Makoz.Net-PlayDiary

ゲームのプレイ日記を書き綴っています。

イランから来たライバル

2005-06-09 21:50:13 | サッカーライフ2
ミドルスブラの生活。それは孤独そのものだった。
だって、みんな日本語喋れないんだぜ…。英語なんて嫌いだ……。
通訳(ジョージ)を通してじゃ、仲間との絆も深められない。
シーズン中は練習で忙しくて勉強する暇が無い。オフにやるとするか。

監督ともまだ信頼を築けていない。監督がたまにこうこぼしていた。
「君とはもう少し信頼関係を高めたいなぁ」
「敵の攻撃を完全にカットできる傑出した守備力を持ったMFが私の理想だ」
うーむ、期待はしてくれているのかな? やっぱ語学力は必要だな。

語学力の壁に悩んでいる中、新入団選手の発表があった。
我がチームの主な新入団選手はDFナハム(イラン)、DFカレツ(ドイツ)、俺。
代表として俺………ではなく、ナハムがチームメイトに挨拶をした。

「成長してレギュラーとして定着したい」

……といってたんだろうな。このイラン人、英語話せるのか。ちくしょう。
また、チームの今期の目標も発表された。ジョージが訳してくれた内容は、
「目標はリーグ残留。着実にチームを成長させ優勝を狙えるチームを目指す」
だ、そうだ。プレミアにはマンUやリバプールといった強豪チームがいる。
まずはこの辺が妥当な所かな。チームの成長。良い言葉だ。頑張ろう!

その時、ドンッ! と、俺にぶつかって来る選手がいた。……ナハムだ。
長身のイラン人は俺を見下した目で何かつぶやいて去っていった。
英語がわらなくても何を言ったかくらいは想像がつく。
「ふぁっきんじゃっぷ、くらいわかるんだよ、バカヤロー!」

新しいクラブ、ライバル……。プロとしての初シーズンがいま始まった。

ミドルスブラ

2005-06-09 20:04:05 | サッカーライフ2
ミドルスブラ……イングランド北部に位置する残留目標のクラブ。
マルサーフェン監督が指揮し、去年は17位と低迷している。
このチームを優勝に導く事が俺の役目ってわけか。監督は、
「是非レギュラーの座を手に入れて欲しい」と期待してくれてる。

これから苦楽を共にするチームメイトを整理しておこう。
4-4-2のダブルボランチシステム。中央重視の戦法が得意。
開幕直前の監督が想定するスタメンは、

GK  ジョーンズ(オーストラリア)
LSB キュードルー(フランス)
CDF リボッソ(イングランド)
CDF エヒオグ(イングランド)
RSB レイチラー(オランダ)/※ライツィハー
LMF レンネン(オランダ)/※ゼンデン
DMF パーラー(イングランド)
DMF メンディエタ(イングランド)
RMF ウィルソン(イングランド)
FW  ビドゥカ(オーストラリア)
FW  タッチェルダニンツ(オランダ)/※ハッセルバインク

17位に甘んじているが、なかなかのメンバーではないかな。
DMFの俺のライバルとなるのは、メンディエタ、パーラーか。
控えにはドリーバ(ブラジル)もいるし、心強くも手強いライバルだ。
多くの関係者は「先発メンバーとしては少し足りない」と思っているが、
地道に練習を重ねて監督の信頼を勝ち取りスタメンに定着してやる!

ちなみに、現在の俺の移籍金は1億3701万円。
まだ16歳になったばかりの俺に1億円の価値があるかはわからない。
無名の俺を獲得してくれた恩を返す為にもクラブに貢献していこう。

挑戦者

2005-06-09 10:49:56 | サッカーライフ2
イングランド……世界5大リーグに数え上げられるサッカー大国。
ここから俺のプロ生活が始まる。今から楽しみでしかたない。
1年602万円の契約でミドルスブラに入団することに決まった。
この入団は日本のサッカー番組でもちょっとしたニュースとなる。

土曜深夜放送のスーパーサッカーの1コーナーで俺が取り上げられた。
といっても、1分前後のニュースとして。出演者たちの評価は、

水沼「う~ん、正直に言ってまだまだ実力不足でしょうね。客寄せパンダとしての獲得じゃないと祈りたいもんです」
加藤「なんでも狂犬・ガットゥーゾを目標にしているみたいですけど、負け犬になって帰って来ては欲しくないですね、ぶはははは」
白石「はい、頑張ってくださいね。では、次は待望の俺キンランキングです。バナナ~」

ちくしょう……みんなで馬鹿にしやがって!!
お前らのいまの発言は覚えておくぞ! 絶対に見返してやる!!

