鉱石山の花－タチツボスミレ 続き

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ハート型の葉っぱと花の紫が特徴です

今でもツボスミレは白で紹介しているものも多いですが、この白
いスミレは従来名が無かったとして牧野博士が新たに「ニョイス
ミレ」と名付けています。

ただ、牧野植物図鑑にもニョイスミレはありますが、ツボスミレ
は無く、タチツボスミレが載っています。

その理由は分かりませんが、一度名が付いたものはなかなか変え
られないのかもしれません。

そう言う訳でここでもタチツボスミレという名前を使用していま
す。

植物には古来の名前があるものの、別の和名に変えられたものが
結構多く、変えられた名は無粋なものが多い様に思います。
代表格として「オモイグサ」が「ナンバンギセル」に変わってい
ます。どうして変わったかは分かりませんが、古来の「おもいぐ
さ」の方が素敵だと思います。


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鉱石山の花－タチツボスミレ

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紫が素敵なタチツボスミレ

スミレは春の花の代表選手ですが、さすがに街中ではあまり見か
けません。

郊外や山に行けばそれなりに見えます。鉱石山でも３種類ほどの
スミレが見られました。

このスミレは一般的にタチツボスミレと言われていますが、少し
いわくがあるスミレでもあります。

牧野富太郎博士が「牧野植物随筆」の中でタチツボスミレは後か
ら間違って付けられた名で元々はツボスミレと言っていたと書い
ています。

昔からある名前に別名は必要無いと言う当然な話です。実際に万
葉集においても「山吹の　咲きたる野辺の　都保須美礼　この春
の雨に　盛りなりけり」、枕草子でも「草の花は、なでしこ。唐
のはさらなり、大和のもいとめでたし。をみなへし。桔梗。あさ
がほ。かるかや。菊。壷すみれ。．．．」と扱っています。

更に牧野博士は「堀川院百首」に
「はこねやま　うす紫のつぼすみれ　二しお三しお誰か染めけむ」
「浅茅生の　荒れたる宿のつぼすみれ　誰が紫の色に染めけむ」

と歌われていてツボスミレは紫色だとしています。

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上細井耕地整理碑の漢文

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漢文で書かれています

最初に「上細井属群馬縣勢多郡南橘村」とあります。

最後の所に現代では存在しない、勅選議員の文字が見えます。
「勅選議員錦𨿸袛候」が見えます。

勅選議員は貴族院に属していた議員の種類の一つの様です。

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上細井耕地整理碑

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大きな石板の碑

赤城県道の上細井交差点から今井県道を東に少し進んだ所に碑が
あります。

以前に紹介した「鳶石」隣に存在しています。時は明治３５年、
かなり前のものです。

中身は漢文で良く分かりませんが、その時代では上細井は前橋で
は無く、まだ群馬県勢多郡南橘村だったことが分かります。

耕地整理は住宅地の区画整理の農地版だと思います。明治３２年
に耕地整理法が制定されているので、これを受けて実施したので
しょう。

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