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君を忘れない

育児、愛犬、趣味、おしゃれetc...
藤原竜也さん・阿部サダヲさんが大好きな気ままなブログです♪

シダの群れ

2010年12月05日 | 観劇
ええ、そうです。
今更です・・・でも書きます。

まずは一言
「岩松さん コレ難解です」

独特の岩松ワールドと割り切れば奥深く面白い作品です
出演者の皆様も存在感、演技力、表現力ともに申し分ないっす
どんな舞台でも賛否両論あってしかりだけど
総合的に考えると私はこの戯曲好きです。
理解できないのになぜ好きと言えるかと言いますと・・・
とにかく想像と妄想でたくさんの受け取り方があるのかな?と。


サダヲ狂なワタクシ、もちろん今回の舞台も何度も何度も足を運び
相方とのシダトークを炸裂させ
そして妄想目いっぱい膨らませてとっても楽しませていただきました。
感想としては・・・
相変わらず阿部さんに釘付けになって
いつも通りたくさん笑わせてもらってドキドキして
なのに見るたびに悲しい感倍増。
コクーンの舞台、セットチェンジ無し。
なのに次から次へと移り変わってゆく物語と人間模様。
今こうして感想を書こうとしても
ドコまでも真面目に書くか、それとも阿部さん中心のベタな感じで書くか・・・
う~ん、まずはそこから迷います(笑)
迷うので阿部さん中心で真面目に書くとしよう

志波崎組の組員たちは幹部も下っ端も組を存続させるという同じ目標に向かっているが
それぞれの立場で考え悩み そしてズレていく。
本当に守りたいのは志波崎組なのか自分なのか?
そして病に伏した組長の跡目をめぐり さらにそれぞれの思惑は複雑にからまっていく・・・

阿部さん演じる森本ですね。
この男、本当に愛するべきバカに見えました。
本音を見せない登場人物たちの中で唯一正直な男
役ドコロは下っ端ヤクザ(チンピラ?)なんだけど
組長の愛人の子であるタカヒロ(江口洋介)を兄貴と慕い絶対の信頼をよせている。
結局 組を継いだのは本妻の子であるツヨシ(小出恵介)。
組の存続、統一のため命を消される事となるタカヒロ。
その手引きをする幹部の水野(風間杜夫)
兄貴であるタカヒロのキケンを感じつつもピストルの弾を抜かなかった森本。
タカヒロを慕う純粋な心すら抗争の大きな渦に飲み込まれていく
物語終盤、正気と狂気の間で水野に感情をぶつける森本の悲しさが
たまらなく胸を打つ。
岩松さんの造りだす不気味と言える程にインパクトあるセリフの数々がね
阿部さん演じる森本を通して炸裂していく。
「あ~ぁ、こりゃ掃除しなきゃなんねーなぁ」
組事務所内を落ち着きなく歩き回る森本。
脱ぎ捨てられた服とか許せないそうです。
それでもそんなのお構い無しに散らかっていく室内
「俺が気持ち悪いと思うことを気持ちいいって奴がいるんだから
 俺、もう、錯乱っすよ」
”錯乱”ってトコがたまりません。
この一言に森本の全ての感情が読み取れました
怒り、悲しみ、憎しみ、後悔、孤独。
無造作にピストルに手を伸ばし
「・・・足打ってもいいっすか?
 自分のじゃなくて、水野さんの」
そして挑発に乗る水野
有無を言わさず足を打ち抜く森本。
阿部さんと風間さんが造りだす緊迫感。
最後の台詞は・・・
「アニキ」でした。


この「シダの群れ」はコミカルとシリアスのさじ加減がとっても自然でよかった
そして、やっぱり我ら阿部さんは凄い!
1部終了時、舞台の暗転と同時に響き渡る森本の笑い声
子供のように水野につっかかる雰囲気
目いっぱい口に詰め込んだ寿司を吐き出す下品加減
彼の表情、動き、目線
その一つで舞台が緩んだり締まったり
笑わされたり、泣かされたり・・・
あなたを目で追うといつも忙しいです。
でもそれが魅力なんですね~
この舞台の阿部さん、本当に素敵でした。

「シダの群れ」に関わった全ての方に感謝します。
とてもいい舞台でした!!!
そして最前列センタード真ん中などというまさに神チケを譲ってくださった
Mさま。
本当にどうもありがとうございました。
おかげであんな事や、こんな事がありました。
思い出すだけであの数々の奇跡にキュンキュンしてしまうわ☆

次の舞台も楽しみで仕方ないっす。

「サッちゃんの明日」観劇!

