2015年1月30日(木)
香港・マカオは2012年11月以来である。2泊3日の小旅行であった。マカオではベネチアンカジノ、マカオの最南端のコロアネなどのまだ行ったことのない新しいスポットを確認しに行き、香港はおまけ程度であった。特に文章に記録にするほどの旅行でもないので、ブログには記載していない。
今回はよりディープな場所を巡りたい。
しかし、計画など何もなく、ガイドブックも持たずに行き当たりばったりで行こう。勝手知ったる香港・マカオである。
JALの香港便で到着。1時間後にマカオ行きのフェリーがあるので、最初に挨拶がてら、マカオに行ってこよう。何度も行っているマカオに今更新たな発見はないと思いながらも、素通りするわけにもいかない。
いつも通りに、ぶらぶらと街歩きを楽しんだ後は、福隆新街のポルトガルレストランで豪華にカニカレーの晩餐。

夜のマカオ。昼間の中国人観光客の喧騒から解き放たれて、マカオが本来持つ静寂さが少し戻ってきた。


他にすることもないので、国境を渡り、中国本土、珠海まで足を延ばす。


マカオに戻る。新しいカジノホテルが出来ても、マカオのシンボルはリスボアに変わりない。70年代に戻ったような冷めた熱し方を感じるカジノ内部もマカオ本来の姿を感じる。

こちらはグランドリスボア。現代版リスボア。カジノの内部もこれといって味わい深いものはない。

1日目終了。
2015年1月31日(金)
週末のマカオは香港からの観光客でごったがえし、ホテルの値段も倍に跳ね上がる。
そんな話は既に過去の話で今は中国大陸からの観光客で潤っているマカオ経済である。
大陸からの観光客がやって来ないうちに、定番の観光地を巡っておこう。
昼間のリスボアからスタート。




ここから眺めるマカオの風景はあまり変わっていない。季節がら寒々しい感じがする。

観光客が大勢やってきた。

いつもながらの裏道観光に切り替えよう。



いつも行くお粥屋さん。

ツアー客はここまでやって来ない。本来のマカオの静寂さがまだ保たれている。良かった・・・。




静かな活気のマカオの市場。

道の広さも交通量もマカオサイズ。都市のサイズはマカオサイズが最も快適だと思う。

昼間のターボジェットで香港に渡る。

佐敦の安宿にチェックイン。平均的香港安宿クオリティ。これで300HKD。いつ来ても香港は宿代が高い。しかし、佐敦はいつも通りすぎるだけなので、じっくり街歩きを楽しむいい機会である。


倫敦レストランで飲茶の遅いランチ。しかし、名物のワゴンスタイルの時間帯ではなかった。ここは午前中に来るに限る。

佐敦・旺角の街歩きを楽しんだ後は、観光客が行かない場所に行ってみたい。地下鉄に乗って、将軍澳駅で下車。香港的ニュータウンである。


駅前から、ミニバスに乗り終点の清水湾で下車。


誰もいないビーチ。ガイドブックにも載っていない季節外れのビーチ。

将軍澳から香港島に地下鉄で行く。目指すは夜のソーホー。



いつもソーホーは観るだけで終わる。西洋人しか入れない雰囲気がある。
結局、庶民の街、九龍半島に渡って、ぶらぶら、遅い夕食を食べる。香港は何を食べてもおいしい。



2日目終了。
2015年2月1日(土)
今日はラマ島に行く。漢字で書くと南Y島。この不思議な名前の島にはいつか一度行って見たかったが、最後になってしまった。
スターフェリーで香港島に行く。地下鉄で行くのが早くて便利なのだが、そこは旅情重視ということで、あえて大好きなスターフェリーで香港島に行く。香港での儀式、旅の流儀というべきか。



中環からフェリーでラマ島に渡る。

到着。中環までフェリーで通勤できるので、西洋人の居住者が多いらしい。それ以外は火力発電所と大自然のみ存在する島である。





香港の離島特有ののんびり感。島時間が流れる。

島には飲食店自体少ないが、朝食を出す店はさらに少ない。おかげで飲茶店は大盛況。

島の雰囲気は長州島の密度を引き延ばして人口密度が低い感じである。


郊外には大自然が広がる。




夏には賑わうのであろう。

ビーチが途切れると、山登りのスタート。





1時間ほど歩くと、島の反対側に出る。

日本軍が立てこもった洞窟。


こちら側の方が、人口は少ない。


人口が少ない分、観光地として賑わっている。海鮮料理店がずらりと並ぶ。





この何もない場所で1時間を過ごし香港島に戻る。



香港島からはスターフェリーで九龍へ、そして歩いて佐敦へ。途中で重慶マンションを通る。外壁がリニューアルされ、すっきりとした。かつての怪しげな雰囲気は多少払拭された。しかし、内部は相変わらずである。ここで両替をするも、日本円の弱さには参ってしまう。そして香港の物価の高さは相変わらずである。円安も相まって、東京の1.5-2倍の物価の印象である。

