みっちを見舞う

昨日、火曜日に腹腔鏡手術を受けたみっちのお見舞に行った。

仕事でどうしてもわからない事があり、メールすると、すぐにお返事が返ってきた。
これはヒマしてるな・・・。

昨日はただでさえ期末。更に大きな人事異動があり、
社内はかなりバタバタしていたが、
腹腔鏡手術は傷口が小さい分、入院期間が短いので
無防備なスッピンを拝むには、ラストチャンス？？

「今夜も泊まりなら帰りに寄るよ～」→「いいよ、悪いから」
「１本で帰れるから大丈夫だよ」→「でも、逆方向だし」
「さっさと帰るからさ～」→「同室の人の具合が悪いからいいよ、気持ちだけで」
と、仕事中にもかかわらず？？押し問答メールを繰り返した後、
最後は「取材させろ」で押し切った。

てんで、残っていた仕事も中途半端にし、
付き合ってくれたうめちゃんと一緒に病院に向かった。

病院の最寄り駅に降り立つと、ホントになぁ～んもないところで、
真っ暗な中、病院の黄色い看板がこうこうと光っていた。
「産婦人科病棟は左に曲がって、突き当りのエレベーターで４階」
警備員のおじさんにそう教えてもらうも、突き当たり手前にあった
”寝台用”エレベーターに乗ってしまった。
（せっかちな性格がこう言うところに出ちゃうんですね～。）

「まーじょさん、これは寝台用だよ～。」
と、うめちゃんに諭された時には遅かった。
扉が閉まると、ぷ～んと臭う病院独特なアルコールの臭い・・・。
思わず、なぁ～むぅ～。ポーズしちゃいましたがな。
「それは、やめて・・・。」隣で慌てるうめちゃんであった。

病室番号まで聞いていなかったから、路頭に迷った。
あれ？？と思ったら、小児科病棟に侵入していた。
あちこちお見舞（取材とも言う）に行ったけれど、
だいたいの大学病院には”いらっしゃ～い！”と言わんばかりの
デカいオープンエアなナースステーションがあってお迎えてくれるが、
こちらのソレは申し訳ないかな、とてもしょぼかった。

みっちの病室は６人部屋だったが、
窓側に比較的長期滞在になりそうな方々が陣取り、
みっちはひとり、通路側の暗～いベッドの上で本を読んでいた。

回復芳しくない方の手前、我々は授乳室へ移動。
比較的、軽症な部類とは言え、その足取りは痛々しかった。
でも、動く事こそが回復への道なのである。

授乳室に入ってすぐ、うめちゃんが「何か、視線を感じるの・・・」と、
ひゅ～どろどろ～？な発言をした。
なんか、見覚えのあるキューピーがこっちを見ていた。

以下、みっちと我々の会話。
「背中に刺さっていた麻酔が動くと痛くて、右足だけしびれてきちゃったから
取ると痛いですよって言われたけど、それでなくてもお腹も痛いし、
痛いのは１つだけでいいです！って取ってもらったの！」
（患者の方から”麻酔をはずせ”なんて言う人はいないよ。）

みっちの手首には、痛々しい点滴の跡が３ヶ所あった。
１ヶ所は研修医に失敗された跡らしい。
大学病院では、点滴なんぞ簡単な処置は研修医がやりにくる事が多い。

みっちは兼ね兼ね、血管の太いのを自慢にしていた。
献血の時なんぞ、出がいいモンだから、あっと言う間に終わってしまう。
逆に血管が細いまーじょさんは、体格自慢なれど、時間切れスレスレだよ。

（そこって、点滴の取れない人が究極に刺される場所じゃん？）
「私、血管太いから、すぐ終わるかと思っていたんだけど、
どうも皮膚が硬くて入らないらしいんだよね。」
（皮膚が硬くて入らないなんて、初めて聞いたよ！ガッハッハ）
「ここは研修医に失敗されたんだけどさ～。
ちょっと待ってて下さいって消えたから、
看護婦さんにバトンタッチかと期待したんだけど、帰ってきたんだよね～！」
（きっとトイレで、やればできる！やればできる！って唱えてきたのさ。）

「今日、術後初めてシャワー浴びたんだけど、
防水してあるから大丈夫！って言ってた（傷口を覆っている）テープの中に
水がしみ込んで来ちゃって、”コレ、なんとかして下さい！”って
初めてナースコールしちゃった。」
（自分で拭けばいいじゃん！ばい菌入っちゃマズいけど、
そんな事くらいで忙しい看護婦さんを呼びなさんな！）

「うちの先生、有名らしくって、やっぱり回診となると、
リトル”白い巨塔”って感じなんだよね～。」

それはそれなりに入院生活を楽しんでいるようであった。
それだけ元気なら、すぐに退院でしょ！

昨日の時点では、退院の許可が下りておらず、
土日は回診もないし、会計も休みになっちゃうから月曜かねぇ～。
なんぞと、しゃべってきたが、今日、みっちからメールが来て
本日、めでたく退院の運びとなったらしい。
やっぱり、昨日行っておいてよかったわ。

みっち、退院おめでとう

今日はお天気もよかったし、退院日和だったね。
で。やっぱりシャバの空気はうまいかね？みっちさん