2009年09月27日 | 観劇
「サッちゃんの明日」
 作・演出 松尾スズキ
 出  演 鈴木蘭々・小松和重・松尾スズキ・家納ジュンコ
       宮藤官九郎・星野源・皆川猿時・猫背椿
 会  場 世田谷シアタートラム

行って参りました!
シアタートラム。
松尾さん作品は去年の「女教師は二度抱かれた」以来でして
とても楽しみにしておりました。
トラムは大好きな劇場でして観る気合いも期待も十分。
お席はH列サイドブロックでしたが、何しろトラムですから♪
しっかりかぶりついて観れましたよ!


ネタバレしないように頑張って書きます!

それにしても・・・面白かった☆
好き嫌いは別として「女教師~」よりも松尾氏っぽかった気がします。
小劇場で松尾ワールドにどっぷりです。
リアリティのある毒とエロと、あと久しぶりの障害者ネタ
さらには今最も旬といえる薬物ネタと政権ネタ
もう盛り沢山。あ~贅沢ですねぇ。
こんなに核となりそうな話題を盛り込みながらも
無駄なく、そしてストレートな作品でした。

下町で墨田屋という蕎麦屋を切り盛りする30歳目前のサッちゃんを鈴木蘭々さんが演じたのですが
予想以上に演技力もあったし、セリフも聞きやすい。
そしてなんといってもかわいい♪
このいつも明るい笑顔のサッちゃんを取り巻く状況がね
普通のようで普通でないし
笑えるけど笑えない・・・なんとも独特の世界観な訳ですよ。
よくよく考えてみるとこれは現代の闇を浮き彫りにした作品なのかな?とも思えるし、とにかく1つ1つテーマは重い。
重いけど元気に生きてるサッちゃん。
そんなサッちゃんの事を好きな障害者の沼田を演じた小松さん
最高でした。
脳性まひのトップセールスマン(笑)
もう二宮くんに真っ向勝負なんでしょうか?
あのドラマ見てて良かったよ。とにかく小松さんウマイ!
障害者でもサラリーマンとしてトップを走り
明るく元気に・・・でもその裏には・・・
やはり誰しもが闇の部分を持っているってことですね。

で、皆川さんはというと
前科アリで服役すること3年。
出所してこの墨田屋の面々と出会うわけですが
これね~意外にも皆川さん演じるヅケヤマさんが
一番まともなのかな?って思う。

さらには作家でも演出家でもない役者としての宮藤さん。
本当にすっごく良かった!惚れてしまいそうです♪
残念ながら今回出演しなかった大好きな阿部さんのインパクトを凌ぐ勢いでしたね。
やっぱり私、イきすぎちゃってる男に弱いのでしょうか。

あ~もう何が言いたいのかわからなくなってきましたけど
とにかく松尾スズキさんの独特の面白エロきも不幸な感じが、いい意味で不快に思えて、そしてまたいい意味で裏切られて・・・
まともそうな人がまともでなくて
そしてまともじゃなさそうな人が実はまともっていうね。
今回もまた心に刻まれるようなふか~いセリフがいくつもありました。
やっぱり「大人計画」は小劇場がいいな。
このお芝居とトラムの雰囲気がとてもマッチしとりました。

まだまだ書きたいけど
思い切りネタバレになるのでR2~の時のように公演が終了したらまた
感想書きたいと思います!

ある情報によるとWOWOWでの放送もあるらしい・・・とか
楽しみですね☆

最後に個人的に・・・
死人に挟まれた仲村トオルさんの写真がツボでした~

 長々すいません~

R2C2

2009年05月21日 | 観劇
私の中で今最も旬のモノ。
「R2C2」です。また行ってきちゃいました。


しつこく感想を書いても毎回同じような事ばっかりで
ただただ、幸せにしてもらえる舞台だ・・・としか言いようがないんです。

で、昨日は撮影日だったんですね~
個人的には撮影の日ってあんまり好きじゃないので・・・
(なんかお芝居が忠実すぎる気がして・・・)
とは言えこの舞台、撮影ごときでかしこまるような代物じゃございませんね(笑)

今回のお席はC列センターブロック。
細かい芝居も顔芸もよく堪能できるナイスなお席でした。
(余談ですが本日山田優さんをお見かけしました。美しかった~
 うちの娘ぐらいのお顔の大きさでした。びっくりしたっ!)

