『図南の翼』小野不由美

なんか忙しくて絵を描く暇がな～い！！
クリスマスどころか新年絵も間に合うのか？？
ブログもサボりっぱなしですでに12月半ば…

なので最近買った本でも…

　　　　　　　　　　　　　　　

【送料無料】図南の翼 [ 小野不由美 ]価格：704円（税込、送料込）

とは言ってもまた買ったとも言えるんだけどｗ

十二国記で一番好きな珠晶の話
新潮文庫で新しく発売されております
長編の中では唯一アニメ化されていないうえに、陽子や既知のキャラはぜんぜん出てこない
しかもアニメでちょっとだけ出る珠晶はいじわるな小娘風
ところがこれがシリーズの中でも1番人気とも言える作品だったりするんですが

珠晶がいい♪
最初は「なにこの偉そうな子供」とか思うんだけど
読んでるうちにだんだんかわいくなってくる不思議
頭が良すぎて生意気に見えるけど一生懸命で純粋
えらそうなお嬢様を演じてる理由もちゃんとあったりして

この　たった12歳の王様候補に振り回されるおっさん（？）頑丘もいいし
某国王様の放蕩息子、利広がまた飄々とした雰囲気でいい
脇役もなかなか面白い人たちがいて楽しませてくれます

他のシリーズで漠然と語られている「昇山」がどういうものかがリアルに描かれているのもすごい
どれほどの命を犠牲にして麒麟の元までたどり着くのか
どれほどの覚悟をもって昇山を決意しなければならないのか
珠晶な「覚悟ひとつでやってこられる」と言ってるけど
その覚悟は相当なものだと思うぞ
彼女は逆に子供だから思いきれたのかもしれないなぁと思う

にもかかわらずそんな苦行をしなくても
麒麟が出向いて行って突然選ばれてしまう者もいる現実
やっぱりこの世界、なにかがゆがんでいる気がするなぁ
ずーっとそれがひっかかてるんだけど
その辺は書いてもらえるんだろうか？

ともあれ
他のシリーズとつながりがない分、単独で読んでも十分面白いです