日記 腐ったみかん
昔は、箱買いすれば、腐ったみかんは必ずあった。
というより、上に乗っかったみかんの重みで、最下層のみかんは余儀なく腐ってしまった。同じ最下層であっても、腐らずにいるみかんもある。
最下層だからとて、皆が皆腐るわけではない。
違いはことわざ三つ子の魂じゃないけれど、やはり、その時の状態、すでに弱っていたみかんなのか、まだまだいけるみかんなのか。
それにしても最近じゃご丁寧に、みかんを段ボールで買えば、中身を一つ一つ点検し、腐ったみかんがあれば取り替えてくれるという話を小耳に挟みました。
もう、腐ったみかんは入っていない。
混じっちゃいない。
段ボール一箱、全てまるまる傷なしみかんなのでございます。
それでも時間が経過すれば、また腐ったみかんが出来てしまう。
皆が皆、最下層だからとて腐るわけではない。