こないだは女三の宮のコトを書いたんやけどさ、結局源氏にとって彼女との結婚は、
一生の不覚つうかなぁ・・・・
輝かしい彼の人生における痛恨の汚点つうか、とにかく悔やんでも悔やみきれない
失敗となってしもうた。
源氏は誰を責めるわけにもいかぬ。彼にはわかっていたからや。
これも自分の好きゴコロから出たサビ。しかし計算外もいいとこであった。
女三の宮があんな姫だったとは・・・結婚するまで源氏は知らなかった。
藤壺のめいにあたる女三の宮に興味を抑えきれず、つい結婚の承諾をしてしまった。
のちに、それがどんな恐ろしいことを巻き起こすかも知らずに。
←臨終の藤壺と源氏。
そう。老境に差し掛かってもなお、源氏は初恋の人を追い求めていた。
藤壺・・・9歳のときに出会った父の後妻。若き義理の母である。
それにしても、アレやねぇ。平安時代の昔から、これは永遠のテーマなんやろうか。
男のロマン?憧れってやつ?鉄板やぁないですか。
若く美しい義理の母に、思いを寄せる少年(青年)・・・・
そそるとゆうか、萌えるとゆうか。なんとなくわかる気はするけどね、
私は男になったこと無いから想像だけやけどさ。
男が女性に求めるものは二つあって、一つはセックス、もう一つは母性。
そして両者はほとんどの場合、共存せずに相反する(みたい)。
ヤリたい女に母性は求めないし、オッカサンに性欲は感じない。
感じてたら世の中は近親相姦だらけになってしまう。言うまでも無いよなぁ?これはよ。
しかし、相反して交わらないこの二つが一つになるシチュエーションがあって、
それが他でもない。「義理の母」なんでアルよ。んなぁ??私はそう思うんやで。
そうそう、若く美しい義理の母に思いを寄せる少年の話といって私がもう一つ
思い出すのは、コレなんやけどさ。
「青春の門」。そう、私は遅ればせながらこれを最近読んだ。
主人公の信介の幼年時代から青年時代を描いた長編小説だけど、
私は信介が筑豊にいた頃の子ども時代が一番好きやったなあ。
あの頃はガールフレンドの織江も可愛かったし・・・まぁそれはいいとして。
信介は、子どもの頃から義理の母:タエをはっきり異性として意識していて、
タエが父と交わっていた場面を思い出しては興奮している。その父は既に無い。
女ざかりのタエを残して早くに死んだのである。そして産みの母の顔を信介は知らない。
目の前にいる「母」タエのふくよかな胸に顔をうずめながら、通常の子どもが母に抱く感情と、
抱くはずもない感情の両方を抱く。
血がつながって無いから肉欲の対象にはなり得るが、しかし父の妻である。
そして自分の母である。手を出してはいけない、侵しがたい存在・・・・
思いは募るが禁断の果実。それが義理の母なのでアルよ。
禁じられれば禁じられるほど、それを破ってみたくなるのが人情。
しかもその対象が若く、そして美しい、メスとして魅惑的な存在であればあるほど・・・
実際は、なぁ。たとえ義理の母であっても美しいかどうかは・・・・(笑)
まぁ運次第だわね。そして仮に美しかったとしても、トシをとってくれば・・・
あえてハッキリとは言わないけれど、小説のテーマになるのは必ずそのパターンやね。
禁断の果実は、MAX魅惑的でないとイカン。
そうそう、「青春の門」については、次でももちょいと語ろうかね・・・
*:..。o○☆ *:..。o○☆ *:..。o○☆ *:..。o○☆ *:.
るなこのツイッターは、こちら。
*:..。o○☆ *:..。o○☆ *:..。o○☆ *:..。o○☆ *:.