宿に戻り、次に行く場所の確認。地下鉄で虹彩駅へ、そこからミニバスで西貢へ行く。

西貢は客家の人々の交易の町として古くから栄えてきた。近年では交通が便利になりよりよい住環境を求める中産階級や外国人もたくさん住むようになったエリアである。


漁民が魚を売りにきている。通りに立ち並ぶ海鮮料理屋で調理してもらえる。


また、サンパンをチャーターして島めぐりを楽しむ事ができる。


街中は古い街並みが残り、昔の面影を色濃く残している。







3時過ぎなので誰も客のいない海鮮料理屋で、ビールを飲みながら旬のシャコのから揚げと、豆板醤の効いた貝を食べる。
海を見ながら、特にすることもなく、ただひたすらボーッとする。アジア旅の至高の瞬間である。
残念なのは今時期の香港はとにかく寒い。陽射しもなく、雨は降らないが、終日どんより曇り空である。


いつも思うのだが、香港のビールはまずい。特に瓶ビールは泡が全く立たず、薄く、炭酸が効いておらず、独特の酸味だけが悪い後味として残る。せっかく大好きなカールスバーグを頼んだのになぜか青島ビールの味がする。これのどこがカールスバーグだとクレームをつけたくなる。これもまた大好きなサンミゲルを飲んでも同じ味であった。独特のサトウキビの甘さがない。一体、どうなっているのか。
西貢の街はいっぺんで大好きになってしまった。香港特有の喧騒がなく、ゆったりとした時間が流れる。空気も綺麗だ。その環境の良さが西洋人を引き付けるのだろうか。街には西洋人の姿が多い。西洋人向けの飲食店も多い。
バスターミナルは2つある。1つは2階建ての大型バス専用。1つはミニバス専用。そして、路地にひっそりとミニバスが並んでいる。行先は4か所くらいあり、近郊の小さな村に行くようだ。客は地元民と西洋人が入り混じっている。
適当なバスに乗り、終点で下車。西貢から山を登って15分くらいで到着。南山村という場所らしい。

典型的な昔の風情を残す香港の山の中の田舎の村である。その一方で新しく豪華な西洋人の住宅が多い。高級車ばかり目立つ。



西洋人の小学生くらいの女の子2人をトランポリンで遊ばせながら、父親は携帯でずっと話をしている。仕事の話でもしているのだろうか。ここは環境は香港と思えないほどいいし、子育てには最高の環境だろう。でも、週末なので別荘として使用しているのかもしれない。香港の西洋人は豊かな階級が多い。世界の金融センターで働くエリート層が多いのだろう。
人口の少ない南山村であるが、ミニバスは10-20分間隔で頻発してる。西貢に戻って、また行先の分からないミニバスに乗る。10分くらいで今度は港の近くの団地のような場所が終点であった。ここは富裕層が住む場所とは思えない場所だが、西洋人の小学生くらいの女の子2人が降りた。



ミニバスは遠くには行かない事が何となく分かった、さらに西側の奥地を目指したい。意外な事に2階建てバスに満員の乗客が乗っている。全員山登りの恰好で大きなリュックを背負っている。この装備からすると山登りしてキャンプをするのだろう。香港人は意外にもアウトドア派が多いようだ。確かに東京の2-3倍以上の人口密度の濃い街中で、流れるスピードが早く激烈な競争の毎日で平日仕事をしているのである。週末は自然と触れ合いたくなるだろう。
暗くてよく分からないが、西貢からさらに西側に小さな村々が続いている。どこも昔ながらの香港住民である。客家系が多いのだろう。一族の結束が強い人たちである。
途中の登山道入り口で大勢の乗客が降りる。夜道を登山するのであろう。なかなかアクレッシブな登山である。西洋人の姿も見える。
終点はどこだか分からないが、船着き場であった。ここでは各自、船をチャーターして島に渡るようだ。島でキャンプするのであろう。


キャンプ場があり、若者達が音楽を流しながら、バーベキューをしている。大陸人と違ってスピーカーの音量も話し声もごく控え目である。先進国だなと思う。日本人同様民度が高い。

