先日、運良く平日休みが出来たので国立新美術館へと行ってきました。オープンして間もないですから、きっと休日は芋を洗うが如き混みようだろうと思っていたので、この棚ぼたの一日を活用しないわけにはいきませんでした。
しかし当日はすこぶる体調が悪く、風邪でもひいたのではないかという様でした。けれども気をはいて、しっかりと厚着をして出掛けました。
その日は春を通り越したような暖かな陽気で、私は汗をにじませながら信濃町からのろのろと歩いて国立新美術館を目指しました。
現在、国立新美術館では「異邦人たちのパリ 1900-2005」と題してパリのポンピドー・センター所蔵作品による開館記念展を催しています。ちなみにこの国立新美術館は自前の所蔵品を持たないという新しい形式の美術館です。
着いたのはちょうどお昼頃でした。平日だというのに春休みに入っていたせいか、なかなかの混みようです。とても快適に芸術鑑賞などできる状態ではありませんでした。(もちろん新しい美術館ですから、展示室自体はかなり快適に設計されているようでしたが)
おまけに頭がかんかんします。しんどくて感応度がすこぶる低下しています。
せっかくポンピドーの珠玉の名品たちが目の前に並んでいるというのに、ちっとも楽しくありません。もちろん素晴らしい作品もあり、キスリングの「若いポーランド女性」という作品のビビッドな色彩にはハッとさせられたりしました。でも結果的に流し見程度で会場を出てしまいました。
売店で買って飲み干したリンゴジュースがとてもおいしかったです。
たとえそれが芸術だとしても、観る側の準備が出来ていないとどうしようもない。今回はちょっと残念なことでした。
v: Rein Dans Les Poches / Mitsou with Lajos Kathy Horvath and with Bratsch