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UNA GIORNATA ORDINARIA

こんなわたしのありふれた一日

アオスタの夏。

2007年07月11日 | 旅行記

Aosta_2 アオスタはトリノから電車で2時間ほどのフランスとスイス国境に近い街。モン・ブランやシャモニーは近く、標高も高いので、電車から降りた途端にヒンヤリした。

「涼しい」

さらさらして、これぞヨーロッパの夏って感じである。山の頂に残る雪、眩しい陽射し、濃い緑、街並はスイスだ。

観光客が多く、通りは歩く人でいっぱい。皆、考えることは一緒か。

古代ローマ時代の城塞の街で、門や劇場跡などが沢山残っている。

ぐるっと街を一周して地図を見ると、南側の高い山の斜面にリフトがあり、見ると、たくさんの人が上っているようだ。乗り場へ行って、切符を買い、いざ。しかし、小さなロープウェイは、オンボロで、山の斜面を擦るように登っていくのだが、途中、何度も止まるのだ。その度にガックン・・・怖い。下は、牧場だったり、森だったり、崖だったり。太陽はカンカンと照り、中は蒸し風呂。延々20分。

Aosta 着いてみると、「ヤッホー」である。

高い!涼しい!最高!

こんなところで、水着で日光浴姿の現地人たちを見かけた。こちらの人たちは焼きたいのね。

ハイキングコースがあったので森の中を少し歩き、この大パノラマを見ながら夫はビールを飲んで感激していた。下りたくないが、帰りの時間もあるし、また蒸し風呂のリフトに乗って下界へ。

帰りの電車の中で、いっぱい遊んでもうひと月くらいこっちに居る気がするけど、まだ6日目、あと4日も遊ばないといけない、と思う。

のんびり、した気分にはなっても、のんびり遊んではいないのだ。遊ぶのにも体力が要る。事実、扁桃腺が腫れて、疲れて食欲もなく、時差ボケは解消されていない。

いつか、半年くらいのんびりこっちに来たいものだ。


トリノの夏。

2007年07月11日 | 旅行記

乗り換えに手間取り、まるでサウナのような電車に揺られてトリノに到着。冬季オリンピックの名残あるこの街は、はるか昔はイタリアの都であり、フランスやスイスとも関りのある歴史から、他のイタリアの街とは違い、広い道路、広々とした広場や緑地をたっぷりとって整然とした印象を受ける。

ホテルに着いて荷物を解いたら、私たちはいつも即、街に出かける。

タクシーの運転手が地理の説明をしてくれて、地図と付きあわせだいたい街の様子が分かる。街の中心は、サン・カルロ広場。確かに、行ってみると皆がここで和んでいる。

夫は、この街にある自動車博物館に興味があり、私は、ここの教会にあるキリスト聖骸布とやらを見ることが第二の目的。

キリストが十字架から下ろされて、その遺体を包んだ布にキリストの体の「染み」がネガポジで現れているものが「トリノ聖骸布」だ。

残念ながら、「本物」は聖年にしか公開されないため、コピーだが、それはそこにあった。

私にイタリア語を教えてくれたイタリア人の神父でさえ「あれはウソ」と言ったし、胡散臭いものではあるが、こういった「聖ナントかモノ」はイタリア各地にあって、そういうこともあってもいいんじゃないの?と思わされる。私は嫌いじゃないなァ。

さて、サン・カルロ広場には有名なカフェがぐるっと周りを取り囲んでいて、夕方になるとソコここの足元で黄色い小さな火が点る。これは蚊取り線香、いえ「蚊取り蝋燭」で、柑橘のいい香り。夕食を取ったお店の給仕の人に効果を聞くと、匂いだけであまりないらしい。でも、薄暗い中、ボウっと点る黄色い火は上品で幻想的。

その広場に獅子の顔の「蛇口」から水が絶えず出ている「水飲み場」があり、皆がペットボトルに水を満たしている。聞いてみると、飲める水で、アルプスから流れてきているものだそうだ。とっても冷たくて、おいいしい。皆、順番待ち。丁度私の前には小さな女の子で、冷たくて気持ちいいから離れようとしない。お父さんとおじいさんが、どうもすみませんと私に言って、またもう一度並びなおしていた。何度も何度もそのお水で手を浸しては喜ぶ子供。そのうち、お父さんに抱えられて行ってしまった。

翌日、自動車博物館。まさかのエアコンなし。窓は開いている。朝早いとはいえ外は30ン度。

おまけに、入場料買うと、お釣りがない、と言う。お客が何人か来るから帰りに渡すと窓口のオバちゃん。

汗ふきふきクルマを見る、なんて。ここは北の街。暑いのなんて、一年のうち一寸なんだろうね。

街の温度計は夜になっても36度。石で出来た道路や建物が多いから、直ぐには下がらないんでしょう。

チョコレートで有名らしいけど、そんなものよりお水。アイスクリームよりお水。冷たいお水ばっかり飲んでたなァ。