西貢に戻って、旺角行きのミニバスに乗って中心部に行く。ノンストップなので驚くほど早い。30分はかからなかった。
旺角から佐敦までぶらぶら歩きながら、入口に紹介記事がベタベタ貼ってある(周富徳の紹介記事もある!)有名らしい麺屋でチャーシュー麺を食べる。今までに食べたことのない干海老のいいダシの効いた麺であった。既に閉店時間の2時近くにも関わらず店内は大盛況であった。
3日目終了。
香港・マカオは2012年11月以来である。2泊3日の小旅行であった。マカオではベネチアンカジノ、マカオの最南端のコロアネなどのまだ行ったことのない新しいスポットを確認しに行き、香港はおまけ程度であった。特に文章に記録にするほどの旅行でもないので、ブログには記載していない。
今回はよりディープな場所を巡りたい。
しかし、計画など何もなく、ガイドブックも持たずに行き当たりばったりで行こう。勝手知ったる香港・マカオである。
JALの香港便で到着。1時間後にマカオ行きのフェリーがあるので、最初に挨拶がてら、マカオに行ってこよう。何度も行っているマカオに今更新たな発見はないと思いながらも、素通りするわけにもいかない。
いつも通りに、ぶらぶらと街歩きを楽しんだ後は、福隆新街のポルトガルレストランで豪華にカニカレーの晩餐。

夜のマカオ。昼間の中国人観光客の喧騒から解き放たれて、マカオが本来持つ静寂さが少し戻ってきた。


他にすることもないので、国境を渡り、中国本土、珠海まで足を延ばす。


マカオに戻る。新しいカジノホテルが出来ても、マカオのシンボルはリスボアに変わりない。70年代に戻ったような冷めた熱し方を感じるカジノ内部もマカオ本来の姿を感じる。

こちらはグランドリスボア。現代版リスボア。カジノの内部もこれといって味わい深いものはない。

1日目終了。
2015年1月31日(金)
週末のマカオは香港からの観光客でごったがえし、ホテルの値段も倍に跳ね上がる。
そんな話は既に過去の話で今は中国大陸からの観光客で潤っているマカオ経済である。
大陸からの観光客がやって来ないうちに、定番の観光地を巡っておこう。
昼間のリスボアからスタート。




ここから眺めるマカオの風景はあまり変わっていない。季節がら寒々しい感じがする。

観光客が大勢やってきた。

いつもながらの裏道観光に切り替えよう。



いつも行くお粥屋さん。

ツアー客はここまでやって来ない。本来のマカオの静寂さがまだ保たれている。良かった・・・。




静かな活気のマカオの市場。

道の広さも交通量もマカオサイズ。都市のサイズはマカオサイズが最も快適だと思う。

昼間のターボジェットで香港に渡る。

佐敦の安宿にチェックイン。平均的香港安宿クオリティ。これで300HKD。いつ来ても香港は宿代が高い。しかし、佐敦はいつも通りすぎるだけなので、じっくり街歩きを楽しむいい機会である。


倫敦レストランで飲茶の遅いランチ。しかし、名物のワゴンスタイルの時間帯ではなかった。ここは午前中に来るに限る。

佐敦・旺角の街歩きを楽しんだ後は、観光客が行かない場所に行ってみたい。地下鉄に乗って、将軍澳駅で下車。香港的ニュータウンである。


駅前から、ミニバスに乗り終点の清水湾で下車。


誰もいないビーチ。ガイドブックにも載っていない季節外れのビーチ。

将軍澳から香港島に地下鉄で行く。目指すは夜のソーホー。



いつもソーホーは観るだけで終わる。西洋人しか入れない雰囲気がある。
結局、庶民の街、九龍半島に渡って、ぶらぶら、遅い夕食を食べる。香港は何を食べてもおいしい。



2日目終了。
2015年2月1日(土)
今日はラマ島に行く。漢字で書くと南Y島。この不思議な名前の島にはいつか一度行って見たかったが、最後になってしまった。
スターフェリーで香港島に行く。地下鉄で行くのが早くて便利なのだが、そこは旅情重視ということで、あえて大好きなスターフェリーで香港島に行く。香港での儀式、旅の流儀というべきか。



中環からフェリーでラマ島に渡る。

到着。中環までフェリーで通勤できるので、西洋人の居住者が多いらしい。それ以外は火力発電所と大自然のみ存在する島である。





香港の離島特有ののんびり感。島時間が流れる。

島には飲食店自体少ないが、朝食を出す店はさらに少ない。おかげで飲茶店は大盛況。

島の雰囲気は長州島の密度を引き延ばして人口密度が低い感じである。


郊外には大自然が広がる。




夏には賑わうのであろう。

ビーチが途切れると、山登りのスタート。





1時間ほど歩くと、島の反対側に出る。

日本軍が立てこもった洞窟。


こちら側の方が、人口は少ない。


人口が少ない分、観光地として賑わっている。海鮮料理店がずらりと並ぶ。





この何もない場所で1時間を過ごし香港島に戻る。



香港島からはスターフェリーで九龍へ、そして歩いて佐敦へ。途中で重慶マンションを通る。外壁がリニューアルされ、すっきりとした。かつての怪しげな雰囲気は多少払拭された。しかし、内部は相変わらずである。ここで両替をするも、日本円の弱さには参ってしまう。そして香港の物価の高さは相変わらずである。円安も相まって、東京の1.5-2倍の物価の印象である。

