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日本共産党 群馬・太田市議 水野正己のブログ
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口蹄疫-残る6頭最後の望み/宮崎の宝守らねば-家畜事業団感染疑い/隔離6頭は経過観察

2010年05月16日 | 食と農業・漁業・林業

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あそこだけは守らんと
宮崎の畜産は終わる


  宮崎県の和牛生産の要である県家畜改良事業団(高鍋町)で口蹄疫の感染疑いのある肥育牛が確認されたことが15日、分かりました。

  管理する種雄牛55頭のうち“エース級”6頭を特例措置で西都市に避難させた直後の出来事です。

  同事業団では、すでに二百数十頭の肥育牛の全頭殺処分をはじめているとされます。

  同県の和牛生産を支える人工授精用の精液を採取するための種雄牛55頭について県は、西都市に避難させている主要な6頭を経過観察。残る49頭は殺処分の方向で検討を進めているとされます。

  同事業団から供給された精液による人工授精で生まれた子牛は県内で肥育され、肉質の良いものは宮崎牛となります。

  さらに県外の有名産地にも供給・肥育され、松阪牛や佐賀牛などとして市場に流通しています。
  種雄牛は県が「宮崎の宝」と位置付けているだけでなく、県外産地からも「失ってほしくない」との声が上がっています。

  16日付「宮崎日日新聞」では、「あそこだけは守らんと宮崎の畜産は終わる」という宮崎市の和牛繁殖農家(50代)の不安の声を紹介しています。

実態に合った直接支援を

  私も13年前まで北海道で酪農をしていましたから、今回の事態の重大さと畜産農家や関係者・団体の不安と心痛は、痛いほどよく分かります。

  ブランド牛の大切な命綱である種雄牛供給が重大な危機にさらされるということは、まさしく今後の畜産経営はもちろん、県内外の経済にも重大な影響を及ぼします。

  政府は畜産農家・関係者・団体の声を受け止め、助成だけではなく、実態に合った直接支援を早急に打ち出すべきです。

  16日付同紙よりお伝えします。

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残る6頭最後の望み 
宮崎の宝守らねば
2010年05月16日/宮崎日日新聞


【写真】県家畜改良事業団で口蹄疫の疑似家畜が確認されたのを受け、通行規制が行われた施設南側の道路=15日午後、高鍋町持田

 本県の和牛生産の要である県家畜改良事業団(高鍋町)で口蹄疫の感染疑いのある肥育牛が確認されたことが15日、分かった。管理する種雄牛55頭のうち“エース級”の6頭を特例措置で西都市に避難させた直後の出来事。

 関係者によると、県は肥育牛二百数十頭のほか残る49頭の種雄牛も殺処分する方針。6頭は経過観察とし、県産和牛ブランドは風前のともしびになった。

 「あそこだけは守らんと宮崎の畜産は終わる」。今月上旬、宮崎市の50代和牛繁殖農家は不安に駆られた声でつぶやいた。人工授精や競り市が中止になり、餌代だけがかさむむなしい毎日。被害農家の苦しみと同様に気掛かりなのが、人工授精用の精液ストロー約15万本を県内一円に供給する同事業団の行方だ。

 □  ■

 同事業団は1973(昭和48)年、黒毛和牛の優れた肉質を追求することを目的に発足した。県の委託を受け、種雄牛と採取した精液ストローを集中管理。県内の家畜人工授精師らに供給する役割を担う。

 優秀な子牛20万頭を送り出したとされる種雄牛「安平」全盛期では、その子牛とほかの子牛とでは7万円以上の価格差がつくこともあるなど、時代を代表する「エリート牛」の存在が本県を飼育頭数全国3位という一大産地に押し上げた。

 改良の成果が結実したのが、2007年に鳥取県で開かれた全国和牛能力共進会だ。種牛、肉牛部門の計9区分中7区分で本県勢が首席を獲得。「宮崎牛」は全国屈指のブランドにのし上がった。

 6頭の移動を明らかにした13日の県の会見。「ブランド維持のため、断腸の思いでやらざるを得なかった」。県農政水産部幹部は多くの牛や豚の殺処分が続く中、特例措置の理由を苦渋の表情を浮かべながら説明した。

  □  ■

 種雄牛は選抜に膨大な時間を要する。毎年、県内で飼育される約10万頭の雌牛から350頭を選抜。主力として活躍する種雄牛の精液を交配し、生まれた雄から23頭を選び、数カ月飼育。発育状況などから9頭まで絞り込んで、試験交配。生まれた子牛の肉質などを見極めた後、種雄牛としてデビューする。

 市場で種雄牛としての評価が固まるには子牛が枝肉になるのを待つためさらに2、3年。1頭の「エース級」の種雄牛をつくり上げるのに10年近くを要する。このサイクルを堅実に繰り返すことで本県は「日本一」の血統をつくり上げてきた。

 毎年、多額の改良対策費を投じて、次世代の種雄牛づくりを続けてきた県。想定をはるかに上回る口蹄疫のまん延に、種雄牛はわずか6頭だけとなり、「経過観察」という首の皮一枚でつながった形だ。「宮崎の宝」は存亡のときを迎えている。

家畜事業団感染疑い 
隔離6頭は経過観察

2010年05月16日/宮崎日日新聞


【写真】肥育牛に口蹄疫感染疑いが確認された県家畜改良事業団=高鍋町持田

 県家畜改良事業団(高鍋町)で口蹄疫の感染疑いがある肥育牛が確認されたことが15日、分かった。既に二百数十頭の肥育牛の全頭殺処分を始めている。

 関係者によると、本県の和牛生産を支える人工授精用の精液を採取するための種雄牛55頭について県は、西都市に避難させている主要な6頭を経過観察、残る49頭は殺処分の方向で検討を進めているという。肥育牛と種雄牛は畜舎が同じ敷地内にあるため。口蹄疫問題は宮崎ブランドの拠点にまで広がった。県は16日未明に事実関係を公表する見込み。

 関係者によると、14日に同事業団の肥育牛を管理する後代検定センターから感染が疑われる症状の牛がいるとの報告を受けた宮崎家畜保健衛生所が検査。外見から疑似患畜と判断した。同日中に同じ畜舎の10頭を殺処分し、15日も処分を継続したという。

 同事業団は県の外郭団体で1973(昭和48)年に設立した。優秀な血統の牛を交配させた種雄牛を一元的に管理。精液を凍結保存した人工授精用のストローを年間15万本、県内一円に供給している。人工授精により生まれた子牛は県内で肥育され、肉質の良いものは宮崎牛となるほか、県外の有名産地で肥育され、松阪牛や佐賀牛などとして市場に流通している。このため、種雄牛は県が「宮崎の宝」と位置付けているだけでなく、県外産地からも「失ってほしくない」との声が上がっていた。

 同事業団が生産しているストローのうち9割は、避難している6頭のもの。14日まで2日間かけて、約20キロ離れた西都市尾八重の仮設牛舎までトラックに載せて移動した。遺伝子検査で感染していないことが確認されている。当初は西米良村への避難を予定していたが、感染防止に万全を期すため、周囲約5キロに畜産農家がいない現在地へ変更した。

 県産和牛は、2007年に開かれた5年に1度の「和牛のオリンピック」と呼ばれる和牛能力共進会の種牛、肉牛の2部門で最優秀の内閣総理大臣賞を獲得した。出品された牛はいずれも同事業団の種雄牛の血を引いている。

 同事業団は移動制限区域に含まれた4月21日からはストローの供給を停止している。

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