2015年11月2日(月)
台南から高雄へは、往年の台湾最強最速特急の自強号で移動。台湾新幹線が開通しても、相変わらず自強号の本数は多いし、乗客も多い。日本は新幹線が開通した区間は特急、急行はほとんど走っていない。長距離を急ぐ乗客は高額な運賃を払って新幹線に乗るしかない。JRは台湾国鉄を見習って、乗客にもっと選択肢を与えてもいいのではないか。元植民地から学んでもいい事だってたくさんある。日本はアジアに学ぶ事は無い的な、変なプライドは捨てる段階に差し掛かっている。

高雄から、花蓮まではディーゼル特急で移動。ここから台湾の南側を廻って、東海岸へ出る。台湾の日本海側ともいえる人口の少ない地域である。

車内の雰囲気も一気にローカル度を増す。東南アジア的というべきか。スーツ姿のビジネスマンの姿は少なくのんびりしている。

しかし、平日にも関わらず満席である。隣の席の全身黄色の服のおばさんと話しをする。お寺に参拝に行くそうだ。お菓子をくれる、ひまわりの種。久しぶりに食べたが、東南アジア的な味ではない。あっさり塩味だ。
「お腹が減ったので、お菓子ではなく、弁当でも食べたい。」と言ったら、太った体からは想像できない素早さで、関山の駅降りたと思ったら、ホームを猛ダッシュして、弁当を買ってきてくれた。しかも、1つだけ。自分の分はいらないらしい。しかも、お代は絶対に受け取らない。ありがとうおばさん。太っていて膝が悪いと自分で言っていた人とは思えない機敏な動きと俊足だったよ。
もし、日本で同じ場面になったら、絶対に台湾人旅行者に1つだけ駅弁を買ってあげようと思った。



台湾東部の人口のまばらな風景は、のんびり、そして、曇り空の為、心なしか寂しい。今回で4-5回目の台湾だが、いつも台湾は雨か、曇りである。そして寒い。晴天の台湾は、高雄と嘉儀の午後の昼下がりだけであったと記憶する。
花蓮に到着。駅の様子は大きくは変わらない。ホーム番線が沢山ある大きな駅である。


駅前は相変わらず広々とし、閑散としている。北海道の駅みたいである。


市街地までは歩いて20分程度。雨が降り出してきそうである。


前回と同じホテルに宿泊。名前も変わったが、料金も値上がりした。6年前のあばた顔の親切なフロントの女の子はおらず、当時のその子と同じくらいの年齢の女の子がフロントにいる。6年前にここに泊まったことがあるといっても、英語がうまく通じないのか、ポカーンとしている。しかし、それはそうだろう。6年前はおそらく中学生くらいだったのではないか。
部屋はすっかり、リノベーションされて、今風である。料金も値上がりするわけだ。


時折、雨が降る中、旧花蓮駅に行く。蒸気機関車があり、鉄道公園として、保存中である。
街歩きを楽しむが、6年前とあまり変わりはないようだ。

前回、行けなかった鴨料理の店に行く。美味であった。

そして、前回も行った、台湾で最も有名なワンタンの店。相変わらず美味しい。台湾一に間違い無い。


街歩きをもっと楽しみたかったが、大雨であきらめる。いつ来ても「花蓮は今日も雨だった。」と言うしかない。
3日目終わり。
2015年11月2日(月)
朝の花蓮駅。台北方面へ移動。振り子式の新型特急列車が運行しており、時間が短縮になった。デザインがかっこいい。普悠瑪号。安全と信頼の日本製。最高速度は140kmで走る。JR特急の最高速度の130kmより断然速い。しかし、スペックは同じである。最高速度の違いは単に、日本と台湾の鉄道の法律の違いである。


基隆に行ったことがないので、今回は行ってみたい。途中の八堵で乗り換え。


しかし、基隆行は出発したばかりで、しばらく来ない。外は大雨。しかも寒い。この寂しげな駅でひとりでじっとしていたら、基隆に行くのが嫌になってきた。

結局、台北に来てしまった。雨もやんでほっとする。

昼食を食べる。またもやB級グルメ的な美味しさ。

台北に早く着いてしまったので、西門など、今まで行ったことのない繁華街に行く。東京となんら変わりはない。


バスで故宮博物館へ行く。

中国人の団体客でごった返しており、うるさい。しかし、見どころは多い。さすが、世界三大博物館である。
帰りのフライトは夜行便である。温泉に入ってから、飛行機に乗りたい。
有名な北投温泉に行く。市内中心部から地下鉄で40分程度で行けてしまうのだが、これが本格的な温泉でびっくりする。草津クラスの温泉が都心から40分のベッドタウンにあるようなものである。



