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UNA GIORNATA ORDINARIA

こんなわたしのありふれた一日

役割分担。

2007年06月20日 | 日記・エッセイ・コラム

何かで読んだことだが、ホテルのチェックインは同伴の場合、女性がするものではないらしい。

へェ~ッ、私がずっとやってたワ・・・夫は私が全部するものと思っているようで、それだけでなく、駅で切符を買うのだって、レストランの注文だって、全部私がやっている。

イタリア語やフランス語を喋りたいから、ということもあったが、夫は面倒くさいからやってくれ、といわんばかり、旅先では全てお任せである。

こんな夫も、イザというときがあった。

新婚旅行のこと。

最初に着いたパリのホテルで予約されていないという。そんなばかな、と夫はフロントでやりとりし泊まることができた。続くバルセロナ行きの切符も予定と違っていてパリの旅行社でもめた。日本の旅行会社の手違いだったのだが、初っ端このひとは頼りになると思った。

6年前、これまたパリで。

モンマルトルで遊んだ帰り、ムーランルージュのあるピガールという地下鉄駅で帰りの切符を買って乗ろうとしたときのこと。ここは歓楽街で外人が多く昼間でもあぶないといわれているトコロ。

先に回転式の入り口を通った夫の後を続こうとモタモタしていたら、後ろから人に押され、「何よ」と思いながら行こうとしているとき、振り返った夫が「何しよる?カバン大丈夫か?」

閉めたはずのチャックは開いており、財布がない!

これ、ほんの数秒のハナシ。

「アイツだ!」と、夫は入ったところをまた戻り、追っかけて、「おい!こら、わかっとるんで、財布返せ」と恐ろしい広島弁まくし立てて、つかみかかった。

そうしたら、その男、おずおずと私の財布を返すではないか。

そのまま逃げたが、中身は無事。私はショックで膝がガクガク。

怖くなかった?と聞くと、「若造だったし、アメリカじゃないから銃はもってないだろうし」とそれほどでもない様子。殴ってでも取り返そうと思っていたようだ。

取られたとき、「あきらめろ」と言われていたら、今、こうしているだろうか?

イザ、というときには動いてくれるヒトなんだと思っている。