昔々、NHKで放送されていた人形劇の「新八犬伝」を見ていました。
少し前、歌舞伎の「南総里見八犬伝」をテレビ放映で見た覚えもあり……
このお話は私にとって結構親しみのある物語と記憶されています。
映画を見ていると、各シーンで、比較的新しい記憶の歌舞伎のそれをなぞってしまいましたが……
でもこの物語の肝は、「八犬伝」そのものというよりも、その物語を生み出す作家・滝沢馬琴と、浮世絵師・葛飾北斎の奇妙な友情を通じて描かれる「創作パート」、実話部分ではないかと思います。
とにかく役所広司さんと内野聖陽さんの存在感が半端なく、寺島しのぶさん、黒木華さんら、この実話パートの皆様の芝居がすごくよかった。
もちろん物語の八犬伝も見応えありました。やや急ぎ足のような感じではあるけれど、実話部分との行ったり来たりがうまいことはまっていたと思います。
板垣李光人くんは登場シーンの巫女(?)が、もう女にしか見えない!
面差しの美しさはもとより、体格や身のこなし(踊り方)までまるで女そのものって感じ。この役(犬坂毛野)はもう彼しかいないでしょって思わせてくれます。
まあ、例の大河ドラマの登場シーンを思い出しもしますが……
そして、さらわれた里見家の御子を探しに出る使用人(?)の役で知人が出演していてびっくりでした。
エンドロールでしっかり名前確認!結構大事な役でしたよ!お見事!!
