瑠璃色のささやき

瑠璃歩月の日々

喉のココが痛い

2008年10月30日 | Weblog
喉のここが痛い、の図。
土曜日の高熱以来、ずっと腫れ続けてたまらなく痛い。
もともとの逆流性食道炎と抗がん剤の副作用のせいだ。

これは皆さまに説明しようというより、
鏡で観察した結果を自分自身にきちんとわからせるための絵だ。

口蓋垂(喉彦)の両脇の部分が赤くなっているのだ。
決して喉全体がただれて腫れ上がっているわけでも、
腫れが口中に広がっているわけでもないし、
ましてや喉から胃がすべて炎症を起こしているわけでもない。

そうじゃないのに、まるでもう喉から胃まで全部痛い!
すごく痛いから、逆にきちんと観察して、
いや違うぞ、傷は浅いぞと言い聞かせてます。ひ~!

なんでもしみるから、食べるのも辛いのだ。
コーヒーはカフェオレにしても劇薬並みにヒリヒリだ。
早く治ってコーヒー飲みたいよー!
おやつはチーズケーキがいいな。

早くも敗北する

2008年10月28日 | Weblog
抗がん剤治療を始めてちょうど一週間。
これくらいのしんどさなら大丈夫かなと思っていたのも4日目まで。
5日目の早朝にはいきなり嘔吐、発熱。
急激に熱が上がってしまって、
関節やら筋肉やら、喉やら胃が痛んで病院へ。
39.7℃の熱なんて、今まで未経験だったと思います。
しかも解熱剤を飲んでも熱が下がらない。
医者に理由を聞いたら、

「わかりません」

そんな~…。
看護士さんが言うには、抗がん剤のせいというより、抵抗力が下がって、
風邪でも引いたのだろうということでした。

それにしても辛かった。
今日、再び病院へ行ったら、白血球が激減していて、
飲み薬の抗がん剤をお休みすることに。

えー? せっかくここまでがんばって熱もだいぶ下がったのに?
まだ一週間だよ? 今日はだいぶ楽なのに。
と、なんだか不満でいっぱいなのでした。

写真は黒犬に買ってやってすぐにダメになったお仏蘭西製の首輪。

薬はひそやかに効き始める

2008年10月21日 | Weblog
行ってきました抗がん剤治療。
カウントダウンするほど自分の中でも盛り上がっていましたから、
いざ抗がん剤の点滴を受けるベッドの上に乗ると、
緊張で体ガチガチになってました。

優しい看護士さんの説明がとても丁寧で、
ああ、よかった、なんか安心と思っている間に投薬開始。
「あ? あれ? もう投薬始まっているんですか?」
「はい。投薬直後のアレルギーは大丈夫のようですね。ご気分はいかがですか?」
「……全然平気です。あれ?こんなんなんですか?」

そうまさに、こんなんでいいんですか?

だったのです。投薬中は!

「もう血管が痛いって感じでした。抗がん剤ってきつい薬だから」
「おしっこが赤くなってしまって…」
そんな噂を聞いていたのですが、お薬が違ったのでしょうか。
血管は痛くなかったなー。おしっこは見るの忘れて流しちゃったし。

でもね、帰ってくる途中で、来ました来ました。
胸のつかえ……これって吐き気ってやつかしら?
吐き気止めの薬で緩和されているから、少しもムカムカしない。
なのに胸につかえるヘンな感じ。
これだ、吐き気って。

帰宅したら今度は発熱が始まりました。
ただいまの体温37.3℃でございます。
38℃になったらお薬を飲んで、朝病院へ走ることになっています。

でも今のところ思っていたより平気です。
これからすごく辛くなるのかしら?
吐き気止めの効力が明日の朝までっていうのは、恐ろしいですね

それにしてもお腹が減った。
でも食べたい気持ちはそれほどでもない。
ヘンな感じ

いよいよ明日、マイXデー!

2008年10月20日 | Weblog
いよいよ明日は初・抗がん剤デー。
昨日から風邪で早くも体調を崩し気味なのだけど、
大丈夫なのでしょうか?

