気ままにぶらり旅日記

山や森のレポート&日々の雑記

2015.8 山も猛暑?! 2年越しの聖岳~赤石岳 (その2)

2015-11-21 | 南アルプス
<2日目:8月2日(日)>

 いよいよメインの2日目!
 地図でのコースタイムは約11時間。
 今までで1日に歩く時間が1番長く、
 最後まで歩きとおせるかちょっと心配。。。
 このコースを歩くために、これまでトレーニングしてきたのだけど

 今日の予定は赤石避難小屋まで。
 でも、途中の百間洞山の家で様子を見て
 無理そうだったら百間洞山の家までとすることとし、
 日の出前に出発。

 最初は昨日下見した木道歩きで、その後土の道に。
 振り返ると、山と山の間から、少しだけ朝焼けが見えました。
 昨日の雷雨がウソのような、雲ひとつない空。
 

 30分くらい歩くと、便ヶ島方面との分岐の薊畑に到着。
 ここからは上河内岳・茶臼岳方面が良く見えました。
 出発時は肌寒く感じたのですが、だんだん暑くなってきました。
 昨日も暑かったですが、今日も暑くなりそうな予感。

 薊畑からはまたも急坂。
 急坂が辛くなったら、花を見て気分転換。
 

 振り返れば上河内岳。
 

 そしてさらに歩いていくと、右手に富士山が現れました
 淡い色のしましま富士山。ネコの耳のような山頂がかわいい
 

 さらに少し先では、眼下に赤い屋根の聖平小屋が見えました。
 小屋を出てから50分くらいなのに、もうこんな高さまで登っていました。
 さすが急坂
 一番奥の茶臼岳から上河内岳へと続く稜線も素敵
 

 今日は行程が長いので、写真はあまり撮らないようにしよう
 そう思っていたのだけど、やっぱり花を見ると撮りたくなってしまいます
 
 
 花畑、ダケカンバの林を抜けると稜線へと出ました。
 稜線の先には念願の聖岳!!
 壮大な姿にうっとり
 

 朝日があたっている山は兎岳?
 聖岳からかなり下って登るような…
 ここからはザレの道を登っていきます。
 

 登山道横には、おしべが曲がったミヤマホツツジが咲いていました。
 

 稜線に出てから、ひと登りで小聖岳に到着
 朝日がとっても眩しい
 逆光気味の富士山はうっすら縞模様
 

 

 上河内岳方面
 

 空に目を向けるとまだ月が出ており、その下には山の影が映っていました。
 素晴らしい景色
 

 シマシマの富士山や稜線美、山の影に魅了されながら、
 前聖岳に向かいます。
 森林限界を超えたガレの登山道横には、たくさんの高山植物が咲いていました。
 こんな過酷な気象条件の場所に、なぜこんなにたくさんの花が咲いているのでしょう?
 今日は花は見て楽しみ、カメラ撮影は自粛・・・のはずだったのに、
 やっぱりまた撮影(苦笑)
 
 チシマギキョウ
 

 白色系の花いろいろ
 

 

 

 

 小聖岳から前聖岳への登りは、ザレ場の急坂。
 ジグザグに登っていきます。
 近そうに見えてなかなか着かない山頂。
 なんとなく富士山の登りに似ているような気がしました。
 

 歩いてきた道はこんな感じ。
 真ん中付近のピークが小聖岳です。
 急坂なのが分かるでしょうか?
 

 休憩しながら登ります。
 

 小聖岳から歩くこと1時間くらい、念願の聖岳(前聖岳)に到着
 目の前に広がる南アルプス南部の山々の景色
 ザレ場の登りはきつかったけれど、そんなことは吹っ飛んでしまいます。
 

 
 
 今日行く予定の赤石岳は目の前。
 だけどまっすぐ行けず、ぐるーーーっとまわっていかねばなりませぬ。
 赤石岳まで飛んでいきたい・・・

 奥聖岳方面
 奥聖岳は時間及び体力の都合上、諦めました
 

 

 歩いてきた道
 写真では分かりにくいですが、赤い屋根の聖平小屋が見えました。
 朝からがっつり登ったな~
 次回は茶臼岳、上河内岳へも行きたいです。
 

 せっかくなので、たまにはキメ?写真(笑)
 

 これから歩く稜線
 手前から、兎岳、小兎岳、中盛丸山、大沢岳、馬の背。
 アップダウンが大きいところが、さすが南アルプス南部!
 キツそうだと思いながらも、なぜかワクワクしてきます
 

 

 

 最初は下り。
 3000メートルから再び樹林帯まで下ります。
 なかなかの急坂で、一部ガレ場もあり慎重に歩きます。
  

 

 下りきったら兎岳へ登り返し。
 振り返れば聖岳が大きい
 けっこう高低差あるような気が・・・
 陽が差してきて気温はぐんぐん上がり、暑さにやられはじめてきました。
 

 兎岳はあの先?
 

 そのあとも下りますな~
 

 兎岳避難小屋跡
 来た道を眺めると、かなりの標高差。
 赤石岳方面に向かうのも、赤石岳方面から聖岳に向かうのもどちらも大変そう
 近くに今の石造りの避難小屋らしきものがありました。
 兎岳と分岐の道はここから登ったところにあるのかな?
 地図を広げて友人と確認。
 

 八方で見た以来のタカネバラ
 ピンクが映えます☆
 

 ちょうど上から女性が下ってきたので、この先の道について尋ねてみました。
 赤石岳へと続く道は、この道を登って行けば良いよう。
 同じくらいの年代の女性を久しぶりに見た気がしました。
 

 避難小屋あとからひと登りすると兎岳。
 名前はかわいいけど、ここまでの行程は甘くない(笑)
 聖岳から樹林帯まで下って登り返し。
 さすが皆アルプス南部!
 

