



樹高21m,幹周り14.7m,推定樹齢1000年。山梨県の南アルプス市にあります。“東根のケヤキ”“原町の大ケヤキ”とともに日本の三大ケヤキにあげられるそうです。
とはいうものの、主幹の中央は既に無く外側の半分ほどが残っているだけです。そこから大きな枝が左右に伸びてますがそれも支柱に支えられているような状態。見る方向によってはちょっと奇妙な容ですが、それでも葉は青々と繁っているのですから樹の生命力っていうのはやっぱり凄いですねー。
朝一番に行ったので、隣の畑ではおじいちゃんが畑仕事中。朝早くからわざわざ東京から樹を見にきた夫婦が珍しいらしく(そりゃそうだ(笑))、色々な話をしてくれました。おじいちゃん曰く、おじいちゃんの若い頃は主幹の外側は全部残っていたんですがついこの間(という言い方をされてました!)の伊勢湾台風で今のような状態になってしまったのだとか、その中央部にはホームレスの人々の居住場所になっていて子供ながらにそばを通る時が怖かったのだとか、その他etc・・・。
なんか時代の流れというものを強烈に意識しちゃいましたね。おじいちゃんの人生の中では自分の人生なんてあっという間のことだろうし、そのおじいちゃんの人生もこのケヤキの木にしてみればあっという間のこと。そのあっという間にこの樹はどんどん傷んでいってる・・・。自分がおじいちゃんになった時にこの樹はどんな姿をしているんでしょうか?ふとそんなことを考えてしまった朝でした。
この日はこの後先日ご紹介した“中野の柿”を見に行って、今度はご近所のおばあちゃんに色々とお世話になってしまうのでした。お年寄りにご縁のある1日でしたね(笑)。