ある日のmacchan

ワイン&グルメ、旅の記録

Fleury フルーリー

2022年07月13日 | ワイン
ワインスクール「ボワノワール」の「シャンパンが好き!」

第25回 F1回 ビオディナミ実践「フルーリー」

Fleury

・本拠地:コート・デ・バール地区 クルトゥロン村
・RM(レコルタン・マニュピュラン)
・シャンパーニュ地方で最も早くビオロジック、及びビオディナミに取り組み、尊敬される生産者の一人。
・1989年 ビオディナミを試験開始。
・1992年 所有する15ha全てをこの農法に転換。
・このメゾンの大きな功績は、二次発酵用の酵母を自社畑から選別培養した酵母「クォーツ」の開発
・畑は主に中生代の粘土石灰質、最・若樹でも1980年代の食事。1970年代植樹の古木も非常に多く残る。
・一部で瓶内二次発酵を王冠ではなく、コルクで行い、酸化防止剤無添加キュヴェもリリース

4アイテムをテイスティング


No.139
Fleury Blanc de Noir Brut フルーリー ブラン・ド・ノワール ブリュット

【ぶどう品種】PN100%
☆ステンレスタンク発酵・熟成。リザーヴワインは大樽でソレラシステム。4年間瓶内シュールリー熟成。1955年に初めて作り出されたキュヴェで、長らくメゾンの代名詞的な位置づけのシャンパーニュとして親しまれてきた。ピノらしい果実味を香りにも味わいにも感じ、40%以上ブレンドされるリザーヴワインにも2006年からソレラシステムを採用しており、味わいに奥深さを与える。
☆2016年30% 瓶詰め:2017年7月 デゴルジュマン:2021年4月 ドザージュ3.6g/ℓ

No.138
Fleury Brut Nature Fleur de l'Europe フルーリー ブリュット・ナチュール フルール・ド・リューロップ

【ぶどう品種】PN85%、Ch15%
☆マロラクティック発酵あり。木製樽とホーロータンクで約10ヶ月熟成。4年間瓶内シュールリー熟成。1992年に初めてビオディナミ認証を受けたキュヴェで、メゾンの入口のシャンパーニュとして、広く活躍する。フレッシュな果実味と、約30%ブレンドされるリザーヴワインによる味わいの厚みが共存する。Magunumと、Jeroboamはゆっくりと熟成するので、抜染時の味わいのコントラストを際立たせるために、ドザージュを行い、Extra Brutとすることがあるが、通常はBrut Nature。
☆2015年58% 瓶詰め:2016年7月 デゴルジュマン:2022年2月 ドザージュ0

No.140
Fleury Extra Brut Cepages Blancs 2011 フルーリー エクストラ・ブリュット セパージュ・ブラン

【ぶどう品種】Ch100%
☆2011年100% 木製樽熟成50% 瓶詰め:2012年7月 デゴルジュマン;2022年2月 ドザージュ2g/ℓ

No.141
Fleury Extra Brut Bolero 2008 フルーリー エクストラ・ブリュット ボレロ

【ぶどう品種】PN100%
☆オーク樽発酵。木製樽とホーロータンクで15ヶ月熟成。9年間瓶内シュールリー熟成。1988年や1990年のピノ・ノワール100%のシャンパーニュが度重ねておこなったテイスティングで、ピノのモノ・セパージュ・ワインでも非常によい熟成を遂げることがわかり、オーブを代表する品種、そしてドメーヌのフラッグ・シップでもあるピノ・ノワールのミレジメ・ワインを、また2004年から復活させることとなった。オーブ地方のピノ・ノワールでは珍しいといえる、エレガントで熟成するほどに繊細な味わいへと変貌を遂げるワイン。固すぎず、重くない味わいに仕上がっている。瓶内二次発酵は(王冠ではなく)コルクでおこなっている。瓶内シュールリー熟成の長いタイプではあるが、デゴルジュマン後すぐは、ブドウの果実味が新鮮で、それと骨格を活かすためにドザージュは控えめ。
☆木製樽熟成30% 瓶詰め:2008年12月 デゴルジュマン:2021年12月 ドザージュ0

どれも果実味豊かで、完熟したブドウが使われていると思われます。コート・デ・バールがシャンパーニュの中でも南に位置するからかもしれませんが、ミネラル感もしっかりとしています。
①のブラン・ド・ノワールも美味しかったですが、やはりボレロ! 香りの複雑さもあり、旨味がたっぷり詰まっています。余韻がとても長くて、素晴らしいブラン・ド・ノワールでした!

オードブル&チーズ




RICOTTA リコッタ(牛乳、フレッシュ、イタリア)
SAINT-MAURE BLANC サント・モール ブラン(山羊乳、シェーヴル、ポワトゥ・シャラント圏)
ARZUA ULLOA アルスア・ウジョア(牛乳、ソフト、スペイン・ガリシア州)

黒木先生、皆さん 有り難うございました!

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