 聖岳
 

 山頂に咲いていた花
 ミネウスユキソウ
 

 タカネビランジ
 

 イブキジャコウソウ
 

 これから歩く稜線。
 赤石岳、少し近づきました
 なだらかな小兎岳が嬉しい
 

 小兎岳の先には中盛丸山と大沢岳。
 大沢岳は時間と体力を考慮してパス。
 右手に見えるのは奥茶臼山とその稜線?
 その奥は中央アルプス??
 

 再びいったん下って登り返し。
 兎岳から見た時は楽に登れそうに見えたのですが、登りはやっぱり大変
 疲れた時は振り返って、歩いてきた道を眺めてみる。
 
 兎岳
 

 聖岳から兎岳へと続く道。
 よう歩いたわ~ 
 でもまだ行程の半分くらいなんだよね
   

 そうして本日4つ目のピーク小兎岳。
 雲はだんだん増えてきました。
 

 予報では、午後雷雨の恐れあり。
 山頂で天気予報と空の様子をチェック。
 赤石岳避難小屋までなんとか天気がもってくれますように。。。
 空に祈りながら先に進みます。
 
 小兎岳を下ると目の前には中盛丸山。
 山と高原地図のガイドブックには、「絶望的に中盛丸山がそびえる」と書いてありましたが、
 そうだね~と納得
 

 けれど、岩を登るところで一気に高度を稼いだりと、思ったほどはきつくありません。 
 ただ、半端ない暑さがキツイ・・・。
 一緒に歩いていた友人に「ザックにつけている温度計何度になってる?」と聞かれ温度計を見ると

 うそでしょ!? 

 ・・・見間違いかと思いました。
 でもやっぱり見間違いではありませんでした。

 気温35度なんですけど!! 

 容赦なく太陽の光を浴びまくりの稜線。
 直射日光が当たっていたせいもあると思いますが、下界(地元)より暑いってどういうこと!?
 3000m級の山なのに涼しくない
 (あとで調べたら、このとき下界は酷暑とのことでした。。。)

 小兎岳を振り返る
 

 聖岳も
 

 青空は素敵なんだけど、暑さが・・・ね
 

 暑さに耐えながら登っていると、鳥の気配がしました。
 どこにいるんだろう? あたりを見わたすと、なんと目の前に雷鳥さんが!!
 今年初雷鳥☆ 出逢えたことに感謝です
 

 

 

 雷鳥さんに元気をもらい、中盛丸山山頂へ。
 天気はまだもちそう。
 
 
 大沢岳はまたいつか
 

 歩いてきた道
 

 百間洞の山の家はあの鞍部あたり?
 

 友人との合言葉は、百間洞の山の家に着いたらおいしいもの食べよう~
 ゼリー食べたい~
 ジュース飲みたい~
 暑さにやられてぐったりの二人だったのでした

 ~その3に続く~
 




 



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6 コメント

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Unknown (mont-denden)
2015-11-10 21:41:05
聖山頂の後姿がキマってますね!(^_-)-☆
来年は僕もキメます!(^^;
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Re:Unknown (m109109)
2015-11-10 21:47:47
2年越しの聖岳なので、たまには記念写真をと^ ^
来年はぜひ
私は仙塩尾根、黒戸尾根にチャレンジです
返信する
お久しぶりです (ねも)
2016-07-02 12:50:18
1年近くも経って遅すぎですが、同じ日程で逆コースを歩いていました。この日、どこかですれちがっていますね。ホントに暑くてお互いお疲れさまでした。
百間洞に着かれたのが12時とお早いので、きっと兎岳あたりでしょうか。私も兎岳のタカネビランジには癒されました。
驚いたのは登山者の増加です。以前このコース(赤石岳ー聖岳)を歩いたときは1日で出会ったのは10人くらいだったように記憶していますが、このときは30人くらい?

先週末の深夜、静鉄電車で榎田さんに会いました。座っている私の前を通りすぎようとするので、いきなり手をつかんだら驚かれました(当たり前か、笑)
7月から山に入るので、下界で最後の飲み会だと仰っていましたよ。
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Re:お久しぶりです (m109109)
2016-07-02 20:26:20
ねもさま

兎岳付近でたくさんの人にすれ違いました。
もしかしたらお会いしているかもしれませんね^ ^

兎岳に登っていた時に、何人かの人にどうしたの?と声をかけられびっくり!
先に聖岳に向かった女性と間違われていました^^;
ちなみにこの女性、山友だったのですが、お互いサングラスをかけていて気がつかなかったという…
また赤石岳避難小屋に行きたいです
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レスありがとうございます (ねも)
2016-07-02 23:01:23
山友達に気づかないこともあるのですね!?
山日記を見直したら小兎が9時、兎岳が10時だったので、たぶんこの間でお会いしてたんですね。
最後に赤石岳への登りがあるので、聖平小屋→赤石岳のほうが大変でしょう。私も十分に大変でした(苦笑)
今季は来ないのですか? 私は毎シーズン行っています。なんだか赤石岳避難小屋に酒飲みに行っているみたい!! 今季は久々に上河内岳にと思っています。
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Re: (m109109)
2016-07-03 21:24:09
主にフェイスブックでのやりとりだったこともあり、サングラス姿ではお互い気がつかず、帰りのバスで再会した時に気がつきました
赤石岳避難小屋は毎年行きたい場所です!
ただ、茨城県からだとアクセスが大変で^^;
今年もチャンスがあれば行きたいです
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