Mamononoプロジェクト OFFICIAL

演出日誌:1「タイトルについて」

3年ぶりの演出、4年ぶりの脚本書き下ろし、そして作・演出揃っては5年ぶりとなります。
はじめまして、またはこんにちは。MamononoプロジェクトVol.1の作・演出の早川あゆです。
旗揚げ公演に書き下ろしをさせて頂くという名誉に打ち震え、日々魂と体重を削って稽古に励んでおります。

今日から始めたこのコラムは、今回の公演を知って頂き、ちょっと興味を持って頂き、更には劇場に足を運んで頂きとうござる!という目論見のもと、筆を執らせて頂きました。
不純な動機です。もとい、実に純粋な動機です。だってお芝居は人に見せる為にやるものだから!

そんなわけで本番までの短期間ではありますが、今回のお芝居や役者たちの魅力などを余すところなくお伝えしていこうと思います。


さて、前置きが長くなりましたがまずはタイトルについて。
今回の公演タイトルは

『疾走人魚(オーバードライブ・マーメイド)』

です。
「足もないのに疾走て。裁判長!今の発言は明らかに矛盾しています!」
と、法廷ゲームならば早速ツッコミがはいるタイトルです。
ついでに疾走はスプリンターとかのsprintあるいはダッシュdashとかであって「疾走」を「オーバードライブ」
と読んで良いのは「ジョジョの奇妙な冒険」だけだろ、とも。

しかし、本編では本当に人魚は疾走してます。しまくってます。むしろ暴走です。
昔、芥川賞の作品に『猛スピードで母は』という気になるタイトルの作品がありましたが、(まだ読んでませんが、)
ああいった「うわコレ止められないよ…だって猛スピードだし、っていうか母だし。」
的なパワフルさが、タイトル以上に大きい作品となりそうです。
ちなみに「オーバードライブ」は幾つか意味がありますが、今回は「疾走」と「酷使」という二つの意味で使用しております。酷使されるもの…人魚と真逆の存在…つまり人間の男性たち。

どのような酷使っぷりかは開演して5分でお判りいただけます。
是非その目でお確かめいただければ幸いです。
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