計30個。
箱を開けると、もみ殻ぎっしり詰まった中に、カワイらしい茶色の丸いタマゴが。
懐かしい気持ちがよみがえる。
まだ、小さかった頃、40年ぐらい前の話になるが、時々家にタマゴを売りに来る人がいたようだ。
りんご箱のような箱の中には、もみ殻がぎっしり詰まり、母が買うことを告げると、その人はもみ殻のなかに手を入れて、丸い大きなタマゴを取り出す。
もみ殻の中から一個、二個・・・と取るそのなんとも言えず面白そうな「作業」をやってみたくて、やってみたくて・・・。
小さな子供ならここで「やらせて」となるのだろうが、私のこと、きっといい子で黙って見ていたに違いない。本当は、すごく触ってみたかったのに。
あれから約40年。はじめてもみ殻からタマゴを取り出すことができた今日、下さった方に感謝して、お礼状にそのことを書きました、とさ。