宿に戻り、次に行く場所の確認。地下鉄で虹彩駅へ、そこからミニバスで西貢へ行く。

西貢は客家の人々の交易の町として古くから栄えてきた。近年では交通が便利になりよりよい住環境を求める中産階級や外国人もたくさん住むようになったエリアである。


漁民が魚を売りにきている。通りに立ち並ぶ海鮮料理屋で調理してもらえる。


また、サンパンをチャーターして島めぐりを楽しむ事ができる。


街中は古い街並みが残り、昔の面影を色濃く残している。







3時過ぎなので誰も客のいない海鮮料理屋で、ビールを飲みながら旬のシャコのから揚げと、豆板醤の効いた貝を食べる。
海を見ながら、特にすることもなく、ただひたすらボーッとする。アジア旅の至高の瞬間である。
残念なのは今時期の香港はとにかく寒い。陽射しもなく、雨は降らないが、終日どんより曇り空である。


いつも思うのだが、香港のビールはまずい。特に瓶ビールは泡が全く立たず、薄く、炭酸が効いておらず、独特の酸味だけが悪い後味として残る。せっかく大好きなカールスバーグを頼んだのになぜか青島ビールの味がする。これのどこがカールスバーグだとクレームをつけたくなる。これもまた大好きなサンミゲルを飲んでも同じ味であった。独特のサトウキビの甘さがない。一体、どうなっているのか。
西貢の街はいっぺんで大好きになってしまった。香港特有の喧騒がなく、ゆったりとした時間が流れる。空気も綺麗だ。その環境の良さが西洋人を引き付けるのだろうか。街には西洋人の姿が多い。西洋人向けの飲食店も多い。
バスターミナルは2つある。1つは2階建ての大型バス専用。1つはミニバス専用。そして、路地にひっそりとミニバスが並んでいる。行先は4か所くらいあり、近郊の小さな村に行くようだ。客は地元民と西洋人が入り混じっている。
適当なバスに乗り、終点で下車。西貢から山を登って15分くらいで到着。南山村という場所らしい。

典型的な昔の風情を残す香港の山の中の田舎の村である。その一方で新しく豪華な西洋人の住宅が多い。高級車ばかり目立つ。



西洋人の小学生くらいの女の子2人をトランポリンで遊ばせながら、父親は携帯でずっと話をしている。仕事の話でもしているのだろうか。ここは環境は香港と思えないほどいいし、子育てには最高の環境だろう。でも、週末なので別荘として使用しているのかもしれない。香港の西洋人は豊かな階級が多い。世界の金融センターで働くエリート層が多いのだろう。
人口の少ない南山村であるが、ミニバスは10-20分間隔で頻発してる。西貢に戻って、また行先の分からないミニバスに乗る。10分くらいで今度は港の近くの団地のような場所が終点であった。ここは富裕層が住む場所とは思えない場所だが、西洋人の小学生くらいの女の子2人が降りた。



ミニバスは遠くには行かない事が何となく分かった、さらに西側の奥地を目指したい。意外な事に2階建てバスに満員の乗客が乗っている。全員山登りの恰好で大きなリュックを背負っている。この装備からすると山登りしてキャンプをするのだろう。香港人は意外にもアウトドア派が多いようだ。確かに東京の2-3倍以上の人口密度の濃い街中で、流れるスピードが早く激烈な競争の毎日で平日仕事をしているのである。週末は自然と触れ合いたくなるだろう。
暗くてよく分からないが、西貢からさらに西側に小さな村々が続いている。どこも昔ながらの香港住民である。客家系が多いのだろう。一族の結束が強い人たちである。
途中の登山道入り口で大勢の乗客が降りる。夜道を登山するのであろう。なかなかアクレッシブな登山である。西洋人の姿も見える。
終点はどこだか分からないが、船着き場であった。ここでは各自、船をチャーターして島に渡るようだ。島でキャンプするのであろう。


キャンプ場があり、若者達が音楽を流しながら、バーベキューをしている。大陸人と違ってスピーカーの音量も話し声もごく控え目である。先進国だなと思う。日本人同様民度が高い。

西貢に戻って、旺角行きのミニバスに乗って中心部に行く。ノンストップなので驚くほど早い。30分はかからなかった。
旺角から佐敦までぶらぶら歩きながら、入口に紹介記事がベタベタ貼ってある(周富徳の紹介記事もある!)有名らしい麺屋でチャーシュー麺を食べる。今までに食べたことのない干海老のいいダシの効いた麺であった。既に閉店時間の2時近くにも関わらず店内は大盛況であった。
3日目終了。