膵臓がんとお母さん。ちょこっと私たち。そしてその後。

2011年10月母の膵臓がんが判明。お母さん、がんばる。私たちもがんばる。笑顔で過ごす闘病日記。

ほぼ 膵臓がん。②

2011-11-05 19:23:47 | 初ブログ。までのこと。

2011年 9月27日 実家にて。


実家に着くと、父とお母さんが、キッチンにいた。

お母さんは、膵臓がんで肝臓と肺に転移している。
手術は出来ない。


のだそうだ。


治せない病気にお母さんはかかってしまった。

この日本なのに、この現代なのに。
ドラマの中のお話のように思っていたのに。

私のお母さんが癌宣告を受けてしまった。


本当の話だった。



しばらくはわかった、うん、わかったと話を聞いていた。

でも、やっぱり泣いてしまった。


「よしよし、こんな思いをさせちゃってごめんね~。」

なんてお母さんが慰めてくれる。


立場が逆である。


でも、泣いてしまう。涙が止まってくれない。




程なくして、私のおばあちゃんのお世話をお願いしている市の職員さんが来た。

おばあちゃんは、痴呆症でデイサービスに週の半分通っている。
ひとりで家には置いておけないので、母が介護をしていたが、今後はそうもいかないので
事情を説明して、早々に来ていただいたようだ。


てきぱきと母が話を進めている。



自分がいない我が家のことを決めていっている。




一緒に聞く?といわれたが、途中で頭は回らないし、どうしようもなくなって庭に出た。


ちょうど夕日時。




神様、神様。




よく、辛い時は心の中で神様を呼ぶ癖がある。どの宗教にも属してないけど。



辛い事、苦しい事には必ず意味があり、乗り越えられるものであり、後になってみれば、
乗り越えることで私は成長し、心を豊にしてきたと思っている。

意味のない出来事はおきない。


でも、今回は。


お母さんを失うことで、私に何か得るものがあったとしても、
それが例えどんなすばらしいプレゼントでも

いらない。




神様、神様。



そんな代償で手に入るものなど欲しくないんです。









最新の画像もっと見る

コメントを投稿