翌日。クラブ関係者と背番号を決める事になった。
挑戦者という立場から希望を伝えずにクラブの定めた番号にしよう。
クラブが提示してきた番号は…………『6』!?
なんと一桁。てっきり30番台で来ると思っていたのだが驚きだ。
これは期待されているって事なのか。それとも客寄せパンダなのか。
そんな事を考えても仕方ない。答えはフィールドで見せるとしよう。

日本からの挑戦

2005-06-09 10:18:18 | サッカーライフ2
トレセンに来てから半年の月日が流れた。
同期の連中に海外留学へと旅立つ者も何人かいた。
俺もコーチに薦められたが、留学費用は全て実費。
親の反対を押し切って来ている俺にはそんな金があるわけが無い。
地道にこのトレセンで力をつけていこう。
必ず俺の可能性に気付いてくれるチームが現れるはずだ。

「へい、Makoz! 元気でやってるかい?」
「ジョージか。相変わらず微妙なテンションだね」
「君も相変わらずの毒舌だね。今日はこの前に言っていた素晴らしいプレゼントを持ってきてあげたよ」
「えっ、なに?(ドスケベビデオ!?)」
「ふっふっふっ。実は君にクラブチームからオファーが来た」
「なんだ、ビデオじゃないのか………ってオファー!?」
「どうだい。素晴らしいプレゼントだろ?」
「ああ! 最高だ! どこのチーム!? エスパルス? それともマリノス? いや、ジェフも捨てがたいな」
「ミドルスブラだ」
「みどるすぶら? そんなJチームあったっけ?」
「Jリーグじゃないよ。プレミアリーグだ」
「ぷれみありーぐ? えええぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」

サッカー大国・イングランドのクラブチームからのオファー。
Jからも声が掛からない俺にプレミアからオファーが来るなんて……。
これは夢なのか? なんの実績もない俺がいきなり海外クラブへ……。
ジョージの話では、たまたま観光に来ていたミドルスブラのスカウトが、
練習をしている俺に目をつけてくれたらしい。なんたる幸運。
見てくれている人はいるんだなぁ…。このトレセンに来て良かった!

「で、どうする? 契約するかい?」
「もちろん!!」

こうして俺は日本を飛び出してイングランドへと旅立つ事となった。
そこに待ち受けているのは成功か、それとも挫折か。それはまた別の話。

トレセンの日々

2005-06-09 08:55:40 | サッカーライフ2
日本トレセンでの生活は過酷極まりないものだった。
朝から徹底としたサッカー教育。練習、練習、練習……。
すでに何人か脱落者が出ている。だが、俺にとっては幸せその物。
自分でも力がついているのがわかる。強くなっている……はずだ。
コーチに「お前はタックルとパスカット能力はなかなかだ」言われるし、
流した汗の量だけ強くなれると信じて頑張っていこう。

「へい、Makoz! 元気でやってるかい?」
「ああ、ジョージか。あいむふぁいんせんきゅー」
「おぉ~イエス! 英会話の練習も欠かしてないね! Good!!」
「……あんたのキャラクターがいまいち掴めないよ」
「それはそうとMakozにプレゼントを持ってきてあげたよ!」
「これは、、、ビデオテープ?」
「ムフフなドスケベビデオじゃないよ。君はまだ15歳なんだからダメ!」
「……じゃあ、なんのビデオだよ?」

ジョージが持ってきたビデオはサッカー特番を録画したものだった。
なんでもアーセナルのビネアの1年を追ったドキュメンタリーらしい。
彼のプレイを見てプロ生活を勉強して欲しいというわけだ。
確かにプロ選手の生活を見るのも勉強になるだろう。
だけど、めんどくさいから全部早送りで進めちまおう。

「なにか良からぬ事を考えてないかい?」
「えっ!? 別に考えてないよ!!」
「……(ジーッとMakozを見つめる)まぁいいか、それはそうとMakoz。もしかしたら、もうすぐ君に素晴らしいプレゼントをあげられるかもしれないよ。それまでしっかりと練習に励むんだよ!」

素晴らしいプレゼント……今度こそドスケベビデオかな?
まぁ、今の俺はただひたすら練習するしかない。今日も頑張るぞ~!