本日のネタ(?)についてですが
きっとWOWOWで放送されるでしょうから、知ったらつまらないのでは?
などといらない気をまわす事にしますね♪




さて、またもや個人的なお話ですが
今回は相方と渋谷まで車で行ったんですよ~
舞台が終わって、お友達にお会いしてちょっとお茶して(缶コーヒーだけど)
帰りに駐車場に降りたら、皆川猿時さんにお会いできました。
別に出待ちするつもりはなかったんですけど、おぉ~!!!と思っていたら
他の出演者の方々にも会えちゃったんですね眩しかったっす!
ちょうどお帰りになる時間と重なったようです。
それにしても、皆さんお高そうな車に乗ってらっしゃるのね・・・当たり前か・・・

またR2~

2009年05月10日 | 観劇
日付が変わったので正確には昨日なんですけど
とにかく9日ソワレ観劇してまいりました


初見の時よりはいくらか落ち着いて全体を見たつもりですが
それでもいつものアノ人に視線を奪われて・・・
きっとまだまだ見逃してる場面も多いことでしょう。
とにかく本日、一番の「びっくりした」は泣けた事だわ
クライマックス、不覚にも涙してしまいました。
前回の感想でも書いたように、田村親子がもう切なくて切なくて
・・・いいラストだったわ。


さて、前回の続きですが・・・
まずは紙ちゃん。もうラブリーすぎです。歌って踊って、キスシーンまでどれもかわいい☆ iPod聴きながらソファで足広げでぐた~っとしててもかわいい!その容姿とキョンキョンの歌声もマッチしとりました。
ただ・・・パルコムさんのおっぱいのシーンが前回見た時より過剰になっていた気がする。ものすごい萌えようだった。

三宅さん、ジョンもミミもよかった~ 女装も気持ちよく見られたし。むしろ女装で良かったと思います。私にとっては新しい三宅さんを発見できた嬉しいお役柄でした。あじやんとさとうきび食べてるところが妙にツボに入った。「うま~」「うまっ」って

近藤さん、イマイチ影の薄い役者さんと思っていましたが今回は全く損してない印象。この舞台のためにベース弾けるようになったなんて信じられない!全然危うくなく、かっこよく弾きこなしていました。

はいりさん。この方は安定の一言です。はいりさんのシーンはやっぱり安心です。コミカルもシリアスもちょうどいいさじ加減でそつなくこなしていたように思えました。生はいりさんは初めてでしたが素敵な女優さんなんだなぁとつくづく感じました。



さて、本日のサダヲさんですが・・・
やっぱりパルコム田村はかっこええ
何がかっこええって、愛の人だから。ロックもサイボーグも息子もハンバーグもパルコムズも巨乳もみ~んな愛してるって雰囲気が素敵。そして毎回長い公演期間にもかかわらず、モチベーションを保って千秋楽まで手を抜くことなく演じきってしまう彼の役者魂に感服いたします。サダヲさんはやっぱり舞台が最高です。今日もたくさん元気と癒しをいただきました。あ~あなたがこの世に存在して、そして舞台に立っていることに感謝です。

ところで、インタビューで以前「若手に頑張ってもらいたい」みたいな事をおっしゃってましたが・・・
サダヲさん、あなたが一番頑張ってますって・・・本当に。


本日の小ネタ
・皆川さんの出演作品裏話は「デスノート」ネタでした。

・R2~の音痴チェックは「クロネコヤマトの~」と「宇宙船艦ヤーマートー」でした。本日の龍平くんはバッチリ歌えておりました。

・パルコムがハンバーグを書く間つなぎは「あじやん、2044年の給付金についてわかるように説明してくれ!」 「えぇ、給付金?」しばしの間と挙動不審な動きのあと 「まんべんなく・・・」とか言ってました。

「びっくりしたっ」

2009年05月06日 | 観劇
中1日はさんで、やっといろいろ思い出してきました


今回は恐らくネタバレです。
  忘れたくない事ばっかりなので、ズラズラと理解不能な文となってしまう
  と思われます。しかも長いです。ごめんなさい。



2044年の渋谷の街。
音楽は配信されるのみで、アーティストも演奏者も存在しません。
そんな世の中に再び生の音楽を溢れされる事ができるのか?

