気ままにぶらり旅日記

山や森のレポート&日々の雑記

6月の森

2014-07-09 | 八ヶ岳・清里
6月は北八ヶ岳の森を訪れました。
曇ったり、晴れたり、雨が降ったり、止んだり。
コロコロ変わる不安定な梅雨どきの天気。
天気は不安定でも、雪がすっかり溶けた森は新緑に覆われ、
生き生きと輝いていました。
そんな森で感じたことのレポです。


バスを降りると、そこは一面緑に覆われた深い森の中。
前回訪れた時とはすっかり様相が変わっていて、新緑の季節となっていました。

見上げれば新緑のカラマツ、下を覗けばシダ植物や花や苔。
みな待ち望んでいた春を、満喫しているようでした。


森の声を聴きたくて、森の気を感じたくて、ゆっくり歩きはじめる登山道。
鳥のさえずり、虫の声、葉や枝が風に揺れる音。
時折雲間から森に差し込む光。
空に向かって伸びゆく枝。
光を浴びてキラキラ輝く葉っぱ。
このまま森にとけてしまいたい・・・そんなことを思ってしまう


高く伸びたカラマツに倣って、空に手を伸ばしてみる。
冬は空をもう少し近く感じたのに、今は遠く感じます。
雪が積もっていた分、空を近く感じたのでしょう。


カラマツの下は緑の小路。
緑の奥で何が待っている気がして、どこまでも歩いてしまいたくなります。


何度見上げても、まったく飽きません。
青空と樹と木漏れ日。
光の景色の中に生命力を感じます。


森の中を見わたしていたら、植物図鑑で見た植物を発見。
葉に針のようなとげのついた植物、ハリブキです。
触ったら痛そう・・・




花もいろいろ咲き始めていました。
ズダヤクシュ


マイヅルソウ
小さな花もハートの葉っぱもかわいい♡


ゴゼンタチバナ


ツルカノコソウ?
ペンペン草に似ています。


太陽は顔を出したり雲に隠れたりと忙しい。
顔を出すと森は輝きを増します。



振り返れば、風にたなびく赤テープ。
野川かさねさんの著書「山と写真」の、偏愛の話が思い浮かびます。
緑の中に紅一点。 


どこか神々しさを感じる苔むす道


ずっと逢いたかった新緑のダケカンバ
やっと逢えてとても嬉しかったです。
黄緑色の葉を見ていると、なんだか元気が出てきます。


真っ青な空の日もありました。
青空に映えるピンクの桜。
6月に桜を見たのは初めてでした。




バイケイソウの群落
濃い緑の葉が力強く感じます。
昨年はコバイケイソウ・バイケイソウが各地で当たり年だったようですが
今年はどうなのでしょう?
どうか鹿の被害に遭いませんように・・・


青い空と白い雲
日差しは暖かくても風は冷たい、梅雨の晴れ間


花がいろいろ咲いていました。
ピンク色が素敵なコイワカガミ


ぼんぼりのようでかわいいツガザクラ




何かの蕾


コマクサはもう少し先のよう


下を見ると、緑のグラデーションが広がっていました。


モフモフ苔もたくさん
個人的には、コケを見るなら梅雨時期が一番良いと思っています。
雪どけ後、雨に濡れながら生き生きとしている気がするのです。




再びダケカンバと青空


梅雨だもの、雨の日は多い。
土砂降りは萎えてしまうけれど、霧雨でうっすらガスがかかった森は、幻想的で引き込まれます。
どこか別の世界に迷い込んだよう。


白いカーテンに包まれたダケカンバ




大雨が降ったかと思えば快晴、そんな日もある。


上にも下にも空と森が広がる、鏡の景色


いろいろな顔を見せてくれた6月の森。
ありがとう



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