気ままにぶらり旅日記

山や森のレポート&日々の雑記

2012.8.31~9.1 五竜岳(2日目)

2012-09-15 | 北アルプス
<2日目>
2012年9月1日(土)

 4:50 
 天気予報は晴れだったのに、外は一面ガスで真っ白・・・
 出発するかどうか迷いましたが、少しづつ明るくなってきたので
 晴れることを祈って出発
 山荘から頂上まではピストンなので、ミニバッグひとつで行けるのが嬉しいです。

 最初は砂礫の道を歩いて行きます。
 まだ岩場やクサリは出てきません。
 まだ薄暗かったのでヘッドライトを付けていましたが、15分くらいしたら無しで歩けました。

 少しづつ明るくはなっているものの、ガスはいっこうにとれません。
 頂上に着くまでに晴れて欲しい! そう願いながら登ります。

 登るにつれて、だんだん道はガレてきて、さらに歩くと岩場も出てきました。
 これから核心部?
 

 手がかり足がかりはしっかりしていましたが、岩が少し湿っていて滑りやすい。
 慎重に歩きます。

 さらに登っていくと岩場だらけに。クサリも登場
 やはり滑りやすいので慎重に歩きます。
 ここまできたら頂上はもうすぐのよう。
 多分高度感のある岩場・クサリ場というのはこのあたりだろうと思うも
 下も真っ白で何も見えないので、高度感は全くナシ。
 割と普通に登れました。(足を置く位置に少し迷ったりしたけど
 高所恐怖症の私には、良かったのか悪かったのか・・・

 クサリを登りきると、頂上から下山してきたグループと出会いました。
 「頂上まであと5分、頑張って!」と言われ、「あ、もう頂上なんだ」と初めてわかりました。
 それくらいガスで先が良く分らないのでした。

 5:41 五竜岳
 

 誰もいない頂上。二人で貸切です! 
 しかし・・・真っ白・・・。

 ガスがとれるか少し待ってみましたが、まったく取れる気配がないため下山開始。
 帰りも真っ白な道を歩いて帰ったのでした。

 しかし、ガスの日ならではのプレゼントがありました

 両側にハイマツの茂った登山道を歩いていたら、なにやら動物の鳴き声が聞こえてきました。
 前に進むとさらに鳴き声は大きくなります。
 このちょっと変わった鳴き声の正体は・・・雷鳥!

 ガスの中、よ~く目をこらしてみたら、上方の斜面に3羽、下方の斜面に2羽の雷鳥がいました。
 上にいたのがオスのような感じで、下にいたのはメスでした。
 いっぺんに5羽の雷鳥に出逢ったのは初めてかも。
 雷鳥は、ガスと岩に同化していました。 
 写真を撮ったのですが、同化していて分かりにくいので掲載せず・・・。
 でも雷鳥に逢えて嬉しかったです

 小屋に着いたら朝食
 ほとんどの方は出発していて、食堂にいたのは私たちをいれて6人。
 しかも昨夜夕食時同じテーブルだった方々。
 ちょっとした偶然がおもしろい

 朝食後、いよいよ下山。 遠見尾根をくだります。
 相変わらずガスはとれません・・・。
 昨日ガスが少しとれた時に見た遠見尾根の稜線は、アップダウンがけっこうある稜線でした。
 きついかな~? ドキドキしながら歩きはじめます。
 山荘から少し登ってその後はしばらく下り坂。
 さらにクサリも出てくるガレた道になります。 ヤセ尾根も一部あり。
 クサリはありますが、使わなくてもけっこう歩けました。

 そうして下山していると、少し青空が出てきました
 周りの景色が見えます
 

 下りてきた道 
 

 このあとはガスったり少し晴れたりの繰り返し。
 だけど山の上のガスはまったくとれません
 

 かなり下りてきましたが、このあとは登り返し。ヤセ尾根を歩きます。
 晴れていたら景色が良いんだろうな~。
 
 
 8:35 西遠見
 ピークを下りたところに標識がありました。
 

 登山道には赤い実をつけた植物がいろいろありました。
 赤い実をみると、もう秋なんだな~と感じます。(下界は暑いけど)
 
 
 
 

 西遠見からも下り坂のあと登りに。
 地図では途中に「池塘あり」と書かれていましたが、どこだか分りませんでした。
 
 9:00 大遠見
 ここもピークではない場所でした。なぜかな?
 

 9:34 中遠見
 中遠見はピークでした。ここへの登りは長い木の階段で、けっこうきつかったです。
 階段は苦手。。。
 

 登山道で見つけた白い花(実?) 
 コロンとした感じがかわいい(ピンぼけですみません)
  

 だんだん青空になると思いきや、だんだんガスが濃くなっている気が・・・。
 こういう時は植物の観察にかぎります。
 おもしろい植物やかわいい花は無いかな~? 観察しながら歩いたり。

 おもしろい形の木
 

 真っ白登山道
 


 9:56 小遠見山
 ここから鹿島槍ヶ岳が見られるはずだったのですが・・・。
 

 ゴールまであと1時間20分。
 時間がたっぷりあることだし、せっかくなのでお湯を沸かしてティータイム
 お茶しながらガスがとれるのを期待するも、ほとんど何も見えず・・・。

 いつかリベンジ!ということで、再び下山開始。
 すると、下界の景色が見えてきました。
 山の上はガスで下は晴れ?
 

 下の景色を眺めながら下山。なんだか微妙な気持ちです。
 途中でおろしろい形状の植物発見! 苔の一種?
 

 ちょっと花畑めぐり(でもこの時期ほとんど花は無かった・・・
 

 パラグライダーがたくさん飛んでいました。
 気持ちよさそう~
 

 11:30 アルプス平
 アルプス平の周りは高山植物の植物園になっていて、いろいろな花が植えられていました。
 白いコマクサもありました。 青いケシの花も植えられているようなのですが、見つけられず。
 

 下山後のお楽しみ
 

 ガスで景色が見られなかったのはとても残念でしたが、クサリも岩場も無事に歩けて良かったです。
 一緒に歩いてくださった方にも感謝です! 一人だと不安で先に進めなかったかも。
 ありがとうございました
 

 <感想>
 クサリや岩場がたくさんあって気の抜けない登山道でしたが、怖いながらもおもしろかったです
 でももっと悪天候だったら歩けないかも
 
 とっても不安だったクサリ場や岩場ですが、ガスで高度感を感じなかったのが幸いしたよう。
 でも次回来た時は晴れていて欲しい~!! いつか晴れた日にリベンジしたいです。

 唐松山荘は本当にきれいな山小屋でした。
 白馬鑓温泉と組み合わせて、いつか泊まりたいです。
 (不帰嶮を歩かないといけないけど・・・)

 長野行きのバス乗り場で、山荘前でスケッチをしていたグループの方と一緒になりました。
 スケッチをするグループと思っていたのですが、そうではないよう。
 でも3名くらいの方がスケッチするそうです。
 
 バス停の裏手にそばの花が一面に咲いていてきれいだよ~と教えていただき、見学に。
 そばの花って白い花なんですね。とてもかわいいそばの花でした☆
 




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