goo blog サービス終了のお知らせ 

macaroon

人生に乾杯!

あまろっく

2024-09-23 | 映画

2024年製作/119分/G/日本

通称「尼ロック」と呼ばれる「尼崎閘門(こうもん)」によって水害から守られている兵庫県尼崎市を舞台に、年齢も価値観もバラバラな家族が、さまざまな現実に立ち向かうなかで次第にひとつになっていく姿を描いた人生喜劇。

理不尽なリストラにより尼崎の実家に戻ってきた39歳の近松優子は、定職に就くことなくニートのような毎日を送っていた。ある日、「人生に起こることはなんでも楽しまな」が信条の能天気な父が再婚相手として20歳の早希を連れてくる。ごく平凡な家族だんらんを夢見る早希と、自分より年下の母の登場に戸惑いを見せる優子。ちぐはぐな2人の共同生活はまったく噛み合うことがなかったが、ある悲劇が近松家を襲ったことをきっかけに、優子は家族の本当の姿に気づいていく。(映画ドットコムより)

これは、面白い映画だった。監督は、小学6年生まで尼崎で育った。尼ロックについて「尼崎市民でも知らない人がほとんど。なんのアピールもせずただそこにいるだけで家族を守っている不器用な父親のようだと思った」と語り、「阪神淡路大震災からまもなく30年を迎える節目で、苦境の中から立ち上がる家族の姿を伝えたい」と思い立ったそうだ。

江口さんの関西弁が、きついけれど、温かみもあって、笑えた。ほんとにおかしくて笑った。それから鶴瓶さんのセリフ。リストラされた娘を祝い、おかえり、腹減ってるやろ、赤飯炊いてるでぇ、赤飯好きやろ、と言う。関西弁を話す人の表情が面白い。標準語で話すと、きっとこんな表情はないだろうと思う。

大事なものを置いていくわけにはいかない。優子の決断。でも、選択は選択を生み出す。いいラスト。優子が早希を「おかあちゃん」とよぶのが聞こえた。

スタッフ

監督:中村和宏
音楽:山城ショウゴ

キャスト

近松優子:江口のりこ
近松早希:中条あやみ
近松竜太郎(若い頃):松尾諭
近松愛子:中村ゆり
南雲広樹:中林大樹
鮎川太一:駿河太郎
紅壱子
昌子:久保田磨希
浜村淳
後野夏陽