
久々の都内散歩シリーズは大手町を出発して神田,湯島,本郷というコース。とっても良い天気の中、結構歩きましたよー。その甲斐あって(?)、結構盛り沢山な内容です。最後までお付き合いください!
まずは地下鉄大手町駅を出てすぐにある“将門の首塚”からスタート。色々といわれがあるみたいなのであえて写真は撮りませんでしたが、高層ビルの谷間の緑深い一画はやはり他とは全く違う雰囲気を持つ別世界。その場所の持つパワーみたいなものがひしひしと感じられました。線香の香りと、何故かいっぱいある蛙の置物が印象的でした。

せっかくこの近辺に来たので、“
神田やぶそば”さんにて昼食。明治13年創業という時代を感じさせる平屋建てのお店に到着したのは11時40分ぐらいだったんですけど、既に満席で10人待ち。さすが有名店。でも、てきぱきとした店の運営のおかげで客の回転数がとても早く、10分程の待ち時間で入店できました。
店内の会計場所では女将さんらしき人が注文をさながら和歌のごとく読み上げて厨房に伝達しており、それがなんともいえない雰囲気を醸し出してます。昔からこうだったんでしょうね。あの女将さんらしき人は喉の健康管理が大変だ…などと考えている内に蕎麦が到着。蕎麦の方はというと、基本的には喉越しもよくて量も控えめで、とても上品ですね。自分の好きな上田方面の蕎麦とは全く違う蕎麦ですが、これはこれで◎ですね。

以外と見所の多かった御茶ノ水周辺。画像は左からニコライ堂,湯島聖堂,幽霊坂の看板。
ニコライ堂はここが東京かと疑うぐらい異国情緒溢れる重厚な教会。到着した時にちょうど鐘が鳴り響き始めて、さらに異国情緒がパワーアップ。素晴らしい!一方
湯島聖堂はちょっとチャイニーズな雰囲気。儒学の学校だったせいですかね?緑豊かな所でこれまた素晴らしい!
またこの周辺は坂が多く、幽霊坂もその一つ。なんでも昔は昼間でも鬱蒼と薄暗くてまるで幽霊でも出そうなことからこの名前が付いたのだとか。さすがに今ではその面影は全くありませんが、昼間にも関わらず人通りがほとんど無いのは、その名残なんでしょうかね。
異国情緒溢れて坂道が多い街。まるで函館や長崎のミニチュア版の様。やっぱり東京もまだまだ捨てたものではないですね。

どちらも有名な神社。
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神田明神”の祀神は大己貴命(オオナムチノミコト),少彦名命(スクナヒコナノミコト),平将門命(タイラノマサカドノミコト)。朱塗りの隨神門をくぐるとやはり朱塗りの本殿があります。とっても迫力があってよいのですけど、ちょっと目がチカチカするかな?って感じです。広い境内ではお日柄が良いのか、次々と結婚式の行列と記念撮影が行われていました。雅楽の生演奏は良いですねー。なんか、日本人で良かった!見たいな感じ。参拝はその間を縫ってそそくさとすまさなくてはいけませんでしたけどね(笑)。
神田明神から10分程歩くと“
湯島天神”に到着。祀神は天之手力雄命(アメノタヂカラヲノミコト)と菅原道真公。境内には屋台なんかも出ていたし、緑もとっても多くて豊か。神田明神より庶民的な感覚を受けるのは気のせいでしょうかね。自分は湯島天神のほうが好きかな。
この界隈にはその他にも小さい神社がいっぱい。特に稲荷神社が多かったですね。徹底的に参拝したんですけど、結構満腹でした(笑)。

湯島から本郷に向かう途中に発見した“壷屋総本店”さんは、創業寛永年間。都内散歩シリーズ恒例の古い和菓子屋さんです。明治維新の際には、あの勝海舟から店を続けるよう言われたこともあるのだとか。休日だったので生菓子は無かったのですが、“壷最中”を購入。壷の形がなんともマニアックですね。自分にしては珍しく、豆の香りが豊かな粒あんの方が好みでしたが、割と甘めのあんこは、自宅に帰って疲れた体には嬉しいものでした。美味。

“壷屋総本店”さんの近くにある、お煎餅屋さんの“江戸あられ竹仙”さん。ドアを開けるのも一苦労な(笑)古風なお店は、外から色々な種類のお煎餅が見ることができます。全部美味そー!今さっき最中買ったばっかりなのに、あっという間にKOされて入店(笑)。店の中にはと淡々としたおしゃべり好きなおじいちゃんがいて、色々なことをおしゃべり。量り売りをしてくれるのも嬉しいですね。ビニールも包装紙も輪ゴム止め(笑)。味があるなあ。

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近江屋洋菓子店”さんは東大赤門近くにある洋菓子屋さん。外見は普通なんですが、中の雰囲気がとにかくレトロ!販売している洋菓子もレトロ!昭和初期の香りがぷんぷんとします。店の奥では販売している洋菓子を食べることもできます。レトロなくせに食器はプラスチックの味気ないもの。飲み物はフリードリンクバーで、その中にはボルシチ(!)なんかもあったりして…。そんなちぐはぐぶりも楽しい、なかなか◎なお店でした。
自分はダブルショートケーキを注文。昔懐かしい味というんでしょうか、とっても素朴な味でした。これぞ都内散歩シリーズの醍醐味。大満足!今回は購入しなかったのですが、アップルパイとプリンも美味しそうだったー。是非また行きたいものです。

やっぱり本郷といえば東大赤門でしょう(笑)。実は一度も見たこと無いことを思い出して、観光客に紛れて見学。そして散歩の締めくくりは、地下鉄丸の内線本郷三丁目駅の近くにある“本郷弓町の大クス”。推定樹齢600年,樹高20m、幹周り6mという巨木です。片側に高層マンションが建っていて、多少窮屈そうな感じでしたが、元気に葉を繁らせていました。幹にも大きな破損は無く、丁寧に管理されている印象を受けました。やっぱり大きい樹は良いですねー。癒されまくり。30分ほどかみさんと2人でぼーっと見上げたり、写真を撮ったり。他の人から見るとかなり怪しい2人に見えちゃったかもしれませんね(笑)。