これから向こう4ヶ月間はもしかしたらお籠り状態になるのかも?
その間に、小説1本、完成させよう!もちろんガールズラブ!
と、治療中の体調もわからないのに、こんなこと宣言していいのか?

いや、とりあえず気合いだけいれておきます。
ではでは、明日、どんなゲロゲロ状態になるか、請う御期待!

写真は暮らし始めて10か月とちょっと、ようやくここまで接近して寛いでくれるようになった白犬&黒犬。

毒をもって毒を制す

2008年10月19日 | Weblog
私が投薬を受ける抗がん剤の一つはドセタキセルというお薬で、
原材料はヨーロッパイチイだそうです。
イチイ(写真)っていうのは毒草として知られていて、
誤って服用するとけいれんや呼吸困難を起こしたりします。

効能としてはがん細胞の分裂を阻止するのだけれど、
健康な細胞も破壊してしまうので、
たとえば髪の毛の元になる細胞が壊されたりして、脱毛したりするのです。
いろんな副作用が出てくるのも、いわば抗がん剤が一種の毒薬で、
それでがん細胞を死滅させようとするから。
まさに毒を以て毒を制す。
だから抗がん剤治療を拒否する人も少なからずいるようですね。

今日は脱毛対策に医療用のウィッグ屋さんへ行って、
ウィッグの注文と脱毛時用のバンダナを買ってきました。
バンダナ…似合わなーい!
まあ、慣れかな? 被ったことなかったからなー。

抗がん剤まであと2日!

ニコラの好きな「オフィーリア」の絵

2008年10月17日 | Weblog
今日、渋谷のBunkamuraにジョン・エヴァレット・ミレイ展を観に行きました。
この画家の代表作の一つ「オフィーリア」(写真の絵です)は、
拙著「.(period)」の中でも登場する、ヒロイン・ニコラのお気に入りの絵。

ミレイは以前、「ラファエル前派展」で観たことがあったのですが、
ミレイだけでこのような回顧展が来日するとは思っていませんでした。
それほどマイナーな画家だと思っていた。
でも展覧会はたいそう盛況でした。
しかし没直後にあった回顧展以来の世界巡回展だそうで、
ということは百年以上経ってのミレイ展ということになります。

やはり本物の「オフィーリア」は良かったです。
本展では「ラファエル前派」時代以外の魅力もアピールしようとしていましたが、
やはりミレイはラファエル前派時代がなじみ深いですね。
晩年はなんとなく、なんというかポートレートとか風景画だけで、
つまんなかったな。
なんというかねー、うーん、ニコラ風に言うと、
「金の匂いがする」
って感じかな?

ああ、抗がん剤治療まであと4日!
まだまだあちこち外出するわよーっ!

黒犬の抵抗

2008年10月15日 | Weblog
留守がちにしていたせいか、家に帰ってきたら玄関に
かじられた下駄が……。
チビの黒犬のシワザだ。
安い下駄ではあったが、前の冬に買ったばかりだというに、
これではもう履けないではないか。
でもシッポを振って迎えてくれる黒犬を怒ることもできず…。
寂しかったのかな?

逆流性食道炎……飲みすぎ食べ過ぎ?

2008年10月14日 | Weblog
何か月か前から喉が痛かったのだけど、
昨夜になって、「これって抗がん剤投薬されたら悪化するかも?」と
不安になり、近所の内科へ行くことに。
病院へ行くための準備に診療所へ行って治療するっていうのも
ヘンだとは思ったけど、背に腹は変えられません。
結果、やはり逆流性食道炎だろうということで薬を飲むことに。

乳がんになったことを知った友人が「体調大丈夫?」と
心配してくれるのだけれど、全然元気なのだ。
そう、喉が痛いくらいで他はいつも通りボーッとしてる。
むしろこれから治療で体調悪くなるっていうのがホントのところです。
抗がん剤の副作用って薬によっても違うし、
人によって程度の差があるらしいのだけれど、
私が投薬される薬の副作用はだいたいこんなものがあるのだそうです。