巨大な日本式の温泉旅館が連なっている。なんと加賀屋がある。日本一の旅館が台湾進出である。

一方で、昔ながらの銭湯スタイルの公衆浴場もあり、こちらは気軽に利用できる。

銭湯では洗い場がなく、シャワーもないので、頭が洗えないので、旅館の日帰り入浴に入る。1,500円と高額である。
しかし、お湯は真っ白な本物の硫黄泉で、長時間ゆっくり浸かるのにはいい。広い浴槽にシンガポール人の公務員の青年と2人で入る。彼は日本語が達者で、留学していた訳ではないが、日本政府の招待で日本に滞在した事があるし、旅行で日本には何度も来たことがあり、日本について詳しい。それ以上にドラえもんに詳しい。日本語に興味をもったきっかけはドラえもんだそうだ。よくある話である。
シンガポールの公務員は長時間労働の激務でストレスが溜まるらしい。それは大変お疲れ様でした。ゆっくり温泉で疲れを癒して下さい。
帰りは、台北駅前の三越をぶらぶらして、夕食を食べる。高い割には、またもやB級の美味しさである。B級グルメ王国台湾を満喫した旅であった。

台北駅から空港までは、いつも國光号と決めている。アメリカ製のアルミボディと後輪が2輪あるところが、アメリカンなストロングスタイルでカッコいい。車体は老朽化著しく、料金は全バス会社の中で最も高いが、これは譲れない。台湾の旅を締めくくる儀式みたいなものである。
深夜の空港は閑散としている。しかし、これが台北の空港の基本的な姿である。東京やバンコク、ソウル、上海、北京とは人口規模、国際線の便数、国内線の便数(ほとんど無いに等しい)が格段に違うのである。



深夜のフライトで羽田に早朝着。そのまま出勤である。
6年ぶりの台湾。中国本土やアセアン諸国といったマネーが流入する実力以上の見せかけ成長国と違って、あくまで実力本位の堅実で着実な成長国である。悪く言えば変化を感じない老成された感じは既に日本と同じである。民度も高く、人は親切。B級グルメ的な美味しさに満ちている台湾。また、6年後あたりには特に理由もなく、ぶらり途中下車の旅をしている予感がする。
4日目終了。
終わり。
台南から高雄へは、往年の台湾最強最速特急の自強号で移動。台湾新幹線が開通しても、相変わらず自強号の本数は多いし、乗客も多い。日本は新幹線が開通した区間は特急、急行はほとんど走っていない。長距離を急ぐ乗客は高額な運賃を払って新幹線に乗るしかない。JRは台湾国鉄を見習って、乗客にもっと選択肢を与えてもいいのではないか。元植民地から学んでもいい事だってたくさんある。日本はアジアに学ぶ事は無い的な、変なプライドは捨てる段階に差し掛かっている。

高雄から、花蓮まではディーゼル特急で移動。ここから台湾の南側を廻って、東海岸へ出る。台湾の日本海側ともいえる人口の少ない地域である。

車内の雰囲気も一気にローカル度を増す。東南アジア的というべきか。スーツ姿のビジネスマンの姿は少なくのんびりしている。

しかし、平日にも関わらず満席である。隣の席の全身黄色の服のおばさんと話しをする。お寺に参拝に行くそうだ。お菓子をくれる、ひまわりの種。久しぶりに食べたが、東南アジア的な味ではない。あっさり塩味だ。
「お腹が減ったので、お菓子ではなく、弁当でも食べたい。」と言ったら、太った体からは想像できない素早さで、関山の駅降りたと思ったら、ホームを猛ダッシュして、弁当を買ってきてくれた。しかも、1つだけ。自分の分はいらないらしい。しかも、お代は絶対に受け取らない。ありがとうおばさん。太っていて膝が悪いと自分で言っていた人とは思えない機敏な動きと俊足だったよ。
もし、日本で同じ場面になったら、絶対に台湾人旅行者に1つだけ駅弁を買ってあげようと思った。



台湾東部の人口のまばらな風景は、のんびり、そして、曇り空の為、心なしか寂しい。今回で4-5回目の台湾だが、いつも台湾は雨か、曇りである。そして寒い。晴天の台湾は、高雄と嘉儀の午後の昼下がりだけであったと記憶する。
花蓮に到着。駅の様子は大きくは変わらない。ホーム番線が沢山ある大きな駅である。