といった内容だったと思いますが、
この物語の中には他にもたくさんのメッセージが込められているように感じました。

大好きな阿部さんを中心に感想を書きます。
相変わらず褒めまくる事しかできそうもないので
その辺、ご理解していただければ助かります。

とにかく30年間という時間、冷凍催眠にかけられていた
時代錯誤のロックスターを演じた阿部さんの演技力とカリスマ性なくしては
成り立たない舞台だと思います。

龍平くん演じるR2C2は、サイボーグなのですが
感情の無い表情や、その反面にある人間臭さが絶妙で納得の配役でした。
私が観た日、R2C2の音痴を試すシーンの歌が(コレは日によって選曲が違うようです) ♪と~れとれ ぴ~ちぴち・・・♪だったのですが、この後龍平くんは続きに困り、しばらく間。
そして ♪お~じさんが~・・・♪舞台上の皆さんも沈黙・・・「大人計画」の面々を凍りつかせるという荒業を披露しておられました(爆) ジェネレーションギャップでしょうか、きっと龍平くん♪カ~ニ料理~♪知らなかったんですね。阿部さんから龍平くんへのムチャ振りです。もちろんその後は阿部さんによってしっかりフォロー(?)されていました。さすがです

未来くん演じたクアトロは、もう言うことナシにかっこよかった。
キレのあるダンスも抜群の歌唱力も見ていて安心の一言です。
きっとクアトロは難しい役だったと思います。自分がやってきた事、でもその裏にある本音をとても上手く表現されていました。 こんなに笑いがいっぱいの舞台だからクアトロの切なさがすごく胸にキます。
未来くん、お顔も声も素敵でした。

皆川さん、これはもうオイシイです。皆川ファンにはたまりませんよね。
彼の本音ともいえそうな魅力満載です。演技がどうとかそういう問題じゃなく、舞台を盛り上げていくという、彼の独特な演技?地?が炸裂です。必見だわ!


そして、宮藤さん。はい、おなじみのくんく氏ですね。
すいません。言葉になりません。あじやんは良かった・・・
それよりもやっぱり彼は天才で、今現代の最先端を生きてる方なんだなぁとつくづく実感しました。くんく氏がいつも寝る間もなく作品を造ってそれを世の中が受け入れ、そしてさらに次を求める。それでも過度な期待を裏切ることなくこういった素晴らしい作品を生み出せる。本当にR2C2大好きです。間違いなく今年のナンバーワンだと思います。
もう、ありがとうの一言に尽きます。



さて、9人しか登場しない舞台だから、それぞれの感想を書きたいと思いましたが
前にも述べたように阿部さんしか見てないもんで。
三宅さん、紙ちゃん、近藤さん、はいりさんに関しては、また次回観劇してからにします。適当な事書いたら申し訳ないんで・・・

その他、小ネタもまた面白かった~♪
本日、R2C2の腕にハンバーグを書くパルコムさんのムチャ振りはあじやんでした。
パルコム「書いてる間、得意のなぞかけでつないでおいてくれっ!」
あじやん「えぇっ!なぞかけ?(間)あ~・・・ハンバーグとかけて・・・(間)」
困ったあじやん、挙動不審な動き
パルコム「おう、なんと説く?」
あじやん「え~・・・、あー・・・(また間)」
パルコム「よし、出来た!」
って感じでした。くんくかわいい☆



最後に全体を通して、やはり語っておくべきは
パルコムとクアトロという親子関係についてでしょう。
私の個人的な解釈ですが・・・

深く考えてみると、クアトロの切なすぎる父への愛ですね。
ただ普通の父親に普通に愛されたかったクアトロくん。
でも父は、パルコムは父である前にロックスター・・・
自分から父を奪ったロックが憎かった。
そんな父を30年という冷凍催眠にかけたのも
表向きは、目覚めた時誰もパルコムを覚えていない。ザマーミロ!みたいな気持ちで、
でも本当は世の中がパルコムを忘れる=その時やっと自分だけのダディになる・・・
そんな息子の想いだったんじゃなかろうか?

けれど、30年経ってもパルコムはロックスターだったね。

そしてクアトロを失ったパルコムもまた父親として息子を愛していた。
だけど、父はどうしてもロックスターだった。

切ないです。切ないほどに素敵な親子です!

クアトロを失った後のゲリララライブ(←ミスタッチではありません)
最高です。
パルコム田村本当に最高のロックスターに見えましたよ。
そう見えなければ、この舞台は完成しないと思います。


う~ん。長い・・・
長すぎですね。ごめんなさい。そして、ぐだぐだな感想文を読んでくださってありがとうございました。