発疹、吐き気、嘔吐、骨髄抑制(抵抗力の低下)、
脱毛(ところどころではなく全部脱ける。前髪だけ残る人とかもあるのだとか)
筋肉・関節の痛み、下痢、口内炎、味覚異常、発熱、
浮腫(むくみ)、しびれ、疲労感、爪の変形、涙目(睫毛も脱けるかも)
食欲不振、手足の感覚のまひ・腫れ・発疹など。

まあ、薬の副作用ってなんでも大げさに書いてあるものだろうから、
このすべてを覚悟する必要はないと思うんだけど、
脱毛とか抵抗力の低下とかは免れないそうです。
脱毛って女の人でもショックな人とそうでもない人といるみたいですね。
私はどっちかって? 
めちゃくちゃショックなほうです!

でもね、脱けていく時に長い髪だと量が多くてショックもより大きいから、
短くしておいた方がいいと聞いて、背中まで伸びていた髪を
バッサリとショートヘアにしてきました。
これは先月のこと。
どうせショートヘアにするんなら、
その期間を少しでも長く楽しもうと思ったのです。
でもねー、うーん、ショートヘア、未だにちょっと馴染まないなあ。

坊主頭にも……自信ないデス。

抗がん剤治療まで、あと7日!

とにかく今のうちに遊ぶのだ!

2008年10月13日 | Weblog
抗がん剤の治療を今月の21日から約4か月ほど受けることになりました。
副作用が強く出て体調が悪くなる人もいるということだし、
抵抗力が弱くなるので、外出とかもあまりしにくくなるのかなと思って、
治療が始まる前に、いろいろ用事を済ませたり、遊びに行ったりしようと、
このところ忙しい日々を送っています。

延び延びになっていた友達との飲み会とか、
前から行こうと思っていた博物館とか美術展巡りとか。
食べたかった料理を食べに行くとか。
今日はワンコ2匹を連れてドッグランへ行ってきました。
ま、ドッグランくらい治療中でも行けるよね。

写真は先日、印刷博物館に行って体験講座に参加し作ったコースター。
活字の部分に自分の名前を印刷するだけなのですが、
なんだか楽しかったデス。

がっかリンゼイ……。

2008年10月12日 | Weblog
リンゼイ・ケンプ・カンパニーに一目惚れしたのは、
「不思議の国のアリス」の舞台を観に行った時だ。
こんなに魅力的なダンスカンパニー&劇団は他に観たことがない!
なんて素敵なんだ! と思い続けてきた。
13年ぶりの来日、もう観ることはないかと思っていた舞台だけに、
新聞で予告を観た時は大喜び、6月には早々にチケットを手に入れていた。

それだけにもう、なんて言っていいんだろう。
本当にがっかりした。思わず拍手を忘れるほどに。
ノーファンタジー、ノースペクタクル、ノーユーモア…。
魅力を感じていたものがすべてなくなっていたのだ。
まあ、「エリザベス1世」っていう歴史物の時点で、
少し違和感は感じていたのだけどね。
とてもとてもショックだった。

ずっと好きだった分だけ失望してしまったのだ。
なんたって私、リンゼイ・ケンプが来日しなくなってから、
彼のワークショップを受けにヨーロッパへ行こうと、
あちこち関係者に電話をしたり、海外のプロモーターにメールまでして、
リンゼイの消息と、カンパニーの活動を調べたほどなのだ。
結局、北イタリアの洞窟を使った元僧院に住んでいるらしい、
というところでギブアップしたのだけど。

でもね、嫌いになるには好きすぎてしまったのですよ。
これはリンゼイが悪いんじゃなくて、
リンゼイに感動できなかった私に問題があるに違いない、と思う。
だって彼は変わらず好きなことをやっているわけでしょ?
勝手に思い込んでた私が悪いのよっ!
それを確かめに、映画「真夏の夜の夢」を渋谷のユーロスペースに観に行ってみます。

うわーん、リンゼイー! なぜー?
以前からのリンゼイファンの人、今回も感動できたのかな?