信頼性と発想

日本の小惑星探査機「はやぶさ」が６月、打ち上げてから７年ぶりに
地球へ戻ってきます。
小惑星イトカワに着陸後、金属球発射時のサンプルが入ったカプセ
ル（実際に入っているか分かりませんが）を持って帰るので、非常
に期待されています。いろいろな故障に見舞われましたが、数々の
発想と地道な努力により、３年も帰還が延びてやっと戻れるように
なりました。まだ、最後まで何があるか分かりませんが、是非無事
に帰ってきてほしいと思います。

新しい技術の検証が出来たことやサンプルが手に入ったりすること
は大きな意義がありますが、私は別の面でも大きな成果を上げたと
思います。それは、作った者から手が離れたらリモートでしかコン
トロールできない、環境が厳しくどんな状況になるか分からない中
で、どういう風に物を作っておくかという発想と非常に制限された
条件しか与えられない環境で如何に発想して問題解決をして行くか
ということが実践出来たからです。

この考え方は日本で今後自立が必要な機械（ロボットなど）に充分
に応用が可能になると思います。
ＪＡＸＡが純粋技術だけでなく、このようなことも分析して発表し
てくれることを期待したいと思います。