焼岳
2007年08月15日 | 山
8月5日(日)
8月第一土曜日は高根の火祭りだ。
ここ数年は、火祭りを見て翌日御岳に登っていたが、長野・岐阜のルートともほぼ登ったので、今年は、宿泊を高山にしたことから、北アルプスの中で日帰り登山ができるということで近年人気の焼岳へ行くことにした。
ちなみに、高山は、時期が時期だけに、3週間前にネットで探したにもかかわらずビジネスはどこも満室で、唯一手ごろな価格であったのが、高山グリーンホテルの、観光バスの運転手さんなどのための部屋(一泊朝食つき8500円)。
部屋は大変狭いと断ってあったが、どうせ夜遅く着いて寝るだけだし、グリーンホテルの大浴場は前にも利用したことがあるがとても立派なので(そもそも選択の余地もないし)予約した。
ところが、当日行ってみたら、ツインの部屋のシングルユースだったのでむしろ普通のビジネスホテルのシングルより広かった。予約の時こちらが間違えたのかとも思ったが、まあそれならそれでもいいやと思いそのままにしておいたが、朝精算したら8500円のままだった。どうやらツインの部屋が空いていたので利用させてくれたらしい。
部屋は確かにシングルのままだとビジネスでも狭い方だろう。また、若干古さも否めない(少し臭いが気になった)。でも、こんな大浴場はビジネスホテルでは利用できないし、朝食のバイキングの充実度はシティーホテルとしてもかなりのものだと思う。
たとえば、魚はその場であぶってくれるし、飛騨の隠れた郷土料理の「にたくもじ」(漬物を煮たもの)なんてものもある。また、コーヒーは一杯ずついれたものが飲めるし、従業員の応対も丁寧だし。一人で高山で泊まるのならここは穴場だと思う。
ということで、本当は朝早く出発したかったのだがご飯のお代わりなんかをしてしまって、ホテルを出たのは8時になってしまった。途中コンビニでおにぎりや飲み物を仕入れて、いざ安房トンネルへ。
安房トンネルの長野県側を出てすぐ左手に旧158号の入口があり「中の湯温泉」の案内があった。ここを左折し、山道に入りつづら折れの道を行くと、「中の湯温泉」がある。ここを通り過ぎて10号カーブの先で道が広場のように広くなっているところが焼岳の登山口だ。
すでに車は道の両側に一杯で、30台ぐらい止まっている。登山口の真ん前に何とか駐車スペースを確保した。
登山時間としては遅い方だと思うが、まだ後から来て駐車スペースを探してうろうろしている車も何台かあった。
焼岳登山の皆さん、ここは道幅は十分広いので、車を止めるときは縦列駐車でなく斜め駐車にしましょう。そうすれば少しでも多くの人が停められるし、自分も帰るとき車を出すのに楽だと思います。
無理やり停めた自分の車が隣の車が帰るとき迷惑にならないか気にしつつ、9時に登山開始。
登り始めは横移動といった感じの道が続く。5分ぐらい歩いたところで古い車の残骸横を通過。
ずっと林の中の道が続く。
この道は、中の湯温泉のご主人たちが新たに開いた道で「新 中の湯ルート」という。もともとのルート(中の湯ルート)は釜トンネル入り口の中の湯のバス停からだが、近年車で来る人が増えたのとこちらの方が時間が若干短いため今はこちらがメインになっている。
ただし、まだ新しいせいか前日の台風6号の雨で湿った道はぬかるみだらけで大変歩きにくい。結局ぬかるみはバス停からの道と合流するあたりまで延々と続いた。
1時間半ほど登ると熊笹のなかの広場のようなところに出で、前方彼方に焼岳が見えた。
ここからしばらくすると中の湯ルートと合流する。新しい小さな看板が木に掛けてあった。
このあたりはダテカンバの間にナナカマドが多い。
ここからは大きなカール状の谷の縁を登る。
だんだん木が低くなり焼岳も大きくなってきて硫黄の匂いもしてくる。
やがて木がなくなり岩場を登って、12時に稜線に到着。
稜線は風が強く汗がいっぺんにひく。
左に南峰、右に北峰が間近に見える。尾根のすぐ下には火口湖がある。
南峰
北峰
南峰は登山禁止とかで、北峰をめざす。
途中に蒸気を盛んに出しているところがあり、少し寄り道をして岩を登ってみたが、蒸気の穴まではいけなかった。