駅前は相変わらず広々とし、閑散としている。北海道の駅みたいである。


市街地までは歩いて20分程度。雨が降り出してきそうである。


前回と同じホテルに宿泊。名前も変わったが、料金も値上がりした。6年前のあばた顔の親切なフロントの女の子はおらず、当時のその子と同じくらいの年齢の女の子がフロントにいる。6年前にここに泊まったことがあるといっても、英語がうまく通じないのか、ポカーンとしている。しかし、それはそうだろう。6年前はおそらく中学生くらいだったのではないか。
部屋はすっかり、リノベーションされて、今風である。料金も値上がりするわけだ。


時折、雨が降る中、旧花蓮駅に行く。蒸気機関車があり、鉄道公園として、保存中である。
街歩きを楽しむが、6年前とあまり変わりはないようだ。

前回、行けなかった鴨料理の店に行く。美味であった。

そして、前回も行った、台湾で最も有名なワンタンの店。相変わらず美味しい。台湾一に間違い無い。


街歩きをもっと楽しみたかったが、大雨であきらめる。いつ来ても「花蓮は今日も雨だった。」と言うしかない。
3日目終わり。
2015年11月2日(月)
朝の花蓮駅。台北方面へ移動。振り子式の新型特急列車が運行しており、時間が短縮になった。デザインがかっこいい。普悠瑪号。安全と信頼の日本製。最高速度は140kmで走る。JR特急の最高速度の130kmより断然速い。しかし、スペックは同じである。最高速度の違いは単に、日本と台湾の鉄道の法律の違いである。


基隆に行ったことがないので、今回は行ってみたい。途中の八堵で乗り換え。


しかし、基隆行は出発したばかりで、しばらく来ない。外は大雨。しかも寒い。この寂しげな駅でひとりでじっとしていたら、基隆に行くのが嫌になってきた。

結局、台北に来てしまった。雨もやんでほっとする。

昼食を食べる。またもやB級グルメ的な美味しさ。

台北に早く着いてしまったので、西門など、今まで行ったことのない繁華街に行く。東京となんら変わりはない。


バスで故宮博物館へ行く。

中国人の団体客でごった返しており、うるさい。しかし、見どころは多い。さすが、世界三大博物館である。
帰りのフライトは夜行便である。温泉に入ってから、飛行機に乗りたい。
有名な北投温泉に行く。市内中心部から地下鉄で40分程度で行けてしまうのだが、これが本格的な温泉でびっくりする。草津クラスの温泉が都心から40分のベッドタウンにあるようなものである。



巨大な日本式の温泉旅館が連なっている。なんと加賀屋がある。日本一の旅館が台湾進出である。

一方で、昔ながらの銭湯スタイルの公衆浴場もあり、こちらは気軽に利用できる。

銭湯では洗い場がなく、シャワーもないので、頭が洗えないので、旅館の日帰り入浴に入る。1,500円と高額である。
しかし、お湯は真っ白な本物の硫黄泉で、長時間ゆっくり浸かるのにはいい。広い浴槽にシンガポール人の公務員の青年と2人で入る。彼は日本語が達者で、留学していた訳ではないが、日本政府の招待で日本に滞在した事があるし、旅行で日本には何度も来たことがあり、日本について詳しい。それ以上にドラえもんに詳しい。日本語に興味をもったきっかけはドラえもんだそうだ。よくある話である。
シンガポールの公務員は長時間労働の激務でストレスが溜まるらしい。それは大変お疲れ様でした。ゆっくり温泉で疲れを癒して下さい。
帰りは、台北駅前の三越をぶらぶらして、夕食を食べる。高い割には、またもやB級の美味しさである。B級グルメ王国台湾を満喫した旅であった。

台北駅から空港までは、いつも國光号と決めている。アメリカ製のアルミボディと後輪が2輪あるところが、アメリカンなストロングスタイルでカッコいい。車体は老朽化著しく、料金は全バス会社の中で最も高いが、これは譲れない。台湾の旅を締めくくる儀式みたいなものである。
深夜の空港は閑散としている。しかし、これが台北の空港の基本的な姿である。東京やバンコク、ソウル、上海、北京とは人口規模、国際線の便数、国内線の便数(ほとんど無いに等しい)が格段に違うのである。



深夜のフライトで羽田に早朝着。そのまま出勤である。
6年ぶりの台湾。中国本土やアセアン諸国といったマネーが流入する実力以上の見せかけ成長国と違って、あくまで実力本位の堅実で着実な成長国である。悪く言えば変化を感じない老成された感じは既に日本と同じである。民度も高く、人は親切。B級グルメ的な美味しさに満ちている台湾。また、6年後あたりには特に理由もなく、ぶらり途中下車の旅をしている予感がする。
4日目終了。
終わり。