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一口馬主生活の喜怒哀楽

シャンギロンゴが引退しました

2013-11-12 22:16:53 | メモリアル
キャロット6歳愛馬・シャンギロンゴが引退しました。
引退が決まったのは10月23日のことでしたが、牧場見学記やら、
1歳愛馬の情報更新やら、何かと忙しく、記事が書けませんでした。

引退愛馬のメモリアル、個性的な彼のことを綴ってみたいと思います。


シャンギロンゴ(エラドゥーラの07 父:タニノギムレット)



(写真は3勝目をあげた2011/11/19 新津特別優勝時のもの。 キャロット公式より



生涯成績: 9戦3勝(新馬戦・赤倉特別・新津特別) 3-0-0-0-1-5

獲得賞金:    2874万円(付加賞含む)
最終在籍クラス: 1000万下


3歳の2月、府中の芝2000m戦の新馬戦を直線一気で差し切り優勝。
その後、500万特別を2勝してくれた彼の競走馬人生は波乱に満ちたものでした。

新馬勝ちの後、ひと息入れて臨んだ4月の新緑賞を9着惨敗後、骨折を発症。
一年の休養を経て復帰初戦の新潟・荒川峡特別(芝2000m)を快勝すると、
勢いに乗って挑んだ昇級戦・赤倉特別を10着惨敗後、再度、骨折を発症。
二度目の骨折は復帰まで一年半を要しました。
休養明けの新津特別をまたしても快勝後、昇級戦を前にして今度は屈腱炎を発症。
5戦3勝という戦績からも、現役続行が決まり、3度目の長い休養に。
またしても一年半の休養を経て挑んだ今年4月の石和特別で5着と頑張り、
能力の片鱗を見せるも、調整はいつも恐る恐るの調整で、余裕残しでの出走となり、
石和特別以降の3戦は掲示板に載ることも出来ませんでした。

最後のレースの前に、「今回は攻めて出走させる。結果を出したい」
という陣営の意気込みも予定のレースの1週前に急遽、適鞍とは思えないレースに
出走することになった時点で、最後のレースになることをハッキリ予感しました。

恐らく既に、彼の脚が限界に来ていたのでしょう。
10月20日、府中の最終レースは雨の為、不良馬場で行われました。
その時、牧場見学中だったので、ライブで応援できず、それだけが心残りです。


牧場見学時には、まるでNF空港の主のように、必ず会えたシャンギロンゴ。
大型馬だけど、ボーっとしていて何だか可愛かったシャンギロンゴは、
牧場で会う度に愛おしく、何だか特別な愛馬になっていました。
お休みしても戻って来る度、勝利をあげてくれる、奇跡を起こしてくれる愛馬。
そんな彼の魔法も、3度目の休養の後はもう、見せて貰うことはできませんでした。

能力は確かだったと思いますが、ガラスの脚故、持てる能力を発揮できませんでした。


キャロット公式の最後のコメントは


2013/10/23 引退
レース後の状態を確認するためにエコー検査を行った結果、左前浅屈腱炎を
再発していることが判明しました。「レースは道悪馬場も堪えてかもうひとついい
走りにならなかったのですが、乗り役もこの馬のことを評価してくれていて、
状況が異なれば最後の伸びも違っていたはずと言ってくれていました。
レース後の状態をよく見て大丈夫ならば短期放牧を挟むかそのまま続戦するかは
未定ながらもまた競馬へ向かっていければと思っていたんです。そこでレース後の
状態をしっかり確認する意味でエコー検査を行うことにしたんです。長期休養に
入る前は数字で言うと3~4パーセントくらいのわずかな損傷ではあったのですが、
今回検査をしてみたところ特に傷んでいるところで13パーセントほどの損傷がわかりました。
横幅自体はそこまでではないものの縦の範囲が大体6センチメートルほどで、
以前より進行していることが判明しました。外見上では正直太さもそこまで変わりはないですし、
ちょっと熱感があるくらいで歩様にもさほど見せていなかったのでそう遠くないタイミングで
また競馬を考えられればと思っていたのですが、大きな体と強い負荷がかかる分だけ
どうしても負担になってしまっていたのだと思います。ケガさえなければ
もっと活躍させてあげることができたと思えるだけに悔しいですし、ここまでお時間をいただいた中で
いい結果を残すことができずに大変申し訳ありません」(池上師)
長期休養で復帰をめざし、無事に帰ってきたシャンギロンゴでした。
復帰初戦は今年4月の府中。いい結果とはなりませんでしたが、
戸崎ジョッキーもこの馬に対する高い評価を口にしてくれていました。
その後は放牧を挟みつつ3戦しましたが、休み休み使っていることから緩さもあり
もうひとつという走りが続いておりましたので今回少し踏み込んでみようとトライし、
条件も少し変更してレースへ挑みました。残念ながら不良馬場でもありましたし、
思うようなパフォーマンスを発揮することができず、次での巻き返しを図りたいところでしたが、
レース後の状態を確認するために行った検査の結果、残念ながら以前傷めたところと同じ
左前脚の屈腱炎を再発してしまいました。体が大きく、背腰の弱さがあっただけに
負担はどうしてもあったでしょうから致し方ない部分もあるかと思いますが、
デビュー戦からのパフォーマンスは夢を抱かせてくれるものでした。
懸命に取り組んでくださった厩舎スタッフの方々、復帰、そして復活に向けて
長い年月接してくださった牧場スタッフの方々、そして長い間お時間をいただき
見守ってくださった会員の皆様のことを思いますと誠に申し訳なく思いますが、
現状から現役続行は厳しいという判断に至り、池上昌弘調教師と協議を行った結果、
競走馬登録を抹消することになりました。会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。なお、本馬に出資されている会員の方へは
追って書面を持ちましてご案内いたします。



実はこのコメント、今まで読んでいませんでした。
何となく、読むことが辛かったので、読めなかったんです。
この記事を書くにあたって、ここに貼る時に、初めて全文を読みました。
そして改めて、厩舎・牧場のスタッフの方々の想いも、
私達出資者の想いと同じだったんだと実感いたしました。
長い間、彼のことを大事にして下さって、ありがとうございました。
心から感謝申し上げます。


シャンギロンゴ、今まで本当にお疲れ様! たくさんの感動をありがとう。
願わくば、幸せな第二の馬生が残されています様に。
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