱く語ってすみません
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参考になりました (愛犬メロン)
2008-02-23 12:49:36
まみママさんこんにちは~
寒い寒いと言いながらも春はすぐ傍・もう少しの辛抱ですね~

とても参考になりましたよ~
遺伝性疾患で運が悪かったね・だけで済まされがちですが予防の面のルールズ作りをしてもらわないと悲劇は無くならないと思います。

メロンと出会ってから遺伝性心臓疾患の確率が50%近いことも知り6才頃まで恐怖でした・
やっと心臓検査をやってもらえて加齢性による逆流が少し見られるけど治療の必要は無いとの判断です・
その時のお医者さんはキャバリアは出ても仕方ないですね・・・至って淡泊でございました。

物言えぬ我が子の体を毎日触り・目の輝き・顔色・動き・を出来るだけ観察しております。

こんなに癒されるキャバリアに出来ることはしなくては・そんな思いに駆られてます。
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サチさんへ (まみ)
2008-02-21 23:00:08
そ・そんな・・御礼を戴くほど立派な行為じゃないので恥ずかしいっす・・・・
このセミナーの紹介はアチコチで書かれてますしね。

でも遺伝性疾患と言えば横綱のキャバリアが登場しなくちゃ!ですもんね。
あまり嬉しい称号じゃないですが。。

そうですか・・ケント君
年明けに検査したんですね。
ウチは昨年末、みくちゃんに
イエローカードが出されたんですよ。

3歳前ってのは確かにショックでしたね。
でもサチさんが意識の高い飼い主さんで
早めの検査により早く気付いてあげられたからこそ
よりよいケアをしてあげられるんです。

運が悪いだなんて。。そんな事無いですよ。
きっと・・恐らく・・今の日本のキャバは
心疾患に関して言えば100%キャリアかも。。
発症の年齢に多少の差があるだけで。。

一生キャバと暮らしたい人にとっては
本当に残酷な状況ですよね。。。。
天使のような性格のキャバなのに。

ケント君 ママの愛情に包まれて
穏やかに笑って楽しく生活しましょうね~
サチさんも笑ってね♪
きっとケント君もママの笑顔が大好きだから!
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あきこさんだー!! (まみ)
2008-02-21 22:40:30
こちらにもお越し下さりありがとうございます!
何だか嬉しいな~♪
宜しければまたお越し下さいね♪

・・で話は遺伝性疾患に戻りますが。。

あきこさんの意見 賛成です!
獣医師の多くは病気を治療する事には心血注いでも
繁殖には無頓着な方も多いように見受けられます。
(モチロン熱心な方も多くいらっしゃいますが。。)
このセミナー 獣医師の方にも多く受講して頂けるといいですね。
そして遺伝性疾患の増加を食い止めるには
安易な繁殖を自粛するだけで変わるんだって
獣医師の立場で広めて下さるといいんですけどね。

アレルギー性の角膜ジストロフィーのキャバちゃん
症状が好転するといいですね。
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カミングアウト (Ryu@Ken@Kaiまま改めサチ)
2008-02-20 15:50:26
まみさん、ありがとうございます。
愛するキャバリアたちのために、
書いてくださって。

私もカミングアウトしますね。

我が家のかわいい息子、ケント、3月に3歳になります。この年明けに、心臓の専門の病院で検査しました。もう始まってました。僧坊弁閉鎖不全症。まだ、血液の逆流はなかったけど、弁の変形、ケンサクの伸び、血液検査での値、、、
我が家の一人目のキャバリア「エル」は5歳過ぎに心雑音が確認されたけど、それより「早いかも」ということでした。

運が悪かったと言われれば、それまでかもしれない、
でも、少しでも、若年性の心疾患が少なくなることを、望みます。

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やっほー♪ (あきこ)
2008-02-19 17:06:35
つい先日、知り合ったばかりのかた。
キャバちゃんの目の調子がおかしく(白濁してるっぽい)、
診察を受けると獣医師の診断は「アレルギー性の角膜ジストロフィー」だったそうです。
結局は「あまり気にしなくて大丈夫なこともあるので様子を見ましょう」でした。

角膜ジストロフィーの病名は出しても遺伝性疾患であることの説明は無かったそうです。
当然、繁殖者に連絡をしたほうがいいとか、この子は繁殖させないで・・なんてのも無く。

私は一般の飼い主さんたちと同じ席に、獣医師たちを呼びたいです。
素人の私の言葉と獣医師の言葉では、私自身でさえ獣医師を信じますもん(笑
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