ムーミンパパの気まぐれ日記

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闘莉王移籍

2009-12-31 | soccer
 大晦日だから何かこの一年を振り返るような内容のブログで締め括ろうなどと思って、無い頭を絞ってあれこれとネタを考えてみた。公私にわたっていろいろあった2009年ではあったが、その度にブログにアップしてきたからこれと言って新しいネタはないし、総括するとこんな年だったというようなまとまりがあう訳でもない。まあ、あまり殊勝なことを考えても企画倒れに終わるので、やっぱりレッズネタで締めることにしたい。

 12月24日、浦和レッズDF田中マルクス闘莉王の名古屋グランパスへの移籍が内定したと発表された。サッカーに余り詳しくない人でも、闘莉王の名前は一回くらいは聞いたことがあるのかもしれない。ブラジル出身の日系三世で、渋谷幕張高校に留学、サンフレッチェ広島、水戸ホーリーホックを経て浦和レッズに入団。攻撃的な個性あふれるDFとして活躍。日本国籍を取得し、今や日本代表に欠かせないレギュラーでもある。そんな選手が移籍をするのだから、マスコミもサポーターも様々なことを考えざるを得ない。
 名古屋への移籍に先立ち、レッズは次のように契約の満了を公式に発表している。

09.12.12
闘莉王との契約について
 田中マルクス闘莉王との契約についてお知らせ致します。
 浦和レッズは、今年7月から、闘莉王と契約更新を前提に、今後のチーム作りの方向性やクラブ内での約束事等について、提示を行なっておりましたが、合意に至らず、今シーズンをもって契約満了となりましたことをお知らせ致します。
 闘莉王は(中略)闘志溢れるプレーでチームを牽引し、浦和レッズに多くの功績をもたらしてくれました。
 浦和レッズは、改めて、闘莉王のこれまでの功績に心から感謝すると共に、今後の健闘を祈念しています。
 浦和レッズは、次なる戦いに向け、戦力の充実を図るための補強に取り組んでおります。今後とも、皆さまの変わらぬサポートを、よろしくお願い申し上げます。


 通常の発表と違ってどこか奥歯に物の挟まったような発表である。契約更新が不調に終わったのであれば、その事実を淡々と発表すればいいのにわざわざ交渉の経過を発表するのは異例と言っていい。

 12月26日付けの朝日新聞はこの辺りの事情を次のように解説している。少し長くなるが引用してみる。

浦和、闘莉王となぜ決別 代表・レギュラーを「戦力外」
 サッカー日本代表DF闘莉王が、J1の浦和から名古屋へ移籍した。代表でのレギュラーが「戦力外」の形で放出されたのはなぜか。
 5日の最終節。浦和は鹿島に敗れ、ライバルの3連覇を見せつけられた。試合後、闘莉王は言った。「(自ら浦和を)出ていくのではなく、レッズが闘莉王を必要としていない」。2004年にJ2水戸から移籍し、06年にはリーグMVPを獲得した28歳は、しんみりと語った。
 夏場に残留交渉が行われたが、闘莉王にとっては満足のいく提示額ではなかったという。11月上旬に契約を更新しない旨を伝えられ、12月上旬にはゼロ円提示を受けた。いわゆる、戦力外通告だ。
 浦和のフィンケ監督は育成型の指導が持ち味。来季も「2人、3人のまったく新しい顔がスタメンになるかもしれない」と話す。若返りを図る中で構想外となったとの見方がある。また、監督が育成偏重になるあまり「今季は優勝を目指さなくてもいい」といった発言に、人一倍負けん気の強い闘莉王が反発したとも伝えられた。
 理由は若返りだけなのか。全員に豊富な運動量を求めるフィンケ監督はこう話した。「変革を行うときには、よくないと思う人間が出てくるのも自然のこと。メリットがまったくないと感じている選手もいた」。機を見ては攻撃に参加する奔放さが持ち味の闘莉王が、個性よりも組織を重視する指揮官のやり方を快く思っていなかったことを、におわせた。
 クラブ関係者は闘莉王の素行に問題があったことも指摘する。「二日酔いで来る日もあるし、練習を途中で帰る日もあった。注意しても直らなかった」。チーム批判ともとれる発言もたびたび。クラブはその存在をもてあました。1億2千万円(推定)という高額年俸も足かせになった。
 一方の闘莉王は、ピッチで結果を出せばいい、というタイプ。いずれにせよ、浦和からは必要とされていない、と感じたのは事実で、急速に心は浦和から離れた。
 そんな中、国内で唯一声をかけてくれたのが名古屋。今月11日にはストイコビッチ監督から「そのファイティングスピリットに期待している」と言われ、心が動いた。21日、代理人へ「名古屋でお世話になる方向でまとめてください」と連絡した。
 移籍が決まった後、闘莉王は名古屋からコメントを発表した。「ストイコビッチ監督に一緒に優勝を目指そうと声を掛けていただいた。目標を実現するために全力を尽くしたい」。浦和を後悔させるほどの活躍をみせるつもりだ。(小田邦彦)


 チーム関係者でも闘莉王の知り合いでもない私にとって真相はやぶの中であるが、円満に契約満了・移籍ということでなかったことだけは分かる。ただ、純粋にチーム戦術にフィットしていないことになったから、闘莉王は構想外になって移籍した。一サポーターとしてはそれだけで十分だっただけに残念である。チームは生き物である。選手も監督もそしてスタッフも入れ替わる。それはすべての人に納得のいく形で行われるものでないのも当然のことである。そしてサポーターだけが移籍しないというのが、もう一方にある真実である。

 とりとめもない備忘録のような形で今年のブログを終わらせるのも申し訳ないが、それもまたこのブログらしくていいかな。ともあれ、今年一年間いろいろとお世話になりました。どうか良いお年をお迎えください。

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