北峰を巻くようにして反対側に出ると、眼下に上高地がよく見えた。
ここから岩をよじ登ると山頂だ。
山頂手前の岩の間からは蒸気が出ており岩が温かい。
まさに活火山、マグマの上にいることを実感する。
山頂からは、ところどころ雲に隠れているが、笠が岳、新穂高ロープウェイ、穂高連峰、霞沢などが見える。
山頂には10組ぐらいの人がいた。
山頂でおにぎりを食べ、雲の切れ間をまっていたが結局きれいに見渡すことはできず、1時前に下山開始。
途中沢沿いに下りている時に穂高連峰がきれいに見えた。
半分ぐらい降りたところで、後ろから来た人に、中の湯への道はこれで良いのかと聞かれたが、事前の勉強不足で答えられないまま先に行かれた。
帰りは、行きの反省から、途中からスパッツをはじめて着けてみた。裾がばたつかないし、汚れも気にならない。これなら登るときからつければよかった。
ぬかるんだ道に苦労しながら3時20分駐車場着。
残っている車は数台しかない。隣の車は無事出られたようだ。
荷物を整理して山道を下りていくと、先ほど山の中で道を尋ねた人が歩いていた。
結局、新道ではなく、旧道でバス停に行きたかったということで、旧国道の出口まで同乗させてあげた。健脚で標準時間より早く歩いたため、新道と旧道との分岐を見落としたようだ。
帰りは、日帰り温泉「ひらゆの森」で汗を流した。ひらゆの森は評判がいいようだがイメージしていたより規模は小さく、ものすごく混んでいたので、こんなものかというのが素直な感想。
平湯は旅館は多いが日帰り温泉は少ない。旅館が日帰り客にもお風呂を開放してくれると嬉しいのだが。
ひらゆの森のロビーで地元のご婦人がたが作っているというトマト饅頭なるものを売っていたので思わず買ってしまった。
家で食べると確かにトマトの味がしたが、これはうまいというほどではなかった。更なる工夫を期待します。
東海北陸自動車道はあいかわらず美並付近で混んでおり家に着いたのは8時半頃になったが、車から出てあまりの暑さにびっくり。いっぺんに現実に戻った感じだった。
8月第一土曜日は高根の火祭りだ。
ここ数年は、火祭りを見て翌日御岳に登っていたが、長野・岐阜のルートともほぼ登ったので、今年は、宿泊を高山にしたことから、北アルプスの中で日帰り登山ができるということで近年人気の焼岳へ行くことにした。
ちなみに、高山は、時期が時期だけに、3週間前にネットで探したにもかかわらずビジネスはどこも満室で、唯一手ごろな価格であったのが、高山グリーンホテルの、観光バスの運転手さんなどのための部屋(一泊朝食つき8500円)。
部屋は大変狭いと断ってあったが、どうせ夜遅く着いて寝るだけだし、グリーンホテルの大浴場は前にも利用したことがあるがとても立派なので(そもそも選択の余地もないし)予約した。
ところが、当日行ってみたら、ツインの部屋のシングルユースだったのでむしろ普通のビジネスホテルのシングルより広かった。予約の時こちらが間違えたのかとも思ったが、まあそれならそれでもいいやと思いそのままにしておいたが、朝精算したら8500円のままだった。どうやらツインの部屋が空いていたので利用させてくれたらしい。
部屋は確かにシングルのままだとビジネスでも狭い方だろう。また、若干古さも否めない(少し臭いが気になった)。でも、こんな大浴場はビジネスホテルでは利用できないし、朝食のバイキングの充実度はシティーホテルとしてもかなりのものだと思う。
たとえば、魚はその場であぶってくれるし、飛騨の隠れた郷土料理の「にたくもじ」(漬物を煮たもの)なんてものもある。また、コーヒーは一杯ずついれたものが飲めるし、従業員の応対も丁寧だし。一人で高山で泊まるのならここは穴場だと思う。
ということで、本当は朝早く出発したかったのだがご飯のお代わりなんかをしてしまって、ホテルを出たのは8時になってしまった。途中コンビニでおにぎりや飲み物を仕入れて、いざ安房トンネルへ。
安房トンネルの長野県側を出てすぐ左手に旧158号の入口があり「中の湯温泉」の案内があった。ここを左折し、山道に入りつづら折れの道を行くと、「中の湯温泉」がある。ここを通り過ぎて10号カーブの先で道が広場のように広くなっているところが焼岳の登山口だ。
