Ma：どこどこ。
no：ウキエさまが再登場するシーン、人魚たちのこれ以上ない素敵な笑顔で宴が終わった後、１人で。
Ma：あぁ！…あの、仰々しく侍風に笑いながら登場して、笑いすぎてむせて咳き込んじゃうってやつ。
no：そ。そして立ち直りながら「ぶじゃまな姿だな、人間どもよ」とか言って、「今ぶじゃまって言ったろ」って阿佐倉に突っ込まれる…（笑）
Ma：そうだったそうだった。あれ確か「人間ではない！誇り高き人魚族だ！」って台詞、陰で言って出てくるの、初稿ではウキエさんだったんだよね。
no：そのとおり！第2稿で既に私ナカジマの登場台詞に変わってました（笑）
Ma：随分と変わったもんね、いきなり。
no：そうだねぇ…その後も改稿に改稿を重ねられて（笑）
Ma：こんなに変わるのってくらい毎回台詞カットや書きかえが…小屋入ってからもあったよね、確か。
no：あった！またしてもウキエさまのとこ。
Ma：阿佐倉の手帳の裏に彼女の写真を発見して、当人（珠代）をここに引きずり出してやるわって稚魚たちといったん引っ込むとこで……
no：上手前の出はけ口からはけて、後ろの150センチの台上から珠代を連れて稚魚2人がすぐ現れる…はずが、実際現場でやってみたら意外に時間がかかることがわかり……
Ma：ウキエさんの台詞が付け加わったんだよね、時間稼ぎのために（笑）
no：まあそうだね。（笑）で、その台詞をアサ子さんが「シェイクスピアっぽくて好きだ～」って言ってた。でも、直した作演のあゆさんとウキエ役の美香ちゃんしか知らなくてね。（笑）
Ma：そう、何て言ってたんだか…ここでちゃんと再現はできない（笑）
no：そのあと加藤さんが「写真一枚で見つけられるわけないって」って言うやいなや「女を捕らえましたっ」てすぐ出てくるのね、ウキエさま。
Ma：男どもが「嘘だろっ！」（笑）……その後の「そこまで出来るならグンソク捕まえてこいよもう！」ってのが、加藤役の舩阪さんの一番のお気に入りなんだって。
no：へえ～。
Ma：そういや、そこ、常田さんの台詞もあって、どっちか1つを残すってことになって……
no：「人魚じゃなくて宇宙人だろもう！」って。勝ったのが加藤さんの方の台詞だった。（笑）
Ma：前のシーンでサザエさんが「好みのタイプはチャン・グンソクです」って言ってるからね。
no：あんたも同意してたよね。
Ma：はい。タイコさんとウキエさんはドンゴン。カツオはヨン様だから。
人魚２（ウキエ）役・松尾美香
no：舩阪さんといやあ、拘束具、とんでもなく苦労したね。（笑）
Ma：もう何回作り直したことか！
no：オープニングダンスの限られたカウントの中で、ワカメ役の久子ちゃんが加藤の体に取り付けないといけないのに、なかなかうまいこといかなくて毎回焦ってたねぇ。同じようにやってるはずの常田・タマ組は結構スッといけてたのに。
Ma：やっぱ太さの違いっしょ！完成形になってからも大分苦戦してたよね。本番前のアップでダンス練習必ずやってたのに、その時間に舩阪さん、いた試しがないっつーの。
no：まあ1回くらいはいたかな（笑）練習できなくてちょっとかわいそだった。
Ma：舩阪さん、ほんといつも小屋入るのギリギリだったしね。
no：何か事務所に仕事入れられちゃった～とかいう日もあったしね。
Ma：ポンと来てスッと本番やって、大したもんだ。
no：まあ苦労したっていえば唯一あそこじゃない？
Ma：「ねぇバンバさん…バンバさん！？」（笑）
no：「ここ、会員制の倶楽部竜宮城」よって言って珠代を人魚たちが騙して、手錠をウキエさまが「プレイの一環です」って言って……
Ma：タイコさんが「嘘じゃないわよ。周りの男のひともいかにも好きそうでしょ」って。
no：珠代ちゃんが「ほんとだ…」と素早く納得する、
Ma：加藤さんが「そんなプレイなんか興味ないよ！」って否定する、
no：そしてバンバさんに同意を求めると……
Ma：バンバさんが顔をそむける。
no：……読み合わせのときは大爆笑だったんだけど、いざ動いてみると、2人のタイミングとか間合いが非常に難しかった。
Ma：本番入ってダメ出された～って言ってたもんね、舩阪さん。
no：何かいろんな思いを込めたかったみたいで。（笑）
Ma：どんな？
no：うんちく語ってたけど…本人に聞いてみよっか？
Ma：いや、いいや。長くなりそうだし。
no：（笑）じゃいったんこの辺で。
男３（カトウ）役・舩阪裕貴