すでに車は道の両側に一杯で、30台ぐらい止まっている。登山口の真ん前に何とか駐車スペースを確保した。
登山時間としては遅い方だと思うが、まだ後から来て駐車スペースを探してうろうろしている車も何台かあった。
焼岳登山の皆さん、ここは道幅は十分広いので、車を止めるときは縦列駐車でなく斜め駐車にしましょう。そうすれば少しでも多くの人が停められるし、自分も帰るとき車を出すのに楽だと思います。
無理やり停めた自分の車が隣の車が帰るとき迷惑にならないか気にしつつ、9時に登山開始。
登り始めは横移動といった感じの道が続く。5分ぐらい歩いたところで古い車の残骸横を通過。
ずっと林の中の道が続く。
この道は、中の湯温泉のご主人たちが新たに開いた道で「新 中の湯ルート」という。もともとのルート(中の湯ルート)は釜トンネル入り口の中の湯のバス停からだが、近年車で来る人が増えたのとこちらの方が時間が若干短いため今はこちらがメインになっている。
ただし、まだ新しいせいか前日の台風6号の雨で湿った道はぬかるみだらけで大変歩きにくい。結局ぬかるみはバス停からの道と合流するあたりまで延々と続いた。
1時間半ほど登ると熊笹のなかの広場のようなところに出で、前方彼方に焼岳が見えた。
ここからしばらくすると中の湯ルートと合流する。新しい小さな看板が木に掛けてあった。
このあたりはダテカンバの間にナナカマドが多い。
ここからは大きなカール状の谷の縁を登る。
だんだん木が低くなり焼岳も大きくなってきて硫黄の匂いもしてくる。
やがて木がなくなり岩場を登って、12時に稜線に到着。
稜線は風が強く汗がいっぺんにひく。
左に南峰、右に北峰が間近に見える。尾根のすぐ下には火口湖がある。
南峰
北峰
南峰は登山禁止とかで、北峰をめざす。
途中に蒸気を盛んに出しているところがあり、少し寄り道をして岩を登ってみたが、蒸気の穴まではいけなかった。
北峰を巻くようにして反対側に出ると、眼下に上高地がよく見えた。
ここから岩をよじ登ると山頂だ。
山頂手前の岩の間からは蒸気が出ており岩が温かい。
まさに活火山、マグマの上にいることを実感する。
山頂からは、ところどころ雲に隠れているが、笠が岳、新穂高ロープウェイ、穂高連峰、霞沢などが見える。
山頂には10組ぐらいの人がいた。
山頂でおにぎりを食べ、雲の切れ間をまっていたが結局きれいに見渡すことはできず、1時前に下山開始。
途中沢沿いに下りている時に穂高連峰がきれいに見えた。
半分ぐらい降りたところで、後ろから来た人に、中の湯への道はこれで良いのかと聞かれたが、事前の勉強不足で答えられないまま先に行かれた。
帰りは、行きの反省から、途中からスパッツをはじめて着けてみた。裾がばたつかないし、汚れも気にならない。これなら登るときからつければよかった。
ぬかるんだ道に苦労しながら3時20分駐車場着。
残っている車は数台しかない。隣の車は無事出られたようだ。
荷物を整理して山道を下りていくと、先ほど山の中で道を尋ねた人が歩いていた。
結局、新道ではなく、旧道でバス停に行きたかったということで、旧国道の出口まで同乗させてあげた。健脚で標準時間より早く歩いたため、新道と旧道との分岐を見落としたようだ。
帰りは、日帰り温泉「ひらゆの森」で汗を流した。ひらゆの森は評判がいいようだがイメージしていたより規模は小さく、ものすごく混んでいたので、こんなものかというのが素直な感想。
平湯は旅館は多いが日帰り温泉は少ない。旅館が日帰り客にもお風呂を開放してくれると嬉しいのだが。
ひらゆの森のロビーで地元のご婦人がたが作っているというトマト饅頭なるものを売っていたので思わず買ってしまった。
家で食べると確かにトマトの味がしたが、これはうまいというほどではなかった。更なる工夫を期待します。
東海北陸自動車道はあいかわらず美並付近で混んでおり家に着いたのは8時半頃になったが、車から出てあまりの暑さにびっくり。いっぺんに現実に戻った感じだった。